黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!枢先生の「嘘という名の伏線」に騙されないように頑張ってる人が管理人。葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログです

【考察】シエル・ファントムハイヴの双子の兄、真シエルへの黒い疑惑 / 真シエルは、ファントムハイヴ家襲撃事件に加担していた可能性


こんにちは!餅月です
今日は真シエルについて考察をしていきたいと思います。

真シエルには様々な疑惑があります。

今回はそれらをまとめて考察していきたいと思います。

大まかにまとめると、

・真シエルの疑惑
・真シエルの本当の目的は当主奪還ではなく坊ちゃんを囲う事か
・真シエルに笑顔が多いことは伏線の可能性&坊ちゃんとの明白な相違点か
・真シエルはファントムハイヴ家襲撃事件で犯人を手引きしていたか
・真シエルをそそのかした人物こそが「黒執事」の黒幕か

上記の内容となります。

では順番に考察をしていきたいと思います!

疑惑の多い真シエル

青の教団編で遂に登場した
坊ちゃんの双子の兄、本物のシエル

彼は非常に疑惑の多い人物として描かれています。
彼は現在、
坊ちゃんからファントムハイヴ家当主の座を奪おうという形上の目標を掲げ追い詰めています。

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坊ちゃんの双子の兄、本物のシエル:黒執事26巻第130話「その執事、認証」より引用

真シエルの本当の目的は当主奪還ではなく坊ちゃんを囲う事か

真シエルは、
形上、ファントムハイヴ伯爵の地位を坊ちゃんから奪うために葬儀屋(アンダーテイカー)と共に坊ちゃんにスフィア・ミュージックホール殺人事件の実行犯としての濡れ衣を着せることで、坊ちゃんの社会的地位を脅かそうとしています。

ちなみにこれが「形上」というのには理由があります。
ファントムハイヴ家の当主争いは、真シエルと葬儀屋にとっては本当の目的は上記のものではない可能性が非常に高いです。
当主の座争奪戦が真シエルにとってはあくまで形上の目標であり、彼と葬儀屋の本当の目的が当主の座ではなく、坊ちゃんを自分の下に置くことである可能性があると私は感じています。

簡単にではありますが、
そう考察する理由を過去記事から引用します。

真シエル側にとって「ファントムハイヴ家の後継者争い」の勝ち負けはどうでもいいものである可能性

ではなぜ敢えてスフィア側は坊ちゃんをおびき寄せるようなヒントを出したのでしょうか?

その動機としては、
現在も坊ちゃん達の目的は「真シエルからファントムハイヴ伯爵を取り戻す」と言う名目がありましたが、この「ファントムハイヴ家後継者争い」の勝ち負け自体が真シエルと葬儀屋にとって勝ち負けがどうでもいい建前上の争いにすぎない可能性があると私は考えています。

というのも、小さい頃の真シエルが、「伯爵ではなく僕も弟と一緒におもちゃ屋になる!」と言った直後、このような発言をしていることが挙げられます。

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真シエルにとって伯爵とは「なるしかない」ものであり「なりたい」ものではない可能性:黒執事26巻第133話「その執事、没了」より引用

これは、真シエルにとって
ファントムハイヴ伯爵は「なりたいもの」ではなく「なるしかない」強制のものであるようにかんじます。

しかも、これは弟と一緒にいるということと天秤にかけた際のセリフです。

真シエルにとって伯爵になることは坊っちゃんと側にいたいことと比べたら取るに足らないことであるという内面を表す重要な伏線である可能性がとても高いです。


ミュージックホールの勝ち負けは、坊ちゃんサイドにとっては「どうでもよかった」

ファントムファイヴを使ったミュージックホール対決では、
坊ちゃんにとってその勝ち負けはどうでもよかったことが既に明らかにされています。

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「勝ち負けなどどうでもよかった」と嘲笑するセバスチャン:黒執事25巻第122話「その執事、待望」より引用

そしてこれは
現在のスフィア・ミュージックホールサイドの動機に通じる重要な伏線である可能性があります。

私は、このセバスチャンの言葉がいつかそっくりそのままスフィア・ミュージックホール側の誰かから坊ちゃんたちサイドに向けて投げかけられる日が来るのではないかと感じています。

もし本当にそうなったら相当な皮肉がきいていますよね


ミュージックホール対決時の双方の思惑

坊ちゃん側
・ミュージックホールの人気対決の勝ち負けはどうでもいい
スフィアへの客の動員人数を減らし、血液の採取料を減らし失血死を多く出させ事件を公にすること真の目的だった

ミュージックホール側(ブラバットのみが対応)
・ミュージックホールの人気対決の勝ち負けにもこだわっていた
・失血死が増えることを困っていた

※ミュージックホール対決に乗り出してきたこと知り葬儀屋は「三年分は笑った」と言っていた為、葬儀屋と真シエルは坊ちゃんのこの思惑を理解した上で泳がせていた可能性が高い

現在の双方の思惑

坊ちゃん側
・ファントムハイヴ家の後継者問題の解決がメイン。伯爵の座を兄の真シエルから取り戻し濡れ衣を払うことが目的

ミュージックホール側(真シエル&葬儀屋)
ファントムハイヴ家の後継者問題の勝ち負けはどうでもいい
・真の目的は坊ちゃんをセバスチャンから、もしくは社会から引き離し、自らの下に囲い込むことか

引用源:
【考察】真シエルと葬儀屋にとってファントムハイヴ家後継者争いの勝ち負けはどうでもいい建前である可能性/セバスチャンの台詞をそのまま返す一面が来るか? - 黒執事考察ブログ

以上が、真シエルにとって当主の座が対して重要な物ではないのではないか、と私が感じる理由です。

この考察は、
下記記事で既に具体的に考察済みですので、気になる方はよろしければよろしければ読んでみてください!
www.under-taker.com
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真シエルに笑顔が多いことは坊ちゃんとの明白な相違点か

真シエルの最大の特徴は笑顔であると言えるのではないでしょうか。

というのも、
坊ちゃんと真シエルは双子であり顔のつくりは全く同じにもかかわらず醸し出す雰囲気は正反対といっても過言ではないからです。

具体的には、
坊ちゃんは心から笑うようなシーンは無いのに対し、真シエルは普段から笑顔を浮かべていることがとても多いという点です。

サーカス編で既に張られていた坊ちゃんの「笑顔」についての伏線

坊ちゃんがあまりにも心から笑おうとしないことは、
サーカス編で敢えてスマイルとあだ名を付けられたことでも強調されていましたね。

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苦手な笑顔を見せた結果、あだ名が「スマイル」になった坊っちゃん:黒執事6巻第25話「その執事、治療」より引用
これは、真シエルとの対比として、
それだけ坊ちゃんには笑顔が少ないということを意味した皮肉の利いた伏線であった可能性があります。

真シエルの笑顔は、ビザールドールとしての正体に関わる伏線か

では、何故真シエルには笑顔が多いのでしょうか?

真シエルに笑顔の描写が多いことは、

・真シエルが今までのビザールドールと異なる点を紐解くこと
・坊ちゃんへの異常な愛故にこぼれる笑顔

この2つにつながっている可能性があり、
今後真シエルというキャラクターが明かされるにあたり、とても重要になってくる伏線である可能性が非常に高いです。

何故真シエルは笑っているのか?

真シエルが坊ちゃんと比べ自発的笑顔が多いキャラクターであることはわかりました。
では何故真シエルは笑顔が多いのでしょうか?

結論から言いますと、

・真シエルはビザールドールの質を左右する「未来への願望」にあふれていること
・真シエルの「未来への願望」は、「坊ちゃんと共にいる未来」であり、坊ちゃんへの執着が異常であること

この二つが根底の理由としてある可能性があります。

ビザールドールの質は「未来への願望」に左右される

葬儀屋(アンダーテイカー)曰く、
ビザールドールの質は「未来への願望」に左右されることが明らかにされています。

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ビザールドールの質は「未来への願望」に左右される:黒執事18巻第84話「その執事、想像」より引用

そして真シエルは
葬儀屋にとってビザールドールとしての最高傑作であることから、この「未来への願望」に満ち溢れた肉体であった可能性が非常に高いです。

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真シエルは葬儀屋の「最高傑作」Gファンタジー2018年7月号黒執事
第141話「その執事、推量」より引用

真シエルの貪欲な「未来への願望」こそ、「坊ちゃん」そのものか?

では真シエルが葬儀屋の「最高傑作」となれるほど強く抱く「未来への願望」とは具体的に何なのでしょうか?

結論から言うと、坊ちゃんと二人で歩く未来、坊ちゃんへの異常な執着である可能性があります。

それが真シエルの笑顔と共に象徴的に描かれているシーンがあります。
それがこちらです。

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獄中にも関わらず笑顔で未来への希望を語る真シエル(右):黒執事27巻第135話「その執事、献上」より引用

このシーンも、
時系列を考えるとこの真シエルの笑顔と発言は非常に違和感が残る異常なものであることが分かります。

この時の双子の状況はこうです。

・両親が殺され、死体を目の当たりにした直後
・使用人もろとも皆殺しにされた
・自分たちは何者かにつかまっていて辱めを受けている。生きて帰れるかは分からない状況

特に強調したいことは両親が死んでいることです。

実際このコマの直前にも、
坊ちゃんが真シエルに対し「シエルもお父様たちの遺体を見たの?」と問いかけ「うん」と答えるシーンがあります。

幼い子供が両親を同時に失う、ましてや殺される悲しみは尋常ではないはずです。

それにもかかわらず真シエルは
坊ちゃんと自分二人だけで人生をやり直すという未来に思いをはせ笑顔を浮かべています。

普通はもう少し両親が生きていたらという未来を考えてしまい、悲しみがあふれてしまうものではないでしょうか?

実際坊ちゃんは両親の死を悼み悲しみ、このコマの中でも笑顔の真シエルと違い涙を浮かべ悲しく不安そうな顔をしています。

私はどうしてもこの真シエルの笑顔が違和感に感じてなりません。

真シエルの坊ちゃんへの執着

真シエルは、坊ちゃんへ異常で歪んだ執着を持っていた可能性があります。

そしてこの歪んだ愛情こそが、
ファントムハイヴ家襲撃事件発生の一端を担っていた可能性があります。
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※ちなみに、黒執事BlackLabelで抽選があった枢先生の直筆サイン入り色紙ですが、その中で葬儀屋の色紙に3頭身真シエルが描かれていました。その際の真シエルが、3頭身であるのも関わらず坊ちゃんとは明らかに表情が異なって描かれていました。

具体的には、真シエルは妙に達観したような優しい笑顔でした。

こんな小さなところでも
真シエルの表情として笑顔が強調されていました。

坊ちゃんとは異なる、ちょっと不気味な優しすぎる笑顔と言いますか‥‥伝わるでしょうか?

↑これです。
葬儀屋verの画像はネットには見つかりませんでした💦

真シエルはファントムハイヴ家襲撃事件に加担した可能性

さて、このように真シエルに対しては様々な妖しい影が見えます。

その中でも最も大きなものが、
真シエルがファントムハイヴ家襲撃事件に関わっていた可能性があるという点です

主犯ではないものの、
真シエルは複数いるはずのファントムハイヴ家襲撃事件の実行犯もしくは黒幕に対し、家の内側から何らかの手引きをしていた可能性が高いのではないかと私は感じています。

そのように考える理由が、作品の中にいくつか存在します。
具体的に説明していきたいと思います。

双子の異なる表情

真シエルへのファントムハイヴ家襲撃事件への加担疑惑として、双子の表情の差を挙げることが出来ます。

それは襲撃事件がまさに始まったその時のシーンです。
約束の時間を過ぎても一向に部屋に表れないタナカに不安を感じ、坊ちゃんが「どうして誰も来ないの?」と言ったこのシーンがありました。

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誰も呼びに来ない事に対する双子の表情の違い:黒執事26巻第133話「その執事、没了」より引用

ここで坊ちゃんは不安そうな顔をしているにも関わらず、真シエルは不安そうな表情をしていません。

これはあくまで受け取ったイメージですが、真シエルは「ついに始まったか」と覚悟を決めたような、そんな表情にも見えます。

またこの時坊ちゃんは真シエルの顔を見ていない為、真シエルのこの表情は嘘を付いていない表情である可能性が高いです。

つまり、この双子の表情の差があらわすものがあるとすれば、

・真シエルは坊っちゃんと違い、タナカが一向に表れない理由を知っていた
・すなわち、襲撃事件が計画通りに始まったことを察した
・何が起こったか知っていたからこそ、真シエルは不安では無かった

上記ゆえの差が、表情として描かれた可能性があると考えています。

ミニ伏線:真シエルは本当に寝ていたのか?

これは小さな疑惑ですが、
ファントムハイヴ家襲撃事件が始まる前、坊ちゃん達双子は昼寝をしていました。

この時、真シエルが本当に眠っていたのかも正直疑惑が残ります。

まず、このシーンですが坊ちゃんは「ハッ」と目を覚ますシーンがあるので眠っていたのは確定なのですが、真シエルの顔が描かれていません。

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眠っているのか、見切れていてわからない真シエル:第133話「その執事、没了」

意味深に見切れています。

私には、真シエルが後々坊ちゃんに怪しまれない為のアリバイ作りをしているように見えます。

理由としては、最初の1コマ目では真シエルも確かに目を閉じているからです。
そして坊ちゃんが目を覚ました時も先ほどの絵の通り坊ちゃんの隣にいるため、坊ちゃんが眠っている間、真シエルもずっと眠っていたかのように描かれています。

なおさら、真シエルの顔が見切れていたことが意味深に見えてきますね。

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眠そうな坊ちゃんと真シエル:第133話「その執事、没了」

また、その次のコマなのですが、坊ちゃんは明らかに寝起きの様子ですが真シエルは存外けろっとしています。

もし今日襲撃事件が起こることを知っていた場合、真シエルがのんきに昼寝をするとはあまり思えません。

この時、真シエルは果たして本当に寝ていたのでしょうか?

見切れた真シエルの表情は、目を閉じていたのではなく目を開いていたのかもしれません。

襲撃事件中、アリバイが無い真シエル


さて、表情の次は真シエルの具体的な行動面の疑惑です。

まず、襲撃事件中双子は別行動でした。

この時点で相当怪しいですね。

普通異常な状態を察知して、兄弟離れることがあるでしょうか?(ましてや弟想いの過保護すぎるであろう真シエルが…)

真シエルは
「この現状を確認するのは長男である僕の役目だ」とそれらしいことを言っていますが、逆に言えば真シエルは完全にアリバイが無いことになります。

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黒執事第134話「その執事、嘆傷」より

あの時坊ちゃんを置いていった真シエルは敵が複数人いたであろう屋敷の中、どこで何をしていたのでしょうか???

タナカさんを刺したのは真シエルか?

上記の疑問の答えとしての予想が、
真シエルはファントムハイヴ家と敵対し、タナカさんと交戦した結果、タナカさんを刺したのではないかという点につながってきます。

真シエルとファントムハイヴ家襲撃事件について考察する際に非常に重要になってくるのが、あの日のタナカさんの在り方です。

タナカさんの行動の理由を考えていくと、真シエルに紐づいていくように感じられるシーンがいくつも存在することが分かります。
過去記事を引用させて頂きます。

タナカ
「来てはいけません!お逃げ下さい!シエル様は‥‥貴方様には酷すぎ…っ!」

敵と交戦中のタナカさんに近寄ろうと駆け寄ってきた坊ちゃんに向けて、タナカさんはこのように言いました。

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坊っちゃんに助けを求められるも後ろから何者かに刺されるタナカさん:黒執事4巻第19話「その執事、異能」より引用
これはファントムハイヴ家襲撃事件の真っ最中に発せられたセリフです。

このセリフは非常に謎が深く、
黒執事の中でも最も謎深きセリフ三本指に入るものです(注※当社比w)

またこのセリフを紐解くと、最終的には
真シエルがファントムハイヴ家襲撃事件に関わっていたかもしれないという疑惑が浮上する非常に重要な伏線となっている可能性があります。

順番に説明していきたいと思います。

疑問点:何故タナカさんは走ってきた双子が坊ちゃんであると分かったのか?

双子は見た目では見分けがつきません。

それなのに、
何故タナカさんはこのファントムイヴ家襲撃事件という緊急事態の中で走ってきた子供が双子のうちの坊ちゃんであるとすぐに判断出たのでしょうか?

これが、このセリフを疑惑のものにしている大きな理由です。
この時タナカさんは敵と交戦中でした。

結論から申し上げますと、
私はこの時タナカさんが戦っていた相手こそ真シエルだったからではないかと考えています。

そう考える具体的な根拠を説明していきたいと思います。

「シエル様」を「貴方様」に言い返すと解釈すると、「意味が無いセリフ」になってしまう点

このタナカさんのセリフは、
最も分かりやすい形のミスリードなのではないかと私は感じています。

タナカ
「来てはいけません!お逃げ下さい!シエル様は‥‥貴方様には酷すぎ…っ!」

当時、私たち読者は坊っちゃんをシエルだと思っており、本物の真シエルが存在することを知りませんでした。

なので、このセリフは必然的にタナカさんがシエル様という呼び方を貴方様に単に言い替えたんだなと解釈するのが普通だったのではないでしょうか。

私も始めそう思っていました。

ですが、これを単にシエル様貴方様に言い換えたと考えると、このセリフは意味が無いものになってしまうことが分かります。

具体的に説明していきます。

「貴方」は、「人称代名詞」

貴方は、人称代名詞です。
代名詞とは名前を使わずにそれを表す言葉で、名前で個人を指すより広い意味を持ちます。

つまり誰か特定の人物を指すときは
固有名詞よりも人称代名詞の方が弱いことが分かります。

「シエル様」は、「固有名詞」

シエル様は、固有名詞です。
固有名詞とは、ある固有の人物を特定して指す呼び方です。

つまり誰か特定の人物を指すときは
人称代名詞よりも固有名詞の方が強いことが分かります。

固有名詞より、人称代名詞の方が示す範囲が広い

上記を踏まえたうえで考えていきます。
今回の考察の中で一番重要なのは、私はこの固有名詞と代名詞の指す範囲の広さ、個人特定力の強さなのではないかと考えています。

先ほども言及した通り、力関係としては

人称代名詞<固有名詞

となります。
タナカさんのセリフに置き換えてみると、力関係はこのようになります。

人称代名詞(貴方様)<固有名詞(シエル様)

おわかりいただけますでしょうか?
この力関係は、タナカさんの言い換えと完全に逆なのです。

分かりやすく言えば、
もしこれが本当に「シエル様」=「貴方様」だった場合、
タナカさんは個人を特定する「シエル様」というワードを言った後に、なぜかわざわざ名前よりも広範囲を指すはずの「貴方様」という人称代名詞に言い換えたことになります。
これは非常に違和感が残ります。

言う順番が下記の様に逆の場合は、まだまあ可能性があります。

タナカ
「来てはいけません!お逃げ下さい!貴方様は‥‥シエル様には酷すぎ…っ!」

この場合助詞の文法問題はさておき(※後で説明します)、固有名詞と人称代名詞という観点からのみ見れば、貴方様という人称代名詞から、更に狭い範囲を指すシエル様という固有名詞に言い換えたととらえられるため、このタナカさんのセリフは初めて意味があるセリフとなることが分かります。

ですが実際のタナカさんは作品の中で、「シエル様」を、敢えて「貴方様」と言い換えているためこの文法的考えが成り立ちません。

しかもこのセリフを発した時、タナカさんはひどく緊迫した状態に置かれていました。
そんな文字通り危機迫る中で、坊ちゃんに伝える時間は非常に限られています。

そんな貴重な時間の中で、ただ「シエル様」をわざわざ「貴方様」に言い換えるのはどうも腑に落ちないなと私は感じます。

以上のことから、
このタナカさんのセリフは「シエル様」を「貴方様」と言い換えたわけではなく、「貴方様(坊ちゃん)」と「シエル様」は別の人物を指しての発言であったと考えることが出来ます。

タナカさんのセリフ/重要なのは「助詞」のほう

また更にダメ押しで言いますと、
もし仮に、実はタナカさんのセリフにそこまで深く意味がなく、本当に単なる言いかえであったと考えると、この固有名詞と人称代名詞の他に加え助詞にも問題が出てしまうことが分かります。

※細かくて分かりにくいので色を付けました。色が違う部分が考察するうえで特に重要な部分なので注意して読んでみてください

タナカ
「シエル様‥‥貴方様には酷すぎ…っ!」

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坊っちゃんに助けを求められるも後ろから何者かに刺されるタナカ:黒執事4巻第19話「その執事、異能」より引用
↑ここです。

言い換えるだけならば

タナカ
「シエル様には‥‥貴方様には酷すぎ…っ!」

となるはずです。

それなのに、何故タナカさんは敢えて

タナカ
「シエル様‥‥貴方様には酷すぎ…っ!」

と言ったのでしょうか?
やはり、ただ言い換えただけ、と考えるとこのようにいくつかの疑問点が残ってしまうことが分かります。

タナカさんのセリフの真意は?

ではタナカさんのセリフがただの言いかえではなかった場合、真意は何なのでしょうか?

結論から申し上げますと、タナカさんがあの時坊ちゃんに伝えたかった真意はこのような内容だったのではないかなと感じています。

実際のセリフに、タナカさんが伝えたかったけれど伝えられなかったであろう気持ちを()で埋め込んでみました。

タナカさん
「こちらに来てはいけません!(自分が今交戦中の相手を坊っちゃんに見せたくないから)(だから坊っちゃんは)お逃げください!シエル様は…(今、敵として私と戦っています。襲撃事件を手引したのはシエル様でした。そしてその事実は)貴方様には酷すぎ‥!」

上記のように考える理由を説明していきます。

坊ちゃん&読者からはタナカさんがこの時交戦している相手が見えていませんでした。

そしてタナカさんは
「こちらに来るな、この現実は貴方には残酷すぎる」

と言います。

坊ちゃんはタナカさんと会うまでに屋敷の中で凄惨な死体の山を見ていました。
タナカさんもその現状はわかるはずです。

となると、タナカさんが言いたかったことは、
タナカが対戦している相手を見ることが、坊ちゃんにとって残酷すぎる

ということを表していたとしたら一番しっくりくるかなと感じました。

また、この時坊ちゃんは
真シエルと別行動をしており真シエルがどこにいるかは不明です。

真シエルも実はかなり怪しいキャラクターで、
現在当ブログではファントムハイヴ家襲撃事件にも関わり、黒幕に利用されたキャラクターなのではないかと考察しています。

真シエルが自らの家族を襲撃する可能性についての考察は
下記記事をご覧ください。

真シエルはかなりクレイジーで危険なキャラクターである可能性があります。

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このことから、
タナカが戦っていた相手(襲撃事件の犯人)は真シエルであり、
ファントムハイヴ家を滅ぼす要因の一つとなったのが真シエルである可能性は十分に考えられると思います。

タナカを刺したのは真シエルか?

もし上記が本当に当たっていた場合、タナカさんを背後から刺した相手は必然的に真シエルとなります。

だとしたらタナカさんとても切ないです…(;O;)

実際戦っている際、
タナカさんは自ら進んで責めているというよりは敵の攻撃を受けているだけのようにも見えます。

あれだけ剣の手練れであるタナカさんが自ら攻撃もしないうちに敵に剣を弾き飛ばされるのはやはり違和感が残ります。

そして真シエルは、
フランシスによって度々剣の稽古を受けている様子が描かれていました。

これが伏線である可能性があります。

真シエルが敵対し、
自らに対し剣を振るってきたタナカは攻撃することが出来ず受け流すだけしかできなかったのかもしれません。

目の前の敵が真シエルだと分かっていたとすれば、反対側から駆け寄ってきた双子が坊ちゃんであると気づくこともすぐにできますよね

また、タナカさんが刺された際
その位置が少し低いこともこのように考える理由として挙げることが出来ます。

タナカさんの嘘

犯人と顔を合わせ戦ったにも関わらず、坊ちゃんに「犯人を見ていない」と嘘を付くのはなぜか

タナカさんは敵と交戦したことから、
犯人を見ていないというセリフは明らかに嘘であると断言できます。

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犯人は知らないと答えるタナカ:黒執事13巻第62話「その執事、成長」より引用
これはタナカさんが坊ちゃんを想い、
真シエルが犯人の中に混ざっていたという事実を隠そうとした可能性があります。

以上のことから、私はやはりこのセリフはミスリードなのではないかと強く感じました。

また、もしそれがあたっていた場合、真シエルがファントムハイヴ家襲撃事件に加担していたことが確定となります。

現在、真シエルの執事をしているタナカさんに笑顔が全く見られないことも、これらが影響している可能性は十分にあると感じています。
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タナカさんは誰よりもより深く、
このファントムハイヴ家襲撃事件の真相にたどりついてしまっているのかもしれません
引用源:
【考察】タナカ「シエル様は…貴方様には酷すぎ…!」のセリフの真意を考察/このセリフは、ファントムハイヴ家襲撃事件に真シエルが関わっていることを示す重要な伏線である可能性 - 黒執事考察ブログ

上記のタナカさんの態度、行動から、
タナカさんが坊ちゃんに対し犯人を庇おうとするのは真シエルが犯人側に加担していたという残酷な理由を教えたくなかったからである可能性は非常に高いのではと感じています。

犬のセバスチャンに口輪を付けたのは真シエルか?

またこれは小さなシーンですが、
ファントムハイヴ家襲撃事件の際、犬のセバスチャンは口輪(マズルガード)を付けられ閉じ込められていました。

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口輪を付けられたセバスチャン:黒執事第134話黒執事「その執事、嘆傷」より引用

・誰が口輪を付けたのか
・口輪をわざわざ持ってきたのか?それとも口輪のしまわれている位置を知っていたのか

上記が違和感として残ります。

ファントムハイヴ家が犬を飼っていることを知っていて、それを犯人が準備してきた可能性もあります。
ただそれにしては用意周到すぎるような気がしました。

そもそも恐らく猟犬である犬のセバスチャンが簡単に見ず知らずの他人に口輪をはめさせるのかという点も疑問として残ります。

一番しっくりくる考え方は、

・セバスチャンは顔見知り(真シエル?)に口輪を付けられ閉じ込められた
・真シエルは自分の家であるため、口輪がどこにあるかを知っていた

この可能性があるかなと感じました。

契約後、すぐにファントムハイヴ家襲撃事件の犯人を殺しに行こうとするセバスチャン

セバスチャンは、坊ちゃんと契約した際復讐するまで僕を守り抜くことという約束を結びました。

そしてセバスチャンは契約を果たす為、
坊ちゃんに言われた「真犯人への復讐」をすぐに実行しにに行こうとしました。

何故セバスチャンは、迷いもなくすぐ真犯人を殺そうしに行こうとすることが出来たのでしょうか?
これは大きな疑問です。

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復讐を望む坊っちゃんに対し「では早速皆殺しにー」と坊っちゃんもわからない犯人を殺しにいこうとする悪魔(後のセバスチャン):黒執事27巻第138話「その執事、推敲」より引用

単純に考えれば、この時点でセバスチャンはファントムハイヴ家襲撃事件の真犯人をすでに知っていたからと考えることが一番無難です。

ですがセバスチャンは真シエルの魂という対価を払って人間界に来たばかり。調べる余裕はありませんでした。

ですが、セバスチャンはこの時点で双子のうち亡くなったのが兄であるということを知っていました。

つまり、これは渡り賃として食べた真シエルの魂から知った情報である可能性が高いです。

となると、ここで真犯人を殺すために即座に動けたのは
真シエルの魂の中に真犯人の情報があったからではないでしょうか

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兄の魂を受け取ったと発言する悪魔:黒執事27巻第137話「その執事、折衝」より引用
セバスチャンも、いきなり全部では無くても双子がどうしてこうなってしまったのかの概要くらいはこの場で真シエルの魂から確認した可能性は高いです。(真シエルが兄だと知っていたことから)

つまり、ここでセバスチャンがすぐに真犯人に向かって凶器まで出す勢いで動けた理由は、この時点で真犯人が真シエルの魂から判明していたからである可能性は十分にあると感じています。

真シエルをそそのかした人物こそが「黒執事」の黒幕か

ファントムハイヴ家襲撃事件真犯人について

ではファントムハイヴ家襲撃事件の真犯人って誰なの?という疑問が出るかと思います。

これは、いうなれば黒執事の黒幕ともイコールであると感じているのですが、

私は犯人は死神派遣協会とヴィクトリア女王だと感じています。

これについては下記記事で考察していますのでまだ読んでいない方はぜひ読んでみてください!
特に面白い内容になっているかなと思います!
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坊っちゃんに謝る真シエルの真意

真シエルは襲撃事件後何者かにつかまり坊ちゃんと共に売り飛ばされてしまいます。
檻の中で坊ちゃんと再会した際、真シエルはこのように言います。

シエル
「情けないな…長男失格だ。僕にもっと力があれば……誰にも負けない力があれば… ッ!ごめんね、ごめんね、ごめんね…っ」
黒執事第135話「その執事、献上」より引用

一見普通のセリフに聞こえますが、これはよくよく考えると違和感が残ります。

普通両親もろとも家族が殺されたと思っていたにも関わらず兄弟が生きていたのを知った場合、坊ちゃんの様に真っ先に「無事でよかった!」というセリフが出るはずです。

それにも関わらず真シエルは長男としての自分の不甲斐なさを呟きます。

何故無事を喜ばなかったのか。
それは真シエルは、襲撃犯は坊っちゃんを殺さないと知っていたからである可能性があります。

そもそも真シエルが本当に襲撃事件に関わっていた場合、その動機はひとえに坊ちゃんと一緒にいたいが為であった可能性が高いです。

となると真シエルは襲撃犯に対し、自分が手を貸す代わりに坊ちゃんの身の安全の保障を約束させていた可能性があります。

真シエルの計画では、本来は、二人だけで生き残り家督を継ぎ幸せに一緒に暮らす予定だったのではないでしょうか。

ですが結果的に、真シエルは恐らくファントムハイヴ家襲撃事件で手を組んだと思っていた真の黒幕に裏切られ、坊ちゃんと共に売られてしまいました。

おそらくこれは真シエルにとって想定外だったのだと思います。

これこそが、私が真シエルがファントムハイブ家襲撃事件に加担はしたものの、主犯の黒幕ではなくあくまで利用されたのではないかと考える理由です。

檻に閉じ込められる際も、
坊ちゃんは不安そうな顔をしているのに対し、真シエルの表情は非常に意味深です。

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奴隷商人に檻へ入れられた表情の違う双子:黒執事27巻第135話「その執事、献上」より引用

私は、この表情が被害者として両親と家を失ったことへの悲しみや不安から来たものであるとはどうも思えません

それよりは、手を組んだと思っていた主犯に結局は嵌められたこと、自分がしくじったことで計画が倒れ、一番守りたかった坊ちゃんまでもを危険に及ぼし、己の子供としての未熟さを思い知った顔のように見えてなりません…。

これらの意味がある可能性を踏まえ、もう一度真シエルのセリフを見てみます。

シエル
「情けないな…長男失格だ。僕にもっと力があれば……誰にも負けない力があれば… ッ!ごめんね、ごめんね、ごめんね…っ」
黒執事第135話「その執事、献上」より引用

特に違和感があるのが、
ごめんねと言うセリフです。

そもそも真シエルはあまり謝るようなキャラクターではありません。

また確かに真シエルが完全に被害者だったとして、長男としての力不足を嘆いただけの可能性もあります。

ですが、それは建前上だったmpではないでしょうか?
このごめんねには、実際はもっと重く深い意味があるように思えてなりません。

セリフの真意を考察
「情けないな…自分で計画しておきながら結局真犯人にいいように使われただけなんて、僕は長男失格だ。僕にもっと力があれば…真犯人に負けない力があれば…ッ!うまく使われることもなく、無事に計画を実行して君(坊っちゃん)
と二人でずっと幸せに暮らせたのに‥‥!ごめんね、ごめんね、ごめんね‥‥っ!

…本当はこういう意味だったのではないでしょうか
だとしたら本当に恐ろしいです。

ですが、私が最も恐ろしいと感じる点はこれだけではありません。

この真シエルの「ごめんね」には、両親を死に追いやったことへの謝罪は含まれていないのではないかとどうしても感じてしまう点が、私が真にシエルを恐ろしいと感じてしまう点です。

真シエルがごめんねと言っているのはあくまで自分が事件の黒幕に結果的に利用されてしまい、坊ちゃんを危険に晒してしまったことへにのみであり、その結果両親が死んだことや、家が滅んだことについては全く後悔をしていないのではないかと私は考えています。

つまり、真シエルは自分の不甲斐なさは後悔したものの、坊ちゃんとずっと一緒にいるという未来を夢見てこの事件に加担したということについては全く反省や後悔をしていない可能性が高いです。

それが垣間見えるシーンが、これです。

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当主の指輪をかざし「やり直すんだ 二人で」と言っている真シエル(右):黒執事27巻第135話「その執事、献上」より引用

これは、襲撃事件直後です。
二人は両親どころか家、使用人まで抹殺され、檻に囚われ、明日も分からない状態です。

坊ちゃんは不安がっていますが、真シエルは二人の未来を思い描き、笑顔を浮かべています。

この状況、タイミングで笑顔が出ることはかなり異常であることが分かります。
(このような状況でも二人での未来を描けるほど真シエルの「未来への願望」が強かったことが、ビザールドールの質に影響したのかもしれませんね)

またこのシーンの直前で、坊ちゃんが真シエルに「シエルもお父様たちが亡くなっているのを見たの?」と言いますが、シエルは「うん」とだけ言い、すぐにこのセリフを言います。

まるで亡くなった両親のことを顧みていません。
悲しんでいる様子もありません。

真シエルは坊っちゃんしか見ていないことがよく分かるシーンであると感じます。

真シエルは当主の指輪をいつ持ってきたのか

これは後々描かれる可能性がある問題提起です。
真シエルがどのタイミングでヴィンセントの指から当主の指輪を抜き取ったのかは非常に興味深いです。

しかし目の前には惨殺の両親の遺体…
普通は坊っちゃんの様にパニックになると思いますが、そんな中で冷静に指輪を手に入れた真シエルも非常に不気味です。

余談:ヴィンセントは自殺か?

惨殺死体と書きましたが、
ヴィンセントは他殺とはまだ確定していません。

まだ根拠のない予想考察段階ではありますが、
ヴィンセントは自殺し死神になっている可能性もゼロではないと感じています。

詳しくは下記記事をご覧ください
www.under-taker.com

真シエルの坊ちゃんへの異常な執着が原因か?

では最後に、
真シエルが坊ちゃんに異常な執着を見せていると考えられる伏線箇所の可能性があるシーンをいくつか挙げていきたいと思います。

ファントムハイヴ伯爵になりたくなかった真シエル

先ほども言及した通り、
真シエルにとってファントムハイヴ伯爵はなりたいものではなく、なるしかないものにすぎませんでした。

それを踏まえたうえで、坊ちゃんが将来、伯爵である自分の側にいる職(医者や牧師)を将来選ぶつもりが無く、おもちゃ屋になりたいんだと言った時真シエルはひどく動揺します。

坊っちゃんと一緒にいたいが為に自分もおもちゃ屋になると駄々をこねます。

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坊っちゃんが玩具屋になりたいと知ると自分も玩具屋になるとごねる真シエル:黒執事26巻第133話「その執事、没了」より引用

それでも両親は坊っちゃんがおもちゃ屋になる夢を止めることはなく、自分が伯爵になるという将来も変えるつもりが無いことを真シエルは察します。
そしてその事実を理解した直後、

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ファントムハイヴ家襲撃事件を決意した?真シエル:黒執事26巻第133話「その執事、没了」より引用

このように、突然笑顔で納得します。

この時、真シエルは何に対しわかったよ!と言ったのでしょうか…?

私は、こここそが、最終的に真シエルがファントムハイヴ家襲撃事件に加担する道へのきっかけであり、はじまりであり、決意なのではないかなと感じています。

真シエル
「(自分が伯爵になることは決まっている。
坊ちゃんがおもちゃ屋になる夢も両親は否定しない。

このままでは僕と坊ちゃんは将来一緒にいられない。

じゃあ何とかしないとね)わかったよ!

…これが真意なのではないでしょうか。

真シエルは自分の立場である伯爵になるという未来を納得した上で、坊ちゃんと意地でも一緒にいる未来を作ることを、この時決意した可能性があります。

そして、それはたとえどんな犠牲が起ころうともそれらを厭わないものである可能性があります。

疑問点

葬儀屋は何故真シエルを助けたのか?

上記の考察がもし仮に正しかった場合、最後に疑問として残るのが、何故葬儀屋(アンダーテイカー)が真シエルを助けたのかという点です。

もし本当に真シエルがファントムハイヴ家襲撃事件に関わっていたとして、葬儀屋がヴィンセントの父であった場合、葬儀屋は孫である真シエルに自分の子供であるヴィンセントを殺されたことになります。

愛するクローディアの忘れ形見、しかもどちらかというと父親である自分よりも母親であるクローディアに似ていたであろうヴィンセントの可愛さは、それこそ写真を見ただけで涙が流れてしまうほどひとしおだったのではないでしょうか。

そんな息子が自分の孫に間接的に殺されたとしたら...葬儀屋の気持ちは想像もつかない程苦痛に見舞われた可能性が高いです。

葬儀屋が真シエルに自分との血縁を話しているのかも疑問です。

セバスチャンが「なぜそこまでして葬儀屋が真シエルを蘇生したのか」と尋ねた際、真シエル自身が「お前には関係のない話だ」と言っているので、葬儀屋は真シエルには真実を話したのかもしれません。

今の葬儀屋の態度には、真シエルを恨むような様子は一切見られません。

まだこれは根拠はありませんが、
私は、葬儀屋がすぐには切り替えられなかったものの、最終的にはたとえ自分の息子を殺した一因を作ってしまったとしても、自分の可愛い孫であることには変わらない真シエルを憎み切ることは出来ず、また愛しさを捨てることも葬儀屋は出来なかったのではないかと感じています。

もはやアガペーです
流石神様

アガペー(ギリシア語: αγάπη[1])

キリスト教における神学概念で、神の人間に対する「愛」を表す。神は無限の愛(アガペー)において人間を愛しているのであり、神が人間を愛することで、神は何かの利益を得る訳ではないので、「無償の愛」とされる。また、それは不変の愛なので、旧約聖書には、神の「不朽の愛」として出てくる。

引用源:
アガペー - Wikipedia

でも冗談ではなく、
そうとしか説明できないんですよね‥‥

そしてもしこれが本当だったとしたら、そんな人間らしい葬儀屋さんがますます大好きになってしまう気がします(※私が)

だって切なすぎる…
健気すぎる‥‥

もしこれが当たっていたら、葬儀屋さんは今までにどれほどの葛藤を一人で乗り越えてきたのでしょうか?

それこそ常に笑いを求め続けていないと、すぐにでも泣き出してしまうほどの深い深い悲しみを今もなお一人で抱え続けているのではないでしょうか

そんな気がしてなりません

www.under-taker.com

まとめ

さて、今回は真シエルについてをメインに考察をしてきました。

今まで真シエルがファントムハイヴ家襲撃事件に関わっているのではないかという考察はしてきてはいましたが、それに特化した記事を挙げたことが無かったので纏めてみたのですがいかがだったでしょうか?

真シエルというキャラクター性は、今後の黒執事と、そして葬儀屋というキャラクターを深堀していくうえで非常に重要なポジションに位置してくることは恐らく間違いが無いと思います。

黒い疑惑たっぷりの双子の兄、真シエル。

今後の彼の行動も固唾を飲んで見守っていきたいと思います。

餅月