黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【考察】真シエルと葬儀屋にとってファントムハイヴ家後継者争いの勝ち負けはどうでもいい建前である可能性/セバスチャンの台詞をそのまま返す一面が来るか?

こんにちは!餅月です。

今日は青の教団編における、
真シエルと葬儀屋、スフィア・ミュージックホール側の真の目的について考察していきたいと思います。

現在の原作黒執事では
坊ちゃんの兄である真シエル葬儀屋によって蘇生され蘇り双子の兄弟がファントムハイヴ家の当主の座を巡り争っています。

しかし、それはあくまで坊ちゃん側の目的であるだけにすぎず、
真シエルサイドの本当の目的は、ファントムハイブ家の当主になることでは無い可能性があります。


壊滅した青の教団

青の教団スフィア・ミュージックホールはカルト集団としての一面が暴かれ警察に介入され事実上壊滅しました。

このことから、
これからの黒執事は葬儀屋と真シエルがスフィアの他にも持っているであろう血液の入手機関を見つけ次第、その機関を潰すという目的をもち新たな章に入っていく可能性が高いです。

葬儀屋はフランスに行っている

ではその真シエルの血液補給の保険的機関は何処にあるのでしょうか。

私はこれはイギリスでは無く国外、更にいうなればフランスにあるのではないかと考えています。

黒執事の中にはまだいくつも未回収の伏線が存在します。

その宙ぶらりんの伏線の中で、
最も興味深いものが葬儀屋がフランスに行っているということです。

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葬儀屋はフランスに用事があったことを語るディーデリヒ:黒執事22巻第105話「その執事、尋訪」より引用

何故葬儀屋がフランスに行ったかは明かされていない為、これは未回収の伏線となります。

現在の流れを一番単純に受け止めると、
フランスに血液を供給する何らかの関係性があるものが存在するからと考える事が妥当な気がします。

フランスに坊ちゃんが来ることさえもスフィアの思惑か?

しかし疑問点は、
葬儀屋は、何故こんな重要なことをわざわざ坊ちゃんと距離の近いディーデリヒに漏らしたかと言うことです。

本当に当主を奪うことが第一目的であるのだとしたら、
この保険的要素を漏らしてしまうことは致命的です。

一番簡単に考えればおびき寄せるための罠のように見えます。

・保険機関の存在がバレても問題ない(おびき寄せることに何か別の目的がある)
・本当の血液採取機関がバレないようフェイクの偽の情報である

このどちらかである可能性が高いです。

フランスへ行くことをわざわざ坊ちゃんの味方であるとわかっているディーデリヒに漏らしたことはやはり意図的なものである可能性が高いのではないでしょうか。

真シエル側にとって「ファントムハイヴ家の後継者争い」の勝ち負けはどうでもいいものである可能性

ではなぜ敢えてスフィア側は坊ちゃんをおびき寄せるようなヒントを出したのでしょうか?

その動機としては、
現在も坊ちゃん達の目的は「真シエルからファントムハイヴ伯爵を取り戻す」と言う名目がありましたが、この「ファントムハイヴ家後継者争い」の勝ち負け自体が真シエルと葬儀屋にとって勝ち負けがどうでもいい建前上の争いにすぎない可能性があると私は考えています。

というのも、小さい頃の真シエルが、「伯爵ではなく僕も弟と一緒におもちゃ屋になる!」と言った直後、このような発言をしていることが挙げられます。

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真シエルにとって伯爵とは「なるしかない」ものであり「なりたい」ものではない可能性:黒執事26巻第133話「その執事、没了」より引用

これは、真シエルにとって
ファントムハイヴ伯爵は「なりたいもの」ではなく「なるしかない」強制のものであるようにかんじます。

しかも、これは弟と一緒にいるということと天秤にかけた際のセリフです。

真シエルにとって伯爵になることは坊っちゃんと側にいたいことと比べたら取るに足らないことであるという内面を表す重要な伏線である可能性がとても高いです。

ミュージックホールの勝ち負けは、坊ちゃんサイドにとっては「どうでもよかった」

ファントムファイヴを使ったミュージックホール対決では、
坊ちゃんにとってその勝ち負けはどうでもよかったことが既に明らかにされています。

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「勝ち負けなどどうでもよかった」と嘲笑するセバスチャン:黒執事25巻第122話「その執事、待望」より引用

そしてこれは
現在のスフィア・ミュージックホールサイドの動機に通じる重要な伏線である可能性があります。

私は、このセバスチャンの言葉がいつかそっくりそのままスフィア・ミュージックホール側の誰かから坊ちゃんたちサイドに向けて投げかけられる日が来るのではないかと感じています。

もし本当にそうなったら相当な皮肉がきいていますよね

ミュージックホール対決時の双方の思惑

坊ちゃん側
・ミュージックホールの人気対決の勝ち負けはどうでもいい
スフィアへの客の動員人数を減らし、血液の採取料を減らし失血死を多く出させ事件を公にすること真の目的だった

ミュージックホール側(ブラバットのみが対応)
・ミュージックホールの人気対決の勝ち負けにもこだわっていた
・失血死が増えることを困っていた

※ミュージックホール対決に乗り出してきたこと知り葬儀屋は「三年分は笑った」と言っていた為、葬儀屋と真シエルは坊ちゃんのこの思惑を理解した上で泳がせていた可能性が高い

現在の双方の思惑

坊ちゃん側
・ファントムハイヴ家の後継者問題の解決がメイン。伯爵の座を兄の真シエルから取り戻し濡れ衣を払うことが目的

ミュージックホール側(真シエル&葬儀屋)
ファントムハイヴ家の後継者問題の勝ち負けはどうでもいい
・真の目的は坊ちゃんをセバスチャンから、もしくは社会から引き離し、自らの下に囲い込むことか

では何故スフィアはそこまでして坊ちゃんを手に入れようとするのか。

それは真シエルの歪んだ未来への願望、坊ちゃんへの執着、そして葬儀屋との血縁関係の有無の疑惑。これらが関わってくるのではないかなと考えています。これについては長くなりますので後日また詳しくまとめた記事を書きますね。

似たことに言及した過去記事を載せておきます。
www.under-taker.com
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まとめ

いよいよ青の教団編が終わりそうです。
今までの事件同様今回も「完璧な正解」と言う形では無かったものの青の教団は坊ちゃんの手によって壊滅しました。

しかし今回は終わり方がいままでの黒執事とは大きく異なります。

もしかすると、黒執事と言う作品の中で純粋に「坊ちゃんの女王の番犬としての仕事を追う」という物語の進み方はもうしないのかもしれません。

代わりに坊ちゃんの過去、そして黒執事の黒幕であるファントムハイヴ家襲撃事件の犯人これに方向性が向いていきそうな予感がします。

餅月