こんにちは!餅月です。
今日は第142話ネタバレ考察に掲載した記事の小分け記事となります。
今回は真シエルの発言についてを考えていきたいと思います。
真シエルの発言の矛盾
今回の第142話において、真シエルのある発言には矛盾が生じています。
それを紐解くために、一度前々回の第140話での真シエルの主張をおさらいしてみましょう。
真シエルの発言の矛盾は坊ちゃんが『シエル』を名乗っていたことを真シエルがどのように捉えていたかという点で起こっています。
真シエル
「お前が嘘をついていたことを叱るつもりはないよ。むしろお前を嘘つきだと責める奴がいたら僕が許さない。」
黒執事第140話「その執事、主張」より
それを踏まえ、今回の真シエルの発言がこちらです。
うーーーーん…
ううううーーーーん…
確かに「嘘つきだと責めては」いません…
ですが…これはもはや言葉のあやであり、ほぼ同じ意味と捉えられます。
真シエルが、本当に坊ちゃんが三年間独りで頑張ったことを褒めてあげたいのなら、
「僕の代わりをしてくれていたんだ」
など、言い方は山のようにあったはずです。
それをあえての
成りすましていたんだと言う発言…
成りすましとはいい意味では使わない否定的な言葉です。
真シエルの言葉から感じる悪意
またこのセリフは、ミッドフォード侯爵家と、ヤードの人間数十人が見守る中で発言されました。
結果坊ちゃんは疑惑の人間として皆から好機の目にさらされることになり震えてしまいます。
更にいうなればこの時の真シエルの台詞の口調です。
このセリフはミッドフォード侯爵に対して真シエルが言った言葉ですが、口調がかなり幼いです。
今までの真シエルの話し方は威厳がある伯爵そのもので、年齢的に違和感を感じるほど大人びていました。
それをいきなりここで敢えて多少の幼稚さを口調に混ぜることに、計り知れない悪意を感じました。
真シエルの目的は何か?
おそらく真シエルの一番の狂気は「坊ちゃんへの歪んだ愛情」にあると言えます。
これは坊ちゃんが真シエルと再開して以来、再開を喜ばずずっとおびえ続けている理由についての考察の中でも度々言及してきました。
簡単に纏めると下記の通りです。
真シエルの異常性について
・真シエルは母親でさえ、坊ちゃんに触れることに不快感を持っていた。
・真シエルは坊ちゃんと一緒にいたいが為にファントムハイヴ家襲撃事件に加担していた可能性がある。
・坊ちゃんの中で真シエルが「悪しき名前」になったのは、ファントムハイヴ家襲撃事件に真シエルが関わっていたことをセバスチャンから教えられたから
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真シエルが坊ちゃんに言った「二度とお前を一人にしない」「お前を責める奴は僕が許さない」
結論から申し上げますと、これらは全て真シエルの本心であると予想しています。
ではそれにも関わらず、真シエルは何故坊ちゃんの立場が悪くなるような発言をしたのでしょうか?
それには下記の目的がある可能性があります。
・群衆を味方につけ、確実に自分が伯爵に戻るため
・伯爵の権限で坊ちゃんを自分の傍にずっと置き、社会から孤立させるため
恐らく真シエルは、自分が坊ちゃんを愛し、傍にいれさえすれば後はどうでもいいのです。
「周りに何と思われようと、僕が傍にいてずっと守ってあげるから問題ないだろう?」
…そう素で思ってしまう恐ろしい人間である可能性があります。
今回の発言で、真シエルへの疑惑が更に高まりました。
彼は恐ろしい奴です…
まとめ
真シエルの異常性が少しずつ明らかとなってきました。
やはり私だけでなく、読者の皆様が感じ取っていた真シエルの坊ちゃんへの強すぎる執着心は家族の関係を何か大きく捻じ曲げてしまった可能性があります。
葬儀屋は何故そんな真シエルを敢えて復活させたのでしょうか?
「君は嬉しくないのかい?久しぶりにお兄ちゃんにあえて」
このセリフが、葬儀屋の動機の全てのような気がしてならないのは私のファン心理でしょうか..(´・ω・)
餅月