こんにちは、餅月です!
『黒執事』最新話第179話「その執事、報奨」Gファンタジ―2021年9月号の考察をしていきたいと思います。
引き続きバルドの過去編です!
料理人としての仕事に苦戦続きのバルド。
そんな中、いよいよ大きく物語が動き出しそうな展開がやってきました!!!
前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちら
www.under-taker.com
- あらすじ:黒執事第179話「その執事、報奨」Gファンタジー2021年9月号
- 枢先生の巻末コメント
- 葬儀屋ヲタの叫び(感想)
- 考察
- サムじいさん
- 領地に現れた謎の人物
- スティルルーム
- 結構優しいセバスチャン
- ファントムハイヴ家への侵入者
- 武器庫の日本刀
- まとめ
あらすじ:黒執事第179話「その執事、報奨」Gファンタジー2021年9月号
※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!(^^)
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。
扉絵:使用人たち。お皿を落とすメイリン、眠っているバルド、楽しそうなフィニ、困った様子のセバスチャン
廻らない本業
厨房の執事と料理人
・調理も下ごしらえもまともにできないバルドに頭を抱えるセバスチャン
・そんな中羊飼いのサムが小麦粉とミルクを届けに来る
・村の様子に変わりはないかさりげなく聞くセバスチャン
・するとサムは「チャーリーのイン(旅館)にこの辺じゃ見ない立派な馬車が止まっていた」と言う
・普段は閑古鳥が鳴くボロ宿なのに、急に5人以上客が来たと喜んでいたという
・また酒屋のハビーも店番をしていたら知らないおじさんに「ここの領主はどんな酒が好みなんだ?」と聞かれたという
・この話を聞いた後、セバスチャンはバルドにスティルルームの掃除を言いつける
・あの部屋には特別なお客様へのおもてなしに使用される品が揃っているため棚の中まで埃ひとつないようしっかり掃除してくださいという
・掃除する必要がないくらい綺麗な部屋に、バルドは真面目に作業をしなかった
・部屋に会ったクッキーをつまみ食いし、またあの女性と子供を想いだしてしまうバルド。自分を情けなく感じてしまう。
・その夜、寝ていたバルドは小さな物音で一瞬にして目を覚ます
・壁に耳を当て、足音から6人の人間が屋敷内を歩いていることを確認する
・フィニアンを気に掛けるも、ベッドは既に空だった。
・セバスチャンと合流すると「特別なお客様が来たようです」という。
・昼間の仕事、さぼったとは言いませんよね?とほほ笑むセバスチャン
・スティルルームを探ると隠し扉があり、梯子を下りるとそこには大量の武器が隠されていた
ファントムハイヴ家階下の特別な調理道具(クックウェア)ーー
第179話終了
前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちら
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枢先生の巻末コメント
締切日に猫の粗相をロボット掃除機が吸い込み部屋が大惨事になる悲劇を経験しました。
それは猫飼いにとって地獄絵図な状態だ…
葬儀屋ヲタの叫び(感想)
うおおおおおこれは熱い‥‥!!!!!
侵入者の本当に小さな足音を聞いた瞬間に、バッと兵士の顔になったバルドの変わりようにハッとさせられました…!か、カッコいい‥‥
叫びたいことはまだまだあるのですが、考察に関わってくる部分なので後ほど詳しく叫びます!!
それでは考察に移っていきたいと思います!
考察
サムじいさん
出ました!
サムじいさんです↑↑!!!
前回の第178話でも名前は出てましたが
遂に今回本編にも登場!!!
第178話の考察でも言いましたが、実はサムじいさん、今までも何度か本編に名前が登場している領民のおじさんです。
※先代ヴィンセントには孫の名付け親になってほしいとお願いしていました。
今回しっかりヴィジュアルが出たことで、
黒執事特別読み切りのハロウィンパーティーで登場していたおじさんがやはりサムじいさんその人であったことが確定しました笑
帽子を外す挨拶の仕方が一緒だあ~あと眉毛
今回初めて開眼したサムじいさんも見れましたね!
貴重(?)です!
過去のサムじいさん
今回のサムじいさん
真面目にコツコツ働く優しい羊飼いのおじいちゃんサムじいさん…
黒執事のほっこりポイントです( ;∀;)
地道な聞き取り調査
今回サムじいさんに対して
セバスチャンがそれとなく領地の様子を聞く場面がありました。
何気ない会話の中にさらりと織り交ぜていましたが、結果としてサムじいさんが知っていたこの領地の中の小さな変化はとても重要な出来事だったようです。
こんな小さな変化は、それこそ領民でなければ気付きませんよね。
そんな地道な聞き取り調査も、どうやらセバスチャンはしているようです。
領民たちはただ使役する領民というだけではなく、セバスチャンにとってはそれぞれが監視の目の1つのようなものなのかもしれません。
目の付け所が流石ですね。
領地に現れた謎の人物
さて、本編では興味深い人物が登場しました。
サムじいさんたちの証言により、
ファントムハイヴ領地に怪しい人物が現れていることが明らかになったのです。
セバスチャンの予想は的中し、
ファントムハイヴ家に何者かが侵入してきました。
恐らくこの怪しい人物たちと同一人物とみて間違いはないでしょう。
セバスチャンが何故彼らを怪しいと思ったのか、彼らは何者なのかについて少し考察してきたいと思います。
立派な馬車とボロ宿の矛盾
まず初めに、この怪しい人物たちに対し恐らくセバスチャンが違和感を感じたであろう箇所について考察していきたいと思います。
この謎の人物たちの矛盾点は、立派な馬車に乗っているにも関わらずボロ宿に泊まっているという点です。
立派な馬車に乗る人物がボロ宿に泊まるのは純粋に疑問です。
また宿の利用が突然であったことも意味深です。
まるで足がつきたくないといわんばかりですね。
何故酒を買おうとしたのか/子供だと知らない
次に疑問に感じるポイントが、領主に向けてお酒を買おうとしている点です。
この相手の行動からわかることが1つあります。
それはこの人物は領主はお酒が飲めない子供であることを知らないという点です。
大人でも飲めない体質である、ということを知らなかったくらいならばわかりますが、坊ちゃんは完全に未成年です。
坊ちゃんの事を少しでも知っていれば
子供である坊ちゃんへの贈り物としてお酒を選ぼうとはしなかったでしょう。
このことからこの人物は、
坊ちゃんの事を全く知らない人物であるということが理解できます。
またこれは根拠がありませんが、セバスチャンの様子から見てみてもこの人物が来客として坊ちゃんにアポイントを取っていたようにも見えません。
坊ちゃんが子供であることすら知らない相手が、突然アポイントもなしに領地に表れて領主様へのお酒を探している…
かなり不気味な状態です
スティルルーム
今回セバスチャンからスティルルームと言うワードが出てきました。
スティルとは蒸留と言う意味があるそうです。
このスティルルームですが、かなりマニアックなようでネットで探しても詳しい内容がほとんどヒットしませんでした…!
『英国のカントリー・ハウス』という本に少し記載があるようですので今度読んでみようと思います!
ちなみに下記の記事を書かれた方がスティルルームについてまとめた同人誌を発行されているようなのですが、2004年の記事でしたのでもう流石に在庫はないかな‥もしまだ在庫があるならば、是非読んでみたい一冊です。
簡単に説明すると、「スティル」はStill、「蒸留」を意味します。直訳すれば「蒸留室付メイド」ですが、彼女たちの仕事内容は「ハウスキーパーの補佐」です。
そもそも、「蒸留室とは何なの?」「どうしてそれがハウスキーパーの部屋の隣にあるの?」といった、スティルルームそのものの歴史について、同人誌では解説をしていきます。
今までに確認した範囲で、スティルルームに詳しく言及した和書はわずか一冊です。『英国のカントリー・ハウス』、マーク・ジルアード氏の著作です。そこでも、蒸留室の話は簡単に扱われているだけでした。
逆に言えば、これだけマニアックな部屋だからこそ隠し物にはピッタリの部屋と言えるのかもしれません!!
結構優しいセバスチャン
セバスチャン、不真面目なバルドに対し「スティルルームの棚の中まで埃ひとつないようしっかり掃除をしてください」と指示をします。
このセリフは実はバルドに対する武器庫のありかに通じるヒントでした。
ファントムハイヴ家の隠し武器庫への入り口は棚の中にあるレバーを引くことで開くものだったのです。
セバスチャンのヒントは、ヒントと言うよりはもはや答えそのものですねwwww
珍しく優しいですww
逆に言えばそれほど「バルドはここまで指示をしないとどうせやらないだろう」と思っていたのかもしれません笑
※結果セバスチャンの予想以上に仕事の手を抜いたようですwww
ファントムハイヴ家への侵入者
さて、寝静まった深夜。
ファントムハイヴ家への侵入者が現れました。
バルドが聞き取った人数は現在は6人。サムじいさんたちの5人以上という証言と一致します。
ただこの足音の中に、セバス、フィニ、メイリンが含まれていることも否定できないため、まだ正確な人数は分かりません。(※セバスチャンは足音を立てなさそうですが笑)
まだ具体的な人数は確定出来ませんが、それでもかなりの人数が入り込んでいることが分かります。
バルドも「コソ泥にしちゃ数が多い」と言っています。
また馬車が立派な物であったことから、彼らがお金目当ての犯行であるとも考えにくそうです。
彼らの目的は一体何なのでしょうか?
武器庫の日本刀
そして今回のお話の中で一番テンションが上がった部分!!
ファントムハイヴ家の武器庫が初公開されました!!!
うおおおおかっけええええ!!
こんな場所に隠されていたのですね!!流石悪の貴族…!!
普段バルドが使っていた機関銃やメイリンが同時に何本も撃ったスナイパー中などは恐らくここから持ち出されていたのでしょう。
オーソドックスな銃や剣に加え、いつ使うのかいまいちピンとこないような中世的なあまり実用性がなさそうな盾や斧まであります笑
侵入者が来たときに、銃弾の数を心もとなく感じていたバルドでしたがこれでもう安心ですね!
個人的には、この武器庫の中では壁に保管されている複数本の日本刀が気になりました。
薙刀らしきものや杖の仕込み剣まであります。
あれを使うのは…タナカさん?うおおおお↑↑↑
どうやら何種類もあるようです。
これらを使いこなして戦うタナカさん…見てみたいなあ
まとめ
いよいよバルド編でも、
悪の貴族の側面に通じそうな大きな動きが起こりました!
侵入者はどんな人物なのか、何が目的で忍び込んだのか。
またこのミッションを通じバルドはどう行動し、何を想うのか…!
気になる点が目白押しです!
バルドの妻と息子と思われる人物についても、過去のバルドは今まで以上に引きずってしまっている様子を見せています。
また同時に「自分の子供と同じくらいの年だから」と、フィニアンの事を気にかけている様子も見えます。
侵入者が現れた時も、真っ先にフィニアンを心配していました。
そんな中姿を消してしまったフィニアン。
バルドはまだフィニアンの本当の力を知らないはずです。
これはただの根拠のない妄想ですが、
フィニアンがピンチに見えるシーンにバルドが遭遇し、それを助けようとした瞬間ーーーー!みたいなシーンがあったとしたら胸アツですね!
兵隊として戦場にいたバルドが、悪の貴族としてのファントムハイヴ家の一面を見た時、どのように感じるのかが興味深いです!
とはいえまだまだ懐いていない様子のバルド笑
今後坊ちゃんやセバスチャン、フィニアン、メイリンたちに対し、どのように態度が変わっていくのか見ていくのがとっても楽しみです!
餅月