黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!枢先生の「嘘という名の伏線」に騙されないように頑張ってる人が管理人。葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログです

【ネタバレ考察】『黒執事』第152話「その執事、別動」/ファントムハイヴ家を出たメイリン。ヒースフィールド邸での新たな使用人生活/ヨークシャーはグレル・サトクリフと関係がある土地か

こんにちは、餅月です!

『黒執事』最新話第152話「その執事、別動」Gファンタジ―2019年6月号の考察をしていきたいと思います。

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです。
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今回はメイリンと藍猫の回でした!
ファントムハイヴ家を出て新たな雇い主の元でメイドをはじめたメイリンですが、藍猫が一緒にいることからどうやらただの転職ではなさそうです。

いよいよ坊ちゃんが新たな行動に出始めたようですね。

メイリンたちを雇ったというヒースフィールド男爵という新たな存在も名前だけ登場しました

非常に怪しいです

メイリンたちの掘り下げも楽しみですが、
ほかの使用人たちや坊ちゃん、セバスチャンがそれぞれどこにいるのかもとても気になります!

グレル・サトクリフとヨークシャー地方との関係性

ちょっと先走りですがほんの少しだけ考察を。

地名として新たにヨークシャーが出てきました。
ヨークシャーテリアのヨークシャーですね。

黒執事のなかでこの地名は直接的に言及されたことは初めてです。
ですが実は、ヨークシャー地方は死神グレル・サトクリフと非常に関係性が深い可能性が高いです。

死神グレル・サトクリフのキャラクターモデルになった可能性のある
ピーター・ウィリアム・サトクリフヨークシャーの殺人鬼(通称:ヨークシャーリッパ―)でした。

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ジャック・ザ・リッパ―と並びヨークシャーリッパー(ヨークシャーの殺人鬼)と呼ばれたピーター・ウィリアム・サトクリフ。

もし今回のヒースフィールド男爵の元で殺人等があり死神が魂回収に訪れる機会があったとして、

その死神がもしグレル・サトクリフだとしたら・・・・・・

ヨークシャーという地に降り立ったグレルの態度はもしかしたら神妙なものになるのかもしれません。

切り裂きジャック編であれだけド派手に登場したにもかかわらず未だに黒執事の表紙を飾ったことが無いグレル・サトクリフ。

もしかすると新章で、
グレルとヨークシャーとの関係を通じ死神の過去や人間時代、自殺背景などが掘り下げられる可能性があるかなと感じました。

というか。。。。。。
見たい!!!私が!!

そうなると死神派遣協会というものが何なのか、死神が何なのかなど、
今後の黒執事の黒幕となる可能性のある彼らの存在がより明確に理解できる機会になるのかもしれません。

それではお待たせしました!
今月の黒執事を振り返っていきたいと思います!



あらすじ:黒執事第152話「その執事、別動」Gファンタジー2019年6月号

※大まかな話の流れ
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。
扉絵:車窓から外を見る旅行着に身を包んだメイリン

三等客室(メイド)の車窓からーーー

舞台はイングランド北部のノース・ヨークシャーへ

・新聞広告を見てきたメイドとしてメイリンと藍猫が二人で中国人姉妹「メイ」と「ラン」としてヒースフィールド男爵の屋敷へ雇ってもらう為に向かう

・三十歳以下なら人種を問わないという募集をしていた男爵

人手はいくらあってもいい、という理由でハウスキーパー(家政婦)のミセス・アビーの面接を通り採用される二人。そのセリフにメイリンは一瞬反応し目を鋭くする

・大きな屋敷にも関わらず使用人は35人と少なめ

・二人は男爵の家のメイドであるジェーンから屋敷の消灯は22時、食事は一日三食キッチリ、お風呂は二日に一度など説明を受け、その厚待遇に喜ぶ

・メイド服に着替える際、メイリンの腕には沢山の古傷があることが見える。

・メイドのジェーンは着替え中も退席することなく、その古傷やメイリンが履いている軍人のような男物の編み上げブーツなどを意味深な目で見ている

ファントムハイヴ家を出たメイリン。新たな使用人生活が始まるーーーー
第151話終了

今回新たに張られた伏線箇所

当記事で今回主に考察していくことになる
新たに張られた重要そうな伏線の箇条書きです。

具体的な考察は、根拠とともにこの後詳しく書きます!

・ヒースフィールド男爵
・人種を問わないという使用人の募集要項
・人ではいくらあってもいいというハウスキーパーのセリフ
・ファントムハイヴ家よりも大きな屋敷にも関わらず少ない使用人

【ヒースフィールド男爵の常軌を逸するほどの使用人に対する厚待遇】
・使用人にもかかわらず消灯は22時
・食事は毎日三食
・お風呂は二日に一度
・休日街に降りたいときは使用人用の大型馬車を出してくれる

・終始、メイリンたちを怪しむように見る屋敷のメイドジェーンの存在

・グレル・サトクリフのモデルは実在した殺人鬼ヨークシャーリッパーか

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

いよいよ物語が新たな動きに入ってきました!!
どうやら坊ちゃんたちは何かを掴み、それを基にそれぞれが別行動で調査に乗り出し始めたようです。

新たに登場したヒースフィールド男爵が真シエルと関わっていることはほぼ間違いがなさそうです。

現場からは以上です
考察に続きます!

考察

新たに張られた伏線

新たに張られた注意すべき伏線だ沢山ありました。
順番に説明していきたいと思います。

ヒースフィールド男爵

今回の黒執事で真っ先に興味を惹かれるのはやはりこのヒースフィールド男爵の存在でしょう。

彼がどんな人物かはまだ明らかになっていませんが、かなり怪しい匂いがします。

簡単に言えば使用人の血液を夜中に抜いている可能性があるなと感じましたがこれについては後で詳しく言及しますね。

さてそんなメイリンと藍猫の新たな雇い主ヒースフィールド男爵。

検索してみると、
この人物本人かは定かではありませんがヒースフィールド男爵は実在する人物のようです。

1779年7月、フランスとスペインの軍隊はジブラルタルに駐屯するイギリス軍を包囲した。ジョージ・オーガスタス・エリオットの指揮するイギリス軍は、3年以上にわたる砲撃と封鎖に苦しめられた。包囲戦における最大の戦いは1782年9月13日に発生した。兵100,000名と48隻の艦船からなるフランス・スペイン連合軍がイギリス軍に攻撃を仕掛けたが、守備隊はそれに耐え抜いた。

このとき、スペインは筏に湿った砂を充填した新兵器「浮き砲台」を考案し、ジブラルタルに肉薄して精確な砲撃を行うことを企図したが、イギリスはこれに炉で熱した砲弾を浴びせて撃退した。

1783年2月、ついに包囲は解かれた。ジョージ・オーガスタス・エリオットはバス勲爵士に列せられ、ジブラルタルの初代ヒースフィールド男爵となった。ヴェルサイユ条約は、それ以前の諸条約の取り決めを追認した。

引用:
ジブラルタル包囲戦 - Wikipedia

ジブラルタル包囲戦という戦いで指揮した軍人のようです。
この方が初代ヒースフィールド男爵ということで、ほかにも二代三代・・・と存在していそうですが、この方以外のお名前は私が調べてみた所見つけることが出来ませんでした。

また人名の他にもヒースフィールドはイギリスの地名にもなっているようです。ヒースフィールドスクールというものも存在するようでした。
もし詳しく知っている方がいましたら是非コメントでご助言下さい!

ちなみにこのジブラルタル包囲戦、
スペイン・フランス VS  イギリスの戦いです。

この時もイギリスとフランスが戦っていたことが分かります。

使用人に対する厚遇

このヒースフィールド男爵を香ばしく思う理由としては、使用人に対する厚遇具合です。

漫画の中でもメイリンがそれを「夢のような待遇」というほどの厚遇です。

何故ヒースクリフ男爵はここまで使用人を大事にするのでしょうか?

ヒースフィールド男爵の常軌を逸するほどの使用人に対する厚待遇

・使用人にもかかわらず消灯は22時

・食事は毎日三食

・お風呂は二日に一度

・休日街に降りたいときは使用人用の大型馬車を出してくれる

結論から申し上げますと、
これらは青の教団編でスフィアが民衆に渡していた無料での食事と同じ意味をもつものである可能性があると感じました。

前回は民衆を無料の食事やアイドルで釣り血液を集めていましたが、
今回ヒースフィールド男爵は他には類を見ないほどの圧倒的厚遇の職場を用意し、自らの屋敷に中で使用人たちの血を抜いている可能性があります。

消灯は22時

これは非常に違和感を持ちます。
使用人にもかかわらず、主と同じか、もしくはそれ以上に早い時間に就寝をする姿勢はどうしても理解が難しいです。

参考までに、当時のメイドたちは平均して22時ごろ食事、執事は23時ごろまで仕事をしていたようです。

これはヒースフィールド男爵の家では、夜22時以降に何かが行われているということの伏線である可能性が高いのではと考えています。

一番単純に考えてしまえば
やはり夜に使用人たちを眠らせた後にその体から血液を抜いている可能性が高いのではないでしょうか。

また人々を眠らせてから血液を抜く、という行動はスフィア・ミュージックホールでも行われていました。

食事は毎日三食

食事をきっちりと毎日三食食べることを強調することも違和感に感じました。
当時のイギリスでは貴族農民関わらず一日三食は基本だったようですが、やはりきっちり三食使用人に食べてもらいたいのはそうでないと血を抜いた際に倒れてしまうからではないかと感じました。

お風呂は二日に一度

メイリン曰く、当時のメイドたちは一週間に一回のお風呂が基本だったようです。
となるとこの回数は明らかに多いです。

ヒースフィールド男爵が何故二日に一回使用人をお風呂に入れるのかは新たに張られた未回収の伏線であるといえます。

休日街に降りたいときは使用人用の大型馬車を出してくれる

これもかなりイレギュラーであることが分かります。
当時のイギリスでは馬車は維持することも大変な高級品であることが下記記事から分かります。

それを自分の為ではなく、使用人専用として設けることは非常に違和感を感じました。

馬車

馬車は非常に高価な乗り物でした。自家用馬車を所有していれば、アッパーミドル(中流の上)以上の階級とみなされていました。

馬車本体の値段はピンキリ――もちろん庶民には手が出せない価格。現代でおよそ3000万円の価値だそう――ですが、維持費が高くついたのです。世話をする馬丁や馬車を操縦する御者を雇い、そして馬小屋、飼葉を買わなくてはなりません。

ちなみにある内科医が馬車をを一台所持していましたが、年収は3000ポンドほど。当時の中流階級の平均年収がおよそ300ポンドですから、かなりの収入がないと買えない贅沢品です。
だから馬車を所持していれば、女性にとてもモテたそうです。富裕層の証ですから(笑)

馬車のなかでもっとも高いのが大型箱馬車(ブルーアム)。四輪と二輪があり、貴族用には家紋がついていました。
女性のお散歩用に人気があったのが、小型無蓋二輪馬車のヴィクトリアです。自分で操縦しました。
維持費がバカにならないため、ほとんどの紳士たちは辻馬車(ハンサムキャブ・一頭立二輪馬車)ですませ、庶民は乗合馬車(オムニバス)を使いました。現代でいうタクシーと乗合バスです。

引用源:馬車と自動車 – 英国執事とメイドの素顔

紳士でさえ辻馬車を使うのに、何故わざわざ使用人に専用の大型馬車を用意するのでしょうか?

使用人を逃がさない為か

これはまだ根拠が薄いのですが、使用人が休日街へ出るということは屋敷から離れることを意味します。その際重要な血液供給減の使用人が逃げないように、また途中でもし貧血になったとき倒れて帰ってこないなんてことが無いようにーーー。そんな意図があるのかもしれません。

休日があるという厚遇

使用人にもかかわらず、休日があること自体が非常にまれな厚遇であるようです。

使用人の場合、余暇はほとんどといっていいほどありませんでした。
月に一度、半日休暇があればいいほうです。
お金もですが、休暇もほとんどありません。標準は週に一度の午後半日休みと、月に一度の一日休み。あとは日曜日に数時間ほど。
もちろん、あくまでも目安だから主人が厳しければ、休みはほとんどとれません。なかには手紙を読んでいるのが見つかるなり、裁縫や銀器磨きをさせられたメイドもいるほどです。休暇はいっさい、ありません。

とくにひとりですべての家事をこなす雑役女中は、休みを取りにくかったことでしょう。交代してくれる同僚がいないのですから……。
いっぽう、大きなお屋敷だとたくさん同僚がいるため、交代で休暇をとることもできました。年末年始に一週間から二週間ほどの長期休暇(ホリデー)をもらえる使用人もいたほどです。
引用源:メイドの私生活と賃金 – 英国執事とメイドの素顔

ヒースフィールド男爵の屋敷での休日の頻度が具体的にどのくらいなのかはまだ定かではありませんが、少なくとも街へ降りれる時間があるほどの休日が結構な頻度であるようです。

これはどのような意味を持つのでしょうか?

まだ具体的な内容は定かではありませんが、これに何らかの大きな意味があるか、もしくは使用人に疑問を持たせないよう、疑問から目をそらさせるための飴である可能性も高いと感じています。

人種を問わないという使用人の募集要項

19世紀イギリスでは小姓として黒人が使われることなどがあったようですが、それでもこれだけの厚遇にも関わらず人種を問わない程人手を探す姿は少々違和感があります。

男爵は、上級貴族の中では最下層

19世紀イギリスの身分制度

当時の身分制度についてはかなり複雑で、資料によって若干解釈が異なっていることもあります。
そのため完全に把握できてはいないのですが、自身がわかる範囲で簡単にまとめてみました。
不明な箇所は空白にしてます。上にいくほど身分が上。

○王族

○上流階級
・貴族
公爵(卿) 長男(親の第二称号+卿) 次男以降(名+卿) 長女以降(名+レディ)
侯爵(卿) 長男(親の第二称号+卿) 次男以降(名+卿) 長女以降(名+レディ)
伯爵(卿) 長男(親の第二称号+卿) 長女(名+レディ) 次男&次女以降(オノラブル=爵子&爵女)
子爵(卿) 長男&長女以降(オノラブル=爵子&爵女)
男爵(卿) 長男&長女以降(オノラブル=爵子&爵女)

※公爵と侯爵の長男は一つ下の爵位を授かる。家督を継げば親と同じ爵位になる。
※夫人は爵位に関係なく、レディ+姓。

○中流階級
アッパー・ミドル…親や兄が貴族等の上流階級に属する人もいる。法廷弁護士・上級官吏・内科医・聖職者・将校など。
ミドル・ミドル…使用人が複数人雇えるレベルの財力。専門職・外科医・事務弁護士・中小商会の経営者など。
ロウ・ミドル…使用人ひとり雇えるレベルの財力(雇っていない場合も有)。教師・事務員など。

○労働者階級
労働貴族…使用人ひとり雇えるレベルの財力。生活はロウ・ミドルより上のことも。パブや商店の主・熟練した職人など。
その下にはその日暮らしの労働者・職人・農民・使用人・移民などさまざまです。

○下層貧民
ストリートチルドレン・売春婦・浮浪者・不法移民・犯罪者など。
教会で洗礼を受けてないため、教区に籍のない者もいる

引用源:階級と敬称 – 英国執事とメイドの素顔

このように見てみると、男爵は上級貴族の中では一番下のランクのようです。

一気にヒースフィールド男爵が小物に見える魔法の言葉は、ドルイット子爵よりも身分が下であるということです。

ちなみに葬儀屋(アンダーテイカー)が、フランシスをレディと呼んだのはこの常識からだったんですね。

黒執事の中の登場人物を地位のランクとして並べてみるとちょっと面白いです。

黒執事登場キャラクター身分ランキング

女王
ミッドフォード侯爵
ファントムハイヴ伯爵
ドルイット子爵
ケルヴィン男爵・ヒースフィールド男爵

以外ですね。

また使用人の優遇さは人数にも比例してくるようです。維持すべき屋敷の大きさにも勿論変わりますが、単純に考えて人が多い方が一人当たりのやるべき仕事の内容は減ります。となると当然休みを与える時間も増え、使用人の待遇の口上へ繋がります。

そしてそれにはやはりそれだけの数の使用人を雇う為の財力が必要になります。

中には無理をして使用人を雇っていた貴族もいるようです。

雑役女中

特に、今回の黒執事でメイリンと藍猫の偽物の過去設定として雑役女中というワードが出てきました。

上記の様に中流貴族や使用人を雇うお金が無かった者は無理をして雑役女中を雇うこともあったそうです。

彼女たちがもっとも厭うのが、雑役女中の仕事です。ひとりですべての家事をこなすのですから、かなりハードな仕事です。
引用源:メイドへの道とその後 – 英国執事とメイドの素顔

ヒースフィールド男爵は決して上級貴族の中の上位にいたわけではありません。

しかもメイリンはヒースフィールド男爵より上位のファントムハイヴ伯爵の家から転職してきました。

それにもかかわらずこれだけの厚遇が用意されていることはあまりにも都合がよく違和感を感じます。

人手はいくらあってもいいというハウスキーパーミセス・アビーのセリフ

このセリフにも、メイリンが鋭く意味深な視線を投げていました。
ヒースフィールド男爵が使用人を欲しがっているのは単に人手不足なだけでなく、血液を得るために人間が必要だからなのではないかと感じました。

メイドが転職する際の「紹介状」の重要性

今回のメイリンと藍猫の転職の際、家政婦のミセス・アビーが前主人からの紹介状の有無を気にしていました。

調べてみると、これが当時のイギリスでは非常に重要な物であったことがわかりました。

下級使用人の雇用

執事は主人が直接面談をして雇用していましたが、従僕と下男は執事が面接をしていました。
前の雇い主が書いてくれる紹介状(人物証明証)がないと、転職は絶望的でもありましたが。元雇用主が良い紹介状を書いてくれなければ、雇用条件の悪い職場でしか働けませんでした。
執事の仕事 – 英国執事とメイドの素顔

メイドの仕事はハードでした。
よほど居心地が良くないとメイドは居着かないため、しょっちゅう入れ替わるのが普通でした。主人が厳しければ、さっさと転職するのです。それでも大きな失態をしないよう注意しないと、良い紹介状を書いてもらえず、路頭に迷うのをメイドたちは恐れてもいました。
メイドの人間関係 – 英国執事とメイドの素顔

紹介状からはすこし話がそれますが、
メイドは当時の人気職であったのと同時に入れ替わりが激しい職場だったようです。

逆に言えば、人が消えたり辞めていったといわれたとしても違和感を感じにくく、たとえ失血死をたくさん出していたとしても気づきにくい可能性があります。

メイドが人気職であった理由は、たとえ身分が低くてもメイドになることで教養や所作を身に着けることが出来るから、身分違いの恋とまではいかなくてもより良い縁談に恵まれる可能性が高かったから、などがあるようです。

前主人の紹介状は使用人にとって非常に重要な物のようです。

雇い主である主人との相性の良し悪しが、職場の居心地に影響します。それでも執事たちは辛抱しつつ奉公していました。給金のためもありますが、一番の理由。
紹介状、です。
もし紹介状で悪いことを書かれてしまったら、転職がうまくいきません。つぎの仕事を見つけても、新しい主人に送られたかつての主人の紹介状のおかげで、すべてが台無しです。たとえば、物を盗むとか、嘘とつくとか、酒飲みだとか……。
たとえ冤罪であろうが、そこへ書かれてしまえば、悪い使用人として扱われてしまうため、雇われることはないでしょう。

しかしなかには我慢ができず、1840年に貴族の主人を殺してしまった従僕もいます。深夜、呼び出しのベルが鳴り湯たんぽが要ると思って用意していったら、要らないと言われ、また呼び出しがあって行けば、やっぱり湯たんぽを用意しろと。主人の気まぐれで何度も起こされた挙句、怠惰だと叱責されました。日頃の恨みもあったのでしょう、従僕は主人を殴り殺して、銀器等を盗み、逃走しました。
 現在だったら情状の余地はあるでしょうが、当時は労働者階級への偏見もあり、あっさり絞首刑になっています。裏を返せばそれだけ、使用人たちの反乱を恐れていた意味にもなります。すぐそばに控えている使用人たちがその気になれば、いつでも主人の命を奪うことができるのですから……。
引用源:
執事の人間関係 – 英国執事とメイドの素顔

使用人とは雇い主の貴族にとっても下手したら寝首をかかれるかもわからない程近くにいる存在です。

使用人にとって紹介状とは、そんな雇い主側に不安を抱かせず自分を証明するためのものといえるのではないでしょうか。現代でいう所の履歴書のようなものではないでしょうか。

紹介状が無いということは、履歴書を丸ごと持ってこれない人物が面接に来るようなものです。

それにもかかわらず、紹介状が無い二人を雇ったヒースフィールド男爵には非常に濃い違和感を感じます。

逆に言えば、たとえ信用できない人でも構わない。得体のしれない人物でも、血液さえ取れればそれでいい。そういっているようにさえ聞こえてしまうように感じました。

ファントムハイヴ家よりも大きな屋敷にも関わらず少ない使用人

詳しい屋敷の大きさの比率はわかりませんが、メイリンが厨房の広さや、使用人を部屋から呼ぶためのベルの数などを見てから「本当に大きいお屋敷ですだね」と言ったことから、ヒースフィールド男爵の屋敷はファントムハイヴ邸より大きい可能性があります。

タナカさん「屋敷を維持するために使用人は少なくとも30人は必要」

先月号の黒執事第151話の中で、タナカさんが屋敷を維持するための使用人について言及しました。

タナカさんによルとファントムハイヴ邸で先代伯爵のヴィンセントは生前約30人ほどの使用人を雇っていたようです。

その為タナカさんはこの屋敷を維持するためには最低でも30人の使用人が必要だと真シエルに言及しました。

限られた貴族しか雇えなかったハウススチュワートと執事

タナカさんは執事よりも更に上のハウススチュワートです。

当時のイギリスでは、前述した通り使用人を持つことがステータスであり、中には無理をして使用人を雇っていた貴族もいたようです。

うちには使用人(メイド)が一人いる、いやいやうちには執事や御者までいるんだぞ、そんな会話が中流貴族の間ではなされていたのかもしれません。

そんな中で執事を一人雇える貴族は非常にまれだったようで、特にそれ以上の高給を払う必要があるハウススチュワートは更に限られた超上流貴族にしか雇うことが許されませんでした。(あまりにも高給すぎ維持できる家が減った結果、10世紀以降は執事は残ったもののハウススチュワートは減少したとか。)

ヒースフィールド男爵邸の執事は人徳的でない人物の可能性?

これはまだ確証はないあくまでも予想考察です。

19世紀の執事とメイド、使用人の歴史を調べていくと面白いことが分かってきました。

それは、執事は必ずしも紳士的な人物だったわけではないということです。

これだけの使用人を抱えているヒースフィールド男爵邸。恐らくこのお屋敷にも執事は存在し、近いうちに登場するのではないでしょうか。

ヒースフィールド男爵邸の執事が何故人道的な人物ではないのではないかと考える根拠についてはもう少し下で説明します。

今までの黒執事に登場した様々な執事


今まで黒執事にはセバスチャンの他にも様々な執事たちが登場しました。

その執事はそれぞれ個性的です。

黒執事に登場した様々な執事たち

・セバスチャン
言わずもがな主人公。完全無欠の悪魔で執事

・タナカさん
ファントムハイヴ邸の元執事。温和な性格だがいざという時には日本刀で交戦するほどの実力者。謎多き人物

・ディーデリヒの執事
温和な老紳士。タナカさんと雰囲気は少し似ている。ドイツ語の他に英語も流暢

・女王の執事Wチャールズ
通称白執事。好戦的でセバスチャンの存在を怪しむチャールズ・グレイ伯爵と、レース編みが趣味で礼儀正しいチャールズ・フィップスが印象的

・緑の魔女サリヴァンの執事
生真面目な性格。効率よりも正確さを重視する典型的ドイツ人気質。軍人だったことから執事に向いているとは言えず、ガンを飛ばすこともあるなど執事特有の気品さは無い。だが曲がっておらず人間らしさも持ち合わせている

・ソーマの執事アグニ
ソーマを崇拝する。主人への敬愛は一筋で、死してなお主人を守るその姿はセバスチャンをも唸らせ「執事の鏡ですね」と称えられた

・ケルヴィンの執事ジョーカー
普段サーカス団員をしているときは京都弁でなまっているジョーカーだが、執事の仕事の時のみ標準語を話す。主人の行っていることが間違っていると分かっていながらも受けた恩を忘れられずその狭間を苦しみ最後は身を滅ぼした


・・・・・
・・・なんだか書いていて泣けてきました

このように黒執事には沢山の執事が登場しました。

こうしてみてみても、完全無欠ないかにも執事は意外と少ないことが分かりますね。セバスチャン、タナカさん、ディーデリヒの執事くらいでしょうか?

今回のヒースフィールド邸の執事がもし登場したとしたら、どんな人物なのかがとても楽しみです。

私は、もしヒースフィールド男爵の執事が本当に登場し、仮に人徳的な人物でなかった場合、女中に陰で手を出すタイプの執事な可能性があるのではないかと考えています。

具体的には次で説明します。

何故藍猫が洗濯女中なのか

次に考察したいのは、何故藍猫が洗濯女中なのかという点についてです。

実はこれがヒースフィールド男爵の執事像の考察につながってきます。
とはいってもあくまで歴史的史実だけを例に基づいている考察なので、黒執事の世界観でどうなるかはまだ定かではありません。

ではまずこれらを紐解くために、洗濯女中をはじめ女中の役割や種類分担を見ていきたいと思います。

女性使用人のおもな職種を紹介

家政婦(女中頭)
 ……女性使用人のトップ。女主人の代理として屋敷の家政を管理する。

・料理人
 ……その名のとおり、料理をする。家政婦のない家では、兼任した。

・侍女(小間使い)
 ……女主人の身の回りの世話をする。

・乳母(ナニー)
 ……女主人の代わりに子守をする。当時、奥様は子育てをしないのが一種のステイタスだった。

家女中(ハウスメイド)
 ……屋敷の掃除をする。

・台所女中(キッチンメイド)
 ……料理人を補佐する。料理の下ごしらえや皿洗い。

洗濯女中(ランドリーメイド)
 ……ひたすら洗濯をする。当時、洗濯は重労働だったが、経費のかからない洗濯屋へ出すようになると、洗濯女中は姿を消した。

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ランドリーメイド

・客間女中(パーラーメイド)
 ……従僕の代わりとして、接客や給仕をした。背が高く容姿の良さを重視された。

・女家庭教師(ガヴァネス)
 ……屋敷の子女を教育する。困窮した良家の子女が多く、使用人と客人の中間の扱いを受けていた。

雑役女中(メイド・オブ・オールワークス)
 ……すべての家事をこなすメイド。メイドをひとりしか雇えない中流階級の家に多くいた。
引用源:メイドの歴史と女性使用人の職種 – 英国執事とメイドの素顔

線で引いたものが黒執事の中で実際に登場した単語です。

この中で、メイリンと藍猫が割り当てられたのがハウスメイドランドリーメイドでした。

ハウスメイドは何となくわかります。
メイリンは洗濯をしているシーンも以前ありましたが、どちらかというと今までと同じ仕事をするイメージではないでしょうか。

ですが、私が疑問に思ったのは
何故藍猫が敢えてランドリーメイドなのかという点です。

藍猫は劉の妹として溺愛されており、その藍猫が洗濯をこなせるとは思えません。(ハウスメイドも無理そうですが…)

藍猫が何故あえてランドリーメイドなのか。これはメイリンと藍猫の今後の潜入調査の方向性に関係してくる可能性があります。

洗濯室は性犯罪の現場になりやすかった史実

考えすぎかもしれませんが、
メイドと執事の歴史を調べてみた所、メイドは執事や主人から性暴力を受ける対象になることもあったようです。

またそのような犯行が行われた現場は密室であり、執事が犯人の場合は主人が顔を出さない洗濯室や食料貯蔵庫などの場所が多かったそうです。

セクハラ執事の存在

とくにひどくなると、執事としての権限をふるって、メイドたちと片っ端から関係を持つ者もいました。
主人が顔を出すことのない食料貯蔵庫や洗濯室が秘密の場所です。恋愛か無理やりだったのかは定かではありませんが、主人に発覚しても執事だけは解雇されませんでした。泣きを見るのは、妊娠し、解雇させられたメイドたちです。
お屋敷に初めて奉公する少女へ、大人たちが「執事と若様には充分注意しなさい」と、諭されるのも納得のエピソードばかりです。当時、それだけセクハラ執事や従僕が多かったということですね……。

執事まで出世すると、雇い主もいくらか自由を認め、世帯を持つことを許されました。女料理人や家政婦と世帯を持ちながら、同じ屋敷で奉公するのです。ただ、夫婦になるとふたりで一組の使用人として扱われるため、給金も減ってしまいます。
どちらにしても、世帯を持つことは執事にとって悩みの種になります。

引用源:執事の恋愛と結婚 – 英国執事とメイドの素顔

藍猫はお色気担当

劉に鍛えられた(?)藍猫は、黒執事登場キャラの中でもかなり強いお色気担当キャラとして印象的です。

そんな藍猫が洗濯室担当・・・・・

うーーーーーーーーーーーーーーんあやしい

考えすぎか?

直接的な行為を行うかは分かりませんが、色仕掛けで情報や証拠を抜き取ろうとする可能性は大いにあるように感じました。

この歴史的史実と、お色気担当藍猫が敢えて洗濯室という密室の担当メイドになったことが、ヒースフィールド男爵の執事像を予想した理由です。

ただウブな男性で引き込まれちゃうって可能性もある気はしますが笑

でも個人的には此処でそんなセクハラ最低執事というキャラクターが登場しても面白いなあと感じました!

当時のメイド服は支給されず自腹だった

今回の黒執事の中で、サラッと「メイド服は持ってきた?」というセリフがヒースフィールド男爵家の女中ジェーンからありました。

これも実は歴史的史実に則ったものとなります。

メイドのなり手はおもに、農村出身の少女たちでした。13歳までに家や近所のお店で家事や雑用をこなしながら、最低限の仕事をまず覚えます。そのあいだに、なけなしの給金を貯め、メイド用の制服を買う資金にします。メイドは従僕とちがって、お仕着せを主人から支給されることはありません。
引用源:メイドへの道とその後 – 英国執事とメイドの素顔

メイドと従僕の最大の違い。
それは支給のお仕着せがなく、自腹で制服を用意する必要があったことです。だから少女たちは初めての奉公をするまで、制服を作るための費用を貯金しました。当時は既成品がほとんどなく、布地を買って仕立屋で縫製しました。
19世紀初頭まではとくに決まった制服はなく、女主人のお下がりを着るメイドもいました。ときには客人に女主人にまちがえられるという事故(?)もありましたが。
ヴィクトリア朝になると身分差を厳格にするためでしょうか、はっきりとした理由は不明ですが、だんだんと黒い布地のドレスに白いエプロンとキャップ(帽子)というスタイルが確立しました。
引用源:メイドの服装 – 英国執事とメイドの素顔

メイド・・・とっても健気です。
こんなサラッとしたセリフ一つにも歴史的事実に忠実で、調べていてとても面白かったです!

初登場キャラクター/ヒースフィールド男爵邸の使用人たち

今回は初登場のキャラクターがたくさん存在しました。
その中でも目を引くのが家政婦でメイリンたちの面接をしたミセス・アビー女中のジェーンです。

この二人を順に考察していきたいと思います。

ミセス・アビーは女性使用人のトップ

家政婦というと現代ではそれこそ女中のお手伝いさんのようなイメージですが、当時の家政婦は女性使用人のトップだったようです。
つまりミセス・アビーはヒースフィールド男爵邸女中のトップということになります。

「使用人は多ければ多い方がいい」という意味深なセリフを残したミセス・アビー。

彼女がヒースフィールド男爵が持つであろう秘密を知っていて加担しているのか。それとも純粋に厳しいだけなのか。
今後が非常に興味深い人物です。

当時の家政婦については下記にまとめがありました。

上級使用人

家政婦(ハウスキーパー)
 ……女性使用人のトップ。女主人の代理として家政を管理。敬意を払って独身でも「ミセス」と呼ばれた。鍵束を常に携帯している。
 主な仕事。陶磁器の管理。パンやジャム、菓子の調理。紅茶他飲み物の準備。食料の購入と貯蔵庫の管理。石鹸やリネン、文房具など日用品の購入と管理。家庭薬の調合と治療。帳簿付け。女主人のスケジュール管理。家女中や台所女中の雇用。部下の教育。女主人の慈善事業(バザーなど)の補佐。

・料理人
 ……厨房のトップ。家政婦の指揮下には入らず、独自に台所女中を指導した。料理の腕が良ければ大きなお屋敷で部下を持ちながら奉公できた。料理人は欠かせない職種のため、女主人がメニューに口を挟めず、言いなりになることもあった。腕のない素人料理人だと、安い給金で部下もなくひとりで調理や掃除、皿洗い、給仕をこなした。
 主な仕事。階上の朝食、昼食、晩餐の調理。食料の調達と貯蔵庫の管理。メニューの作成。

・侍女
 ……ひたすら女主人に仕える。そのため、ほかの使用人たちから距離を置かれることも。貧しい中流階級のレディや、ファッションに詳しいフランス人を雇うことが多かった。若い女性が多く雇われ、歳を取ると失業し、困窮する者もあったという。
 主な仕事。女主人の着替え、身支度、整髪。帽子を飾る。小物を作る。ドレスを買う、または縫う。話し相手(コンパニオン)。外出のお伴。

引用源:メイドの仕事 – 英国執事とメイドの素顔

ちなみに、ジェーンがアビーのことを「ミセス・アビー」と呼んだのはこのような歴史背景に基づいてのことだったようです。
独身でもミセスと呼ぶ文化はとても興味深く面白いなと感じました!

女中ジェーン/メイリンたちを終始怪しむ

また今回初登場のキャラクターの中で皆さんの中に最も印象に残ったのはこの女中ジェーンなのではないでしょうか。

美人にもかかわらずその顔には笑顔が無くフランシスの様に厳格で厳しそうです。
いえ、フランシスというよりはどちらかというと緑の魔女編で登場したドイツの女軍人のイメージの方が似ているかもしれません。少なくとも私はそう感じました。

先ほども言った通り、紹介状を持たないメイドを怪しむことは当然の好意であると考えられます。

しかしそれにしては隙が無いといいますか‥‥

目の付け所が的確といった方が正しいかもしれません。

試しにジェーンが指摘した点を見ていきたいと思います。

ジェーンがメイリンたちを怪しんだ点、取った無駄のない行動

・厚待遇を喜ぶメイリンたちを冷たく冷静に見つめる
・メイリンたちが着替える際、やんわりと出ていって欲しいと伝えられたにもかかわらず居座りじっと観察する
・その結果メイリンの腕に傷があることを確認する(しかし何も指摘しない)
・メイリンのブーツが軍人の男物のようなものであることに気づき指摘する

特に意味深なのが、メイリンの傷を確認したにもかかわらず敢えて指摘しなかったことです。

気を使ったのならただのいい人、
そうでないならかなり怪しい人です。

ミセス・アビー同様、このジェーンがどこまでこの屋敷の裏側について知っているかも今後非常に重要になってきそうです。

咬ませ犬とか考えずに素直にとらえたとしたらこの二人は恐らく真っ黒ですが!!!!www

ですがまだわかりません。今後の展開がとても楽しみです。

ただ、ジェーンがメイリンたちを部屋まで案内する際にすれ違ったヒースフィールド男爵邸の他のメイドたちの気さくさが印象的であり、ジェーンと対照的に感じました。

あら新入りさん?よろしくねーと柔らかい笑顔で声をかけてくる彼女たちは間違いなく何も知りません。

この屋敷の厚い待遇に満足しており幸せや充実感も感じていそうです。
ある意味典型的なこの屋敷と主人の裏の目的に搾取されている一番の被害者であると考えられます。

ジェーンがどこまでこの屋敷の裏とつながっているかはまだ分かりませんが、これらの一般的な女中とは一線を引かれたキャラクターであることは間違いがなさそうです。

使用人の数を聞き真剣な顔になるメイリン

ジェーンから、屋敷に使用人は全部で35人いて、メイドは20人もいないという言葉を聞いたメイリンは意味深で真剣な表情を見せます。

相手の使用人の数=戦力として把握した可能性があります。

メイリンの傷

今回、初めてメイリンの腕に傷跡があることが明らかになりました。

使用人たちが今後かなりピックアップされそうなので、それを通じ使用人たちの過去にもゆっくりと焦点が向いていく予感がします。

所でこのメイリンの傷ですが、少し違和感があります。

それは、メイリンはスナイパーにもかかわらず、その体に残った傷が銃弾ではなく切り傷のようなものばかりということです。

スナイパーなのに切り傷だらけのメイリン

まだ銃弾の跡等でしたらメイリンが過去に戦闘した際に受けた古傷と考えられるのですが、逆に銃弾が一つもないことに違和感を感じました。

密室殺人事件編で、剣を使うグレイ伯爵とメイリンが対戦した際、

「接近戦では僕の勝ち!」というセリフがありましたがあれが伏線の可能性が出てきました。

実際メイリンはセバスチャンの助けが無ければグレイ伯爵に恐らく負けていました。

メイリンは過去に接近戦で負けたことがどうやらあるようです。

まだ定かではありませんが、これだけ意味深にあの傷がクローズアップされるということは、ただ負けて傷を負っただけではない可能性があります。例えば、今回の様にスパイとして潜入調査に入り拷問を受けた後であったりも考えられます。今後のメイリンがとても興味深いです。

まとめ

今回の黒執事は、使用人の在り方が非常に歴史的史実と忠実であることが垣間見える回でした。
今後の黒執事では使用人がとても重要になってきそうです。
また、当時の使用人と貴族の在り方を見てみると、セバスチャンの有能具合、そして坊ちゃんがとっていた使用人を5人しか雇わないという姿勢がいかに当時の貴族社会の中でイレギュラーな物かが初めて理解することが出来ました。

黒執事の中でキャラクターの名前が非常に重要視されていることと同じくらい、坊ちゃんが敢えて使用人を少数にしていることはかなり大きなメッセージ性があるものなのではないかと感じました。

ミセス・アビーとジェーンはこのヒースフィールド邸のどこまでを知っているのか?
いい人なのか?悪い人なのか?
そもそもヒースフィールドが仮に使用人から血液を抜いていたとして何のために抜いているのか?真シエルとヒースフィールド男爵の関係は何なのか?
ヒースフィールド邸の執事は登場するのか?

気になる点がたくさんです!

今後の黒執事がますます楽しみになるそんな回でした!

「その執事、別動」というほどでから、坊ちゃん達はそれぞれが小さくグループになって今後動く可能性が高くなってきました。

メイリン、藍猫の他にも他の使用人や坊ちゃんたちの行動を楽しみに見守りたいと思います!

フランス、来るといいなあ…

餅月


未回収の重要な伏線

最後になりますが、
青の教団編では回収され無さそうですが、いくつか重要な伏線が残ってますので箇条書きとしてまとめておきます。

・クローディアと葬儀屋の関係性
・葬儀屋とファントムハイヴ家との本当の関係性
考察はこちらにまとめてあります。
www.under-taker.com

・真シエルが「悪しき名」となった理由

特に、坊ちゃんの中で何故「シエル」を継いだのかという理由が、契約時と緑の魔女編で主張が真逆になっていることが非常に重要な伏線である可能性があります。

真シエルのキャラクター性の真実(非常に悪いキャラクターであること)の伏線である可能性が高いです。

下記記事は非常に面白いものがかけたと思っているので是非見て頂けると嬉しいです!
www.under-taker.com

・皇位継承権があるにもかかわらず、何故坊ちゃんは敢えてシエルを名乗り嘘を付いたのか?

疑問点

・真シエルは葬儀屋とファントムハイヴ家の関係性をどこまで知っているのか
・死神の魂とは
・真シエルの魂を葬儀屋はどうやって手に入れたのか
・血液と死者蘇生の関係性
・悪魔と死神派遣協会の上下関係
・悪魔に死者蘇生が出来るのではないかという疑惑
・死神派遣協会の死者蘇生は元は悪魔に由来したものなのではないかという疑惑

死神にも魂はある

今回真シエルが葬儀屋に噛みついたことで、
死神には魂があることが確定となりました。

ですが何とも不思議ですよね。
自殺したはずの人間である死神が持つ魂とは一体何を表すのでしょうか?

どのようなシステムで持ち主の元に戻って来たのか。
その点が死神派遣協会に対する疑問として残ります。

真シエルの魂を葬儀屋はどうやって手に入れたのか

2018年11月追記:これは、真シエルの魂を得ないまま完璧なビザールドール(肉人形)として復活したものこそが真シエルであると考えるのが現在は最も可能性が高いと感じています。その過程として、輸血が非常に重要な役割を担った可能性があります。

これが最大の疑問点であると言えます。

豪華客船編で葬儀屋は「他人の魂を自分のものにできるわけないんだけどねえ」と発言しています。

ましてや真シエルの魂は悪魔であるセバスチャンによって「渡り賃」として奪われてしまっていたはずなのに、どのようにしてここまで復活させたのでしょうか?

今の真シエルには他人の魂が入っているとも思えません。

もしかするとこのあたりに今回葬儀屋が新たに行ってた「輸血実験」が関わってくるのかもしれませんね。