黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【アニメ黒執事 -寄宿学校編-】第4話「その執事、談合」感想 & 考察 / セバスチャンが詠唱したラテン語の詩と、OPに登場する謎の女性幽霊の関係性について

こんにちは!餅月です。
本日はアニメ黒執事第4話「その執事、談合」についてのガチ感想&解禁されたアニメ黒執事最新情報等をブログにまとめさせて頂きたいと思います!

アニメの感想は勿論の事、漫画との相違点やオリジナル要素、重要な伏線等にも言及させて頂きます!
考察に触れる為、こちらの記事内では寄宿学校編および本誌内容のネタバレを含みます。まだ未読の方はご注意ください。

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今回も、黒執事担当編集者であるクマさんそして枢先生が寄宿学校編について沢山ポストして下さいました!
そちらのご紹介も踏まえつつ、感想と考察をまとめさせて頂きたいと思います。

アニメ黒執事公式サイト

www.kuroshitsuji.tv

19世紀英国――
名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスは
13歳の主人シエル・ファントムハイヴとともに
“女王の番犬”として裏社会の汚れ仕事を請け負っていた。

ある日、シエルの元に女王から、
英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に通う親族・デリックほか
複数人の生徒が音信不通になっているという手紙が届く。
かくしてセバスチャンとシエルは、事件を調査するためにウェストン校に潜入する。
事件の真相とは…?

キャスト
原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
監督:岡田堅二朗
シリーズ構成:吉野弘幸
キャラクターデザイン:清水祐実
音楽:川﨑 龍
制作:CloverWorks
引用源:ABEMA

アニメ黒執事『-寄宿学校編-』WEBラジオ「ウェストン校の談話室」

www.joqr.co.jp
WEBラジオ『ウェストン校の談話室』は毎週木曜 19:00~19:30にて配信中です。
第4回のパーソナリティは、ハーマン・グリーンヒル役の武内駿輔さん、エドワード・ミッドフォード役の山下誠一郎さんのお二人です

ComingSoon...


アニメ同時視聴YouTube Live配信

アニメ放送期間中は毎週土曜日23時20分~
YouTube Liveにてリアルタイム同時視聴ライブ配信を行っています!
ABEMAにて地上波同時配信で視聴可能です。
餅月のアニメ同時視聴YouTube Live配信はこちらです!

ライブ内に時計をセットしているので、アニメと一緒に合わせて見て頂ければ同時視聴が可能です。
「推しが尊すぎて耐えられないかも」と逆に不安なそこの貴方!仲間です!是非一緒にアニメ黒執事を見ましょう!
www.youtube.com

※アニメ本編の音声&映像が流れることはありません
※こちらの配信はネタバレになるべく配慮した内容となっております!
よろしければ高評価とチャンネル登録で応援頂けると大変励みになります!

「あらすじ」からスタートの第4話

第3話同様、第4話も前回のあらすじからスタートしました。
レッド寮へのスパイとしてソーマを招集した坊ちゃん。モーリス・コールの悪事を暴くことでP4の信頼を勝ち取った坊ちゃんは汚名を返上し、無事P4組に入ることが出来ました。

毎回二行であらすじを解説してくれるクマさん、流石すぎますwww

無事クレイトンと寮弟の契りを結んだ坊ちゃん。
高い場所にいるセバスチャンが描かれたのは原作通りですが、この時のセバスチャンはドヤ顔で悦に入っているわけではなく、なんと悪魔の能力を使って坊ちゃんの動向を監視していたとのこと…!

※ごめんなさいてっきりどや顔したカッコイイシーンだと思っていました。しっかりお仕事中だったんですね!

またOPについてもスタッフクレジットの演出について言及されていました。


水面に反射するクレジット:アニメ黒執事寄宿学校編オープニングより引用

じっくり何度見ても新たなこだわりポイントの発見があり本当に凄いです!

人気者の坊ちゃん

さて本編内容の感想と考察に移っていきたいと思います。
今までの第1話~3話では時々物語の順番を入れ替える演出が見受けられましたが、今回のアニメ第4話では基本漫画通りの順番で話が進みました。

どうやら今回のアニメ黒執事は、アニメ1話で基本漫画の2話分進み、物語の重要な起承転結の結部分などは1話だけを重点的に描くという形のようです。
※これは恐らく寄宿学校編後の後日談等もアニメに差し込む為と思われます。

無事P4組に入ることが出来た坊ちゃん。
学内で孤立した状況から一変し、一気に人気者になります。

「まるでオペラ歌手にでもなったような気分だ」という発言についてクマさんが言及して下さりました。
ちなみに、このポストで触れられているアイリーン・ディアスというオペラ歌手は先ほど言及した寄宿学校編後の後日談にも登場するキャラクターです。
黒執事内での出番回数は少ない彼女ですが、彼女が登場する後日談の絵コンテが下記動画内で公開されている為、このポストは今後アニメ黒執事寄宿学校編でもアイリーン・ディアスが出る事を示唆する伏線的意味合いも込められているのかもしれません。
youtu.be

坊ちゃんの演技を褒めるセバスチャンの笑顔についたあからさまなキラキラエフェクトに爆笑しましたww
セバスチャンは嘘はつかないはずなのに、嘘くさく見えるのは何故でしょう。

ただこのシーン↓の坊ちゃんの笑顔演技力が凄すぎて、
平素の坊ちゃんを知ってる私としてはセバスチャンのこの発言に対し後々「確かに…」と強く納得してしまいました。
悪魔に褒められるだけあります。

坊ちゃん全力演技の笑顔:アニメ黒執事寄宿学校編第4話「その執事、談合」より引用

オリジナル描写:紅茶の質感

坊ちゃんとセバスチャンが会話をする中で、ヴィクトリア女王の後ろ姿が描かれました。
バッキンガム宮殿の絵のカットはアニメオリジナル演出です。ほんの一瞬ですがデリック・アーデンの名前と共に回想で姿を現す彼女の印象は強烈ですね。

そしてこれらと同時に描かれた紅茶を注ぐ場面。
セバスチャンが紅茶を用意している手元を映すのはアニメオリジナル演出です。この時の紅茶の質感が「実写…?」と思うほどえげつなくてびっくりしました。
紅茶と言えば執事としてのセバスチャンを象徴するものの一つと言っても過言ではない重要なものです。

EDの紅茶の質感も素晴らしかったですが、アニメの中でもこれだけ紅茶を丁寧に描いていただけるのはファンとして嬉しい気持ちになります!

全員が学生らしい一面を見せた白鳥宮シーン

モーリス・コールに変わりレドモンドの寮弟となったハーコート、そして坊ちゃんが新たに加わった新生P4組の白鳥宮シーンが描かれました。

物凄くつらそうな体勢で絵のモデルとなっているグリーンヒルは、声が付くとその苦しさが引き立つこと引き立つこと…!語尾エコーは反則ですwww
バイオレットにパンを投げつけられたときの声色も笑いを禁じ得ませんでしたww
漫画内ではバイオレットが投げつけたパンはデッサンの消しゴム代わりのフランスパンですが、今は食パンを使うことが多いそうです。ねりけししか知りませんでした‥!


6月4日のクリケット大会

他愛もない話の中では、今後寄宿学校編内で描かれることになるクリケット大会、親族を呼ぶことが出来る前夜祭と後夜祭、そして優勝寮のボートパレードについて触れられました。
漫画内でも言及があったシエルの婚約者であるリジー(エリザべス)が応援に来るか否か等で盛り上がる白鳥宮はいかにもお年頃の男子学生という様子。P4という特権階級でありつつも、学生の幼さも垣間見えるほほえましいシーンです。

アニメ内では6月4日が近くなると生徒たちの落ち着きがなくなるという発言がありました。
現在アニメ黒執事寄宿学校編が放送されているのは丁度5月上旬。なんと現実世界とも時期がピッタリリンクしているんです!!まるで実際に体感できているようでこれは嬉しいですね!

先程も言及した通り、現在のアニメ黒執事は基本一話で漫画の二話分が収録されています。(強調される箇所はアニメ一話で漫画一話分となる事があります。)
仮にこの流れで計算すると、クリケット大会が始まるのは次週の第5話、遅くても第6話には始まりそうです。
となると現実世界でのクリケット大会放送日は5月11日or18日~となります。
ここから暫くクリケット大会の回が続くと思われますので、実際の6月4日は丁度アニメ黒執事内でのクリケット大会シーンと被る可能性が非常に高いです!これは胸アツですね!

千鳥格子柄の英訳は「猟犬の歯」

グリーンヒルをはじめP4が履いている千鳥格子柄のズボンは黒執事でよく印象的に使用されています。
この柄の英語訳は「猟犬の歯」という意味があるとのこと…!
女王の番犬である坊ちゃんが何故この柄の衣装を着ていたのか、激しく納得しました。正しく坊ちゃんにピッタリな柄なんですね!
こちらについては後ほど個別考察記事をアップさせて頂こうと思います。


坊ちゃんはどうやらグリーンヒルをモデルにしながらも一切グリーンヒルを描くことがないバイオレットがツボのようで、珍しく演技ではない素の笑いが込み上げてきそうになっているのが印象的でした。
漫画内でも描かれているシーンなのですが、アニメで声が付くと本当に笑いそうになっている事がより印象的で、本当に珍しいと思いました。
すぐに「くだらない」と内心で否定してしまった坊ちゃんですが、もし坊ちゃんにつらい過去や背負うものが無ければ、こんな感じに学生らしく自然と笑える子だったんだろうなあ…と思いどことなく切ない気持ちにもなりました。

伏線箇所:バイオレットの絵と、「ジャバウォック」

また今回の白鳥宮ではバイオレットのグリーンヒルをモデルにして描いたレドモンドとブルーアーの絵と、坊ちゃんをモデルにして描いた「ジャバウォック」が登場しました。

グリーンヒルをモデルに描いたバイオレットの絵は、ただ上手いだけでなく後々レドモンドやブルーアーが前夜祭内でほぼ同じ状況に身を置くことを表しています。
バイオレットは人の内面を的確に見抜き、かつそれを芸術として絵に昇華出来る人物である事を表していると思われます。

また、坊ちゃんに絡みつくモンスターの正体は鏡の国のアリスに登場するジャバウォックである事がクマさんから新たに明らかにされました。
これは寄宿学校編のみならず青の教団編にも関わる非常に重要な伏線である可能性があります。

こちらのついては非常に重要な伏線である可能性がある為、別途個別記事でまとめさせて頂きます。



伏線箇所:「デリック・アーデン」の名前を聞いたP4の反応

いよいよ坊ちゃんの口から「デリック・アーデン」の名前が出されました。
これを聞いたP4は明らかに様子が変わります。一気に場の空気が凍り付き、突然黒執事らしい殺伐とした雰囲気になるのが印象的です。
対し、P4の寮弟達には変化がありません。

この事から坊ちゃんはP4はデリック・アーデンについて何かを隠しており、逆にP4の寮弟たちは何も知らない可能性があると考えました。
これは今後の寄宿学校編に関わってくる非常に重要な伏線です。

ちなみに今回の第4話を代表する画として、アニメ黒執事公式はこの時の動揺したバイオレットの絵をチョイスしていました。
毎回絵の選び方が独特で、今回も枢先生がXで突っ込んでいらっしゃいましたww


伏線箇所:P4のデリックに対する証言

坊ちゃんの問いかけに応える形で、P4からはデリック・アーデンに対するいくつかの証言が飛び出しました。
これらは全て重要な伏線となっています。順番に考察していきます。
※寄宿学校編の結末に直接的に言及しますので未読の方はご注意ください。

ブルーアー
「僕らが彼本来の個性に気付いたのはしばらく経ってからだったな。」
→最初P4はデリック本来の個性に気付けていなかったことを表す伏線

レドモンド
「一時は俺の寮弟をしていた事もある。優秀な奴だったよ」
→レドモンドの寮弟であったことがあるという過去は、前回の第3話で断罪されたモーリス・コールとの共通点。モーリスとデリックには共通点がある事を示唆する伏線。
→「だった」と過去形であることから、現在のデリックは優秀ではない、もしくは故人である事を示唆する伏線。

グリーンヒル
「たしかにあいつは優秀だった。
→「だった」と過去形であることから、現在のデリックは優秀ではない、もしくは故人である事を示唆する伏線。

ヴァイオレット
「彼はとにかく変わってた。」
→デリックが普通の生徒ではなかったことを示唆する伏線。

デリックが得意なものとして上がった内容
・暗記(ブルーアーの証言)
・クリケット(グリーンヒルの証言)
・作詞(レドモンドの証言)
・刺繍(ヴァイオレットの証言)

→デリック・アーデンは学問(青寮)・運動(緑寮)・芸術(紫寮)等、全ての寮の特性を網羅する程幅広く得意分野があった。他人の力を使って本来不可能な量の寮弟の仕事を完璧にこなしていたモーリス・コールとの共通点としての伏線。
→レドモンドが証言した作詞は、デリック・アーデンがモーリス・コール同様他の生徒の能力を利用していた悪事が暴かれるきかっけとなったものである事を意味する伏線。

また順番が若干前後しますが、後ほど他の生徒達にもデリック・アーデンのうわさを聞いたところ、「凄く足が速かった」「ダンスの達人」「絵画で賞をもらった」「写本の名人」という話が飛び出しました。
これらも全て、たった一人の人間がこなすには不可能な不自然な才能に満ち溢れている事を表す重要な伏線です。

真実を隠す「校長」

更にもうあと一歩踏み入ろうとする坊ちゃんを阻止するかのように学園の生徒全員が口にするのが「校長が決めた事」というセリフです。
一般生徒の時はP4にさえ近づくことが出来なかった坊ちゃんですが、いよいよP4に近づけたと思えば次なる壁として校長が立ちふさがります。

生徒もP4も教師も、全員が口を揃えて「校長が決めた事だから」と言い、それ以上の思考を放棄している様は何とも不気味です。
しかし、ほとんどの生徒がこう発言する中で、一人だけ校長を肯定していない人物がいます。それがヴァイオレットです。

校長を唯一肯定しないヴァイオレット

全員が校長を肯定する中、ヴァイオレットだけが無言を貫いている事が分かります。
これは重要な伏線です。

レドモンド
「とにかく!あいつの異動は校長がお決めになったことだ。」

グリーンヒル
「校長の采配に間違いはない。」

ヴァイオレット
「……。」

ブルーアー
「そして校長の決定は絶対!」

先程も言及した通り、ヴァイオレットは人の内面を見抜くことが出来るキャラである可能性があります。
学園に洗脳状態であるはずのP4ですが、ここでヴァイオレットだけが校長を肯定していません。
これはヴァイオレットが少なくとも今の校長に疑問を持っている事、そしてその気持ちは先程クマさんのポストにもあったジャバウォックと、それを倒す聖ジョージの物語を坊ちゃんに重ねたように、「この問題を坊ちゃんに解決して欲しい」というヴァイオレットの内なる願いが現れているシーンである可能性があります。

伏線箇所:エドワードの証言とヴィクトリア女王の発言

今回エドワードから、赤寮から紫寮へ転寮したのはデリック・アーデンだけではない事が新たに証言されました。(その生徒が誰なのかまではエドワードは知りませんでしたが、情報通のマクミランによって生徒の詳細が明らかになりました。)
これは、ヴィクトリア女王からの手紙にあったデリック以外にも複数の生徒が学校から戻らないという発言と同じ事を指している重要な伏線となっています。

また、この時のエドワードの服装についてはクマさんがポストで説明して下さっています。


エドワードの手を払う坊ちゃん

エドワードに「この学校に何をしに来た。まさか番犬の…」と聞かれる坊ちゃん。
しかし坊ちゃんはその手を振り払ってしまいます。
エドワードは坊ちゃんの女王の番犬としての責務を知っている数少ない人物。白鳥宮でも「俺は男としてアイツを尊敬している」と言っていることから、間違いなく坊ちゃんを気遣い味方になってくれるはずの人物です。
ですが坊ちゃんはその好意を受け取ることはしません。いつも通り相手からの愛を意図的に受け取らないようにしてしまっている坊ちゃんらしいワンシーンです。
背を向け続けた先にある物が破滅だと思うと…。この手を振りほどかずにいてくれたらどんなにいいだろう、と思ってしまう自分がいます。

のんきに話しかけるかわいそうなソーマ

寄宿学校の謎について考えている時にソーマがのんきに話しかけます。
「校長が決めた事だから」とそれ以上の疑問を持たない思考停止状態の生徒達を侮蔑する「家畜の羊にも劣る…。」という坊ちゃんの言葉が流れ弾として実にキレイにソーマを攻撃しているのが鮮やかでちょっとかわいそう&面白いシーンです。


伏線箇所:段差で転ぶ副校長アガレス

第1話でも言及した副校長アガレス先生と段差の関係性。
アガレス先生が不自然に段差で転んでしまうことは、アガレス先生が生きた人間ではなくビザールドールである事を示している重要な伏線です。

今回、アガレス先生役の速水奨さんからも転んだことについて言及がありました。
これだけ見ればただのドジっ子にも見えかねないのが黒執事の伏線の凄い所だと感じます。

前回は段差でしたが今回はがっつり階段を転げ落ちてしまったアガレス先生。
しかし速水さんのお声がもうアガレス先生にぴったり過ぎて…。このアガレス先生が転げ落ちるシーンだけで10回は見返しました。

血を流しながら無機質に謝り続ける様は実に不気味です。
これから後何回アガレス先生は段差で転ぶでしょうか。是非注意深く見ていてください。

伏線箇所:アガレス先生に触れたセバスチャン

アガレス先生を助け起こした際にその手に触れたセバスチャン。
その時セバスチャンは何か感じ取った様子でした。

これはセバスチャンがビザールドールであるアガレス先生に直接触れたことで、アガレス先生に対しはじめて「本当に生者なのか」を疑問に思ったシーンであると考えられます。
事実、寄宿学校編の後半でアガレス先生の正体が明らかになった際も、「やはり貴方も亡くなられていましたか」と発言しています。

この後セバスチャンは調査報告として坊ちゃんを図書室に呼び出すわけですが、邪魔が入ったこともあり結局このアガレス先生について感じた違和感については坊ちゃんに報告することはありませんでした。この時点で葬儀屋の蘇生技術は人の魂の気配を感じ取れるセバスチャンと接触しても「違和感」としか気づけない程の精度を誇っていることになります。

とはいえ、こんなに重要な違和感について坊ちゃんに聞かれるまで教えないのは同時に何とも悪魔らしいと感じずにはいられません。

伏線箇所:セバスチャンの朗読したラテン語の詩と、OPの灰と女性の霊について

今回の第4話ではセバスチャンがラテン語の授業をするシーンが描かれました。

一発OKは凄すぎます…!
同時視聴ライブ配信内でも言及しましたが、幽鬼城連続殺人事件編の中で坊ちゃんとセバスチャンがフランス語を話すシーンでも坊ちゃん役の坂本真綾さんが一発OKを出されたことを思い出した方も多かったようです。

さて、今回言及したいのはセバスチャンが朗読している詩の内容についてです。
実は5年前にこちらの詩について考察をしていたのですがすっかり忘れていました。

ラテン語を訳されていた方からご厚意で引用の許可を頂きご紹介させて頂いたのですが、セバスチャンが朗読したこの詩の内容が非常に意味深なものとなっています。


プロメルティウスの4巻7歌1-5行

霊は確かに存在する。
死が全てを終わらせることはない。

そして、青白い幻影は火葬の薪の山に打ち勝ち、そこから逃れる。
なぜなら,あのキュンティアが私のベッドに寄りかかっているのが見えたからだ。

少し前に道の脇の、人がざわめく所のそばに葬られたばかりだというのに。

彼女の霊を見たのは、愛しい人の葬儀の後、なかなか寝付けないときのことであった。

訳:ラテン語さんより引用

キュンティアとは、英語圏では女性名でシンシアとも読まれるそうです。
キュンティアについても引用でご紹介させていただきます。

キュンティア
【ラテン文学】より
…しかもカトゥルスの試みを継承してローマ独特の〈主体的恋愛エレギア詩〉を創始したガルスの詩が残っていない現在,プロペルティウスはこのジャンルの代表者である。最初の詩集はほとんどキュンティアCynthiaに対する彼の恋を歌った詩から成る。彼は常に自分の恋を神話の恋物語と比較することによって普遍化し,同時にアレクサンドリア式の学識を披露する

引用:
キュンティア(きゅんてぃあ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

シンシア
シンシアは英語圏における女性名 Cynthia 、もしくは「誠実な」「心からの」という意味の英単語 Sincere の片仮名表記。 Cynthia は月の女神アルテミスの別名キュンティアーの英語読み。 Sincere は企業名などに用いられることがある。

引用:
シンシア - Wikipedia

霊を肯定する台詞。
そして死が全てを終わらせることが無いという意味深な内容。

青白い幻影、女性の霊。火葬。アニメ黒執事寄宿学校編ではこれらが描かれているシーンがあります。
それがアニメ黒執事寄宿学校編のオープニングです。

灰と青白い幻影の女性の霊:アニメ黒執事寄宿学校編オープニングより引用


この女性と灰は葬儀屋の蘇生技術を受けられない魂を表している可能性があると言及しました。
勿論その意味もあると思うのですが、より直接的にはセバスチャンが朗読したラテン語の詩を表している可能性があります。

そして、この詩の内容が暗喩している内容こそ、葬儀屋の死者蘇生技術と火葬、そして魂との関係性であると考えられます。
詩に出てくるキュンティアというワードを調べたところ、英語圏では女性の名前であること。そしてラテン語では「キュンティアに対する彼の恋を歌った詩」「彼は常に自分の恋を神話の恋物語と比較する事により~」等、女性との恋模様、そして神話というワードが出てきました。
この「彼」が仮に火葬や灰と縁が深い葬儀屋(アンダーテイカー)の事を指す暗喩として使われていた場合、この灰の中から現れたキュンティアは、やはり現段階ではクローディア・ファントムハイヴを示唆している可能性が高いのではないかと感じました。

セバスチャンが朗読したラテン語の詞についての考察は下記記事で詳しく言及しています。
www.under-taker.com

葬儀屋(アンダーテイカー)とクローディア・ファントムハイヴについての考察は下記記事で詳しく言及しています。
www.under-taker.com
www.under-taker.com
www.under-taker.com

図書室シーン

良かったです!!!!(語彙力を失ったヲタクの感想)

セバスチャン&シエルファンの方は特に、待ちに待ったシーンの内の一つではないでしょうか。同時視聴中に叫ばないようにするのに必死でした。

伏線箇所:ローブの中に身を隠す「シエル」

図書室シーンで、P4ブルーアーから身を隠す為坊ちゃんがセバスチャンのローブの中に匿われるシーンがありました。

ローブの中に隠れた坊ちゃん:アニメ黒執事寄宿学校編第4話「その執事、談合」より引用

これは、のちに青の追憶編で描かれる寄宿学校編回想シーンの伏線となっています。
青の追憶編では、寄宿学校編の中で実は兄シエルがアガレス先生のローブに隠れてクリケット大会を見学していた事が明らかにされました。

坊ちゃん同様、アガレス先生のローブの中に匿われる兄シエル:黒執事28巻第141話「その執事、推量」より引用

オリジナル演出:セバスチャンによる火災発生アシスト

第4話のラストでは坊ちゃんが紫寮にランタンを投げ込み放火し、強制的にデリック・アーデンを紫寮からおびき出す作戦を決行して幕を閉じました。
この中でアニメオリジナル演出がありました。それは坊ちゃんがランタンを投げ込む際のセバスチャンによるアシストです。

これについては漫画連載当時の事も含め枢先生とクマさんが裏話をポストして下さっていました。

サーカス編では入団テストの際、近い的に小さなナイフを当てる事さえままならなかった坊ちゃん。
漫画内で坊ちゃんがランタンを投げ込む形となっていたのはコマ数からくる大人の事情だったのですね!
漫画内ではセバスチャンの「私の力に頼りますか?」という煽りに対し坊ちゃんが「お前に頼るまでもない」と返すシーンがありましたが、今回のアニメ化ではセバスチャンアシストの演出の都合上上記セリフはカットされました。

この時のセバスチャンのアシスト方法なのですが、このシーンは豪華客船編内にあったオリジナル演出、葬儀屋さんの顔に骸骨が被りそこからデスサイズを「はあっ!」と振るうオリジナルシーンと雰囲気がほんのちょっとだけ似ていると感じました(伝わったら凄く嬉しい。)多分この動画を二つ横に並べてたら少し似ている構図になると思います

初見で今回のセバスチャンアシストオリジナルシーンを見た時は、
「葬儀屋さんのセバスチャンバージョンだ…!」という一見意味の分からない感想を抱きましたww

葬儀屋の「はあっ!」シーンは劇場版豪華客船編の1時間7分25秒~なので、興味がある方は良ければ見比べて見て下さい。

解禁情報

アニメ黒執事第1話放送後、いくつかの情報が解禁&関係者の方のツイートが更新されました!
ツイートを引用する形でまとめさせて頂きます。















まとめ

モーリス・コール編が終わり、いよいよ寄宿学校編の真髄に迫るシーンが一気に描かれ始めましたね。
ほのぼのした学園モノ~から急に空気が張り詰めるシーンなど、いよいよ緊張感も身近に感じる不穏なシーンが増えてきました。

物語が大きく動き始めた途端に急に連呼され始める「校長」というワードにキャッキャしています。今回だけで何回呼ばれたんでしょう‥!?
暇だったので数えてみたのですが後半の15分間の間だけで合計11回でした。校長!校長!

ちなみに先ほどツイート紹介内でもご紹介したのですが、こちらのWEB記事の中でセバスチャン役の小野大輔さんが全編後編共になんと葬儀屋さんについて言及してくれています!

なんと小野大輔さんはアンダーテイカーが嫌い…っとのことっ…!
うおおおお思わず血の涙が流れそうになりましたっ“アグニぃっ…“

でも嫌いと言いつつ記事の前半後半に被ってしっっかりと葬儀屋さんについて言及してくれていて、まるで殴られた後に甘やかされたようにきゅんとなったのは秘密です。これは危険。流石悪魔DEATH…
とても面白い記事なので、良ければ是非こちらも読んでみてください!!
febri.jp
febri.jp

来週はセバスチャン象で突撃や坊ちゃん渾身のゲス顔、うまくいけばクリケット大会の前夜祭まで見れるかもしれませんね。
寄宿学校編だけに、来週までに予習復習を忘れずにして準備万端で楽しみにしたいと思います!

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餅月