こんにちは、餅月です。
本日は黒執事第110話の考察をしていきたいと思います。
あらすじ
扉絵:エドワードにさまざまな種類の帽子をかぶせるエリザベス
坊ちゃんの部屋へ飛び込んでくるエドワード
エドワード「リジーが家を出た・・!俺があんなところへ連れていかなければ・・!」
セバスチャン「エドワード様落ち着かれてください。一体何があったのですか?」
エドワード「一か月ほど前のことだ。突然グリーンヒル先輩が訪ねてきて、ある集会に誘われた。様々な人がいたが、何の変哲もない健全で楽しい集まりで・・。翌週俺はリジーを連れて再び集会に顔を出した。そこで・・・。」
以下回想
ブラバットの占いに興味をもつエリザベス
ブラバット「針で指先をちょいと一刺ししてこのカップに一滴たらせば君の未来を占うことができるよ。」
血を一滴たらすとカップの水の色が変わる。
ブラバット「ああ・・とても珍しい星の人なんだね。君はカノープスの加護を受けている人みたいだ。カノープスの加護を受けている人はすごくマイペースで個性的。趣味などに譲れないこだわりを持ち執着心が強いタイプだ。君は服や靴に強いこだわりを持っているんじゃないか?そして婚約者に対し悩みを抱えている。」
ブラバット「君の明るい未来はその悩みの先にある。星はそうささやいているよ。また何か相談したいことがあったらおいで。」
そしてリジーは帰ってこなくなった・・・。
その集会が行われているのは、スフィアミュージックホール。
坊ちゃんがエドワードの言葉を遮ります。
坊ちゃん「急激に集客を伸ばす謎の集会の調査をせよ。女王陛下から依頼があったばかりだ。彼女の読みはまた当たったようだな。」
セバスチャン「ええ・・・。恐ろしいほどです。」
エドワード「ミュージックホールに行けばリジーには会えるんだ。だが「家が嫌になったわけじゃないのよ。でもあたしのキラキラはここにあるの。」と言って言うことを聞かない。」
坊ちゃん「キラキラ…?」
エドワード「何度説得してもその一点張りだ。もうどうしたらいいか・・。」
三人はスフィアミュージックホールへ向かう。
セバスチャン「本当に様々な身分の方がいますね。」
エドワード「今日は先輩たちの姿が見えないな。リジーもいないようだ。」
女がセバスチャンに話しかける
女(身分が高そう)「こんばんは、初めての方ですか?」
セバスチャン「楽しいところだと聞いたのですが、ここはどういった趣向の集まりなんですか?」
女(平民か?)「うーん、趣向ってほど堅苦しくなくて、身分にとらわれずにみんなでワイワイおしゃべりしたり、悩みを相談しあったり」
女(身分が高そう)「毎日を前向きに生きるためにここで浄化してるっていうか」
二人「「キラキラした時間をみんなで一緒に過ごすために来ているんです」」
セバスチャン「キラキラ・・・ですか」
二人「「ここでなら身分にもとらわれずに誰とでも平等に話せるし、すっごく楽しいところですよ!」
セバスチャン「それはいいですね」
それを見ていた坊ちゃんが一言
坊ちゃん「・・・気持ち悪いな。」
セバスチャン「ええ。憎悪・・嫉妬・・人の書か会える様々な欲望。ここにいる人間はそれが抜け落ちた顔をしている。欲こそにんげんの魅力だというのに実につまらない。」
そして一行はブラバットのもとへ。まずはセバスチャンがブラバットの前に出る。
セバスチャンを見た途端にびくッとするブラバット。
ブラバット「君らは・・・。」一瞬驚くも、すぐに平常を取り戻す。
ブラバット「君はどの星の加護も受けていない。それくらい、見ればわかるよ。だって君・・・・人間じゃないだろ。」
第110話終
考察
新たに張られた伏線
- ブラバットが占う際、ティーカップに血を垂らすと水の色が変わることが分かりました。こちらは今後の伏線となります。
- ブラバットはセバスチャンを占う際セバスチャンが人間でないことを言い当てました。こちらも伏線となります。
- リジーが婚約者シエルに対し持っている大きな悩みとは。こちらも伏線です。
新たな疑問点
キラキラとは
作中では頻繁にキラキラというワードが出てきます。キラキラは複数のことを意味してそうなので順番に挙げていきたいと思います。
- グリーンヒル先輩にとってのキラキラ=悩みを話し、相談する仲間との時間の共有。新しい仲間のこと
- 一番初めに占われた女性にとってのキラキラ=付き合うべき男性
- リジーにとってのキラキラ=現時点では謎「あたしのキラキラはここ(スフィアミュージックホール)にあるの。」
- 身分の高い女性と平民の女性にとってのキラキラ=身分に隔たりが無い楽しい時間の共有
現時点で分かっているキラキラについては以上です。
このように、キラキラとは何か人々にとって幸せなことを表していることが共通点として挙げられます。しかし同時に実際はとてもあいまいな表現のため、似て非なる内容を指しているようです。今後もこの「キラキラ」とは何なのかが焦点となっていくこととなりそうです。
ブラバットは何故リジーの靴と婚約者へのこだわりを占えたのか。
私はブラバットは悪魔や死神等ではなくただの人間であると考察しています。
理由としては、リジー以外の女性の占いに対してはとても抽象的な答えを述べていますがリジーについてのみとても具体的だからです。また偶然か必然か、リジーがスフィアミュージックホールへ赴いた原因はグリーンヒルによる兄エドワードへの正体からでした。もしかすると事前にリジーを揺さぶる目的で何らかの彼女の情報を仕入れていたのかもしれません。しかし大きな疑問としては「なぜ婚約者のことで悩んでいることを知っていたのか。」「なぜ靴へのこだわりを知っていたのか。」という点をあげることができます。
特に靴に関してのこだわりは豪華客船編の回想のみでしか語られていません。エドワードがこのような繊細な乙女心に気付くかは疑問です。
リジーの靴へのこだわりを知っているのはメイドのポーラのみであると考えることが自然であると感じます。
ポーラとスフィアミュージックホールにかかわりはあるのか
リジーはスフィアミュージックホールへ通い始めた際、必ずポーラとともに出かけていました。何らかの斡旋があった可能性があります。
ブラバット「君らは・・・・。」の表す意図
ブラバットはセバスチャンが悪魔であると見抜く前にこのセリフを口にしています。このセリフこそ私が彼を人間だと感じる理由です。
私はブラバットはセバスチャンを見破る際、坊ちゃんとセットで認識し見破ったのではないかと考えています。
坊ちゃんの髪の色はブルー。そしてボロを着ているとはいえ眼帯をしているなど、その様子はかなり個性的です。
ブラバットは誰か別人からファントムハイヴ伯爵と執事の特徴を聞いていたのではないかと考えています。それこそケルヴィン男爵のように。
ケルヴィン男爵とブラバットの違い
ケルヴィン男爵はセバスチャンを悪魔だとは認識していませんでした。あくまで「ファントムハイヴ伯爵と執事」だったのです。
ですがブラバットは「ファントムハイヴ伯爵と、悪魔の執事」として認識しています。ここに違いがあります。
セバスチャンを「人間ではない」と指摘できるということは、彼自身が人外でなかったにせよ彼とスフィアミュージックホールの周辺には人外の存在がある可能性が高いです。
セバスチャンとシエルの具体的な容姿を知りえる人外となると、今まで接触してきた死神のうちの誰かでしょうか。
私は葬儀屋である可能性が高いと思います。(カンと個人的希望)
今回はここまで・・!
まだまだ謎が深いですが、楽しみに追っていきましょう!
餅月