黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第188話「その執事、朦朧」/暴かれた看護婦レイラの正体。倒れたバルドの体を前にしてレイラはーーー

こんにちは!餅月です。
『黒執事』最新話第188話「その執事、朦朧」Gファンタジ―2022年6月号の考察をしていきたいと思います。

考察が的中◎しましたーーー!!
しかしそれをやったー!と喜ぶ暇もないくらい、本当に本当にいろいろなことが起こった怒涛の回でした。

本編は、吐き気がするほど
グロテスクでショッキングな回でした。

愛着があるキャラクターがこのような形になると、こうもダメージを受けるんですね…。

しかしそんな中で暴かれていった
新たなキャラクターたちの一面はどれも大変魅力的でした。
精神的にかなりクる回だったにもかかわらず、登場したキャラクターたち全員の好感度が私の中で爆上がりしてしまった事に驚きを隠せません。

今回の黒執事はかなり大きく物語が動きました。
順番に大切に考察していきたいと思います!

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
www.under-taker.com


あらすじ:黒執事第188話「その執事、朦朧」Gファンタジー2022年6月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!(^^)
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:頭蓋骨の山の上に聖母の様に君臨する看護師レイラ
尊き寄贈がもたらす奇跡
看護師のレイラから不意打ちをくらったバルド。

・レイラはバルドを刺したナイフの血を恍惚とした様子で舐めようとする
・「ああ・・いい匂い。この匂いは…レイラのご飯ですの。」
・途端にレイラはバルドの背中にかじりついて血を吸う。叫び苦しむバルド。
・レイラ「いやだはしたない。おなかがすきすぎてつい…。口から摂取しても意味ないって葬儀屋(アンダーテイカー)さんも言っていたのに。
・レイラは血液(ごはん)が足りないから様子を見に来たという。警察(イヌ)か血液接種の事を知っているあの嘘つき伯爵の仲間だろうかと考える。
・レイラは全員始末すればいいと考え、バルドを放置し劉の元へ向かう。
・背後から劉を襲うレイラだが劉は直前に気づき針を投げて反撃する
・劉「最初から妙な気配がする子だと思ってたけど、やっぱりただのナースじゃなかったか。」
劉に傷を負わせるほどの手腕を見せるレイラ。
追いかけてきていたバルドが背後からレイラの心臓を打ち抜くが、レイラは死ぬことはなかった。
・レイラ「だめっだめえっ!レイラの血液(きらめき)がこぼれちゃう」
・急所を打たれても尚生きている動く死体を始めて目の当たりにし、その脅威に目を見開き意味深な笑顔を浮かべる劉
・追い詰められたレイラは「アル!助けてアル!」と叫ぶが助は来ない。
・隙をついて逃げるレイラ。「アルの馬鹿、なんで助けてくれないの!?シエル様に言いつけてやるんですの…!」
・劉とバルドの元に看護婦エイダが合流する。失血死の前症状が出ているバルドの処置を始める。
・バルドは坊ちゃんに「この療養所はもう二度とヤツらに血を渡さないと伝えてくれ」と言い、坊ちゃんにお暇を貰うと呟き意識を失う。

意識を失ったバルド。
黒執事第188話終了ー

枢先生の巻末コメント

海外ドラマ「マンダロリアン」にハマり、人生で初めてレゴとプラモデルが欲しくなっています。

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

いやあ‥何という回でしょう。
衝撃的でした。
突然バルドの背中にかみついたレイラの豹変具合は鳥肌が立ちました。
あの表情は寄宿学校編で見たビザールドール、デリック・アーデンを彷彿とさせます。
今まで活き活きとしていたキャラクターが突然垣間見せる死者としての脅威の様子はギャップがすさまじくて鳥肌が止まりませんでした。
しかもよくよく見たら血を吸われているバルドが座れながらその痛みから叫んでいて…。
あまりにもリアルで、ちょっと吐き気を催すぐらい気持ち悪かったです。
と同時に、そんなレイラの化け物じみた様子を見て、葬儀屋さんが行っている死者蘇生実験の禍々しさも改めて再確認させられたような気がしました。
我が推しながらなんて物作ってるんだよ葬儀屋さん…っ!!!

長く黒執事の物語を生きているバルドがこんな目に合うのを見るのは本当に本当につらかったです。
しかしそれと同時に、本性を表したレイラの活き活きとした様子が魅力的なこと…。不気味な様子、サイコパスさ、表向きの幼い無邪気さと相反する二面性に悪酔いさせられてしまいそうです。
個人的には「なんちゃって」と言って劉の針を腕から平気で抜き取る時の腹立たしく見える煽り笑顔が好きでした。

いよいよレイラの本性が明らかになり、物語が大きく動き出しそうな予感がしています。

枢やな画集:黒執事第4弾2022年7月27日発売予定!

今回のGファンタジーで、黒執事画集第4弾の発売が決定になったとの告知がありました!
黒執事「青の教団編」「青の追憶編」ミュージカル「黒執事」アニメ「幽鬼城連続殺人事件編」劇場版「豪華客船編」のイラストを中心に掲載されるそうです。
楽しみですね!

それでは考察に移っていきたいと思います!

考察

考察的中◎!!看護師レイラの正体は肉人形(ビザールドール)

レイラの正体が肉人形(ビザールドール)であることが新たに分かりました。
こちら当ブログの考察が的中◎しました!!

やはり「レイラ=ビザールドール説」を考察する上で最も重要だったことは人並外れたファントムハイヴ家使用人に気付かれること無く接近することが出来たという点でした。
レイラ=ビザールドール説を考察した過去記事を引用させて頂きます。

刺されるまで背後にまるで気づけなかった様子のバルド:黒執事第187話「その執事、独行」より引用
<>
ジェーンの気配をまるで感じなかったというメイリン:黒執事第155話「その執事、欠場」より引用

気配を感じないとはすなわちどのような意味なのでしょうか?
一番簡単に考えてしまえば、人間ではない、もしくは既に死んだ人物であるのかもしれません。

その場合、私達読者が一番しっくりくるのはやはり葬儀屋(アンダーテイカー)によって作られたビザールドールではないでしょうか。
事実、ポラリス様は動くためには血液が必要なビザールドールであることがすでに明らかにされています。
またビザールドールであるポラリス様が悪魔であるセバスチャンとやりあえるほどの身体能力を持っていたことも、ジェーンとレイラの戦闘力と繋がってくるのではないでしょうか。
ちなみにですが、アグニもまた坊ちゃんの双子である兄シエルの存在に気を取られていたとはいえ刺されるまでポラリス様の気配に全く気付けていませんでした。ここもジェーンとレイラに共通できるポイントと言えます。

真横にいたポラリス様の襲撃に、刺されて痛みを感じるまでまるで気づけなかったアグニ:黒執事第127話「その執事、讃称」より引用

使用人たちが気配に気付けないということが伏線であった場合、これはもしかするとお星さまである彼らが全員ビザールドールであることを示しているのかもしれません。

また、アグニに気づかれること無く近づいたお星さまのポラリス様は、輸血を必要とするビザールドールであることがすでに明らかになっています。
と考えると、ポラリス様(※ビザールドール確定)、レイラ(※ビザールドール確定)と同じく、
メイリンに気配を気づかれること無く近づくことが出来たヒースフィールド男爵邸のメイドジェーンもまた、ビザールドールである可能性が高くなったと言えるのかもしれません。

事前に気配に気付いた劉

ビザールドールとしての正体を見破るために「気配」で考察を進めてきましたが、例外的存在が1人います。
それがです。

今回、劉はバルド達同様後ろからビザールドールであるレイラに襲われたにもかかわらず、その気配を事前に察知し反撃に成功しました。
アグニ、メイリン、バルドが全く気付くことすらできなかったにも関わらず事前に攻撃を察知できたのはそれだけで劉が相当手練れであることが分かります。
彼らよりも劉は一枚も二枚も上手であり、下手すれば人外と張り合うほどの実力を持っているのかもしれません。

また劉はレイラと出会った第一印象からレイラが妙な気配がすることにすでに気づいていたようですが、これについては後ほど改めて考察していきたいと思います。

レイラ=ベガ様説

さて、話を再び看護師レイラに戻します。
当ブログでは以前より、看護婦レイラ=スフィア・ミュージックホールのお星さまベガ様説を考察してきました。

今回の第188話でその説が更に濃厚になったと私は感じています。

まず初めに今まで考察してきた看護師レイラとベガ様の共通点を再度引用の形で紹介させていただきます。

看護婦レイラとベガ様の共通点

看護婦レイラとベガ様の共通点を上げてみたいと思います。

ベガ様

・お金に困っていない(部屋の中が贅沢な内装)
・恐らく幼女で双子の可能性(おそろいのドレッサー、クマのぬいぐるみなどがあることから)
・「どうなさるの?」という丁寧な言葉遣いをする

看護婦レイラ

・「わたくし」という一人称、スカートのすそを持ち挨拶する仕草から、お金に困らない上級育ちの可能性がある
・幼女である
・語尾に「~の?」という特徴的な話し方をする

看護師レイラのセリフ
「今日から入院される患者様ですの?
「わたくしレイラと申します。よろしくおねがいします
「誠心誠意看護させていただきます
「どうなさったの?わたくしの顔に何かついておりますの?
黒執事172話「その執事、心療」より引用

ベガ様のセリフ
「どうなさるの?
「どうなさるの?
「「この分岐点!」」
黒執事25巻第122話「その執事、待望」より

いや圧倒的『の』!!
流石に「よろしくおねがいしますの」はおかしすぎるっていくらちゃんじゃないんだから‥!('ω')

この特徴的な語尾がレイラ=ベガ様ではないかと考える一番大きな理由です。

レイラは高尚な身分か?

ベガ様の部屋の内装と話し方から、ベガ様がお金に困っていない裕福な人物であることは間違いがなさそうです。
ではレイラはどうでしょうか?

先ほど言及した点と被る部分も多いのですが、レイラもまた話し方がとても丁寧です。
また幼いながら一人称が「わたくし」であり、お辞儀の仕方もエリザベスと同じように貴族の娘の様にドレスのすそを持って丁寧に会釈をしています。

このことから、レイラが普通の平民とはなかなか考えにくく、態度だけを見ればエリザベスと同等、もしくはそれ以上の礼儀作法をわきまえている高尚な身分の人物である可能性があります。

このことから、レイラとベガ様がともに裕福な人物であるという点も共通点として挙げることが可能になります。

レイラ双子説

仮にレイラ=ベガ様であった場合、
レイラは双子である可能性が出てきます。

こちらについてはまだ何もヒントがありませんので予想程度しかできません。

しかしもし仮に双子であった場合二人を区別するものがあるとしたら…
妙に気になるのがレイラの額の左側についてる二つの特徴的なリボンの髪留めです。

レイラのリボン(双子説伏線?)

こちらはまだ根拠のない妄想考察なので、あくまで一説としてお考えいただけますと幸いです!
看護婦レイラですが、
額の左上部分に2つ、リボンの髪留めを付けています。

上のリボンが濃い色に白い星柄のもの
下のリボンが白い色に黒のドット柄のものです

仮にレイラが双子であり2人を分けて描くことがあるとしたら、このリボンの上下や左右の付け方に違いを出して描かれるかもしれません。


見て頂けると分かると思うのですが、このレイラのリボンの髪留めはあまりにも個性的です。
これがもし双子を見分けるための伏線だとしたら面白いですね!

これらにプラスして、今回新たに明らかにされたレイラ=ベガ様説の伏線となりそうな箇所を順番に述べていきたいと思います。

葬儀屋とシエルを知っていたレイラ

レイラ「口から摂取しても意味ないって葬儀屋さんも言っていたのに。」

レイラ「シエル様に言いつけてやるんですの…!」

このセリフから、レイラはスフィア・ミュージックホールの核である葬儀屋(アンダーテイカー)とシエルの存在を知っており、関りがあることが分かります。
スフィア・ミュージックホールで表舞台に出ているのはS4のみであり、お星さまであるシエルと葬儀屋は表舞台に出ることはありません。

彼らの存在はS4でさえ知らなかった為、(血を採取されていたバイオレットを除く)レイラは少なくともS4より更にスフィア・ミュージックホールの根幹に携わる人物であることが分かります。
またシエルと「うそつきの伯爵(坊ちゃんの事)」をきちんと分けて理解もしていたことも理由の一つとして挙げることが出来ます。

シリウス様であるシエル、そして葬儀屋と直接会話をできる立場であることは、レイラ=ベガ様説を更に有力にさせる伏線の一つと言えるのではないでしょうか。

ベガ様はご飯(血液)を調達しに行っている

次にあげたいのは「ごはん」というワードです。
葬儀屋は血液を調達しに出張に行っているベガとポラリスの説明をする際に血液を「ごはん」と呼びました。

今回、レイラが血液を見て「レイラのご飯ですの」と言ったことからこのワードが一致することが分かります。
過去記事を引用させて頂きます。

ベガ「達」は出張中

仮にレイラ=ベガ様だったとして、ベガ様本人がアテナ退役軍人療養所にいる事なんてあるのか?と感じる人がいらっしゃるのではないでしょうか。

これに関しては伏線がすでに原作の中で貼られています。
ポラリスやベガ「達」は、お星さまであるにも関わらず兄シエル(シリウス様)の血液を調達するために出張する立場であることが明らかになっています。
このことからベガ様が血液供給機関に直接赴き、その場でバルド達とエンカウントする可能性があることは十分考えられると思います。

ポラリスに執事が出来ないかと聞く兄シエル:黒執事29巻第151話「その執事、無精」より引用

お星さまは血液を調達しに出張中だという葬儀屋:黒執事29巻第151話「その執事、無精」より引用

ちなみにこの「達」というワードですが、
ポラリスとベガ、を指しているように見せかけてベガ達(双子だから)の意味であるミスリードの意味も含まれいている可能性があります。
引用源:
【黒執事考察ブログ】ネタバレ第172話「その執事、心療」/ 遂にベガ様登場か…!?ナイチンゲールの誕生日は『あの年』と同じだった…!! - 黒執事考察ブログ

レイラ「血液=きらめき」と言う

今回、レイラは血液の事を「きらめき」と言いました。
これはスフィア・ミュージックホールで使われてた隠語です。

スフィア・ミュージックホールでは信者の人々は口々に「キラキラ」と言っていました。
実際スフィア・ミュージックホールの讃美歌の中でも「きらめき」はしょっちゅうワードとして出てはきましたが、重要なのは「きらめき=血液」の事を指していたという本当の意味で「きらめき」と言うワードを使っていた信者は一人もいなかったという点です。

それに対し、レイラは完全にこの歌と言葉の真意を理解し、正しい使い方をしています。
この歌の「きらめき」の本当の意味合いを理解していたのはブラバットであった為、レイラはブラバットと同様、もしくはそれ以上の立場でスフィア・ミュージックホールと関わってきていることが理解できます。

スフィア・ミュージックホールの讃美歌についても過去記事を引用させて頂きます。

一曲目考察:祝歌(讃美歌風)


あまねく光
星の海
魂迷う星屑よ

解説:→「星屑」とはミュージックホールにいる人々のこと。さまよう魂という言葉には少し死神チックな言い回しも感じます。


終わりなき夜を照らすのは
青く輝く一等星

解説:→青く輝く一等星→星屑の我々一般人とは違う星のような区別された人がいる。それが救世主である。真シエル(シリウス様)のこと


我らの光捧げよう

解説:→星屑たちの弱い光(血液)を一等星に捧げよう(自己犠牲)
我々は星屑であり一等星では無い。今のこの暗い夜を照らすのはあくまで一等星の存在である。


永遠のきらめき
守るためにも
解説:→その結果一等星のきらめきは永遠に守られる。(星屑たちの今後については言及無し)



この歌詞を聞いている人々は自分自身のことを「きらめき」だと思っていることでしょう。

しかしこの歌の中において人々は「きらめき」ではありません。

ただの「星屑」であり、血液を搾取される側です。

そしてこの歌の中で星屑とは、一等星のきらめきを永遠に守るために血を抜かれ捧げられるモノでしかありません。

見事なすり替えですね。

この曲で歌われている「きらめき」こそが、恐らく教団の真意です。

ではそれを踏まえて二曲目の「きらめき」がどのような意味で歌われているかを見てみましょう。

二曲目考察:「Shining star」

今考察した祝歌の直後に歌われる、アイドル的な曲の歌詞です。

この曲では
「歌っちゃおう!忘れちゃおう!」という真っ先に歌われる歌詞からも分かるように、教団の真意を人々に忘れさせ、目をそらさせようとする意味があります。

先ほどの歌詞ではあくまで「星屑」と歌われている民衆でしたが、
こちらの歌の歌詞に登場する「きらめき」は、間違いなく観衆一人一人のことを指していることが最も大きな違いです。

「Shining star」
作詞作曲 ブラバット・スカイ

さあ歌っちゃおう(OH!)
忘れちゃおう(OH!)
曇り空に
Say good bye
満点星
超イッパイ
ここに来た ご褒美上げる
キラキラの魔法さ


キミはShining star
ちっぽけな光だって
キミはShining star

手を繋げばほら キミと ボクと 星座になろう!
ねえどうしたの?(NO!)
悲しいの?(NO!)
泣かないでよStay with me
悩み 聞くよ 今すぐに
頑張ったご褒美さ
キミに キラキラの秘宝さ

ボクらShining star
星座に結ばれて
ボクらShining star
夜空に溶け合って
キミと ボクと ソラと ホシと
銀河(スフィア)になろう

黒執事第112話「その執事、独唱」より。
「Shining star」

「君こそはキラキラ!」だと民衆に思わせるためだけの曲なので、

下線部を引いた以外の歌詞は極論あまり深い意味はありません(;'∀')

強いて言えば、
ラストの「僕と、きみと、ソラと、星と」の部分は

・ソラ=フランス語でシエル(真シエル)
・星=フランス語でアステル(坊ちゃん?)

の意味が含まれている可能性があります。

シリウス様真シエルであることは間違いないので、空=真シエルであることは間違いないのですが、
坊っちゃんの本名についても、候補としては「アステル(星)」が存在しています。

ここまでスフィア・ミュージックホールの「宇宙ごり押し感」を見ると、

シエル(空)とアステル(星)でスフィア(宇宙)になる、、
という双子の名前の考察は可能性としては大きいような気がしてきますね。

まとめ

- 二曲は「きらめき」が示す主語がそれぞれ異なっている。

  • 一曲目での「きらめき」は青く輝く一等星(真シエル+坊ちゃん)のことであり、人々は一等星に「光(血液)」を捧げる「星屑」に過ぎない
  • 二曲目では人々は「きらめき」であるとして歌われている(曲の真意に気付かせないためか)


引用限:www.under-taker.com

以上のことから、「きらめき」の意味合いを的確に「血液」と理解しているレイラは、教団の核であるお星さまのうちの1人であったとしても十分違和感はないと考えられます。

疑問点:二重人格?双子?

レイラ=ベガ様説について考察してきました。
今のところこの説は非常に可能性が高いと感じていますが、まだ未回収の伏線も存在します。

それはベガ様双子or二重人格説です。
こちらも以前から当ブログで言及を重ねてきましたが、このように考える理由は以下の通りです。

・ベガ様の部屋にはベッドや机など全く同じものが二つ存在している
・「どうなさるの?」「どうなさるの?」と言うセリフが2人分ある
・葬儀屋「ポラリスやベガ達は」と言っていることから、この「達」がベガ複数形を指している可能性がまだ否定できない。

こちらについては双子か二重人格か、
まだ確定できるほどの伏線が張られていません。

しかしレイラにとってそのような存在が自分自身の中に、もしくは物理的にのどちらかで存在することは間違いなさそうです。

そして今回、その人物らしき名前が本誌の中ではじめてあがりました。

「アル」とはもう一人のベガ様か?

劉とバルドに追い詰められた際、
レイラは「アル!助けてアル!!」と叫びました。
また、呼んだにもかかわらず「アル」と呼ばれる人物が助けに来なかった際、レイラは「ひどいっ!アルのばか!なんで助けてくれないの!?シエル様に言いつけてやるんですの…!」と言いました。

この言い方からは「アル」と呼ばれる人物とレイラが相当近い距離であり親しみがある間柄であることが感じ取れます。
「アルのばか!」と罵れることからも、二人の間に上下関係はなく、対等な関係なのではないでしょうか。

もし仮に本当にレイラ=ベガ様であった場合、レイラが窮地で頼った人物こそ、今まで考察してきたベガ様の双子、もしくは二重人格存在である可能性があります。

追記:アルとは「アルタイル」の事か

こちらフォロワーさんのMadmake Satokoさんとゆみさんに教えて頂いた考察のご紹介となります!
レイラ=ベガ様説と「アル」とはだれなのかの考察なのですが、かなり可能性が高い最有力説であると考えております!

結論から申し上げますと、レイラが呼んだ「アル」とは、「アルタイル」の略である可能性があります。
まず、レイラとはラテン語で琴座のベガの意味であることが非常に重要です。
この時点でいよいよレイラがベガ様説はかなり有力になると考えられます。

また、レイラが琴座を表していた場合、
琴座は織姫を表していることから、レイラが呼んだアルは、対となる鷲座の一等星、彦星であるアルタイルを指している可能性があります。
仮にベガ様を指す双子、もしくは二重人格が存在した場合、この「アル」とは「アルタイル」、もしくはレイラと同様ラテン語で統一するならば「アクイラ」を指している可能性があります。

スフィア・ミュージックホールでもお星さまや星座が非常に重要であったことから、ベガ様が織姫星と彦星からなる対の存在であるという可能性は非常に高いのではないでしょうか。
まだこの二人が本当に双子なのかは定かではありませんが、それでも「ベガ様」となっていることから、もしかするとアルタイルよりはベガそのものであるレイラの方が表に出る存在であるのかもしれませんね。

Madmake Satokoさん、ご助言ありがとうございました!!

余談:アル=離脱組の死神説は?→可能性低い

またアテナ退役軍人療養所編の中でまだ登場していない重要人物と言えばカルンスタイン病院に勤務していたという医師の存在です。

眼鏡をしている暁学会の医師:黒執事第185話「その執事、同調」より引用

この窮地に、レイラが自分の上司であるこの最重要人物を頼ったという可能性もまだ否定はできません。
しかし個人的にはこの可能性は低いのではないかなと感じています。
理由としてはやはりレイラの言葉の距離感を上げることが出来ます。

レイラは葬儀屋の事を「アンダーテイカーさん」兄シエルの事を「シエル様」と呼んでいます。
私の考察が正しかった場合、
このカルンスタイン病院に勤務していたという医師の正体は、葬儀屋と同じ離脱組の元死神である可能性があります。

またその場合この医師は葬儀屋に医学の知識を伝授した存在である可能性があるため、葬儀屋と同等の立場の存在であることになります。

そんな人物に対しレイラがこのような態度をとるかは少々疑問に感じます‥。

このことから、現段階では私はアル=ベガ様の双子、もしくはもう一つの人格のどちらかである可能性の方が高いのではないかと感じてます。
カルンスタイン病院に勤務していた医師=離脱組の元死神説については下記記事にまとめてあります。
www.under-taker.com

劉について考察

続いて、劉について考察をしていきたいと思います。

まず、今回の劉につきまして先に一言言っておきたいことが…
バルドに対し「我は忠告したからね」と言って手を引いたとはいえ、遠くから事の成り行きをこっそり見守っているに違いないと踏んでいましたが…
これだけの大事件が起こっているにもかかわらず、なんと劉、本当にバルドの事を一切尾行したりなどしていませんでした…!!!

これだけの転換期を迎えているのだからきっと何かしらの方法で事の成り行きを見守っているはず、そして森の中でバルドが倒れた今助けるのは劉しかいない‥!と考察していましたが、ここはなんとなんと思いっきり考察を外しました!www

劉、追いかけるどころか
バルドが刺されていた時、
療養所内で本読みながら紅茶飲んでましたwwwww

ですがこれを見て、私は逆に納得してしまいました
この非情さ、裏社会の住人なんだなあと痛感させられたと言いますか…。劉のことが一層好きになりました。

劉が助けに来なければあの場からバルドは動けないと思っていましたが、そこもまさかのあれだけの傷を負いながら自力で療養所まで戻るという馬鹿力でバルドが解決してくれました。
レイラというよりも動く死体に興味津々の劉ですが、今ばかりはレイラを追うよりも手負いのバルドを助ける事を優先しているように見えます。
しかしあの劉が逃げたレイラを取り逃がすとも考えられません…。
来月号が楽しみな展開になりそうですね。

ビザールドールの攻撃に唯一気付いた劉

さて、先ほどビザールドールの特徴として気配を感じないということを上げました。
そこで例外として挙げたのが劉です。

今回劉はビザールドールの奇襲を受けた人の中で初めてその気配に事前に気づくことが出来ました。

これは単純に劉が他の使用人たちよりも更に上手の手練れであることの表れとも捉えることが出来そうです。

疑問点:何故劉はレイラの気配がおかしいことに気付けたのか

こちらは疑問点になります。
劉はレイラと初めて会ったときに、何か考える節を見せました。
私はこの動作を「顔に何か思い当たる節があったのではないか」と考察していましたが、この時の劉の真意は「レイラの気配が妙であることを感じ取っていた」ことが今回明らかになりました。
これに関しては少々疑問点が残ります。

劉とレイラ:黒執事第172話「その執事、心療」より引用
ビザールドールに直接触れて、初めて違和感を感じたセバスチャン

葬儀屋の死者蘇生の技術は章を追うごとに進化しています。
豪華客船編で初めてビザールドールを目にしたセバスチャンは「鼻が曲がるようなかぐわしい死臭がします」といいました。
次に寄宿学校編でビザールドールであるアガレス先生に出逢ったとき、すでにこの時点で悪魔であるセバスチャンはアガレス先生の気配に違和感を感じることがありませんでした。

ではいつセバスチャンがビザールドールの「妙な気配」に違和感を感じたかと言うと、転んだアガレス先生を助け起こすために手を差し伸べて直接触れた瞬間です。
寄宿学校編のだいぶ後半になりますが、この時点でセバスチャンは初めてアガレス先生に違和感を持った様子が描かれていました。

触れて初めて「妙な気配」を感じることが出来たセバスチャン:黒執事16巻第73話「その執事、談合」より引用

つまり、寄宿学校編のビザールドールの完成度の時点で、悪魔を欺けるほどのある程度のクオリティを既に持っていたことになります。
現在の黒執事は青の逆襲編であり、寄宿学校編とは比べ物にならないくらいビザールドールのクオリティはアップしています。それは寄宿学校編の時はあった額の傷が見えないことからも明らかです。

それにも関わらず、触れてすらいない劉がセバスチャンでも気づけなかったようなビザールドールの違和感にすぐ気づくことが出来たのは少々気になるポイントです。
私の考えすぎであり深い意味はもしかしたらないのかもしれませんが、もしこれに意味があった場合、劉もまたアグニの様にセバスチャンに匹敵する力を持つキャラであるという意味合いが持たされる可能性もゼロではないため、年の為書き記しておきます。

劉の目的は兵器としてのビザールドール獲得か?

最後に劉の真の目的について考察をしていきたいと思います。
アテナ退役軍人療養所編開始時にバルドが持った疑問である「劉の真の目的」についてですが、こちらはまだ宙ぶらりんの状態となっています。

劉は形上「我が組もうと思ったのは「この」伯爵だよ」と坊ちゃんの味方の形を取っていますが、果たして本当にそれが真の目的でしょうか?

劉は裏社会の住人です。彼が利益以外の情で動くとは私はあまり考えられません。
劉が敢えて坊ちゃんの傍にいることは何か明確な目的と意図があるのではないかと考えています。

私はその目的はビザールドールとの接触、そして兵器としてどれほどの力を持っているのかの偵察なのではないかと考察してきました。

今回初めて直接ビザールドールと対峙した劉ですが、その脅威を目の当たりにした時の劉の表情は「驚き」と「恍惚」のように感じました。

少なくとももし本当に坊ちゃんの事を想い、打ち倒すべき相手だとして見ていたとすれば、少なくともこれだけの脅威を目の前にして笑顔は出なかったのではないでしょうか。
私はあの笑顔から、劉はビザールドールに対し兵器としての利用価値を見出したように感じました。
そしてそれがチンパンにとってメリットになるとすれば、劉が坊ちゃんに協力してここまで来た理由も納得できるように感じます。

劉の目的についての過去考察を、引用の形で紹介させて頂きます。

疑問点:劉の目的とは

劉は何故敢えて兄シエルではなく坊ちゃん側についているのでしょうか?
初期のバルドも「何故青幇幹部の劉がわざわざ潜入調査まで同行するのか」ということについて疑問に思っていました。

この疑問点は今後非常に重要な点となってくる可能性があります。

今回の第186話で劉はこのように言いました。

劉「彼は今伯爵ですらない。崖っぷちに追い詰められたただの子供だ。」
黒執事第186話「その執事、専行」より引用

この言葉は、猶更何故劉が坊ちゃん側についているのかを疑問視させます。
冷酷で無慈悲な劉が、「ただの子供」に身を落とした坊ちゃんを切り捨てないこと自体に大きな違和感であるからです。

バルドへの態度からもわかる通り、劉に温情はありません。
単純に考えれば、坊ちゃんと行動を共にすることで青幇に何らかのメリットがあると考えることが妥当のように感じます。

青幇へもたらすメリットとは

こちらはまだ考察と言うよりは予想レベルなのですが、
劉がこの潜入調査を同行する理由を考えてみました。

単純に考えれば、この潜入調査が青幇にメリットをもたらすものであるからと考えられそうです。

しかし今のところ、坊ちゃん側の方が圧倒的に劣勢です。
伯爵としてのファントムハイヴ家との関係を維持するためが目標であった場合は、仮に兄シエルが伯爵に返り咲いた場合を考えると、わざわざ坊ちゃん側について敵対して見せることは青幇にとってベストな選択とは言えないように感じます。

これはあくまで予想なのですが、青幇、そして劉の目的は坊ちゃんたちの味方をすることと言うよりは、兄シエル側の死者蘇生の研究技術と、その破壊に重きが置いているのかもしれません。

以前から当ブログで考察している通り、
葬儀屋(アンダーテイカ―)が研究している死者蘇生の実験はもはや「魂の定義」を根本から破壊する程の大きな問題となっています。

そしてこれらの実験には金銭的な援助も不可欠であり、葬儀屋の後ろには国家レベルのパトロンがついている可能性が出ています。
この考察については下記記事で詳しくまとめています。
www.under-taker.com
www.under-taker.com

死者蘇生の力により蘇ったビザールドールが葬儀屋が言う通り「最高の動物兵器」としてどこかの国の兵力になった場合。
それは諸外国にとっては間違いなく脅威となります。

その為、青幇はそれを阻止するという坊ちゃんと目的が一致しているため、行動を共にしている可能性も考えられるのではないでしょうか。
勿論壊すだけでなく、「あわよくば自分たちのものに」という気持ちもあるのかもしれません。

そう考えると、今回の坊ちゃんたちの計画はただのお家騒動と言うよりは、もっとずっと大きな、戦争や今後の人間の死の在り方にすら直結するようなとても大きなヤマであるように思えます。
そう考えると、わざわざ青幇幹部である劉が、直接潜入調査に同行するのも非常に納得がいくように感じます。

これは現段階ではあくまで可能性の一つとして挙げられるだけなので、他にも理由がある可能性はあります。
ただ、現段階で一番単純に考えてみると、こんな動機が候補の一つとしては考えられるのではないでしょうか。

またもし仮にこの説が正しかった場合、施設を壊そうとしていることから青幇は兄に支出をしていないということになります。
逆に言えば青幇にとって都合の悪い相手が、兄シエル側に資金的援助をしているという可能性もあるのかもしれませんね。(まだ妄想です。)

引用源:https://www.under-taker.com/entry/2022/03/18/032258#%E7%96%91%E5%95%8F%E7%82%B9%E5%8A%89%E3%81%AE%E7%9B%AE%E7%9A%84%E3%81%A8%E3%81%AF

バルドは輸血技術を受けて生還する可能性について

最後にバルドについて考察です。
致命傷を受けて倒れたバルドですが、前回の考察でバルドはエイダによって輸血治療を受けて生還する可能性について考察しました。

劉が助けに来るという考察は外してしまいましたがバルドは何とか命を保ったままエイダの元にたどり着くことに成功しています。
エイダはすぐに治療を開始しました。

この治療を受けてバルドが生還するかはまだ定かではありませんが、バルドは最も生還できる可能性が高い場所、人に治療と手当てをしてもらえる形になりました。
バルドが生還できるか否かはまだ分かりません。
しかし葬儀屋たちが研究してきた「輸血」の治療法を用いない限りバルドが生還を果たすことが出来ないのはもはや明確です。

皮肉にも、葬儀屋たちの技術、そして集めた血液にバルドは頼らざるを得ない形となりました。
以前当ブログでも言及した通り、黒執事の世界では輸血は進みすぎた技術の為悪として捉えられてしまっていますが、現代では全く問題ない一般的な治療法です。私としても是非バルドには助かってほしいと願ってやみません。

バルドが助かる為のベストは尽くされていると私は感じています。
また、アテナ退役軍人療養所編が始まる際、死神ロナルドが意味深なことを言っていました。

ロナルド「この療養所ならどんな人でも社会復帰できる。たとえば「もうすぐ死ぬ」って言われた人でもね。」
黒執事31巻第172話「その執事、心療」より引用

意味深な発言をするロナルド:黒執事31巻第172話「その執事、心療」より引用

このロナルドの言葉が伏線だとしたらどうでしょうか?このロナルドの言葉は、正しく今のバルドにぴったり合う状況であると私は感じています。
バルドはレイラによって致命的な深手を負いました。
おびただしい量の失血をしており、輸血が無い当時の一般的な技術ではまず助かるすべはありません。

しかしこのアテナ退役軍人療養所だけは特別で、葬儀屋たちの手により輸血と献血の技術が導入されています。
この技術を用いることにより、「もうすぐ死ぬ」はずだったバルドの死神のリストに書かれた運命が書き換えられることになり、その結果バルドが「不死身の傭兵」として生還を果たすとしたら。

現段階ではまだ予想になってしまいますが、もしこのような形になったとしたら本当にアツい展開だなと私は感じます…!

まとめ

今回は考察要素が山ほどある回でした。
伏線回収があったことから考察的中を出せたことは大変うれしく、また新たに張られた伏線の数々も非常に興味深いです。

特にレイラについては、明らかとなったキャラクター性に度肝を抜かれた方も多いのではないでしょうか。
人のことを人間としてではなく「ごはん」として見ているところがよりサイコパスさを加速させているように感じます。

劉の血を舐めて「あなたもレイラのご飯なのね!」と恍惚という様子にはぞっとさせられました。
レイラは貴族の娘である可能性を考察しましたが、人を人として見ていないという点では、この感覚は兄シエルと似たものを持っているのかもしれません。兄シエルも以前、領民を家畜に例えたことがありましたよね。

また話が進めば進むほど、以前言及した通りレイラとエイダの看護師としての対比を強く感じます。
看護師エイダは患者の体を第一に考え懸命に看病をしますが、レイラは「誠心誠意看護させていいただきますの!」と言いながら患者の事を「ごはん」としか思っていません。

また葬儀屋に教えてもらっているにもかかわらず意味なく口から血液を吸ってしまう様子から見ても、レイラはエイダの様に実践的かつ本格的な看護は出来ないのかもしれません。
看護師はあくまで仮の姿、医療的な面で死者蘇生の実験を支える要員と言うよりは、物理的に血液を集めてきて、管理するという彼女にとっての仕事のメインなのかも、しれませんね。

話の内容としては勿論生死の境をさまようバルドが最も重きを置くべきなのですが、それ以外の部分でも今回は本当に沢山の考察要素が動きました…。

バルドが生きるか死ぬかはまだ考察が出来ません。
しかし今までの伏線を紐解いてみると、圧倒的にバルドが生還する方向の伏線が多く張られているように私は感じます。(ロナルドの発言、不死身の傭兵、看護師エイダによる輸血治療などなど…)

勿論私はバルドに生きてほしいので、今回ばかりは葬儀屋たちの死者蘇生と輸血の技術を信じ、バルドが言葉通り不死身の傭兵として生還を果たしてくれることを信じて待ちたいと思います。
もうメインキャラが無残に死ぬのはアグニでこりごりで…。
頼む、頼むから生きてくれバルド…。
また元気に料理を炭にしてくれる日を本当に、本当に待ち望んでいます…。

餅月