黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第206話「その執事、哀傷」/ 黒執事ファン、覚悟。スネークを襲った予測不可能な壮絶展開

こんにちは!餅月です。
『黒執事』最新話第206話「その執事、哀傷」Gファンタジ―2023年12月号の考察をしていきたいと思います。

今回の黒執事はしんどかった‥‥
これから読む方、どうぞお覚悟を。

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前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
www.under-taker.com

第206話:初見読みライブ配信

第206話の初見読みライブ配信はこちらです。
毎月18日Gファンタジー発売日に、
YouTube Liveにて初見読み&考察のリアルタイムライブ配信を行っています。
最近はこちらのブログ記事と並行して聞いて下さっている方もいらっしゃると伺っています。

よろしければ高評価とチャンネル登録で応援頂けると大変励みになります!(^^)!
※今回は発売日が日曜の為金曜日に発売でした
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あらすじ:黒執事第206話「その執事、哀傷」Gファンタジー2023年12月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:スネークの両眼を隠すドール
ドールが告げる、過去の真実

・スネークに「お前がジャンボを殺した…?」と聞かれたフィニ
・フィニは覚醒した瞳の状態で「坊ちゃんを狙ってお屋敷に入ってきたんだもん」と真実を告げた。
・続けて、ファントムハイヴがサーカス団をやっつけた理由は子供を攫う悪い人たちだったからだと告げる
・本当なのか?というスネークの問いにドールは答えない
・板挟みになるスネーク
・施設職員が応戦に来るも、テオが個々の「適性」を利用し抑え込むことに成功する
・しかしドールは「模倣品が本物に勝てると思うなよ」と言い、自身の血液型の最適性であるメイベルにガラス片を持って襲い掛かる
・メイベルを庇ったスネークが、ドールに首を掻き切られてしまう

家族を信じたスネーク…。
黒執事第206話終了ー

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
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枢先生の巻末コメント

今年もハロウィーンが終わりました。来年のハロウィーンまでもう365日しかない。

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

衝撃の展開過ぎて、もう言葉になりません。
地獄過ぎる…
何よりスネークの優しさを感じずにはいられませんでした。

勿論メイベルを守りたかったという気持ちもあったと思うのですが、例え自分が犠牲になってもこれ以上ドールにこんなことをして欲しくなかったという気持ちが痛いほど伝わってきました。
今回の章は、私の語彙力ではどんな言葉を並べてもチープな感想になってしまいそうです。
考察で、答えていきたいと思います。

考察

今回は最も重要ポイントであるスネークについてから考察を進めていきたいと思います。
ドールによって首を掻き切られてしまったスネーク。
彼はこの後どうなってしまうのでしょうか。

現在下記3パターンが考えられます。

1・出血によりこのまま死亡してしまい、蘇らない。
2・輸血措置を受けて生者として生還(バルドと同じルート)
3・スネークを一度失血死させたのちにビザールドールとして蘇生

現段階ではどの可能性も考えられます。
個人的には最も恐ろしい3番目のパターンになるのではとヒヤヒヤして成りません。
と言いますのも、3番のパターンを意識していそうな伏線が複数確認できるからです。

とはいえ、今後スネークがどうなるかは、ある意味ドール本人に良心がどれだけ残っているかにも大きく影響されるように感じます。
順番に考察していき位と思います。

失血によりこのまま死亡説

いわゆるアグニと同じパターンです。
青の教団編にて、アグニもまたナイフ使い(ポラリス様)の攻撃によりそのまま死亡してしまいました。

またアグニを殺害したナイフ使い(ポラリス様)の正体は、ビザールドール化したジョーカーである可能性が非常に高いと感じています。
その為、もしここでスネークが本当になくなってしまう場合、アグニ殺害シーンとスネーク襲撃シーンがジョーカーとドールそれぞれで対になる可能性もあります。

とはいえ、スネークについてはその出生の謎(人外の研究結果で生まれたハーフである可能性)や、仮にジョーカーがポラリス様として復活していた場合まだその事実を知らない等、残された伏線が多々残っています。
また葬儀屋側は特に失血については治療(?)のプロ集団と言っても過言ではない為、その技術を信じるなればこのままおしまい、という事はまだ、ないのではないか、と私はどうしても信じたいです…。

ただ、これは黒執事です。
現在は敵の陣中真っ只中。もしかするとこのまま…なんてことも全く否定はできません。
本当にドールにかかっていると言っても過言ではないと感じています。

輸血措置を受けて生者として生還

いわゆるバルドと同じパターンです。
先程も言及した通り、F.O.L児童養護院は輸血技術を持った施設です。
ドールが蘇生措置を受けていたことから、材料も技術も全てここにあることが分かります。

しかし、バルドの時とは異なる点があります。
それは、輸血技術と蘇生技術を持つ人間と坊ちゃんサイドが明らかに敵対しているという点です。

バルドがいたアテナ退役軍人療養所で看護婦をしていたエイダは、患者から健康を損ねる程血液を抜くように指示をしていたスフィア側に不満を持っていました。
最後はエイダが葬儀屋側を裏切り、坊ちゃん側(劉を通じて中国に亡命。それはそれでかなり怪しく、どうかと思いますが…)するという背景もあったことから、バルドは人間として適切な処置を受けることが出来ました。

しかし、今回のF.O.L児童養護院は坊ちゃん側と施設は明確に対立しています。

この状態で貴重な血液と技術を使い、わざわざまだ敵の可能性があるスネークを人間のまま蘇生させるかは疑問です。
簡単に言えばスフィア側に何もメリットが無いように感じます。
唯一スネークの味方といえばドール本人です。

ドールはお星さまと言う特別な立場であり、スネークとフィニアンが入所を断られた際もごり押し、施設職員は「貴方が言うのなら…」といい受け入れました。
この背景を見れば、スネークが人間として生還できるか否かは、ドールがお星さまと言う立場からどれだけ施設側と交渉できるかにかかっているような気がします。

ただ、いくらお星さまと言われる彼らも所詮は兄シエルや葬儀屋に使役する身であり立場の差は歴然です。
果たしてどこまで主張が通るか…

しかし、ドールは自分のことを「化け物になっちまった」と悲しそうに言っていました。
自分の意志を無視した無理矢理の蘇生がどれほど残酷で苦しいかは、ドール本人が一番理解しているのではないでしょうか。

スネークをこのまま人間として治療の範囲にとどめるか、見殺しにするのか、それともいっそビザールドールにしてしまうのか…。
これは文字通りドールの良心が大きく関わってくる問題になるのではないでしょうか。

失血死後、ビザールドールとして蘇生

3番目の説です。
一番恐ろしい説ですが、残念なことに現段階では一番この説の伏線が多く張られているのではないだろうかと個人的に感じています。

何故この説の可能性が高いと感じるか、伏線箇所を交えて順番に考察をしていきたいと思います。

1・今までで前例がない

まず第一に、この3つの説の中でこの説だけが今まで黒執事の中で描かれたことが無いパターンであるという点です。
先程も言及した通り、死亡説、生還説は既にアグニとバルドを通じて本誌の中で描かれてしまったパターンであるともいえます。
共通項として描くという可能性も否定はできません。
ただ、もし今回のスネークのパターンが今まで前例がない形に進もうとしている場合、坊ちゃんサイドの人間が絶命後、ビザールドール化されるという衝撃的な展開となる可能性もまた十分に考えられるのではないでしょうか。

2・ビザールドール化することで生まれる「選択の余地の無さ」

先程、スネークを生者として輸血措置をすることはスフィア側にメリットが無いと言及しました。

特にスネークはドールの事を一概に認めてはいません。
ドールやスフィア側からしてみれば、スネークが坊ちゃん側に戻ってしまったり、ドールに何か物申すことで足を引っ張ってくる可能性さえある状態です。

ではスフィア側にメリットを持たせる形をとるとすればどうすればよいでしょうか?
それはスネークを一度見殺しにし、その後ビザールドールとして蘇生させて生殺与奪の権を握ることではないでしょうか。

絶えず輸血を受けなければ死んでしまう身になってしまえば、施設を離れることも逆らうことも意見をいう事も難しくなります。
ドールの「スネークを助けてほしい」という願いも叶えることも出来ますし、スネークの意志に関係なく、スネークを強制的に仲間にすることが可能になります。
そして恐らく、まさか蘇生されると思っていなかったであろうドールやジョーカー(※仮)もまた、まさしくこのような苦しい心境で強制的に使役されているとも考えられるのではないでしょうか。
共に生き地獄を歩く仲間が増えればどこか心強さもあるはずです。

しかし先ほども言及した通り、その苦しさや歪さを一番理解しているはビザールドールであるドール本人のはずです。
ドールがどこまで人間だったころの良心を保てるか、非常に大きな瀬戸際であると感じています。

3・スネークの血液型はカノープスの可能性

次にスネークが輸血措置を受けられると考える理由は、スネークがカノープス型である伏線が張られているからです。
もしこの考察が正しかった場合、カノープスのお星さまはドールであり、これらの繋がりは非常に重要な伏線になる可能性があります。

こちらにつきましては以前当ブログで言及させて頂きました。
スネークとフィニアンはF.O.L児童養護院の入所テストを受けた際、血液型の適性だけではじかれてしまいました。
F.O.L児童養護院のクラスは、各々がお星さま個人に適応するようにあてがわれていたことが明らかになっており、各々のクラスが血液型の他に性別がお星さま個人と一致していなくてははじかれてしまうことが明らかになっています。

そして男の子であるだけで適性が無いと判断されるクラスは、女の子であるドールが対象のカノープス型(コーギークラス)のみでした。

このため血液型だけではじかれてしまったスネークとフィニアンは、唯一男の子が入所出来ない血液型であるカノープス型である可能性が非常に高いのではないかと考察しています。

カノープス様であるドールが、カノープス型であるスネークを助けるとしたらなんだかゾクゾクしてしまうような構図ですよね。

またこの場にいる施設職員の女性は、スネークとフィニアンの血液型を知っている人物です。今はメイベルに頭を蹴られてもしかすると気絶しているかもしれませんが、彼女を通じればスネークの血液型はすぐに判明し、速やかに処置に移ることも可能であると感じます。

4・カノープスの血液はジニーのおかげで潤沢にある

次に、輸血に必要な血液が施設にあるかという疑問点です。
実は第204話にてF.O.L児童養護院の血液保持状況が明らかになっています。
シリウスだけは明かされていませんが、直前にカノープス型のジニーの犠牲があったこともあり、現時点で見る限りは一時的にカノープス型が最も在庫があることが分かります。

最も在庫があるカノープスの血液:第204話「その執事、逸走」より引用

これらは本来ドールの処置の為に用意されたものですが、これだけ在庫があればいくらかをスネークに回すことは可能に感じます。

5・ドールを治療していたと思われるキャラクターの登場

以前から、F.O.L児童養護院では蘇生処置を行う人物として葬儀屋以外の新たな離脱組の死神が登場する可能性について考察してきました。
直前までドールが蘇生処置を受けていたことから、その人物はまだ近くにいる可能性があります。
この人物がスネークに対して処置を行う可能性もあると感じています。

ただ本当にこのような人物が現れた場合、それは葬儀屋と同等、もしくは医療知識についてはそれ以上の知識を持った超重要人物である可能性があります。
その場合は、ベガ様であるレイラが「アンダーテイカー様」と言っていたように身分が全く異なり、いくらお星さまとはいえドールはこの人物に立場が遠く及ばない可能性があります。

まだまだ未確定な部分が多いですが、もしスネークをビザールドールにするなんて悪魔的な条件を付けるとしたら、その提案をするのはもしかするとこの人物なのかも…なんて想像してしまいます。

スネークについての現段階での考察は以上です。
色々と思う節が多々ありますが、これらは最後のまとめで語らせて頂けたらと思います。
次に、フィニアンについての考察に移っていきます。

フィニの覚醒能力には「真実を見抜く力」も含まれている可能性

今回、遂にフィニはスネークから恐れてたであろう質問をされてしまいました。
「お前がジャンボを殺した…?」

これに対し、フィニは驚くほど冷静かつ的確に何故坊ちゃんがサーカス団員を殺したのかを説明して見せました。
フィニアンと言うキャラクターを知っているからこそこのシーンは意外であり、思わずハッとした読者の方も多いのではないでしょうか。
私もそうでした。

フィニはF.O.L児童養護院に来てドールと接触してからずっと一人で悩んでいました。
自分がサーカス団員を殺してしまった事、それがスネークの大切な家族であったことを初めて知ったからです。

本誌に添えられた文には「今まで感じたことのない感情が芽生えた」ともあったことから、もしかするとフィニは罪悪感さえ感じていたのかもしれません。

ずっと一人で悩んでいたフィニアン。
しかしフィニは計算高いキャラクターではないため、恐らく直前まで答えは出ていなかったのではないかと私は思います。
フィニがスネークに回答した際、その目は覚醒状態の独特の色に変わっていました。

フィニは自身が持つ力で答えを導き出し、坊ちゃんの状況をきちんと伝えることに成功しました。
坊ちゃんの事をきちんと理解しているからこそ出来た事なのではないでしょうか。

このフィニの覚醒能力
サーカス編や緑の魔女編の際に、フィニが自身の身体能力を上げる時の使用が非常に目立つ為一見そちらにだけ目が行きがちです。

しかし、フィニの覚醒能力にはもう一つ力があるのではないかと感じます。
それが真実を見抜く力です。

兄シエルが本邸に帰還した際、出迎えた使用人の中で唯一フィニだけが違和感に気付いていました。
またその時のフィニの瞳は覚醒状態の色となっています。

覚醒状態で兄を見て、違和感を感じるフィニ:黒執事26巻第129話「その執事、錯綜」より引用

今回のフィニも、坊ちゃんの言い分をきちんと伝える際に覚醒した色が瞳に見えました。
その結果きちんと坊ちゃん側の言い分を伝えることが出来ました。
もしかするとフィニの能力はフィジカル面の強化のみならず、物事の真実を他の人より深く直感的に見抜くという点でも長けているのかもしれません。

黒執事の世界では「嘘」が非常に重要になっています。
このフィニの力は、フィニがもう少し頭脳派であったとすれば脅威にさえなっていたのかもしれません。

余談ですが、緑の魔女編で坊ちゃんがサリンを浴びて幼児返りしてしまった際、使用人の中で唯一フィニだけが坊ちゃんへの接触を許されていました。
年端が近いという事も理由にはありそうですが、もしかすると坊ちゃんもどこか本能的にフィニが自分のことをどれだけ理解してくれているかを察していたという一面もあるのかもしれません。

「模倣品」と「スペア」

今回、カノープス様本人であるドールと、カノープスの最適性であるメイベルの対立シーンがありました。
二人がともに曲芸の動きをするシーンはとても印象的でした。
この時、ドールからこんな一言が告げられました。

ドール
「模倣品が本物に勝てると思うなよ。」
黒執事第206話「その執事、哀傷」より引用

この言葉通り、軍配はカノープス様本人であるドールに挙がりました。

これは考察と言うよりは率直に感じた私の意見なのですが、
私はこの「模倣品」という言葉には、坊ちゃんの「スペア」の意味合いに近しいものを感じました。

坊ちゃんは兄シエルに何かあった時の為のスペアでした。
その事実は今日もなお坊ちゃんの事を苦しめ続けています。

兄シエルが本物であるとすれば坊ちゃんは…。
どうしても「模倣品」と言うワードからはこのことを感じずにはいられませんでした。

いくら適性があっても本物には勝てない。この事実は胸に込み上げてくるものがありました。

まとめ

さて、先月「来月号はきっとスネークの過去回想だろうな~」なんてのんきに思っていた自分を殴りたいです。
正しく地獄。

ドールは恐らく意図せずスネークを傷つけてしまった事へのショックと罪悪感でパニック状態かと思います。
ここで医療処置をとるのか、蘇生措置を取るのか、それとも見殺しにするのか…。

この選択が迫られることかと思います。
とはいえ輸血は推しの得意分野()
私ははじめ安直に「まあ何とかなるっしょ!」と思っていました。

しかし枢先生からこんな不吉なツイートが…

ついにきちゃったなあ…!?!?
ちょっと考察と呼ぶにはズルい観点かもしれませんが、このツイートを見た時に「スネークがただ純粋に生還を果たすのは絶望的かも」となんとなく感じてしまいました。

そうなんですよね、勿論やろうと思えば出来るんでしょうが、どんな形で蘇生させるかもまた推しは自由なわけで。

先程も少し言及しましたが、ジョーカーとドールは蘇生させられてしまった事により強制的にスフィア側に従わなくてはいけない立場にもあると感じています。サーカス団にいたころ、ケルヴィン男爵に逆らえず子供を攫っていた彼らの境遇と似たものを感じます。
自分の生き死にのみならず、家族とまで思う仲間の生死まで関わっているとしたら、それはもうまるで人質、脅しも同然です。
そこにスネークが新たに加わってしまうとしたら…。その効果はスネークにとっても、ドールたちにとっても互いを縛る重い鎖のようになるのではないでしょうか。

これはまだ妄想考察の域ですが、今後ドールは施設側に自分と同じく輸血処置を頼む為に「自分の大切な家族である事」「毒蛇の使い方が一級品で必ず役に立つこと」などを伝える可能性があります。もしここで離脱組の死神(仮)が、「蘇生の条件は、スネークを一度見殺すことだ」と言ったとしたら…。と妄想せずにはいられませんでした。

人間として死ぬべきか、その場合はドールがスネークを殺害したことになってしまう形になります。
ドールはそれを受け入れられるのか、それともビザールドールになる苦しみを知りながらエゴに走り蘇生をしてしまうのか…。

F.O.L児童養護院としては最も適性のある子どもたちも含め皆殺しにする気満々なので、ここは本当にドール次第のような気がしてなりません。
人間としての選択か、それとも化け物としての選択か。
固唾を飲んで見守りたいと思います

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餅月