黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【妄想考察】ヴィンセント・ファントムハイヴ死神説:ファントムハイヴ家襲撃事件には、ヴィンセントは死神になれる可能性が満たされていた可能性/オセロ「どこかで見た顔だな」は伏線か

こんにちは、餅月です!
今日はヴィンセント・ファントムハイヴについて考察をしていきたいと思います。
今回の内容はまだ根拠が少なく、普段の考察レベルではありません。

あくまで予想であり、こういう可能性も考えられるよねという一説、いわば妄想のようなものです。
文字通り当たったらラッキーDEATH。

もしこれらの考察の根拠となるような事実が本編で提示された場合は、この記事から引用してさらに掘り進められたらと思います。
外れてた場合は同人誌としてお楽しみください笑



ヴィンセントの死の疑惑/本当の死因は?

まずはじめに大前提として、
ヴィンセント・ファントムハイヴの死にはいくつもの疑惑があります。

それはヴィンセント・ファントムハイヴは本当に他殺されたのか?という疑問です。

ヴィンセントはファントムハイヴ家襲撃事件により妻レイチェルと共に命を落としました。
今回焦点を置いてみたのは彼の死因です。

恐らく葬儀屋はヴィンセントの正確な検死が出来なかった。

大前提として重要なのは、
ヴィンセントの死因に対して、葬儀屋は正確な検死が出来なかった可能性があるという点です。

理由はそれほどまでにヴィンセントの遺体は損傷が激しかったからです。

原作の中で葬儀屋は「かわいそうに、骨の髄まで焼けてしまって。あんな死に方じゃもう…」と呟いています。

このことから葬儀屋は実際にヴィンセントの遺体を見ており、また
彼が確実に死んだことも確認していると思われます。
しかしこのシーンで最も重要だと思われるポイントは、ヴィンセントの遺体が葬儀屋でさえ蘇生が出来ない程損傷が激しかったという点です。

ヴィンセントの遺体が燃え尽きてしまっていたことを明言する葬儀屋:黒執事22巻第105話「その執事、尋訪」より引用

事実、大切な人の髪を遺髪入れに保存している葬儀屋さんですが、葬儀屋さんの遺髪入れの中にヴィンセントの名前はありません。
恐らく髪も残らない程、体が焼けてしまったものと思われます。

ヴィンセントは何者かによるファントムハイヴ家襲撃事件によって命を落としました。
このことから私たち読者は一見、
彼が他殺だったと思い込んでしまいがちです。そしてそれは葬儀屋もまた同じであった可能性があります。

しかし、そここそが盲点であり、
実はヴィンセントは殺される前に自死を選んでいた可能性があるとしたらどうでしょうか?
もし仮にヴィンセントがファントムハイヴ家襲撃事件のさなか他殺ではなく自殺をしていた場合。

このように考えると、
実はファントムハイヴ家襲撃事件には、ヴィンセントが死後、死神になれる条件をクリアできる状態だったことが浮かび上がってきました。

具体的に説明していきます。

死神になる条件は「火葬されていること」

枢先生曰く、
死神の黄緑の燐光は遺体が燃やされる際の燐の色が燃え移ったものだということが明言されています。

以上のことから、
死神になる条件としては

・自殺した人間であること
・遺体が何らかの方法で燃やされていること

この二つが挙げられると考えられます。

ファントムハイヴ家は燃やされている

ファントムハイヴ家は
ヴィンセント、そしてレイチェルの遺体が中に残されたまま屋敷に火を放たれました。

先ほども画像で上げた通り、
葬儀屋の証言ではヴィンセントの遺体は骨の髄まで焼けてしまったためいうなれば火葬された状態であることが分かります。

自殺か?他殺か?

となると、
次に考えるべきはヴィンセントが自殺か他殺かという点です。

ヴィンセントの具体的な死因はまだ明らかとされていません。

一見他殺だと思い込みがちですが、
ヴィンセントと妻レイチェルは抱き合ったままの死体が描かれているのみで、具体的な死因に直結しそうな傷等はまだ明らかにされておりません。

抱き合って息絶えるファントムハイヴ夫妻:黒執事27巻第134話「その執事、嘆傷」より引用

しかも、ヴィンセントの友人であるディーデリヒが
お前が俺より先に死ぬクチか?と言うように、非常に切れ者であるはずの先代女王の番犬が素直に殺されてしまうことも違和感が残ります。

ヴィンセントを他殺だと我々読者に思い込ませ、
実は殺される前に自ら自殺をしており、死神になる条件を満たしていた
という話になることもあり得なくはなく、また非常に面白いなと感じました。

妻レイチェルは、ヴィンセントが殺したか?

夫婦は抱き合った形で死亡していました。

敵からの襲撃に気づき、
敵の手にかかる前にせめて夫の手で…という優しさから、ヴィンセントがレイチェルを先に殺め、その後あとを追うように自ら命を絶った可能性もあります。

この場合、
・レイチェルはヴィンセントによる他殺
・ヴィンセントは自殺

となりるため、無理ない範囲で
ヴィンセントのみが死神になる条件を満たすことが可能です。

※2023年5月14日追記
悪魔6の中に、ヴィンセント死神説の伏線かもしれない点を見つけました。
悪魔6で登場するヴィンセントの衣装は、死神派遣協会の死神の衣装に酷似していることが分かります。
よろしければ是非併せて読んでみてください。
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オセロ「どこかで見た顔だな」

今回の考察の根拠として
最も有力と感じているシーンです。

坊っちゃんと会った際、
死神オセロが「どこかで見た顔だな」と言いました。
これは非常に重要な伏線である可能性があります。

坊ちゃんの顔に見覚えがあるオセロ:黒執事25巻第124話「その執事、搬送」より引用

オセロが人間界に来たのは50年ぶり

オセロは人間界に来たのが50年ぶりだと明言しています。

となると、坊ちゃんのことを見たことがあるわけがありません。
ではなぜオセロはどこかで見た顔だ、と思ったのでしょうか。

オセロがこのように感じた理由としては、
死神派遣協会に、坊ちゃんに似た(もしくはその面影が残る人物)がいると考えることが一番無理が無い考えかなと感じます。

まず第一に、オセロは葬儀屋と面識があります。

当ブログで考察している通り、
葬儀屋(アンダーテイカー)が坊ちゃんの祖父であった場合その血縁関係をにおわす意図の可能性も無きにしもあらずかもしれません。
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しかし現在の坊ちゃんと葬儀屋は
「どこかで見た顔」というほどまだ似ているようには思えない為、その可能性は低いのではと考えています。

以上のことから、私は
ヴィンセントが回収課ではない事務作業(もしくは総務課?)などに勤める死神として転生しており、死神派遣協会でオセロとヴィンセントが顔を合わせているのではないかと考えました。
※あくまで一説です

葬儀屋は、時系列的にヴィンセントが死神になったことを知り得ない

葬儀屋が最後に死神と呼ばれたのは半世紀前と明言しているため、
オセロと同じく50年間、葬儀屋は死神派遣協会と接点なく人間のふりをし続けていたことが分かります。

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もしヴィンセントが本当に死神になっていた場合、仮に人間界に来る課ではない部署に配属されていたとしたら、
葬儀屋はヴィンセントが死神になっていること、そして実は自殺していたという事実に気づけなかった可能性があります。

ヴィンセントは頭が切れるので、
現場で動く回収課というよりは、もう少しブレーンな部署に配属されそうですよね。

このような切ないすれ違いも、残念なことにヴィンセント死神説を考えるにつじつまが合ってしまう形となります。

オセロの言葉の可能性

オセロの「どこかで見た顔だな」は非常に曖昧な言葉であるため、他にも様々な解釈が可能です。
まず一番可能性が高いヴィンセントと会っていた場合を検討しましたが、他にも下記のような伏線を意味している可能性があります。

オセロのセリフの真意

・ヴィンセントが死神になっている可能性
・死んだ真シエルの走馬燈劇場を死神図書館で見ていた可能性
・クローディア・ファントムハイヴと面識があった可能性
・葬儀屋と坊ちゃんの血縁関係を匂わせる伏線である可能性
・レイチェルの走馬燈劇場を死神図書館で見ていた可能性(黒執事の世界で男の子は母親に似ることから)

まだ真意は分かりませんが、このオセロのセリフが、死神と坊っちゃんの関係性のヒントとなる何らかの大きな伏線であることは間違い無いと思います。

自殺だった場合、死神となる条件が満たされる

以上の事から、
ヴィンセントが自殺していた場合、死神になる条件が満たされていたことが分かります。
また、ヴィンセントが死んでいると思い涙を流している葬儀屋の状態もつじつまが合うことが分かります。

ファントムハイヴ家襲撃事件に人外が関わっていることはほぼほぼ確実となっていますし、自らの死を予感したようなヴィンセントの生前の発言も気になるところで、まだまだより深い真実については謎が多いのも事実です。
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ヴィンセントが死神だった場合起こりうる最悪の結末

ヴィンセントが死神だった場合、最悪の結末が起こる可能性があります。

それは
葬儀屋を、死神ヴィンセントが狩る可能性です。

もし本当に葬儀屋がヴィンセントの父であった場合、葬儀屋は恐らくヴィンセントに手が出せません。

そして死神派遣協会は、
葬儀屋を、同じ死者蘇生の能力を持った第二勢力として危険視し、抹殺を試みる可能性があります。

その切り札として、ヴィンセントを死神派遣協会のお上の代理人として人間界に派遣し、葬儀屋と対峙させるーーー

これが最も恐ろしく、そして起こりうる残酷な可能性かなと考えています。

死神は一種の洗脳状態?

以前から述べている通り、
死神派遣協会の死神たちは一種の洗脳状態である可能性があります。

その理由としては

・自殺した人間にしては生き生きと仕事をしすぎている
・死にたい、という欲求をあまり感じない
・自殺をさせなかった死神派遣協会に対する恨み等を感じず服従している

ざっくり上げると以上のことをあげることが出来ます。

恐らく葬儀屋他、たまに行われる「離脱」とは
その洗脳が解け、何らかの死神派遣協会の背後に気づき、組織を離れることを意味するのではと私は考えています。

そう考えると、
人の魂を引きずるグレルももしかすると他の死神よりは若干葬儀屋サイド(離脱組の考え方)に近いのかもしれませんね。
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さてそんなこんなで。

もし本当にヴィンセントが死神となっており葬儀屋と対峙する未来があった場合、

ヴィンセントは葬儀屋の抹殺の他、
自分の息子である真シエルの身体機能を止めることも命じられる可能性があります。

生前は優しかった父ヴィンセントが
まるで番犬の仕事の様に何の躊躇もなく自分の息子である真シエルの体を壊そうとした場合、これらが死神の一種の洗脳状態への伏線、そして、恐らく黒執事の黒幕である死神派遣協会への疑問へと、読者の目を向けるきっかけとして描かれる可能性もあるなと感じました。

・ヴィンセント派遣
・葬儀屋驚愕
・葬儀屋、自ら盾となりヴィンセントから真シエル&坊っちゃんを守ろうとする
・真シエルは葬儀屋の下で坊ちゃんを守ろうとする
・葬儀屋と真シエルにヴィンセントの攻撃が届き、坊ちゃんのみが生還
・葬儀屋と真シエル死亡

・自らの息子、父を躊躇なく殺したヴィンセントに生前の父とは違うものを感じる坊ちゃん
・死神派遣協会への疑惑
・女王と死神派遣協会の関係性を知る
・黒執事の黒幕に向かっていく最終章へ

これが、私が今何となく感じている今後の黒執事の流れ予想です

恐ろしい…

まとめ

思いのほか記事が長くなってしまいました

まだまだ根拠が少ない考察なので、あくまで一説としてお楽しみいただけますと幸いです。

個人的にはヴィンセントは生きているだけであまりにも多くの人の人生を狂わせすぎる傾国のおっさんなので、(葬儀屋とかケルヴィンとかマダムレッドとか…)死神で復活!とかしないで、おとなしく美談としてお墓で寝ててほしいなと思っていしまいます笑

果たして結果はいかに…

しかし最近改めて思い返してみたのですが、

枢先生はヴィンセントのことを特に注意深く描いていらっしゃる気がします。

確か以前どこかでヴィンセントは触るのが難しいキャラクターだとおっしゃっていたような…

そう考えると、
ヴィンセントは過去の人として登場するだけではなく、今後もっと複雑で面倒くさい物語の根幹にまで影響を及ぼすような人となるのではないかなとも感じてしまいます。

特にヴィンセントと葬儀屋の関係性について、枢先生は相当意識して書いていらっしゃるのではないかなと感じています。

なんせ葬儀屋とヴィンセントはまだ一度も会話している描写が描かれたことがありません。これは確実に意図的なものなのではないかと感じています。

それだけ二人の過去は、今後何かに影響するというのでしょうか。
葬儀屋とヴィンセントに血縁関係があった場合納得できますが果たして‥‥

今回はここまで!
葬儀屋とファントムハイヴ家の関係性の真実が早く知りたいです!

餅月