こんにちは!餅月です。
今日は、アニメ黒執事に張り巡らされた伏線について考察をしていきたいと思います!
皆さんは、
アニメ黒執事Ⅱの8巻に収録された
「死神ウィルの物語」という番外編のお話をご存知でしょうか?
このお話は、アニメ版オリジナルストーリーであり、黒執事Ⅱ第8巻に入っています。
他の媒体では見ることが出来ません。
内容は新米死神時代のグレル・サトクリフとウィリアム・T・スピアーズが一人前の死神になるための最終試験を受けるまでの物語となっています。
葬儀屋(アンダーテイカー)をはじめ、死神メンバーが大好きなファンの方には是非是非一度は見て頂きたい作品です!
と言いますのも、この「死神ウィルの物語」の中では
原作漫画の中ではまだ一切登場していない死神派遣協会本部が登場しているからです!
外装は勿論の事、内装、部署、職務、死神たちがどのような基準で一人前の死神になっていくかなど、細かい点まで様々なことが明らかにされています。
また、葬儀屋とクローディアの関係性を暗喩しているような、非常に意味深なシーンも存在します。
今回は、そんな「死神ウィルの物語」について考察をしていきたいと思います!
今回のブログ記事では、
前半でこの作品に隠された葬儀屋とクローディアの伏線かもしれない箇所についての言及を、
そして後半では
死神派遣協会内部についての考察をしていきたいと思います!
・死神が死ぬ予定の少女と恋に落ちる
— 餅月 (@mochimochimoon3) August 26, 2020
・死神は代わりに自分の魂を差し出しその少女を救う
・少女は生き返る為にその死神の記憶を失わなければならなかった
・それでもいいと死神は身を差し出し、消える
・少女は生き返り普通に結婚し子供を産む
・子供に死神の名前をつけた
・作者死亡の為作品未発表
- 「死神ウィルの物語」あらすじ
- 葬儀屋とクローディアの伏線かもしれない箇所
- 葬儀屋と似ているキャラクター
- 血縁関係からくる共通点(フランシス)
- 時系列からくる共通点(ウィル)
- 死神派遣協会内部についての考察
- まとめ
「死神ウィルの物語」あらすじ
死神派遣協会で、新人死神の研修者として指導をするウィルとグレル。
新人死神に死神派遣協会内を案内します。
殺風景な近代オフィスビルのような死神派遣協会。
その廊下にはいたるところに視力検査のためのポスターが貼られていることが印象的です。
ウィルは新人たちに以下の様に死神の仕事を説明します。
・死神の仕事は上から配布された死亡予定者のリストに基づき、死亡予定者を審査、デスサイズで一人一人の記憶である走馬灯劇場をチェックする事。
・走馬灯劇場にはその人間の記憶、人生のすべてが映し出されており、死に値するかを判断し回収する
死に値しない人間なんているんですか?という新人死神の質問に対しウィルは
「世界に有益となり得る人間。その人間が存在することで世界が大きく変わるような人間はリストから外され、死を免れます。しかしそんなケースは通常有り得ない。死神は万が一が無いよう、確認作業をしているだけに過ぎません。上からの指示に従い、ただ淡々と、坦々と。」
と答えます。
管理課
死亡者リストや、回収した魂の管理
※ここで死神が制作している書類の中にPhantom killerの文字があります。時期的に坊ちゃんの事を指している可能性があります。人事課
協会内の人事を担当
庶務課
備品やデスサイズの管理をする回収課
実際に現場で魂を回収する
眼鏡課
眼鏡に関する全てを備えた、死神派遣協会のまさに中枢※科学捜査課
「死神ウィルの物語」では言及がなかったが、原作には存在する部署。まだ詳しい業務は不明。死神オセロが在籍している死神派遣協会きってのギーク集団
眼鏡課課長、ローレンス・アンダーソン通称おやっさんは、死神全員のメガネを作っているという伝説の人物です。
新人死神たちもその存在を知っており、あの人が作った眼鏡をかけられると色めき立ちます。
しかしローレンス・アンダーソンの眼鏡は、死神最終試験に合格した者しかかけることが出来ない、一人前の死神となった証ともいえるものであるとウィルは伝えます。
最終試験に受からなければ去って頂くのみというウィル
ウィルは自分自身が研修生だったころを思い出します。
研修期間を無事に終えたグレル・サトクリフとウィリアム・T・スピアーズは一人前の死神になるための最終試験に臨むことになりました。
二人一組となり、初めて人間の魂の審査と回収をします。
グレル・サトクリフ
実技評価:AAA
筆記評価:B
倫理評価:c評価平均:A
ウィリアム・T・スピアーズ
実技評価:B
筆記評価:B
倫理評価:B評価平均:B
当時のグレルは黒いスーツ姿に短髪です。
グレルは、評価Bのウィルと組まされたことが気に入らずウィルに対して冷たく攻撃的な態度をとります。
死神になるための最終試験は、実際に人間の魂を回収することでした。
期限は一か月。
その間に二人は対象者の魂を審査し、本当に魂を回収してもいいかを判断することになります。
2人は支給されたデスサイズ(文字通りただの小さな草刈り鎌)を持ち、人間界へ降り立ちます。
2人が初めて魂を回収する相手は、小説家志望のまじめな青年でした。
対象者
トマス・ウォリス
出身:イギリスブリストル
誕生日:1775年生まれ
死亡予定日:1799年12月16日午後4時
職業:小説家志望
ウィルは、対象者を調査するために大胆にも何と直接の接触を試みます。
死神であることも対象者に明かしてしまったウィル。
もうすぐ死ぬこと、そして魂を回収しに来たことをストレートに伝えました。
焦るグレルに対し「対象者と接触してはいけないという規定は無く、また死神だと明かしてはいけないという規定はない」と言うウィル。(サーカス編でも自らの正体をウィルはサーカス団員たちに明かしていましたね。)
しかしサーカス編の時同様、死神であると信じてもらうことはできませんでした。
対象者トマスは、2人の事を役者だと思いこみます。
トマスは自らを死神と名乗るウィルからインスピレーションを得て、小説「死神ウィルの物語」の執筆に着手します。
「死神ウィルの物語」あらすじ
新人の死神ウィルが、様々な人生を見つめていく物語
善人も悪人もなく、死にゆく魂をただ淡々と見つめる
そんな死神ウィルが、死にゆく定めの人間の娘に恋をしてしまう
娘もウィルに恋をする
死神のおきてと愛のはざまで、死神ウィルは迷う
しかしウィルはおきてを破り愛を選び、人間の娘を助けようとする
ウィルの努力むなしく、娘は死んでしまう
ウィルはあの世をつかさどる神に、彼女の代わりに自分の魂をささげるから彼女を生き返らせてくれと頼む
娘の命は救われることになったが、1つ条件があった。
それはウィルに関する記憶を消されてしまうというものだった
ウィルは「それでもいい。たとえ記憶を失おうとも、その魂の底に愛の証は必ず残る。それは誰にも消すことなどできない。」と答える
ウィルは消え、娘は蘇り生き続ける。
普通に恋をし、普通に子供を産み、その子供にウィルと名付けた。
作品は初めて認められ出版が決まりました。
その原稿の提出締切日こそが、トマスの死亡予定日である12月16日午後4時でした。
「死神ウィルの物語」を読み、その出来の良さにグレルは「この小説家は見逃してもいいと規定されている世界を変える人間なのではないか」と同情の言葉を溢します。
しかしそんな言葉に耳を貸さず淡々と魂を回収しようとするウィル。
それに腹を立てたグレルはウィルを阻止しようとデスサイズで攻撃します。
しかしいざ戦ってみると実技評価Bのウィルは、実技評価AAAであるはずのグレルを押す勢い実力の持ち主でした。
「どうして」と戸惑うグレルに対し「協会の入会条件は評価平均B以上でしたので」というウィル。
ウィルは意図的に本気を出していなかったことがここで初めて明らかになりました。
更にウィルはグレルにこのように言い放ちます
「この作品は歴史に名を残す名作となるでしょう。確かに彼は歴史に名を残す大作家になるかもしれない。しかし彼が居ようが居まいが、世界は変わらない。」
この冷たさにグレルは無事ノックアウト
ウィルは魂の回収を決行します。
完成した原稿を出版社に持ち込む途中で事故にあうトマス。
ウィルは走馬灯劇場を再生します。
しかし途中で走馬灯劇場がウィルの体に絡みつき、眼鏡を払い落とされてしまいます。
作業が出来なくなったウィルの体に走馬灯劇場が入り込み、記憶が流れ込みます。
死に逝く者のあがきと命の重みを体で感じるウィル。
ウィルは「トマス、トマス」とうめきながら涙を流します。
それを助けたのはグレル・サトクリフでした。
2人で力を合わせて何とか魂の回収を終えたグレルとウィル。
トマスは死に、原稿用紙を提出することが出来なかったため「死神ウィルの物語」は未発表となりました。
研修に合格し、一人前の死神となったウィル。
死神の眼鏡は、命の重みを知った者のみに与えられる「命の眼鏡」であることを悟ります。
最後に研修生に対し、
「眼鏡を、大切に」と優しく言うウィル
「死神ウィルの物語」終了
これらを踏まえ、まず初めに
葬儀屋とクローディアの伏線かもしれない箇所についての言及を考察していきたいと思います!
葬儀屋とクローディアの伏線かもしれない箇所
死神と人間の少女の恋物語
「死神ウィルの物語」には意味深なシーンが存在します。
それこそが、小説家トマス・ウォリスによって書かれた小説「死神ウィルの物語」の内容部分です。
この作品の中では、死神の名前はウィルでした。
しかしこの物語はそっくりそのまま葬儀屋(アンダーテイカー)とクローディア・ファントムハイヴの関係性を暗喩している可能性があります。
当ブログでは以前より、
葬儀屋(アンダーテイカー)はシエル・ファントムハイヴの祖母であるクローディア・ファントムハイヴと恋仲であった可能性について言及してきました。
※こちらについては下記記事に詳しくまとめてあります!
www.under-taker.com
勿論この「死神ウィルの物語」の全てがその通り葬儀屋たちに当てはまるとは限りません。
現に人間の女性であるクローディア・ファントムハイヴは既に亡くなっていますし、葬儀屋も「死神ウィルの物語」の死神と違い、現在もなお存在し続けています。
しかし同時に、当ブログでは以前より、
葬儀屋はクローディアと自分自身との関係性を秘密裏にしていた可能性についても言及してきました。
葬儀屋は豪華客船編の際、死神と呼ばれたのは半世紀(50年)ぶりだと言っていました。
つまりクローディアが9歳の時が最後であることが分かります。
クローディアは36歳で亡くなったので、この約27年間、クローディアは葬儀屋の事を死神とは呼んでいないことはほぼほぼ確定かと思われます。
ヴィンセントが生まれたのもこの27年間の間ですので、ヴィンセントはほぼ間違いなく葬儀屋が死神であることを知らなかったものと思われます。(彼は頭がいいので、もしかすると何らかの「気づき」はあったかもしれませんが……少なくとも葬儀屋を「死神」と呼んだことはない可能性が高いです。)
クローディアも9歳までの間に葬儀屋と会っていなければ、葬儀屋が死神であることを最後まで知らなかった可能性が高いです。
しかし逆に言えば、この9歳までの間に出逢っていた場合、葬儀屋がクローディアに対し自身が「死神」であることを名乗った可能性は十分考えられます。
今はまだ妄想の域ですが、もしそんな過去が本当にあったとしたらなんともエモいですよね(*^▽^*)
死神だと明かしてはいけないという規定はない
葬儀屋がクローディアに対し自身が死神であることを名乗った可能性があると考える根拠こそ、今回の「死神ウィルの物語」の中で語られた、ウィルのこのセリフです。
・死神は、魂回収の対象者と直接接触してはいけないという規定は無い
・死神は、自分が死神だと明かしてはいけないという規定は無い
何故敢えて「死神ウィルの物語」の中でこのような死神の規定が明らかになったのでしょうか?
サーカス編で、サーカス団員たちの前で自分が死神だということを明かしたウィルの行動を説明するためである可能性ももちろんあります。
ただもしこの規定内容も葬儀屋とクローディアの伏線であった場合、これらの規定は葬儀屋もまた、ウィル同様クローディアに対し自身が死神であることを明かした可能性を指している可能性も現段階では十分に考えられるのではと感じます。
ウィルは、死神現役時代の葬儀屋に似た死神である可能性
ウィルと同じく、葬儀屋もまた人間相手に対し自分自身が死神であると明かしたのではないかと考えるのにも理由が存在します。
それは題名にもある通り、ウィルは死神現役時代の葬儀屋ととても良く似た死神として描かれている可能性があるからです。
詳しくは下記記事にまとめてあります!
こちら個人的にとても面白い考察が出来たと思っているので、一部引用させて頂きます。
www.under-taker.com
葬儀屋と似ているキャラクター
葬儀屋は非常に複雑なキャラクターです。
恐らく葬儀屋は、読者の私たちが思っている以上に、様々な黒執事の登場キャラクターたちと意外な点で深い接点を持っていることがあるキャラクターである可能性があります。
それはさくっと考えてみても、
・真シエル
・坊ちゃん
・ヴィンセント
・クローディア・ファントムハイブ
・タナカ
・ウィル
・フランシス
・エリザベス(リジー)これだけのキャラクターたちと、
ただの知り合い以上の深い関係がある伏線が現在既に張られています。
ものすごい量ですね。今回その中でも考えていくのが、ウィルとフランシスとの関係性についてです。
他のキャラクターたちと葬儀屋の関係性については過去記事や先ほど紹介した記事で考察してますのでよろしければ読んでみてください。
「いつ」の、葬儀屋と似ているのか?
葬儀屋というキャラクターは非常に複雑です。
何が複雑かといいますと、変人キャラを隠れ蓑に使い、葬儀屋が本来どんな人物なのか、何を考えているのかがほとんど隠されてしまっているからです。
この隠れ蓑がはがれたシーンは数えるほどしかなく、恐らく豪華客船編で遺髪入れを落とした一瞬とヴィンセントの写真を見て涙を流した時くらいではないかと感じています。
葬儀屋と関係がありそうなキャラクターたちは、小さな共通点や似ている点が多々あります。しかし、それがいつの葬儀屋と似ているか。
ここが非常に複雑になっている可能性があります。分かりやすく順に整理していきたいと思います。
大過去・過去・現在
まず第一に葬儀屋像という面から考えていきたいと思います。
葬儀屋は、過去に何らかの非常にショッキングで悲しい出来事に遭遇したことより、人柄がガラリと変わってしまった可能性があります。
つまり葬儀屋は内面(外面もか?)が何度かメタモルフォーゼしているキャラである可能性が高いです。これが葬儀屋というキャラクターを非常にややこしくしている原因だと感じています。
具体的に時系列で見ていきたいと思います。
・大過去(生前。自殺前)
・過去(死神現役時代)
・現在(死神派遣協会離脱後)
大過去なんて言葉、
私英語の授業以来初めて日常で使いましたこの言葉を知っててよかった…初めて大過去という学びが役に立ちましたwwww
さて話を戻しまして。
このように、
葬儀屋は現在の葬儀屋像に至るまでに第三形態を乗り越えた可能性があります。更に具体的に掘り下げてみます。
大過去(生前。自殺前)
・真面目
・努力の天才
・厳しさの中にも思いやりがある(根拠・フランシスの性格)過去(死神現役時代)
・真面目
・努力の天才
・模範的な死神
・冷酷(根拠・ウィルの性格)(生前の思いやりが消えた)
現在(死神派遣協会離脱後)
・笑いフリークス
・変人
・不真面目(っぽく見える)
・死神現役時代に一度失っていた家族愛、思いやりが復活したのではと感じる(ファントムハイヴ家への執着心。クローディアが原因か?)現在の葬儀屋さんほんと何があったんだ/(^o^)\
このように、葬儀屋は元から変人であったわけではありません。(ここは記事初めの画像でも分かる通りもう確定しています。)
つまり、この変人っぽく一見不真面目に見える葬儀屋の姿こそが
枢先生によって張られたミスリードなのではないかと私は感じています。真面目で努力してなくちゃ、死者蘇生の技術なんて得られませんものね。
では更に、葬儀屋が何故このようにメタモルフォーゼしたのかを先ほどの表に書き加えて考えてみたいと思います。
大過去(生前。自殺前)
・真面目
・努力の天才
・厳しさの中にも思いやりがある(根拠・フランシスの性格)第一回目のショッキングな出来事発生
・自殺を決意し、決行する
・絶望したのか、フランシスが持つような思いやりの心を捨てて冷たい真面目人間になってしまう。
・自らの名前も捨てるほど自身を嫌悪したか
過去(死神現役時代)
・生前の自分の名前を捨てる
・自分を名前ではなく冥籍番号で呼ばせる
・真面目
・努力の天才
・模範的な死神
・情をもたない(根拠・ウィルの性格)(生前の思いやりが消えた)
第二回目のショッキングな出来事発生
・遺髪入れの人々との出会いを越え、クローディアとの出会いで葬儀屋の中にビックバンが起こったか?
・恋をし、関係を持ち子供が出来る
・クローディアとの出会いを通じ、生前持っていた本来の自分の姿である優しさや思いやりの心を取り戻す
何かが理由で死神をやめる決意をする
第三回目のショッキングな出来事発生
・クローディアが死ぬ(間接的に殺される?)
現在(死神派遣協会離脱後)
・笑いフリークス
・変人
・不真面目(っぽく見える)
・死神現役時代に一度失っていた家族愛、思いやりが復活したのではと感じる(ファントムハイヴ家への執着心。クローディアが原因か?)
・クローディアの忘れ形見を「情報屋」という立場を借りてこっそりと見守る第四回目のショッキングな出来事発生
・ファントムハイヴ家が双子を残し全滅する
・最愛のヴィンセントの死
現在(ファントムハイヴ家襲撃事件後)
・本来の自分が持つ思いやりや家族愛の心を抑えきれなくなり、これ以上クローディアの忘れ形見のファントムハイヴ家が虐げられることを黙ってみていることが遂にできなくなる
もうやめたげて葬儀屋のライフはゼロよ(ノД`)・゜・。
もしこれがあっていたとしたら葬儀屋のメンタルフルボッコどころじゃありません‥‥あまりにも辛いです。
このように、
葬儀屋は様々な出来事を通じて葬儀屋本人の内面に大きく変化が出ています。そしていつの葬儀屋に似ているか。
これを突き詰めていくと、その葬儀屋に似ているキャラクターと葬儀屋が上記の表のどのタイミングでであった可能性があるかを考える参考にすることが出来ます。
それが最も分かりやすいのがウィルです。(後で説明します)
ウィルは最も葬儀屋と出会った時系列が反映されているキャラクターなのではないかと考えています。
しかし、それと同時にフランシスをはじめミッドフォード家は、ウィルとは対照的な葬儀屋との伏線の張り方をされている家族だと感じます。
血縁関係もなく、表面的な付き合いしかなかったウィルは、おそらく死神派遣協会時代の葬儀屋像としか似ることが出来ません。
ですが、ミッドフォード家は葬儀屋と血が繋がっている可能性があるため、
もし本当に血が繋がっていた場合、これらの葬儀屋自身の紆余曲折により変化する葬儀屋の外面に流されることなく、より本来の葬儀屋像を明確にかつ象徴的に一人一人が体現しているキャラクターである可能性があります。
もし本当に血が繋がっていた場合、これらの葬儀屋自身の紆余曲折により変化する葬儀屋の外面に流されることなく、より本来の葬儀屋像を明確にかつ象徴的に一人一人が体現しているキャラクターである可能性があります。これを踏まえて、まずはミッドフォード家とフランシスから更に考察を深めていきたいと思います。
血縁関係からくる共通点(フランシス)
本来の葬儀屋像
葬儀屋とファントムハイヴ家の血縁関係の疑惑から、当ブログでは今までミッドフォード家と葬儀屋の内面的共通点について考察してきました。
というのも、原作者の枢先生が
黒執事の中では女の子は父親に似て、男の子は母親に似る。それを表す象徴的な家族がミッドフォード家であると言及なされたからです。また同時にミッドフォード家のエリザベスの兄、エドワードはおじいちゃん似であるとも言及されました。
もし葬儀屋が本当にシエルの祖父、ヴィンセントの父であった場合、ミッドフォード家は葬儀屋似であり、エドワードも葬儀屋似であることになります。
ミッドフォード家は真面目であり、現在の葬儀屋と一見正反対の家族であるように見えます。
しかし、私はこれこそが枢先生によるミスリードなのではないかとずっと考えていました。
というのも、ミッドフォード家が葬儀屋に似ている場合、それは血を分けたからこそ似たということになります。
つまり、ミッドフォード家は、いうなれば本来の葬儀屋に似ているのではないかと考えました。
「葬儀屋は現在こそ変質者めいたキャラクターであるものの、それは元からの性格ではなく何か過去に原因となる出来事があった可能性が高いのではないか。生前や死神現役時代の葬儀屋は、現在のような変人ではなくむしろ真面目な人物だったのではないか。」
以前よりこのように考察していました。
そして、上記の「葬儀屋は元来真面目なキャラクターなのではないか」という考察は的中◎しました。
ここで葬儀屋とミッドフォード家に大きな共通点が出来たからこそ、葬儀屋が本当にファントムハイヴ家と血縁関係がある可能性が私は更に濃厚になったのではないかと感じました。
時系列からくる共通点(ウィル)
自殺後、死神現役時代の一時的な葬儀屋像
これと対照的な伏線の張られ方をしているのではと感じるのがウィルです。
当記事のトップにもリンクを張りましたが、葬儀屋とウィルは師弟関係の死神であった可能性があります。
www.under-taker.com
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早く葬儀屋の死神現役時代が見たいぃ‥‥‥‥‥きっとフランシスとウィルを足して2で割ったような性格だよ
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2019年6月16日
「何やってるんですか」って氷のような冷たい瞳で見下されて溜息つかれたい‥
‥‥あっ、グレルのウィルに対する萌えポイントってこれか!?
葬儀屋には置き換えたらようやく理解できたわ!!葬儀屋(アンダーテイカー)は、
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2019年6月16日
死神派遣協会現役時代や生前は笑顔がほとんど無いキャラクターだったに1億ドルイット賭けます。
もっと具体的に言うとウィルとフランシスみたいな。真面目で笑顔も無く、何なら表情すらほとんど変えないくらい冷静で淡々とした性格だったんじゃないかなぁフランシス→
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2019年6月16日
生前の葬儀屋に似てるのでは
フランシスは厳しいし規律を守るし強く厳しく気高い。でも決して冷徹なわけでは無い。思いやりもあるし笑顔も見える。これが生前の葬儀屋で、この根っこにしっかりと持つ優しさが、ファントムハイヴとクローディアに向けられたのではと感じるウィル→
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2019年6月16日
自殺し、死神になってからの葬儀屋に似ているキャラクターなのでは
ウィルがもし葬儀屋と師弟関係又は接点があった場合、ウィルは死神としての葬儀屋しか知らない。
死神と生前との葬儀屋の違いは、この根っこの優しさを持ってるか捨てているかにある気がする。死神葬儀屋は坦々と淡々と、冷静さに拍車がかかった可能性がありそれは冷酷というものにも近いのかもしれない。
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2019年6月16日
ウィルにはグレルへの優しさは感じず事務的。その姿勢が、以前敬愛していた死神としての葬儀屋の姿勢を習ったものだとしたらすごく面白い。だからこそ、そんなウィルっぽい葬儀屋を生前のフランシスのような葬儀屋に戻したのがもしクローディアだとしたら本当にすごいことだよなと思う。
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2019年6月16日
葬儀屋としては苦しかっただろうな‥‥。ウィルみたいに淡々と仕事だけ続けてそういう内面から目を背け続けるほうがきっと心は傷まないだろうから‥葬儀屋が過去に何があったのか。
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2019年6月16日
なぜ自殺したのか、その要因は。
「過去につまずいた」とはいつの事なのか?生前の自殺理由か?それともクローディアとの出会いか?
今後が気になって仕方がない
ウィルと死神時代の葬儀屋の共通点をまとめてみます。
・「坦々と、淡々と」という死神道を語るセリフが一致
・上記のセリフを言ったのはウィルと葬儀屋のみで他の死神からこのワードは出ていない
・葬儀屋「リストを漏らさず、情をかけず、遅刻をせずミスをしない」
・残業を嫌うウィルと酷似
・グレルに対し情を見せないウィルと酷似
・死神ウィルの物語でも、情に流されず魂を刈り取った姿勢が一致
・ウィルのキャラソンとほぼ内容が一致このように、ウィルと葬儀屋は死神としての在り方が非常に似ています。
私は、おそらくウィルが葬儀屋にあこがれ、その姿をまねたのではないかと感じています。
ですが、それは本来の葬儀屋の姿ではありません。先ほどの表で行くと「過去」に値する点の葬儀屋像でしかありません。
故に、ウィルと葬儀屋は根本は異なっていると感じます。
ウィルも人間としての生前にわざわざ自殺を選ぶほどですから何らかの性格の変化はあったはずです。
ですが葬儀屋とウィルに血縁関係はまず考えにくいことから、フランシスのような根本的な共通点はほぼ一切ないのではないかと感じています。(偶然何かしら共感できる節があり、そこに惹かれたという可能性も無くは無いですが、葬儀屋は死神派遣協会で本名さえ名乗っていなかったので、そのような一面をウィルに見せているとは考えにくいかなと感じました。)
以上の事から、私はウィルは死神現役時代の葬儀屋に似たキャラクターではないかと感じます。
そのように考えると、葬儀屋もまた人間に対し自分自身が「死神」であることを名乗った可能性や、「死神ウィルの物語」で、ウィルという名前の死神が人間の少女と恋をする内容が、実は葬儀屋とクローディアの関係性を暗喩しているという可能性も十分に考えられるのではないかと感じます。
涙を流したウィル
こちらはまだ根拠が少ないため、考察というよりは妄想です。
葬儀屋とクローディアが恋人同士だった場合、1つ疑問が生じます。
それは、2人がどのようにして恋愛関係になったかという疑問です。
葬儀屋は顔が良い( )ので、クローディアが葬儀屋に恋をすることはまだ納得がいきます。
しかし問題は葬儀屋です。
相手は何百年生きてきたかわからない、伝説の死神です。
恐らくその美しさで、沢山の女の人をヒイヒイ言わせてきたことでしょう。
女性にはまず困らなかったはずです。
クローディアはあのヴィンセントや双子たちの先祖なので、とても美しい人であったことは間違いないと思います。
しかし声を大にして言いたいのは、クローディアの魅力は恐らく美しいだけではなかったという点です。
これは私の個人的なイメージなのですが、
葬儀屋は恐らくただ美人なだけでは恋に落とすことが出来るような相手ではないのではないかと勝手ながら感じています。
と言いますのも、葬儀屋は死神派遣協会で本名を名乗らず冥籍番号で名前を通していました。
このあたりからもわかる通り、死神現役時代の葬儀屋は、恐らく誰のことも信用していません。
また自分の名前も名乗りたくないほどの強い自己否定を兼ね備えていた可能性があります。(麻酔が無いあの時代にピアスをバチバチ開けていることや、足元の拘束具のようなサイハイブーツもそれを象徴しているかのように感じます。当ブログ管理人の餅月は、コスプレの為に葬儀屋さんと同じ位置に同じ個数ピアスを開けていますが、あの痛みはヤバいです。葬儀屋さんはドMなんじゃないかと思ったくらいです)
こんな風にガードがとても固い葬儀屋さんなので、いくら魅力的に感じ近づきたいと思っても、
恐らくそもそもかなり高い壁があったのではないかと予想できます。
もし葬儀屋とクローディアが本当に恋人同士であった場合、クローディアはどのようにしてこの壁を乗り越え、葬儀屋の心を射止めたのでしょうか?
これはあくまでまだ根拠が浅い仮説なのですが、葬儀屋はクローディアの走馬灯劇場に入り込まれた過去がある可能性も一説としては考えられるかな?と感じています。
「死神ウィルの物語」の中で、ウィルは魂回収時にトマスの走馬灯に入り込まれてしまいました。
その時、冷静沈着だったはずのウィルは「トマス、トマス」と名前を呼びながら涙を流しました。
痛みだけの涙であったとしたら、このように名前を連呼することはあまり考えにくいです。
勿論あの涙は痛みも理由の一つであったと考えられますが、それ以上に走馬灯劇場が体内に入り込んだ場合、その人物に酷く感情移入をしてしまうものであることを表している可能性があります。
仮にもしこれが伏線であった場合、
クローディアの走馬灯劇場は過去に何らかのタイミングで葬儀屋の体の中に侵入し、葬儀屋が何百年と殺し続けてきた「感情」を呼び覚まさせるきっかけを作ったのかも、しれません。
まだまだ根拠がないのであくまで一説です。
早く二人の馴れ初め(仮)が知りたいですね!(^^)!
葬儀屋とクローディアの伏線まとめ
以上が、「死神ウィルの物語」に張られた可能性がある葬儀屋とクローディアに関係する伏線まとめです。
「死神ウィルの物語」には、まだまだ興味深い点が沢山存在します。
次に、死神派遣協会内部についての観点から考察をしていきたいと思います!
死神派遣協会内部についての考察
死神派遣協会外装
まず、死神派遣協会の外装が明らかになりました。
まるで現代日本のオフィスビルのような近代的な作りで、当時の黒執事の時代に比べて間違いなく時代的に見て進みすぎた建物であることが分かります。
中は非常に殺風景かつ清潔感があります
この建物のほかにも、そっくりな建物がいくつか背後に見えることも興味深いです。
今回ウィルたちがいたこの建物も死神派遣協会本部なのかはまだ分かりません。
仮にこの建物が本部であった場合、過去にこの建物は一度葬儀屋によって破壊されたものである可能性があります。
死神の眼鏡とデスサイズ
「死神ウィルの物語」で、
新人の死神たちはみな丸眼鏡と草刈り鎌タイプのデスサイズが支給されることがわかりました。
この丸眼鏡、どこかで見覚えはありませんか?
そう、オセロです。
オセロは原作の中で、現在もまだ支給されたころのデスサイズをそのまま使用していることが明らかになっています。
ファッションなどにはどうやらかなり無頓着な様子。
一人前の死神となり、おやっさんの眼鏡を許される立場のはずのオセロですが、研修時代の眼鏡のままもしくは、研修時代と同じ形の眼鏡を付けているのかもしれませんね。
とてもオセロらしい一面だと感じます(^^)
ちなみに、実は下っ端時代の葬儀屋と思われる写真がすでに原作で登場しています。
しかもショートヘアです
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丸眼鏡か…は正直ちょっと微妙ですが、グレルとウィルの研修時代もそこまで丸眼鏡風ではありませんでした。
メインキャラなので、シャープさを失わない程度のすこし「丸眼鏡風」の印象で絵を統一しているのかも、しれません笑
眼鏡課
中でも最も興味深い部署が眼鏡課です
・眼鏡に関する全てを備えた、まさに死神派遣協会の中枢
・一人前の死神になって初めてローレンス・アンダーソンの眼鏡をかけることが許される
・ウィル曰く、死神の眼鏡は命の重みを知った者のみがかけられる「命の眼鏡」
・眼鏡が無く、視力を奪われると時に魂回収時に走馬灯劇場に絡めとられてしまう危険性もある
死神派遣協会の中枢とまで言われるほど、非常に重要な部署です。
「死神ウィルの物語」の中では、何度も「眼鏡を大切に」というワードが出てきます。
死神派遣協会の内装は殺風景で、近代のオフィスビルそのものですが、1つだけ一般的なオフィスビルと大きく違う点があります。
それは廊下のいたるところに視力検査用のポスターが貼られているという点です。
この視力検査表もまた眼鏡に関わるものであり、いかに死神派遣協会にとって眼鏡が欠かせない存在なのかがよくわかります。
実はこの眼鏡ですが、
死神派遣協会が眼鏡を大切にしている理由には大きな伏線が関わっている可能性があります。
当時のイギリスでは、眼鏡には「悪魔の仕業」という異名がありました。
これを死神派遣協会が大切にしていて、ましてや協会の「まさに中枢」として置いていることは非常に興味深いです。
眼鏡と死神派遣協会についての考察は、下記記事で詳しくまとめています!
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ローレンス・アンダーソン
眼鏡課課長、ローレンス・アンダーソン。
彼もまた死神です。
一人前の死神は全員彼の眼鏡を付けており、正しく伝説の人物であると言えます。
葬儀屋さんの眼鏡も、彼が作ったものだったのでしょうか(*'▽')
(小さな疑問なのですが、新人死神たちの丸眼鏡は誰によって作られているのかも気になりますね!)
ローレンス・アンダーソンという名前に何か由来は無いかを調べてみました。
するとファミリーネームとファーストネームそれぞれで一件ずつ、イギリスの有名な眼鏡ブランドの名前と一致することが分かりました。
非常によくある名前なので単に偶然かもしれませんが、ローレンス・アンダーソンの名前の由来になった可能性のある内容についてメモとして残しておきます
ローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー
イギリスの眼鏡の黄金時代を知る唯一の現役デザイナー現在71歳になる眼鏡のデザイナー、ローレンス・ジェンキンは、1970年代のイギリスの眼鏡の黄金時代を築き上げた3大ブランドのデザイナーのうちの一人です。しかも、一度は90年代に引退したものの、昨年に自身のブランドを立ち上げ、イギリスの眼鏡の黄金時代を知る、今となっては唯一の現役デザイナーです。また、ローレンス・ジェンキンは、イギリスの眼鏡の博物館に協力するほど、眼鏡の歴史やヴィンテージの眼鏡に精通しています。
Kinloch Anderson(キンロックアンダーソン)
『スコットランドから、タータンをアイデンティとした、英国王室御用達ブランド。「クオリティ」、「クリエイティビティ」、「クラフトマンシップ」をコンセプトにし、本物志向の紳士をターゲットに、最高級のクオリティを提供』1868年、スコットランドでタータン&キルトメーカーとして創業した老舗アパレルブランド、
Kinloch Anderson(キンロックアンダーソン)Kinloch Anderson(キンロックアンダーソン)は、
スコットランドの民族衣装「ハイランドドレス」や「キルト」、
伝統模様「タータン」のリーダー的存在として知られており、
ロイヤルワラント―英国王室御用達の認定を受けているブランドでもあります
引用源:https://meganeya.ti-da.net/e9275065.html
どちらも超一流のイギリスの眼鏡ブランドです。
特にKinloch Anderson(キンロックアンダーソン)が受けている英国王室御用達のロイヤルワラントは、黒執事ファンの私たちにとってはカレー編でなじみがある言葉ではないでしょうか。
確証は持てませんが、
死神派遣協会眼鏡課課長ローレンス・アンダーソンの名前はここから由来されている可能性があります。
疑問点:死神派遣協会の入会条件は評価平均B以上
また、「死神ウィルの物語」の中では一つ不気味な点があります。
それは、死神になれるのは評価平均Bランク以上の者のみという点です。
では、評価平均がBに満たなかった死神たちはどこに去っていくのでしょうか?
原作では、死神たちは自殺した元人間であることが明らかになっています。もし仮にこれがアニメ版にも共通していたとしたら、この基準はちょっと恐ろしいものとなる可能性があります。
しかしこれがアニメ版にも適応されているかはまだ定かではありません。
といいますのも、アニメ版の新人死神たちは人間の事を「人間たち」と言っているからです。
もし仮にアニメ版の中でも死神たちが自殺した元人間という設定が生きていたとしたら、この死神たちは自殺したばかりの元人間であるはずの為、「死神」として発せられたこのセリフには少々違和感を覚えます。
ただ死神たちは死神派遣協会により一種の洗脳状態である可能性も同時に浮上しています。
これにについては以前下記記事で言及しました。
なので、死神派遣協会側が新人死神たちにこのように思い込ませている可能性も否定でしません。
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「死神ウィルの物語」の中では
ランクB以下の死神は、使えなければ去って頂くのみというウィルのセリフがありました。
仮にアニメ版の設定で死神たちは死神派遣協会以外にも仕事が選べた場合、これはただクビになるという意味の為平和なものとなります。しかしもしアニメの設定も原作と同様だった場合、自殺した元人間が死神派遣協会の規定ランクをクリアできなかった場合、その後どうなるのかを想像するのはとても不気味です。
死神になるテストに落ちた自殺者はどうなるのでしょうか?
魂が消滅するのでしょうか?しかし自殺した死神たちは、自殺した当初はそれを望んでいたはずです。それにも関わらず死神としてまた生きなくてはいけないということは、普通は嫌だと思うのではないでしょうか。それにも関わらず研修を受け、一人前の死神を目指す姿勢にはそもそも違和感を感じます。
その為私は、死神派遣協会によって死神たちは既に何らかの洗脳状態にある可能性が考えられるのではないかと思っています。
まだこれは妄想の域ですが、可能性としては十分考えられるのではないでしょうか。
評価平均B以下は、もしかするとこの洗脳にかからず、自殺願望を抱えたままの人物の事を指すのかも、しれません。
その点でいえば、もしかすると葬儀屋は本来研修で振り落とされるべきはずだった洗脳にかからなかった死神である可能性があります。
そうだとしたら、それは死神派遣協会にとって、協会を乱す危険因子となりえたはずです。現に死神派遣協会本部は一度葬儀屋の手によって半壊にまで追い込まれました。
まだまだ分からないことだらけですので今後この考察は変わっていく可能性もありますが、あくまで一説として、メモとして残しておこうと思います!
まとめ
以上が「死神ウィルの物語」の中の、伏線箇所に関する考察総まとめです!
「死神ウィルの物語」では、死神派遣協会の内部が本当に細かく描かれています。
黒執事の死神ファンの皆様は、間違いなく興奮する内容となっていると思います!
特に一番気になるのは、やはり眼鏡課の存在です。
ウィルは死神の眼鏡を「命の重さが分かったもののみ付けることが許される、命の眼鏡」と言いました。
しかし、この考えがすべての死神に共通しているかもまた疑問です。
現にアニメの中では死神ロナルド・ノックスが眼鏡を邪険に扱い、ウィルに「眼鏡の大切さが理解できていないとは!減給対象です!」と怒られるシーンが存在します。(そうはいってもロナルド・ノックスも自殺者であるため、彼も彼なりに考えている可能性もありますが…)
眼鏡というものがどういうものなのかは、恐らく規定として書かれているわけではありません。
「眼鏡を大切にしろ」
死神派遣協会で共通認識されているのは恐らくここだけなのではないでしょうか。「何故大切にしなくてはいけないのか」という部分が抜けている可能性があります。
その為ウィルは研修を通じ、眼鏡の大切さを自分なりに理解したのではないでしょうか。
つまり、ウィルが眼鏡をこのようの判断したのは、ウィル自身がとても素直でいい人であることも表している可能性があります。
理由を言わずにただ「眼鏡を大切にしろ」と言っていたとすると、やはり「何故」大切にしなくてはいけないのかという説明を敢えてしていない姿勢は非常に怪しく見えてしまいます。
まだ死神派遣協会と悪魔との関係性がどこまであるかは定かではありませんが、「眼鏡」はもしかするとその双方を繋ぐ重要なキーアイテムとなるのかもしれません。
これからの葬儀屋とクローディアの関係性と、そして死神派遣協会について。
原作で明かされる日が来ることを今から楽しみに待ちたいと思います!
餅月