こんにちは、餅月です!
『黒執事』最新話第171話「その執事、霧消」Gファンタジ―2021年1月号の考察をしていきたいと思います。
前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです。
www.under-taker.com
- あらすじ:黒執事第171話「その執事、霧消」Gファンタジー2021年1月号
- 枢先生の巻末コメント
- 葬儀屋ヲタの叫び(感想)
- 考察
- 看護師はミスリード?怪しいのは「医師」か
- ヒースフィールド男爵邸との共通点
- 消毒の歴史
- 軍事経験がありそうな女性
- ナイチンゲールと「奇跡の癒し手」
- ロナルド・ノックスが潜入している理由
- ロナルドとバルド&劉、実は初対面!!
- まとめ
今回の話、すごくヤバかったです…!!
特にラストの一コマ!!!!!
黒い手袋がちらりと見えたあたりでまさかまさかとは思ったのですが、
そのまさかでした!
一言目に頭の中で出た感想は、さながらお化けを見たかのような
「っぎゃああああ!!出たあああああ!」でした(※とても失礼)
ネタバレ無しの感想としていえることは、
葬儀屋と兄シエルを追っているのは何も坊ちゃんたちだけではないということ。
そして彼らもまた、着々と事件の真髄まで嗅ぎ付けてきているということです。
っギャぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2020年12月17日
Gファンきたぁぁぁぁぁあ!!!
ラスト!ねぇラスト!!!?!
着々と嗅ぎ付けてきてるぞーーーうわーーー!!!!!!!逃げろーーー!うわーーーーーーーー!!!!!!#感想
葬儀屋と兄シエルを追っているのは、何もセバスチャン坊ちゃんたちだけではないんだということを思い知らされました…。こわいぃぃぃぃぃ
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2020年12月17日
ウィルトシャーの退役軍人療養所編の続きが一気に楽しみになってきました!!
順番に考察していきたいと思います!
あらすじ:黒執事第171話「その執事、霧消」Gファンタジー2021年1月号
※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!(^^)
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。
む‐しょう〔‐セウ〕【霧消】 の解説
[名](スル)霧が晴れるように消えてなくなること。「不安が霧消する」「雲散霧消」
引用源:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%9C%A7%E6%B6%88/
扉絵:天使の像の前で厳しい顔で横を向いているバルド
女神に癒せぬ傷もある
潜入早々、大ピンチのバルドと劉
・武装兵の登場に警戒するバルドと劉
・戦いが始まるかと思いきや、武装集団は「衛生」「消毒」「滅菌」「除菌」と叫びながら二人に消毒液をぶっかける
・服を着替えられすっかり清潔にされた二人
・何をすると叫ぶバルドに対し、顔に傷がある勇ましい婦長エイダが「病原菌の温床がこの療養所に入れると思うな!」と叫ぶ。
・あなたが奇跡の癒し手かと聞かれ、婦長は「入所者の多くが快方に向かっていくのは徹底的な衛生管理と統計学に基づいた正しい処置によるもの。断じて奇跡などではない!」と叫ぶ。※婦長=奇跡の癒し手かは、まだ未確定。
・菌を殺し、人を生かす。それがアテナ退役軍人療養所だと彼らは主張する。
・そのとき奥から、「バーグさん(バルド)のケアを担当する、医師のノックスでーす☆」と言い、医師に扮した死神ロナルド・ノックスが登場した。
19世紀らしからぬアゲアゲの医師登場!?
第171話、終了――
前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちら
www.under-taker.com
枢先生の巻末コメント
スタッフ総出で職場の大掃除と模様替えをしました。楽しかったし、とてもスッキリ!
今回の重要な伏線箇所
重要そうな伏線の箇条書きです。
具体的な考察は、根拠とともにこの後詳しく書きます!
・看護師はミスリード?怪しいのは「医師」か
・退役軍人療養所と暁学会の繋がりは多数の医師
・婦長エイダが奇跡の癒し手かはまだ確定できない
・ヒースフィールド男爵邸編との共通点。「衛生面管理」と「軍事経験がある女性の存在」
・ロナルド・ノックスが潜入している理由
・退役軍人施設は、ターゲットを殺すことなく生かしたまま血を抜き続けるための研究をしている施設である可能性
・ロナルドとバルド&劉は初対面!
葬儀屋ヲタの叫び(感想)
ああああついに出てきちゃったよ死神があああああああ!!!!!!
いつか来るとは思っていたけれど…!遂に…!遂に…!
葬儀屋と兄シエルを追っているのは、何も坊ちゃんたちだけではないということを改めて思い知らされました。
葬儀屋さんファンとしては…!とてもやばいから一刻も早く推しに逃げてほしい!!
ですがそう思いつつも、それは余計なお世話なんだろうなあとも感じます。
というのも葬儀屋さんも兄シエルも2人ともべらぼうに切れ者なので、死神派遣協会が嗅ぎ付けてくることも全て織り込み済みなのではないかなと思うからです。
なので、死神派遣協会がどこかの施設に潜入していること自体も、想定済みなのではないでしょうか。
そんなことも想定せずに動き出すとはとても思えないんです。
なので、たとえいよいよ死神が自分たちの施設の中に潜入したことを知ったとしても、葬儀屋さんと兄シエルは逃げも隠れもせずただ堂々と本邸で待ち、彼らの格闘を楽しんでいるのではないだろうか…そんな気がします。
逃げてくれ推しーーーーー!
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2020年12月17日
頼むーーーー
でも絶対来るってわかってて堂々と嘲笑ってるんでしょ
わかってるよーーーでも逃げてくれーーーやばいよやばいよーー
今はそうしてくれているからいいですが、
私が怖いのは果たしていつその余裕が崩されてしまうようなイレギュラーが起こるかということDEATH!!!
それとも考えすぎ?そんな未来は来ないのでしょうか?しかし大人な事情を考えるとそれでは話が進まないのではないか…!?頭の中でいろいろなことがグルグルしています笑
いよいよ死神派遣協会も近づき始め、本編で葬儀屋さんに触れられる機会がいよいよ増えはじめるのではないでしょうか!そんな期待と同時に確実に近づいてきている推しの危機…!!!
嬉しいんですけれど胃が痛いです!!
また今回の話は
偶然か必然か現在のコロナウィルス流行を感じさせるかのような、防護服で消毒をする描写が沢山描かれました
ちなみに前回の第170話のコメントでななしさんが「あの防護服軍団は消毒をするのではないか」と予想されていました!👏👏✨
もしこれが狙ったわけではなく時期が重なったのが偶然だとしたら逆にすごいですよね‥!?
勿論現在の状況も踏まえての描写だったのでしょうが、しかしただの時事ネタ織り込みにしてはこの退役軍人施設が清潔さや除菌に力を入れていることは今後非常に重要なポイントとなりそうなに感じる伏線部分が存在します。※後で詳しく考察しますね
今は以前よりだいぶ防護服や消毒が日常的になりつつある私たちですが、もしコロナがはやる前の私たちがこの描写を見たら今よりももっと異常に感じたのかもしれませんね。
そんな現代の時代背景も感じるような、そんな一話でした。
さて!それでは考察に移りたいと思います!
考察
看護師はミスリード?怪しいのは「医師」か
まず、今回のアテナ退役軍人療養所編ですが、
現在奇跡の癒し手と呼ばれる看護師に非常に目が行く形になっています。
しかし今回の章で重要なのは看護師ではなく、あくまで医師である可能性が高いです。
そう考える理由は、
ウィルトシャーの退役軍人療養所が怪しまれた下記の理由の中に存在します。
3・ウィルトシャーの退役軍人療養所
潜入者:劉・バルド
暁学会:暁学会に所属していた医師が多数勤務
・「奇跡の癒し手」と呼ばれる看護婦がいる
・再起不能とされた兵士たちを数多く社会復帰に導いている
この中で特に重要なのは、
暁学会に所属していたのはあくまで医師であることと、奇跡の癒し手の正体は看護婦であるということです。
具体的に説明していきます。
退役軍人療養所と暁学会の繋がりは多数の医師
そもそも、坊ちゃんたちがこの施設を怪しいと睨んだ理由は暁学会と関係がある人物がいるからでした。
そして、このアテナ退役軍人療養所と暁学会の関りは暁学会に所属していた医師が多数勤務しているという点です。
暁学会と関りがあるのはあくまで医師であり、逆に言えば看護師の中には暁学会に所属していたものがいないことが分かります。
ヒースフィールド男爵邸編では、暁学会と繋がりがあったのが元ナースのメイドが複数人ということだったので少々混同しやすいですが、それもミスリードのうちの一つである可能性があります。
ヒースフィールド男爵邸編で登場したメイドジェーンはあまりにも印象的でした。
ヒースフィールド男爵邸に勤めていたメイドの中で、果たして誰がカルンスタイン病院の元ナースだったかは未だに明らかになっていません。
このことからもヒースフィールド男爵邸編は一段落はしたものの、まだまだ解決というわけではなさそうです。
ジェーンは一応雇われた用心棒を名乗っていましたが、今のところ登場人物の中でカルンスタイン病院の元ナースである可能性が高いのはやはりジェーンでしょう。
このようなことがあることから、
現在どうしても看護師を怪しく見てしまいがちです。
しかしそれはあくまでヒースフィールド男爵邸の中での話であり、今回のアテナ退役軍人療養所で怪しいのはあくまで医師であることが重要な可能性があります。
最悪の場合、看護師たちは奇跡の癒し手を含め全員ヒースフィールド男爵同様利用されている側である可能性も現段階では考えられます。
これは根拠のないただの予想兼感想なのですが、今回の第171話でバルド達を一生懸命除菌する防護服軍団‥なんだか妙に愛嬌があるんです。彼ら(もしかして彼女らだったらなおかわいいですよね)を指揮する婦長のエイダも、信念と熱意をもって正しい治療法をもって行っているように見えます。彼らが悪気を持って何かするとはどうも思えないような印象も受けたんです。(余談ですがマスクの隙間からダー〇ベイダーみたいな呼吸音漏れてましたwwwなんだか愛嬌があります)
一生懸命の彼らに指示を出しているのは、まだ姿を現していない「黒幕の医師たち」である可能性があります。
「婦長」とは記されていない
さて、次に初登場のキャラクターとして、
アテナ退役軍人療養所の婦長エイダが現れました。
ベリーショートの髪形に、顔には大きな無数の切り傷のような跡。スカートではなく作業着のような服を着た屈強な様子の彼女は非常に印象的です。
※他の防護服の人達が女性の看護師なのかも気になりますね。何となくそんな気がしますが‥
エイダが婦長であると知った劉は「まさかあなたが奇跡の癒し手‥?」と反応します。
しかしここで重要なのは、
まだエイダは自分が奇跡の癒し手と呼ばれる看護師である保証はないという点です。
理由は、先ほどのアテナ退役軍人療養所の説明文にあります。
奇跡の癒し手と呼ばれる看護婦がいるとは書かれていましたが、婦長とは書かれていないからです。
劉との会話も少々複雑です。
劉「婦長?じゃあ‥まさかあなたが奇跡の癒し手!?」
エイダ「奇跡…?このアテナ退役軍人療養所の入所者の多くが快方に向かっていくのは徹底的な衛生管理と統計学に基づいた正しい処置によるもの。断じて奇跡などではない!」
黒執事第171話「その執事、霧消」より引用
しかしこのセリフからもわかるように、
エイダはかなりの現実主義者のようです。
同時に、このセリフは少々難解です。
簡単に言えば、
エイダは劉の質問には答えていないことが分かります。
英文で考えれば分かりやすいです。劉のAre you~?に対し、エイダはYes/Noで答えていないからです。
このことから文法的に見ても、2人の会話はそもそも成り立っていないことが分かります。
※今までのパターンから考えると、黒執事ではミスリードが張られる時に敢えて会話を成り立たせず、思い込みしやすい形で作られることがあるように感じます。
ではエイダはこの会話で一体何を言ったのでしょうか。
まず、エイダは「奇跡」という言葉には反応していますが「奇跡の癒し手」というワードには反応していないことが分かります。
エイダは自分たちの医療行為を「奇跡」と言った劉の言葉に反応しました。
患者たちが回復するのは決して奇跡などではなく、徹底的な衛生管理と統計学に基づいた正しい処置だからだと言うのがエイダのここでの主張です。
つまり、ここに自分自身が奇跡の癒し手かどうかはまだ一切関わってきていないことが分かります。
勿論エイダが奇跡の癒し手と呼ばれる看護師その人である可能性も十分考えられます。
しかし今のところはそれがエイダだと確証を持つことはできません。
まだまだエイダがどのような人物であるかは明らかになっていませんが、エイダは責任感が強く、揺るがない信念がちゃんとある強い女性の様な印象を今のところは受けるような気がします。
根拠のない予想ですが、エイダは利用されてしまっている側なのではないか、と今のところは感じます。
ヒースフィールド男爵邸との共通点
前回の第170話で、スフィア・ミュージックホールとヒースフィールド男爵邸、そしてアテナ退役軍人療養所には共通点が存在すると言及しました。
前回の記事より、少し引用します。
・最近作る必要があった施設である
・所有者は金銭的にかなり余裕がある
・一般的な療養所にくらべ、かなり贅沢な外見である上記三つは、実はスフィア・ミュージックホール、ヒースフィールド男爵邸の在り方と完全に一致します。
・最近作る必要があった
→スフィア・ミュージックホールも最近できたばかりだった。(バースにもさらにもう一つミュージックホールを建設する予定だった)
→ヒースフィールド男爵は、妻子を失ってからメイドを募集し始めた・所有者は金銭的にかなり余裕がある
→スフィア・ミュージックホールも無料で食べ物をふるまったり純銀製のブレスレットを配ったりした
→ヒースフィールド男爵邸でメイド達は、風呂、専用馬車、消灯時間など、破格の好待遇で迎えられていた。・一般的な療養所にくらべ、かなり贅沢な外見である
→スフィア・ミュージックホールでも、質が良すぎる贅沢な料理がふるまわれていた
引用源:https://www.under-taker.com/entry/2020/11/18/050242
前回まではこの3つでしたが、今回新たに二つの共通点が見つかりました。
この二つの共通点は、ヒースフィールド男爵邸と、アテナ退役軍人療養所の共通点です。
・衛生面管理の徹底
・軍事経験がある女性の存在
順番に考察していきたいと思います。
衛生面管理の徹底
アテナ退役軍人療養所は、やりすぎなぐらい徹底して衛生面管理をすることで入所者を快方に導いています(もちろん建前上の可能性もあります)
バルドと劉もその消毒の洗礼を受けたわけですが、その際二人は裸にされて熱湯を浴びせられどこかわからない毛まで剃られていました。
この工程、何かに似ていると思いませんか?
そう、お風呂です。
そしてお風呂と言えば一つ、ヒースフィールド男爵邸編の中でいまだに未回収の伏線が残っていることを覚えていらっしゃるでしょうか?
好待遇で迎えられていたメイド達。
地下で血を抜かれていたことから何となく食事や規則正しい生活が与えられていた理由は納得が出来ますが、何故二日に一度の入浴を許されていたかは未だに伏線が回収されていません。

考えすぎでは?と思われるかもしれませんが、この次のコマでわざわざメイリンが入浴について強調して発言しているため、かなり怪しいと感じています。

メイド達が身を清潔に保たされている理由は、
男爵との情事の為、と考えるのが今のところは一番納得がいきそうです。
しかしこれがアテナ退役軍人療養所との共通点が見いだせる以上、理由はこれだけではないような気がしてなりません。
彼らが体を清潔に保つ理由は、退役軍人療養所と共通する、今後に関わる重要な伏線である可能性があります。
消毒の歴史
今回、様々な方法で消毒をされるシーンがありました。
この技術が進みすぎている物ではないかを調べてみたのですが、今のところ今回出てきたような消毒方法や菌の概念などは当時の黒執事の時代に既に存在するものだったようです。
人類の誕生はおよそ200万年前頃といわれていますが、現在のような感染症に対する消毒方法が確立したのはいつごろなのでしょうか。
病気の原因を17世紀頃までは、悪霊や汚れた空気が原因とされました。18世紀に入り、細菌やウイルスが発見されます。そして19世紀には現在の細菌学が体系化されます。近代細菌学の祖とされるパスツールは、ある種の微生物は100℃の煮沸でも生き残ることを発見し、完全な滅菌をするために120℃まで加熱することを提唱します。そして1880年、シャンベランにより初の高圧蒸気滅菌器が作られます。また近代細菌学の父コッホは伝染病について研究。結核菌をはじめ多くの病原菌を発見し、近代細菌学の基礎を築きました。
長い人類の歴史のなかで、感染症に対する消毒法が確立されたのはここ200年位の事なのですね。
引用源:https://www.taihei-chem.co.jp/product/medical/trivia/01.html
ロベルト・コッホ、またはハインリヒ・ヘルマン・ロベルト・コッホ(Heinrich Hermann Robert Koch、1843年12月11日 - 1910年5月27日)は、ドイツの医師、細菌学者。当時は細菌学の第一人者とされ[1]、ルイ・パスツールとともに、「近代細菌学の開祖」とされる。
炭疽菌、結核菌、コレラ菌の発見者である。純粋培養や染色の方法を改善し、細菌培養法の基礎を確立した。寒天培地やペトリ皿(シャーレ)は彼の研究室で発明され、その後今日に至るまで使い続けられている。
また、感染症の病原体を証明するための基本指針となる、「コッホの原則」を提唱し、感染症研究の開祖として医学の発展に貢献した。
またこちらは余談ですが、現在の黒執事は1889年。
1887年にイギリスのデヴィッド・ブルースによってブルセラ症という感染症が発見されています。
アテナ退役軍人療養所が消毒を強化していた理由にもしかすると関わってくるのかも、しれませんね。
ブルセラ症(ブルセラしょう、brucellosis、あるいはブルセラ病)とは、ブルセラ属(Brucella) の細菌に感染して起こる人獣共通感染症。マルタ熱とも呼ばれる。潜伏期間は2〜3週間。そのため、通常の培養は少なくとも4週間は経過観察の必要がある。脾臓、リンパ節などでの細胞内増殖をする。ほこりの中では6週間、土や水の中では10週間生存する[3]。家畜との接触、汚染乳製品の摂取を通じてヒトに感染する。1887年、クリミア戦争でマルタ熱の原因病原体としてイギリス軍の軍医・デビッド・ブルース (Sir David Bruce) によって Micrococcus melitensis が発見された[4]ため、この名前が付いた。100個以下の菌数でも感染するとされ、感染しやすく検査室感染も多い。ブルセラ症の感染経路としては、主として三つある[3]。
細菌に汚染されたものを飲食する。
感染動物のミルクが殺菌されていないと、そのミルクやミルクから作ったチーズなどが汚染されており、飲食した人が感染する。細菌は食品衛生法の指定条件の加熱で完全に不活化する。
細菌を吸い込む。
日本でのヒトでの感染はほとんどが実験室内感染。細菌が噴霧されるなどして生物兵器として使われることが心配されている[3]。
皮膚の傷や眼の結膜などから細菌が侵入する。
死体、および流産組織、分娩の残物(羊水、胎盤)などとの接触による。
酪農・農業従事者、獣医師、屠畜場従事者では職業的な感染のリスクが高い[1]。
自然宿主に対する病原性発現の初期段階の細胞への接着と侵入に関与する遺伝子、および菌体成分は明らかになっていない部分が多い。
軍事経験がありそうな女性
次のヒースフィールド男爵邸とアテナ退役軍人療養所の新たな共通点は、軍事経験がありそうな女性の存在です。
ヒースフィールド男爵邸ではメイドジェーンが。
そしてアテナ退役軍人療養所では婦長のエイダがそうです。
ジェーンは言わずもがなですが、エイダは話し方、態度、顔の傷、体のたくましさなどから考えて、厳しい軍隊を経験していそうだと感じます。
こちらまだ確定ではないのであくまで予想程度なのですが、もし仮にエイダもまた軍事経験がある看護師だった場合、軍事経験がある看護師(仮)のジェーンとの大きな共通点となります。
先ほど、今のところエイダは白なのではないかと予想を描きましたが、1つエイダに怪しい気になる点があるとしたらここでしょうか…。
まだまだ仮定ではありますが、もしここにジェーンとの繋がりが隠されていたとしたら、それも面白いなあと感じます!
ナイチンゲールと「奇跡の癒し手」
今回、ナイチンゲールが開発した円(扇形)グラフが黒執事の中でも描かれました。
Florence Nightingale, Public domain, via Wikimedia Commons
エイダが言った統計学に、ナイチンゲールの功績が大きくかかわっていることは間違いがありません。
ナイチンゲールと黒執事の時代は若干異なるため、奇跡の癒し手=ナイチンゲールは無いと思うのですが(死者蘇生されていない限り)ナイチンゲールのような看護婦がいるという比喩である可能性はとても高そうです。
ロナルド・ノックスが潜入している理由
そしてついに出ました!
今回イチの衝撃!ロナルド・ノックス登場!!!
怖いけど待ってました!死神派遣協会!!!
黒執事第149話「その執事、鳩合」
死神派遣協会人事部に応援人員を要請していましたが、それでやってきた死神のうちの一人がどうやらロナルド・ノックスだったようです。
相手はあの伝説の死神葬儀屋なので、恐らく新しいメンバーも含めた全員集合になるのではと思ってはいましたが、まさか一人目がロナルドとは!wwww意外でしたwww
グレルが「人手不足だから期待できないけど」というセリフがまさか伏線だったとはさすがに気づけませんでしたwwwwww

さていよいよ本格的に死神派遣協会が動き始めました。
彼らもまた独自に調査をし、坊ちゃんと同じアテナ退役軍人療養所にたどり着いたようです。
葬儀屋と兄シエル達を追っているのは何も坊ちゃんたちだけでは無いということを改めて思い知らされました。
死神派遣協会がどのような理由でアテナ退役軍人療養所の調査をすることになったのかはまだ明らかではありません。
しかしロナルドが登場したことで確定となったことが一つあります。
それは、この施設では明らかに死神が関わらなくてはいけないようなイレギュラーな出来事が起こっていることが確実になったということです。
坊ちゃんたちはあくまで暁学会と関係性があり、人をたくさん集めているという観点から施設を絞っていました。
故にまだこの施設が確実に葬儀屋たちと結びついているか確証を持つことはできませんでした。
しかし死神が調査に派遣されているとなれば話は別です。
死神たちは不審死などに仕事の関係上いち早く気づくことが出来ます。
また逆に不自然な延命が続いているなど、普通の人間ではまずわかることが無い観点から調査の矛先を決めることが可能なことがすでにスフィア・ミュージックホールの一件で明らかになっています。
そんな死神が調査に乗り出している施設…。
その理由などはまだ詳しくはわかりませんが、死神が存在するというだけで、この施設がクロだということはほぼほぼ確定と言えるのではないでしょうか。
まだわからないことだらけだけど、「彼」の登場のおかげで一つだけ明らかになったことがある。
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2020年12月17日
この施設は間違いなく「当たり」だ。
ここには何かある。
医者として潜入するロナルド
今回、私が改めて「うわっ、やっぱり死神派遣協会怖いな」と思った理由は、ロナルドを敢えて医師として潜入させているという点です。
先ほども言った通り、
アテナ退役軍人療養所の黒幕として最も怪しいのは今のところ患者でも看護師でもなく、医師です。
その医師として潜入することは、より直接的に素早く迅速に調査を進められる可能性があります。
勿論この潜入方法は死神というチート能力あってこそのものでもあるのでしょうか、それでもやはりこの采配は非常にうまく、死神派遣協会怖いなーと感じさせます。
ただ一つだけ問題があります。
それは医者として潜入しているのがチャラ男のロナルド・ノックスであるという点です!wwwwww
まだウィルの方がよかったんじゃないだろうか…
というか言ってしまえば
サーカス編の潜入がロナルドで、今回の潜入がウィルの方が適材適所だったのではないだろうか…
まあ、より面白いのは間違いなく原作通りの組み合わせですがね!!(゚∀゚)
ファンとしてはこの凸凹ミスマッチ感がたまりませんwwww
しかし医者として潜入するロナルド…。一体どんな風に立ち回るのでしょう?
よほどチャラ男トークで婦長のエイダを骨抜きにしていない限りは、二人の相性はまず間違いなく最悪のように感じますwww
仮にも医者…いったいどうやってロナルドは自分の身を胡麻化しているのでしょうか?
※ちなみにロナルド・ノックスとは実在する人物名ですが、イギリスの聖職者兼推理小説家の名前なので、今回の件とは今のところ深い関係性はなさそうです笑
ここで意外なロナルドの一面が明らかになっても面白いですね!
でも何となくそれは考えすぎのような気もしますが…www
ロナルドの登場で、来月の黒執事が一気にさらに楽しみになりました!
妄想考察:アテナ退役軍人療養所では人は殺されていない可能性
こちらはまだ根拠が薄いため
あくまで一説として聞いていただけますと幸いです。
私は、このアテナ退役軍人療養所では今までの様に人が殺されたり囚われている可能性は低いのではないかとも感じています。
先ほど私は死神が現れたことでこの施設には何かがあると言いました。
しかし、その「何か」が不審死であるとは限らないのです。
今回ロナルドが出てきましたが、これはミスリードである可能性も考えられるのではないでしょうか。
具体的に言いますと
死神がいる=不審死が必ず起こっているというわけではないということです。
スフィア・ミュージックホールの時のオセロを思い出してみたいと思います。
オセロは失血死だけに注目せず、本来死ぬはずの人間の寿命が延びていることにも注目していました。
決められた寿命が延びることはめったになく、異常なことであるとオセロは言及しています。
つまり、人が寿命前に死ぬことだけが死神にとって調査対象なわけではなく、本来の寿命を超えて生き続ける人間が多数いてもそれは調査対象となることが分かります。

何故ロナルドはここに派遣されたのか。
それは、オセロが言っていたように
このアテナ退役軍人療養所で死者が出ているからという理由ではなく、むしろ本来死ぬ予定だったものの寿命が延長されるというイレギュラーなことが起こっている現場だからという可能性はないでしょうか。
また、退役軍人療養所の説明にはこのような一文がありました。
・再起不能とされた兵士たちを数多く社会復帰に導いている
この言葉を素直にとれば、
血をとるターゲットとなるはずの再起不能の退役軍人たちがこの施設を生きて出て、社会復帰を果たしているというのです。
退役軍人療養所は死を待つ場所とバルドは言っていました。
このことからも死者がゼロであるというわけではないと思います。
死ぬ人もいれば、同時に人が死ぬことを自然死に見せやすい場所ともいえるのかもしれません。
当然このような人たちから多めに血を抜いたり、命に影響がない程度に血を抜くことはあると思います。
しかし少なくともここでは不自然な失血死の死者は出ていません。
それはセバスチャン達が調べた退役軍人療養所についての説明文にそのような記載がないことからも明白と言えます。
このことからわかることは、
アテナ退役軍人療養所はターゲットから仮に多少血を抜くことがあったとしても、ヒースフィールド男爵邸やスフィア・ミュージックホールのように命の危険を脅かすような無茶な血の抜き方は恐らくしていないということです。
もっと具体的に言えば、
アテナ退役軍人療養所は今までの施設とは存在理由が違う施設である可能性があります。
スフィアやヒースフィールド男爵邸は、多少無理をしてでも血を集めることに役割を重く置かれた施設でした。
これに対してアテナ退役軍人療養所は
ターゲットをなるべく殺さずに生かし続けることが出来るような方法を研究し、かつ徹底的な衛生管理と統計学に基づき正しい処置で行うヒーリング施設である可能性があります。
今までの様にターゲットが死んでしまえば、一瞬だけ多く血を得られたとしてもすぐにまた血は足りなくなってしまいます。しかも血を抜けるはずの人間は死んでしまっているため、またイチからターゲットを探さなくてはいけなくなります。しかも人が死んでいることから足も付きやすくなります。
それに比べ、もしターゲットを健康な形で生かし続けることが出来ればどんなメリットが兄シエルと葬儀屋側にあるでしょうか。
足もつかずより長期的に血液を収取できることに繋がります。
また更に言えば、スフィア・ミュージックホールが殺人を犯したくないと思っていることもすでに原作の下記部分で明らかにされています。

しかしここで勘違いしてはいけないことは、
彼らは優しさから殺人を犯したくないと思っているわけではないということです。
あくまでターゲットに死なれては、血液供給が回らなくなるからという残酷な理由です。
これこそがアテナ退役軍人療養所の血液収集よりも大切な、一番重要な目的である可能性があります。
そんなアテナ退役軍人療養所にいる「奇跡の癒し手」という看護婦。
その看護婦には今のところナイチンゲールを重ねるような描写が多々存在します。
「クリミアの天使」と呼ばれたナイチンゲールですが、一方で伝記作家のストレイチーはこのように記したそうです。
「彼女は必要とあらば、天使にも、悪魔にもなったのである」
引用源:https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-258.html
退役軍人たちを社会復帰へと導く「奇跡の癒し手」と呼ばれる看護婦。
彼らにとって彼女は正しくクリミアの天使なのかもしれません。
しかし同時に兄シエルをはじめ、他にも血を求めている者たちの為に殺すころなく生かすことで血を抜き続ける目的で奉仕をする、悪魔的一面も持ち合わせているのかもしれません。
誰かにとっては天使であり、そして別の誰かにとっては悪魔になる…。
ファントムハイヴの為ならば、たとえ罪なき人を何千人殺しても構わないという葬儀屋の在り方も、これに当てはまる点はあるのかもしれないなと感じました。
ロナルドとバルド&劉、実は初対面!!
また一つ補足をしておきます。
今回顔を合わせたロナルドとバルド&劉チーム。
実はバルドと劉はともにロナルドとは初対面です!!
つまりロナルドもバルド達とは初対面ということになります!
さあどうなるんだ大変だ!!wwwww
バルドは兄シエルが屋敷に帰ってきてにらみ合いになっているときにグレルとオセロは顔を見たことがありますがロナルドとはあったことがありません。
グレル達死神を見たことがあるとはいえ、彼らの正体が死神であるということや、死神が存在しているという事実さえ、恐らく知らない可能性があります。(なんだかべらぼうに強そうなよくわかんないやつら、ってくらいの認識でしょうか?ww)
よほどカンが良ければ瞳の色や眼鏡でロナルドがあの時のグレル達の仲間だと気づく可能性もゼロではありませんがなかなか難しそうな予感がします。
ロナルドの方も、バルド達が坊ちゃんサイドのスパイだと果たして気づくのでしょうか?
死神派遣協会はチートなので、バルド達使用人の存在が周知されているという可能性もあると思います。
ですがこのあたりについては今後どのように動いていくか全く予想が出来ません!!!
あっさり正体をいうのか、それともお互いが互いの正体を知らないままなんだかおもしろいことになっていくのか。
まだまだ先は分かりませんが、互いの正体を知らない者同士の彼らが今後どのように調査を進めていくのかが本当に楽しみです!!
そしてこれは余談ですが、
死神を見たことがあっても、「彼らが死神だ」と理解している人って、主要メンバーの人間では坊ちゃんと兄シエルしかいないのかもしれませんね。
唯一「何なのあの人」とセバスチャンに聞いたエリザベスに対しても「ただの変態です」としかセバスチャン応えてないですし…wwww
私たちは坊ちゃんの物語を追っているので、黒執事の世界の中には死神が存在して、死神派遣協会があることが当たり前にようになっています。が、しかし実際の黒執事の世界の中で死神をきちんと死神として認知している人間は意外と坊ちゃんと兄シエルのみです。
そのため、黒執事の世界の中でも私たちが住んでいる世界同様、死神とは架空の存在として本来認知されていないものなのだろうなあという新たな発見がありました。
まとめ
今回は今後の物語が大きく動きだす転換の波のようなものを感じる回でした!
ロナルドが登場した時はテンションが上がったのと同時に今後を思うとぞっとしてくるような…そんな感覚までありました。
これからアテナ退役軍人療養所で、ロナルドとバルド&劉たちがどのように動くのか。そしてその背後では一体何が明らかになるのか!
来月の黒執事を楽しみに待ちたいと思います\(^o^)/
餅月