こんにちは!餅月です。
今日は前回の第142話ネタバレ考察に掲載した記事の小分け記事となります。
テーマはオセロと葬儀屋(アンダーテイカー)です
当ブログでは以前よりオセロと葬儀屋は死神派遣協会の同期である可能性について考察してきました。
※追記:こちらのオセロと葬儀屋同期説ですが、的中〇しました!
www.under-taker.com
今回の第142話で二人は顔見知りであったこと、そしてどうやら上司部下のような関係性ではないことが明らかとされましたが、具体的な関係性まではまだ明らかにされませんでした。
葬儀屋はともかく、オセロの方はまだまだ謎に包まれたダークホースのキャラクタ―であると言えます。
そこで、今回はオセロと葬儀屋の煽りあいを中心に考察し、オセロの本当のキャラクター像について紐解いていきたいと思います。
オセロと葬儀屋の煽りあいに「嘘」は含まれていない
黒執事第142話では本誌の中で初めて顔を合わせたオセロと葬儀屋が敵意むき出しで煽りあう面白いシーンが描かれました。
それがこちらです。
オセロ
「本当に元死神が死者蘇生をやらかしているとはね。実に興味深いよ。頭の中がどれだけブッ壊れてるのか、捕まえて覗いてみなきゃ」葬儀屋
「ヒッヒ‥・小生の頭が壊れてるって?君だけには言われたくないねえ!オセロ!」(略)
オセロ
「お前のおいたが過ぎるもんだからおちおち研究に没頭出来やしない。だから悪い奴にきついお灸を据えにきただけさ。」葬儀屋
「へえ‥‥そりゃ怖い(殺気立った視線)」オセロ
「反省の色が見えないなあ。そういうやつには泣いてもやめてやらないぜ!!(殺気立った様子)」オセロ、デスサイズを振りかぶるも葬儀屋まで届かず。
葬儀屋は笑い転げる。黒執事28巻第142話「その執事、膺懲」より引用
葬儀屋はオセロが戦闘能力が無いことを元から知っていたため、オセロの大口を面白がり、それに乗っかり芝居を打っていたようです。
しかしここで強調したいことがあります。
それは二人ともこの会話において嘘は言っていない可能性が高いということです。
根拠を具体的に説明していきます。
オセロは「咬ませ犬ではない」可能性が高い
今回オセロは「咬ませ犬」のような表現をされました。
しかしこれは簡単なミスリードである可能性が高いです。
本来は葬儀屋と何か同等の力を持つ非常に強力なキャラクターである可能性があります。
何かを感じ取ったグレルとセバスチャン
オセロと葬儀屋の殺伐としたやり取りに、グレルとセバスチャンは確かに尋常ではない「何か」を感じていました。
もしこの二人が本当にただ演技で話していたとしたら、
この時グレル達が感じ取ったのは一体なんだったのか?と言うことになってしまいます。
オセロがデスサイズを「投げた」ことだけがジョークだった可能性
今回の二人のにらみ合いを読むうえで最も重要なことは、
オセロが自分の折檻方法がデスサイズを用いるものであるとは一言も言っていないことだと言えます。
つまりオセロの「折檻」方法は具体的にはまだ一切明らかにされていない状態です。
今回オセロはあたかも「咬ませ犬だった」かのように描かれていますが、この「折檻」方法が明らかにされずぼかされたことを受け、私はむしろ咬ませ犬とは真逆のものを感じました。
今回の葬儀屋が爆笑した「オチ」は読者への小さなミスリードであり、
実際にオセロの力が発揮されたとき、それは葬儀屋をも封じ込めることが出来るものである可能性が高いと強く感じています。
つまり纏めるならば、この「煽り合い」の中でオセロがしたお茶目な行動は、実は葬儀屋に向かってデスサイズをぶん投げるという「最後の行動」だけだった…と考える方が自然に感じます。
オセロが考えていたこと考察
・言っていることは全て本心
・遊び心と、自分の筋肉マシンの成果を試す為、「折檻」とダブルミーニングをかけ葬儀屋にデスサイズを投げつけてみた
・本当の「折檻」はまだはじめていない
葬儀屋が考えていたこと考察
・前半言っていることは全て本心
・オセロがデスサイズを取り出したタイミングで「折檻」の持つ意味に「おや?」と疑問を感じる
・オセロがあいさつ代わりに、「折檻」に本来の意味に加え「武力的折檻」のダブルミーニングを絡めてきたことに気付き、笑い転げる
先程、私は葬儀屋が「オセロの演技にのった」と言いましたが、
こうしてみてみるとやはり案外二人ともずっと本気だったのかもしれません笑
特に葬儀屋はオセロがデスサイズを取り出すまでは「折檻」のダブルミ―ニングに気付いていなかったはずですし、となるとずっとオセロの「真の折檻」の話としてずっと真剣に敵意を出していた可能性の方が高いかもしれませんね。
オセロと葬儀屋が会うたびにこのようなふざけあいをしていたとしたら話は別ですが、今与えられた情報のみを考えるとこのように考える方が自然かなと感じます。
攻撃的な表情は、オセロと葬儀屋互いの「素」か
オセロがデスサイズを葬儀屋に投げる瞬間の豹変した表情とそれまでのくだりの言い回し・・・。
あの表情はオセロの「素」である可能性が高いと感じています。
またそれは葬儀屋のオセロに対する態度もしかりです。
あんな攻撃的な表情の葬儀屋は初めて見ました…。
二人の本当の素顔があの表情だとしたらゾクゾクしますね…!
特に葬儀屋ですが、ようやく同等の力を持つ敵に巡り合い無意識に余裕がなくなったらああなるということでしょうか。
「オセロ」だけでなく、オセロに対し「死神派遣協会のお上」を重ねた結果の、あの表情なのかもしれません。
オセロは死神派遣協会の「お上」が派遣した死神
オセロは死神派遣協会のお上により直々に派遣されたイレギュラーな死神です。
調査目的は勿論「死者蘇生を施す主防犯」について。
死神派遣協会は豪華客船編にてグレルとロナルドから葬儀屋についての具体的な報告を受けていたことから、最終的に葬儀屋と対峙する可能性を見越してオセロを派遣したと考えることが自然です。
このことから、オセロはやはり武力以外の何かで、葬儀屋をも蹂躙できるほどの力を持っているのではないかと考察します。
デスサイズを抜いた葬儀屋
今回葬儀屋はオセロに対しいきなりデスサイズを抜きました。
豪華客船編ではグレル・セバスチャン・ロナルドの三人を相手していたにも関わらず、初め葬儀屋はデスサイズを抜こうとしませんでした。
これは葬儀屋の「勝てる」という余裕の表れであるとも考えられます。
今回の相手は運動音痴なオセロのはずです。
セバスチャンとグレルが近くにいることをプラスして考えてみても、やはりいきなりデスサイズは戦闘能力的に割がありません。
恐らく葬儀屋程の能力の持ち主でしたら、純粋に戦闘だけで片付く相手なら卒塔婆のみでも十分なはずです。
つまり葬儀屋は戦闘ではオセロに勝てますが、やはりオセロの「戦闘以外の科捜課の能力」を危うんでいる可能性が高いと考えることが出来ます。
「君に『だけ』は言われたくない」と語る葬儀屋
葬儀屋
「ヒッヒ...小生の頭が壊れてるって?>…君にだけは言われたくないねえ!オセロ!」
黒執事第142話「その執事、膺懲」より
上記の葬儀屋の台詞に、葬儀屋とオセロのやり取りが嘘ではないと考える理由があります。
「君には言われたくない」ではなく「君にだけは」と言うかなり強い限定が使われています。
「君には」と言う言い方でしたら、まだそこまで詳しくない相手に使ってもおかしくないと感じます。
しかし「君にだけは」と敢えて言う理由を考察してみると、葬儀屋にはそのようにオセロを判断できる具体的な過去のエピソードがあるからと考えることが自然だと感じます。
つまりこの言葉から考察して、
オセロは葬儀屋から見ても自分以上に頭が壊れていると感じるキャラクターである可能性が高いと言えます。
まとめ
あの葬儀屋に「クレイジーだ」と言わせるオセロ…彼の「折檻」能力はまだ明らかになっていないため油断は禁物です。
しかし今回葬儀屋とオセロの関係性まで濁され、本誌ではヤードまで突入してきました。カオスです
葬儀屋一人に張られた伏線だけでなく、オセロとの関係性、死神派遣協会との関係性、デスサイズの謎・・・これらを含めるとまだまだ回収されていない伏線が山詰みです。
回収しなくてはいけない伏線がこれだけあることから、オセロと葬儀屋の関係性は顔を合わせた際に語られるのではと考えていました。しかしその関係性さえまだ焦らされた為、案外葬儀屋は将来死ぬとしてもまだ寿命は数年先なのかな・・・?とすこし嬉しく感じてしまう回でした。
餅月