黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第187話「その執事、独行(無謀)」/バルドに迫る危機。「不死身の傭兵」は、果たしてその名の通り生き残ることが出来るのか。

こんにちは!餅月です。
『黒執事』最新話第187話「その執事、独行(無謀)」Gファンタジ―2022年5月号の考察をしていきたいと思います。
※2024年4月21日追記:第187話の題名はGファンタジーでは「独行」でしたが、単行本33巻では「無謀」にタイトル変更となりました。

今回の黒執事は怒涛の急展開‥!
普段は簡単に一言ここで語っていますが、今回は敢えて語りません。
代わりに私が本誌を読んで初めに検索した内容を共有します。

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
www.under-taker.com

あらすじ:黒執事第187話「その執事、独行」Gファンタジー2022年5月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!(^^)
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:木陰に隠れて銃を持つバルド
単独作戦決行日(D-デイ)

D-dayとは
第二次世界大戦において、連合国(アメリカ)と枢軸国(ドイツ)での戦いの内アメリカがドイツへ侵攻したノルマンディー上陸作戦が元となっている軍事用語。
(アメリカの作戦の中でも特に犠牲者が多かった)
戦略上重要な攻撃もしくは作戦開始日時を表す際にしばしばアメリカで用いられました。

血液の寄進日当日。

・エイダは要求された血液の量を確保できず、施設への支援が打ち切られることと自分自身の命の危機を感じていた。
・しかしエイダはこれ以上患者を傷つけることは出来ないと板挟みに苦しむ。
・そんな中バルドはブタの血を代わりに組織に差し出し時間を稼ぐことを提案する。
・エイダはもしそのまま輸血に使われてしまえば最悪の場合患者が死に至るとなおも患者を心配する。
・不安そうなエイダの様子を見て声をかけた看護師レイラは何かを感じ取った様子だった。
・血液の行方を追うバルド。運ばれた荷物はスフィア・ミュージックホールの銀のブレスレットを付けた男たちに引き渡された。
・血液検査をし、人間の血ではないことにすぐに気づかれるものの、バルドが速やかに男たちを殺害する(※一人だけ生き残る。大きな意味合いがあるかは今のところ不明)
しかし背後から突然深く刺されるバルド。バルドを刺したのは看護師レイラだった。

看護師のレイラが何故?
第187話終了ーー

枢先生の巻末コメント

「黒執事」15周年スタートから「ツイステ」2周年までが怒涛の日々過ぎて現在ややクラゲ状態です。

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

とんでもない展開になり、読んだ直後は思考が停止しました。
劉の「我は忠告したからね」と言うセリフ。
そして怒涛のバルドの過去回想&妻子がいたという事実の開示…。
まさかこれが全て死亡フラグと言う名前の伏線だったのでしょうか…?

まだバルドが死ぬ致命傷を受けたかどうかは確証が持てません。
枢先生曰く、もう物語のお話は最後まで決まっているとのこと。
今月からしばらくの間は、かなり緊張しながら本誌を追うことになりそうな予感です。

考察

今回の考察では根拠となりそうな伏線がまだ少ないため、
普段の考察よりも根拠が薄い予想考察を多く含みます。ご了承下さい。

刺されたバルド/死亡するか否か

第187話にて、バルドがレイラに刺されました。
私を含め読者の皆様が気になるのは、バルドが死んでしまうか否かという点ではないでしょうか。

結論から言えば、まだ分かりません。
まだ情報が少ないため、考察が出来ない状態だからです。

しかし現段階で考えられる範囲で、いくつかのパターンは予想できそうなので、今回はそちらを予想考察としてまとめさせて頂きたいと思います。
またこちらの考察の最後で、現段階で個人的に私が思うバルドが死ぬ確率についてもすこし述べさせて頂けたらと思っています。

バルドの刺された位置/心臓か否か

まず初めにバルドの刺された位置について言及したいと思います。
絵で見る限り、バルドは背中中央よりやや左胸を刺されていることが分かります。

背中からレイラに刺されるバルド:黒執事第187話「その執事、独行」より引用

また人間の身体に置いて、心臓は中央のほんの少し左側にあります。
www.kodomonokagaku.com
このため、今回のバルドの刺された位置は心臓に被ってしまっている可能性があります。
もし仮にレイラのナイフがバルドの心臓に刺さってしまっていた場合はかなり絶望的な状況と言えるのかもしれません。

ただここが微妙かつ描写がうまい部分なのですが、
ナイフが実際の心臓の位置よりもほんの少し下の方に刺さっているようにも見えるため、ギリギリ急所から外れていたという可能性も現段階ではまだ捨てきれない状況です。

ここが実際どうなのかによって、今後のバルドの運命は大きく変わるのかもしれません。

バルドは輸血が必要な状態か

身体にナイフなどが刺さった場合の応急措置の鉄則として、
刺さったものを体から抜いてはいけないことが挙げられます。
理由は、身体からの大量出血を防ぐためです。

しかし今回、レイラはすぐにバルドの体からナイフを引き抜いてしまいました。
その結果バルドは既にかなり出血してしまっていることが分かります。

このことから、バルドが仮に助かる場合でも、
輸血が必要になる可能性があります。

黒執事の時代の当時、まだ一般的ではなかった輸血ですが、
もし仮に輸血が必要になった場合、そのような時代背景でありつつも現在のバルドの近くには幸い比較的輸血を実現させやすい状況が揃っていることも分かります。

・血液を検査する薬(バルドが殺した男たちが持っていたことが確認済み)
・血液(少量ではあるものの、ブタの血に紛れて本物の人間の血も運んでいた)
・近くにレイラとエイダという輸血の技術を持つ看護師がいる

もし仮にバルドがスフィア側の輸血技術を用いて生還を果たすことがあれば、それはかなり皮肉な形となるかもしれませんね。

劉の行方

またこのタイミングで劉についても触れておきたいと思います。
劉は今回、エイダに情けをかけたバルドの考えに賛同しなかった為、バルドに忠告をした上で別行動をとりました。

現時点で劉の姿はまだ見えません。
ここから先は根拠がない予想なのですが、
もしバルドが助かる場合、一番シンプルに考えるならば劉の助太刀が来るという形ではないかなと感じています。
また劉は、看護師レイラについて何らか思う節があったことは既に伏線として貼られています。

劉とレイラ:黒執事第172話「その執事、心療」より引用

そんなレイラがファントムハイヴ家の使用人であるバルドの後ろを取り刺殺を試みたわけですから、ここで劉が再びレイラにコンタクトを取る可能性も十分あり得るのではないかと感じています。
(もし気が利くならばエイダを連れてきて治療、という形になったとしたらスムーズですが…どうなるんでしょうね?)

余談:死神ロナルドの存在

また、死神ロナルドも近くにいる可能性があります。
ロナルドが自分自身の手帳を見て行動していることから、そこに書いている人物が延命されたというデータを見ていない限りは、このアテナ退役軍人療養所内の誰かの死期が近いという可能性もまだ否定できません。

しかしロナルドは死神であり、死神が人間の生死に関わることはルール違反として定められている為、仮にこの場にいたとしてもバルドを助けるような動きは見せない可能性が高いのではないかと現段階では感じています。

「不死身の傭兵」バルド

次にバルドの異名について考察です。
今回の傷を受けてバルドが死ぬか否かという考察について、確定的なことはまだ一切述べることが出来ない状態なのですが、個人的にはバルドはまだ死なないのではないかと感じています。

その理由こそが、バルドの過去編で語られたこの「不死身の傭兵」という異名です。
今回の傷を受けてバルドが死んでしまうかどうかは、バルドの異名も大きくかかわるのではないかと感じています。

「どんな戦場からも必ず生還するという不死身の傭兵」そんな中で訪れた今回のバルドの危機。
この危機を乗り越えることは、バルドが「不死身の傭兵」と言われるが所以の実力を発揮するまたとない機会といえるのではないでしょうか。

逆に不死身の傭兵と言われていたバルドが、こんなにあっさりと背中を取られて死んでしまっては折角の過去回想が宙に浮いてしまうようにも感じます。

過去編で語られたバルドの言葉を信じるのであれば、バルドはフィニやメイリンのような超人的な力を持っているわけではないようです。
しかし戦闘中の咄嗟の機転の利き方はピカイチで、それにより何度も死線を潜り抜けてきたことが分かります。
(銃を撃ってくる相手に対し、小麦粉の袋を盾にして突撃する、など)

もしこの形が今回のバルドのも対応される場合、何らかの咄嗟の工夫でバルドはこの難所を乗り越えようとしている可能性もあります。
(ただ、刺された瞬間のバルドの表情は本当に予想していなかったように見えるので、何とも言えませんが…。)

この難所をきりぬけ、バルドが不死身の傭兵と言われる所以が明らかになるのでしょうか?
それとも今までの過去回想が死亡フラグという名の伏線であり、それが無情にも回収されてしまう形となるのでしょうか?

今はまだどちらになるかは全く分かりません。
私はバルドに生き残ってほしいので、是非前者でありバルドにはここを乗り越えてほしいと強く強く願うばかりです…。

バルドが助からないパターン

次に、非常に苦しいですがバルドが助からないパターンの予想も併せてしておきたいと思います。
バルドが受けた刺し傷がもし本当に心臓に刺さってしまっていた場合、バルドの言葉通り彼がただの生身の人間だとすると生存はかなり絶望的に感じます。

この場合、下記パターンが考えられる可能性があります。

ビザールドールとして復活させられるパターン

スフィア側の背後に葬儀屋が繋がっている以上、これは否定できません。
しかし葬儀屋や兄から見て、坊ちゃんの味方であるバルドを生き返らせることはメリットがなく、また現段階でスフィア側は死体を捨てていることからもビザールドールにする死体は欲していない可能性が高いため、この可能性は低いのではないかと感じています。
※未来への渇望に溢れた優秀な死体だった場合を除く

血液になるパターン

もう一つのパターンは死んだバルドから血液を抜かれて瓶に詰められて他の血液と同様に利用されるパターンです。
※友達にこの説を説いたところ「それはサイコパスすぎる発想だ」といわれました。私もそう思います。

個人的にはこの仮説が、もし仮にバルドが死んでしまった後にこれをやられてしまったら一番精神的にクるなあ…と感じています。ただ何となくなのではありますが、このパターンは黒執事ではありそうで怖いなあと感じています。
そう感じる理由としてはアグニが死んでしまった後の死体の描き方にあります。
黒執事の中ではアグニの骨壺が描かれるという大変リアリティがありかつショッキングな描写がありました。

今まで活き活きしていたキャラクターが「骨壺」という形で描かれることに驚いた読者の方はきっと私以外にもたくさんいらっしゃったのではないでしょうか。

このように、黒執事の中では死体を「死体」や「お墓」としてではなく、物質の様に描かれることがあります。

もしこれがバルドにも適用された場合、
死体を物質として描き、かつ今のスフィアの目的にもしっくりとハマる残酷な描き方はバルドを血液ボトルとして描くことなのではと感じました。

先程も言及した通り、現在スフィアは死体を捨てていることから恐らく葬儀屋は現在死体に困ってはいません。
代わりに現在スフィア側は血液不足に悩んでいることが明らかになっています。
実際、スフィアから強制的に血を吸い上げられて殺されたお偉い方のシリウス型血液の人達の描写もありましたよね…。

このことから、仮にバルドが死んでしまった場合、その血液を放置していくなんて勿体無いこともまたしないのではないのかなあ…と感じてやみません。

※何度も言いますが、この説がハズれて、バルドが「不死身の傭兵」と言われる所以をいかんなく発揮して生還してくれることを一読者として切に願っています。

タナカさんとバルドの共通点:背中を低い位置から刺された

次にすこし別の考察となるのですが、バルドの刺され方について言及していきたいと思います。
偶然の一致かもしれないのですが、今回のバルドの刺され方はファントムハイヴ家襲撃事件の中のタナカさんの刺され方と酷似しているように感じます。

バルドもタナカさんも共に、背中から低い位置を刺されました。
私が気になったのは、
2人とも低い位置、そして似た位置で刺されているという点です。

背中からレイラに刺されるバルド:黒執事第187話「その執事、独行」より引用
刺されるタナカさん:黒執事第134話「その執事、嘆傷」より引用

そしてバルドはご丁寧にレイラを見た時「坊ちゃんと同じくらいか?」と言及しています。
つまり、坊ちゃんと同じくらいの身長の人物に刺された場合、このあたりに傷が出来るということを表している可能性があります。

レイラを見て「坊ちゃんと同じくらい」と思うバルド:黒執事第172話「その執事、心療」より引用


これは一体何を表すのでしょうか。
バルドはレイラに刺されていることが確定していますが、
タナカさんもまた、坊ちゃんと同じくらいの身長の誰かに刺された可能性があるという伏線になる可能性はないでしょうか。

坊ちゃんと同じくらいの身長の人物で、ファントムハイヴ家襲撃事件当時何をしていたか一切謎に包まれている人物と言えば兄シエルです。

私は以前から当ブログでファントムハイヴ家襲撃事件の片棒を兄が担っていた節を提唱していますが、もしかすると今回の描写はそれに関わる小さな伏線となるのかも、しれません。

兄シエルに関する考察は下記記事にまとめてあります!
www.under-taker.com

看護師レイラ

次に、バルドを刺した看護師レイラについて考察をしていきたいと思います。
当ブログでは以前より看護師レイラ=スフィア・ミュージックホールのお星さま方の内の1人ベガ様ではないかと考察してきました。

もし仮にこの考察が正しかった場合、レイラはスフィア・ミュージックホールと兄シエル達に密接に関わる重要な人物であることになります。
今まではあまり登場してこなかったレイラでしたが、今回バルドを刺したことによって彼女が重要な人物であるという可能性は一層高まったのではないでしょうか。

今回はそんなレイラについての考察も深めていきたいと思います。
またレイラ=ベガ様説については下記記事にまとめてあります!
www.under-taker.com

対比関係の看護師、レイラとエイダ

アテナ退役軍人療養所では、2人の看護師が登場します。
それがレイラとエイダです。

この二人は、対照的な看護師として描かれていることが分かります。
具体的には患者への対応の仕方です。

エイダは患者ファーストであり、患者の安全を第一に考えて行動しています。
例え自分の命が危険に晒される可能性があったとしても、患者から必要以上の採血をしない点などから垣間見ることが出来ます。

それに比べ、レイラは仮にも患者であるバルドに対してすぐに攻撃を行いました。
患者ファーストではなく、血液の供給を優先していることが分かります。

このことから、レイラとエイダは対照的な看護師として描かれていることが分かります。

レイラの正体は?

では看護師レイラはいったい何者なのでしょうか?
現在当ブログで考察できるのは「ベガ様である可能性がある人物」ということのみです。

この謎を解くカギとなる人物は、レイラについて何か心当たりがありそうなではないでしょうか。
現段階でわかるレイラの特徴は以下の通りです。

・一人称が「わたくし」
・お辞儀の仕方などから見ても、貴族又は上流身分である可能性有り
・中国人ではない
・バルドの裏を突ける戦闘能力がある※←後ほど詳しく言及します。

特に気になるのは、レイラが中国人ではないにも関わらず劉が何かしら思い当たる節があるという点です。
その身分の高さ、もしくは裏社会の住人であった場合、その名声は海を越えて青幇幹部にまで届いているということになります。
もしその通りだとしたら、これは相当なことではないでしょうか。

どちらにせよ、劉が語ることでレイラの素性はより具体的に理解が出来そうな予感がします。

レイラとジェーンの共通点/戦闘力と「気配」

次にレイラの戦闘力について考察をしていきたいと思います。
今回レイラはファントムハイヴ家使用人であるバルドの裏をかき重傷を負わせました。
バルドが「森林戦は慣れっこでね」と言った直後にその背後からナイフを一突きしたことからも、どれほど手練れであるかが分かります。
※緑の魔女編でも森林戦でしたが、機敏な動きで応戦するヴォルフラムに対してもバルドは引けを取らない戦いをしていましたね。

チート級とも思えるファントムハイヴ家の使用人たちの実力ですが、その裏をかくレイラも相当です。
ファントムハイヴ家の使用人の裏をかくことが出来る女性としては、ヒースフィールド男爵邸編で登場した、メイドのジェーンを上げることが出来ます。
現段階では私はレイラ同様、ジェーンもまたスフィアミュージックホールのお星さまであるカノープス様なのではないかと考察しています。

スフィアとの関りを言葉上否定した彼女ではありますが、まだ登場しそうな様子を匂わせまくっています。
またこれは少しズルいメタ考察になってしまいますが、あのグレルでさえまだ飾ったことが無い黒執事の表紙をジェーンが飾ったことからも、彼女は今後今以上にもっと重要な立ち位置で登場する可能性があります。

このメイドジェーンとレイラにはいくつかの共通点があります。

・女性である
ファントムハイヴ家の使用人たちに気づかれること無く近づける
・戦闘能力が高い。
・血液採取に関わっている

この中でも今回特に掘り進めて行きたい伏線が、2人がファントムハイヴ家使用人たちに気付かれること無く近づけるという点です。
今回レイラに刺されたバルドの表情は完全に気配を感じ取れていないという様子でした。
また、ヒースフィールド男爵邸編でもジェーンに背後を取られたメイリンは、その際に「気配を全然感じなかった」と言っています。

このことから「気配を感じない」ということは2人の重要な共通点であり、またもしかすると今後二人の正体に関わってくる伏線となっている可能性があります。

刺されるまで背後にまるで気づけなかった様子のバルド:黒執事第187話「その執事、独行」より引用
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ジェーンの気配をまるで感じなかったというメイリン:黒執事第155話「その執事、欠場」より引用

気配を感じないとはすなわちどのような意味なのでしょうか?
一番簡単に考えてしまえば、人間ではない、もしくは既に死んだ人物であるのかもしれません。

その場合、私達読者が一番しっくりくるのはやはり葬儀屋(アンダーテイカー)によって作られたビザールドールではないでしょうか。
事実、ポラリス様は動くためには血液が必要なビザールドールであることがすでに明らかにされています。
またビザールドールであるポラリス様が悪魔であるセバスチャンとやりあえるほどの身体能力を持っていたことも、ジェーンとレイラの戦闘力と繋がってくるのではないでしょうか。
ちなみにですが、アグニもまた坊ちゃんの双子である兄シエルの存在に気を取られていたとはいえ刺されるまでポラリス様の気配に全く気付けていませんでした。ここもジェーンとレイラに共通できるポイントと言えます。

真横にいたポラリス様の襲撃に、刺されて痛みを感じるまでまるで気づけなかったアグニ:黒執事第127話「その執事、讃称」より引用

また葬儀屋の発言により、お星さま方はご飯(血液)を調達しに自ら赴くことが明らかにされています。
そのことから、レイラとジェーンが自らの動力源である血液をはじめとしたその他の血液も含めた採取に直接赴いていた先に使用人たちと出くわしたと考えれば筋は通ります。
※坊ちゃんサイドが4つの施設にバラバラに行動を始めた時点で、それぞれの施設の1人ずつお星さまがいる可能性について考察をしていました。ツイートだけしてブログにまとめ忘れるという戦犯を犯していたので近いうちに頑張って纏めます!

使用人たちが気配に気付けないということが伏線であった場合、これはもしかするとお星さまである彼らが全員ビザールドールであることを示しているのかもしれません。

おまけ:ブタさん

ほぼ余談レベルのオマケですが、今回スフィア側に送る人間の血液の量をごまかすためにブタの血が使われました。
これはレイラに対するちょっとした意趣返しのような意味合いがあるのかもしれません。
登場回数が少ないレイラですが、そんな中でも彼女は二回、人間に対して「ブタさん」呼びをして罵る描写がありました。

そんなレイラ達を欺くために、人間ではなく本物のブタの血を送るとは、なかなか乙だなあと感じました

疑問点:「あのお方」

スフィア側の刺客たちが口走った、「アテナ退役軍人療養所が逆らった場合、彼らを潰していい」と指示したという「あのお方」とはいったい誰なのでしょうか?
現段階ではこれまた確定が出来ません。
単純に考えれば葬儀屋、兄シエル、お星さま(レイラ※仮)などがあげられそうですが、私のカンでは、どうも彼らの事とは違うのではないかと現段階では感じています。

これはまだ根拠がありませんが、
私は「あのお方」とは、エイダを勧誘したこの眼鏡をかけた謎の医師なのではないかと直感ではありますが感じています。

眼鏡をしている暁学会の医師:黒執事第185話「その執事、同調」より引用

理由は血液採取場という非常に重要な施設に対して自ら破壊を命令するとなると、お星さまには決定権がなく、もっと上の管轄のような気がするからです。(それこそ葬儀屋、兄シエルのような。)
そしてこの医師は少なくともエイダと直接かかわりがあったということ、また葬儀屋と深く関わりのある死神派遣協会の離脱組である可能性があることから、葬儀屋が命じるよりもよりしっくりくるかなあと何となくではありますが感じました。

ちなみに余談ですが、
シリウス様を指す場合はわざわざ「あの方」と呼ぶのではなく恐らく「シリウス様」と言うのではと思ったため、今回のこの発言は、まだほとんど注目されていないこの重要人物である謎の医師の存在を隠し、「あの方」=「シリウス様」に見せかけたミスリードの可能性があるなと感じました。
※名前をこのようにぼかしてミスリードを貼るのは、比較的黒執事の中でよくみられるやり方のようにも感じます。

まとめ

久しぶりにかなりがっつり考察が出来る内容でした!
話せるタイミングが無かったのでここで話すのですが、スフィア側の男たちがいうことを聞かないアテナ退役軍人療養所側を罵る際に「あの矮星(わいせい)めが…!あのお方からは今回も逆らうようなら隕石(メテオ)にしろと言われている」と言うセリフが徹底して星に例えられていてシュールでツボりましたwww本編がそれどころじゃなかったのでここまで話せなかったのですがずっと言いたかったんですww

さてさて、後半はバルドが大変なことになってしまったので怒涛の胃がキリキリ展開でした。
現段階で貼られている伏線を見る限りは今のところはバルドが生存できる可能性が気持ち多くなるような形で貼られているような気がします。(輸血がすぐに可能な状態であること、「不死身の傭兵」の異名をもつこと、など)

また遂に動き出したレイラ。
エイダがミスリードではないかと考察していたので、レイラが動き出したことについては考察面ではひゃっほー!来た来た!という感覚でした笑
しかし皆様、アテナ退役軍人療養所で重要なのは医師の方ということをお忘れではないでしょうか。
レイラも勿論重要な人物であることは間違いないと思うのですが、それ以上にあの影描写で一コマだけ登場していた眼鏡をかけた謎の医師こそが、アテナ退役軍人療養所内、そしてスフィア側の中でも最重要人物の内の1人である可能性があります。
アテナ退役軍人療養所の医師についての考察は下記記事にまとめてあります。
www.under-taker.com
眼鏡医師についてはこちら
www.under-taker.com


お星さま方についての考察も、近いうちにまた大きく動きが出そうな予感がします。

しかしまずは何はともあれバルドがこの後どうなってしまうかが直近では一番重要な問題です。
生き残れるか、本当にまだ分からない状態ではありますが、是非「不死身の傭兵」の名の通り、生き残ってくれることを切に願うばかりです。


餅月