黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第209話「その執事、欺罔」/悲劇に備えよ。新キャラ登場に感情のジェットコースターな怒涛の展開

こんにちは!餅月です。
『黒執事』最新話第209話「その執事、欺罔」Gファンタジ―2024年3月号の考察をしていきたいと思います。

アニメ化の嬉しい続報が出た翌日の今回の本誌展開。
文字通り感情がジェットコースターでまだ心が若干放心状態です。


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前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
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第209話初見読みライブ配信

初見読みライブ配信はこちらです。
毎月18日Gファンタジー発売日に、
YouTube Liveにて初見読み&考察のリアルタイムライブ配信を行っています。
最近はこちらのブログ記事と並行して聞いて下さっている方もいらっしゃると伺っています。

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あらすじ:黒執事第209話「その執事、欺罔」Gファンタジー2024年3月号

欺罔(きもう・きぼう)
〘名〙 (「ぎもう」とも) 詐欺的行為で、相手に虚偽のことを信じさせ、錯誤させること。あざむくこと。だますこと。きぼう。

引用源:
欺罔(きもう)とは? 意味や使い方 - コトバンク

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:ブラックとスマイルに扮したセバスチャンと坊っちゃん
不穏をもたらす黒き笑み
サーカス団のターニングポイント

・スネーク視点でのサーカス編が回想される。
・スネークはノアの方舟サーカス団の父ケルヴィン男爵の事を知らなかった
・メンバーに対し違和感や疎外感を感じていた事が明らかになる
みんなの全てを知って本当の家族になりたいとスネークは願っていた
・坊ちゃんとサーカス団に嘘をつかれていたことに絶望するスネーク
・コマの背景が走馬灯劇場に切り替わる

女優サラ・ケンブルの息子
本名記載なし
1871年3月15日生まれ
1889年12月9日出血多量により死亡
備考特になし

その魂は淡々と審査されるのみ…。
黒執事第209話終了ー

第209話:考察的中箇所

・スネークが死亡する可能性→考察的中◎!

第209話:新たに張られた重要伏線箇所

・スネークがビザールドールとして復活する可能性
・スネークの母親は実在する女優
・スネークの母親サラ・ケンブルの歴史的史実との没年相違点について
・新しい死神登場
・ドレッドヘアとシヴァ神の歴史
・死神が魂回収時に発言する内容の法則性/本名があるか否か

枢先生の巻末コメント

「マンダロリアン」が映画化決定したニュースを聞いて小躍りしています。楽しみだなぁ~。

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

もう叫ぶどころじゃないです…。
前回スネークの舌ってスプリットタンだったんだ!!とはしゃいでたころの自分を殴り飛ばしたいくらいには衝撃的な展開でした。

真っ先に感じたことは想像していたよりずっと展開が早かった、でした。
F.O.L児童養護施設の職員が現場に近づいてきている事が示唆されていたこともあり、てっきり施設職員とドールが延命治療をするか否かの掛け合いなど、もう少しなにかあるのではないかと思っていました。

しかし現実はそれすら間に合わなかったんですね…。

過去回想は背景が黒で行われます。しかしページをめくり、その黒背景が突如として走馬灯劇場の枠に変わりはじめた演出を見た時は思わずゾッと血の気が引きました。
いい意味で、黒執事の残酷さを思い知りました。


スネークの最期、スネークの母親判明、新しい死神の登場、黒執事アニメ化続報等々…。
ここ二日間で情緒がえぐいことになっています。
それでは頑張って順番に考察をしていきたいと思います…!

考察

死亡したスネークがビザールドールとして復活する可能性

今回の第209話で遂に恐れていた展開、スネーク死亡が現実のものとなってしまいました。
当ブログでは元々、F.O.L児童養護院編が始まった第一話時点で既に本誌内で貼られていた伏線を基にもしかするとスネークは坊ちゃんの元に帰還しない可能性があるとは考察してきていました。
しかし実際は想像以上。死亡した結果帰還が果たせないという最悪の展開になってしまいました。

それではスネークはアグニ同様、ここで終了でしょうか?
私はNOである可能性があると感じています。

結論から申し上げますと、スネークはここからまだビザールドールとして復活を果たす可能性があると私は感じています。
もし本当にそうなったとしたら最悪を上回る展開です。

しかし大変悲しいことにスネークビザールドール説の伏線となりそうなポイントが既に原作の中でいくつか散りばめられています。
こちらにつきましては過去記事で言及していますので、そちらを引用させて頂きます。

失血死後、ビザールドールとして蘇生

3番目の説です。
一番恐ろしい説ですが、残念なことに現段階では一番この説の伏線が多く張られているのではないだろうかと個人的に感じています。

何故この説の可能性が高いと感じるか、伏線箇所を交えて順番に考察をしていきたいと思います。

1・今までで前例がない

まず第一に、この3つの説の中でこの説だけが今まで黒執事の中で描かれたことが無いパターンであるという点です。
先程も言及した通り、死亡説、生還説は既にアグニとバルドを通じて本誌の中で描かれてしまったパターンであるともいえます。
共通項として描くという可能性も否定はできません。
ただ、もし今回のスネークのパターンが今まで前例がない形に進もうとしている場合、坊ちゃんサイドの人間が絶命後、ビザールドール化されるという衝撃的な展開となる可能性もまた十分に考えられるのではないでしょうか。

2・ビザールドール化することで生まれる「選択の余地の無さ」

先程、スネークを生者として輸血措置をすることはスフィア側にメリットが無いと言及しました。

特にスネークはドールの事を一概に認めてはいません。
ドールやスフィア側からしてみれば、スネークが坊ちゃん側に戻ってしまったり、ドールに何か物申すことで足を引っ張ってくる可能性さえある状態です。

ではスフィア側にメリットを持たせる形をとるとすればどうすればよいでしょうか?
それはスネークを一度見殺しにし、その後ビザールドールとして蘇生させて生殺与奪の権を握ることではないでしょうか。

絶えず輸血を受けなければ死んでしまう身になってしまえば、施設を離れることも逆らうことも意見をいう事も難しくなります。
ドールの「スネークを助けてほしい」という願いも叶えることも出来ますし、スネークの意志に関係なく、スネークを強制的に仲間にすることが可能になります。
そして恐らく、まさか蘇生されると思っていなかったであろうドールやジョーカー(※仮)もまた、まさしくこのような苦しい心境で強制的に使役されているとも考えられるのではないでしょうか。
共に生き地獄を歩く仲間が増えればどこか心強さもあるはずです。

しかし先ほども言及した通り、その苦しさや歪さを一番理解しているはビザールドールであるドール本人のはずです。
ドールがどこまで人間だったころの良心を保てるか、非常に大きな瀬戸際であると感じています。

3・スネークの血液型はカノープスの可能性

次にスネークが輸血措置を受けられると考える理由は、スネークがカノープス型である伏線が張られているからです。
もしこの考察が正しかった場合、カノープスのお星さまはドールであり、これらの繋がりは非常に重要な伏線になる可能性があります。

こちらにつきましては以前当ブログで言及させて頂きました。
スネークとフィニアンはF.O.L児童養護院の入所テストを受けた際、血液型の適性だけではじかれてしまいました。
F.O.L児童養護院のクラスは、各々がお星さま個人に適応するようにあてがわれていたことが明らかになっており、各々のクラスが血液型の他に性別がお星さま個人と一致していなくてははじかれてしまうことが明らかになっています。

そして男の子であるだけで適性が無いと判断されるクラスは、女の子であるドールが対象のカノープス型(コーギークラス)のみでした。

このため血液型だけではじかれてしまったスネークとフィニアンは、唯一男の子が入所出来ない血液型であるカノープス型である可能性が非常に高いのではないかと考察しています。

カノープス様であるドールが、カノープス型であるスネークを助けるとしたらなんだかゾクゾクしてしまうような構図ですよね。

またこの場にいる施設職員の女性は、スネークとフィニアンの血液型を知っている人物です。今はメイベルに頭を蹴られてもしかすると気絶しているかもしれませんが、彼女を通じればスネークの血液型はすぐに判明し、速やかに処置に移ることも可能であると感じます。

4・カノープスの血液はジニーのおかげで潤沢にある

次に、輸血に必要な血液が施設にあるかという疑問点です。
実は第204話にてF.O.L児童養護院の血液保持状況が明らかになっています。
シリウスだけは明かされていませんが、直前にカノープス型のジニーの犠牲があったこともあり、現時点で見る限りは一時的にカノープス型が最も在庫があることが分かります。

最も在庫があるカノープスの血液:第204話「その執事、逸走」より引用

これらは本来ドールの処置の為に用意されたものですが、これだけ在庫があればいくらかをスネークに回すことは可能に感じます。

5・ドールを治療していたと思われるキャラクターの登場

以前から、F.O.L児童養護院では蘇生処置を行う人物として葬儀屋以外の新たな離脱組の死神が登場する可能性について考察してきました。
直前までドールが蘇生処置を受けていたことから、その人物はまだ近くにいる可能性があります。
この人物がスネークに対して処置を行う可能性もあると感じています。

ただ本当にこのような人物が現れた場合、それは葬儀屋と同等、もしくは医療知識についてはそれ以上の知識を持った超重要人物である可能性があります。
その場合は、ベガ様であるレイラが「アンダーテイカー様」と言っていたように身分が全く異なり、いくらお星さまとはいえドールはこの人物に立場が遠く及ばない可能性があります。

まだまだ未確定な部分が多いですが、もしスネークをビザールドールにするなんて悪魔的な条件を付けるとしたら、その提案をするのはもしかするとこの人物なのかも…なんて想像してしまいます。

引用源:
【黒執事考察ブログ】ネタバレ第206話「その執事、哀傷」/ 黒執事ファン、覚悟。スネークを襲った予測不可能な壮絶展開 - 黒執事考察ブログ

スネークとアグニの死の相違点

こちらは余談程度ですが、先程スネークの死との比較としてアグニの死について言及しました。
アグニもまた兄シエルが帰還した際にポラリス様によって殺害されている為、実は坊ちゃん側の人間の死はこれが初めてではないことが分かります。

しかし、アグニとスネークは人間的な尊厳のある死を迎えられるか否かで異なった結末の描かれ方をされる可能性があります。
アグニは既に火葬され、遺体は灰になってしまっている事が既に明らかになっています。
葬儀屋(アンダーテイカー)の発言により、遺体が灰になってしまった場合は例え葬儀屋達の力でも死者を蘇らせることが出来ないことが既に明言されています。
このことからアグニの死はもはや確定的であり、人間としての尊厳を持ったまま死亡したことが分かります。

対して、今回死亡したスネークは、遺体がまだ存在しています。
また輸血による蘇生を得意とする敵陣の真っただ中での死であった事、そして少なくともその傍らにはスネークの死を悲しみ嘆くお星さまのカノープス様であるドールがいることから、今回のスネークの死は坊ちゃんの味方がビザールドールにされてしまうというパターンが描かれる可能性は十分に考えられるのではと感じています。

スネークがビザールドール化するか否かはドール次第の可能性

以上の様に、スネークがビザールドール化する可能性は十分に伏線として貼られている状態です。
しかし、スネークが本当にビザールドール化するか否かは最終的にはドール次第であるかもしれないと私は感じています。

と言いますのも、ドールは自分自身がビザールドールとして復活したことを「化け物になってしまった」と嘆いており、「良い事である」とは捉えていないからです。

自分のことを「化け物」というドール:黒執事第205話「その執事、恐慌」より引用

もしドールが自分自身の蘇生を「悪」と思っており、道徳心に則りスネークに人間としての尊厳ある死を選ばせるべきと判断した場合、スネークがこのまま人間としての死を迎える可能性は十分に考えられます。
しかしこれは同時にドールにとって自分がスネークを殺害してしまった事、そして蘇生できるにもかかわらず見殺しにすることを意味してしまう為、この選択は相当難しく辛いものになるのではないでしょうか。

スネークがこのまま死亡してしまう可能性もありますが、今までの経緯と伏線、そしてドールの心境を鑑みると、現段階ではスネークはビザールドールとして蘇生されてしまう可能性の方が高いのではと私は感じています。

スネークの母親は実在する女優

さて、次にスネークの母親について言及していきたいと思います。
今回スネークが死亡した際、死神が読み上げたリスト内容によりスネークの母親が女優サラ・ケンブルであることが新たに明らかとなりました。

調べてみたところ、なんとこのサラ・ケンブルという女性は実在している人物であることが分かりました。

サラ・ケンブルについて引用させて頂きます。

サラ・シドンズ(英: Sarah Siddons, 本名:サラ・ケンブル(Sarah Kemble)、1755年7月5日 - 1831年6月8日)は、イギリスの俳優。18世紀を代表する悲劇俳優として有名である。ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『マクベス』に登場するマクベス夫人のキャラクターを自ら考案したことで知られる。
(略)
ウェールズ・ブレックノックシャーのブレコンで、家族中心の旅回り演劇一座のマネージャー、ロジャー・ケンブル、サラ・ウォード夫妻の長女として誕生した。
初め、サラはレディー・グレートヘッドのメイドとして働いていたが、1773年に18歳で俳優のウィリアム・シドンズと結婚した。彼女の家庭生活は恵まれていたとはいいがたい。7子をもうけ、成人したのは5人だった。夫ウィリアムとの結婚は次第に不自然なものとなって、離婚はしないものの別居を最後まで通した。
(略)
サラ・シドンズは1831年、ロンドンで死去した。パディントン・グリーンにあるセント・メアリー墓地に埋葬された。

引用源:
サラ・シドンズ - Wikipedia

18世紀を代表する悲劇俳優と言われるサラ・シドンズ。
そんな大物女優の名前がスネークの母親として飛び出した事には驚きを隠せません。
私含め黒執事の読者の方が気になるのはサラ・ケンブルの夫とスネークとの相互性ではないでしょうか。
結論から申し上げますと、このサラ・シドンズとスネークに何か関りを感じるられるようなエピソードは現段階ではまだ私の方で見つけることが出来ませんでした。
順番に考察していきますが、もしサラ・ケンブルとスネークとの関係性についてもし何か気づいた方がいらっしゃいましたら是非コメント欄で教えて頂けると嬉しいです!

スネークの母親サラ・ケンブルの歴史的史実との没年相違点について

今回スネークは1871年3月15日生まれであることが明らかになりました。
しかし、先程紹介したサラ・ケンブルは史実上では1831年に既に死去している為、史実と異なることが分かります。

サラ・ケンブルの死因についても明確なものは分かりませんでした。
葬儀屋(アンダーテイカー)=坊ちゃん兄シエルの祖父説の考察元となった、親が既に死亡した人間(=死神)説も考えましたが、サラ・ケンブルについては自殺したという情報もありませんでした。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教では昔から自殺者は神の信仰を棄てた罪で葬儀が行われなかったり、仮に葬儀は行われても墓地には埋葬されないしきたりがあったそうです。
それに対し彼女は葬儀がちゃんと行われている事、墓地に埋葬されている事、葬儀には5000人以上が参列しています。
以上のことから現段階でわかる範囲では、サラ・ケンブルが死神になってからスネークを身ごもったという可能性はかなり低そうです。

またサラ・ケンブルは大女優であったことから大変裕福な様子である絵画等も残されている為、そんな彼女の息子であるスネークが何故名前も付けてもらえず見世物小屋にいたのかという点も気になります。
サラ・ケンブルと蛇との関係を感じられるようなエピソードも現段階では見つけることが出来ませんでした。

これはあくまで予想ですが、大女優であるサラ・ケンブルの死亡年とスネークの誕生は40年も差があることから、もしかするとスネークの母親であるサラ・ケンブルは大女優サラ・ケンブルとは別人であり、往年の大女優から名前を取った人物であったりするという可能性もあるのかも、しれません。

サラ・ケンブルの亡くなった子供について

また、大女優サラ・ケンブルには複数子供があり、成人できずに死亡した子供が2人いることが分かっています。
スネークもまた享年18歳だったため、一瞬スネークとの関係性を予想したのですが、史実ではサラ・ケンブルの子供は6才と赤ちゃんの頃にそれぞれ亡くなっていました。
またこの子供たちは全員名前がちゃんと付けられていた為、本名が無かったスネークとはイコールではなさそうです。

サラ・ケンブルの夫ウィリアム・シドンズ

元々母は人間父は蛇というハーフを謳われ続けたスネーク。
人間の母親の存在が分かった今、気になるのはいよいよ父親の存在です。

大女優サラ・ケンブルの史実に基づく夫は俳優ウィリアム・シドンズだそうですが、ここにも蛇とまつわるような逸話は現段階では見つけることが出来ませんでした。
ただ二人は仲睦まじい夫婦であったわけではなく「不自然な形の夫婦」であったという点は少々意味深に感じます。

何か他にサラ・ケンブルとスネークの関係性について気づいたことがある方がいたら、是非コメント欄で教えてください!

新しい死神登場

さて、まだまだ続きます。
今回の第209話で、なんと新たな死神派遣協会の死神が登場しました!

新たな離脱組の死神が登場する可能性については予感していたのですが、それよりも前に死神派遣協会側のNEW死神が登場するとは予想しておらず大変びっくりしました。
※離脱組の死神でないと考える理由としては、死神派遣協会のスーツを着ている事、そして離脱組の死神である葬儀屋が持っていないリストを持っている事、魂を審査して回収を完了したことを上げられます。

まだまだ全く情報が無いNEW死神の彼ですが、既にかなり個性が見えています。それはデスサイズ髪型です。
考察できる箇所は少ないですが、少しだけメモとして言及したいと思います。

NEW死神のデスサイズとエリック・スリングビーのデスサイズ

まだ名もなきNEW死神が持っていたデスサイズはノコギリ型でした。
このデスサイズ、見る人が見ればミュージカル黒執事(生執事)千の魂と堕ちた死神内で登場したオリジナルキャラクターエリック・スリングビーのデスサイズを思い起こす方もいるのではないでしょうか。
生執事で登場したエリック・スリングビーですが、アニメ黒執事の中や原作の中でも所々でも実はアラン・エリックコンビとして時々ちらっと登場してくれているのは有名です。

エリック・スリングビーのデスサイズもまたノコギリ型で、形がかなり似ていることが分かります。

NEW死神のデスサイズ:黒執事第209話「その執事、欺罔」より引用
エリック・スリングビーのデスサイズ:ミュージカル黒執事「千の魂と堕ちた死神」より引用

しかし持ち手デザインが若干異なっており、完全に一致しているわけではありません。この二人に関係性があるかは不明です。
直接この二人が関わる可能性があるかはまだ分かりませんが、このデスサイズでエリックを思い出す方もいるかな?と思ったのでメモとして残させて頂きます。

ドレッドヘアとシヴァ神の歴史

さて次に言及したいのがNEW死神の髪形です。
この死神、なんとドレッドヘアの死神でした!

彼は初登場時走馬灯劇場で顔が少し隠れていた為最初誰か分からず、初見で私は一瞬ウィルが髪に花飾りをつけて登場したのかと錯覚しました(顔の骨格がウィルに少し似てた事と、ドレッドヘアが隠れてお花飾りみたいに見えたんです…。見ればわかってもらえると思います。多分。)

あまり深い意味はないかもしれないのですが、一応ドレッドヘアについても調べてみました。
ちょっとだけ興味深い内容を見つけたのでメモとして残させて頂きます。

ドレッドヘアに関する最古の記録は、紀元前1500年頃のヒンドゥー教の聖典であるヴェーダ聖典に記載されています。その中でシヴァ神の髪は、サンスクリット語で「ねじれた髪の束」を意味する「ジャタ(jata)」と呼ばれています。

シヴァ神に関する視覚的描写のほとんどで、髪の束は肩を通り過ぎる長さで垂れていたり、いわゆる「ジャタムクタ(jatamukuta)」(つや消しの髪を重ねた頭飾り)と呼ばれる頭の上で結んだ髪型をしていたりするのが見受けられます。信者にとってシヴァ神の髪は非常に重要なものであり、「聖なるガンジス川は彼のドレッドヘアから流れ出ている」と信じられています。

引用源:「ドレッドヘア」の複雑な歴史ーーこれは過小評価されがちな“文化的遺産”|エスクァイア日本版

ドレッドヘアの歴史はなんと紀元前1500年前からあったそうです!
最も気になった点はシヴァ神との関係性です。

シヴァと言えばカーリー女神、カーリー女神と言えば逆さ吊り事件編のアグニとソーマです。
逆さ吊り事件編の中では、アグニとソーマがヒンドゥー教の神であるカーリー女神を信仰するシーンがあり、カーリー女神の夫としてシヴァ神についても触れられていました。

カーリー女神とシヴァ神に祈るソーマとアグニ:黒執事4巻第16話「その執事、異邦」より引用

こちらも恐らく直接は関係ない、とは思うのですが、このタイミングでアグニを彷彿されるものと共通項があった為メモとして残させて頂きます。

死神が魂回収時に発言する内容の法則性/本名があるか否か

さて、最後のこのNEW死神がスネークの魂を回収した際の文言について少し触れさせていただきます。
今回スネークは魂を回収される際に女優サラ・ケンブルの息子と言及されました。
このことから初めてスネークに人間の母親がちゃんと存在していたことが明らかになりました。

先程も言及した通り、特にスネークは蛇との混血を謳われていることからその片親に関するこの情報は大変興味深いです。このスネークのリストの読み上げについて、何かイレギュラーな言い回しをされていないかが気になったので、黒執事の中で死神が魂を審査し回収した際の文言を調べてみました。
すると、本名があるキャラとないキャラで、読み上げ方に異なる法則があることが分かりました。

・本名があるキャラ
本名読み上げ→生没年→死因→備考→審査完了

・本名が無いキャラ
母親の職業と名前→本名記載なし→生没年→死因→備考→審査完了

ちなみに、スネークの他に本名が無いキャラとして審査されたのはサーカス編のジョーカーです。
ジョーカーの場合は娼婦カレン・テイラーの息子、本名記載なしと読み上げられていました。

このことから、スネークの母親についての言及があったのはスネークだけの特別な演出である訳ではなく、本名が無い人間の魂を審査する場合の決まり文句に則ったと思われます。
しかしそれでもスネークの母親が分かったことは大変大きい収穫です。猶更父親が気になるところですが…。
こうしてみると、何故母親のみの言及で父親については述べられないのかも気になってきてしまいます。

スネークの父親は果たして蛇なのでしょうか、それとも人間なのでしょうか。

まとめ

結局ブログをここまで全て書き切っても、ジェットコースターのような感情が収まることはありませんでした。
最期に言及した通り、やはりスネークについては最も謎な部分が伏線回収されないまま死亡してしまったと感じています。

アグニは逆さ吊り事件編の中で過去や生い立ちが細かく描かれており、伏線が残されないまま死亡しました。
スネークは出生の謎は勿論の事、蛇の言葉を操れるという技術は人外の力を用いた人体実験の結果得られたものである可能性もまだ残っています。

このことからも、やはりスネークはまだこのまま死んでしまって終わりではないと感じずにはいられません。
※スネークと人外の関係性についての考察は下記記事にまとめています。
www.under-taker.com

容赦も感情もなく魂を回収されたスネーク。
この淡々とした死神の冷たさを久しぶりに身をもって感じました。

しかしもしスネークの出生に人外の力が加わっていた場合。
仮にそれが離脱組の死神の生物兵器を作るための人体実験と繋がっていた場合スネークは死神派遣協会側にとって離脱組の研究を知るための重要人物になる可能性もあります。
それでも備考特になしとして魂が回収されたことや、この魂を回収しに来たNEW死神はF.O.L児童養護院と離脱組の死神との関係性をどこまで知った上でここまで回収に来たのか等々、まだまだ疑問が残る点が沢山あります。

特にNEW死神についてはきっと今後も既出の死神達と共に徐々にキャラクター性が明らかになるのではないかと期待してやみません。
取り急ぎ今回の考察はここまでとして、しばらくは黒執事を読んだ衝撃にビックリしてしまった心を落ち着かせることに専念したいと思います。

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餅月