こんにちは、餅月です。
本日は黒執事第111話の考察をしていきます。
あらすじ
扉絵:ティーカップに手をかざすブラバット
ブラバット「君、人間じゃないだろ。にゃはは驚いてる。あっ、僕も人間じゃない何かだと疑っているのかな?」
セバスチャン「何故、私が人間ではないなどと思われるのですか?」
ブラバット「おかしなことを聞くね。それくらい、見ればわかるよ。」
ブラバット「君は懸命に輝く星のきらめきを飲み込む闇。君に惹かれ起動を外してしまった星は永遠に闇の中をさまようだろう。そうまるでコラプサー(ブラックホール)だ。」
豹変する民衆
民衆「きらめきを飲み込む・・!?」
民衆「せっかく楽しい時間だったのに・・!怖い!帰れ!帰れ!!」
ブラバット「小さな星たちが怖がっている。悪いけど出ていってくれるかなあ?今すぐに。」
つまみだされるセバスチャン
坊ちゃん『どういうことだ・・?あいつまさか本当にセバスチャンの正体を‥?』
坊ちゃんに話しかけるブラバット
ブラバット「君は占っていくかい?大丈夫、彼に危害は加えないよ。」
坊ちゃん「じゃ・・じゃあちょっとだけ・・!実は楽しみにしていたんです。」
ブラバット「ああ君は・・!ニャハーーーッ!シリウスだ!」
ざわつく観客
観客「やったなボウズ!一等星だぜ!」
ブラバット「人はそれぞれ加護を受けている星があるのさ。シリウス、カノープス、ベガ、ポラリス。その中でも一等星のシリウスはとても珍しい。シリウスの加護を受けている人は理想が高く天才肌。そしてちょっと裏表が激しい人が多い。君は素晴らしい輝きを内に秘めているね。でもさっきの闇が君の光の周りにまとわりついている。る。このままじゃ君はキラキラを失うばかりだ。すぐに仮から離れたほうがいいかもしれない。自分で離れられないのなら僕が手伝ってあげようか?」
坊ちゃん「こいつどこまで本気だ・・?まさかこいつも人間に化けた何かなのか‥?それとも・・・。」
ブラバット「にははっそう深刻な顔しないで。でもね、のんびりしていると終わりは結構あっさり来てしまうものだよ。」
立ち去ろうとする坊ちゃんに対し
ブラバット「君にお守りをあげよう。これがあればシリウスの加護がより身近に感じられるだろう。またいつでもおいで。」
エドワード「シエル!あいつ執事をつまみ出すなんてどういうつもりだ!?」
坊ちゃん「わからん。だが・・。この守りのブレスレットは純銀製だ。ただ占いを受けた人間に配るには高価すぎる。」
デザインは星の種類により異なる
エドワード「リジーの星はカノープスだったかな。リジーも珍しい星だといわれていた。」
坊ちゃん「他はベガとポラリスか・・。」
午後11時を打つ時計
客が祝歌(キャロル)の時間だと色めき立ち始める。
毎回歌を歌って終わる集会だが第四土曜日である今日は何か様子が異なっている。
祭壇には顔を深いフードを被った複数の人数がゾロリと立ち異様な空気を醸し出す。
そのころミュージックホールからつまみ出されたセバスチャンは自分を追い出した男たち二人の腕からブレスレットを泥棒したあと、大好きな猫と戯れていた
第111話終
考察
新たに張られた伏線
セバスチャンが人間ではないと見破ったブラバット
スフィア・ミュージックホールと人外の干渉を示唆しています。ブラバット自身が人外なのかはまだ定かではありません。私は第110話でも考察したように、セバスチャンの正体を見抜く際坊ちゃんとセットで二人を理解したように見えたのに、「何者かの人外(恐らく葬儀屋)が人間ブラバットに、事前にシエルとセバスチャンの風貌を教えていたからではないか」と考察しています。
星には4種類あり、人数に明確な差がある
- シリウス
- カノープス
- ベガ
- ポラリス
シリウスとカノープスの人間が希少なようです。この星によっての人数の差異には大きな伏線が隠されています。
シリウスの人は「ちょっと裏表が激しい人が多い」
これは、二つの意味の伏線を持ち合わせています。
一つは坊ちゃんの裏表の激しさ。これは「当たって」いますね。
ではもう一つは・・・?後々明らかになります。
もう一つについてはこちらをどうぞ。
www.under-taker.com
純銀製の高価なブレスレット
こちらも伏線となっています。
お守りと称し渡していますが、星によってデザインが異なります。「どの人が、何の星のひとであるのか分かるように付けた目印」の意味があるようです。
また同時にあえて高価な純銀を使うことでスフィア・ミュージックホールが金銭面で困っていないことも表しています。序盤に描かれた無料でふるまわれた食事もこれと同じ意図を持っていそうですね。
顔を隠すローブの男たち
この服装は後々の伏線となっています。
新たに生じた疑問
ブラバットの言葉の真意とは
- 彼(セバスチャン)から離れられないなら、僕が手伝ってあげようか?
セバスチャンが只者ではないと分かっていながら坊ちゃんを誘うような余裕を見せています。
まるで悪魔セバスチャンに勝てるほどの強大な力があるかのようです。
悪魔とやりあえるほどの力といえば、別の悪魔、死神派遣協会、葬儀屋程度しか今のところは思い浮かびません。
- ブラバットが言う「終わり」とは
ブラバットが言う終わりとはいったい何を表しているのでしょうか?
考えられるものとすればざっと下記のものがあげられるかと思います。
・セバスチャンによって坊ちゃんの魂が食べられることで訪れる終焉
・坊ちゃんとセバスチャンとの関係の終焉(生死問わず)
・坊ちゃんの「坊ちゃん」としての生活の終わり(真シエル登場)
ブラバットは坊ちゃんの敵なのでしょうか?
セバスチャンのことをつまみ出したことから、セバスチャンの敵であることは間違いがなさそうです。しかし話の節々から、彼は坊ちゃんに近づくことで何か自身の私益を得ようとしているのではなく坊ちゃんとセバスチャンを純粋に引きはがしたいと思っているようです。
それは坊ちゃんのためを思ってなのでしょうか…?一方的で利己的にも感じます。
第四土曜日の祝歌とは
こちらは次の話で早速明らかとなります。
まとめ
ブラバットの正体、ブラバットが坊ちゃんにとって敵か味方なのかが今後大きなカギとなりそうです。
あと個人的にこのコマが印象に残りました。
ブラバットの笑顔ですが、非常に葬儀屋に似ていると感じました。
口角の上がり方・・。特にブラバットは猫っぽく穏やかな口元の印象です。歯を見せてニヤリと笑ったのはまだこのコマだけです。
意味深ですね。
ネタバレをしますとブラバットさん、あと少しすると半年以上本誌に一切出てきてくれなくなります。
彼はいったい今何をしているのでしょうか……?
餅月