黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【考察】葬儀屋とミッドフォード家の血縁関係の有無/フランシス、エドワード、エリザベスにはそれぞれ葬儀屋に似た特徴

こんにちは!餅月です。
当ブログでは今まで黒執事考察の中で葬儀屋とヴィンセント、双子たちの血縁関係に並びミッドフォード家の血縁関係についても考察してきました。

ミッドフォード家と葬儀屋にも血縁関係がある可能性がいよいよ高くなってきましたので、今までの考察してきたもののまとめ記事を作りたいと思います。

これは、
葬儀屋(アンダーテイカー)とクローディア・ファントムハイヴの間に男女関係があり、ヴィンセントとフランシスが葬儀屋の子供である可能性についてを考える考察となります。

葬儀屋とフランシスの血縁関係が濃厚になった理由

今回の記事の本題ですが、
最新話で葬儀屋は新たにフランシスを名前で呼びました。

葬儀屋が登場人物を名前で呼ぶことは非常に珍しく、またそれはかなり大きな意味を持っている可能性があります。

しかしそれ以外にも、このフランシスを名前で呼ぶシーンにはよくよく見てみると非常に大きな違和感が存在します。

それは葬儀屋がフランシスのことを
結婚後の姓のミッドフォードではなく、旧姓のファントムハイヴで呼んでいるという点です。

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ミッドフォードの姓に変わっているはずのフランシスを「レディ・フランシス・ファントムハイヴ」と呼ぶ葬儀屋:GF2019年5月号第151話「その執事、無精」より引用

しかもこの会話をしているとき、フランシスの横には夫であるミッドフォード侯爵がいました。
この呼び方は非常に不自然であることが分かります。

葬儀屋にとってファントムハイヴは大事なもの

葬儀屋にとってファントムハイヴというものが何かとても重要な代えがたいものであることは明らかです。
それは下記のセリフから読み解くことが出来ます。

これ以上ファントムハイヴを失うのは我慢が出来ない

葬儀屋「ただ我慢ならなくなったんだよ。これ以上ファントムハイヴを失うのは。」
黒執事第140話「その執事、主張」より引用

葬儀屋がもし赤の他人だとしたらとても不思議な言葉です。
葬儀屋は何故死者蘇生を実現してまでファントムハイヴが死に絶えることを拒むのか。これは非常に重要な伏線です。

葬儀屋にとってフランシスは「ミッドフォード」ではなく「守るべきファントムハイブ」か

葬儀屋がお嫁に行き姓が変わったフランシスのことを敢えてファントムハイヴの姓で呼ぶことは非常に大きな意味を持っている可能性が高いと考えています。

言うなれば
葬儀屋にとって誰かをファントムハイブと呼ぶことは
自分にとって大切なファントムハイヴの中の一人であること、そしてそれは失われるのが耐え難い守るべきもの、自分が大切にしているファントムハイヴの姓を許す人間という意味がある可能性があります。

黒執事の中でも、特に葬儀屋がキャラクターを名前で呼ぶか呼ばないかは非常に慎重にかき分けがされている箇所です。
黒執事における名前の重要性についての考察は、この記事の最後にリンクを貼っておきますので良ければ読んでみてください!

ミッドフォード家と葬儀屋の血縁関係を今まで断言できなかった3つの理由

私は当ブログで、葬儀屋とヴィンセントの血縁関係についてはかなり濃厚なのではないかと考察してきましたが、フランシスとの血縁関係はなかなか断言が出来ませんでした。
その理由は3つあります

・死神の家系図にフランシスの名前が無かったこと
・豪華客船編や寄宿学校編で、ミッドフォード家と接点があったにも関わらずファントムハイヴ家ほど葬儀屋が執着を見せなかった点
・仮に葬儀屋がフランシスの夫ではなく愛人だった場合、愛人関係で二人も子供を作るかという点

順に考察してきたいと思います。

死神の家系図にフランシスの名前が無かったこと

死神が持つファントムハイヴ家の家系図にヴィンセントの妹であるはずのフランシスの名前がありませんでした。

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これについては枢先生がTwitterで
「あれはあくまで現在のファントムハイヴ家のファミリーツリーであり、死神の家系図はいくつかパターンが存在する。ヴィンセントとフランシスはれっきとした兄弟」とおっしゃっています。

ただ私は、それにしては葬儀屋が豪華客船編でミッドフォード家を気にしなさ過ぎていたため、クローディア側の母親のみ血が繋がっていて父親が別の「れっきとした兄弟」という意味なのかなと今までは考えていました。

しかし最新話で葬儀屋とフランシスが顔を合わせた際、
キャラクターを名前で呼ばない葬儀屋がフランシスを敢えてファントムハイヴ姓で呼んだことから、フランシスも葬儀屋の子供である可能性が非常に高くなったと感じました。

豪華客船編でミッドフォード家を眼中に置かない葬儀屋

では、実の娘なら何故豪華客船編で葬儀屋はミッドフォード家をまったく気にしていなかったのでしょうか?

私的には、今まで葬儀屋とフランシスの血縁関係を断言できないのはこれが一番ネックな点でした。

同じ子供なら、なぜここまでファントムハイヴ家とミッドフォード家の間に差をつけるのか。
まさか葬儀屋が青髪フェチだったから、なんてオチじゃないよな←とまで考えるほどわかりませんでした。

しかし葬儀屋がフランシスをファントムハイヴであると認定するのなら話は別です

そう考えると、
何故葬儀屋が豪華客船編でミッドフォード家を放置したのか考察の余地が出てきました。

葬儀屋はミッドフォード家の強さを信頼したか

単純に考えてみました。
私は豪華客船編での葬儀屋の態度の理由は、葬儀屋がミッドフォード家の強さと、自分の娘の力を信用していたからではないかと感じました。

ずっと見守っていたのだとしたら、葬儀屋はフランシスやリジーの強さも、ミッドフォード侯爵の強さも分かっているはずです。

自分が豪華客船事件を起こした張本人ではありますが、この程度であの一家が死ぬはずがない、と信用していた可能性があると感じました。

そう考えれば葬儀屋の立ち回りも納得がいきます。

葬儀屋からのミッドフォード家とファントムハイヴ家との態度の差(←実は差が無い可能性)

また、次に疑問に感じるのは
ミッドフォード家とファントムハイヴ家への明らかな葬儀屋の肩入れ具合の違いです。

葬儀屋はファントムハイヴ家にずっと執着を示しているように描かれており、ミッドフォード家には全くかかわりを持ちません。

しかしこれも実はミスリードである可能性があります。
葬儀屋はミッドフォード家とファントムハイヴ家どちらを大切にしている、という訳ではなく、葬儀屋の肩入れ具合はその家に存続のピンチが巻き起こっているかどうかに比例するのではないかと感じました。

現在存続のピンチに陥っているのはミッドフォード家ではなくファントムハイヴ家

現在、死に絶えそうになっているのはファントムハイヴ家の方です。

特にファントムハイヴ家はただの人間ではなく明らかに人外の絡んだ事件に巻き込まれています(※ファントムハイヴ家襲撃事件)

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それに比べミッドフォード家は安定しており、現在大きな敵もいません。

その為、葬儀屋はフランシスとヴィンセントを「どちらの方がよりかわいいから」という物差しではなく、本当にピンチを迎えたファントムハイヴ家を何とか助けるために、現在はミッドフォード家を眼中に置かずファントムハイヴ家の救済に尽力を尽くしているのではないでしょうか。

それが結果的(あと言い方的)に、ファントムハイブ家だけに執着している葬儀屋と見えてしまっているだけの可能性があります。

この後詳しく考察しますが、
普段の何でもない時の葬儀屋はファントムハイヴ家を決して甘やかしません。むしろ厳しくドライにさえ見えます。

その為、もしこれがファントムハイヴ家が安定していた状態で、ミッドフォード家が存続の危機に立たされていた場合だとしたら、葬儀屋は現在ファントムハイヴ家に尽力しているように、シエルたちをそっちのけでミッドフォード家の救済に尽力を尽くす可能性があります。

普段はファントムハイヴ家に対しても、甘やかさずむしろ厳しい葬儀屋

葬儀屋は普段からファントムハイヴ家を甘やかしたり助けたりしているわけではありません。

むしろ日常の中では葬儀屋の態度は肉親だとしたら非協力的といえるほどファントムハイヴ家に対してドライで厳しいです。

それは笑いの報酬についてをあげることが出来ます。

坊ちゃんは笑いの対価を払うことが苦手ですが、葬儀屋は決してその点を妥協せず、自分が笑うまで朝から晩まで坊ちゃんを振り回すことがあります(単に孫と長くいたいというおじいちゃん心もあるのかもしれませんが…笑)

葬儀屋が、あとから情報を提供したためし無し

また特に重要なのが、
坊ちゃんが葬儀屋を帰る際にほぼ確実に言うこのセリフです

坊ちゃん
「何か情報が分かったら知らせろ、アンダーテイカー。」

あとから葬儀屋から坊ちゃんに情報が渡されたためし無し!!!

そうなんです。
作品の中で単に描かれていないだけかもしれませんが、葬儀屋は情報屋としてヒントは与えるものの核心に迫る答えは渡しません。

特に切り裂きジャック編では、のちに豪華客船でグレルと会った際「君マダムレッドのところで執事やってた死神くんか」といったことや、サーカス編では児童誘拐犯であるケルヴィン男爵邸が燃えている際その屋敷の目の前までわざわざ葬儀屋がきていたことから、のちのちか、もしくは下手したら坊ちゃんが訪れたときにはすでに事件の全貌や具体的な犯人に気づいていた可能性が非常に高いです。

それにもかかわらず、何かわかったら追って知らせろといわれているにもかかわらず、葬儀屋は坊っちゃんにこれらを決して教えません。

ちょっとセバスチャンと似ていますよね。

つまり葬儀屋は、普段からファントムハイヴ家を甘やかしたり一方的に助けたりすることは決してなく、むしろその態度は厳しいことが分かります。

葬儀屋が救いの手を差し伸べるのは、
本当にその家が生命ごと窮地に陥ったという最悪の緊急事態のみであることが分かります。

ミニまとめ

以上のことから、
今まで確証が持てなかった葬儀屋の動機部分についてもある程度辻褄の合う考察が立つようになりました。

葬儀屋とミッドフォード家の共通点

以上を踏まえ、
今度はフランシスと葬儀屋が親子であると考える理由ミッドフォード家と葬儀屋の共通点についてを考えていきたいと思います。

ミッドフォード家のコンセプトは「女の子は父親似、男の子は母親似」

枢先生によって以下のことが明らかになっています。
これは非常に重要な伏線である可能性があります。

何よりも、とっても丁寧にエドワードはおじいちゃん似と言われている点が非常に重要です。
これについては後で言及しますね。

まずは、ミッドフォード家の人物が誰に似ているのかをまとめ、順に一人ずつ考察していきたいと思います。

ミッドフォード家一覧

・ミッドフォード侯爵
→侯爵の母親似

・フランシス
→父親似(cedlic.k.ros、葬儀屋か?)

・エリザベス
→父親似(ミッドフォード侯爵似)

・エドワード
→母親似(フランシス→フランシスは父親(葬儀屋)似)

このように考えると、葬儀屋に直接的に似ている可能性があるのはミッドフォード家の中ではフランシスエドワードということになります。

フランシスが葬儀屋の共通点

- フランシスの髪の色が葬儀屋に似たプラチナのストレート

  • フランシスの「人とは思えぬ強さ」は葬儀屋の強力さを彷彿とさせる
  • 真面目な性格

フランシスの髪色は色素の薄いプラチナカラーであり、ストレートヘアの髪質も葬儀屋と似ています。

また、フランシスは初期から「人とは思えない強さ」を持つキャラクターであることが強調され続けており、その強さの源として葬儀屋の実力を彷彿することは難しくありません。

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人とは思えない強さのフランシス:黒執事3巻第14話「その執事、狩猟」より引用

またフランシスは規律を重視し、乱れた服装などを嫌います。

これは現役時代の葬儀屋を彷彿とさせます。

現役の、というよりは生前の葬儀屋といった方がいいのかもしれません。
本来の葬儀屋は非常にまじめで優秀な人物であった可能性がとても高いです。

フランシスほどではないかもしれませんが、規律の乱れにも厳しそうですよね
おっと、こういう言い方をするとあの人が思い浮かびますねウィリアム・T・スピアーズが。

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もし本当に葬儀屋とウィルが師弟関係であった場合、
このウィルの規律を重んじる姿勢は葬儀屋にあこがれてのものなのかもしれません。

「髪が乱れていますよ!」とか、現役死神時代の葬儀屋にめっちゃ言われてみたい‥‥(私が)

そういえば
葬儀屋は豪華客船編の際ビザールドールを紹介するときに

「姦しく騒ぎ立てることもなくなった口」
と言っていましたね。

あれをみたとき、
私は「ああ…葬儀屋も以前おしゃべりな女性に会った時「姦しいな」とむかついたことがあったんだなあ…」と思っていましたが、この姿勢はすごくフランシスに似ている気がします。

フランシスもおしゃべりな女性を見たら口に出して注意はしないものの内心こう思いそうだなと…

エドワードと葬儀屋の共通点

  • 努力の天才
  • 真面目

エドワードと葬儀屋は、
一見共通点が無いむしろ真逆のキャラクターのように見えます。

しかしそれはミスリードである可能性が非常に高いです。

当ブログでは、以前よりミッドフォード家と葬儀屋の血縁関係を考察していた際からこのエドワードの特徴を踏まえ、生前や死神派遣協会現役時代の葬儀屋が今のような変人ではなくむしろ真面目で努力家で優秀な人物だったのではないかと考察してきました。

そしてそれは黒執事第話で確定として明らかにされ考察が的中しました。

そしてこの現在の葬儀屋スタイルになる前の葬儀屋本人を感じさせることが出来るキャラクターとしてエドワードは非常に重要なキャラクターである可能性があります。

努力の天才

エドワードは努力の天才です。
そしてこれは葬儀屋の血縁を感じさせる非常に重要な伏線である可能性が高いです。

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エドワードは努力の天才:黒執事16巻第77話「その執事、演奏」より引用

葬儀屋も実は努力の天才です。
現役時代の「淡々と、坦々と。」というセリフからはストイックな真面目さを感じますし、何より死者蘇生の研究や豪華客船の乗客と同数の遺体を蘇生させるなど、その姿勢と実績は努力の天才としか言いようがありません。

さらっと書いてありますが、
豪華客船の人数と同数のビザールドールを作るって尋常じゃないことです。

医学知識は無かった葬儀屋

更に葬儀屋の努力の天才としての一面を感じられるシーンがあります。

それはオセロのこのセリフ。
葬儀屋は元からこのような死者蘇生や医学に詳しかったわけではなく、むしろ死者蘇生の研究をしようと決めた際、一から誰かに教わり研究を開始させた可能性が極めて高いです。

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葬儀屋(アイツ)は元から医学に詳しいわけではなかった:黒執事24巻第119話「その執事、示教」より引用

このオセロのセリフからは他にもその医学を教えた人外の協力者の可能性を感じさせます。

ですが、たとえ誰かに教えを乞うていたとしても死神派遣協会(と悪魔?)以外誰も成し遂げることが出来なかった死者蘇生の技術をここまで大成させるまで研究を完成させたのは間違いなく葬儀屋の努力の天才としての一端が垣間見える点だと思います。

真面目でウブ

真面目で正義感にあふれている点に関してはフランシスとも共通している点なので割愛します。

エドワードはそれだけでなくとても妹想いで過保護です。

現在の葬儀屋は真シエルを守る面では一見過保護に見えますが、そうはいっても復活したばかりの真シエルの伯爵としての仕事を一切手伝わないなど、やはり完全な過保護というには厳しい点が目立ちます。

ですが生前の葬儀屋や、なんならクローディアに対する態度はもしかするとこのエドワードのような過保護すぎる一面があったのかもしれません。

↑もしそうだとしたら私が喜びます!何それ美味しい!可愛い!

たとえ過保護すぎるほど溺愛する姿勢が以前の葬儀屋にあったとしても、その姿勢は死神を離脱するきっかけの時に何か改めないと、と思わされた苦い経験があるのかもしれませんね。

エリザベスと葬儀屋の共通点

エリザベスはどちらかというと父親のミッドフォード侯爵似です。
ですがそのなかにもいくつか葬儀屋を感じさせる部分があります。

  • エリザベスの目が緑
  • エリザベスはグレルを認識した
  • 剣術の天才

エリザベスの緑の瞳

リジーの瞳の色も気になりますが、
死神の黄緑の燐光は生前の死神たちそれぞれの瞳の色とは異なり死後遺体を焼く際に燐が付着したものであると枢先生がすでに明らかにされています。

これが子供に遺伝するかは正直疑問が残りますが一応記しておきます。

ミッドフォード侯爵の瞳の色がなかなか判断がつきにくかったのですが、私は葬儀屋からの色ではなくミッドフォード侯爵の瞳の色にリジーの色は近いのかなと感じています。

エリザベスは死神グレルを認識した

豪華客船編の際、エリザベスは自分の寿命がまだ先にも関わらずグレルを認識し切りかかりました。

死神を認識できる人間としては、ドイツの死神が坊ちゃんに認識され驚いた際「そういう家系かもな」と言い意味深に家系図を見たシーンが存在します。

このコマをきっかけに坊ちゃんには葬儀屋を通じ死神の血が流れているのではないか、だから死神を認識できるのではないかと考えましたが、これがリジーにもそっくりそのまま適用できる可能性があると感じました。

このシーンは、リジーにも死神の血が入っているため死神グレルを認識できたということの伏線なのかもしれません。

余談:死神って人に見えるの?

とはいうものの死神たちは必ずしも常に人間に見られないという訳ではありません。
人間に見れるタイミングはまちまちです。

例えば記憶に新しい真シエルがお屋敷に戻ってきた際も、突入してきたスコットランド・ヤードの警察達が全員死ななかったにも関わらずオセロとグレルを認識しました。

しかしもう片方で、緑の魔女編のラストでは木の上から坊ちゃんたちを見ていた死神に坊ちゃんが気付いたことを「僕たちのことが見えている!?」と驚く様子がありました。

これは現在の考察の根拠の中では矛盾してしまっている点です。

一番簡単にとらえれば、
「人間に見えるか見えないかは死神本人の意思で調節することが出来る」です。

ですがこの考えは上記の矛盾を解く場合はこうなると自然、というだけであり明確な根拠があるわけではありません。

これだとしたら、
警察が突入してきた際はグレルとオセロははじめは姿が見えるようにしており、途中で姿をくらませた際は意図的に姿を見せないようにしていたと考えられます。

そして、ドイツの死神たちが驚いたのは、
自分たちが今は人間に見えないようにしていたにもかかわらず、坊ちゃんが死神を認識したために驚いたのではないでしょうか。

ミッドフォード侯爵とエリザベスの共通点

ミッドフォード侯爵とエリザベスの共通点は坊っちゃんへの態度に表れています。
坊ちゃんを「かわいー!」といってすり寄る姿は本当に似ていて、エリザベスが父親似であることを浮き彫りにしています。

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坊っちゃんの事を可愛いと抱きしめるミッドフォード親子:上・黒執事1巻第2話「その執事、万能」下・黒執事11巻第52話「その執事、運航」より引用


まとめ

以上のことから、
私はミッドフォード家と葬儀屋にもファントムハイヴ家と同様血縁関係がある可能性はいよいよ極めて高くなってきたと感じました。

セドリックモブおじさん説が遠のいていく…(゚∀゚)

今まで疑問に思っていたミッドフォード家とファントムハイヴ家への態度の違いも何となく納得できる葬儀屋の心境がようやく見えてきた気がします。

前回の記事のコメントで、葬儀屋がミッドフォード家を気にしていないのはやはり長男であるヴィンセントが大事だからではないかというコメントを頂きました。

確かに現段階では言い切る根拠が存在せず、私の考察とこちらのご意見のどちらが正しいかは五分五分であると考えられます。

ただ、わたしがそれでも何となく葬儀屋の動機は当時の長男が大事という風潮に則られることなく、子供は平等でありその中で緊急性にそって優先具合を変えているだけなのではないかと感じる理由は、葬儀屋が双子を長男次男で唯一区別しなかった人物であることが挙げられます。

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双子を長男舵なんかで差別しない葬儀屋:黒執事26巻第131話「その執事、宿老」より引用

このセリフが現在のぼっちゃんにとってどれだけ救いのことか・・・・・(;O;)

どっちでもいいか、どっちも小生にとっては大切なファントムハイヴであることは変わりなく、そこに長男も次男も大差ない。

家の後継者としてーーーという視点無く、純粋な愛情を感じてしまうのはファン心理でしょうか‥?

ただ私はこの葬儀屋のサラッと出た一言が本当に好きです。

葬儀屋の人間性をとても強く表している気がしてなりません。

当時のイギリスでは長男が重視される時代、キャラクターたちが長男を大事にする考えを否定することはしませんが、その中でもこの発言が出来る葬儀屋はとくに現代的な考えの持ち主だなと感じ惚れ直しました(黙)

ちなみに余談ではありますが、
双子を長男次男で区別しない葬儀屋と同じ考えを持っている人物はタナカさんであると感じています。
これについては下記記事にすでにまとめ済みなのでよろしければ読んでみてください。

現在真シエルを支えているタナカさんと葬儀屋はこの点で共通していると考えられます。

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死神に子供を作ることは可能か

死神も人と同じく睡眠が必要です
↑これはサーカス編でのウィルの言葉です。

それに対しセバスチャンは悪魔は睡眠を必要としないと答えているので、同じ人外の中でも元人間と、悪魔との大きな違いと言えます。

死神の方がより人間的であり、睡眠も必要ということから、死者が子をなせるとはちょっと不思議な状態ですがそれでも子供を持つことは可能だったのではないかなと感じました。

葬儀屋は登場人物のことを名前で呼ばないキャラクター

最後に黒執事における名前の重要性について過去記事を引用しておきます。

引用:
【考察】フランシスは葬儀屋(アンダーテイカー)の子供で確定か!!?/葬儀屋は何故フランシス・ミッドフォードではなく、敢えて旧姓のフランシス・ファントムハイヴと呼んだのか?/フランシスは葬儀屋にとって「守るべきファントムハイブ」に含まれている可能性 - 黒執事考察ブログ

また中でも葬儀屋は、
黒執事の中で唯一、登場キャラクターを誰も名前で呼びません

またそれに加え本人も名前が不詳の為、黒執事の中で特に「名前」という面では作り込まれているキャラクターだなと感じています。

一見「名前」が重要なキャラクターはシエルの名を偽っていた坊ちゃんのように感じますが、その陰に隠れてもっと名前という観点からは大きな存在感を放っています。

葬儀屋が名前で呼ぶキャラクター

特にこの葬儀屋が名前で登場人物を呼ばないことを重要視する理由は、
葬儀屋はその中でも稀に登場人物を名前で呼ぶことがあるからです。

逆に言うと、
葬儀屋が名前で呼ぶキャラクターはそれだけでも非常に例外的な存在であり、今後何らかの大きな節目でそのキャラクターの存在が作品を左右する可能性があります。

具体的に葬儀屋が名前で呼んだ人物は

・ディーデリヒ
・オセロ
・フランシス

この三人のみです。

他はみんな「執事君」「伯爵」「穴蔵の中国人」などみんな通称で呼んでいることが分かります。

ではなぜ葬儀屋はこの三人のみを名前で呼んだのでしょうか?

ディーデリヒ

ディーデリヒを葬儀屋が名前で呼んだことについての考察は割と簡単です。

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葬儀屋(アンダーテイカー)がキャラクターを名前で呼ぶ唯一のシーン:黒執事22巻第105話「その執事、尋訪」より引用

ディーデリヒ
「名前で呼ぶな!俺はお前の寮弟ではない!」

ディーデリヒは
よくこのように発言しています。

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名前で呼ばれることを嫌がるディーデリヒ:黒執事21巻第101話「その執事、遭逢」より引用
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名前で呼ばれることを嫌がるディーデリヒ:黒執事21巻第101話「その執事、遭逢」より引用


葬儀屋はディーデリヒが名前で呼ばれることを特に嫌っていることを知っていたからこそ、敢えて嫌がらせと悪戯を込めて本名で呼んだのではないかと考えています。

詳しくはこちらの記事にまとめてあります!
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ちなみに余談ですが、
このディーデリヒが名前で呼ばれることが嫌いという事実を、葬儀屋は女王の番犬としてのディーデリヒとヴィンセントの会話から知っただけかもしれませんが、もしかすると葬儀屋はヴィンセントが寄宿学校の学生だった頃からこの事実を知っていたという伏線なのかもしれません。

もし葬儀屋が坊ちゃんが青の奇跡を起こした時だけ臨時校長をしていたのではなく、
ヴィンセントが青の奇跡を起こした時も校長をし、ヴィンセントの青の奇跡に貢献していたとしたら面白いですよね

オセロ

次に葬儀屋はオセロを名前で呼びました。

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名前でオセロを呼ぶ葬儀屋:黒執事最新話第142話「その執事、膺懲」より引用

このシーンは、
原作の中では葬儀屋とオセロが初めて顔を合わせたシーンでした。

オセロが名乗っていないにもかかわらず、葬儀屋はいきなり「オセロ!」と名前で呼びます。

このことから、
私は葬儀屋とオセロがもともと知り合いであること、そして話し方と双方の言葉遣いや雰囲気、「50年前に人間界に来たことがある」という共通点から、ここで葬儀屋がオセロの名前を呼んだことは二人が死神派遣協会の同期であることの伏線なのではないかと考察し、こちらは先日的中していたことが明らかになりました

こちら考察してから二年後に考察があっていたことが明らかになったため本当にうれしかったです( ;∀;)

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名前についてまとめ記事

黒執事における名前の重要性については他にも過去記事で沢山考察していますので良ければ読んでみてください!

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いよいよ今後の黒執事の人間関係が楽しみになってきました!
今回のフランシスが葬儀屋の娘である可能性に気づいたとツイッターで言ったところ、フォロワーさんに「こうして霧が晴れ道が絞られて、考察っていいな」というとても嬉しいお言葉を頂きました。

まだまだ見落としている伏線や、「これって伏線だったのか!」と気付けるような箇所がたくさんあると思うので、これからも楽しく頑張っていきたいと思います!
餅月