黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第181話「その執事、講評」/バルド「小麦粉は食ってよし、弾除けにしてよし、爆発させてよし。」残された未回収の伏線と「あのキャラ」再登場には、密接な関係性がある可能性について

こんにちは、餅月です!
『黒執事』最新話第181話「その執事、講評」Gファンタジ―2021年11月号の考察をしていきたいと思います。


↑今月号、簡単に説明するとこんな回でした。
ふうう…まだ動悸がする…

坊ちゃんの寝室前まで迫っている暗殺者の影。
それを前に、バルドは一体どのような決断をくだしたのでしょうか?

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
www.under-taker.com


あらすじ:黒執事第181話「その執事、講評」Gファンタジー2021年11月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!(^^)
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:両手を前に開き、楽しそうにガオーのポーズをするセバスチャン、メイリン、フィニ。正面ではバルドが考え事をしている。絵の背後には坊ちゃんの後ろ姿。


主寝室に侵入を図る暗殺者。

・坊ちゃんの寝室の鍵を開けた暗殺者
・バルドは彼らの足元にジャム瓶を投げ、それを銃で打ち抜き隙を作る
・銃で反撃してくる敵に対し、バルドはバックに詰めた小麦粉を盾に果敢に飛び込み、相手の喉笛を掻き切る。
「食ってよし、弾除けにしてよし。小麦粉ってのは本当に万能だぜ」とバルドは言う
・そこに騒音に目を覚ました坊ちゃんが寝室から出てくる。
・死体を見られては坊ちゃんが怯えてしまうと思ったバルドは焦るが、坊ちゃんは「なんだ、また僕を殺しに来た奴がいたのか。全員殺してないだろうな」と言う。
・「一人は生きたまま捕らえて、雇い主を吐かせないといけない。朝までに散らかしたものは片付けておけ」と言い、坊ちゃんは寝室へと戻る。
・そこにセバスチャンがやってきて、「主寝室へ侵入を許していればお暇を出す予定でしたが及第点」とバルドに拍手を送る
・セバスチャンはバルドの戦いを見て講評する
・セバスチャン「不死身の傭兵とは聞いていましたが貴方は不死身などではない。普通の人間です。しかし一瞬の判断とそれを一切躊躇なく実行できる命知らずな行動力が生存確率を上昇させている。人にしては珍しい恐怖心のなさだ。
・セバスチャン「当家の庭師とメイドは暗殺者としての能力は非常に高いがまだ経験が浅い。あなたには彼らに防衛線の何たるかを教育して頂きたい。使用人を指揮する上級使用人(コマンダー)として。
・そんなセバスチャンの話を聞き、バルドはこの屋敷の奴らは全員クレイジーだという。
死体の回収業者はすでに手配してあり、朝には勝手口に来るとセバスチャンは言う。(葬儀屋の後ろ姿の絵)
・セバスチャンは「最後に一つ、今後階上への移動は使用人用の裏階段を使うように。ドタバタ走る姿をお客様に晒すのは使用人として論外です。」と笑顔で言い、バルドは今言うことか!?と怒る

ファントムハイヴ邸料理人誕生
黒執事第181話終了―

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
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枢先生の巻末コメント

「黒執事」が連載15周年を迎えました!皆様に楽しんでいただけるよう、より一層努力したいです。

改めまして本当におめでとうございます!(*'▽')🎉

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

あああああああ
死体ある場所にあの人あり!

11か月ぶりの登場!(※後ろ姿1コマ)
この1コマはでかいぞおおおおおおお

今回来るとは思わなかったので度肝を抜かれました‥
暗殺者→死体生成→葬儀屋さん出現の可能性
…何故気づかなかったんだ自分!!不覚でした!!

葬儀屋さん…今頃棺桶の中でワックワクしてるんだろうなああああ
明日の朝にはファントムハイヴ邸に行けると、あわよくば伯爵に会えるかもと…あああかわいい

来月号は覚悟を決めておきたいと思います。

ちなみにこの1コマの葬儀屋の登場には、「子供」に関係する非常に重要な伏線の意味合いが隠されている可能性があります。
これについては後ほど、考察をしていきたいと思います。

それでは順番に考察に移っていきたいと思います!

考察

サーカス編での伏線「小麦粉」

今回、バルドは暗殺者を倒すために小麦粉を盾として使いました。
その時のバルドのセリフがこちらです。

バルド「食ってよし、弾除けにしてよし。小麦粉ってのは本当に万能だぜ」
黒執事第181話「その執事、講評」より引用

バルドは戦闘シーンでよく食材を用います。
中でも小麦粉は高頻度で使用されることが多いです。
最も皆様の印象に残っているのはサーカス編の中で用いられた小麦粉を使った粉塵爆発の戦闘ではないでしょうか。

バルドはファントムハイヴ邸に侵入したサーカス団員の猛獣使いビーストを小麦粉を使った粉塵爆発によって殺害しました。

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小麦粉工場の爆発事件の話をするバルド:黒執事8巻第33話より引用
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舞い上がった小麦粉に火をつけ粉塵爆発を促すバルド:黒執事8巻第33話より引用

先程の小麦粉の使用方法についてのセリフでは「爆発」は含まれていませんでした。
今のバルドがこの当時のセリフを再び言うような機会があるとすれば、「食ってよし、弾除けにしてよし、爆発してよし。小麦粉ってのは本当に万能だぜ。」と言うのかもしれませんね笑

バルドの評価

セバスチャンによって、バルドの評価が語られました。

フィニアンやメイリンの様に人外レベルの特殊技術を持っていないように見えたバルド。そんなバルドが何故セバスチャンにスカウトされファントムハイヴ家の使用人になれたのかという点は非常に大きな疑問点でした。
その答えは以下の通りです。

セバスチャン
「……なるほど。アメリカ大陸侵略戦争の激戦地で悉く生き残る不死身の傭兵とは聞いていましたが……貴方は不死身などではない。普通の人間です。しかし一瞬の判断とそれを一切躊躇なく実行できる命知らずな行動力が生存確率を上昇させている。人にしては珍しい恐怖心のなさだ。当家の庭師とメイドは暗殺者としての能力は非常に高いのですが……まだ経験が浅くこのような取りこぼしが目立ちます。貴方には彼らに防衛線の何たるかを教育して頂きたい。使用人を指揮する上級使用人(コマンダー)として。

このセリフが表しているバルドの優秀さは以下の通りです。

・一瞬の判断とそれを瞬時に実行できる恐怖心を持たない心
・仕事を「取りこぼさない」
・警戒心が高く、防衛線が得意(他の二人の使用人が持ち合わせていないもの)

この3つのポイントが優れていることから、セバスチャンはバルドを普通の人間でありながらも使用人たちを指揮する上級使用人(コマンダー)として採用したことが明らかになりました。
ただでさえ尖っていて扱いにくい使用人たちを取りまとめるためには、バルドのような普通な人間(ただしそれでも人殺しとしては優秀)という人材が必要だったのですね。

ちなみに「恐怖心を持ち合わせていない」と言うバルドですが、「子供を怯えさせたくない」等の焦りの感情は持っていることが分かります。
今回死体の山を前に出てきてしまった坊ちゃんに対しバルドは「坊ちゃんが怯えてしまう」となんとか取り繕おうとする人間らしいシーンがありました。
※ちなみにこの時バルドが想像した「こわいよおお」と泣く坊ちゃんの様子がとてもかわいいので是非実際に本誌やコミックで確認して見て下さい!

バルドの仕事を評価したセバスチャンに対しても「ガキの命を危険に晒してまでオレを試したのか!?」と怒っていることからも子供に対する思いやりを感じます。
所々に垣間見えるバルドの「子供を気遣う」という一面。
時折回想に現れるあの男の子についてもいつか語られる日は来るのでしょうか。

バルドが清潔なところではなく劣悪な環境でも生き延びられる点については今回は触れられることがなかったため、今後も様子を見ていきたいと思います!

葬儀屋(アンダーテイカー)登場の伏線

今回葬儀屋(アンダーテイカー)の登場が匂わされるシーンがありました!
屋敷内で死体が出たため、葬儀屋が明日の朝勝手口まで回収しに来ることになっているとのことでした。葬儀屋推しの私、テンションぶちあげです。

飛ばされることがなければ、来月号にでも再登場してくれそうな予感です\(^o^)/!!!
恐らくこのシーンは本誌の中で飛ばされることはないだろうと思っているのですが、そう考える理由は下記ポイントが小さな伏線になっている可能性があるからです。

「クレイジー」の伏線

バルドはファントムハイヴ家の使用人たちと坊ちゃんの様子の内面を知り、この屋敷の奴らは全員クレイジーだ。と言いました。
また今回の表紙にもクレイジーの文字が入っています。

現在登場しているファントムハイヴ家関係者に対してでももうすでに十分「クレイジー」だと感じだバルドですが、明日来る予定である葬儀屋(アンダーテイカー)はもっとクレイジーです。

もしこの「クレイジー」だという発言が、
明日会う葬儀屋に対してバルドが「もっとクレイジーだ」と感じる小さな伏線だとしたら面白いですよね笑

未回収の重要伏線

「妻」と「子供」

最後になりますが、葬儀屋(アンダーテイカー)の登場を受けて小さな考察の可能性について言及したいと思います。
次回の葬儀屋の登場は
もしかするとバルド編の未回収の伏線と密接に関係する重要なポイントとなる可能性があるからです。

こちらの伏線は根拠が少々浅いため、
半分妄想半分考察の妄想考察として読んでいただけると嬉しいです。

ただ万が一、この考察が当たった場合は、
次回の第182話は葬儀屋ファンにとっては超重要回になる可能性があります。

それでは本題に移っていきたいと思います!

今回の第181話で、次話以降葬儀屋が登場する伏線が張られました。
葬儀屋は、登場する度に毎回とんでもなく大きな伏線を残していくキャラです。
次登場するとき、葬儀屋さんはきっといつも通りふざけていて、バルドにそのクレイジーさをたっぷり見せつけるのは間違いないでしょう。

しかし、それ以上に何か重要な伏線を残していく可能性があります。
ここで思い出していただきたいのは、バルド編の中ではまだ回収されていない伏線が残されていることです。

それはバルドの殺された子供と妻らしき人物の存在についてです。

バルドの回想の中でチラチラとその存在が示唆されてはいますが、バルドの口からはまだこの二人については一切何も語られていません。
なので当考察ブログでもずっと子供と妻(仮)として考察を続けてきました。

この伏線を残したまま、葬儀屋が登場する可能性が提示される……。
非っっっ常ーーーーーに、意味深ではないですか…?

理由は、何度も考察してきた葬儀屋の正体と秘密、そしてファントムハイヴとの関係性についてに関わってきます。

結論から申し上げますと、
葬儀屋はヴィンセント・ファントムハイヴの父であり、坊ちゃんとシエルの祖父である可能性があり、そしてその事実は意図的に隠されている可能性があります。

この件と、今回のバルド編での妻と子についての伏線が敢えて未回収のまま来ていることが関係してくる可能性があります。
※葬儀屋の正体についての考察については下記記事にまとめてあります!
www.under-taker.com

もしこの考察が仮に正しかった場合、
葬儀屋もまた配偶者(クローディア)と息子(ヴィンセント)を失った経験があることになり、この体験がバルドと完全に一致することになります。

また葬儀屋はヴィンセントに対しては、
思い出すだけで涙を流してしまうほど繊細な感情を抱いていることも原作の中で既に明らかになっています。

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ヴィンセントの写真を見て涙を流す葬儀屋(アンダーテイカー):黒執事22巻第105話「その執事、尋訪」より引用

このことから、もし仮に葬儀屋がいる前でバルドが過去に「妻と子供を殺された」という事実を語ることがあった場合、それを受けた葬儀屋さんの「何らかの重要な反応」が見られる可能性は十分に考えられるのではないかとどうしても感じてしまいます。

バルドもまた、ただでさえ何度も妻と息子の死をフラッシュバックしてしまっている状態にあります。
そんな状態だからこそ、何かしらの小さな引き金さえあれば子供と妻が死んだことを思い出してうっかりポロッと話してしまうなんてことは十分考えられるように思ってしまいます。

これは超妄想ですが、自分と似た境遇の過去を持つバルドに同情したりちょっと自分を重ねちゃったりで、慰めるようにしれっと「小生にも子供がいたよ(死別したけれどねの意)」なんて爆弾伏線きちゃったらどうしましょう…!?!?
あああでもなんか本当に言いかねない気がして怖いです…!!!!!!

葬儀屋さんとバルドって、実は漫画原作内では直接関わったことがないキャラなんです。(兄シエル登場の時が実はお初だったはず。たぶん)

だからこそ…!これがまかり通ってしまうんです…!
直接関わって無い二人だからこそ…!「葬儀屋には実は子供がいたということを、バルドだけが小耳に挟んでいた」…なんてトリックが成立してしまいそうでめちゃくちゃ怖い!!!!!

「子供がいた」まで言わないで「似たような経験があるよ」くらいの匂わせかもしれませんし…!?
いやそもそもこんな下りが全然ない可能性だって勿論めちゃくちゃあります!
ただ1パーセントでもその可能性を見出してしまったらどうしても言及せずにはいれなくて……あああなんだかすみません

「子供」の伏線さえ残ってなければこんな妄想はしませんでした…。

しかしもしこの「子供」の伏線が敢えて意図的にここまで引き延ばされているのだとしたら。
そこに葬儀屋が登場する事に何か重要な意味合いがあるのだとしたら。

子供の伏線回収は、本誌の中で使用と思えば比較的簡単に挿入できたはずです。
それなのに敢えてそれがされなかった理由が、葬儀屋の合流を待つことにあったのだとしたら。

...もしかすると次のお話はとんでもなく重要な回になるのかもしれません。

まとめ

…ごめんなさい、最後の妄想考察で心が全部持っていかれてしまいました!
11か月ぶりの1コマなんです…!許して!
たった1コマの登場でここまで考察の可能性を出してしまう推しが怖い…

千に一つ万に一つ。
もしかすると次号は葬儀屋さんファンにとって超重要回になる可能性も0ではないので、一応死ぬ覚悟を持っておこうと思います。

仮にこんな描写がなかったにしても、葬儀屋さんが登場するってだけで死亡は確定なんですがね…!!!

あああ…来月をビクビクドキドキしながら待ちたいと思います…!

餅月