こんにちは!餅月です。
今回は前回のタナカさん考察記事からのピックアップです。
- タナカさんは坊ちゃんの敵か?味方か?
- 真シエルの執事となってから、笑顔が消えたタナカさん
- 笑っている坊ちゃんに仕えていた頃のタナカさん
- タナカさん以外にも笑顔が消えた人物
- タナカさんの本心考察
- 何故タナカさんは真シエル側についたのか?
- 疑問点:タナカさんの執事道
- まとめ
前回当ブログではタナカさんの謎について考察しました。
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タナカさんは坊ちゃんの敵か?味方か?
タナカさんについては様々な謎があります。
黒執事で登場する中で
最も謎に満ちたキャラクターといっても過言ではないかもしれません。
現在タナカさんは
真シエルの執事として行動しており、坊ちゃんの近くにはいません。
このことから直近の疑問として浮かんでくるのは、
タナカさんは坊っちゃんにとって敵か味方か?という疑問です。
一見タナカさんは
真シエルの側にいることから坊ちゃんと敵対したかのように見えます。
タナカさんが選んだ真の後継者は
真シエルであり坊ちゃんではなかったのだと…。
私も当初そうだと思っていました。
しかし、
現在私は、必ずしもそういう意味はないのではないかな?と感じるようになっています。
そう考える根拠は、
過去のタナカさんと現在のタナカさんを見比べてみた所、タナカさんの行動に明らかに大きな変化が存在するからです。
それは表題にもある通り
タナカさんは真シエルの側についてから一度も笑ったことが無いということです。
真シエルの執事となってから、笑顔が消えたタナカさん
笑っている坊ちゃんに仕えていた頃のタナカさん
写真で比べてみると分かる通り、主人が変わる前後でのタナカさんの表情の差は明白です。
笑顔が消えたことの解釈
タナカさんから笑顔が消えたことについては、
いくつかの解釈が可能です。
- エリザベスの様に、真シエルの復活と坊ちゃんの境遇が重なり安易に喜べない状況であるから
- タナカさんは、必ずしも真シエルの存在を容認しているわけではないから
タナカさん以外にも笑顔が消えた人物
真シエルが帰還してから笑顔が消えた人物といえば、
タナカさんだけでなくエリザベスのことも挙げることが出来ます。
エリザベスも現在、
真シエルが帰ってきたとはいえ坊ちゃんの境遇と嘘を付かれていたという真実を受け表情はとても暗いです。
タナカさんもエリザベスと同じように、
ただ坊ちゃんの境遇も相まって笑顔になれないだけの可能性もまだ否定は出来ません。
しかし、タナカさんとエリザベスには一つ大きな違いがあります。
それは事前に坊ちゃんが本物のシエルでないと知っていたか否かという点です。
タナカさんは、坊ちゃんが本当はシエルではない事を事前に知っていました。
エリザベスはこの真実を知りませんでしたが、
タナカさんは知っていました。
これは大きな違いとして挙げられる点です。
つまり、タナカさんは
坊ちゃんが真シエルではないことを知っていながら、それを受け入れ笑顔で給仕していたことになります。
以上のことから、
私はタナカさんのこの表情の違いには
現状を受けてだけではなく、もう少し深い伏線的意味合いがあるのではないかな?と感じています。
タナカさんの本心考察
これらの違いを踏まえ、
タナカさんの現在の心境を考察していきたいと思います。
笑顔のあるなしの他にも、タナカさんの心境を考察できそうなシーンがいくつか本編には存在します。
坊ちゃんの生還を喜んだタナカさん
タナカさんは坊ちゃんの生還を涙を流して喜んでいました。
私はどうもこの田中さんの涙が偽物のようには見えませんでした。
タナカさんが、いつ坊ちゃんが真シエルではないと気付いたのかも重要ですが、この病院で会った時点で直ぐに気付いた可能性が高いと私は考えています。
というのも、坊ちゃんがタナカさんに「じいやも犯人を見ていないのか」と言った後に意味深な間を開けているからです。
以前より当ブログで考察している通り、あのファントムハイヴ家襲撃事件当日に、田中さんが交戦していた相手は真シエルである可能性があります。
また犯人と交戦していたにもかかわらず田中さんが「犯人を見ていない」と主張するのは明らかに嘘であり、何かを坊ちゃんに隠している可能性があります。
まだこれは確定は出来ませんが、
タナカさんが犯人を見ていないと嘘をつく理由として、襲撃事件でタナカさんが後ろから刺される直前に発した
「シエル様は…貴方様には酷すぎ…!」
と言うセリフが関わってきていたとすれば納得がいく気がしています。
タナカさんがあの日交戦していたのは真シエルであったと仮定します。
・真シエルが襲撃事件に加担しており、それが要因となりヴィンセントとレイチェルは命を落としたこと
・敵として真シエルがタナカに襲い掛かってきたことを「残酷すぎる事実」ととらえた
・真シエルと対戦中だったからこそ、向こうから走ってきた双子が坊ちゃんだと直ぐに分かった
・真シエルが自分に向かってきている様を坊ちゃんに見せたくなくて「こちらに来てはいけません!」と言った
・シエル様は…と言うと、坊ちゃんに酷な事実を突きつけてしまうことになるため、貴方様には酷すぎと言い直した
・また事件後病院で再開した際、「じいやも犯人を見ていないのか」と言ったことから、タナカさんは生還した坊ちゃんが真シエルではないと確信できた可能性がある
何故タナカさんは真シエル側についたのか?
では何故タナカさんは真シエル側についたのでしょうか?
それはタナカさんが真シエルからの同じ疑問に答えた、この回答に含まれている可能性があります。
ここでタナカさんが言う「ファントムハイヴに使える身」という点が、曖昧でありながら非常に重要な可能性があります。
タナカさんは、双子を長男次男で判断しておらず、「ファントムハイヴ」として包括している可能性があります。
これは田中さんと葬儀屋(アンダーテイカー)の共通項と言える点かもしれません。
この二人は、双子を差別しておらず「守るべきファントムハイヴ」と言うものが先祖(クローディア・ファントムハイヴ)の血縁者を意味している可能性が高いです。
クローディアの血縁者は、彼らの中では平等になっているかもしれません。
実際、クローディアの血を引いていない双子の母レイチェルは、葬儀屋の話や、田中さんの話の中で帆丼できません。
「お父さんみたいに焼けてしまったら蘇生できない」「旦那様をお守りできず申し訳ありませんでした」
などなど…
母は?
かなり空気です。
勿論当時の社会的な背景から、当主であったヴィンセントとの差別として描かれているだけの可能性もありますが、葬儀屋とクローディアの関係性などを考えてみると、クローディアの血を守ること=ファントムハイヴ家を守る担っている可能性は少なくないのではと感じています。
もしタナカさんの考えが上記の物だった場合、
今の双子の立場を比べてみて、どちらが執事を欲しているかという観点で付く主を決めた可能性があります。
現在、追われている立場とはいえ坊ちゃんには追いかけてくれる使用人と執事セバスチャンがそばにいます。
それに比べ、真シエルのそばには葬儀屋はいますが執事はいません。
葬儀屋に一流の執事をしろといってもそれが出来ないのは明らかです(たしかいつぞやのイベントで執事をやろうとして墓参りをしてセバスチャンにペケを喰らっていたような気がします…www)
そのことから、
執事を欲しているファントムハイヴは真シエルの方だと判断し、その執事道に従いタナカさんは行動した可能性があります。
タナカさんは長男次男の良し悪しで判断してほしくないなと言う願望も含んでいますが・・・・
疑問点:タナカさんの執事道
先程言及したタナカさんの執事道について補足します。
タナカさんは過去にこのように発言していました。
タナカさんは坊ちゃんが当主だった際、一度も紅茶を淹れたことがありませんでした。
これは坊ちゃんの執事はあくまでセバスチャンだからと割り切っていた可能性もあります。
しかし、もしかすると真の当主である真シエルの執事としての立ち振る舞いだったとも意地悪な目線で見れば考える事が可能です。
まだまだ本心がどちらなのかは確定が難しいですが、私はこのような暗い理由ではなく、先程言及した「ファントムハイヴの血縁を大事にする」と言う意図であって欲しいと願ってやみません
まとめ
今回はタナカさんについて考察しました。
タナカさんは黒幕説が有ったり、人外説があったり、本当に謎深いキャラクターです。
あの人外が関わったファントムハイヴ家襲撃事件から生還したことを踏まえると、人外である可能性は比較的高いのではないかなとは思いますが「じゃあ具体的にナニ?」と考えるとまだまだ確証には至れない状態です。
青の教団編の時何をしていたのか?
タナカさんも輸血を受けていないのか?
ひょっとしてお星さまの中の一人なのではないか?
まだまだ謎だらけです。
しかし、今回の生地で言及した通り、
真シエルと坊ちゃんとそれぞれに仕えていた際、タナカさんの表情に明確な差があるのは事実です。
このことから、私はタナカさんも葬儀屋同様、双子を長男次男で差別せず、包括的にファントムハイヴとして大切にしてるキャラクタ―なのではないかと願ってやみません。
餅月