黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【黒執事考察ブログ】番外編「悪魔6」には『黒執事』の物語が、今後恐ろしい悲劇に向かうという伏線が隠されている可能性について。/ギャグテイスト短編の中に隠されたヴィンセントの不吉な発言。

こんにちは!餅月です。
今日は黒執事22巻に収録されている番外編おまけ漫画「その悪魔6、無礼講」の考察をしていきたいと思います!

↑悪魔6はこちらの黒執事22巻の番外編として収録されています。

前回悪魔6考察について総まとめ記事を作らせて頂きました。
www.under-taker.com

今回は上記の総まとめでは長くなる為語りきることが出来なかった
悪魔6の中に隠された黒執事の物語が今後「悲劇」に向かう可能性を示唆した恐ろしい伏線について、もう少し細かく考察をしていきたと思います。

今回の内容ですが、今後の黒執事の展開に関わる重要な伏線である可能性がある為、新たに個別記事にまとめさせて頂きました。
こちらの記事は「悪魔6総まとめ考察」の記事にもリンクが張ってありますのでどうぞご安心ください!

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それでは考察に移っていきたいと思います!



ヴィンセントの不吉な発言

今回の考察において重要キャラクターは、やはりヴィンセント・ファントムハイヴです。

悪魔6考察総まとめ記事を読んでいただいた方にはわかって頂けるかと思うのですが、
ヴィンセントは、番外編悪魔6の中で最も重要なキャラクターはであると言っても過言ではありません。
それほど、この番外編ではヴィンセントに関する沢山の不吉な伏線が散りばめられています。

今回の記事では、ヴィンセントの下記発言を更に詳しく考察していきたいと思います。

ヴィンセント
「愛は素晴らしいものだけど、時に恐ろしい悲劇を生むこともある。」
黒執事第22巻番外編「その悪魔6、無礼講」より引用

「愛」が「悲劇」を生む可能性があるというヴィンセント:黒執事第22巻番外編「その悪魔6、無礼講」より引用

引用した画像からも見てわかる通り、ヴィンセントが笑顔で発言していることから、この言葉はうっかり軽く聞き流してしまいそうになります。
しかしこの発言、よくよく考えると今後の黒執事の未来を予言するかのような恐ろしい意味合いが含まれている可能性があることが分かります。

前回の悪魔6考察では省略し、この発言がダブルミーニングの可能性があると言ったのですが、
実は更に意味が深く、トリプルミーニングである可能性があります。
それは以下の通りです。

1:読者からの「愛」のロゼットの取り合いによって悲劇が生まれる(悪魔6本編の事)
2:葬儀屋からファントムハイヴ家への「愛」によって今後悲劇が生まれる(未来)
3:兄シエルから坊ちゃんへの「愛」によって今後悲劇が生まれる(未来)

中でも特筆すべきは2番と3番です。
黒執事の中には拗らせ、暴走した愛によって行動に歯止めが利かなくなっているキャラがいます。
その代表格が恐らく葬儀屋と兄シエルです。
ヴィンセントの発言は、彼らの暴走した「愛」が、今後の黒執事に大きな悲劇をもたらす可能性を暗示している可能性があります。
順番に説明していきたいと思います。

1・悪魔6での悲劇

そもそも悪魔6の事件は、
キャラクター人気投票で得たロゼットの順位(読者からの愛の重さ)に順じてキャラクターの魅力や登場シーンが増えることが判明し、キャラクター間でロゼットの取り合いになったことがきっかけで巻き起こりました。
悪魔6冒頭でもヴィンセントが「パーティーであんな悲劇が起こるなんて」と触れていることから、読者は「ああこれは悪魔6の総評なんだな」と受け取りやすくなるように意図的に仕組まれているように感じます。

これが一つ目の意味合いです。
しかしこれは考察面で考えますと一番軽い意味合いであり、表向き、建前の内容である可能性が非常に高いと感じています。
事実読者の方の中にはこの発言を受けて、「恐ろしい悲劇」とまで言うほどか…?と思う方もいるのではないでしょうか。

私も実はそのように感じていて、ヴィンセントのこの発言は、今回の悪魔6の総評としての意味合いだけでなく、
むしろ今後の黒執事の未来を暗示した意味合いを持っている可能性があるのではないかと考察しています。

それでは、二つ目の隠された意味合いについて考察をしていきたいと思います。

2・葬儀屋からファントムハイヴ家への「愛」によって今後悲劇が生まれる(未来)

結論から申し上げますと、このヴィンセントが指す「愛」と「恐ろしい悲劇」のもう一つの意味合いは、このロゼット騒動の事だけではなく、
「葬儀屋(アンダーテイカー)からファントムハイヴ家に対する愛が起こす、恐ろしい悲劇」を暗示している可能性があります。

ヴィンセントはこの発言をする時、悪魔6パーティーの事の顛末を語るまとめとして発言しました。

しかし重要なのは、ヴィンセントがこの発言をする前、
葬儀屋(アンダーテイカー)は自分の3位のロゼットを5位だったヴィンセントの遺影につけて「あわよくば生き返らないかな」と期待するシーンがあったという点です。
これが「愛」を考察する上で非常に重要な意味合いを持つシーンである可能性があります。

この場面、よくよく考えてみると本当に葬儀屋がいじらしすぎるシーンです。

自分のロゼットをヴィンセントの遺影につける程復活を望んでいる葬儀屋(アンダーテイカー):黒執事第22巻番外編「その悪魔6、無礼講」より引用

悪魔6でのロゼットは読者からキャラクターへの愛の形でした。
そしてそれは漫画の中で順位が大きければ大きいほど強い力を持つことが分かりました。
自分の魅力を高めるため、身体を大きくするため、キャラクターたちがあらゆる自分自身の欲の為にそのロゼットを子供の様に取り合います。

しかし葬儀屋さんは、それを全て分かった上でその能力を自分自身に使うことはなく、
何でもできると言っても過言ではない自分が読者から貰った愛の力を全てヴィンセントに投げ打ってでも、彼にもう一度会いたいと思っていることが分かります。
結局葬儀屋さんのヴィンセントに会いたいという願いは、まるで魔法の様な無礼講まで許される悪魔6の場でさえも叶えられることはありませんでした。

問題はこのシーンの直後に、ヴィンセントからの「愛は時に恐ろしい悲劇を生む」という発言があったという事です。

ヴィンセントのこの発言が指しているもう一つの意味合いは、
葬儀屋からヴィンセント(ファントムハイヴ)に向けた愛の事も同時に指している可能性があります。

事実、葬儀屋からファントムハイヴ家への愛は今や兄シエルの復活を現実のものとし、その技術は生き物の生死の定義を根底から覆すほどの大事に発展しています。

もしもこの先に待つものが、ヴィンセントの言う「悲劇」なのだとしたら。

少なくとも私の様な葬儀屋さんファンの同志の皆様は、色々と覚悟を決めないといけないのかもしれません。

葬儀屋さんの未来に関しては、ヴィンセントの不吉な発言以外にも、様々な点で最悪の結末を予想させられる伏線が既に複数貼られていることもまた事実です。
恐ろしい限りです。
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3・兄シエルから坊ちゃんへの「愛」によって今後悲劇が生まれる(未来)

次にヴィンセントの発言が兄シエルに向けられている可能性について考察をしていきたいと思います。

長くなってしまうのでここでは詳細は省きますが、
坊ちゃんの双子の兄である本物のシエルは、坊ちゃんへの歪んだ愛を持っており、坊ちゃんと将来離れたくが無い為にファントムハイヴ家襲撃事件の一端を担ったキャラクターである可能性があります。

兄シエルに関する考察は
詳しくは是非下記まとめ記事を見て下さい。
www.under-taker.com

もし仮に兄シエルがファントムハイヴ家襲撃事件に加担していた場合、
ヴィンセント・ファントムハイヴは実の子供である兄シエルに殺されたと言っても過言ではありません。

その場合、ヴィンセントのこの発言は、
兄シエルから坊ちゃんに向けた歪んだ愛情が、自分の死を含め今後も大きな悲劇を生むことを暗示しているのかもしれません。

事実、坊ちゃんは兄シエルの傍にいるとストレス性の喘息を発症することからも、既に兄シエルの愛故に酷く辛い状態に陥っていることが分かります。

またこちらはちょっとだけ余談になりますが、
ヴィンセント・ファントムハイヴが殺された時、兄シエルとヴィンセントがどのような形で屋敷の中で顔を合わせたのかはまだ明らかにされていません。
現段階で明らかになっている事は、兄シエルが父ヴィンセント・ファントムハイヴの指から当主の指輪を持ち出したという事実のみです。

兄シエルが襲撃事件のさなか、父の指についていたはずの当主の指輪を外してきたことを知った際、
坊ちゃんはヴィンセントの遺体を思い出しながら「シエルも見たの?」と聞きました。
それに対し兄シエルが「うん」と答えた事から、読者および坊ちゃんは、兄シエルもまた坊ちゃんと同様ヴィンセントの遺体を見てしまい、その指から指輪を抜き取ったと思いがちです。

しかしここで重要なのは、兄シエルがヴィンセントの指から指輪を抜いたとき、ヴィンセントが既に死んでいたかどうかについてはまだ一切断定がされていないという事です。

兄シエルが指輪を抜いた時、ヴィンセントは生きていたのか?:黒執事27巻第135話「その執事、献上」より引用

黒執事のミスリードは、よく目的語が抜けた形で貼られると以前より当ブログでは言及していますが、
このシーンの坊ちゃんの発言も同様です。

「シエルも(遺体を←割愛された目的語)見たの?」
この「遺体を」という目的語が割愛されてしまっている以上、兄シエルが何を見たのかが断定されていないことになります。

兄シエルが指輪を持っている以上、ヴィンセントを見た事だけは恐らく間違いが無いと思うのですが、その時のヴィンセントが坊ちゃんが見た時同様既に死亡していたのか、それともまだ息があったのかは全く分かりません。

これはあくまで考察というよりは予想なのですが、
このように目的語を端折られている場合黒執事では思い込みによるミスリードを誘う事が非常に多い印象があります。
その為、もしかするとヴィンセントは兄シエルと対面した時にまだ息があった可能性もあるのかもしれない…と、何となく感じずにはいられません。

その根拠としてもう一つ、と言っては何ですが、
ヴィンセントの死に顔は苦痛に歪む訳でもなく安らかな訳でもなく、まるで何か予想できないものを見て驚き絶望しているような、そんな印象を受けるような非常にショッキングな表情をしていました。

ヴィンセントの死に顔:黒執事27巻第134話「その執事、嘆傷」より引用

生前のヴィンセントは常に柔らかい笑顔を絶やさない人物であり、友人であるディーデリヒにも「お前が誰かに殺されるタマか?」と言われる程でした。
そんなヴィンセントの死に顔がこのような感情的なものになるのは彼らしくなくよほど予想できない何かが起こった可能性があります。

これは本当に妄想レベルですが、
もしかするとヴィンセントは兄シエルが指輪を抜きに来たまだ息があったのかもしれません。
何らかの会話をして、もし自分が実の子である長男シエルの裏切りに遭った事を知ったが故の表情だったとしたら‥‥。
何となく、あのヴィンセントがこんな表情で亡くなった理由として、腑に落ちてしまうような気がしてしまうんです。

ヴィンセント・ファントムハイヴの死に顔についての考察は下記記事に詳しくまとめてあります。
www.under-taker.com

さて、長く話してしまいましたが
もし仮にこのような事があった場合。もしくはヴィンセントが死神となっていて、死後ファントムハイヴ家襲撃事件の全容を知り兄シエルの本性についても全て知るようになっていた場合。
ヴィンセントの言う「愛は時に恐ろしい悲劇を生む」は、兄シエルのことも指しているのかもしれません。

ヴィンセント死神説は下記記事に詳しくまとめてあります。
www.under-taker.com

まとめ

今回はヴィンセント・ファントムハイヴの発言についてより詳しく考察を進めてみました。

今回の考察をする上で、ヴィンセント特有の柔らかい笑顔が、発言内容の深刻さを読者に分かりにくくするようなミスリードとして働いている可能性があると感じました。
このヴィンセントのどこか他人事のような話し方も、もしかすると現役死神達が死神派遣協会によって何らかの洗脳状態にある事の伏線なのかもしれませんが、長くなってしまうのでそれについてはまた別の機会に。

※追記:現役死神洗脳説について下記記事にまとめました!
www.under-taker.com


葬儀屋さんを(今のところ出てきている中では)唯一泣かせる男、ヴィンセント・ファントムハイヴ。
葬儀屋さんの琴線に触れまくりな彼は葬儀屋さんが推しの私としましても非常に気になる存在です。

原作内ではもう既に死んでいる彼ですが、果たして本当に、原作終了までこのまま死んだままでいるタマなのでしょうか‥‥??

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餅月