こんにちは!餅月です。
今日は葬儀屋(アンダーテイカー)の研究に必要な資金源について考察していきたいと思います。
葬儀屋には、
人間と人外それぞれに協力者がいる可能性があることを前回の考察記事で言及しました。
その考察の根拠となりそうな伏線箇所は、
緑の魔女編とサーカス編にあります。
この伏線の可能性について考えていくと
複数の協力者だけではなく、葬儀屋のバックには国家レベルのパトロンが付いている可能性があることが分かります。
緑の魔女編:研究には資金が必要
緑の魔女編では
ドイツが化学兵器と戦車の研究を、密かに国家で進めていたという内容でした。
緑の魔女編ではこのような発言が存在します。
この発言が伏線である可能性があります。
国家レベルの資金
実験をするには資金が必要。
黒執事の中で、
このドイツでの化学兵器と戦車以外に大きな実験を大々的に行っているのは、葬儀屋の死者蘇生と輸血の研究だけです。
つまり、葬儀屋がいくらそれを実現する力を持っていたとしても、
現実のものにするには研究の資金は必須であるということを暗示している可能性があります。
現に、サリヴァンも元はドイツ国家の支援を得て研究をしていましたが、
現在はヴィクトリア女王直々のサポートを受けて研究をしていますね。
しかもご丁寧に、
葬儀屋は葬儀屋業でお金を稼がないことが明記されています
つまり、緑の魔女編の流れを汲むと、
葬儀屋にもサリヴァンと同じような、国家的なパトロン、バックアップが付いている可能性が高いです。
葬儀屋は葬儀屋業ではお金を稼がない
葬儀屋は
女王のコインにはこれっぽっちも興味がないといい、検死や埋葬の仕事でお金を取ろうとしません。
葬儀屋が女王を嫌う理由は、
葬儀屋とファントムハイヴ家との関りに大きく関係する伏線である可能性が高いのですが、それについては今言及すると脱線しすぎてしまうので興味がある方は下記記事を読んでみてください。
ちなみにこのブログを開設しようと思ったきっかけである、個人的にとても思い入れの深い考察記事です↓
www.under-taker.com
葬儀屋のセリフの中で重要なのは
女王のコインと限定している点です。
葬儀屋が嫌いなお金は『女王』のコインだけ
葬儀屋は女王との個人的因縁から
イギリスのお金に限定した意味で、使うことを嫌がっている可能性があります。
単刀直入に言うと、
女王は死神の審査を免れた世界に有益とされた人物であり、その審査に葬儀屋が何らかの形でかかわっていた可能性があります。
また、女王が生き永らえたことでクローディアをはじめ葬儀屋にとって大切だった人間が複数人命を落とした可能性があり、そのことから葬儀屋は女王のことを「気に入らない」と発言した可能性があります。
何故葬儀屋が女王を嫌うかはこちらに記載してあります
これが一つ目の伏線である可能性があるものです。
サーカス編でも金銭的パトロンの重要さには言及があった
ちなみに金銭的パトロンがいかに大事かは、
サーカス編でケルヴィン男爵についてを語る先生の発言の中でも言及されました
黒執事の中で、
実験にかかる金銭問題というのは非常にリアルを意識して描かれている可能性が高いです。
もしかすると、
このケルヴィン男爵のパトロンについても伏線なのかもしれません。
葬儀屋のバックにいるかもしれない外国の存在
さて、葬儀屋の国家レベルのパトロンについて話を戻します。
もし本当に
葬儀屋に国家レベルのパトロンが存在する場合
イギリス以外の外国である可能性が高いかな?と私は感じています。
イギリスのヴィクトリア女王は
少なくとも葬儀屋の死者蘇生の実験についてを知りません。
イギリスからの援助が無いとなると残りで考えられるのは
諸外国による金銭的なバックアップです。
葬儀屋をバックアップしている可能性がある国
- 第一候補:フランス
- 第二候補:アメリカ
- 第三候補:ドイツ
ちなみに余談ですが、
上記の候補は黒執事を読んでいた知識の中で自然と出てきた候補です。(これから順に説明していきますね)
しかし実は上記の3カ国は、
何と19世紀西洋医学の歴史の中で名前が上がりやすい三カ国のようです
西洋医学の歴史について調べていたところ、この三カ国がばっちり名前が挙がっていてちょっとぞっとしました
19世紀西洋医学での三カ国の在り方
- フランス・・・医学の方向性を左右する先駆者としての特徴を持っていた
- ドイツ・・・・基礎医学における多大な貢献
- アメリカ・・・ドイツ医学は基礎医学という理論に固執しすぎて、実践的な臨床医学を軽視したため、やがてアメリカ医学にとって代わられる
引用源:19世紀の、ドイツ医学とフランス医学の特徴ってなんでしょうか。 - 19世... - Yahoo!知恵袋
以上を踏まえたうえで
考察していきたいと思います。
フランス(第一候補)
最も可能性の高い国かな?と考えています。
フランスは現在唯一宙ぶらりんの伏線が残る国です。
葬儀屋は豪華客船編後フランスを訪れたようですが、その理由はまだ明記されていません。
豪華客船編後なので、
フランス国家がパトロンだった場合、その結果を報告しに行ったと考えると一番しっくり来るかな?と感じました
また他にも
ドイツ語を話せないにもかかわらずフランス語を話せる坊ちゃんや、坊ちゃんの名前はフランス語であるなど、フランスは何かと伏線が多い国です。
友人に聞いたのですが、
フランス語は言語の中でも日本語に匹敵するほど特に難しい言語だそうです。
英語が話せるならドイツ語は何とかなるが、フランス語は別次元だとか…
そんなフランス語が話せる坊ちゃん…
フランスについては黒執事原作でもいつか触れられる可能性が高いのではないかなと感じています。
アニメではパリ万国博覧会が取り上げられていましたよね。
この「フランス」のくだりの伏線が、葬儀屋のパトロンを通じて回収されていく可能性もあるかな?と感じました。
ドイツ(第二候補)
ドイツは緑の魔女編で大きく触れたので、再度大きくスポットを浴びる可能性はどちらかというと低いかな?と感じています。
しかしドイツとイギリスは何かとライバル関係にある国。
兵器開発だけでなく、今回の死者蘇生の技術をめぐって争うという可能性も捨てきれない気もします。
医学史的にみると、
実直な基礎医学に集中しすぎて後に後れをとってしまうドイツ。
ディーデリヒの性格は本当にドイツ人なんだなあと実感してしまいます。
アメリカ(第三候補)
アメリカは比較的可能性は低いと感じています。
黒執事でアメリカが出てきたのは二か所です。
・豪華客船カンパニア号の旅の目的地はアメリカニューヨーク
・暁学会に肉人形を依頼したアメリカの製薬会社オシリス
ちなみにこの「オシリス」というワードは
葬儀屋を示唆する言葉である可能性が非常に高いです。
詳しくは下記記事に考察してあります。
www.under-taker.com
まとめ
まだ葬儀屋(アンダーテイカー)のバックについての疑惑は謎が深いです。
しかし葬儀屋の実験を知っている人物が複数人いることは、豪華客船編で葬儀屋が「(思いのほか人間が生き残ったから)小生、怒られちゃうかな?」と発言したことからほぼ間違いがありません。
その葬儀屋の背後関係が、
今後大きな力となって黒執事には影響を及ぼすかもしれません。
下手したら、
葬儀屋が死んでしまった後も肉人形だけが悪用され続ける‥‥
そんな残酷な未来ももしかしたらあるのかもしれません
餅月