黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!枢先生の「嘘という名の伏線」に騙されないように頑張ってる人が管理人。葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログです

【考察】葬儀屋はクローディアと自分との関係性に気づいて欲しい可能性/隠さなくなった理由は、「二人の関係がばれたらマズイ人物」にすでにバレたからか?

こんにちは!餅月です。
今日はクローディア・ファントムハイヴと葬儀屋(アンダーテイカー)の関係性について、更に考察を深めていきたいと思います。

二人の関係性については、一度下記記事でまとめてあります。
www.under-taker.com
前回の記事では二人の過去についてのみ考察しました。
今回は葬儀屋が今どんな理由で、どんな気持ちで行動しているのかという内面についてをより具体的に考察していきたいと思います!



葬儀屋はクローディアと自分自身の関係に気づいて欲しい可能性

大前提として、私は葬儀屋が
クローディアと自分自身の過去を隠すつもりがないこと、またむしろその事実を坊ちゃんに気づいて欲しいのではないか?と感じています。
そう感じる理由がいくつか存在するので説明していきたいと思います。

クローディアとの関係性を匂わせたのは葬儀屋

クローディアと葬儀屋の過去についてですが、それに坊ちゃん達が気付くようにはじめに匂わせたのは葬儀屋の方であることが分かります。

そのシーンとは、豪華客船編で葬儀屋が遺髪入れを落としたシーンです。
前提として、葬儀屋がクローディアの名前のある遺髪入れを落とさなければセバスチャンと坊ちゃんがこの関係性について気づく機会は一切ありませんでした。

また、葬儀屋は遺髪入れを落とした事を認識しています。
その上で坊ちゃんに「小生の宝物なんだ」と意味深な言葉まで添えて預ける形をとっています。

「宝物」という発言と、クローディアの遺髪入れを託す行動からは葬儀屋から坊ちゃんへあえてクローディアと自分自身との関係性を示すヒントを与えたように感じます。

葬儀屋は「プロの情報屋」

葬儀屋はプロの情報屋です。
このことから、重要な情報をうっかり明らかにするとは考えにくいです。

逆に言えばその情報を葬儀屋が「もう知られてもいい」と判断したため、明らかになったに内容であるとも言えます。

葬儀屋は何故遺髪入れを坊ちゃんに預けたのか?

坊ちゃんに遺髪入れを預けた際、
恐らく葬儀屋はこの遺髪入れについてセバスチャンが調べること、そしてその結果クローディア・ファントムハイヴの名前に行きつくことまでを予想していたのではないでしょうか。

そしてその情報を結果として坊ちゃんに知って欲しいという理由から遺髪入れを託した可能性があります。

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セバスチャンの調査により、クローディアと葬儀屋の関係が垣間見えた:黒執事18巻第85話「その執事、滑走」より引用

葬儀屋は元々はクローディアとの関係性を匂わすつもりはなかった可能性

しかし私は、もしかすると葬儀屋はクローディアとの関係性を本来は墓場まで持っていくつもりだったのではないかとも感じています。
それが遺髪入れが坊ちゃんの手に偶然渡るという出来事を通じ、変化した可能性があります。

具体的に考察していきます。

葬儀屋は遺髪入れを落とした時明らかに動揺した様子を見せました。
またそれだけではなく戦闘中にも関わらず遺髪入れに対し物理的に手を伸ばそうとしました。

これはとても人間らしい一面です。
普段は笑顔で塗り固められている葬儀屋の仮面がはがれ、本来の葬儀屋の一面が描かれた初めてのシーンなのではないかと私は感じています。

注目したい点は、この時葬儀屋がまずはじめに焦りの表情を浮かべたという点です。
このことから葬儀屋ははじめ遺髪入れを手放すつもりはなく、またクローディアと自分自身との関係性を匂わせるつもりもまだこの時点では無かったのではないかと私は思います。

しかし葬儀屋のこの思いに変化が出たのは、おそらく落とした遺髪入れが偶然坊ちゃんの手に渡ったからではないかと考えています。

もしこれが
他のグレルやロナルド、セバスチャンの手に渡ったのであれば、まず間違いなく葬儀屋はこの表情を浮かべなかったと私は思います。

坊ちゃん以外の人の手に渡った場合、もしくは誰にも拾われなかった場合、葬儀屋は恐らく何が何でも遺髪入れを回収することに尽力したはずです。

ですが、遺髪入れが結果的にクローディアの孫である坊ちゃんの手に渡りました。

遺髪入れを落とした瞬間の焦りの顔から、坊ちゃんをみる優しい笑顔に表情は大きく変わりました。
短いですがこの時こそが、葬儀屋が「もうクローディアと自分の事を気づいてもらってもいいかな」と思えた分岐点だったのではないでしょうか。


葬儀屋はそれまでクローディアと自分自身との過去をずっと一人で抱え守っていた可能性があります。

それが、遺髪入れが坊ちゃんの手に渡るという葬儀屋自身も予期していなかった偶然によって救われたのかもしれません。

何故クローディアと自分自身の関係性を匂わそうと思えたのか

以上のことから、葬儀屋は意図的にクローディアとの関係性を匂わせた可能性があると考察できます。

これは私の憶測ですが、
葬儀屋は匂わせるだけでなく、あわよくば過去に何があったか気づいて欲しいとさえ思っているのではないかと私は感じています。

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優しい笑顔を見せる葬儀屋:黒執事14巻第64話「その執事、重症」より引用
ちょっとかまってちゃん要素もあるような気がしますし、もしくは葬儀屋からの謎解き感覚遊び心のような、そんな気もします。可愛い

しかしそうなると新たな疑問が生じます。

仮にきっかけは偶然だったとしても何故、葬儀屋は今このタイミングでクローディアとの関係性を匂わせたのでしょうか?

私は、葬儀屋がこの関係性を匂わせた理由は、恐らく葬儀屋が今までこの秘密を守り続けなくてはいけなかった最大の理由であるクローディアと自分自身との関係性を隠さなければいけない人物に、既にこの事実がバレてしまったからなのではないかと感じました。

そしてこのバレたらまずい人物こそ、私は女王と死神派遣協会なのではないかと感じています。

女王と死神派遣協会

この内容を考察するために、
まず一度、今まで考察してきた内容も大枠を含めざっくりと説明していきたいと思います。

ちなみに、死神派遣協会側では二人の関係性は直接的タブーではなかった可能性も残っています。
といいますのも、緑の魔女編で死神を認識した坊ちゃんを見たドイツの死神がファントムハイヴ家の家系図に死神が混ざっている(仮)を見た際、「まあ、そういう家系なのかもな」と大して驚かず言ったシーンがありました。

この「そういう家系」が「坊ちゃんに死神の血が入っていたから」を意図していた場合、死神の反応から見るとそれはたまにある程度の出来事だったのかもしれません。

ですが仮にそうだった場合も、葬儀屋は現在は死神派遣協会と敵対しています。
また更に、女王と死神派遣協会の関係性も現在怪しまれており、この二つは共闘している可能性も出てきています。

これはまだ予想段階ではあるのですが、恐らく葬儀屋とクローディアが二人の関係性を隠した理由は、ひとえに女王を出し抜くためだったのではないかなと感じています。

貴族社会では階級を重んじるため、二人の息子(仮)であるヴィンセントが正当に家を継ぐためには、葬儀屋という人間ならざる存在は公にすることが出来なかった可能性が高いです。

その為葬儀屋はここまでして自分自身とファントムハイヴ家にある深い関りを敢えて隠してきたのではないでしょうか。
そしてクローディアが亡き後も、「番犬の情報屋」という立場を借りてこっそりとヴィンセントと坊ちゃん達を見守り続けていた可能性があります。(そして裏では更に兄シエルの蘇生も試みていました)

そんな形で陰ながらファントムハイヴ家を見守り続けていた葬儀屋ですが、いよいよ恐れていた事態である女王がファントムハイヴ家に人外の血が混ざったことを知ってしまったという局面を過去に迎えた可能性があります。

女王とバタフライエフェクト

以前セバスチャンが、
女王は「世界を変える蝶の羽ばたき(バタフライエフェクト)」が何故か見えるのでしょうと言及していました。

何故女王はバタフライエフェクトが見えるのでしょうか?
これが伏線である可能性があります。

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女王のことを「世界を変える羽ばたきをする蝶が見えるのでしょう」と語るセバスチャン:黒執事11巻第49話「その執事、奇矯」より引用

それは勿論、女王としての資質故である可能性もありますが、そのほかに私は死神派遣協会が側で女王に助言をしているからなのではないかと感じました。

死神派遣協会は人間たちのリストを持っており、そのリストにはその人間の死、つまり未来が描かれています。

世界に有益とみなされ死を免れたヴィクトリア女王は、そこから死神派遣協会とかかわりを持ち、このような情報を死神派遣協会を通じて得ている可能性があります。

ヴィクトリア女王は、自分にとって有益であれば排除しない

しかし女王は、たとえファントムハイヴ家に死神の血が混ざったとしてもそれだけですぐ排除はしない可能性が高いです。

この伏線と考えられる点は豪華客船編の中にあります。

豪華客船編の事件報告を受けた後、女王はビザールドールに対し、その危険性を理解しながらも「そんなバケモノが味方になったらそっちの方が素敵」と言います。

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歪んだ肉人形の存在に対し「そっちの方が素敵」と微笑むヴィクトリア女王:黒執事18巻第84話「その執事、想像」より引用

このことから、仮にファントムハイヴ家に人外の血が混ざったとしても女王はその危険性を理解しつつ、それが自分にとって有益なコマかをまず判断する可能性があります。

そしてその判断として、女王から一方的に与えられた番犬としてのテストの場こそが、ファントムハイヴ家襲撃事件であった可能性があります。

原作の中では密室殺人事件が女王から坊ちゃんへの番犬としてのテストだったということ既にが明らかになっており、それこそが伏線である可能性があり、このように考察しています。

このファントムハイヴ家襲撃事件の結果、坊ちゃんだけが生き残りテストに合格し、番犬となりました。

ですが、今回葬儀屋が兄シエルを蘇生することに成功した事からファントムハイヴ家と葬儀屋は死神派遣協会と女王から葬儀屋は再び自らの立場を脅かす危険因子として認定されてしまった可能性があります。

しかし今回、葬儀屋はそれを受けても逃げたり隠れたりすることはもうしませんでした。
それは葬儀屋がひとえに「もうこれ以上ファントムハイヴを失うことに我慢ならなくなった」からなのではないかなと私は感じています。

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兄シエルを蘇生した理由として、「ただ 我慢ならなくなったんだよ これ以上ファントムハイヴを失うのは」と答える葬儀屋:黒執事28巻第141話「その執事、主張」より引用

クローディアやヴィンセントの時には身を引いた葬儀屋ですが、結果彼らは皆死んでしまい、葬儀屋はあまりにも多くのファントムハイヴを失ってしまいました。
そして今回またファントムハイヴ家が人外の手で再び叩かれようとしています。もしそうなれば、いよいよファントムハイヴ家が滅亡してしまう可能性もあります。
そのため、この窮地を打開するためにはたとえ自分が滅びようとも、もう逃げることなく正面から戦うしかないと葬儀屋は決意したのかもしれません。

ミッドフォード家とファントムハイヴ家で差別はあるか?

さて、そうなると一つ疑問があります。
これらを踏まえると、葬儀屋があまりにもファントムハイヴばかりをかわいがっていてるのではないか?という疑問が生じます。
クローディア・ファントムハイヴの血を引いているのはヴィンセントだけではありません。フランシスもクローディアの実の娘です。

となると、クローディアとファントムハイヴの血を引いているのはファントムハイヴ家本家だけではなくミッドフォード家も同じであることが分かります。

しかし、現在の葬儀屋の態度を見ると葬儀屋はファントムハイヴ家につきっきりでミッドフォード家に対し態度の差を感じます。
葬儀屋にとって、ミッドフォード家とファントムハイヴ家に差はあるのでしょうか?
私は、NOなのではないかと感じています。

私は葬儀屋にとってファントムハイヴ家もミッドフォード家も変わらず重要な守るべきファントムハイヴなのだと感じています。

その理由は大きく分けて二つあります

ミッドフォード家は現在危機に瀕していない

ミッドフォード家(ヴィンセントの妹であるフランシスが嫁いだ家)は現在滅亡の危機無く安定しています。
またミッドフォード家は豪華客船にも乗り込んでいましたが、彼らは皆腕が立つためあの事件でも果敢に戦闘を繰り広げていました。

葬儀屋は、豪華客船編でもミッドフォード家を顧みてはいませんでしたが、それは偏にフランシスの人とは思えないほどの強さ、そしてミッドフォード家の実力を見込み、信用していたからこそなのではないかと感じました。

それに比べ、現在ファントムハイヴ家は滅亡の危機に瀕しています。
葬儀屋がミッドフォード家そっちのけでファントムハイヴ家にかかりっきりなのは、この両家を比べファントムハイヴ家の方が優先度が高いからという訳ではなく、現在自分の助けが必要な程危機に面しているのがファントムハイヴ家だからなのではないでしょうか。

なので葬儀屋にとっては、フランシス、リジー、エドワードも坊ちゃん達と同様大切なファントムハイヴである可能性があります。

フランシスのことを敢えて「ファントムハイヴ」と旧姓で呼んだ葬儀屋

葬儀屋はフランシスのことをレディ・フランシス・ファントムハイヴと呼びました。

葬儀屋は「ファントムハイヴを失うのは我慢ならない」と言っていることから、葬儀屋にとってファントムハイヴという言葉はとても重要な意味があることが分かります。

その葬儀屋がフランシスをミッドフォード侯爵が真横にいるにもかかわらず敢えてファントムハイヴと呼びました。これこそが葬儀屋にとってミッドフォード家もファントムハイヴ同様守るべき大切な存在であることの表れなのではないかと感じています。

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ミッドフォードの姓に変わっているはずのフランシスを「レディ・フランシス・ファントムハイヴ」と呼ぶ葬儀屋:GF2019年5月号第151話「その執事、無精」より引用

余談:葬儀屋は可愛い孫(仮)にもとても厳しい

葬儀屋は、自分にとって大切な子孫に対しても決して甘やかしません。
笑いの対価を一切妥協しない点、そして情報を安売りしない点からもその姿勢が伺うことが出来ます。何なら厳しすぎるくらいですね

これは死神現役時代の葬儀屋、現在の変人スタイルになる前の元来の葬儀屋本来の姿勢の名残なのかもしれません。

余談:葬儀屋の態度に垣間見えるおじいちゃんおばあちゃんの姿勢

余談ですが、坊ちゃんが葬儀屋の店を訪れる際に葬儀屋が必ず言う言葉が、「たまに遊びに来る孫を迎え入れるおじいちゃんとおばあちゃん」に見えてなりません笑
「ようこそ」「君が来るのを楽しみにしていたんだ!」「お茶でも飲むかい?」「クッキーも焼けたよ」←これ全部です笑

飼ったクッキーではなく手作りを焼いてもてなそうとする辺りも、ものすごくおばあちゃん味を感じると言いますか・・・笑
本当に葬儀屋は坊っちゃんと会えることが嬉しくてたまらないんだなあと感じます

坊ちゃんに対し笑いの対価を妥協しない点も、もしかすると自分の悲しみを紛らわす意味の他に、孫に無理難題を言い、少しでも長くここにいてもらいたいからという表れもあるのかもしれませんね。



まとめ

今回は少々踏みこんだ内容の考察に挑戦してみました。
普段はキャラクターの行動などを考察しますが、「何故そのキャラクターがこのように行動したのか」に目を向けてみるととても深く、面白かったです。

根拠を見つけてはいるものの、それでもどうしてもそのキャラクターらしさなどから紐解く予想部分も多くなってしまうのですが、いかがでしたでしょうか…?

いつもの考察とはちょっと角度が違ったため、考察していてとても楽しかったです!
需要があれば、またやってみたいと思います(#^^#)

餅月