こんにちは!餅月です。
『黒執事』最新話第200話「その執事、壮行」Gファンタジ―2023年6月号の考察をしていきたいと思います。
ブログランキング:マンガ部門1位達成!
何と今週、黒執事考察ブログがはてなブログ漫画部門ランキングで1位を頂きましたーーー!
記念すべき200話の時に1位を獲得することが出来て本当に嬉しいです‥!
沢山の応援ありがとうございます!
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【祝】黒執事200話到達!!!
黒執事は今月号で、記念すべき200話を迎えました!
本当におめでとうございます!!
#Gファンタジー 雑誌の巻末のコメントは1ヶ月程前に考えて提出するんですが、今回すっかり頭から抜けていて200回記念に一切関係ないコメントをしてしまって痛恨の極み😂#黒執事 200回を迎えます!
— 枢やな_Staff (@toboso_official) May 17, 2023
いつも応援ありがとうございます!【枢】 https://t.co/YNqZP2a0WH
ついに23年5月18日!
— クマ㊗️Gファン30周年㊗️ツイ○テ3周年 (@takekumax) May 17, 2023
本日発売の月刊 #Gファンタジー 6月号にて #黒執事 が200話到達‼︎
しかも作者・枢やな氏は震災による掲載自粛を除き休載無し。凄い200回!
ぜひ黒執事の思い出話を皆でしていただけると嬉しいです。
作品は読者様の目を通って存在が確定する物。
応援ありがとうございます! pic.twitter.com/9JPNHf2vBE
学生の時、同級生から「餅月が好きそうなキャラクターがいる作品を知ってるよ。黒執事のアンダーテイカーっていう実は素顔がイケメンで死神のキャラなんだけどね」と、今思えばこれ以上無いくらい簡潔な推しのネタバレからスタートした私の黒執事ヲタク人生。
一読しただけで気づけば見事に沼にハマり、自分の人生に無くてはならない大切で大好きな作品になりました。
黒執事を知らなければ会えなかった人や、行かなかった場所が沢山あります。
黒執事との出会いは、割と本気で誇張なく私の人生を良い意味で変えて貰えたと思っています。
これほどまでに人生に色どりを与えてくれる黒執事を製作して下さっている枢先生と全てのスタッフの皆様に感謝を込めて。
黒執事の今後も推しの未来も、いくら考察しようともまだまだ計り知れないくらい未知数で、本当にワクワクします!
これからの黒執事を引き続き心から楽しみにしています!!
黒執事200話達成おめでとうございます!!!!これからも色鮮やかな漆黒の物語を心から楽しみにしています!!!
— 餅月 (@mochimochimoon3) May 17, 2023
1週間限定広告in池袋
200話を記念して池袋駅構内に黒執事期間限定広告が掲載されています!
「その執事は、人生と共にー」というワードの通り、黒執事と共に人生を歩めて年を重ねられる事が本当に嬉しい限りです。
約1週間限定なので、観に行ける方は是非行ってみてください!
#黒執事 200話!ありがとうございます!お休みなくやってこれたのは皆様の応援のおかげです。
— 枢やな_Staff (@toboso_official) May 15, 2023
ところでこのポスター。
第1話の扉絵と最新のカラー絵を並べて枢の成長っぷりを見てもらうという担当氏発案の鬼のような仕様です。
その時々の枢の精一杯をご笑納いただければ……😂【枢】 https://t.co/WrZd35bxA5
今回は考察前にお知らせや嬉しいお知らせが沢山あって既にもうハッピーです。
その他重要な内容としては黒執事33巻の発売日が7月27日に決まったことや、黒執事カフェが2023年秋に開催されることなどが明らかになりました。
どちらも超重要ですが、まだ詳細が明らかにされていない為公式から告知があり次第また記事にまとめさせて頂ければと思います!
さて、本編ではF.O.L児童養護院に潜入しているフィニアンとスネーク。
フィニアンから血液を搾取組織の存在について聞かされた4人の子供たち。
彼らは一体何を語るのでしょうか?
今回も順番に考察を進めていきたいと思います。
前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
www.under-taker.com
第200話の初見読みライブ配信はこちらです。
毎月18日のGファンタジー発売日に、
YouTubeLiveにて初見読み&考察のリアルタイムライブ配信を行わせて頂いています!!
よろしければ高評価とチャンネル登録お願いします!(^^)!
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- あらすじ:黒執事第200話「その執事、壮行」Gファンタジー2023年6月号
- 第200話:重要伏線箇所
- 枢先生の巻末コメント
- 葬儀屋ヲタの叫び(感想)
- 考察
- 児童養護院の年長組は、「血液」について全く心当たりがなかった
- 年長組にとってのドール
- F.O.L児童養護院では血液収集の事実なし
- スフィアとF.O.Lの共通点:4つのグループ(※ミスリードか)
- 血液による適性検査の有無
- F.O.L児童養護院から出ようとした者は全員殺される(※ミスリードの可能性有)
- F.O.L児童養護院からは過去に脱走を試みたものが複数人いる
- 戻ってこないドール
- 髪を刈られたジニーとフィニアンの共通点
- 「適性が世界に貢献できますように」発言の真意
- F.O.L児童養護院施設職員は葬儀屋側の内情を把握している可能性
- ジニーとリジー
- ジニーの髪を握りしめるテオ
- 余談:スネークは寝ていたのか?
- まとめ
あらすじ:黒執事第200話「その執事、壮行」Gファンタジー2023年6月号
※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。
扉絵:ファントムハイヴ家本邸で写真に写る使用人ズとセバスチャン、坊ちゃん、タナカさん、スネーク
200回の栄誉に当家主より心から御礼申し上げます
養護院の生徒たちに、自身の目的を明かしたフィニ…。
・フィニから血を集めている組織の存在について聞くが子供たちは信じることが出来ない。
・スフィア・ミュージックホールの事件も知らなかったが、どうやら子供たちが目にすることが出来る新聞から職員が該当記事を抜いていると思われた。
・フィニはミュージックホールは客を4つのグループに分けおり、このF.O.L児童養護院の4つのグループと同じだと主張する
・しかしここの子供たちは、施設に入る時に一度血液検査をされたもののそれ以降血を抜かれたことはなかった。
・子供たちはこの施設から出ようとした者は全員殺されるとフィニに言う
・F.O.L児童養護院を囲む森には罠が仕掛けられており、見張り小屋にも職員がいて24時間子供たちを巡回し監視しているという。
・F.O.L児童養護院の正体は閉じ込めた子供を踊らせて喜ぶ変態野郎の箱庭だとアーティは言った。
・テオは過去に何人か児童養護院のおかしさに気付いた子供が逃亡を試みたことがあるが、その子供は巣立ちの日を迎えたという。
・フィニはその後その子供がどうなったのかを訪ねるが、もう時間が無い為また明日の0時に子供たちとフィニは貯蔵庫で落ち合う約束をした。
・翌日のジニーの巣立ちの日、今日もドールは現れなかった。
・職員は今回は急だったからジニーのドレスのサイズ直しが間に合わなかったと呟く
・巣立ちの儀式では、子供たちが1人ずつジニーの髪を切り、ジニーは丸刈りになった
・髪を切る理由は「無垢な存在として旅立つ」「新しい家族のところにシラミやノミを持ち込まないため」と職員は言う。
・みんなで縫った巣立ちの衣(羽のようなマント)をまとい、ジニーは馬車で去る。
・職員は「貴方がここで磨いた『適性』が世界に貢献できますように」という
・テオは残されたジニーの髪を握りしめた
飛び立つ少女の行く先はーー?
第200話終了ーー
前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
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第200話:重要伏線箇所
今回の第200話で特に重要な箇所について箇条書きでまとめます。
過去の考察記事も踏まえ、こちらのを中心に順番に考察を進めていきたいと思います!
・児童養護院の年長組は血液収集組織について全く知らなかった
・入所時に一度血液検査があったものの、それ以降子供たちが児童養護院内で血液を抜かれていることはなかった
・スフィア・ミュージックホールと児童養護院は、対象者を四つのグループ分けをしているという点で共通している。(※ミスリードの可能性有)
・F.O.L児童養護院から出ようとした者は全員殺される(※ミスリードの可能性有)
・F.O.L児童養護院からは過去に脱走を試みたものが複数人いる(葬儀屋(離脱組)との共通項)
・ドールは1日経ってもまだ戻らない(ビザールドールの調整時間か。ジニーとの関係性)
・巣立ちの儀式では髪を切り坊主にする(過去のフィニの髪形と酷似)
・職員の「適性が世界に貢献できますように」発言の真意(本心の可能性。ジェーンとの共通項)
・ジニーの髪を握りしめるテオ(葬儀屋の遺髪入れと似た意味合いか)
枢先生の巻末コメント
大好きな「マンダロリアン」のドラマがあと数話で終わりそうですでに半泣きです。終わらないで…。
うっかり200話に掲載だと忘れて書いてしまったという巻末コメントですねw
私ももし黒執事が今後終わりそうになってしまう時が来たら同じ気持ちになりそうです。
好きな作品は結末を見届けたいものの、終わってほしくはないんですよね…
今回の黒執事にも「枢先生に励ましのお便りを出そう!」のポップがありました!
自分は過去に枢先生へ送ったファンレターがもはやあまりにも黒歴史過ぎて直接お送りするのを躊躇していたのですが、キモチワルイ文章にならないように自重に自重を重ねて思い切ってもう一度書いてみよう、かな、なんて思ってます。つ、伝えたいこの感謝…っ
あて先
〒160-8430
スクウェア・エニックス 月刊「Gファンタジー」編集部 枢やな先生係
葬儀屋ヲタの叫び(感想)
いやーーーーー葬儀屋さん今回は出なかったっっ!!
200話という事もあり扉絵の期待や、199話のラストが葬儀屋さんで終わった為ワンチャン反復で今回も描かれることが無いかなあと期待していたのですが…!
残念ながら200話ではお留守番の推しでした…!
出そうな時に出てくれない推し。
かと思えば全く予想できないタイミングで突然現れて、葬儀屋さんファンの寿命を無情にも軽率にえぐり取っていく推し。
流石です、この緩急。
葬儀屋さんの登場と黒執事の裏表紙だけはマジで一生予想が出来ません
本誌の中にこそ出てきてくれませんでしたが、アーティ君の目線でF.O.L児童養護院を説明した際に言われた「閉じ込めた子供を踊らせて喜ぶ、変態野郎の箱庭なんだよ」の変態って、もしかして葬儀屋さんのことを指してるのかな?だとしたら元気が出ます。
最近は一周回って、推しが登場しない=物語の重要局面が進まない=推しの寿命が延びる=幸せみたいな方程式にたどり着きつつあります。矛盾…
さてさて、今回のお話は新たな伏線が沢山貼られました!!
またその伏線が、真実をどこまで正確に把握できているのかがまだ分からない子供たちの口から語られたこともありどうもミスリードも紛れていそうな予感がします。
どれが伏線でどれがミスリードなのか。この辺りの見極めが普段より難しくまた面白そうです。
このミスリードの探し方は、感覚としては発言を信用してはいけない悪魔セバスチャンの坊ちゃんとの契約シーンの考察に似ているような気がします。あれは難しかったなあ~
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黒執事の中では「嘘」がつかれることが多々ある為、ミスリードも多く張られます。
このような中で考察する上では、例えキャラクターから発言があったとしても、その発言内容が本当に信用できるのかをキャラクター背景と踏まえて考察をする必要があるのではないかと感じています。
何処が伏線でどこがミスリードなのか。
この辺りも私なりに考察をしながら進めていきたいと思います!
考察
児童養護院の年長組は、「血液」について全く心当たりがなかった
今回の第200話で、年長組の彼らは血液を集めている組織の存在を知らず、「血液」というワード自体寝耳に水であることが明らかになりました。
これは非常に意外でした…!
恐らくこのF.O.L児童養護院の中で施設の本当の正体について最も答えに近づいている子供であると年長組の彼ら。
リスクを冒してまでF.O.L児童養護院から脱出を図ろうとしているからには、この施設の裏について何らかの情報を掴んでいる可能性があります。
特にポメラニアンクラスのテオは、第198話でヤドリギの枝について話している際、血液搾取と意味合いをかけたであろう「寄生樹」というワードに意味深に反応を示していました。
またその際に「誰だって養分を吸われたくはないですよね」と返した事からもまるで自分たちが血液を搾取される側であることを知っているかのように見えましたが、どうやらこれは違ったようです。
ではこの寄生樹の下りからのテオの発言は完全に意味のないミスリードだったのでしょうか?
現段階の考察ではありますが、答えはNOなのではないかと思います。
今回の第200話を踏まえ、テオ達年長組が自分たちと血液搾取の関係性までは知らなかったことが明らかになりました。
しかし彼らは自分たちが病気の者(もしくはもっと深く知っていれば死んだ者)を治す為に何らかの形で生贄になること自体はぼんやりと把握していた可能性があります。
そのように考えり理由は、現在まで未回収の伏線となっているドールの存在です。
年長組にとってのドール
年長組の彼らがドールについてどこまで知っているかは分かりません。
しかし彼らはフィニアンを尋問する際、ドールが何者か知っているかと質問しました。
ドールは表向きはF.O.L児童養護院の雑用係です。
しかし実はドールはビザールドールであり生者ではありません。血液の提供を受ける側である為、F.O.L児童養護院の中でも最重要人物の一人と言っても過言ではありません。
問題なのは、そんな表向きでは目立っていないはずのドールについて情報を隠され搾取される側であるはずの年長組が、ドールは何らかの重要人物であることに気付いているという点です。
ここからはまだ根拠が無い予想なのですが、
彼らがF.O.L児童養護院の裏の顔に気付く理由の一角をドールが担っていた可能性があります。
事実ドールはF.O.L児童養護院内でも体調を崩していますし、過去にも何らかの気づかれる隙があったのかもしれません。
年長組の彼らはドールの異常や、それに伴って自分たちが何らかの形で搾取されるという事実に気付いた可能性があります。
この点についてはまだ伏線が張られていない部分ですので、今後の彼らの言動に注目したいと思います。
今回上記で重要なポイントは、
彼らは想像以上に何も知らなかったという点です。
アーティ君においては、F.O.L児童養護院の正体を子供を閉じ込めてもてあそんで喜ぶ金持ちの道楽と思っているようです。(本誌内の言い方で思い浮かぶのはサーカス編で誘拐した子供達を惨殺しもてあそんでいたケルヴィン男爵でしょうか。)
読者の私たちは分かっていますが、葬儀屋と兄シエル達の行動を語る上で「血液」は最重要のキーアイテムです。
そのワードにさえ、年長組は辿り着けていませんでした。
彼らが掴んだ事実はあくまで大枠(巣立ちの日の後、子供に危害が及ぶ事)であり、詳細(それが死者蘇生の為の血液搾取である事)までは分かっていない可能性があります。
もしそうだとしたら、F.O.L児童養護院はかなり子供たちへの情報統制に現時点でも成功していることになりますね。
F.O.L児童養護院では血液収集の事実なし
次に年長組の発言から、施設の子供達は施設内で血液を採取されている事実が無いことが明らかになりました。
この点については考察的中となります!
しかしかといってこの施設がシロな訳は当然なく、このF.O.L児童養護院の中では血液収集の実績はないものの、この施設の最終目的は血液収集にあると感じています。
結論から申し上げますと、私はF.O.L児童養護院は将来的に血液を抜く人間を作るために子供の時代から教育し育てる機関である可能性があると感じています。
つまりこの施設の子供たちはまだ育成期間中であり、血液収集の対称ではない可能性があります。
そして育成機関を終えた子供が『巣立ちの日』を迎え、血液を提供する側になる可能性があります。
また更にいうなれば、ここの子供達の多くは将来兄シエルの使用人となるために教育をされている可能性があります。
兄シエルの周りを囲む使用人たちを、全員兄シエルと同じ血液型で統一出来ていたとすれば。それはいざという時に凄く心強いですよね。
こちらの考察については過去記事で詳しく言及してますので良ければ見て見て下さい。
※近いうちに個別記事にもまとめさせて頂きます!
スフィアとF.O.Lの共通点:4つのグループ(※ミスリードか)
次に、フィニアンの口から語られた「4つのグループ」という共通点について考察をしていきます。
スフィア・ミュージックホールとF.O.L児童養護院は、共に利用者を4つのグループに分けました。
また同時進行中の為フィニは知り得ないのですが、同じく血液収集施設であるヒースフィールド男爵邸とアテナ退役軍人療養所もこのグループ分けに則っています。
スフィア・ミュージックホール、ヒースフィールド男爵邸、アテナ退役軍人療養所のグループ分け
・シリウス
・カノープス
・ベガ
・ポラリス
F.O.L児童養護院のグループ分け
・ポメラニアン
・マスティフ
・コリー
・コーギー
フィニはこのことから二つの施設が無関係のようには思えないと言いました。
しかしこの点については一部ミスリードの可能性があります。
と言いますのも、スフィア・ミュージックホール達とF.O.L児童養護院のグループの分け方は意味合いが異なる可能性があるからです。
スフィア・ミュージックホール、ヒースフィールド男爵邸、アテナ退役軍人療養所のグループ分け
※4種類の血液型で分けている
※全ての血液型のクラスがある為、血液型によってはじかれることが無い・シリウス(☆)
・カノープス(☆☆)
・ベガ(☆☆☆)
・ポラリス(☆☆☆☆)
F.O.L児童養護院のグループ分け
※兄シエルの使用人クラス3つと、ドールの為のクラス1つに分かれている
※血液型が限られている。(ドールもシリウスだった場合シリウスオンリー。もしくはシリウスとドールの血液型(まだ不明。ポラリスの可能性も‥?)・ポメラニアン(兄シエルに最も適切な血液として育成)
・マスティフ(兄シエルの上級使用人を育成)
・コリー(兄シエルの家事使用人として育成)
・コーギー(ドールに最も適切な血液として育成)
このように考えると、F.O.L児童養護院は他の血液収集施設とは明らかに異なることが分かります。
そもそも何故F.O.L児童養護院が血液でクラス分けをしていないと思うのか。その理由としては、
F.O.L児童養護院は血液検査によって受け入れることも立の選別を行っている事を上げることが出来ます。
血液による適性検査の有無
スフィア・ミュージックホールでも血液検査はありました。
しかしスフィアでは全ての血液に対応するグループがあった為、血液検査の結果ではじかれる人間はいませんでした。
それに対し、F.O.L児童養護院では入所時の血液検査の結果次第では問答無用ではじかれました。
これはF.O.L児童養護院は全ての血液型には対応していない施設である事を表している可能性があります。
更に言えば、F.O.L児童養護院はスフィアと異なりある種類の血液型に特化した施設である可能性があります。
では一体何の血液型に絞っているのでしょうか。
現段階で考えられる可能性は以下の2パターンです。
・シリウス特化型
・シリウスと、ドールの血液型特化型
もしドールもシリウス型だった場合、この施設は恐らくシリウス型の子供のみ集められた施設となる可能性があります。
しかしもしドールがシリウス型出なかった場合、ドールの為のクラスであるコーギークラスの子供のみはドールと同じ血液型の子供である可能性があります。
つまり、今回のフィニアンから出た「4つのグループ」という発言は、
F.O.L児童養護院はスフィア・ミュージックホールなどの他の血液収集施設と同様全ての血液型に対応した施設であると思わせるミスリードであり、本当は兄シエル(とドール)に特化したシリウス型専門血液収集施設であるという真実を隠すための伏線である可能性があります。
このように考えると、
フィニが指摘したスフィアとF.O.L児童養護院が同じ4つのグループというのは、実は偶然同じ数になっただけの可能性もあるのかもしれません。
ちょっと余談ですが、兄シエルの為の血液収集施設というのはまだ納得できるのですが、それに肩を並べるように存在するドールのクラスが気になって仕方ありません。
仮にも坊ちゃんに殺意を持っているドールに対して葬儀屋達がそこまで特別に蘇生を施すのは何故でしょうか。
ここも今後明らかになってほしい物凄く気になる未回収の伏線部分です。
F.O.L児童養護院から出ようとした者は全員殺される(※ミスリードの可能性有)
さて、次にアーティの発言である「ここから出ようとした者は全員殺される」という発言について見ていきたいと思います。
結論から申し上げますと、この発言はミスリードの可能性があります。
理由は以前からブログで言及している通り、仮にこの施設の子供たちが兄シエル専用の血液搾取要員件使用人であった場合、単純に殺すメリットが無いからです。
むしろ死んでしまってはもう血液が集められないため兄シエル側にとってはデメリットになります。
それは実はスフィア・ミュージックホール時代からの共通点で、大前提として兄シエル側は人間を殺したくて殺しているわけではありませんでした。
ただ血液が足りなくなってしまった場合どうしても失血死を誘発させてしまっていただけでした。
スフィア・ミュージックホール以上に、もし仮にF.O.L児童養護院がシリウス型特化施設であった場合、猶更この施設は特別かつ貴重であることが分かります。
このことから、今回の200話での「全員殺される」という発言は子供たちが勘違いをしている可能性があり、実際は殺される可能性は低いのではないかと感じています。
※それでも「生きながら養分を吸われる」ことには変わりないとは思うのですが…。
もし上記考察が正しかった場合、この発言は先程同様、F.O.L児童養護院の年長組の掴んでいる情報が不完全であり謝っている部分もあることを示している可能性があります。
F.O.L児童養護院からは過去に脱走を試みたものが複数人いる
次に、F.O.L児童養護院の脱走者についてです。
前回の記事でも考察しましたが、F.O.L児童養護院の真実に気づき、気づいたものから脱走するという構図はこのF.O.L児童養護院の統治者である葬儀屋(アンダーテイカー)の離脱組としての過去と酷似します。
葬儀屋(アンダーテイカー)もまた、過去に死神派遣協会から離脱を試みました。
そしておそらく一度失敗し、その際に体をバラバラにされています。
死神派遣協会の現役死神達は一種の洗脳状態であり、その洗脳が解けて死神派遣協会の体制に疑問を持った者から「離脱」している可能性があることを過去に考察をしました。
自分自身も「離脱組」である葬儀屋が、今度は自分の息がかかった施設から逃亡者を出さないようにする立場に回るとは‥‥。
何とも皮肉です。
余談ですが、森の中に仕掛けられているという罠はトラばさみであったり弓矢だったり中々物騒です。(弓は矢が細く見えるのでもしかすると殺傷目的というよりは薬で眠らせる等の効果かもしれませんがこれは根拠がありません。)
逃走を図った子も、服を着ているので分かりませんが怪我等が無かったかが心配です。
F.O.L児童養護院の正面玄関が開けているのは、逃走しようとした子供がいた時に見逃さないようにする目的があるのかもしれません。
F.O.L児童養護院に容易に近づけたフィニとスネークですが、施設に近づいた時点で見張りの職員には既に把握されていたのかもしれませんね。
文字通り行きはよいよい帰りはこわい…。そんな言葉が思い浮かびました。
戻ってこないドール
F.O.L児童養護院の中でビザールドール特有の模様が身体に現れたドールですが、一日経過しても戻ってくることはありませんでした。
葬儀屋はこれを「時間切れ」と言っていましたが、時間切れを起こしたビザールドールが生者と変わらない状態まで復活するのには思ったよりも時間がかかるようです。
てっきり輸血をすればすぐ戻るのかと思っていましたが、そう簡単な話ではないようですね。
死者蘇生の技術がどれほど手間がかかるものかを改めて思い知ったように感じます。
また、ドールとジニーの関係性も気になります。
ドールが体調不良になった直後、急遽ジニーの巣立ちが決定しました。
ジニーはコーギークラスです。
先程も言及した通りコーギークラスのみはイレギュラーで、唯一ドールの蘇生の為に作られたクラスである可能性があります。
ジニーの予定していなかった急遽の巣立ちも、ドールへの緊急の輸血が必要になったからだとすればつじつまが合います。
巣立ちの日を迎えたジニーが行く先は‥‥もしかするとビザールドール化したドールの元なのかもしれませんね。
しかしもし仮にそうであった場合、利益で動くはずの葬儀屋と兄シエルが何故ドールに対してここまでするのか。それが非常に気になります。
髪を刈られたジニーとフィニアンの共通点
次にジニーの巣立ちの日について考察をしていきます。
まず最も衝撃だったシーンは、やはり髪を全て切られたジニーの姿でしょう。
何故ジニーは髪を全て切られてしまったのでしょうか?
この施設が意味もなくそのようなことをするとは思えませんので何らかの意図があると思われます。
F.O.L児童養護院風にいうなれば、これが『適切』な巣立ちの日を迎える形なのかもしれません。
医学的に考えると、髪を刈る理由なんて脳の手術をする時くらいしか思い当たりませんが…。
流石にそれは無いと信じたいですがそうだとしたら恐ろしいですね。ケルヴィン男爵邸で自我を失っている子供たちが出てきているのであり得なくもない、と思えてしまうのもまた恐ろしいです。
また、この丸刈りですが実はフィニアンと共通点があります。
フィニは坊ちゃんと出会う前、ドイツの施設で被検体として扱われていた際に丸刈りにされていました。
今回ジニーが丸刈りになった理由と直接は関係が無いかもしれませんが、現在F.O.L児童養護院に出向いているフィニアンとの共通点なのはとても意味深です。
また、フィニアンがいた施設は、「時代が進みすぎている」部分が垣間見える施設です。
これは黒執事の中で人外が関わった際の特徴です。
ジニーがいるF.O.L児童養護院も、葬儀屋および離脱組の死神という人外の息がかかった施設なので、この点も共通点として上げられるかもしれません。
フィニアンの出身施設に人外が関わっている可能性については下記記事で詳しく考察しています。
www.under-taker.com
また、髪を丸刈りにするという行為についても少し調べてみました。
施設の女性職員は「ジニーの幸せを祈って優しくハサミを入れて」と促していますが、歴史上における「丸刈り」の意味合いは「暴力」と言わざるを得ません。
ジニーが巣立ちの儀式として受けた断髪は、果たしてどんな意味合いがあるのでしょうか。
髪を刈るという行為自体は男女にかかわらず古代からあった。
僧侶は、聖と俗との区別をつけるために、剃髪を行なった。軍隊では、個人を無名化するため、また、衛生上・規律上の理由から、兵士の髪は刈られた。古代の奴隷や、囚人からナチの強制収容所に至るまで、捕らわれの身となった者はしばしば髪を短く切られた
(略)
ナチ党は、このような行為を「丸刈り(Haarschur)」又は「烙印押し(Anprangerung)」と名づけた
(略)
丸刈りの場所という点では、人の目に触れない隠れたところではなく、町中の人々が集まった広場で行なわれたということも同じである。
ただし、ドイツの場合はナチ党が人為的に人々を集め、フランスの場合は解放の混乱の中でほとんど自然に人々が群がっていたという点では異なっている。
丸刈りの実行者は、ドイツでは地域の党幹部や彼らに動員された人々であった。
(略)
そもそも、独仏の事例では丸刈りの目的が違ったということもできる。
ドイツでは既存の国家が、方策に反する行為をした人物を辱め、これを公衆に見せることで公衆を恐怖に陥らせた。女性に対しては刑罰であり、公衆に対しては予防という目的があった。
フランスでは、「丸刈りにせよ」という命令が上からなされたわけではなかった。
ドイツの事例ほどは組織的とはいえないが、レジスタンス組織が関わっていたことを考えると、完全に自発的とも言い切れない。
ドイツによる屈辱的な占領から脱しようとする過渡期に、国家を再建し、フランス人男性による支配の秩序が打ち立てられる過程で、ドイツ人に心を売った女性たちに対して暴力が及んだのである。
以上のように、本稿で検討した諸要素をとってみても、近似した時期に同じヨーロッパの隣接した地域で見られた丸刈りという現象は、形式的には同じ行為であったとしても、実質的には「似て非なる」ものであったことがわかる。
(略)
丸刈りにされた女性たちへのインタビューを収録したドキュメンタリー番組はわずかに存在するが 61、自らペンを取って書き綴ったものは公には存在しない。
家族の間ですら丸刈りの事実は隠され、記憶は埋もれたままであることもある。これには、丸刈りにされた女性たち本人が、痛ましい丸刈りの記憶を呼び覚ましたくないと考えているという理由が想像できる
引用源:http://www.desk.c.u-tokyo.ac.jp/download/es_8_Hirase.pdf
「適性が世界に貢献できますように」発言の真意
次に、巣立ちの日を迎えたジニーに向けた施設職員の言葉を考察していきます。
女性職員
「あなたがここで磨いた『適性』が世界に貢献できますようにーーー。」
黒執事第200話「その執事、壮行」より引用
この発言ですが、私は嘘偽りない本心の可能性があると感じています。
この女性職員の表情も勿論理由の一つではあります。
しかしそれ以上に、この発言はヒースフィールド男爵邸で登場したジェーンとも非常に似ています。
該当の台詞は以下の通りです。
ジェーン
「このお屋敷がなくなると困る人がたくさんいるのよ。」
黒執事29巻第156話「その執事、提唱」より引用
このジェーンの発言は、屋敷に秘密裏に作られた非人道的な血液収集施設を破壊しようとしたメイリンに対して向けられたものです。
つまりこのジェーンの発言は、血液を提供するこの施設が何者かの役に立ち貢献している事を表しています。
となると、今回のF.O.L児童養護院での女性職員の発言と意味合いがほぼほぼ同じであることが分かります。
このことから今回の第200話での女性職員の発言も嘘偽りがない本心である可能性が高いのではないかと感じました。
もし仮にジニーがドールの血液提供者として向かった場合、それが世界への貢献につながることになります。
となるとドールは想像以上に重要なポジションのキャラクターなのかもしれません。
一体ドールは何故、どのような理由で蘇生をさせられているのでしょうか?
F.O.L児童養護院施設職員は葬儀屋側の内情を把握している可能性
F.O.L児童養護院の施設職員とヒースフィールド男爵邸のジェーンには共通項があります。
それはこの施設の内情をより深く知っている可能性があるという点です。
事実、F.O.L児童養護院では言い方は変ですが系列店のような存在であったスフィア・ミュージックホールのニュースについて意図的に新聞から抜いていました。
つまり自分たちの施設がスフィア・ミュージックホールと何らかの関係があることを知っていた形になります。
それと対比関係として描かれていると思われるのが、何も知らないで使役されていたアテナ退役軍人療養所の看護師エイダです。(アテナ退役軍人療養所でジェーンの様な立場を担っていたのは恐らくベガ様であるレイラでした。)
エイダとF.O.L児童養護院、そしてジェーンは内情の把握の量に大きく差がある形で描かれていると思われます。
ジニーとリジー
最後に小さなポイントではあるのですが、いくつか気になる点をメモとして残しておきたいと思います。
まずジニーですが、巣立ちの日の衣装に着替えた姿はどことなくリジーに似ていました。
ツインテールに普段つけないリボンをつけていたこともその理由の一つかもしれません。
またそこまで瓜二つ!という訳ではないのですが、ジニーが着たドレスはエリザベスがスフィア・ミュージックホール内でセバスチャンと対峙した際に着ていたドレスとリボンのぐあいなどがどことなく似ているようにも感じました。
ついでにジニーのドレスの柄についても言及しておきたいのですが、恐らくヤドリギの枝が伸びた木にリボンのようなものがまかれており、そのリボンの端をそれぞれ二羽の鳥が咥えているというものでした。
ヤドリギ伝説としてはヤドリギの下でキスが許されるものが有名ですが、今回の黒執事の背景を踏まえると、この二羽の鳥がファントムハイヴ家の双子であり、双子がヤドリギから対象者に寄生し恩恵を受けることを示唆していたとしたら怖いなと感じました。
また巣立ちの衣が羽根の様なマントに見えることは、文字通り子供たちが巣立ち飛び立っていくことを意味しているのかもしれません。
ジニーの髪を握りしめるテオ
今回の第200話のラストで、ジニーの髪をぎゅっと握りしめるテオが描かれました。
テオ達はジニーがこれから死ぬと思っている筈なので、意味合いとしては文字通り遺髪となります。
遺髪と言えば我らが葬儀屋(アンダーテイカー)をどうしても思い浮かべてしまいます。
またこのジニーの遺髪(仮)を、彼らの中で一番ファントムハイヴ家の双子に近い存在であろうテオが握りしめているのも意味深です。
特に深い意味合いが込められているわけではないかもしれないですが、それでもこのシーンは葬儀屋と坊ちゃんのシーン、もしくは葬儀屋本人を示唆するような意味合いが含まれているのかもしれない、と思ったのでメモとして残しておきます。
余談:スネークは寝ていたのか?
スネークには内緒で夜中に子供たちと密会したフィニアン。
次の日スネークはフィニアンに「なんだか眠そうね」と声を掛けました。
フィニがいないときにスネークが何をしていたかは定かではありません。
スネークは結構感情に素直な子なので、現段階では嘘をついているようには見えませんが…。
今後スネークがフィニのいない場でもし蛇たちと会話をするようなことがあった場合は、フィニの秘密やドールの秘密に気づいてしまう可能性もあるかもしれません。
まとめ
今回は沢山伏線を貼られた回でした。
第200話を一言で纏めるとするならば、想像以上にF.O.L児童養護院の子供たちは何も知らなかったに尽きるのではないでしょうか。
まだ全ては語られていませんが、彼らは生活していく上で感じる違和感を拾い集めて危機感まで至ったと思われます。
しかしF.O.L児童養護院側の情報統制は大変厳しく、予想していたよりもはるかに彼らは何も知ることが出来ていなかったことが分かりました。
彼らは一体何をもって「殺される」と思ったのでしょうか?
本当に子供が殺される瞬間を見てしまったのでしょうか?
彼らはドールの何を違和感に思っており、『巣立ちの日』を迎えた子供たちは一体何処に行くと語るのでしょうか。
まだまだ謎が多く予想できない部分が多々あります。
ジニーが巣立ちの日を迎えた今夜、彼らはフィニアンに対して一体何を語るのでしょうか?
来月号の更新を楽しみに待ちたいと思います。
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餅月