黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【考察】タナカさんはなぜ笑わなくなったのか?坊ちゃんに仕えていた頃との表情差から紐解くタナカさんの本心

こんにちは!餅月です。
今回は前回のタナカさん考察記事からのピックアップです。


前回当ブログではタナカさんの謎について考察しました。

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タナカさんは坊ちゃんの敵か?味方か?

タナカさんについては様々な謎があります。
黒執事で登場する中で、
最も謎に満ちたキャラクターといっても過言ではないかもしれません。

現在タナカさんは
真シエルの執事として行動しており、坊ちゃんの近くにはいません。

このことから直近の疑問として浮かんでくるのは、
タナカさんは坊っちゃんにとって敵か味方か?という点です。

一見タナカさんは
真シエルの側にいることから坊ちゃんと敵対したかのように見えます。
タナカさんが選んだ真の後継者は、
真シエルであり坊ちゃんではなかったのだと…。
私も当初そう思っていました。

しかし、現在の私は必ずしもそういう意味ではないのかもしれないと感じるようになっています。

そう考える根拠は、
過去のタナカさんと現在のタナカさんを見比べてみた所、タナカさんのとある行動に大きな変化が存在するからです。

それは表題にもある通り
タナカさんは真シエルの側についてから一度も笑ったことが無いという点です。

真シエルのの元にいるタナカさんと、坊ちゃんの傍にいたタナカさんを比べてみましょう。

真シエルの執事となってから、笑顔が消えたタナカさん

真シエルの執事となってから、笑顔が消えたタナカさん:黒執事26巻第130話「その執事、認証」より引用

笑っている坊ちゃんに仕えていた頃のタナカさん

笑っている坊ちゃんに仕えていた頃のタナカさん:黒執事1巻第3話「その執事、最強」より引用

写真で比べてみると分かる通り、主人が変わる前後でのタナカさんの表情の差は明白です。

笑顔が消えたことの解釈

もし前述した通り、タナカさんが選んだ真の後継者が真シエルであり坊ちゃんではなかったのだとしたら、タナカさんの顔から笑顔が消えたことは違和感になります。

では何故タナカさんの顔からは笑顔が消えてしまったのでしょうか?
それはいくつかの解釈が可能です。

  • エリザベスの様に、真シエルの復活と坊ちゃんの境遇が重なり安易に喜べない状況であるから
  • タナカさんは、必ずしも真シエルのやり方を容認しているわけではないから         

順番に考察をしていきましょう。

タナカさん以外にも笑顔が消えた人物

真シエルが帰還してから笑顔が消えた人物はタナカさんだけではありません。
シエルの婚約者、エリザベスのことも挙げることが出来ます。

エリザベスも現在、真シエルが帰ってきたとはいえ一概に喜べた訳ではありません。
坊ちゃんに嘘を付かれていたという真実、そして真シエルが生きるために行わざるを得ない違法で危険な輸血収集の事実を受け、その表情はとても暗いです。

タナカさんもエリザベスと同じように、
坊ちゃんの嘘が暴かれてしまった坊ちゃんの境遇や真シエルの実情も相まって、笑顔になれていない可能性があります。

しかし、タナカさんとエリザベスには一つ大きな違いがあります。
それは事前に坊ちゃんが本物のシエルでないと知っていたか否かという点です。
ここがとても大きな相違点となります。

エリザベスは坊ちゃんが本物のシエルでないことを知りませんでした。
しかしタナカさんは、坊ちゃんが本当はシエルではない事を事前に知っていたのです。

真シエルではないと知っていたと言うタナカさん:黒執事26巻第130話「その執事、認証」より引用

つまり、タナカさんは
坊ちゃんが真シエルではないことを知っていながらそれを受け入れ、笑顔で給仕していたことになります。

タナカさんの本心考察

これらの違いを踏まえ、
タナカさんの現在の心境を考察していきたいと思います。

黒執事の中には笑顔のあるなしの他にも、タナカさんの心境を考察できそうなシーンがいくつか存在します。
順番に見ていきましょう。

坊ちゃんの生還を喜んだタナカさん

坊ちゃんの生還を涙を流して喜ぶタナカさん:黒執事13巻第62話「その執事、成長」より引用


タナカさんは坊ちゃんの生還を涙を流して喜んでいました。
私にはどうしても、この田中さんの涙が偽物には見えないのです。

タナカさんはいつから坊ちゃんがシエルではないことに気付いていたのでしょうか?
私は、この病院で坊ちゃんを抱きしめた時点ではもう既にタナカさんは坊ちゃんがシエルではないと気付いていた可能性が高いのではないかと考察しています。

その根拠はこの直後の二人の会話の中にあります。
それは坊ちゃんがタナカさんにファントムハイヴ家襲撃事件について聞いたシーンです。

坊ちゃんがタナカさんに「じいやも犯人を見ていないのか」と言った後、敵と交戦していたはずのタナカさんははいと答えているのです。

犯人を見ていないというタナカ:黒執事13巻第62話「その執事、成長」より引用

犯人と交戦していたにもかかわらず田中さんが「犯人を見ていない」と主張するのは明らかに嘘であり、坊ちゃんに何かを隠している可能性があるのです。
何故タナカさんはそんな嘘を吐くのでしょうか?

それは、戦闘の最中タナカさんが知った事実が坊ちゃんにとって「酷すぎ」たからなのかもしれません。
そしてタナカさんがその戦闘中に知った事実こそ、兄シエルの元で働くタナカさんが笑顔になれない理由となっている可能性があります。

坊ちゃんには「酷すぎ」というタナカ:黒執事4巻第19話「その執事、異能」より引用

結論から申し上げてしまいますと、以前より当ブログで考察している通りあのファントムハイヴ家襲撃事件当日タナカさんが交戦していた相手は真シエルである可能性があるのです。

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先程言及したタナカさんが犯人を見ていないと嘘をつく理由として、襲撃事件でタナカさんが後ろから刺される直前に発した「シエル様は…貴方様には酷すぎ…!」と言うセリフが関わってきていたと考察してみます。

あの日、仮にタナカさんが交戦していた相手が真シエルであったと仮定します。
もしそうであればタナカさんは下記内容を目の当たりにした可能性があります。

・真シエルが襲撃事件に加担しており、それが要因となりヴィンセントとレイチェルは命を落とした事
・敵として真シエルがタナカに襲い掛かってきたことを、タナカさんは坊ちゃんにとって「残酷すぎる事実」と捉えた
・真シエルと対戦中だったからこそ、走ってきた双子が坊ちゃんだと直ぐに分かった
・真シエルが自分に向かってきている様を坊ちゃんに見せたくなくて「こちらに来てはいけません!」と言った
・シエル様は…と言うと、坊ちゃんに酷な事実を突きつけてしまうことになるため、貴方様には酷すぎと言い直した
・事件後、病院で坊ちゃんと再開した際、「じいやも犯人を見ていないのか」と言ったことから、タナカさんは生還した坊ちゃんが真シエルではないと確信できた可能性がある

以上のように考えると、先程の台詞の本心は、
もしかするとこのような内容だったのかもしれません。

「こちらに来てはいけません!お逃げください。シエル様は…(事件に関与しています。その事実は)あなた様には酷すぎ…ッ」

何故タナカさんは真シエル側についたのか?

兄シエルとタナカさんの間にはこれだけの疑惑の関係があります。
では何故、タナカさんは現在真シエル側についたのでしょうか?

その答えは、タナカさんが真シエルからの同じ疑問に答えたこの回答の中に含まれている可能性があります。

先々代から仕えていたと発言するタナカ:黒執事第145話「その執事、護送」より引用

ここでタナカさんが言う「ファントムハイヴ家に使える身」という点がとても重要な可能性があります。

結論から申し上げますと、タナカさんは双子を長男次男で判断しておらず、「ファントムハイヴ家」として包括している可能性があります。

これはタナカさんと葬儀屋(アンダーテイカー)の共通項と言えるかもしれません。

この二人は、作中で唯一双子を差別しておらず、「守るべきファントムハイヴ」と言うものは先祖(クローディア・ファントムハイヴ)の血縁者を意味している可能性が高いです。

クローディアの血縁者は、彼らの中では平等になっているかもしれません。

実際、クローディアの血を引いていない双子の母レイチェルは、葬儀屋の話やタナカさんの話の中でほとんど出てきません。

葬儀屋「お父さんみたいに焼けてしまったら蘇生できない」
タナカ「旦那様をお守りできず申し訳ありませんでした」

などなど…
母は?
かなり空気です。

勿論当時の社会的な背景から、当主であったヴィンセントとの差別として描かれているだけの可能性もあります。
が、葬儀屋とクローディアの関係性などの匂わせ伏線も考えてみると、クローディアの血を守ること=ファントムハイヴ家を守る担っている可能性は少なくないのではと感じています。

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もしタナカさんの考えが考察通りだった場合、
タナカさんは今の双子の立場を比べてみて、どちらが執事を欲しているかという観点で付く主を決めた可能性があります。

現在、追われている立場とはいえ坊ちゃんには追いかけてくれる使用人と執事セバスチャンがそばにいます。

それに比べ、真シエルのそばには葬儀屋はいますが執事はいません。

以上のことから、現在執事を欲しているファントムハイヴは真シエルの方だと判断し、自身の執事道に従いタナカさんは行動した可能性があります。

タナカさんは長男次男の良し悪しで判断してほしくないなと言う願望も含んでいますが・・・・

疑問点:タナカさんの執事道

先程言及したタナカさんの執事道について補足します。
タナカさんは過去にこのように発言していました。

執事を語るタナカさん:黒執事19巻第91話「その執事、変更」より引用

タナカさんは坊ちゃんが当主だった際、一度も紅茶を淹れたことがありませんでした。

これは坊ちゃんの執事はあくまでセバスチャンだからと割り切っていた可能性もあります。
しかしそれと同時に、もしかすると真の当主である真シエルの執事としての立ち振る舞いだったとも意地悪な目線で見ることも可能です。

まだまだ本心がどちらなのかは確定が難しいですが、
私はこのような意地悪な理由ではなく、先程言及した「ファントムハイヴの血縁を大事にする」という双子を差別しない意図であって欲しいと願ってやみません。

まとめ

今回はタナカさんについて考察しました。

タナカさんは黒幕説が有ったり、人外説があったり、本当に謎深いキャラクターです。

あの人外が関わったと思われるファントムハイヴ家襲撃事件から生還したことを踏まえると、人外である可能性は比較的高いのではないかなとは思いますが「じゃあ具体的にナニ?」と考えるとまだまだ確証には至れない状態です。

青の教団編の時何をしていたのか?
タナカさんも輸血を受けていないのか?
ひょっとしてお星さまの中の一人なのではないか?

まだまだ謎だらけです。

しかし、今回の生地で言及した通り、
真シエルと坊ちゃんとそれぞれに仕えていた際、タナカさんの表情に明確な差があるのは事実です。

私はタナカさんも葬儀屋同様、双子を長男次男で差別せず、包括的にファントムハイヴとして大切にしてるキャラクタ―であってほしいと願ってやみません。

餅月