黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第176話「その執事、厨房」/「お作法」には「お作法」で応戦!※物理的な意味で

こんにちは、餅月です!
『黒執事』最新話第176話「その執事、厨房」Gファンタジ―2021年6月号の考察をしていきたいと思います。

いよいよ本格的に明らかにされ始めたバルドの過去
セバスチャンによるバルドの引き抜き。果たして穏便に行くのでしょうか。

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです!
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あらすじ:黒執事第176話「その執事、厨房」Gファンタジー2021年6月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!(^^)
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:お辞儀をするセバスチャン

待望の新参者(ルーキー)に心から歓迎をーーー
染みついた前職の習慣。

・ファントムハイヴ邸の中で「敵襲か!?」と飛び起きるバルド
・「俺はまた生き延びちまったんだ・・・。」とひとり呟く
・フィニとメイリンにバルドを紹介するセバスチャン
・なおタナカさんは諸事情で休職中と説明する
・料理人を任されると知ったバルドは「腕の立つ私兵を集めていると言ったのに話が違う」と言い不満そうな様子を見せる
・セバスチャンは坊ちゃんに対しバルドを雇う理由として社交界に置いて料理人の雇用は大切な箔の一つであり、お家最高の為には必ず必要な役職であると説明する
・箔が付く料理人と言えばアメリカ人ではなくフランス人かイタリア人だろうという坊ちゃんに対し、食えりゃ味なんかどうだっていいだろうという
・坊ちゃんは料理に関して誰が作るかは拘らないが味は上等な方がいい。戦場の様に炭になるまで火を通すのは我が家では禁止だと命令する
セバスチャンは料理人の技量ではなく、上級使用人として雇ったという
・バルドは坊ちゃんの幼さに小さな男の子を思い浮かべ「あいつとは似ても似つかねえ」と思う
・セバスチャンが「バルドロイさん」と呼ぶのに対しバルドは「バルド」で言いと言うが、セバスチャンはお屋敷の使用人同士は通常略称では呼び合わないこと、更に上級使用人はファーストネームで呼び合うこともないとお屋敷の作法だと言い却下する
・セバスチャンに教わった料理の作り方を無視して鳥をわざと焦がしたバルド。「これが戦場のお作法だ」と皮肉を返すと、軍隊式の研修をお望みなんですねとセバスチャンはバルドを張り倒す
・「戦場では情感に逆らえばこうなりますよね」と折檻するセバスチャン

優男からの手厚い指導。
黒執事第176話終了ーーー

枢先生の巻末コメント

「黒執事」15周年に向けていろいろ準備中です。楽しいものにできるようがんばります!

黒執事15周年記念としてアニメイトでのイベントをはじめ、黒執事原画展の開催も発表されましたね!
後日詳しく記事にまとめさせて頂きます(#^^#)

今回の重要な伏線箇所

・タナカさんが休職中
バルドが思い起こした子供は何者か
「バルド」ではなく「バルドロイさん」と呼んでいたセバスチャン
・バルドが雇用された理由

なお、今後のバルドの過去編の中で特に重要になってくるのは線を引いた二か所であると考えています!

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

まさかセバスチャンによるお作法(※物理)のシーンが1ページぶち抜きであるとは思わなくて面喰いましたwwww
流石セバスチャンですwwwww


今回意外だったのが、メイリンの時と違いバルドの具体的な勧誘シーンとお屋敷に来るまでの道のりが全てカットされたという点です。
前回の第175話では飢餓ゆえに極限状態だったバルドの前でピクニック道具を広げ、お茶を差し出し勧誘の様子を見せたセバスチャンのシーンで終わりました。

しかし今回の代176話では、
もうバルドはファントムハイヴ邸にやってきていました。

あの極限状態で果たしてどのように勧誘したのか。
あの場でどこまでピクニックをしたのか

何となくですがこの辺についてはもう語られることはないのかな?と感じていますが果たしてどうなんでしょうか。

まだまだバルドの過去は導入編と言った様子ですが、それでもいくつか気になる伏線が張られました。
順番に詳しく見ていきたいと思います!

考察

タナカさんが休職中

今回、セバスチャンによりタナカさんが休職中であることが明らかになりました。
時系列的に考えれば、まだこの時期はファントムハイヴ家襲撃事件が起きてからまだ数ヶ月しか経っていないはずです。
ですので、恐らく田中さんはまだファントムハイヴ家襲撃事件で負った傷の為に入院していたと考えられます。

メイリンが雇われたときもタナカさんが居なかったのは、入院していたからだったのですね。

バルドが最後に雇われ、坊ちゃんの使用人ズがお屋敷に揃いました。
このことから、使用人ズが雇われた際タナカさんが屋敷に不在であったことが確定となりました。

一体タナカさんはどのタイミングでファントムハイヴ邸に戻ってきたのでしょうか?
この辺も今後深堀されたらとても面白いですよね!

バルドが思い起こした子供は何者か

自分の新しい主人である坊ちゃんが10歳もいかないような子供であったことに驚いたバルド。
そんな坊ちゃんをバルドは内心「クソガキ」と悪態をつき、誰か別の子供を思い浮かべて「アイツとは似ても似つかねえ」と思います。

一体この子供は誰なのでしょうか?

バルドの子供説

まだあまりにも根拠がなさすぎるので、こちらは考察と言うよりは予想です。
現段階で一番自然に思えるのはバルドの子供説かなと感じています。

髪色と癖っ毛の特徴

理由としては、以下の二点を挙げられます。

・バルドと髪色が同じに見える事。
・髪の毛の癖具合がバルドにそっくりであるという点です。

恐らくこの子供は男の子のようです。
前歯がかけていて無邪気な笑顔の様子からは、確かにバルドの「坊ちゃんとは似ても似つかない」という感想にもうなずけます。

「嫁と息子」というバルドの発言

また、アテナ退役軍人療養所の患者たちに自分の過去を話す中で、バルドがこのように発言しているシーンが存在します。

バルド「しょっちゅう頭が戦場にぶっ飛んじまうオレに嫁も息子も愛想を尽かして出て行ったよ。」
黒執事第173話「その執事、療養」より引用

この発言が、バルドの実際の過去に基づくものなのか、それともバルドが偽名として名乗っていたマシュー・バーグ氏としての設定なのかはまだどちらとも言えません。
この過去回想の中で描かれている男性は確かにバルド本人ですが、後ろ姿として描かれている女性と子供は少々身なりが良すぎるようにも見えます。

この回想が完全な作り話である可能性も否定はできませんが、今回このようにバルドから子供を想う伏線が張られたことから、このバルドの発言と過去回想がバルドが実際に体験した出来事であり、この子供がバルドの実の子供である可能性もまた十分考えられると感じています。

恐らく今回の過去回想編の中でこの子供のことは明らかにはされると思いますが、このことバルドの関係性、そして生死を含めて非常に気になるところです。

※余談ですが、もし仮にバルドのセリフに嘘が無かった場合、この子供はまだ生きている可能性もあるのかな?と感じています

バルドの兄弟説

またこちらはまだ何も根拠がありませんが、子供ではなかった場合兄弟という可能性もあるのかもしれません。

余談:セバスチャンとバルド。実は気が合ったかも?

余談ですが、セバスチャンもよく回想シーンなどでは坊ちゃんの可愛げのなさから「クソガキ」と心の中で罵るシーンが存在します。
この時代のバルドとセバスチャン。
本誌の中では残念ながら物理的な殴り合いに発展してしまいましたが、この点について腹を割って話せていたら案外気が合っていたのかも、しれませんね笑

「バルドロイさん」と呼んでいたセバスチャン

今回、セバスチャンが当初バルドの事をバルドロイさんと呼んでいたことが明らかになりました。

現在はバルドが希望した通りバルドと呼んでいることから、何らかの形でセバスチャンが過去に折れた可能性があります。
この名前の呼び方については、結果的に二人は殴り合いにまで発展する程一度はこじれてしまった為,何らかの大きな要因があったのかもしれませんね。

フィニの呼び方

ちなみに、セバスチャンはフィニについてはそのままの名前で敬称もつけずにこの当時から呼んでいます。
※メイリンは恐らくメイ・リンでフルネームの可能性があります。
セバスチャンはお屋敷の使用人同氏は通常略称で呼び合わないと言っていますが、例外として苗字が無い場合は別と言っています。

フィニアンはこの例外に当てはまる可能性があります。
※ちなみにメイドと庭氏は共に下級使用人です。またスネークのフットマンも同様です。

フィニを略称で呼ぶのはなぜか

疑問として残るのは、何故フィニアンを敢えてフィニと呼んでいるかという点でしょうか。
まだこれは全くヒントが無いので考察ではなく予想しかできませんが、今考えられる理由としてはフィニがおバカで人懐っこいという点くらいでしょうか…?笑
フィニをフィニアンではなく何故通称のフィニとセバスチャンが読んでいるのか。

ここはもしかすると深堀がされない部分かもしれませんが、もし何か理由があったらとても面白いですよね!

ちなみにですが、黒執事では「名前」が非常に重要な意味を持ちます。
今回の件が大きく関係するかは正直まだ分かりませんが、一応この点についても今後注意を払っておきたいと思います

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バルドが雇用された理由

前回の第178話考察でも言及しましたが、やはり最も気になるのが何故バルドが敢えてセバスチャンに雇用されたかという点です。

と言いますのも、バルドは他のメイリンやフィニアンの様に明確に人間離れした特異点が今のところ見受けられないからです。

今回ちらりと明らかになったのは、
セバスチャンはバルドに対し料理人としての技量を見込んだ訳ではなく、自分以外の上級使用人(使用人を率いる使用人)を必要としてスカウトをしたという点です。

まだ過去が明らかになっていないことも多いので定かではありませんが、このメイリンとフィニアンと言う力は逸材でありつつも扱いが非常に難しい二人に対し、バルドはそんな二人をまとめることが出来ると思わせるような、何かそんなエピソードがあったのかもしれません。

密室殺人事件編&サーカス編でリーダーシップを発揮したバルド

現に、セバスチャン無しにバルドが使用人ズの統率を取ったシーンも原作の中で既に存在しています。
それが密室殺人事件編サーカス編です。

この二つに置いて、セバスチャン坊ちゃんチーム使用人ズチームは完全に別行動をしていました。
故に、この時使用人たちはセバスチャンと坊ちゃんから指示を受けることが出来ず、自ら動くほかありませんでした。

この時に使用人たちの統率を取っていたのが正しくバルドです。

密室殺人事件編では、セバスチャンの死に同様し泣いてしまったメイリンとフィニアンに対し、自分たちがするべきことを再確認させ、奮い起こさせる重要な役割をしていました。

またサーカス編では暗殺にやってきたサーカス団員たちを返り討ちにし、最後は小麦粉を使った粉塵爆発でビーストを始末しました。

セバスチャンがバルドを上級使用人として使用人を統率する立場として雇っていた場合、バルドは既に二度もその役目を立派に果たしていることになります。

坊ちゃん「戦場では炭になるまで火を通せ」のトリプルミーニング

坊ちゃんのセリフで「戦場では炭になるまで火を通せ」というセリフがありましたが、こちらの文では「何に」火を通せなのかの、いわば目的語が抜けた文章となっています。

またこの坊ちゃんのセリフの際、背景の絵は料理の絵ではないことも非常に意味深です。
帽子を被った男が、テントのようなものに火をつけている絵であることが分かります。

バルドが「アパッチ」とアメリカの先住民に関する発言をしていたことから、このテントはアメリカ先住民のインディアンのテントであるティピーではないかと感じました。
シルエットはかなり似ていました。

坊ちゃんのセリフと意味深な背景:黒執事第176話「その執事、厨房」より引用

ja.wikipedia.org

1.敵を炭になるまで焼き殺せ

以上の事から、坊ちゃんのこの発言の本来の意味は、

「戦場では、(兵士は敵を)炭になるまで火を通せ(殺せ)」ということを指していた可能性もあります。

2.料理を炭になるまで火を通せ

今回の話の内容的に捉えると
「戦場では(食中毒を防ぐため、兵士は食べ物を)炭になるまで火を通せ」という意味だけが聞こえそうですが、この絵の背景を見ると、どうやら戦場での暗い話を暗喩しているせりふである可能性があります。

余談:坊ちゃんの命令(骨の髄まで焼けてしまったファントムハイヴ邸)

余談ですが、炭になるまで火を通すことはうちのキッチンではやるなと坊ちゃんは命令していますが、この命令は結局のところ守られることはありませんでした笑
事実バルドはよく料理にバズーカを当てて消し炭をつくっていましたし、この坊ちゃんの命令に必ずも従うわけではないという姿勢も、セバスチャンとは異なるポイントと言えますよね。

ちなみに以下は真面目な話ですが、
料理だけでなく「敵と屋敷を消し炭にするな」という意図がここにも含まれていた場合、坊ちゃんは暗にファントムハイヴ家襲撃事件で屋敷を燃やし尽くされたことを無意識に気にして釘を刺した意図もあるのかもしれません。
まだ事件から日も浅い時期ですしね。

結果として現段階ではバルドはキッチンを吹っ飛ばしただけで火はつけていないのでアウト寄りのセーフのいわばセウトすれすれ・・・・と言ったところでしょうか

まとめ

少しずつバルドの過去が明らかになってきました。
メイリン同様、バルドの勧誘もまた一筋縄ではいかなかったようです。

冒頭でも言いましたが、やはりキャラの過去編は現在との表情や態度の差が本当に面白いです!
過去のメイリンは殺気立っている様子でしたが、バルドはそれともなんだか異なり、あえて言うのであれば舐め腐っているような態度とでも言いましょうか?

メイリンが危機感だとしたらバルドは舐め腐っている…。互いに死線を乗り越えているはずですが、それでもキャラクターの個性を感じて面白かったです!

今回のバルド編では、以下の二点が大きなキーとなってきそうです

・バルドが思い浮かべた男の子
・セバスチャンがバルドの事をバルドロイさんではなくバルドと呼ぶようになった所以

今後バルドがどのように調教されファントムハイヴ邸に順応していくのか、来月も楽しみに待ちたいと思います!

※まだ本誌ではしばらく登場は無理だと思いますが、そろそろ何らかの形で葬儀屋さんの供給が無いと干からびそうな私ですww去年の10月から推しが本誌で一コマも登場していない…もう7ヶ月…まだ推しにメリークリスマスもあけましておめでとうも言えてないんですよ…!
推しをくれ。ああ推しをくれ。推しをくれ(※心の五七も)

餅月