黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第170話「その執事、流浪」/バルド「軍人にとってナースはどんな女でも天使ですよ」 ナースの献身的な奉仕の姿を語る バルドの過去とは

こんにちは、餅月です!
『黒執事』最新話第170話「その執事、流浪」Gファンタジ―2020年12月号の考察をしていきたいと思います。

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです。
www.under-taker.com


いよいよメイリンと藍猫が活躍したヒースフィールド男爵邸編が終わり、バルド&劉チームウィルトシャー退役軍人施設編が始まりました!

バルドはファントムハイヴ家使用人になる前は軍人だった過去があることから、軍事施設とは非常に縁深いキャラであることが分かります。
この退役軍人療養所編を通じ、メイリン同様バルドの過去が掘り下げられる可能性は十分に考えられるのではないでしょうか!

今回の第179話では、まださわり程度ではありますが、ウィルトシャーの退役軍人施設の外装などが明らかになりました。

この退役軍人施設の外装の様子には、今まで登場してきた兄シエルサイドの施設であるスフィア・ミュージックホールやヒースフィールド邸と共通するとあるポイントが存在していると私は感じています。

そしてこれらの共通点を紐解いてみると、
兄シエルサイドの立ち位置をより詳しく理解するうえでの非常に重要な伏線となっている可能性があります。

順番に考察をしていきたいと思います!

あらすじ:黒執事第170話「その執事、流浪」Gファンタジー2020年12月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!(^^)
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:キセルを吸う劉
其の刻は来た。彼の地であれを果たそう
劉の阿片窟にて。

・数週間前のロンドン
・坊ちゃんたちは、兄シエルの血液採取施設と疑わしき四か所の場所へ向かう為に、どのようにロンドンを脱出するか作戦を練っていた。
・警察から逃れるため、警備が手薄なテムズ川を船でこっそり渡る方法をとることにした坊ちゃん一行。
・テムズ川を渡る際、水上警察の捜査網に引っかかってしまう。
・しかし坊ちゃんたちは髪に花飾りをつけ売られていく女性のふりをしていた。また劉が水上警察に賄賂を握らせ機転を効かせたことにより、捜査網を突破する
・無事レディングに着き、ここらは別行動を取りそれぞれの調査場まで旅立っていくことになった。
・劉と共にウィルトシャーの退役軍人療養所へ向かうことになったバルド。
・鉄道の中でバルドは、劉に対し「世話になった相手じゃあるが、この中国人何を考えてンのかわからなくて苦手なんだよな…。」と心の中で思う
・劉に憂鬱そうだねと声をかけられると、バルドは「退役軍人施設なんて救貧院とさほどかわらない、使い物にならない奴がブチこまれて正しを待つだけのところだ」という
・しかし2人がたどり着いたアテナ退役軍人療養所は、想像より新しくてきれいな建物だった。
バルドは植民地紛争の前線から傷を負って帰国した貴族(バーグ家)の次男劉は情緒不安定なバルドをケアするために雇われたホームドクターという役で潜入する。
・劉は「奇跡の癒し手」と呼ばれる看護婦が美女だと嬉しいと言うが、それに対しバルドは「軍人にとってナースはどんな女でも天使だ」と答える。
・そんな二人の前に現れたのは、防護服に身を包んだ謎の武装兵たちだった

謎の武装兵現る!
第170話終了―

今回新たに回収された伏線箇所

今回新たに回収された重要そうな伏線の箇条書きです。
具体的な考察は、根拠とともにこの後詳しく書きます!

・劉とバルドの共通点
・綺麗で立派なアテナ退役軍人療養所
・バルドの劉への感情
・バルドの看護師に対する思い
・謎の武装兵軍団の正体

枢やな先生巻末コメント

猫が床暖房でとろける季節がやってきました。一緒に寝転ぶと幸せ~。

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

いよいよ退役軍人施設編が始まりました!
いきなり武装兵たちが現れ度肝を抜かれてしまったので、今後の展開がどうなるのか、早速予想できなくなった私です!www

次のペアは劉とバルド!
しかもバルドが貴族役で、その雇われホームドクター役が劉とは意外な設定…!

お、お互いちゃんと役を果たして本当に演じきれるのでしょうか…!?
この難局をどう乗り越えていくのか…!
2人の今後の活躍が楽しみです(#^^#)

ヒースフィールド男爵邸でのメイリンのように、バルドの過去も明らかになったら嬉しいですね!

あともう一つ、今回の話で特筆すべき目玉シーンと言えば
何といっても花飾りを頭に付けた坊ちゃん一行の姿でしょう!wwww
普段だったらエリザベスが「かわいー!」と喜びそうな状態です(゚∀゚)
セバスチャンががっつりお花飾りを付けています

こちらのシーンは、考察には直接深く関わってくることはなさそうですので画像でのご紹介はここでは致しません。
気になる方!是非本誌で直接ご覧になってください!(^^)!

それでは、詳しい考察に移りたいと思います!

考察

綺麗で立派なアテナ退役軍人療養所

まずは今回貼られた伏線の中で、
個人的に最も重要なのではないかと感じたポイントについて述べさせていただきたいと思います。

それこそ、この退役軍人施設が新しくて綺麗だという点です。

この点について特筆すべきは、
退役軍人療養所が綺麗で新しいという状態自体が既に極めて稀であると言う点です。

これがいかに特殊かと言いますと、バルドのセリフを紐解いてみると理解できます。

バルド
「退役軍人療養所なんて救貧院(プアハウス)とさほど違いはねぇでしょう。使い物にならねぇ奴らがブチこまれて、ただ死を待つところだ。」
黒執事第170話「その執事、流浪」

バルドのセリフでは似た施設として救貧院という言葉があげられました。
救貧院がどのようなところかを調べてみると、以下の事実がわかりました。

救貧院(きゅうひんいん、英語: poorhouse)は、かつて公的に運営されていた、要支援の状態にある人々を支援し、住居を提供する施設で、典型的にはカウンティ(イギリスのカウンティやアメリカ合衆国の郡)や基礎自治体が運営にあたっていた。

イングランド、ウェールズ、アイルランドでは(スコットランドでは事情が異なっていた[1])、救貧院は「ワークハウス (Workhouse)」と称されることが多かった。ヴィクトリア朝初期(救貧法、参照)において、貧困は、(当時は「産業」と同じ「industry」という言葉で表現されていた)勤勉さという徳を欠いた者が陥る、恥ずべき状態であると見なされていた。救貧院には、チャールズ・ディケンズが描写したように、感化院に似た施設として、家族の有無を問わず子どもたちを収容し、一種の懲役として貧者に肉体労働をさせ、また、体罰を与える場合もあった。やがて19世紀も終わりに近づくにつれ、状況は改善されていった。

「プアハウス (poorhouse)」は、貧窮した高齢者を収容する施設を指す一般的な表現である。こうした施設は、1930年代に社会保障制度が導入される以前には、アメリカ合衆国に広く存在していた。高齢者ではない貧困者を収容する施設は、今日では「ホームレス・シェルター」、あるいは、ただ「シェルター」と呼ばれることが多い。

救貧院は「救貧農場 (poor farm)」の敷地に設けられることも多く、そこでは健康な者は働かなければならなかった。

引用源:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%91%E8%B2%A7%E9%99%A2_(%E3%83%97%E3%82%A2%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9)

救貧院 (アルムスハウス)
救貧院はヨーロッパのキリスト教に基づく制度のひとつであり、「アルムス」(英語: alms)とは、貧困者を助けるために寄せられる献金や奉仕のことである。イギリスでは、10世紀から救貧院が存在し、貧しく、高齢で、困窮した人々に住居を提供していた。記録に残されたイングランドで最初の救貧院は、10世紀前半の国王アゼルスタンによってヨークに設けられたもので、現存する最古のものはウィンチェスターの Hospital of St. Cross で、1130年代まで歴史を遡ることができる[1]。

中世には、ヨーロッパの病院の多くが、救貧院としての機能を果たしていた。イギリスでも病院と救貧院は分化しておらず、しばしば修道院に付設されて存在していた[2][3]。

引用源:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%91%E8%B2%A7%E9%99%A2_(%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9)

このことから当時の退役軍人療養所はかなり劣悪であることが分かります

バルドの口からはプアハウスというワードが出てきましたが、プアハウスはどちらかと言うと貧しい人が仕事を強制的に与えられる施設であったようです。

死を待つだけ、と言う意味ではアルムスハウスの方が近いような気がしますが実際今回の退役軍人療養所はどちら寄りなのでしょうか?

ただ死を待つだけの人間を延命させ、血を抜いているのか。またそれ以上の労働もさせているのか。この点が非常に気になります。


今回、考察する上で特に重要な点は、
本来このような環境であるはずのアテナ退役軍人療養所が、新しく綺麗であるという点です。

これはいったい何を表しているのでしょうか?

結論から申し上げますと、
私はこれが下記の3つの事を表しているのではないかと感じています。

・最近作る必要があった施設である
・所有者は金銭的にかなり余裕がある
・一般的な療養所にくらべ、かなり贅沢な外見である

上記三つは、実はスフィア・ミュージックホール、ヒースフィールド男爵邸の在り方と完全に一致します。

・最近作る必要があった
→スフィア・ミュージックホールも最近できたばかりだった。(バースにもさらにもう一つミュージックホールを建設する予定だった)
→ヒースフィールド男爵は、妻子を失ってからメイドを募集し始めた

・所有者は金銭的にかなり余裕がある
→スフィア・ミュージックホールも無料で食べ物をふるまったり純銀製のブレスレットを配ったりした
→ヒースフィールド男爵邸でメイド達は、風呂、専用馬車、消灯時間など、破格の好待遇で迎えられていた。

・一般的な療養所にくらべ、かなり贅沢な外見である
→スフィア・ミュージックホールでも、質が良すぎる贅沢な料理がふるまわれていた

退役軍人療養所の内部が、実際どこまで贅沢な作りになっているかはまだ明らかにはなっていません。
しかし一般的な退役軍人療養所よりは既にはるかに立派な建物であることから、スフィア・ミュージックホールやヒースフィールド男爵邸のような行きすぎたサービスが存在する可能性は十分に考えられます。

まだ、この退役軍人療養所が本当に兄シエル達の血液収集機関の一つであるかは定かではありません。しかし仮にそうであった場合。
新たに一つ革新に近づく事実があります。

それは兄シエルサイドが資金源に全く困っていないと言う点です。

スフィア・ミュージックホールだけでなく、ヒースフィールド男爵邸での血液収集事業や、退役軍人療養所まで維持しているとなると、既にそれだけでも維持費が莫大であることがわかります。

またそれだけではなく、死者蘇生の研究を続けるには兄シエル側には国家レベルといっても過言ではないほどの資金が必要であることが分かります。

そして、黒執事では既に
何か研究をするためには国家レベルのパトロンが必要である事が複数回にわたって言及されてきています。

兄シエル側がこれだけ贅沢な施設をいくつも建設している事は、今後の黒執事の展開における非常に重要な伏線である可能性があります。

兄シエル達は国家レベルの資金援助を受けている可能性

兄シエル達のこれらの贅沢な血液収集機関は、バックにどれだけ強力なパトロンが隠れているかを表す非常に重要な伏線である可能性があります。

現在見えている部分だけの兄シエル達の動きだけでも、
ただの一貴族が実現できる域をすでにはるかに超えているプロジェクトばかりであることは想像に容易です。

となると、兄シエル達は最低でも現在もなお複数の貴族からの援助を受けているか、もしくはイギリス以外の諸外国からの援助を受けている可能性さえ出てきます。

これは非常に大きな問題です。

私はこの兄シエル達を援助してる存在として特に大きな存在は、
豪華客船編でカンパニア号を所有していたブルースター・ライン社フランス国家ではないかと感じています。

以下、過去記事より抜粋引用をさせていただきます。

葬儀屋に人間の協力者がいる可能性についてはかなり前に考察を書きました。

  • 緑の魔女編の様に、葬儀屋の研究を国家レベルでバックアップしているパトロンがいる可能性
  • 豪華客船編で沈没した船カンパニア号の造船会社ブルースターライン社
ブルースターライン社

ブルースターライン社による葬儀屋のバックアップはほぼ間違いなく確実だと感じています。

その理由は二つあります

  • 処女航海で豪華客船に乗客と同数の死体を乗せることを了承した異常性
  • 密室殺人事件編でスネークの蛇に咬まれて命を落としたブルースターライン社の御曹司フェルペスの存在
豪華客船に乗客と同数の死体という異常性

よく考えてみるとおかしな話です。
乗客と同数の死体を一気に運ぶなんて。

しかも豪華客船。
しかも処女航海です。

どこをとってみても、
縁起的な意味から見ても、船側からしてみてはいくら積み荷とはいえふつう断る要素が満載です。

それにもかかわらず
ブルースターライン社がこの依頼を受けたということは
この積み荷を運ぶことに、何か会社としての大きな理由や利益があったからと考えることが妥当です。

ではその理由とは何か。
それが二つ目の大きなポイントです。

密室殺人事件編の際亡くなったブルースターライン社の御曹司パトリック・フェルペス

ブルースターライン社は、
跡継ぎであるパトリック・フェルペスを密室殺人事件編で亡くしています。

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ブルースターライン社の御曹司フェルペス:黒執事9巻第39話「その執事、吃驚」より引用
つまり、ブルースターライン社は
パトリック・フェルペスを何とか蘇生しようとして暁学会(アウローラ学会)の葬儀屋にたどり着いた可能性があります。

寄宿学校編のP4も、デリック・アーデンたちを復活させるために暁学会にたどり着きました。
もし本当にそうだったらそれに少し似ているなと感じます。

となると
ブルースターライン社は葬儀屋の実験に協力するために自らの会社の船を実験の場として差し出した可能性があります。

どこまで実験の内容を知っていたかは定かではありませんが、
それでもフェルペスを蘇らせるために、葬儀屋の実験を全面的にバックアップした可能性は高いと感じています。

これがまず一つ目の
人間としての葬儀屋の協力者の可能性です。

ブルースターライン社の上層部は、下記の協力をした可能性があります。

  • 実験としての場所の提供(カンパニア号:豪華客船編)
  • 多額の資金援助

ブルースターライン社が葬儀屋に援助をしている可能性については下記記事で以前考察しておりました。

www.under-taker.com
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国家レベルのパトロン

もし国家レベルのパトロンが
存在する場合はイギリス以外の外国である可能性が高いかな?と私は感じています。

イギリスのヴィクトリア女王は少なくとも葬儀屋の死者蘇生の実験についてを知りません。

緑の魔女編では
ドイツが化学兵器と戦車の研究を、密かに国家で進めていたという内容でした。

これが伏線である可能性があります。

葬儀屋は葬儀屋業ではお金を稼がない

葬儀屋は女王のコインにはこれっぽっちも興味がないといい、検死や埋葬の仕事でお金を取ろうとしません。

葬儀屋が女王を嫌う理由は、
葬儀屋とファントムハイヴ家との関りに大きく関係する伏線である可能性が高いのですが、それについては今言及すると脱線しすぎてしまうので興味がある方は下記記事を読んでみてください。

ちなみにこのブログを開設しようと思ったきっかけである、個人的にとても思い入れの深い考察記事です↓
www.under-taker.com

葬儀屋のセリフの中で重要なのは
女王のコインと限定している点です。

葬儀屋が嫌いなお金は『女王』のコインだけ

葬儀屋は女王との個人的因縁から
イギリスのお金に限定した意味で、使うことを嫌がっている可能性があります。

単刀直入に言うと、
女王は死神の審査を免れた世界に有益とされた人物であり、その審査に葬儀屋が何らかの形でかかわっていた可能性があります。
また、女王が生き永らえたことでクローディアをはじめ葬儀屋にとって大切だった人間が複数人命を落とした可能性があり、そのことから葬儀屋は女王のことを「気に入らない」と発言した可能性があります。

何故葬儀屋が女王を嫌うかはこちらに記載してあります

www.under-taker.com


これが一つ目の伏線である可能性があるものです。

そしてもう一つ目の伏線が
先ほどちらりと言及した緑の魔女編でのドイツの在り方です。

緑の魔女編ではこのような発言が存在します。

f:id:mochimochimoon:20190131185448p:plain
研究には国家レベルの資金が必要:黒執事22巻第108話「その執事、潜航」より引用

この発言が伏線である可能性があります。

国家レベルの資金

実験をするには資金が必要。

黒執事の中で、
このドイツでの化学兵器と戦車以外に大きな実験を大々的に行っているのは、葬儀屋の死者蘇生と輸血の研究だけです。

つまり、葬儀屋がいくらそれを実現する力を持っていたとしても、
現実のものにするには研究の資金は必須であるということを暗示している可能性があります。

現に、サリヴァンも元はドイツ国家の支援を得て研究をしていましたが、
現在はヴィクトリア女王直々のサポートを受けて研究をしていますね。

しかもご丁寧に、
葬儀屋は葬儀屋業でお金を稼がないことが明記されています

つまり、緑の魔女編の流れを汲むと、
葬儀屋にもサリヴァンと同じような、国家的なパトロン、バックアップが付いている可能性が高いです。

ちなみに金銭的パトロンがいかに大事かは、
サーカス編でケルヴィン男爵についてを語る先生の発言の中でも言及されましたね

f:id:mochimochimoon:20190131190039p:plain
パトロンの重要性を語る先生:黒執事8巻第34話「その執事、従容」より引用

黒執事の中で、
実験にかかる金銭問題というのは非常にリアルを意識して描かれている可能性が高いです。

もしかすると、このケルヴィン男爵のパトロンについても伏線なのかもしれません。

さて、葬儀屋の国家レベルのパトロンについて話を戻します。

イギリスからの援助が無いとなると残りで考えられるのは
諸外国による金銭的なバックアップです。

葬儀屋をバックアップしている可能性がある国

  • 第一候補:フランス
  • 第二候補:アメリカ
  • 第三候補:ドイツ

詳しくは下記記事にまとめてあります!
特に面白い考察が出来たと思っていますので、是非一度読んでみてください(#^^#)
www.under-taker.com
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劉とバルドの共通点

今回コンビを組んでいる劉とバルドについて少し考察をしておきたいと思います。
今まで原作の中ではあまり直接的に絡むことが少なかった二人。(※ミュージカルではたまに絡みがありましたね!)

一見なじみがないこのペアですが、実はこの二人には共通点が3つあります。以下の通りです。


・物理的な攻撃力が高い
・団体行動の中で殺しを行っていた
・女好き

物理的な攻撃力が高い

まず初めに、これは言わずもがなですが2人とも非常に強力なキャラクターです。
劉は中国マフィアの幹部であり、バルドは軍人としての軍需知識を持ち合わせています。

強力なキャラクターと言えばフィニアンも挙げられるかもしれません。
しかし彼は実験で怪力を与えられた形なので少し特殊であり、また思考が他の使用人に比べまだ幼い点もあります。このことから劉やバルドたちとは少し異なるような気がします。

またメイリンもスナイパーとしては非常に優秀ですが接近戦では不利なことも多いです。
バルドは今のところ特筆できるような目立った戦い方が他の2人に対してあまり見受けられませんが、(強いて言えばバズーカでしょうか)逆に言えば全体的にどの戦闘に対しても一定の対応が出来るバランス型ともいえるのではないでしょうか。

バルドと言えばバズーカや大きな機関銃を操るイメージも多いです。しかしこれ以外にも特性爆弾を投げたり、小麦粉を使って粉塵爆発を起こすなど、様々な方法で臨機応変に戦っています。

団体行動の中で殺しを行っていた

もう一つ、劉とバルドのフィニアン、メイリンとの違いとして挙げられると感じる点があります。
それは、バルドと劉は団体行動をしていたと言う点です。

メイリンも青幇に属してはいましたがそれは脅迫された故であり、意見を言ったりすることはできませんでした。
メンバーの一員というよりは、所有物のような印象を受けます。
またこれはフィニアンにも当てはまります。
この二人は、自分が置かれた立場を選ぶことが出来ませんでした。

それに対し、劉とバルドは自らチームに携わり、活動することができていた2人であるのではないかと感じます。

劉は勿論の事、バルドもアニメ黒執事の過去回想の中で、リーダーの作戦に対し自らの意見を言い衝突しているシーンが描かれていました。

バルドがどのような理由で軍人になったのかはまだ明らかになっていないので、この点も今後もし明らかになったらとても嬉しいなと感じています!

女好き

最後に挙げる二人の共通点は女好きであるという点です。
坊ちゃんサイドの主要キャストの中で、ここまであからさまに女好きなのはこの二人だけではないでしょうか。(ロナルドは死神なので今回はノーカンです笑)

しかしこう言うと、「いやいやドルイットもでしょ!」と言われてしまいそうな気がします。
ちょっと脱線してしまいますが、これについては少~しだけ自論を述べさせていただきたいです!

確かにドルイットこしゃくも一見女好きに見えるのですが、私は劉やバルドの女好きとはちょっと違うのではないかな?と感じています。

簡単に言えば、女性を性的に見ているか否かが違うのではないかなと私は思います。

先に結論から言ってしまえば、
バルドや劉が「女性」を性的に好きなのに対し、ドルイットは女性ではなく美そのものを性的に見ているような気がして私はならないんです…!たいへんだ変態だ!

ドルイットは確かに大変態ではあるのですが女性の性的な魅力を豪語することは意外と少ないような気がすると私は感じています。
ひじょーーーーに分かりにくいのですが、細かい違いがあるように感じます。

例えば「駒鳥の太ももを~♡」などというワードは限りなくアウトに近いセウトですが、それは性対象としてというよりは美に欲情しているといいますか‥‥「胸!」「露出!」とは言わないといいますか…伝わりますかね?私は一体何を熱弁しているんでしょうかwwwww

あくまで「美」を愛する事が根本にあるといいますか…「異性への性欲」というよりは「美への性欲」?みたいなものをドルイットからは感じるような気がします

この点が、劉バルドチームとドルイットとの間に私が個人的に感じる相違点です。
いろいろ言いましたがつまり変態です!!!!たとえ美に欲情していたといっても、生執事ではヒデイット駒鳥に相当ヤバい動きしてますしね!!(^ω^)アレハ ヨウゴ デキナイ

さてさて、こしゃくのおかげで大脱線。
話を戻しまして。
ドルイットを比較対象にすると分かりやすいと思うのですが、劉とバルドはわかりやすくボンキュッボンなナイスバディ―のお姉ちゃんが好きな点で共通しています。

劉は藍猫たちを侍らせているので分かりやすいですが、バルドも成人向け雑誌を坊ちゃんに買っていいかとおねだりしたことがありましたね笑

今回のアテナ退役軍人療養所についたときも、早速奇跡の癒し手と呼ばれる看護師について話していた二人。
彼らの女好きがこの章で何か本編に関わってくるかまだ分かりませんが、念のため2人の共通点として挙げておきたいと思います笑

バルドの看護師に対する思い

そんな女好きな彼らですが、
実は看護師の見方について、2人はすでに意見が分かれています。

劉は看護師に対して天使のような美女であったらいいなと言いますが、それに対しバルドは意味深にこのように述べています。

バルド
「軍人にとってナースはどんな女でも天使ですよ。ネズミやウジがそこらじゅうに沸いた野戦病院で、ガキみてぇに帰りたいってなく兵士の手を握って励ましてくれる。自分たちだって泣きたいだろうに…。」
黒執事第170話「その執事、流浪」より引用

こんなバルドの真剣な言葉はとても珍しいのではないでしょうか?
密室殺人事件編以来かもしれませんね。
この重みを感じさせる言葉に、思わず劉も「料理人くん…?」と声をかけています。

バルドは過去に戦場で看護師に助けられた経験があったのか、もしくは看護師の献身的な働きを実際に見たことがあるのかもしれません。

このバルドのセリフからは、身をもって看護師のありがたさを知っているように感じます。

ここからはあくまで予想ですが、
バルドにとって看護師の存在は琴線に触れる内容なのかもしれません。

ヒースフィールド男爵邸編でもそうでした。
女性として扱われない酷い対応を受けていたメイリン。ファントムハイヴ家に迎え入れられて、人間として扱ってもらえるようになり彼女の人生は変わりました。
女性を物として扱う敵のやり口は、メイリンの琴線に触れる内容でした。
メイリンはそんな敵からヘッドハンティングを受けても、「女性を騙し食い物にするようなくそったれは死んでもお断りだね」と拒絶します。

メイリンにとって女性の扱い方が琴線であったように、バルドにとってはナースが琴線に触れるものなのかもしれません。
まだ真実は明らかにされていませんが、バルドのあのセリフから見るとナースに深い思い入れがあることは間違いがなさそうです。
バルド自身が看病をしてもらった経験があるからかもしれませんし、戦場でのナースの働きぶりを実際に見て感じたものなのかもわかりません。しかしそんなナースから何かしらの強い印象を受けた過去があることは間違いがなさそうです。

劉はいつも通りナースに対して「美人だったらいいな」と軽く言葉を溢しました。
普段だったらその言葉の掛け合いにすぐに乗っかりそうなバルドですが、そんなバルドがナースを性的な魅力ではなく、人としての魅力として見ていることが分かります。

今回劉とバルドはウィルトシャーの退役軍人療養所で「奇跡の癒し手」と呼ばれるナースとであることになります。

もし仮に、そのナースの奇跡を起こすやり方が道徳に反する良くない方法だとしたら。
そしてそんな人物がナースを自称している現場に遭遇したとしたら。

バルドはそれを、他のナースたちへの侮辱とさえとらえるかもしれません。

このように、バルドとナースの過去の関係は、今後の退役軍人療養所編の中で非常に重要なポイントになる可能性があります。



バルドの劉への感情

今回新たにバルドが劉をどう思っているかが明らかになりました。
バルドは劉に対し、恩は感じているもののどうやら苦手のようです。

これはちょっと意外でした。

何を考えているかわからないから苦手だと語るバルド。
確かに、いくら坊ちゃんに恩を売りたいからと言っても、劉は中国マフィア青幇の幹部です。
英国内での組織のトップであるはずの劉が、本来の仕事を投げ出してまで坊ちゃんたちに協力する姿勢には少々違和感を覚えます。

このバルドの直感は、もしかすると今後の黒執事における伏線となり得るのかもしれません。
悪い方向に当たらないことを祈るばかりです…(アニメ版黒執事では、劉は坊ちゃんたちを裏切り命を落としていましたね。原作にも繋がってくる内容なのでしょうか…)

謎の武装兵軍団の正体

さて!最後に
今回の話の中で一番衝撃的であったであろうポイントについて触れておきたいと思います!

「奇跡の癒し手」と呼ばれる看護師がいるアテナ退役軍人療養所。
しかし出てきた人物は白衣の天使どころか全身防護服の武装集団でした。

彼らはいったい何をするつもりなのでしょうか?
こちらはまだヒントが一切ないため考察が出来ない状態です。

次回に繰り越された伏線だと思いますので、次の展開を楽しみに待ちたいと思います。

おまけ:ガスマスクの歴史

ちなみに武装集団の防護服姿ですが、どうやらこちらは特に進みすぎた格好でもないようです。

↓こちらのサイトのガスマスク比較が非常に分かりやすいです。
http://karapaia.com/archives/52129531.html

ざっくり簡単に説明すると、
ガスマスクの口元にフィルターがあり、ホースがついていないと近代的な形となります。
逆にガスマスクの口元にフィルターが無く、ホースをつなぐという原始的な形のものは、黒執事の時代にも実際に存在した形のガスマスクでした。

今回の黒執事で描かれた防護服のガスマスクには口元から太いホースが見えますので、進みすぎた技術というわけでもなさそうです。

現段階では人外を感じるものはありませんが、今後も注意して見ていけたらと思います!

まとめ

いよいよ退役軍人療養所編が始まりました!
使用人の過去編ともいえるのかもしれません。

兄シエル達の動向もさることながら、使用人ズの過去を知るという意味で、この章は非常に重要なものになる可能性があります。

軍人だったころに看護師に世話になったことがある様子のバルド。
しかしもし本当にこの施設が兄シエルサイドのものであった場合、バルドはその看護師たちと戦うことになる可能性があります。

果たしてバルドと劉はどのように乗り越えるのでしょうか?

坊ちゃんは兄シエルの復活を受けて、
自分自身のコンプレックスでと過去に真っ向からの戦いを決意しました。

その結果現在の闘争が起こっているわけですが、どうやら過去と対峙しなくてはいけないのは坊ちゃんだけではないようです。

メイリンをはじめバルドも過去と対峙しなくてはいけない時が刻一刻と近づいているように感じます。

そしてフィニとスネークも、、次の施設で対峙することになるのかもしれません。

使用人たちがそれぞれ散っている施設は、4人のお星さまがそれぞれ管轄している施設である可能性も否定できません。
となると、坊ちゃんがホテルでぶつかるとすればやはりシリウス様である兄シエルでしょう。

ポップアップストア、ファントムホテルでもホテルの客として兄シエルと葬儀屋がやってきていますね。これが伏線である可能性があります。
www.under-taker.com

果たして坊ちゃんと使用人たちは、無事に過去と対峙してもこの難局を乗り越えて兄シエルに打ち勝つことが出来るのでしょうか?

別行動をしている坊ちゃんたちではありますが、
もしかすると今回の章は今までのどの章よりも一致団結してみんなで乗り越える必要がある回なのかもしれません。

来月のバルド達の奮闘を楽しみにしたいと思います!

餅月