こんにちは!餅月です。
今日は真シエル(双子兄)の笑顔について考察していこうと思います。
何かと不気味な真シエルですが、真シエルの笑顔は伏線である可能性があります。
- 笑顔で分けられる双子の対比
- 真シエルの笑顔
- 真シエルの不気味な笑顔
- 直筆サイン色紙でも描き分けられる双子の表情
- 何故真シエルは笑っているのか?
- ビザールドールの質は「未来への願望」に左右される
- 真シエルの貪欲な「未来への願望」を支えているものは?
- 真シエルの坊ちゃんへの執着
- まとめ
笑顔で分けられる双子の対比
真シエルと坊ちゃん
この二人はとても似ています。
ですが、坊ちゃんと真シエルを比べてみると一つ明白な違いがあることが分かります。
それが笑顔です
簡単に分けますと、
坊ちゃんは笑顔が少なく、
真シエルは笑顔が多いです。
これは明白な双子の差です。
また現在これだけ殺伐とした原作の流れにも関わらず笑顔が多い真シエルはどこか不気味であり、また坊ちゃんがめったに笑うことが無いからこそあの笑顔を「違和感」として感じる黒執事ファンの方も多いのではないでしょうか?
何故真シエルがこれだけ笑顔なのか?
それは真シエルのビザールドールとしての正体、そして真シエルの本当の目的解明にもつながる重要な伏線である可能性があります。
順に説明していきます。
真シエルの笑顔
真シエルは登場して間もないキャラクターですが、非常に笑顔が目立ちます。
先ほども言いましたが、
現在の黒執事本誌は本当にシリアスで厳しい話の流れであるため、この笑顔は悪目立ちしている形となりとても不気味に映っています。
具体的にいくつか真シエルの笑顔が強調されているシーンをあげてみたいと思います。
このように、
真シエルには笑顔の描写がとても多いことが分かります。
「スマイル」と強調されたほど笑わない坊ちゃん
坊ちゃんはサーカス編の際、笑わないことが強調されました。
ジョーカーに無理矢理笑えと言われた際に見せたとびきりの笑顔を受け、サーカス団員としての芸名をスマイルとされ坊ちゃん本人が嫌がるシーンも印象深いです。
サーカス編で敢えてスマイルとあだ名を付けられたことでも強調されていましたね。
双子の笑顔の差は明白にかき分けられていることが分かります。
真シエルの不気味な笑顔
ビザールドールの笑顔と似ている
真シエルの笑顔は場にミスマッチな表情の為不気味に見えます。
また、下記のシーンの笑顔は寄宿学校編で登場したビザールドール、デリックアーデンの笑顔と酷似しているようにも見えます。
これは真シエルがまだまともな生きた人間ではなく、限りなくビザールドールに近い存在であることの伏線かもしれません。
直筆サイン色紙でも描き分けられる双子の表情
黒執事BlackLabelで抽選があった
枢先生の直筆サイン入り色紙ですが、その中で葬儀屋の色紙に3頭身真シエルが描かれていました。
その際の真シエルが、3頭身であるのも関わらず坊ちゃんとは明らかに表情が異なって描かれていました。
具体的には兄シエルは妙に達観したような優しい笑顔でした。
こんな小さなところでも
兄シエルの表情として笑顔が強調されていることがわかります。
坊ちゃんとは異なる、ちょっと不気味な優しすぎる笑顔と言いますか‥‥伝わるでしょうか?
この色紙だけでも、双子の表情が明確に描き分けられていることがわかります。
このことからも、兄シエルが常に笑顔であることに対し、坊ちゃんに笑顔がないことは大きな違いであり非常に重要なポイントである可能性があります。
兄シエル(笑顔)
坊ちゃん(笑顔では無い)
※non様よりお写真をご提供頂きました!ありがとうございます!
何故真シエルは笑っているのか?
本題です。
真シエルが坊ちゃんと比べ自発的笑顔が多いキャラクターであることはわかりましたが、では何故真シエルは笑顔が多いのでしょうか?
結論から言いますと、
・真シエルはビザールドールの質を左右する「未来への願望」にあふれていること
・真シエルの「未来への願望」は、「坊ちゃんと共にいる未来」であり、坊ちゃんへの執着が異常であること
この二つが根底の理由としてある可能性があります。
ビザールドールの質は「未来への願望」に左右される
葬儀屋(アンダーテイカー)曰く、
ビザールドールの質は「未来への願望」に左右されることが明らかにされています。
そして真シエルは
葬儀屋にとってビザールドールとしての最高傑作であることから、この「未来への願望」に満ち溢れた肉体であった可能性が非常に高いです。
真シエルの貪欲な「未来への願望」を支えているものは?
では真シエルが葬儀屋の「最高傑作」となれるほど強く抱く「未来への願望」とは具体的に何なのでしょうか?
結論から言うと、坊ちゃんと二人で歩く未来、坊ちゃんへの異常な執着である可能性があります。
それが真シエルの笑顔と共に象徴的に描かれているシーンがあります。
それがこちらです。
このシーンも、
時系列を考えるとこの真シエルの笑顔と発言は非常に違和感が残る異常なものであることが分かります。
この時の双子の状況はこうです。
・両親が殺され、死体を目の当たりにした直後
・使用人もろとも皆殺しにされた
・自分たちは何者かにつかまっていて辱めを受けている。生きて帰れるかは分からない状況
特に強調したいことは両親が死んでいることです。
実際このコマの直前にも、
坊ちゃんが真シエルに対し「シエルもお父様たちの遺体を見たの?」と問いかけ「うん」と答えるシーンがあります。
幼い子供が両親を同時に失う、ましてや殺される悲しみは尋常ではないはずです。
それにもかかわらず真シエルは
坊ちゃんと自分二人だけで人生をやり直すという未来に思いをはせ笑顔を浮かべています。
普通はもう少し両親が生きていたらという未来を考えてしまい、悲しみがあふれてしまうものではないでしょうか?
実際坊ちゃんは両親の死を悼み悲しみ、このコマの中でも笑顔の真シエルと違い涙を浮かべ悲しく不安そうな顔をしています。
私はどうしてもこの真シエルの笑顔が違和感に感じてなりません。
真シエルの坊ちゃんへの執着
真シエルは坊ちゃんへ異常で歪んだ執着を持っていた可能性があります。
そしてこの歪んだ愛情こそが、
ファントムハイヴ家襲撃事件発生の一端を担っていた可能性があります。
その執着についての考察は下記記事にまとめてありますので良ければ読んでみてください。
簡単に要点だけまとめておきます。
考察の根拠が知りたい方は下記記事を読んでください!
・真シエルは坊っちゃんと一緒にいれさえすれば他はどうでも良いと思っている可能性がある
・それは自分の両親でさえどうでも良いと思っていた可能性が高い
・坊ちゃんと一緒にいたいが為に、伯爵となる未来に抗い、ファントムハイブ家襲撃事件の際、襲撃犯に手を貸した可能性がある
・坊ちゃんはセバスチャンから真シエルが襲撃事件の手引きをしたことと、その理由がただ坊ちゃんと一緒にい続けることだったと知ったことから真シエルを恐れるようになり、坊ちゃんの中で初めは大切だったシエルの名は「悪しき名」へと変わった可能性
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伯爵にはなりたくない
特に象徴的なシーンがあります。
それは、真シエルが大人になってからも坊ちゃんと側にいたいと泣いたとき、「伯爵になれるのは弟ではなく貴方だけなのよ」と諭されたシーンです。
このシーンはもうほぼ確定的なのですが、
真シエルは伯爵になるよりも坊ちゃんの側にいたかったことが分かります。
ちなみに、このボソッと呟いた直後に真シエルはとてもいい笑顔で「わかったよ!」と両親に伝えます。
一体「何を」分かったのでしょうねえ…
私は、素直に伯爵になることを受け入れたというよりは
わかったよ!なら何か対策(結果的には襲撃事件)を考えなきゃね!に感じられてなりません‥‥
まとめ
以上のことから、
真シエルが笑顔が多い理由は非常に大きな伏線である可能性があります。
またそれは単に真シエルのキャラクター性という話だけではなく、この黒執事の黒幕ともいえる、ファントムハイヴ家襲撃事件にまで関係してくる非常に重要な物である可能性があります。
真シエルが坊ちゃんを溺愛しているのはもうほぼ間違いありませんが、その方法が明らかに間違っていることもまた可能性としては非常に高いものとなってきたような気がします。
餅月