黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第191 話「その執事、怠業」/ベガ様は小児期に虐待を受け亡くなった可能性について/ハサミ型デスサイズの持ち主は葬儀屋の協力者である離脱組の元死神か/メイドジェーンの斧はデスサイズか否か

こんにちは!餅月です。
『黒執事』最新話第191話「その執事、怠業」Gファンタジ―2022年9月号の考察をしていきたいと思います。

まず初めに申し上げたいのは…
今回、神回です。※特に死神に推しがいる人には
突然の供給過多に私は窒息しそうになったので心して読んでください。扉絵からもう最高です。

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
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考察的中!!

今回の第191話で、当ブログの考察的中が複数出ました!!

考察的中箇所
・レイラ=ベガ様である的中◎!
・アルはレイラの別人格である的中〇!
葬儀屋の味方には、葬儀屋自身のほかにも別の死神が存在する的中◎!

新たに原作内で触れられた重要伏線箇所
・葬儀屋の味方には他にも死神が存在する可能性がある(離脱組か、現役組かは不明)
・デスサイズはビザールドールでも使える
・レイラは子児期に身近な女性から虐待を受けていた可能性がある

ちなみにレイラ=ベガ説については、
レイラの初登場の第172話が販売されたその日の夜の考察時点で、何と既に考察&的中していました。
これちょっとすごくないですか!!
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過去の考察記事も踏まえ、
こちらの的中箇所を中心に、順番に考察を進めていきたいと思います!



あらすじ:黒執事第191話「その執事、怠業」Gファンタジー2022年9月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!(^^)
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:整列する名もなき死神達とロナルド
正確な調査 厳格な審査
ロナルドの狙いは死亡予定者ではなく、看護師のレイラでーー?

・レイラを捕らえたロナルド
・魂の帳尻が合わないことから今回の事件に『動く死体』が関わっている可能性に、ロナルドは既に気づいていた。
・レイラはロナルドを見て「その黄緑の瞳…まさかあなた葬儀屋(アンダーテイカー)様が仰っていた死神‥‥ですの!?」と言う。
・ロナルドは死亡予定者であるバルドを追い、バルドが殺したスフィア側の人間の魂を回収しようとしていた所で今回のレイラに遭遇した。
ロナルド「人間に魂が宿っているかどうか?そんな目に見えないことは死神には判別できない。お上がこの世界の観測を始めてからずっとこの世の生きとし生ける者は『例外なく』魂がある。それが絶対だった。君たちが現れるまでは。しかも何?カンパニア号で見たヤツとは全然違うじゃん。急にバージョンアップしすぎでしょ。回収ノルマの範疇外。でもお上も放置できない。そんなイレギュラーは死神(俺ら)にとって残業の原因にしかなんないわけ。ってコトでちょーっと協会本部まで来てもらうよ」
・そのとたんに豹変し、ロナルドに思いきり頭突きをするレイラ。
・レイラの中の別人格「アル」が姿を現した。アルは新たにハサミを取り出すと、二つに分解し短刀の様に構える。
・アル「ふぁ~あ…よく寝た。(略)わかったわかったメソメソすんじゃねえよレイラ。こっから先の痛いの俺が引き受けてやる。こいつもくそババァと同じ目に遭わせてやるから。
・ロナルドは真顔のまま心の中で「うーわこれ…いろいろややこしい案件だ」という。
・デスサイズで応戦するロナルド。所詮ハサミなんて一瞬で粉々になると油断するがロナルドのデスサイズの刃はハサミを破壊できず、アルのハサミが突き刺さりロナルドのデスサイズは壊れて動かなくなってしまった
・死神の鎌で切断できない、そんな物体がある訳がーーーと思ったロナルドは、「あ」と豪華客船編で出会った葬儀屋の言葉を思い出す。
・葬儀屋「一つだけあるだろう?切れないモノ」
・ロナルドは、死神以外が死神の鎌を持っているなんてありえない。なら『これ』は?とハサミに思いを巡らせるが、その隙にアルに背後を取られてしまう。
・襲い掛かるアル「どうなさるの?この分岐点!」
・絶体絶命の状態で、ロナルドの背後から高枝切狭が伸びてきてアルをつまみ飛ばした。
・ロナルドを救ったのは、死神派遣協会管理課ウィリアム・T・スピアーズだった。

黒執事第191話終了

枢先生の巻末コメント

2022年上半期は3日に1本のペースで映画を見ています。読書のペースも上げていきたい‥‥‥。

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

いや、今回本当にうっかり気を抜いたらこの感想部分を永遠に語ってしまうかもしれません。どうしよう。
マジで長いと思うので、考察が気になる方は思いっきりすっ飛ばしてください。

えっと、心がぴょんぴょんしてまともに語れないのでとにかく読んだ順番に感想を書いていきたいと思います。

まず扉絵!!!
ずらっと無表情で佇む眼鏡の死神達の隊列を見た瞬間シンプルに「終わった。」と思いました。これからはじまるのに。

人間ってキャパを超えると逆の事を瞬時に思うんですね。正しく蛇に睨まれた蛙状態。多分魂を回収される瞬間ってこんな感じなんでしょうね…。
私餅月ですが、実は『死神派遣協会踊ってみた』を製作するくらいには大好きなんです、あのスーツ死神さんたちの立ち並ぶ様子が‥‥。

扉絵に添えられた「正確な調査、厳格な審査」というワードも、もうぞくぞくするくらい冷たくて、淡々としていてもうさいっこう…。
この言葉入りの扉絵のまま、額縁に入れて本気でこの↓推し画廊に飾りたいくらいです。ありがとう死神派遣協会…。


しかしこの扉絵の時点で既にカエル状態になってしまっていた過去の私に言いたい…。
まだこれからだ覚悟しろと。

ロナルドにつかまってしまったレイラ。その瞳を見たレイラの爆弾発言。
レイラ「その黄緑の瞳…まさかあなた葬儀屋(アンダーテイカー)様が仰っていた死神‥‥ですの!?」

この前はアンダーテイカーさんって言ってたじゃん!!!!
名前だけとはいえ突然かつ久しぶりの推し供給だったのですからヲタクは忘れませんぞ!!!
あの字面だけでどれほど興奮したかわかりませんからね!!

えっ、今葬儀屋さんって葬儀屋様なんですか?
当ブログでは「葬儀屋さん」と敬称を付けてきたつもりでしたが、なんだか急になれなれしく感じてきました。私も葬儀屋様って言おうかしら。

セバスチャンも以前は「葬儀屋さん」と呼んでいましたし、坊ちゃんは呼び捨てだったので、突然の推しの「様」呼びはめちゃくちゃ復唱したくなるほど衝撃的でした。

でも確かに、名門学校ウェストン校の校長代理を務めていたり、それこそ1伯爵家の財力どころではない膨大な金額を動かして死者蘇生の研究をする葬儀屋さんって、十分「様」って敬称が付くべき人物なんですよね。
ようやく敬称が追い付いてきたか。と、謎に身が引き締まりました。

以前当ブログでも言及しましたが、葬儀屋さんはファントムハイヴ家に執着しているので埋もれがちですが、もし葬儀屋さんが本気を出してお金儲けをすれば、ファントムハイヴ家どころか国を丸ごと買えてしまうくらいのお金は稼げてしまうのではないかと思うんですよね。実際葬儀屋さんは今この世の定理そのものを覆しかねないことをしでかしているわけですから。

さて、アンダーテイカー様の衝撃からいったん離れて、死神の瞳の特徴を知っていたレイラについて話を戻します。
ところで、ヲタクとして気になる部分があります。
葬儀屋さんはレイラに死神の説明をした時、自らの瞳は見せたんでしょうか?

これどっちでも捗りますよねーーーー。妄想が。
前髪を分けて自分の目を見せながら、「この黄緑色の瞳に注意だよぉ〜。小生と同じこの色の目をした子は死神だからね。」的な感じでしゃがみながらレイラに教えてる葬儀屋さんもぐうかわですし、逆にそこはきちんと線引きをして、今まで通り自分の瞳は見せないしっかりとした捨て駒としての対応をしている葬儀屋さんも凛としてまた美しいです。

でもマジレスすると、私は葬儀屋さんはレイラに自分の瞳を見せていないような気がします。

レイラはロナルドの瞳を見て「アンダテイカー様と『同じ』」とは言わず「アンダーテイカ―様の仰っていた」という聞き伝えられたという様子だったことが一点。また、「死神………ですの?」と確証が無さそうな様子だったことから、レイラの様子が初めて死神を見たという雰囲気にも見えたからです。
確証は持てませんが、多分葬儀屋さんは、ここはきちんと分けて考えて自分の瞳見せず、正体についても明らかにしていないような気がします。何となく。
絵として見てみたいのはしゃがんで瞳を見せてあげる葬儀屋さんなのですが…。
勝手に妄想しておいてなんですが、小さな子供相手に、自分の超重要事項を親身になって教えてあげるこんな姿勢は、ファントムハイヴ相手にしかしてほしくないなあとも感じてしまう矛盾した気持ちに苛まれましたww
レイラ相手じゃなくてリトルファントムハイヴ相手にこれをしていたら絶対私悶絶します‥‥


そして死神大集合オールスターの図!!!
あまりに供給が無い私は!!ここで推し(葬儀屋)がハブられていることに最初気づきませんでした!!!www
英国支部だけでなくドイツ、果てにはミュージカルで登場したオリキャラの死神達までいるのに推しがいないことにだけ気付かない一生の不覚!!!いないことが当たり前になっているのが恐ろしい!w
しかしまさかそれが「この後1人で抜き絵来るよ☆」という伏線だったとは…。
扉絵の時点でIQが1で、そこから更に現在進行形で下がり続けている私には気づきませんでした。

そしてレイラを見たロナルドの「ビザールドールがバージョンアップしすぎでしょ」というセリフ。
このセリフを見た瞬間から
私の脳内では葬儀屋さんがカップケーキを食べ始めました。

「進化している」と評価され喜ぶ葬儀屋:黒執事18巻第84話「その執事、想像」より引用

いやーーーこの台詞を葬儀屋さんが聞いていたらきっと喜んだだろうなあああああああ
坊ちゃんもロナルドも、決して葬儀屋さんを褒めているわけではなく、「むしろ面倒なことになった」という意味で言っている筈なんですが、葬儀屋さんってこれを評価されたと捉えて素直に喜んでみせちゃうんですよね。違うそうじゃないと。
でもそういうところが可愛いんですよねーーーーーー(゚∀゚IQ0.5)!!

あとレイラに頭突きされた時のロナルドの顔の残像具合がすごく好きですwww
アルに人格が変わった直後の「うーわこれ…いろいろややこしい案件だ」の部分も、豪華客船編の「やっぱ殺そう」に通じるシュールさがあって物語の緩急の付け具合がたまりません。
しかも今回も合コンの予定だったとのことロナルド君‥。か、かわいそう…www
「俺、残業しない主義なんで」からのデスサイズ登場、からの油断、からのまさかの相手もまたデスサイズで応戦してくるという状況…。

まんま豪華客船編のデジャヴ状態ですよね。興奮しました。
それこそロナルドが「おっさん」と呼んだ葬儀屋の顔を思い出しちゃうくらいには完全にデジャヴです。

ありがとうロナルド君。葬儀屋さんを思い出してくれて。
ロナルド君が葬儀屋さんを思い出してくれたおかげで、多分全国に何百万人も尊死者がでたよ。

葬儀屋さん。自らは直接現地に行かなくても脳内でデジャヴを起こさせることで相手の隙を造るとは何て強敵なんでしょう()
このスキをついてアルがロナルドに襲い掛かるまでのテンポが最高すぎて、ひやひやしながらも鼻血大興奮でした。

あとロナルド君との戦闘シーンでのアル(レイラ)のこの笑い方…!
これを見た瞬間に私は葬儀屋さんを感じてしまったのですが、
「いやいや流石に幼女に推しを重ねるのは」と思っていたらちゃんと豪華客船でのロナルドVS葬儀屋のデジャヴ表現になっていました。
よかったーーー遂に幼女にまで推しの面影を重ね始めてしまったかと思いました。

二ヤリと笑うアル(レイラ):黒執事第191話「その執事、怠業」より引用
二ヤリと笑ってからロナルドとの戦闘に入る葬儀屋:黒執事第61話「その執事、誕生」より引用

そしてここからのレイラ=ベガ様の確定台詞!!(※初見時の私「うおおおおおお!!」)
からのページをめくったら突然の懐かしいデスサイズ見開き!!(※初見時の私「あ“あ“あ“高枝切狭ああああ」※理解できていない家族「えっ?どういう事??」)

からのウィルーー!゜・(Pдq。)・゜。
やだーッッおかえりーーッ!゜・(Pдq。)・゜。
ずーーっと待ってたよーー!゜・(Pдq。)・゜。

高枝切狭って叫んだのは人生初でした。
例え今日定時で上がれないとしても、ここで捕まえてしまうのが一番効率的だから助けに来たんだとは分かってはいますが、それでもこんなにかっこよく登場されてしまっては残業覚悟で仕事に付き合ってくれる実は優しい先輩に見えてしまうウィルマジック!!

死神派遣協会箱推しの私としては大興奮会でした。
ここまでで1万字超えてるのやばすぎますねwwww

果たしてここまで読んでくださっている方はいるのだろうか。
さあお待たせしました。いよいよ考察に移っていきたいと思います!

考察

レイラ=ベガ様である的中◎!

レイラが、ベガ様と同じセリフを言った事により、
遂にレイラ=ベガ様説の考察が的中となりました!

ベガ様のセリフ:黒執事25巻第122話「その執事、待望」より引用

「どうなさるの?この分岐点!」と叫ぶアル(レイラ):黒執事第191話「その執事、怠業」より引用

レイラが初登場した第172話を読んだ夜に当ブログで考察した内容が大的中!の形になりました!
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レイラの名前の伏線にも触れたさらに深い考察記事はこちらになります。
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アルはレイラの別人格である的中〇!

レイラが呼んでいたアルという人物が、
レイラの別人格であり、レイラが二重人格者である可能性についての考察が的中しました!!
ただ、当ブログではレイラとアルについて双子説と二重人格説を唱えておりまして、確定は出来ないとしつつも何となく双子説を押していたので半的中くらいがちょうどいい表現かもしれません笑

レイラとアルの名前の考察についても、大変興味深い伏線が垣間見えているので、興味がある方は是非詳しく考察した下記記事を読んでみてください!
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レイラとアル

今回アルが現れたことを踏まえ、改めてレイラとアルについて考察をしていきたいと思います。
とはいえ、アルについてはまだ分からない部分が多すぎる為、今回は現段階でわかる範囲のレイラとアルそれぞれに見える共通点と相違点についてまとめてみたいと思います。

レイラとアルの共通点

・猟奇的でサイコパスな一面がある

レイラとアルは共にかなり好戦的です。
レイラは血を好み、人のことを時折ブタさんと呼びます。
アルもまたかなり危険なキャラクターであり、レイラはまだ好戦的な様子を隠す理性があるのに対し、アルの方は通常時からこの猟奇性を隠さないような様子が見受けられます。

このことから、レイラとアルは共にかなり危険かつねじ曲がった思考の持ち主であるのと同時に、その危険性はよりアルの方が高いと考えられます。

レイラとアルの相違点

【性別】
・レイラ:女の子(見た目やおしゃれを気にする)
・アル:男の子?(見た目やおしゃれを気にしない)

まだ確定は出来ませんが、アルの口調を素直に捉えると、アルは男の子であるようです(※僕っ娘系でなければ)
ベガ様の部屋には全く同じベッドとドレッサー、クマのぬいぐるみがありましたが、これは双子もしくは幼女二人組と思わせるためのミスリードであったことが明らかとなりました。(伏線が無かったためここまで読まないと考察が出来ないタイプのミスリードです)

黒執事24巻第117話「その執事、丁々」より

【話し方】
・レイラ:上品で丁寧な言葉遣い。上流社会出身のように見える仕草
・アル:下品で乱暴な言葉遣い。上品な仕草は見えない。

レイラが常に上品な話し方と態度なのに対し、アルは常に乱暴で下品な話し方をするので完全に真逆と言えます。

レイラは幼少期に極度のストレスor何らかの虐待を受けていた可能性について

今回、レイラが二重人格者であったことを受けて新たに考察を進めていきたいと思います。
この考察をする上で、レイラは多重人格、いわゆる解離性同一性障害であると仮定します。

黒執事の世界なので、レイラは解離性同一性障害ではなく、レイラの中にアルという人格を入れ込んだビザールドールだった~等、色々可能性もなくはありません。しかしこれらについてはまだ何も語られておらず憶測の域に過ぎないため今回は考察しません。

まずは現在原作の中で明らかにされた多重人格という面からのみ、レイラを考察していきたいと思います。

結論から申し上げますと、
もし仮に実際の解離性同一性障害の症状がレイラに適応する場合、レイラは幼少期に極度のストレスor何らかの虐待を受けていた可能性が出てきます。

と言いますのも、解離性同一性障害の発症原因として小児期に極度のストレスが存在するからです。
もしこれが今回のレイラにも当てはまった場合、レイラが二重人格であることはレイラの過去を示唆する重要なポイントとして描かれている可能性があります。

解離性同一症(解離性同一性障害とも呼ばれます)は、かつては多重人格障害と呼ばれていた精神障害で、複数の人格が同一人物の中にコントロールされた状態で交代して現れるものです。また、日々の出来事や重要な個人情報、トラウマになった出来事(外傷的出来事)やストレスになる出来事など、通常なら容易に思い出せるはずの情報を思い出すことができません。
小児期に極度のストレスを受けると、自己の経験をまとまりのある1つの自己同一性(人格)に統合できなくなることがあります。
患者には複数の人格があり、日々の出来事や重要な個人情報、外傷的出来事やストレスになる出来事などについて記憶の空白がみられるほか、抑うつや不安など他の症状も多くみられます。

(中略)

憑依型では、別の人格が患者を外部から支配する存在のようにみえます。こうした別の人格は、超自然的な存在や霊魂(しばしば悪魔や神であり、過去の行い対する罰を与えようとする場合もあります)と表現されることもありますが、ときに別の人間(しばしば死別した人で、ときに劇的に振る舞います)であることもあります。いずれのケースでも、普段の患者とは大きく異なる話しぶりや振舞いがみられます。そのため、周りの人が別の人格に気づきます。多くの文化において、同様の憑依現象が地域の文化や宗教の中で普通にみられ、それらは病気とみなされません。これとは対照的に、解離性同一症では、別の人格は望ましいものではなく、強い苦痛や障害の原因になり、患者が置かれた社会的状況、文化、または宗教にふさわしくない時期や場所で現れます。

原因
解離性同一症は通常、小児期に圧倒的なストレスや心的外傷(トラウマ)を経験した人で発生します。米国、カナダ、欧州では、この病気をもつ人の約90%が小児期にひどい虐待(身体的、性的、または情緒的虐待)やネグレクトを受けていました。虐待を受けたことはないものの、幼少時に大切な人をなくしていること(親との死別など)や重い病気など、圧倒的なストレスがかかる出来事を経験していた人もいます。

小児はその成長過程で、様々な種類の複雑な情報や経験を、複雑ながらまとまりのある1つの人格に統合する方法を習得しなければなりません。人格の発達過程にある小児期に性的虐待や身体的虐待を受けると、単一の統合された人格を形成する能力に永続的な影響が生じることがあり、特に虐待者が親や養育者であった場合、その傾向が強くなります。

虐待を受けている小児は、生きていく上で経験する様々な知覚、記憶、感情を隔離する段階を経ることがあります。時間が経つにつれて、そのような小児は「逃げ出し」たり、残酷な物理的環境から自分を引き離したり、自分の殻に引きこもったりすることで、虐待を回避する術を覚えるようになります。それぞれの段階やトラウマ体験によって、別の人格が形成されることがあります。

(中略)

自分の体が変わったように感じたり(例えば、小さな子どもや異性など)、自分のものではないように思えたりすることがあります。自身を一人称複数形(私たち)で呼んだり、三人称(彼、彼女、彼ら)で呼んだりすることもありますが、その理由が自分で分からないこともあります。

複数の人格の中には、他の人格が知らない重要な個人的情報を知っている人格が存在することがあります。複雑な内的世界の中で、いくつかの人格が互いの存在を知っていて、人格間でやり取りがあるようにみえる場合もあります。例えば、人格Aは人格Bの存在を知っていて、まるでBを観察しているかのようにBの行動を把握しているといった場合があります。人格Bは人格Aの存在を認識している場合もあれば、そうでない場合もあり、同居する他の人格についても同様のことがいえます。人格が入れ替わり、入れ替わる前の人格のとった行動を認識していない場合には、しばしば生活に大きな混乱が生じます。

人格が互いにやり取りをするために、声が聞こえると報告する患者もいます。その声は複数の人格間の内的な会話であることもあれば、当人に直接話しかけ、その行動について意見を言う場合もあります。複数の声が同時に話をし、非常に混乱する場合もあります。


引用源:解離性同一症 - 10. 心の健康問題 - MSDマニュアル家庭版

以上を踏まえると、解離性同一性障害の症状は現在のレイラとアルの状態に酷似していることが分かります。

レイラは自身が大きく傷つけられた危険な状態の時にアルを呼び、そして交代しました。
また、レイラがアルに「リボンの色が決められない」と相談していることや、女の子用の家具が二人分あることなどからアルがレイラの趣味に合わせ好きにさせてあげているようです。
そして葬儀屋側も、実際に家具を二人分用意していることから、どうやらレイラとアルを二重人格者としてではなく2人いる人物として扱っているようです。
今与えられた情報を見る限りでは、服装、部屋の内装等から見ても元々の主人格はレイラであり、それを補佐するために生まれた新たな人格がアルのように見えます。

レイラは「くそババァ」に虐待され亡くなった可能性

人格交代したアルは、泣いているレイラをなだめるようにこう言いました。

アル「こいつも、くそババァと同じ目に遭わせてやるから。」
黒執事第191話「その執事、怠業」より引用

結論から申し上げますと、レイラはこの「くそババァ」と呼ばれる人物によって極度のストレス、もしくは虐待を受けていた可能性があります。
解離性同一性障害の症状に素直に当てはめるとすれば、この「くそババァ」は、レイラの母親を指しているのかもしれません。

そしてレイラ自身が既にビザールドールとなっていることから、
レイラはこの人物から虐待(※仮定)の結果、命を落とした可能性があります。

しかしアルが「くそババァと同じ目に遭わせてやる」と言っていることから、恐らくレイラは虐待を受けながらも自らを守るためにアルと人格交代し、応戦した可能性があります。
そしてアルのこの台詞から見るに、レイラだけでなく「くそババァ」もまた死亡、もしくは重傷を負った可能性があります。(つまり相打ちですね。)

何故レイラは死んでしまったのか

これは以前当ブログで言及した疑問点です。
何故レイラのような家柄の良く見える娘が死に、ビザールドールになってしまったのでしょうか。

まず、レイラと暁学会へつないだ人物ですが、父親である可能性があります。
理由は、アルの口から出たのは「ババァ」という言葉のみであり、「ジジィ」については触れられていないからです。
仮に上記を父親母親とさせて頂きますが、この場合虐待をしていたのは母親であり、父親は虐待をしておらず、またアルによって殺されてもいない可能性があります。

また当時のイギリスは完全に男社会の為、仮に母親だけがなくなったとしても、協力的な父親がいればレイラに金銭的なバックアップが続くことも納得できます。
何故今になってそのようなことをするのか、罪滅ぼしの愛情からか、それとも貴族社会での建前の為なのか…。ここはまだ考察しようもありません。

まだ確定とは言えませんが、
亡くなったレイラの死者蘇生を試みるために暁学会を頼り、今も尚金銭的な援助を続けているのはレイラの父親である可能性があります。(ベガ様の部屋がカノープス、ポラリスと比べてまるで貴族の部屋の様に豪華なことが、伏線である可能性があります。)

レイラは何故「お星さま」という特別な立場になれたのか。

こちらも以前当ブログで言及した疑問点です。
ベガ様の部屋の豪華さから、ベガ様には強力な金銭的バックアップがあることは感じていましたが、金銭的な理由だけで「お星さま」にまで成り上がれるかは正直疑問です。
実際先ほども言及した通り、
他のお星さまであるカノープス様とポラリス様の部屋は質素であり金銭的なものを葬儀屋側に与えているようには見えません。その為、金銭的な援助が多ければ多いほどお星さまになれる、というシステムではなさそうです。

この点についてはまだ情報が無く考察が出来ないため、引き続き疑問点として残しておきます。
金銭的な理由でない場合は、葬儀屋が死者蘇生をする理由であるファントムハイヴ家との関係性や、ビザールドールとしての質、戦闘能力が高い精鋭部隊、という可能性ももしかしたらあるのかも、しれませんね。
※ポラリス様やブラバットは、ファントムハイヴ家に対して並々ならない執着を持っていることが明らかになっていることから、これがお星さま方の共通点となる可能性は結構高いかもしれません。詳しくは下記記事をご覧ください。

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死神派遣協会から見たビザールドール

今回、ロナルドの発言により死神派遣協会側の新たな情報が複数明らかとなりました。

死神は、人間に魂が宿っているかどうか目で見ても判断できない。

ロナルド「人間に魂が宿っているかどうか?そんな目に見えないことは死神には判別できない。
黒執事第191話「その執事、怠業」より引用

死神は、人間に魂が宿っているかどうか目で見ても判断できないことが新たに明らかとなりました。
だから死神達はいつもわざわざリストを確認して「こいつもう魂回収してるじゃん(だから生者ではなく動く死体か)」と判断していたのですね。
結構アナログです。というよりむしろ人間と確認の仕方が変わりません。

ここで重要な点は、これは悪魔と死神の明確な相違点である事です。

セバスチャンは寄宿学校編で紫寮に火をつけた時にこのように言っています。

セバスチャン「紫寮の中から魂の気配がしないのです。悪魔はこの程度の距離なら生きた人間の気配を彼らの魂で察知できます。けれどすでにあそこに人間の気配はない。」
黒執事16巻第74話「その執事、入場」より引用

同じ人外であるにもかかわらず明確な差として描かれています。
この能力を見る限りは、死神よりも悪魔の方が優れているとさえ見えかねません。

以前、当ブログでは死神派遣協会は元は悪魔の力を借りて創設されたものではないかと考察しました。
もしかするとこの考察の伏線となっている可能性があります。

悪魔と死神派遣協会の関係性については下記記事で考察しています。
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死神派遣協会のお上はこの世界の「観測」をしている

ロナルド「お上がこの世界の観測を始めてからずっとこの世の生きとし生ける者は『例外なく』魂がある。それが絶対だった。君たちが現れるまでは。(略)回収ノルマの範疇外。でもお上も放置できない。そんなイレギュラーは死神(俺ら)にとって残業の原因にしかなんないわけ。」
黒執事第191話「その執事、怠業」より引用

「観測」という初めてのワードが出てきました。
ここで気になったのは
お上がこの世界を造ったとは言ってない点です。

以前から当ブログでも言及している通り、元人間である死神達は「神」と呼ぶにはあまりにも不完全であり、また人間臭いです。
そしてお上もなお、この世界を創造したいわば「神」ではなく「観測者」である場合、いったいこの世界を造りだした本当の「神」とは一体どこにいるのでしょうか?

生きる者に例外なく「魂」があるとお上が決めたのは観測を開始してからであり、その前の世界が存在したはずです。
これはあくまで考察ではなく仮定の話ですが、仮に死神派遣協会のお上が生者の定義を定める前の世界では、魂が無くても生者として存在出来ていた場合、葬儀屋が行っている死者蘇生の技術は正しく「神」の所業に踏み込むものなのかもしれません。
https://www.under-taker.com/entry/2018/07/16/231124

ハサミ型のデスサイズが示唆するもの

次に、今回の191話の中で新たに張られた伏線部分の中で私が最需要箇所であると感じる点を考察していきたいと思います。
それはアル(レイラ)が使ったハサミ型のデスサイズです。

今回の第191話は興奮しっぱなしでしたが、その中でも特にテンションがマックスになったのがこのハサミ型デスサイズの存在についてでした。
まさか死神がデスサイズをビザールドールに持たせるだなんて…!

何という盲点。あまりの推しの頭の良さに脱帽の想いです。さらに好きになりました。
思い切りの良さ、大胆さ、そして死神派遣協会を侮っておらず、もはやビザールドールに直接接してくるであろうことを見越した上での完璧な対策に鳥肌が立ちました。
この形でしたら、仮にレイラが連行されたとしてもトカゲのしっぽ切りでまだまだ葬儀屋達にはたどり着けませんし、むしろ反撃の余地さえ十分ありますものね。

死神派遣協会の死神とバッティングしたことを想定し、事前に生物兵器であるビザールドールに最強の武器であるデスサイズを託すという賢さに感動しました。

勿論この戦術も素晴らしいのですが、
今回重要なのはこのハサミ型デスサイズ本体そのものの方がより重要であると考えられます。
このハサミについて重要な考察ポイントは現時点で2か所あり、今後の黒執事に大きく関わってくる超重要人物の存在を示唆する大変重要すぎる伏線である可能性があります。

・葬儀屋の味方には葬儀屋地震以外の他にも別の死神が存在する可能性
・ヒースフィールド男爵邸編で登場したメイドジェーンの斧もデスサイズである可能性

順番に説明していきたいと思います。

葬儀屋の味方には、葬儀屋自身のほかにも別の死神が存在する可能性

まず結論から申し上げますと、
レイラ(アル)が使ったハサミのデスサイズは、カルンスタイン病院の元医師として登場したメガネの人物=葬儀屋の仲間である離脱組の元死神の持ち物である可能性があります。

当ブログでは以前より、暁学会には葬儀屋以外の死神(離脱組)の味方がいる可能性について言及してきました。
※詳細記事は以下の通りです。
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今回原作の中で、葬儀屋のデスサイズ以外の形のデスサイズが葬儀屋サイド側から新たに登場したことにより、葬儀屋の味方側に『葬儀屋以外の死神』もしくは『元死神(離脱組)』が居ることが確定しました。
万に一つ、「デスサイズだけ奪ってきた」可能性も否定はできませんが、カルンスタイン病院勤務の元医師として意味深な眼鏡をかけた医師が存在することに加え新たなデスサイズが登場したことから、ちょっと強気ですがもうほぼ確定と言って間違いないと思います。

眼鏡をしている暁学会の医師:黒執事第185話「その執事、同調」より引用

この人物が仮に現役の死神の場合、
自身のデスサイズを持っている事はなんら不思議ではありません。
しかしもし葬儀屋と同時期に離脱した離脱組の元死神の場合は、葬儀屋が50年前に自分のデスサイズを死神派遣協会から持ち出したタイミングと同時にその死神も同じく今回登場したハサミ型の自身のデスサイズを死神派遣協会から持ち出した可能性があります。

私は離脱『組』と複数系で呼ばれていることからも、今回のデスサイズの持ち主は現役死神ではなく葬儀屋と同じ離脱組の可能性が高いのではないかと感じています。

また、こちらはフォロワー様とお話しさせて頂いている時に改めて気づいたのですが、
デスサイズの形は葬儀屋時代の死神たちに比べ、現役死神たちになればなるほど比例して進化が進んでいるように感じます。
具体的に言えば電子化です。(葬儀屋は鎌で、ロナルドやグレルは芝刈り機やチェーンソーなど。)

とこちらを踏まえた上で改めて斧とハサミを見てみると、葬儀屋の鎌と同じくらい原始的な農具であることが分かります。
このことからも、このデスサイズの持ち主の死神は葬儀屋と同じ時代の死神=同時期の離脱組の死神の可能性が高くなるかもしれないと感じました。

デスサイズの時代背景についての考察は下記記事で詳しく言及しています。

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また離脱組の新キャラクターの死神が出る可能性を示唆した伏線箇所についての過去考察を、重要な部分のみ抜粋で引用させて頂きます。

葬儀屋は自身の研究を追い求めていくうちに死者蘇生が自らの手で出来てしまうほどの成果を手にしました。

しかしこの研究をする上で、
葬儀屋には他にも人外の協力者がいる可能性があります。

その可能性を感じさせるきっかけはオセロのこのセリフです。

葬儀屋に協力者がいることを感じさせるオセロのセリフ

葬儀屋(アイツ)に協力者がいる可能性を感じるオセロ:黒執事24巻第119話「その執事、示教」より引用

オセロのセリフの真意

  • オセロが知る頃の、死神現役時代の葬儀屋(アンダーテイカー)は医療技術に詳しくなかった
  • 医療技術に詳しくない葬儀屋が輸血技術という進みすぎた技術を完成させていることから、他に誰か医療知識にたけた協力者がいる可能性がある

これが私が葬儀屋に他にも協力者がいる可能性があると感じた理由です。

人間の協力者と、人外の協力者

では具体的な協力者とは誰なのでしょうか?

実は人数としてはかなり多いのではと私は考察しています。

この協力者ですが、
大きく分けて二種類に分類できると考えています。

葬儀屋の協力者

  • 人間の協力者
  • 人外の協力者

人外の協力者

今までは葬儀屋にいる可能性のある人間の協力者の話をしてきました。
また人間の協力者は金銭面での協力の可能性が高そうです。

その枠で考えてみると、ブラバットはレアな立場の人間としての協力者なのかもしれませんね

さて、次は人外の協力者の可能性について考えていきます。

これこそが、
初めに画像で上げたオセロが言う「他に誰か…」の部分の考察です。

この人外の協力者が存在する場合、
これは既出のキャラクターである可能性も、
新しいキャラクターである可能性も両方あるかなと感じています。

葬儀屋の傷

また、葬儀屋のウィル以外の人外の協力者を感じさせる点は他にもあります。

それは葬儀屋の顔や体に残る傷跡です

原作で死神現役時代の葬儀屋が描かれたことはありませんが、
アニメ版の現役時代の葬儀屋は顔に傷がありません

初めは葬儀屋の傷は、
人間時代に自殺した際に出来たものなのではないかと考察していました。

しかし他の死神たちにそのような傷がついているキャラクターが一人もいません。
分かりやすく言えば、オーソドックスな首吊り跡のようなものさえついているキャラが一人もいないことには違和感が残ります。

アニメ版の現役葬儀屋に傷がついてなく、むしろ傷がある死神は離脱した葬儀屋しか見て取れません。

このことから、
あの体中の傷は死神になってからついたものである可能性が高いのではないかと現在は考えています。

となると、なぜあんな傷がついたかが疑問になります。

葬儀屋は強力な死神です。
しかし、葬儀屋が唯一「面倒な奴ら」というのが死神派遣協会のことです。

デスサイズを奪還するときも「持ち出すのに苦労した」と言っています。

死神派遣協会にとって離脱がどのようなことを指すのか、
そして葬儀屋がいつデスサイズを持ち出したのかが定かになってない今完璧な考察は難しいですが、

恐らくこの中のタイミングのどこかで、
葬儀屋は死神派遣協会からの制裁として、あの傷をつけられ身体をバラバラにされた可能性があります。

葬儀屋の傷と死神派遣協会の関係性については、
具体的には下記記事にまとめてあります。

www.under-taker.com
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…となると、です。

誰がバラバラになった葬儀屋をつなぎ合わせたのでしょうか?

切り裂きジャック編で
自らのデスサイズでセバスチャンに切られることを恐れているグレルを見ると、死神はデスサイズで切られると死んでしまうようです

このことから、
葬儀屋は生きたままデスサイズ以外の刃物で切られた可能性があります。

デスサイズで切られることを恐れるグレル:黒執事3巻第12話「その執事、反攻」より引用

デスサイズで切られることを恐れるグレル:黒執事3巻第12話「その執事、反攻」より引用


死神にとって死とは「許しの日」であるということ。

恐らく死を与えることは褒美のようなものなので、
葬儀屋は死ぬことさえ許されなかった可能性があります。

それを改めて死神派遣協会が繋ぎ直して、永遠に許しの日が来ない(死ねない)ままぽいっと外に放った可能性もあります。

しかし、オセロが言及した葬儀屋の協力者は
医学的な知識を持つ協力者でした。

もしこの進みすぎた医学知識を持つ人外の協力者が葬儀屋にいた場合、バラバラにした葬儀屋をつなぎ留め復活させ、かつ今回の死者蘇生の実験についても協力している可能性があります。

もしこのようなキャラクターが実在した場合は、おそらく初登場の新キャラになるのではないでしょうか?

引用元:
【考察】葬儀屋には人間の協力者と人外の協力者が存在する可能性/ウィルは葬儀屋の協力者である可能性がある/他に初登場のキャラクターや、国家レベルのパトロンが出てくる可能性も? - 黒執事考察ブログ

この考察をしたのが2019年、3年前です。
当時は葬儀屋とオセロが同期であることも、兄シエルの存在も明らかになっていませんでした。

あれから3年がたち、いよいよ眼鏡をかけた謎の医師と、今まで見たことが無い新しい形のデスサイズが伏線として貼られ、正直いよいよ来たか…!?!と武者震いが止まりません!
考察記事リンクにも張りましたが、もし仮にこのハサミの持ち主が本当に葬儀屋サイドの離脱組の死神であった場合、この人物は過去に一度死神派遣協会によってバラバラにされた葬儀屋の身体を自身の医療知識によりツギハギ繋ぎ合わせ復活させた人物である可能性さえあります。激アツ。
もしこの考察があっていた場合、この死神と葬儀屋の関係性はかなり深く、また相当古い仲である可能性があります。

メイドのジェーンが使用した斧はデスサイズか否か

私個人の意見ではありますが、
結論から申し上げますとジェーンの斧がデスサイズである可能性は十分考えられると思います。

まず第一に、今回デスサイズを所持していたレイラとジェーンには共通点があります。
それは武器を二種類所持しているという点です。

・レイラ→短刀・ハサミ型デスサイズ
・ジェーン→銃・斧(デスサイズ?)

レイラとジェーンがそれぞれ2種類武器を持っている意味。
それは恐らく、1種類が元々その人物が持っていた(愛用していた)武器であり、もう1種類が支給されたデスサイズである可能性があります。
これはレイラの戦闘を見ればすでに明らかであり、これがジェーンにも適応される可能性があります。

またジェーンの斧についてですが、一点既にミスリードの伏線が張られている可能性があります。

ジェーンの本来の武器は「斧」ではなく「銃」である可能性

ミスリードは31巻のジェーンの表紙です。
ジェーンは表紙では斧を持っている為、必然的に斧がジェーンの武器だと皆様思いがちになるかと思います。

31巻表紙ジェーン:黒執事31巻より引用

しかしよくよく見てみると、この巻に収録された最初のお話である第166話の扉絵では、メイドのエンブレムのマークを見る限りジェーンの武器は斧ではなく銃として描かれていることがわかります。

メイドのエンブレムではジェーンを象徴する武器は斧ではなく銃:黒執事第166話「その執事、不承」より引用

表紙で斧を持っているにも関わらず、このシーンであえて斧ではなく銃なのは少々違和感があります。
このちぐはぐが何を表しているのか考えてみると、ジェーンが本来使っていたいわゆる彼女を象徴する武器は斧ではなく実は銃の方であり、斧は支給されたデスサイズであることを暗喩しているすれば納得が出来るように感じます。

またメイリンとジェーンの戦闘は
銃vs銃という形での睨み合いがメインで描かれたため、実はよくよく見てみると直接武器で互いを傷つけ合う演出が避けられています。これも伏線に感じてなりません。

実は互いを一度も傷つけることが無かった戦闘シーン:黒執事第165話「その執事、教導」より引用

基本メイリンVSジェーンの戦闘シーンはこのにらみ合いの時間が大変長く行われていました。
また画像内で赤丸を付けた通り、この時もジェーンは二種類の武器を所持していますが、銃をメインに使用しており、斧は右手で下ろしています。

何故このような形になったのか考えてみたのですが、ざっくり分けると理由は3つ存在するように思います。

一つ目はメイリンの過去回想を差し込む上で戦闘中ににらみ合いの両者が動かないシーンを作りたかったから。
二つ目は銃を持つメイドVS銃を持つメイドの構図にしたかったから。
そして三つめは、戦闘シーンにするとメイリンが一回でもジェーンの斧の攻撃を直接受ける事があれば、ジェーンの斧がデスサイズであればメイリンはどんな防御をしても助からないからです。

本格的な接近戦を長引かせてしまえば、斧を防御して流すという動きはどうしても不可避に感じます。
しかしもし仮にジェーンの斧が本当にデスサイズだった場合、受け止めようとしたメイリンは確実に死んでしまいますし、元々レイラVSロナルドの戦闘でその方法でデスサイズの存在を匂わせる予定だったとすれば、ジェーン編での伏線が強すぎてレイラのデスサイズの衝撃が霞んでしまう可能性があります。

その為、恐らくジェーンVSメイリン編では敢えてデスサイズを登場はさせつつも、今はまだジェーンの斧がデスサイズである事への匂わせを一切しない事自体が、今後ジェーンの斧がデスサイズである事を示唆する伏線になるという、いわばアテナ退役軍人療養所編まで読んで初めて気づける伏線としてえかがれた部分である可能性が高いのではないかと感じました。

今回のレイラがあって改めてジェーン戦を読み直したのですが、
斧の攻撃を直接受けた描写が本当に一度も無くて、描き方が凄いなあーーと思いました。(枕と採血機に当たったという描写はありましたが、それらはきちんと切れていたのでそれだけでデスサイズであるとは勿論思いませんよね。)

斧の攻撃をなにかしらで一度でも受け止めることが出来ていれば、それは普通の斧である証拠となりデスサイズでないと言い切れたのですが、実際一受け止めているシーンが一度もない為、現段階ではデスサイズである可能性は否定できず、むしろ匂わせのような伏線をかき集めるとデスサイズである可能性はかなり高いと言えるのではないかと私は感じています。

デスサイズは『農具』のデザインであるという共通点

また黒執事で登場するデスサイズにはすべてに共通点があります。
それはすべてデザインが農具であるという点です。

・葬儀屋(アンダーテイカー):鎌
・グレル・サトクリフ:チェーンソー
・ロナルド・ノックス:芝刈り機
・ウィリアム・T・スピアーズ:高枝切狭
・レイラ(※レンタル品。持ち主はまだ不明):ハサミ

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ジェーンが所持していたもまた、『農具』というその前提から外れません。
※逆にジェーンの銃でなく斧の方がデスサイズであると考える理由も、このデスサイズ=農具であることから考察しています。

「お仕着せ(エプロン)に獣を隠して」

またジェーンが表紙である31巻販売の際に添えられた購買促進メッセージにも伏線があると感じています。
それがこちらです。

「お仕着せ(エプロン)に獣を隠して」
黒執事第31巻購買メッセージより引用

この時ジェーンが表紙で持っている物は斧であることから、
このメッセージの本当の意味は獣=斧=デスサイズを示唆する伏線である可能性があります。

購買文句が伏線だとしたら、いかにも黒執事らしくて興奮してしまいます。

ジェーンはお星さま(カノープスさま)か

仮にジェーンの斧が本当にレイラと同様死神から借りたデスサイズであった場合、以前より当ブログで言及していたジェーン=お星さま説が更に濃厚になると考えられます。

また仮にジェーンがお星様だった場合は
以前当ブログでも言及した通り消去法でカノープス様の可能性があります。

まず、カノープス様以外のお星さま方の正体がだいぶ考察出来てきたため、消去法という形になります。

・シリウス様:兄シエル・坊ちゃん(メインは兄シエルであるが、双子二人の事を指している可能性あり)
・カノープス様:ジェーン(口調がジェーンと違和感なし)
・ベガ様:レイラ(確定)
・ポラリス様:ジョーカー・ドール(ナイフ使いのジョーカーがメインで動く。ベッドにドールがいる可能性あり)

根拠は以下の通りです。
まずカノープス様の部屋の天井には輸血を受けるための点滴を吊るすような器具があります。
またビザールドールの特徴として、接近されても気配に一切気づけないという事を上げることが出来ます。
メイリンがジェーンの気配に一切気づけなかったことが原作内で明らかにされている為、こちらもまたジェーンとビザールドールであるレイラとの共通点となります。

このことから、現段階で一番濃厚な可能性はジェーン=お星さま(カノープス様)=ビザールドールであると当ブログでは考察します。
カノープス様についての詳細は過去記事を引用させて頂きます。

カノープス様(☆☆)B型

カノープス(☆☆)の部屋

黒執事24巻第117話「その執事、丁々」より

カノープス様のセリフ
「ブラバット、もう迷ってる場合じゃないんじゃない?」
黒執事25巻第122話「その執事、待望」より

注目すべき部屋のポイント

黒執事24巻第117話「その執事、丁々」より


部屋の謎
  • 点滴を吊るす突起が天井にある
  • ベルトのようなものが多々、箱の中に見える(拘束具か?)
  • 部屋はいたって質素であり、殺風景

カノープスはポラリスに次いで謎多き人物であると感じています。
セリフからも男性か女性か、その判断がつきません。また性別に関係なく、ブラバットへの口の利き方は上からな印象を受ける話し方です。

「もう迷ってる場合じゃないんじゃない?」

カノープス様によるとブラバットは「何か」を悩んでいるようです。それが「何」なのかは主語が省かれているため現段階では分かりません。物語的に素直に受け取ればファントムファイヴへの観客の流出によりシリウスの血が減り、シリウス様の命が危なくなったため観客の命の危険のある量の血液採取にもっと着手することといえます。しかし、これはあくまでお星さま全員の目的が青き星(シリウス)の救済であった場合です。この後も述べますが、このセリフの中でシリウスに主語で言及しているのはポラリス様のみです。カノープス様とベガ様は、青き星について何も供述していない為、まだここは確定が出来ない状態となっています。

点滴を吊るす突起の存在

ベットサイドに、点滴を吊るすための突起があります。これは他のお星さまの部屋にはなく、カノープス様の部屋にしか存在しません。
カノープス様はどうやら病弱なようです。これはあくまで根拠のない推測ですが、カノープス様も真シエル(シリウス様)と同じく死後復活された人間である可能性があります。シリウス様ほど弱っていない理由は、シリウスよりもカノープスは輸血できる血液が豊富であるからかと感じました。

複数のベルト

ベッドサイドに複数のベルトがあります。複数本存在すること、長さがそれなりに長いこと。これは体を縛る為の拘束ベルトかな?と感じました。
拘束ベルトといえば拘束ブーツをはいた葬儀屋を思い出しますが、話し方からみてそれは無いと思っています。(葬儀屋だったら「占い師君、もう迷ってる場合じゃないんじゃないかあーい?」というかなと笑。ブラバットを名前で呼ぶ可能性も無いと感じています。)

  • 綺麗な部屋であること
  • 部屋の乱れにに使わない拘束具

これらが違和感として残っています。

また殺風景な部屋としては、セバスチャンの執事部屋に似ていることも違和感として残ります。

黒執事10巻第44話「その執事、哀号」より
セバスチャンの部屋と似ていることは偶然かもしれませんが念のため載せておきます。お星さまの中に「青き星(=真シエル)の執事」を名乗っているものがいることから、何か関係性があるかもしれません。しかしシリウスの執事を名乗っているのはカノープス様ではなくポラリス様(☆☆☆☆)なのでその点混同しやすいのでご注意ください。

※追記2022年8月19日:使用人の部屋に似ていることはカノープス様=メイドジェーンであることを示唆する伏線である可能性があります。

カノープス様まとめ
  • 男性か女性か不明
  • 青き星の復活を目指しているのかが現在ではまだ断定できない
  • 点滴用の突起があることから病人、もしくは真シエルと同様死者蘇生された人物である可能性がある。
  • 殺風景でこじんまりとした部屋とは似つかわしくない拘束ベルト存在
  • 部屋の雰囲気がセバスチャンの執事部屋に似ている
カノープス様の正体

まだ根拠は浅いですが、仮に現在進行中の黒執事新章の4つの施設それぞれがお星さまを指していた場合、このカノープス様の正体はメイドジェーンが考えられるかもしれません。

ジェーンからは一度点滴というワードが出ています。
また言葉遣いもカノープス様と一致し違和感は感じません。

ですがジェーン自身が点滴を受ける理由などにまだ根拠を見いだせないため、仮とさせていただきます。

引用源:【総まとめ】お星さまの正体について/お星さまを指す人数は、4人では無く全部で6人の可能性 - 黒執事考察ブログ

離脱組の仲間は最低2人以上いる可能性

仮にジェーンの斧もデスサイズだった場合、葬儀屋側には斧とハサミのデスサイズの持ち主の死神が味方として付いている可能性があります。
となると葬儀屋兄サイドには、葬儀屋以外に少なくとも離脱組の死神が他に2人は確実に存在することになりますね!!
なんだかもっといそうな予感もしてドキドキが止まりません!

感想のところでもぶちまけましたが、大切なデスサイズを武器として貸し出すという大胆さが本当にすごいと感じました。
※切り裂きジャック編で死神以外に悪魔でもデスサイズが使えることは明らかになっていましたが、まさかビザールドールに持たせるなんて…。想像だにしていませんでした👏

「千の魂と堕ちた死神」アラン&エリック再登場!

また今回の第191話では、原作には登場していない、
ミュージカル黒執事「千の魂と堕ちた死神」のオリジナルキャラクターである死神アランと死神エリックが今回の第191話で登場しました!!
第105話でも原作に登場した2人ですが、実に86話ぶりの再登場です。

重要なのは、この二人もまた離脱組の死神であるということです。
離脱組の新たな死神登場の匂わせと思われる伏線が張られたこの第191話でこの二人が敢えて登場するのは非常に意味深に感じます。

この二人が敢えて登場した理由も、もしかすると今後新たな離脱組の死神が出ることを示唆する伏線の一部なのかもしれません。

「千の魂と堕ちた死神」に登場した死神アランと死神エリック:黒執事第191話「その執事、怠業」より引用
「千の魂と堕ちた死神」に登場した死神アランと死神エリック:黒執事第105話「その執事、尋訪」より引用

それと同時に、葬儀屋推しとしては、この二人の登場はちょっと怖く感じます。
ミュージカルのネタバレとなるので、以下見ていない方はネタバレ注意です。


何故怖いかというと、この「千の魂と堕ちた死神」とは、死神が死ぬ話なのです。
まだ原作では直接的には死神の死について一切触れられていないものの、この2人が黒執事に登場するたびに死神の死を感じてしまう気がして、=葬儀屋死亡フラグの伏線になってしまうのではないかと動悸がします。ひい、怖い

まとめ

今回は大大大興奮の回でした!!
死神派遣協会とビザールドールの接触と、葬儀屋側に離脱組の元死神が複数人いる可能性を同時に示唆されて激アツです。

これはコスプレやーとしての観点なのですが、葬儀屋さんって基本単独行動(※例外:兄)なので中々他の黒執事レイヤーさんと併せる撮影が出来なくて基本ボッチ撮影なのでもうめちゃくちゃ寂しいんですよね。
もし本当に葬儀屋さんの味方として離脱組の死神達が複数人出てきてくれたとしたら、遂にボッチ回避。狂喜乱舞です。

と同時に、本当にいよいよ物語の核心に迫ってきていることを肌で感じる回でした。

さらっとレイラを死神派遣協会本部に連れて行こうとしたロナルドですが、そもそも死神派遣協会っていったいどこにあるんですかね?
人間界とは別世界にあること、オセロの扉絵から近代的な建物内部でありパソコンがあることは明らかになっていますがそれ以外は原作ではまだ一切明らかとなっていません。
(OVA版とリンクしているとすれば、外観も相当現代的な建物である可能性があります。)

いつか死神派遣協会に乗り込むなんて日も来るのでしょうか…。
いよいよ死神達について焦点が当たり始め、ワクワクと同時に緊張も感じています。

これからの黒執事を固唾を飲んで見守っていきたいと思います。

餅月

※私の考察内容について見た後、その内容について紹介or投稿する場合、必ず私のブログやTwitterなどの出典を明記してください。出典無しの投稿は大変悲しいので、何卒ご遠慮くださいm(__)m