黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【考察】フランシスは葬儀屋(アンダーテイカー)の子供で確定か!!?/葬儀屋は何故フランシス・ミッドフォードではなく、敢えて旧姓のフランシス・ファントムハイヴと呼んだのか?/フランシスは葬儀屋にとって「守るべきファントムハイブ」に含まれている可能性

こんにちは!餅月です。
今日は葬儀屋(アンダーテイカー)フランシス・ミッドフォードの関係性について考察していきたいと思います!

黒執事における名前の重要性

先日あげさせて頂きました黒執事最新話考察記事に、とても面白いご意見を頂きました。

瑠璃さんのコメント

餅月様初めまして
考察いつも楽しく拝読させて頂いております。
初めてのコメントで大変不躾でありますが、葬儀屋がフランシスに対して『ファントムハイヴ家(伯爵家)の御息女』と言う意味の“レディ・フランシス・ファントムハイヴ”呼びは二人の関係に対する伏線とはなり得ないでしょうか?
餅月様の葬儀屋は名前で呼ばないと言う話とフランシスの“お前”呼びの話から思いついたのですが、侯爵夫人である『マーショネスオブミッドフォード』や『レディ・ミッドフォード』ではなく、敢えて(それも侯爵の前で)ファントムハイヴの性で呼んだのには矢張り昔からヴィンセントやフランシスと何らかの関わりがあったのではと邪推しています。

瑠璃さん貴重なご助言をありがとうございます!

以前から当ブログでは黒執事における「名前」の重要性については考察を重ねてきました。

www.under-taker.com

特に最近では、
坊ちゃんと葬儀屋の名前が意図的に隠されており、これはこの二人の名前が明かされることが今後の黒執事の展開に非常に大きな役割を担うからなのではないかと感じています。

葬儀屋は登場人物のことを名前で呼ばないキャラクター

また中でも葬儀屋は、
黒執事の中で唯一、登場キャラクターを誰も名前で呼びません

またそれに加え葬儀屋本人も名前が不詳の為、黒執事の中で特に「名前」という面で作り込まれているキャラクターだなと感じています。

「名前」が重要なキャラクターとしてシエルの名を偽っていた坊ちゃん同様、その陰に隠れて同じくらい名前に重きを置かれているキャラクターとして大きな存在感を放っているように感じます。

葬儀屋が名前で呼ぶキャラクター

普段登場人物を名前で呼ばない葬儀屋ですが、
だからこそ葬儀屋が誰かを名前で呼ぶこと自体が非常にイレギュラーであることが分かります。

葬儀屋は稀に登場人物を名前で呼ぶことがあります。

逆に言うと、
葬儀屋が名前で呼ぶキャラクターは明らかに他の登場人物と区別され意識的に名前で呼ばれていることからそれだけでも非常に例外的な存在であり、今後何らかの大きな節目でそのキャラクターの存在が作品を左右する可能性があります。

具体的に葬儀屋が名前で呼んだ人物は以下の通りです。

・ディーデリヒ
・オセロ
・フランシス

この三人のみです。

他はみんな「執事君」「伯爵」「穴蔵の中国人」など、葬儀屋はみんな通称で呼んでいることが分かります。

ではなぜ葬儀屋はこの三人のみを名前で呼んだのでしょうか?
順に考察していきたいと思います。

ディーデリヒ

ディーデリヒを葬儀屋が名前で呼んだことについての考察は割と簡単です。

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葬儀屋(アンダーテイカー)がキャラクターを名前で呼ぶ唯一のシーン:黒執事22巻第105話「その執事、尋訪」より引用

ディーデリヒ
「名前で呼ぶな!俺はお前の寮弟ではない!」

ディーデリヒは
よくこのように発言しています。

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名前で呼ばれることを嫌がるディーデリヒ:黒執事21巻第101話「その執事、遭逢」より引用
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名前で呼ばれることを嫌がるディーデリヒ:黒執事21巻第101話「その執事、遭逢」より引用


葬儀屋はディーデリヒが名前で呼ばれることを特に嫌っていることを知っていたからこそ、敢えて嫌がらせと悪戯を込めて本名で呼んだのではないかと考えています。

詳しくはこちらの記事にまとめてあります!
www.under-taker.com

ちなみに余談ですが、
このディーデリヒが名前で呼ばれることが嫌いという事実を葬儀屋がいつどこで知ったのかも考えてみると興味深いです。
葬儀屋はヴィンセントの仲間として、ディーデリヒとヴィンセントの会話からその事実を知っただけの可能性もありますが、ディーデリヒは学園時代からヴィンセントに名前で呼ばれることを嫌がっていたようです。もしかすると葬儀屋はこの事実をヴィンセントが寄宿学校の学生だった頃から知っていたという伏線なのかもしれません。

もし葬儀屋が坊ちゃんが青の奇跡を起こした時だけ臨時校長をしていたのではなく、
ヴィンセントが青の奇跡を起こした時も校長をし、ヴィンセントの青の奇跡に貢献していたとしたら面白いですよね

オセロ

次に葬儀屋はオセロを名前で呼びました。

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名前でオセロを呼ぶ葬儀屋:黒執事最新話第142話「その執事、膺懲」より引用

このシーンは、
原作の中では葬儀屋とオセロが初めて顔を合わせたシーンでした。

オセロが名乗っていないにもかかわらず、葬儀屋はいきなり「オセロ!」と名前で呼びます。

このことから、
私は葬儀屋とオセロがもともと知り合いであること、そして話し方と双方の言葉遣いや雰囲気、「50年前に人間界に来たことがある」という共通点から、ここで葬儀屋がオセロの名前を呼んだことは二人が死神派遣協会の同期であることの伏線なのではないかと考察し、こちらは先日的中していたことが明らかになりました

こちら考察してから二年後に考察があっていたことが明らかになりました!

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フランシス・ミッドフォード

以上のことから
葬儀屋が名前で呼ぶキャラクターには何らかの大きな意味が隠されている可能性があることがわかりました。

今回の記事の本題ですが、
最新話で葬儀屋は新たにフランシスを名前で呼びました。

このシーンにはよくよく見てみると非常に大きな疑問があります。

それは葬儀屋がフランシスのことを結婚後の姓のミッドフォードではなく、旧姓のファントムハイヴで呼んでいるという点です。

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ミッドフォードの姓に変わっているはずのフランシスを「レディ・フランシス・ファントムハイヴ」と呼ぶ葬儀屋:GF2019年5月号第151話「その執事、無精」より引用

しかもこの会話をしているとき、フランシスの横には夫であるミッドフォード侯爵がいました。
それにも関わらずあえて旧姓で呼ぶことは非常に不自然であることが分かります。

葬儀屋にとってファントムハイヴは大事なもの

葬儀屋にとってファントムハイヴというものが何かとても重要な代えがたいものであることは明らかです。
それは下記のセリフから読み解くことが出来ます。

これ以上ファントムハイヴを失うのは我慢が出来ない

葬儀屋「ただ我慢ならなくなったんだよ。これ以上ファントムハイヴを失うのは。」
黒執事第140話「その執事、主張」より引用

葬儀屋がもし赤の他人だとしたらとても不思議な言葉です。
葬儀屋は何故死者蘇生を実現してまでファントムハイヴが死に絶えることを拒むのか。これは非常に重要な伏線です。

葬儀屋にとってフランシスは「ミッドフォード」ではなく「守るべきファントムハイブ」か

以上のことから、
葬儀屋がお嫁にいったフランシスのことを敢えてファントムハイヴの姓で呼ぶことは非常に大きな意味を持っている可能性が高いと考えています。

言うなれば
葬儀屋にとって誰かをファントムハイブと呼ぶことは
自分にとって大切なファントムハイヴの中の一人であること、そしてそれは守るべきもの、自分が大切にしているファントムハイヴの姓を許す人間という意味がある可能性があります。

フランシスは葬儀屋の子供なのか?

以下は引用です。
これは、当ブログで以前より言及してきました葬儀屋の正体はクローディア・ファントムハイブの夫であるcedlic.k.rosなのではないかという考察に基づきます。

未読の方はぜひ読んでみてください!
私が黒執事の考察を始めたきっかけの記事です(#^^#)

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フランシス・ミッドフォードは葬儀屋の子供なのか

これは非常に難しい問題です。
当ブログははじめ、フランシスの名前がこの家系図(クローディアと葬儀屋の間)に含まれていないことから、
フランシスは正式な夫の連れ子もしくは正式な夫とクローディアの間の子ではないかと予想していました。

しかし、枢先生によってフランシスとヴィンセントは血のつながった兄弟であることがTwitterで明らかにされました。
この死神の家系図は複数パターンあるらしく、結婚で家を出たりすると名前が除名されることがあるそうです。

このことからも、フランシスがヴィンセント同様葬儀屋の子供である可能性は非常に高くなったと私は感じています。

ですが一度、それを踏まえフランシスが葬儀屋の子供だと思う点と疑問に感じる点を箇条書きで上げたいと思います。

葬儀屋の子供だと思う理由
  • フランシスの髪の色が葬儀屋に似たプラチナのストレート
  • フランシスの「人とは思えぬ強さ」は葬儀屋の強力さを彷彿とさせる
  • エリザベスの目が緑
  • エリザベスはグレルを認識した
  • エドワードは努力の天才である(生前の葬儀屋と似ているか)
葬儀屋の子供ではないと思う理由
  • 寄宿学校編の際、真夜中のお茶会で葬儀屋は坊ちゃんに夢中でエドワードには無関心だった
  • 豪華客船編でも、葬儀屋がミッドフォード家を顧みる様子が全くなかった

→これは、葬儀屋は「ミッドフォード家がこの程度で死ぬはずがない」という信頼故の無関心だった可能性があります。

  • cedric K rosが愛人であった場合、二回も子供を作るか・・?という素朴な疑問

ヴィンセントとフランシスの間に血縁関係が無くとも、片親(クローディア)さえ共通していれば二人を戸籍上「腹ちがいの兄妹」として誤魔化すことも可能ではありますが、それにしてはフランシスと葬儀屋に遺伝子レベルの共通点を感じるのも事実…

私は現在は、フランシスがヴィンセント同様葬儀屋にとって大切な実の子供なのではないかと感じています


フランシスとリジーの人とは思えぬほどの強さは、葬儀屋を彷彿とさせます。
リジーの瞳の色も気になりますが、死神の黄緑の燐光は、死後遺体を焼く際に燐が付着したものなので、遺伝するかは正直疑問が残ります。

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人とは思えない強さのフランシス:黒執事3巻第14話「その執事、狩猟」より引用
枢先生により、「黒執事のキャラクターは女の子が父親似で、男の子が母親似という設定がある」と明らかにされています。


これにのっとるとcedric K rosに似ているキャラは、娘のフランシスと、孫のエドワードとなります。
フランシス叔母さまはともかく、エドワードって似てるの?という意見があるかもしれません。

葬儀屋は努力の天才

しかし実はエドワードは「努力の天才」として描かれています。

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エドワードは努力の天才:黒執事16巻第77話「その執事、演奏」より引用

葬儀屋も実は努力の天才です。
現役時代の「淡々と、坦々と。」というセリフからはストイックな真面目さを感じますし、何より死者蘇生の研究や豪華客船の乗客と同数の遺体を蘇生させるなど、その姿勢と実績は努力の天才としか言いようがありません。

このように、葬儀屋とミッドフォード家に血縁関係があるのかは今はまだ判断が難しい状況です。

cedric K rosが本当の夫であり、クローディアが未亡人として女伯爵となっていたとしたら、
ヴィンセントフランシス共に葬儀屋と血が繋がっている可能性もあります。しかしそうなると寄宿学校編でのエドワードへの無関心さが気になります。

私はフランシスたちとはやはり血が繋がっていないのではと感じてしまいます。
愛人の立場でありながら二人も子供を作るか・・・?という素朴な疑問も大きいです。

この考察の中に、さらに新しく今回
葬儀屋がフランシスを敢えてファントムハイブと呼んだということを加えることが出来ます。

葬儀屋にとってファントムハイヴとは非常に重要な物です。
加えて葬儀屋はただでさえ人を名前で呼びません。

それにも関わらず、結婚しミッドフォード姓になったフランシスをファントムハイヴという名前で敢えて呼ぶことにはとても重要な意味がある可能性があります。

いよいよ葬儀屋とフランシスに血縁関係がある可能性が高くなってきたと私は感じています。

ヴィンセントとフランシスの差

本当に葬儀屋とフランシスに血縁関係があるのか、疑問に感じる点も存在します。
それは同じクローディア・ファントムハイヴの子供であるはずのフランシス側のミッドフォード家と、ヴィンセント側のファントムハイブ家への葬儀屋の態度が大きく違うことをあげることが出来ます。

この違いは寄宿学校編や豪華客船編で垣間見ることが出来ます。

特に豪華客船編ではミッドフォード家もあの豪華客船に乗っていたにも関わらず、葬儀屋はミッドフォード家に関してはノータッチでした。
葬儀屋はシエルと坊ちゃんしか見ておらず、エリザベスやミッドフォード家にはあまり目を向けていないことがわかります。

これに関しては、葬儀屋が全面的にミッドフォード家の実力を信用していた故に顧みることが無かった可能性があります。
ミッドフォード家は英国騎士団長を務める実力を持っています。

なので葬儀屋はこの実力を信用し、
たとえ自分がこの豪華客船を沈没させたとしても死ぬはずがないと信用していた可能性があります。

現在葬儀屋がファントムハイヴ家に執着している理由は、ファントムハイヴ家が滅亡の危機に陥っているからであると私は感じています。
ファントムハイヴ家とミッドフォード家に対し、葬儀屋の気持ちに差は無いのではないでしょうか。

事実、葬儀屋は坊っちゃんとシエルの双子に対しても「まあどっちでもいいか。小生にとってはどっちもファントムハイヴだ。」と長男次男で区別しない姿勢を示しています。

これがミッドフォード家とファントムハイヴ家にも適応されている可能性があるなと思いました。

葬儀屋にとってミッドフォード家もファントムハイヴ家もどちらも大切な人の忘れ形見として守るべきものであり、だからこそ葬儀屋はフランシスをあえてファントムハイヴと呼んだのではないかと私は感じています。

葬儀屋はたとえファントムハイヴ家に対しても、有事の時以外は基本必要以上の手助けをしないとても厳しい一面も持ち合わせています。

坊ちゃんに笑いの対価を妥協しない点や、自分の知っている情報を全て明け渡すことがない点など、愛していても甘やかさない一面からはフランシスにも似た姿勢を感じます。

寄宿学校編でも、葬儀屋はミッドフォード家の長男であるエドワードと真夜中のお茶会にて直接顔を合わせました。しかしその際も、ビザールドールに襲われる坊ちゃんを見つめるだけでエドワードには一切目もくれていません。

これももしかすると同様の理由があったのかもしれません。

フランシスはクローディアとクローディアの本夫との子供か?

また、葬儀屋がもし仮にフランシスとヴィンセントの父親だった場合、もう一つ大きな問題点が存在します。

それは、名門伯爵家の跡取りとして、社会的地位を持たない葬儀屋の息子であるヴィンセントが伯爵を継ぐことが出来たのかという問題です。

こちらも以前より当ブログで考察してきたことの繰り返しとなってしまいますが、
もし仮にヴィンセントが本当に葬儀屋の息子であった場合、葬儀屋には地位が無いためヴィンセントに爵位を継がせることが難しくなる可能性があります。

なのでクローディアは生まれてくるヴィンセントに無事に爵位を継がせるために、葬儀屋以外のしっかりした地位を持った夫をもった可能性があります。

いわば葬儀屋とは愛人関係であり、
フランシスはその後その本当の夫との間に生まれた子なのかもしれないと私ははじめ感じていました。(死神が持っている家系図の中に、フランシスの名前が無かったことが理由でした。)
ですが、これに関しては枢先生のTwitterでの下記の言及から可能性は低くなりました。

枢先生「ヴィンセントとフランシスは実の兄弟」

ヴィンセントとフランシスは実の兄弟であることが枢先生から明らかにされました。

となると私の中の疑問点は、仮に葬儀屋が本当にヴィンセントとフランシスの父親であった場合、愛人の立場で二人も子供を作るのだろうか?という疑問点のみが残っています。

何らかの理由で葬儀屋が本夫であったというかのうせいもなきにしもあらずですが…それは現段階ではヒントがないため考察が出来ません。

ミッドフォード家をあまり眼中に入れていないのは、

・フランシスが強いから
・現在のファントムハイヴ家ほど大きな問題が起こっておらず放っておいても問題が無いから

やはりこれが理由なのかもしれないなと感じました。

それだったら現在の葬儀屋がファントムハイブ家に手いっぱいになっていることも納得がいく気がします。
ある意味ミッドフォード家を信頼しているのかもしれませんね。

何より先ほども述べましたが、
エドワードやエリザベス、そしてフランシスには互いに非常に葬儀屋をほうふつとさせる点が多いです。

これについては改めてまた記事にしますね。

今までフランシスと葬儀屋の血縁関係は、豪華客船編での葬儀屋のミッドフォード家への関心の無さから確定できずにいましたが、ミッドフォード家の強さと「それでも必ず生き残るだろう」と葬儀屋が確信していたからと考えれば、納得は行くような気がしました。

余りにも似ている点が多いですものね・・・・

名前についてまとめ記事

黒執事における名前の重要性については他にも過去記事で沢山考察していますので良ければ読んでみてください!

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まとめ

いままでフランシスと葬儀屋の血縁関係については疑問をもっていましたが、何となくやっぱりフランシスは葬儀屋の子供である方がしっくりくる伏線がおおいようにかんじました。

ミッドフォード家については以前より葬儀屋との血縁関係についてポチポチ書いてはいたのですが表題にした記事が無かったことに気づいたので近いうちにまとめなおしてみようと思います!

餅月