黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【原画展】『黒執事展 –Rich Black–』来場特典イラストカードのテーマは「親愛」?絵柄に隠された意図と重要な伏線を考察

こんにちは!餅月です!
黒執事展で来場者に配布される特典「インビテーションチケット風カード」の絵柄が公開されました!
今回の絵柄はなんと枢やな先生の新規描き下ろしイラストです!!


推しの新規絵が欲しいと言い続けて早9か月。

ようやく…!
ようやく…(P曲`q)!!

さて本題ですがこちらの絵柄。私なりに考察要素を感じたので今回記事にさせて頂くことにしました。
明確な根拠が張られた伏線を回収するという形の考察ではなく、いつもよりはも少し感想寄りのものとはなるのですが、是非読んでいただけると嬉しいです(*^-^*)

絵柄の意味合いを伏線として紐解いてみると、もしかするとこのカードには本編の内容を暗喩する意味深な内容を含んでいる可能性があります‥!

考察する前に叫ばせて頂きたいのですが…
絵が良すぎる!!!!!!!!

いや!普段ももちろんすごくいいんです!
でも個人的に今回の絵柄は特にクリティカルヒットだったと言いますか…

どのくらいクリティカルヒットだったかと言うと告知を見た瞬間に発狂しました↓魚拓

しかしここで大きな壁が…!
今回の推しは入場特典…!
その確率なんと1/7…!!!

手厳しい…っ!

まだまだ推しへの道のりは遠そうです。

いやー本当はいつも通りグッズ〇千円購入につき一枚とかだったらありがたしの極みだったのですが、今回その形でなかったのはやはり複製原画が発売されることが影響していそうですよね

もしその括りでやったら、原画を買った人が一気に何十枚とゲットという形になってすぐになくなってしまいそうなのは想像が出来ます💦
私ももし無事にお目当ての複製原画をお迎えできたとしたら一回の会計で〇十万円は飛ぶことになりますし‥‥💸💸

うん!頑張ります!色々!!!!
それでは考察に移っていきたいと思います!



カードのテーマは「親愛」?

今回の特典カードを見た時にパッと感じた印象は、キャラクター同士の親愛や慈しみの気持ちを表した絵なのかな?というものでした。
まだこちら枢先生からTwitter等で言及がなされていないので、どのようなテーマをイメージして描かれたのかがぜひ知りたいです(#^^#)

仮にではありますが「親愛」というテーマで描かれたとして見てみると、
カードで描かれている内容が必ずしも親愛であるとは限らなそうなキャラクターが数人混ざっていました。
そこを紐解いてみると黒執事の伏線に繋がってくるように感じましたので、今回はこの点について考察を深めていきたいと思います!

まずはキャラクターごとに順番に説明して具体的に考察をしていきたいと思います。

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来場特典「インビテーションチケット風カード」:黒執事展公式Twitterアカウントより引用

セバスチャン&坊ちゃん

まずはセバスチャンと坊ちゃんです。
絵ではセバスチャンは坊ちゃんに対し微笑みかけており、他のキャラクターたちと同様慈しんでいるような様子に見えます。
対し坊ちゃんは笑顔を浮かべることなく、セバスチャンの方を向くこともなくじっと正面を見続けています。

早速ですが、この二人の絵は本当に「親愛」を描いているのか疑問に感じる、意味深に感じた絵のうちの一枚です。

もっと具体的に言えばこの二人の絵は「親愛」に見せかけた別のものである可能性があると感じました。

具体的に説明していきます。

セバスチャンは坊ちゃんを大切に思っているか?

この考察をする上で重要なのは、
セバスチャンは本当の意味で坊ちゃんを慈しみ親愛を注いでいるのかという点にあります。

私はこの点についてはNOなのではないかと感じています。

セバスチャンは悪魔です。
契約の元、現在は坊ちゃんを誰よりも守り仕えていますが、セバスチャンが坊ちゃんに傅くその理由は坊ちゃんの魂を絶望で満たした瞬間に食べたいという己の欲望ゆえであることは作中で既に何度も説明されています。

また、セバスチャンが本当に坊ちゃんの為を想って行動しているのか、葬儀屋(アンダーテイカー)が豪華客船編の際走馬灯劇場を暴き確認したこともありましたが、セバスチャンの本心を見たうえで葬儀屋が下した判断は、「セバスチャンはやっぱり坊ちゃんを不幸にしかしないみたいだ」という結論でした。※詳しくは下記記事で言及しています

www.under-taker.com

つまりこのセバスチャンの親愛を感じさせるような微笑は偽りのものであると言って間違いがなさそうです。

黒執事の中で悪魔は、人間の弱みにつけこみ、甘い言葉で誘惑するものとして描かれています。
その誘惑に絡めとられてしまった人物として一番分かりやすいのがサーカス編のビーストではないでしょうか。
今回の絵の、セバスチャンから坊ちゃんに対する親愛を感じる微笑は正しく悪魔のそれであり、むしろ決して騙されてはいけないものである可能性があります。

だからこそ坊ちゃんはこのセバスチャンの微笑に応えることもなく、視線も向けることがないのではないでしょうか。
このように考えると、坊ちゃんのこの絵の中での態度は悪魔を従える主人としては適切な物のように感じます。(坊ちゃんかっこいい…)

となると、この絵の二人は今もなお互いに「親愛」に見せかけながらせめぎ合いをしていることとなります。ヒリヒリする関係性ですね…!

もしこのような状況だとしたら、今回の絵柄は2人の作中の関係性を非常にうまく表現されており、またその表現方法は「親愛」の絵柄に混ぜることで「親愛」に見せかけるミスリードでもある可能性がでてきます。

タナカ&ヴィンセント

タナカさんがヴィンセントの方を微笑んで見つめ、ヴィンセントは正面を向いて微笑んでいます。

個人的にはこの二人をセットにしてくれたのが嬉しくてたまりませんでした…!(`;ω;´)

この絵は主にタナカさんからファントムハイヴ家当主であるヴィンセントへの忠義という形の「親愛」を描いているのではないかと私は感じました。

現在タナカさんは兄シエル側についているので一見敵対しているかのように見えてしまいがちです。
しかしタナカさんは自身の執事道として「私はファントムハイヴ家に仕えている身、主人がいつでも帰れるようにしておくことが執事である自分の務めだ」と言っています。

以前も考察しましたが、タナカさんはファントムハイヴ家の双子を兄と弟で区別していない人物である可能性があります。
タナカさんにとって二人は変わらずファントムハイヴであり、優劣なく守るべき対象なのではないでしょうか。

では何故現在タナカさんが兄シエル側についているのでしょうか?
答えは単純で、兄シエル側には今執事が居ないからだと私は感じています。
坊ちゃんにはセバスチャンという有能な執事が居ますが、兄シエル側にはおりません(葬儀屋は執事をやる気がありませんでした笑)

なのでタナカさんは今ファントムハイヴの中で自分(執事)をより欲している兄シエルを助けるという理由で兄のそばにいる可能性があります。
このように考えれば、兄シエル側につくことが坊ちゃんと敵対するという意味ではないことは納得がいくように感じます。

またタナカさんは恐らくファントムハイヴ家襲撃事件に兄シエルが関わっていることを恐らく知っています。

自分の信念の為に忠義を尽くし続けているとはいえ、自分が大切にしていたヴィンセントの仇かもしれない兄シエルの元で働くことでタナカさんがどのような心境になっているのかは、兄シエル側についてからタナカさんが全くと言っていいほど笑わなくなったことからも察しが付くのではないでしょうか。
タナカさんについての考察は下記記事にまとめてあります。
www.under-taker.com

このタナカさんの忠義は、先代ファントムハイヴ伯爵であるヴィンセントにも共通しているはずです。
タナカさんとヴィンセントの過去はまだ詳しくは掘り下げられてはいませんが、この二人の間には間違いなく親愛に近い絆があったのではないかと私は感じています。

葬儀屋(アンダーテイカー)&兄シエル

推しです!

いやーこの二人の絵は度肝を抜かれました…!
まず葬儀屋さんの綺麗な髪が、まるで蜘蛛の巣のように描かれていることにびっくりしました‥!

その髪の毛がまるで獲物にまとわりつくように兄シエルに絡みつくことで、優しさだけではない、葬儀屋からファントムハイヴ家への異常ともみえる執着を不気味さも感じるような演出で描かれていることに感動しました‥!こんなロン毛の使い方があったのか…!

相変わらず葬儀屋さん、ファントムハイヴとなるとめちゃくちゃパーソナルスペースに侵入してきますねwwwww
近い。可愛い。

実は葬儀屋のほうからスキンシップをしてくるキャラクターって坊ちゃんと兄シエルだけなんですよね。
ウザがらみと言いますか孫が来て嬉しくてたまらない田舎のおじいちゃんと言いますか‥‥

今回は兄シエルの顎に手まで当てちゃってます!?
ちょっとちょっと近いよ!?兄シエルが起きたら怒られるよ!?

距離感が近すぎるからこそセクシーにも見えますし、と同時に過保護すぎるほどの加護?も感じて…うん最高ですね!

ちなみに兄シエルを後ろから抱きしめてご満悦そうな葬儀屋さんに対し、兄シエルは完全に意識を失っているのでしょうか‥?目を閉じぐったりしていて、それどころではないといった様子です。

死体としての蘇生がまだ不完全なことを表しているのではないでしょうか。

この二人の親愛の様子に関して言えば、
葬儀屋から兄シエルに対しては明白に愛情が見えるものの、兄シエルからはそれに応じる様子がなく、完全に一方通行であることを表しているのではないかなと感じました。

兄シエルは坊ちゃん一択ですものね…!
葬儀屋の事をどこまで知っているかはまだ明らかになってはいませんが、それでも兄シエルにとって葬儀屋は使える強力な駒の1つ、といった感じの気がします。(そして葬儀屋自身も「それでいい」と思っていそうな…)
兄シエルがもし目が覚めていたらここまで密着されていたら嫌がるんじゃないかなあと思いましたww

この二人の親愛の図も、兄シエルの意識を失った形にすることで一方通行を表している様子がすっっごく好きでした!

グレル&マダムレッド

いやこのお二人の絵最高すぎませんか!?

見た瞬間思わずため息をついてしまいました。

グレルちゃんの髪が、まるでマダムのドレスのように見えて本当に美しくて‥
マダムが髪につけている彼岸花も切ないくらい綺麗です。

そして何より二人の表情と姿勢…!

マダムもグレルも互いに向かい合い、幸せそうに微笑んでいます。
これはマダムからグレルに身を預けるように抱きついた瞬間なんでしょうか…?
身を寄せ合って微笑みあう二人からは本当に互いを思いやっている様子がうかがえます。

これは相思相愛

恋愛的なものではないとは思うのですが、恋愛性愛を超えた親愛を感じました‥と、尊いなんてことばでは足りないのでは…?

ソーマ&アグニ

言わずとしてたこの二人
黒執事の中のぴゅあっぴゅあの化身と言えば間違いなくこの二人ですね!(最近ちょっとソーマの雲行きが怪しいですが…)

ソーマの後ろに後光が指す様子には神格化されている様子を垣間見ることが出来ます。
身体を寄せ合い、そんなソーマより少し低い位置でほほ笑むアグニもまた…

2人ともとても穏やかな表情をしています

こっ、、、こんな世界線で永遠に生きていて…ほしか‥った…

ザ・親愛。一番分かりやすいペアの内の一組だと思います。

サリヴァン&ヴォルフラム

ザ・親愛ペア二組目です

ソーマアグニに負けず劣らずこの二人の親愛も尊いですよね
いつものようにヴォルフラムが歩くことが出来ないサリヴァンを抱き上げてその胸元に軽くキスをするように顔を寄せていて…
この二人もグレルマダム同様に向き合っています。

それにしても二人のなんて穏やかな表情…!

サリヴァンは最近蜘蛛の足の形をしたロボットを使って自分で歩いているので今はもうヴォルフラムに担いでもらうという描写があまり見ることが出来ないんですよね。
2人の下に添えられた花とツタが美しいです。

この花の種類が何なのかとても気になります。
たしか緑の魔女編では二人が本当の意味で理解し合った瞬間のコマに、二人を象徴する花としてラズベリーの花が描かれていました。

ラズベリーの花言葉には「深い後悔」と「幸せな家庭」があります。
正しく二人にぴったりな花ですよね。

今回の花も、もしかすると何か意味があるのかもしれません。

Wチャールズ&女王

出ましたこのチーム!
このチームが一番疑惑が深いんです!

正直特典で女王が入ってくるとは全く予想していなくて、この絵柄を見た時に一番ぞっとしたのがこのチームでした。

この女王チームだけ、明らかに他のチームとは異質だからです。
具体的にどこが違うのか、説明していきます。

・カードの中で唯一、背景に絵が描かれていない
・Wチャールズが笑っていない
・だれも目を合わせようとしていない


これだけ見てもだいぶ異質であることが理解いただけるのではないでしょうか。
ではこの差が表している者は何なのでしょう?

私は、女王チームには親愛が存在していないことを表しているのではないかと感じています。

ヴィクトリア女王は一応微笑んではいるのですが目を閉じており、この笑顔は誰かに向けたものと言うよりは女王として君臨するものの表情として描かれているように感じます。

その女王に仕えるWチャールズもまた、微笑んでいてもいい立場なのではないかと思うのですが、それにも関わらず、他のキャラクターたちが親愛の笑顔を浮かべているコンセプトの絵の中にも関わらず敢えて真顔で描かれていることは大変意味深です。

私はこの女王チームの視線のすれ違いや笑顔の無さには、どこか冷たさや邪悪さを感じました。

また同時に、ヴィクトリア女王にはファントムハイヴ家襲撃事件の首謀者である可能性も浮上しています。

もし仮にこのカードから受けた不気味な感覚が気のせいではなく正しかった場合、この女王チームのすれ違いは他のキャラクターたちにはない邪悪さを描いており、それは女王が実は黒執事の黒幕)であることを暗喩しているのかも、しれません。

今回の女王についての考察はあくまで絵から受け取った印象を基に行ったものですので外れる可能性も十分に考えられます。

しかしやはり、普段シリアスで厳しい展開が続く黒執事のキャラクターたちに敢えて親愛の笑顔をさせた絵の中にこのような形で女王が描かれることは、私にとってはどうしても意味深に思えてなりません。
トランプで言うところのジョーカーのような…そんな不気味さを感じました。

まとめ

あまりにも素敵な絵柄に興奮してしまって、思わず夜更かしして記事を書き上げてしまいました‥!
久しぶりに大きな伏線を感じさせる意味深な絵に血沸き肉躍ってしまい、まだまだ寝付けそうにありませんww
久しぶりの新規考察、やっぱり楽しいなあとしみじみしました。

先程女王のカードの考察の際にも少し言いましたが、厳しい展開が続く黒執事のなかで、キャラクターにお互いを思いやるような幸せな笑顔を描いてもらえたことがファンの1人としてもう本当に本当に嬉しかったです…!
心のオアシスですね!生き返ります!!!

こういうの!下さい!もっと欲しいです!
平凡な日常で幸せにしているキャラたちを私は見たい・・・・!!!

そして何より突然の推しの供給‥!!!!
いやー、嬉しい。嬉しい。
九か月もお預けされていたので、推しの一コマでの破壊力をすっかり忘れていました。無事致死量です。
とりあえず原画展は2回分はチケットを取っていたのですが、新たに追加して8回行くことにしました💸💸!

推しは自引き出来ない・・・・・
これはどのジャンルでももはや鉄則( )ですが、それでもできれば交換に頼らず推しを引き当てたい…💸💸!!
友達の葬儀屋さんヲタクと一緒に頑張って引き当てたいと思います!

願わくば全部コンプリートして額縁に飾りたい…!
ご縁がありますように‥!

前売り券でしたら、入場料は大人1100円で入ることが出来ます!
特典カードにまで伏線要素らしきものがちりばめられている黒執事節全開の原画展。
この機会に是非皆様も足を運んでみてください!\(^o^)/

餅月