こんにちは、餅月です!
『黒執事』第145話「その執事、護送」Gファンタジ―2018年11月号の考察をしていきたいと思います。
前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです。
今回は久しぶりに
少し予想考察がかすりました!
坊ちゃんを取り巻く周りの空気も変わりましたね。
これを機に、
このまま真シエルにやられっぱなしではなく反撃ののろしを上げてほしいなと一ファンとして期待してしまいます。
- あらすじ:黒執事第145話「その執事、護送」Gファンタジー2018年8月号
- 考察
- 回収された伏線
- 新たに張られた注意すべき伏線
- 第137話(青の教団編)で語られた坊ちゃんの主張はミスリードの可能性が高い
- 未回収の重要な伏線
- 疑問点
- まとめ
あらすじ:黒執事第145話「その執事、護送」Gファンタジー2018年8月号
※大まかな話の流れ
扉絵:深奥へーー
・逮捕されたセバスチャンと坊ちゃんは護送馬車の中でブラバットと言葉を交わし、ブラバット側の情報をいくつか得る。
・セバスチャンがその場の人間たちに宣戦とも取れる言葉を投げると、途端に馬車へ攻撃が始まり馬車は横転した
・その頃ファントムハイヴ本邸では、真シエルは自分が兄弟げんかをしたことが無いこと、そして弟と本気で兄弟げんかが出来そうなことが楽しみで仕方がないと葬儀屋(アンダーテイカー)へ笑顔で語った。
・残るタナカに「お前はいかなくてよかったのか」と問いかけたが、紅茶をサーブするタナカは先々代よりファントムハイブ家に仕えるのみと答える。・護送馬車を追うアバーラインは、坊ちゃんが「兄に成り代わる動機が分からない」という疑問を感じていた。そして彼らが逃げたことを知る。
(ブラバットは逃げなかった)
・森をさまようセバスチャンと坊ちゃんを、馬車で迎えに来た使用人たち
「約束通り、賃金取り立てにきてやったぜ!」
逃亡を選択したセバスチャン
第145話、終了ーーー
葬儀屋ヲタの叫び(感想)
今回の第145話の中で
一番重要な伏線は、
・タナカはクローディアの代からファントムハイブ家に仕えていたという事
・アバーラインが感じた「何故正当な次男である坊ちゃんが、兄に成り代わる必要があったのか。」
この二つが最も大きいものだと感じました。
特にタナカは、
黒執事に中で死神、悪魔に並んで負けず劣らず素性が明らかになっていない謎多きキャラクターです。
今までも先代ヴィンセント・ファントムハイヴに仕えていたことは明らかとなっていましたが、タナカがいつからファントムハイヴ家に仕えていたのかは明らかとなっていませんでした。
それが今回初めて
タナカはクローディアの代からファントムハイブ家に仕えていたことがあきらかになりました。
しかも隣には葬儀屋がいて…!
場所はファントムハイヴ家本邸で…!
これは非常に意味深です!
上記の二つについては、後ほど具体的に考察をしていきたいと思います。
現場からは以上です
考察に続きます!
考察
予想考察答え合わせ
護送馬車の中での会話
予想考察の中に挙げたパターンである、
護送馬車内における会話が今回描かれました。←的中◎!
またその中で、
ブラバットのキャラクター性に関わる今後の伏線とも考えられる描写もいくつかありました。
これについては後ほど
「新たに張られた注意すべき伏線」にて詳しく考察していきたいと思います。
回収された伏線
バルドの賃金発言
バルドがセバスチャンに放った
「賃金をいつ受け取りに行けばいい」という発言でしたが、当ブログで予想した通りやはり本心からくるものではなくあとで助けに来るという隠れた意味を持つものでした。←的中◎!
早くも今回の話で回収されましたね。
セバスチャンも言っていましたが
今回の使用人たちの行動は本当に早かった…!
ちなみに
この使用人たちの助太刀についてですが、
葬儀屋の「使用人たちを野放しにしてよかったのかい?」という発言からも分かるように
葬儀屋と真シエルはわかっていたうえであえて泳がせていたようです。
使用人と合流できたとは言え、まだまだ油断はできませんね。
新たに張られた注意すべき伏線
タナカはクローディアの代からファントムハイブ家に仕えていた
今回貼られた中で最も大きな伏線であると感じています!
謎多き人物タナカ。
そんなタナカの重要な一面が今回さらりと明らかになりました。
今までタナカは先代ヴィンセントの代から仕えていたことはあきらかとなっていましたが、今回、何とタナカは先々代よりファントムハイヴ家に仕えていたことが明らかになりました!
この先々代よりという言葉は非常に重要なものだと私は感じています。
私はもう少し前の時代から
タナカはファントムハイヴ家に仕えていた可能性もあるかなと感じていました。
しかしまさかの敢えてのクローディアの代からのスタート…!
これは猶更意味深な展開になってきました。
葬儀屋との関係性も、
おそらくタナカは何等か知っているはずです。
今隣に肩を並べる葬儀屋を、
いったいタナカはどのような気持ちで見ているのでしょうか?
また、葬儀屋が指す「ファントムハイヴ」
そしてタナカが指す「ファントムハイヴ家」
これがさす具体的なものは、結論として非常に似たものである可能性があります。
そしてその根幹にかかわっている人物こそが
「クローディア」である可能性は非常に高いです。
一体クローディアの時代に
ファントムハイヴ家では何があったのでしょうか?
タナカと出会い葬儀屋と出会い…
波乱万丈であったことは間違いありません。
これだけ強力なキャラクターたちを死して尚ファントムハイヴに縛り付けるその魅力は、一体どんな面にあったのでしょうか?
クローディアのキャラクター性も一層気になりますね。
当ブログでは、
今後黒執事は、葬儀屋と先々代番犬であるクローディア・ファントムハイヴに少しずつ焦点があっていくのではないかと予想しています。
なんだか双子説が回収された次は、この葬儀屋とクローディアの関係性について、ほんの少しずつですが物語の矛先が向いて言っているような気がしてなりません。
葬儀屋とタナカの言う
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2018年10月17日
「ファントムハイヴ家」って、実は同じ物を指しているのかもしれないね。真シエルに着くという行動も同じだし‥。
当主とか何とか関係無く、
彼らが従う上で大切にしているのはクローディアの血筋か‥?
タナカ‥
そっかぁ‥貴方クローディアから使えてたのか‥
もっと前から使えてたのかなあと思ってたけど、
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2018年10月17日
あえてのクローディアの代からファントムハイヴの使用人になったというのが意味深すぎる‥!!!
先々代「から」って、デカイ一言だ‥
本当に少しずつだけど、
— 餅月 (@mochimochimoon3) 2018年10月17日
黒執事原作が葬儀屋とクローディアの方向性に矛先が向き始めてる気がする今日この頃
坊ちゃんは正統な後継者であるにもかかわらず何故兄に成り代わらなくてはいけなかったのか?
これは、
タナカクローディア問題よりも早く本誌の中では明らかにされる可能性が高いのではと感じています。
しかもこの問題に気付いたのがなんとアバーライン…!
お主どうした…!今回なかなかに鋭いではないか!!!
流石伊達に長いこと警察をやってはいませんね。
アニメや生執事の印象も重なり、
当初は少し抜けた印象が強いアバーラインでしたが、今回のアバーラインは非常に重要な点に鋭く気付いてくれています。
頼む、このまま坊ちゃんの汚名を晴らしてくれ…(;O;)!
さて、
それではアバーラインが感じたこの疑問について考察していきたいと思います。
この問題は、
・真シエルの二面性
・坊ちゃんの真意
・ファントムハイヴ家襲撃事件の黒幕の真実
上記の三つすべてに影響を及ぼす
いわば根幹の謎である可能性が高く、非常に重要なポイントとなる可能性があります。
以前より当ブログで言及していますが、
坊ちゃんの中で真シエルの価値観は契約直後と現在で大きく変化しています。
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上記の記事は
ぜひ読んて頂けますと嬉しいです!
記事引用:2018年2月25日記事より
第137話(青の教団編)で語られた坊ちゃんの主張はミスリードの可能性が高い
青の教団編の回想にて、
サバトでセバスチャンと坊ちゃんが出逢った際「坊ちゃんがどのような理由で悪魔と契約し、シエルを名乗ることを決めたか」が説明されました。しかし、こちらの主張はミスリードである可能性が高いです。
まずは第137話の坊ちゃんの主張を見ていきましょう。ーーーーーーー
ああ、そうか
もう きみはいない
僕が君の魂を犠牲に悪魔を喚んでしまったから悪魔「さあ 選んで」(微笑みを浮かべ自分に唇の前で人差し指を立てる)
僕たちは同じ顔をしているけど何もかもが違う。
君は強くて 優しくて でもすごく寂しがり屋で
僕は弱くて 臆病で 君のオマケでーーーそれでも
もう二度と時間が戻らないのなら
「誰にも負けない 力があれば・・・!(真シエルが回想で叫ぶ)」もう君が戻ってこないなら
僕が
君と同じ顔をした 僕が
君の魂と引き換えに 君が願った君になる坊ちゃん「欲しい・・・力が欲しい・・・僕らをこんな目にあわせた奴らに復讐する力が!!」
檻から悪魔にむかって手を伸ばす
坊ちゃん「悪魔!!お前と契約する!!」ーーーーー
注目していただきたい点は太字下線部分です。
しかし私は上記の坊ちゃんの主張に疑問を感じます。
結論から言えば、
私は坊ちゃんが契約時このように考えてしまったことは悪魔(セバスチャン)にそそのかされたことが原因であり、現在の坊ちゃんの主張に至るまでには、シエルに対する坊ちゃんの価値観が、悪魔を通じもう一段階変化すると考えています。
契約時にセバスチャンが坊ちゃんをそそのかした可能性についてはこちらをご覧ください。近日公開
【特例】第137話だけは、セバスチャンの発言を信じてはいけない理由↓
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私が第137話での坊ちゃんの主張を疑う理由は緑の魔女編にあります。
緑の魔女編の中でも、
坊ちゃんが「悪魔と何故契約したのか」が問われるシーンがあるのですが、その時の坊ちゃんの主張は、今回語られた内容と完全な真逆なのです。具体的に見ていきましょう。
ーーーーー
真シエル
「誰も復讐なんて望んでいない。なのにお前は何故復讐を使用としているの?僕を犠牲に手に入れた力で」
真シエル
「お前があんな選択をしたせいで、たくさんの人が犠牲になったんだよ」
真シエル
「僕に許されたかった?」
坊ちゃん
「違う・・・。」
マダムレッド
「弱い自分と決別したかった?」
坊ちゃん
「違う!」
ジョーカー
「何もかも自分のものにしたかった?」
坊ちゃん
「違う!」ヴィンセント&レイチェル
「わかっているわ。私たちの無念を晴らすためでしょう?」
「違う!!!!!」
セバスチャン
「では、あなたは何故、大きな犠牲を払い、その魂を賭けてまで、悪魔と契約したのですか?」
坊ちゃん
「そうだ・・・僕が悪魔と契約したのは、僕が誰にも負けない力を欲したのは」
坊ちゃん
「僕は誰かの為に命をかけられるほど高潔ではない。
僕はどうしようもなく利己的で、独善的な人間だ。
だから 僕は僕自身への汚辱を晴らす為お前の手を取った。
誰のためでもない。
僕のために!!!!!!」
ーーーーー
坊ちゃんはここで、「誰にも負けない力を欲したのはーーー」と、真シエルのセリフを思い起こしています。
それにもかかわらず彼の名前を理由として挙げず、あえて自分自身のため、と強く主張したことには何か強い意味があると考えられます。
プチまとめ
緑の魔女編における坊ちゃんの主張
- 自分は誰かのために命を懸けるほど高潔ではない
- 僕自身への汚辱を晴らすために悪魔の手をとった
- 両親の無念を晴らすためではない
- 誰のためでもない。僕自身のため
第137話での坊ちゃんの主張
- 同じ顔をした僕が、君の願った君になる。
- シエルは誰にも負けない力を望んでいた。だから望む
契約理由の主語が、「シエル」から「僕自身へ」と完全に逆転しています。
第137話では坊ちゃんは「シエルのため」と自己犠牲の精神をもって悪魔との契約に挑みました。
しかし緑の魔女編ではシエルの価値観は消え、完全に「僕のため」が主語になっているのです
おそらく、
上記の坊ちゃんの中での主張の逆転は、真シエルの何らかの二面性がもとで起こった可能性が高いです。
私は、真シエルは
・坊ちゃんに歪んだ異常な愛情を抱いている
・おっちゃんといたいがためにファントムハイヴ家主激事件の片棒を担いだ
・その事実を知ったことで、坊ちゃんの中で真シエルは「悪しき名となった」のではないか
と予想しています。
また真シエルにファントムハイヴ家襲撃事件を持ちかけた人物こそが黒執事における黒幕である可能性があります。
ファントムハイヴ家襲撃事件には
人外が関わっていることが確定しています。
このことから、
私は真シエルをそそのかした相手は女王と死神派遣協会のタッグだったのではないかと感じています。
これらについては
此処で語ると考察が膨大になってしまう為、記事を貼り付けさせて頂きます。
よろしければぜひ読んでみてください!
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ブラバットは人外なのか?
続いてブラバットについてです。
以前より当ブログでも言及していますが若干小物感が否めないブラバットさん。
今回そんなブラバットに関わる新たな伏線が張られました。
ブラバットが護送馬車の中で答えたこと
・カリスマ占い師から囚人に転落したが、これも僕の仕事のうちだからそこまで危機感は感じていない
・血液占いはいかさま(ホット・リーディング)であったことを認める
・しかしセバスチャンのことは、ひと目見た瞬間に人間ではないことに気づいたと意味深に言う
この中で重要なのは線を引いた二か所です。
「これも僕の仕事のうち」
セバスチャンの言った通り、
ブラバットはカリスマ占い師から殺人犯へと転落しました。それにも関わらずこれが仕事のうちという言葉は非常に余裕を感じられます。
このことから考えられることは、
スフィア・ミュージックホールにとって現在の状態は想定範囲の中であり、それどころかさらなる目標に向けて計画を進めている途中であるからと考えることが自然です。
真シエルはそれを「本気の兄弟喧嘩」と表しました。
ブラバットがどんな役割を担っているのか。引き続き注意するひつようがありそうです。
ブラバットは人外なのか?
ブラバットは
セバスチャンが人外であることにすぐに気付いたようなことを主張しました。
実際青の教団編前半でも、「僕のことを人間でない何かだと思った?」と発言しています。
これはまだ根拠が足りないのですが、それでも私はブラバットはあくまで豪華客船編で言うリアン・ストーカーのような咬ませ犬なのではないかと感じています。
正確に言えば、
葬儀屋の大きな根本的野望の片棒を担いでいるため、
リアンストーカーよりは立場は上かもしれません。
しかしセバスチャンを悪魔だと気づけたのも、
・眼帯をした青い髪の少年
・その傍にいる黒い男
・この黒い男の方は正体が悪魔だよ
と事前に葬儀屋に教えてもらってさえいれば解決してしまう問題です。
人外が存在することは知っているものの、ブラバット自身は自分を「売れない占い師」と言った当たり、やはりただの人間なのではないかと現在は感じてしまいます。
青き星に魅入られたブラバット
こちらも前回の回でブラバットが主張したことです。
ブラバットはもともと当たらないと評判の占い師でしたが、何かを期に青き光(ファントムハイヴ家)に魅入られ、その復活に力を注ぐようになりました。
ブラバットと葬儀屋、そしてファントムハイヴ家にどのような関係性があったのかは非常に今後重要な意味を持つ可能性があります。
葬儀屋とブラバットは髪型がお揃い
また、ブラバットがただの人間と感じる理由としては髪型を挙げることが出来ます。
葬儀屋とブラバットは
互いに対象の位置に片方だけ三つ編みをしています。
これは、私には何となくなのですがブラバットから葬儀屋に対するリスペクトを含めた模倣であるような気がしています。
未回収の重要な伏線
青の教団編では回収され無さそうですが、
いくつか重要な伏線が残ってますので箇条書きとしてまとめておきます。
・クローディアと葬儀屋の関係性(愛人関係の可能性)
・葬儀屋とファントムハイヴ家との本当の関係性(双子、ヴィンセントと血縁関係ありか?)
・真シエルが「悪しき名」となった理由(坊っちゃんといたいがあまり、ファントムハイヴ家襲撃事件に携わっている可能性)
疑問点
・真シエルは葬儀屋とファントムハイヴ家の関係性をどこまで知っているのか
・死神の魂とは
・真シエルの魂を葬儀屋はどうやって手に入れたのか?それとも全く別の方法なのか?
・血液と死者蘇生の関係性
・オセロの「折檻」の具体的内容
死神にも魂はある
真シエルが葬儀屋に噛みついたことで、
死神には魂があることが確定となりました。
ですが何とも不思議ですよね。
自殺したはずの人間である死神が持つ魂とは一体何を表すのでしょうか?
どのようなシステムで持ち主の元に戻って来たのか。
その点が死神派遣協会に対する疑問として残ります。
真シエルの魂を葬儀屋はどうやって手に入れたのか
これが最大の疑問点であると言えます。
豪華客船編で葬儀屋は「他人の魂を自分のものにできるわけないんだけどねえ」と発言しています。
ましてや真シエルの魂は悪魔であるセバスチャンによって「渡り賃」として奪われてしまっていたはずなのに、どのようにしてここまで復活させたのでしょうか?
今の真シエルには他人の魂が入っているとも思えません。
もしかするとこのあたりに今回葬儀屋が新たに行ってた「輸血実験」が関わってくるのかもしれませんね。
また現在は、真シエルは魂を持たずともほぼ完全復活を遂げたいわば完璧な肉人形である可能性もあるかな?と言う可能性も感じています。
血液と死者蘇生の関係性について
現在はまだ疑問点として残っている未回収の伏線となります。
まとめ
いよいよ坊ちゃんにも反撃が出来そうな余地が生まれてきましたね。
双子説が回収され、
黒執事は早くも次の大きな分岐点に向かって着々と伏線を張り物語の矛先を変えてきているように感じます。
まだまだ不気味な点が多い真シエルですが、
坊ちゃんが検討してくれることを祈りたいです…!
頑張れ!坊ちゃん!
頼むから頑張ってくれ!
餅月