黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第213話「その執事、添乗」/ようこそ、ザ・ネクタルスプリングス(不死の泉)ホテルへ。黒執事、クライマックスへの序章。

こんにちは!餅月です。
『黒執事』最新話第213話「その執事、添乗」Gファンタジ―2024年7月号の考察をしていきたいと思います。

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
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黒執事:長期休載決定

考察に移る前に、今回黒執事から
大きなお知らせがありました。
黒執事は来月のGファンタジー2024年8月号から長期休載が決定しました。

クライマックスを迎えるための準備をなさるとの事。
枢先生、どうかゆっくり休んで下さい!
また物語が動き出すその時を楽しみにしています!

黒執事休載については下記記事で詳しくお話させて頂いております。
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祝!葬儀屋(アンダーテイカー)初ソロ表紙!!

今回のGファンタジーでは、
何と我らが推し葬儀屋(アンダーテイカー)が初のソロで表紙を飾りました!

初めてソロで表紙を飾った葬儀屋(アンダーテイカー):月刊Gファンタジー2024年7月号より引用

びぎゃああああ美しいッ…!
こんなに恍惚とした美しい推しが、しかもGファンタジーの表紙で観れる世界線なんて、
妄想さえしたことがありませんでした!


語ったらめちゃくちゃ長くなってしまったので、感想&考察は下記記事に個別化させて頂いています!嬉しすぎて死ぬかと思った…!

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第213話初見読みライブ配信

初見読みライブ配信はこちらです。
www.youtube.com

毎月18日Gファンタジー発売日に、
YouTube Liveにて初見読み&考察のリアルタイムライブ配信を行っています!
※18日が土日の場合、日付が前倒しで発売となります。
最近はこちらのブログ記事と並行して聞いて下さっている方もいらっしゃると伺っています。
よろしければ高評価とチャンネル登録で応援頂けると大変励みになります!

ちなみに今回のライブ配信は餅月が黒執事休載を知って衝撃を受けまくっている瞬間が映っています。
人間、びっくりするとマジで「ふぁっ!!?」って声が出るんですね。

あらすじ:黒執事第213話「その執事、添乗」Gファンタジー2024年7月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:馬車から降りる坊ちゃんに手を貸すセバスチャン
逆襲へのエスコート
約半日かけ、目的地へ到着した主従。

・夏の観光地であるブライトンは12月でもにぎわっていた。
・ビーチ以外にもロイヤル・パビリオンや水族館、劇場などもある。

ブライトンの新リゾートホテル
『ザ・ネクタルスプリングス』

スパ・クラブ・レストラン…
充実したホテルステイを約束する最新の館内設備と最高のサービス
それにも関わらずリーズナブルな宿泊費
あまりの居心地に自宅を引き払ってまで滞在を延長し続ける者が続出

経営者は暁学会に所属していた貴族

・ここが血液採取施設の場合は徹底的に破壊することが目的
・海の上に突き出した巨大な桟橋ウェスト・ピアは、冬は見るものがないにも関らず何故か沢山の人が歩いていた。
坊ちゃんはウォリック伯爵家の3男コリン・グレヴィルとして、セバスチャンはグレヴィル家の使用人ジェームズ・ブラックウッドとして潜入を試みようとする。
・ホテルについた二人を出迎えたのはなんとホテルの支配人バーナバス・フェアチャイルド3世。
・彼は2人をシエル・ファントムハイヴ伯爵。セバスチャン・ミカエリス殿と呼んで、ホテルへ迎え入れた。

次号より休載させていただきます。詳細は次P
第213話終了ーー

第213話:新たに張られた重要伏線

今回新たに張られた重要な伏線はこちらです。

・ザ・ネクタルスプリングス→和訳:不死の泉
・実在するウェスト・ピア→閑散期に人が集まる理由とは
・まもなく訪れる1889年12月14日(双子誕生日)に何か起こる可能性
・実在するウォリック伯爵家
・バーナバス・フェアチャイルド3世とダーク・シャドウの関係性
・スフィア・ミュージックホールとの相違点

枢先生の巻末コメント

心身ともにメンテナンスをして、しっかりインプットして戻ってきます!

待ってます!!ゆっくり休んで下さい!

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

今まで長いこと黒執事ヲタをしてきて、
ここまで心がかき乱された1週間は無かったかもしれない…!

極上の推しと様々な情報を吸収し続けむせび泣き、様々な衝撃を感じた怒涛の1週間でした。
表紙とアニメで狂っていたのがもはや懐かしい…。

今回の第213話本誌の中でも葬儀屋さんのサービスショットが1枚ありました。休載前の最期にチラッと出てきてくれたのがありがたい…ッ!
考察には直接関係が無い為画像の引用はしていませんが、気になる方は是非本誌を見て見て下さい!兄シエルとのワンショットDEATH

考察

本誌の内容では既に意味深な伏線が張られはじめ、新章を楽しみに感じる回になっていました!
今日も順番に考察を進めていきたいと思います!

ザ・ネクタルスプリングスホテルの名前

早速ですが、今回の第213話で新たに明らかになった内容の中での最重要伏線です。

今まで坊ちゃんとセバスチャンが潜入するホテルは
ブライトンの高級リゾートホテルとのみ書かれておりその名称は不明でした。

今回の第213話で明らかになったホテルの名称。
それがザ・ネクタルスプリングスホテルです。

結論から申し上げますと、このホテルの名称自体が兄シエルと葬儀屋の血液供給機関である事を示唆している可能性が非常に高いです。

順番に考察をしていきます。

ネクタル→神々が飲む不死の酒

ネクタル
語源的には〈不死〉を意味する。
〘 名詞 〙 ( [ギリシア語] nektar ) ギリシア神話の神々の酒。飲んだ者を不死にする力をもつ。神酒。霊酒。ネクター
蜜(みつ)の酒、または特殊な植物の蒸留酒で、香りよく、味わい絶妙。アンブロシアと同様これをとるものは不死と永遠の若さを約束された。

引用:ネクタルとは? 意味や使い方 - コトバンク

まずはネクタルの意味についてです。
まず上記引用を見ただけで
「あっ(察し)」
となる方も多いのではないでしょうか。

ネクタルは語源的には不死。
ギリシア神話では神々が飲む甘やかな蜜でできた不死の酒として描かれます。

現在坊ちゃん達が追っている葬儀屋(アンダーテイカー)は死者蘇生技術を大成するために大量の血液を集めている事が分かっています。

そして葬儀屋側は、血液を搾取している事を一般人から気づかれないように血液を別の物や言葉に置き換えて暗喩することがあります。

例えば
・きらめきを捧げる=きらめき(血液)を捧げる
・ヤドリギ(寄生樹)を送る=貴方に寄生して血液を搾取する

このような形です。

今回のホテル名として冠されている、
神を不死の存在にする酒ネクタル。
これは死体を蘇生(不死or死の克服)するために必要な血液の暗喩としての伏線である可能性があります。

スプリングス→泉

ネクタルに続くスプリングス。
これは直訳すればという意味です。

つまり素直に翻訳すれば不死の酒の泉。
しかしこれを黒執事的意味合いに置き換えてみれば…。

もうお分かりですね。
このザ・ネクタルスプリングスホテルの名前の本当の意味は、不死の泉=血の泉を示唆している可能性があります。
※ちなみに私の家族RNさんにこの話をしたところ、「日本版で言えば養老乃瀧みたいな感じか( ^ω^)」と言っていました。色々と怒られてしまえー

芳醇な血液に満たされた泉。
それがザ・ネクタルスプリングスホテルなのかもしれません。

もしそうだとしたら、今回のGファンタジー表紙で血液の様な零れ落ちる紅茶に囲まれてうっとりする葬儀屋さんの表情もより納得できるように感じますね。
血を浴びてうっとりする推し…素敵です。

後ほどまた改めて言及させて頂きますが、
この施設が兄シエル、そして葬儀屋と関係がある施設である事はまず間違いがありません。

このホテルに滞在している客は当然自分たちがネクタルを飲む側だと思っている筈。
しかしこのホテルもスフィア・ミュージックホール同様、集められている人たちはあくまで泉に溜まる血だまりに過ぎず、ネクタルを飲む立場なのは兄シエルを始めとしたビザールドールである可能性があります。

ホテルのモデルは「ザ グランド ブライトンホテル」か

今回の第213話ラストで、ザ・スプリングスホテルの外観が明らかになりました。
ザ・スプリングスホテルは、実際にイギリスブライトンに存在するザ・グランドブライトンホテルと外観が酷似している為、こちらがモデルになっている可能性が非常に高いです。

ザ・ネクタルスプリングスホテル:黒執事第213話「その執事、添乗」より引用
ザ・グランドブライトンホテル:Booking.comより引用

実在するウェスト・ピア

また細かなポイントですが、ホテルにつく前に出てきたウェスト・ピアも実在した施設です。
現在は残念ながら火事で焼失してしまったようです。

英国では19世紀、ヴィクトリア時代にpleasure pierという桟橋が多く作られたそうです。海岸から海に突き出して建設されるけれど 船を着けるためのものではなく、その上にレストラン、コンサートホール、劇場など様々な建物を建てて娯楽施設として使う桟橋です。 この時代には、急速な経済発展にともない新しい大衆的な娯楽が求められていたようで、それに応えてこのような不思議なものが出現したのでしょう。 鉄道の発達によりそれまでより手軽に遠くへ行けるようになったという事情もあります。 この時代は海水浴という習慣が広まった時代でもあります。
(略)
また鉄が大量生産され鉄骨を使った橋などの構造物が多く作られるようになった という背景もあります。水晶宮が建てられたのは1851年、エッフェル塔が建てられたのは1889年でした。 ちなみに日本最初の鉄橋は、1868年(慶応4年/明治元年)長崎にできたくろがね橋だそうです。
(略)
英国は緯度のわりには冬があまり寒くなく、また日本のように台風が頻繁に来るということもないのでこういった桟橋を設置するのに向いていたということもあったのでしょうか。(もっとも同様のものはほかの欧米諸国、オーストラリアなどでも作られたようです。 また日本でも1975年にアクアポリスなる物が作られたこともありました。) これらの桟橋の一部は今でも存在していますが、その中身は素朴な遊園地風の施設やゲームセンターに変容しており往年の華やかさは色あせてしまったようです。

イングランド南海岸、ブライトンのウェスト・ピアはこの種の桟橋のなかでも白眉というべきものでしょう。1866年10月の開業当初はまだシンプルなプロムナード・デッキ(といっても300メートルも海に張り出していた)という趣だったのですが、あとからだんだん建物が増えてにぎやかになっていきました。 全盛時代には年間200万人が訪れたそうです。(略)ヴィクトリア時代が終わったあともしばらくは華やかな時代が続いたようです。 いわばシャーロック・ホームズの時代からエルキュール・ポワロの時代にかけてが全盛期だったわけです。(それは英帝国の全盛期と重なるからだ、と言ってしまえばそうかもしれませんが。)しかし第二次大戦が終わってみると時代の様相はすでに変わっており戦前のようなコンサートホールを備えた優雅な桟橋が存在する余地はなく、遊園地風の施設に改装されたものの人気は衰えていきました。 1970年代から使われておらず廃墟になっていたものが嵐により破壊されていき、残念ながら2003年の火災で完全に失われて しまいました。復元、保存の動きはあるもののまだ目途は立っていないようです。陽光浴びる全盛期の姿をなんとかCGで再現でないかと考えました。

ところで英国の代表的な海岸リゾートであるブライトンには現在も「ブライトン・ピア」が存在しますがこれは1899年にできた「パレス・ピア」が改名したもので もちろん「ウェスト・ピア」とは別ものです。私はブライトンに行ったことは無く、ウェスト・ピアに関する知識はすべてウェブ上の資料から得たものですが、資料収集をやりだした当初二つの桟橋のうちのどちらの画像なのかという点で少し混乱しました。

引用:Brighton West Pier - Kappaa CG Gallery

疑問点:桟橋に集まる人々

今回の黒執事ではそんな冬の何もないはずのウェスト・ピアに集まる沢山の人々について指摘されました。
セバスチャンと坊っちゃんは「わざわざ風邪をひきに行くようなものじゃないか」と言っていますが、彼らがお散歩をしているだけなのか、それともこのウェスト・ピアに集まる事に何か重要な伏線が隠されているのかはまだ不明です。

ただもし仮にここに意味があった場合、
集まっている人々は血液を搾取されるために意図的にここに来るように誘導されている可能性があります。

1889年12月14日に何かが起こる可能性

今回の第213話で坊ちゃんから、
「12月だというのに随分とにぎわっているな」という発言がありました。

兄シエルが本邸に帰還を果たした日が1889年11月15日。
つまり、黒執事の世界ではまもなく双子の誕生日12月14日が近づいていることになります。

12月14日は黒執事の中で最も重要な日です。
双子の誕生日、とだけ言えば聞こえはいいですが、
この日はファントムハイヴ家襲撃事件が起こりヴィンセント・ファントムハイヴそしてレイチェル・ファントムハイヴが死亡した日です。また歴史的史実としてはヴィクトリア女王の最愛の夫アルバート公の命日でもあります。
黒執事の世界の中ではファントムハイヴ家襲撃事件とヴィクトリア女王は密接に関わっている可能性がある伏線が提示されている為、この一致は非常に意味深です。

12月14日の考察についてはこちら
www.under-taker.com

そんな日が目の前に迫っている中、
坊ちゃんは明らかに葬儀屋と兄シエルが来てもおかしくない高級リゾートホテルにやってきたのです。

彼ら、言いそうじゃないですか?
「そうだ!せっかくならこのホテルで弟と僕の誕生日パーティーをしよう!!(※悪意無し)」みたいな…。
血濡れのパーティーになってしまいそう~

ちなみに坊ちゃんは今回きちんと「遊びに来たわけじゃない」とも発言しています。

遊びに来たわけじゃないという坊ちゃん:黒執事第213話「その執事、添乗」より引用

ただ兄シエル&葬儀屋からの一方的な坊ちゃんへの愛、そしてそれを伝える際に発生する謎の煽りスキルは本当に強烈なので、このくらいの事は考えててもおかしくなさそうだなあと思います。

下手をすればこの日に巻き起こる「何か」が黒執事を終焉へと直接導いてしまう可能性さえ否定できないかもしれません。推しの命日とかになってしまったとしたら…。
この日に全てが終わるのか、それともこの日に巻き起こる「何か」から、また新たなクライマックス編の扉が開くのか(例えばこれは根拠が薄いですがこの日に葬儀屋の正体が分かりもし仮に死亡等なった場合、黒執事のヴィランズが葬儀屋から女王、死神派遣協会、諸外国へと変わる転換点になる、など。)

葬儀屋さんがそう簡単にドロップアウトになるとは思いません。
しかし彼に関してはもう何らかの形で一度いなくならないと話が次に進まないのではないかと感じてしまうほどの明確な死亡フラグ伏線があまりにも多く張られてしまっている為、「その日=12月14日」となる可能性も正直十分考えられます。

何が起こるかはまだ分かりませんが、
このホテルが兄シエルと葬儀屋に関りがある以上、ここで坊ちゃんに対し何らかのサプライズを計画・準備している可能性はかなり、かなり高いと感じています。

坊ちゃんとセバスチャンの「偽名」

一瞬でバレてしまった坊ちゃんとセバスチャンの潜入の為の偽名。
直接的に黒執事本編に関わってくるような重要な伏線は現段階ではまだ見つけられていません。
ただ、坊ちゃんの名前については実在する伯爵家からとられている為、こちらについて少し言及させて頂きます。
※セバスチャンが名乗ったジェームズ・ブラックウッドは特に気になるような名前の方がヒットしませんでした。
一応ホラー小説作家で同姓の方がいたため、こちらのご紹介記事だけ貼らせて頂きます。
ja.wikipedia.org

実在するウォリック伯爵家

坊ちゃんが名乗ったコリン・グレウィル。
こちらはどうやら実在するウォリック伯の第4期、グレヴィル家からなぞったもののようです。
ja.wikipedia.org

ちなみに坊ちゃんが3男という設定だからかもしれないのですが、コリン・グレウィルという人物の名前は実際には確認出来ませんでした。

ただ、これは考えすぎかもしれないのですが強いて言えばコリンという名前はホテル支配人バーナバス・フェアチャイルド3世の名前と少しだけ関係がある形で描かれているのかも、しれません。

バーナバス・フェアチャイルド3世

今回初登場したザ・ネクタルスプリングスホテルの支配人
バーナバス・フェアチャイルド3世!!
第一印象の感想は名前が長い!誰!!でしたw

背が低く小人の様な初老の男性。
またまたかなりインパクトのある新キャラが登場しました!
背が低いという点がタナカさんに似ているようにも感じますがニヤッと一瞬笑った様子は明らかに「悪」。
印象と言いますか、うさん臭さが既にだいぶ漂っています。

暁学会に所属していた貴族という情報しかまだ明らかにされていないバーナバス・フェアチャイルド3世。長い。
彼は一体何者なのでしょうか。

今まで名前が挙がっていた暁学会会員貴族は我らがドルイットこしゃくしかいなかった為、ワンチャン支配人こしゃく説を考えていましたがこれは全然違いましたwww

じゃあもう支配人じゃなくていいから早く客として出てきてくれ!こしゃく!なんて叫んでいましたw
クマさんのポスト曰く社交の場には必ず現れるというドルイット子爵。

是非遊びに来てくれ!
そして事件に巻き込まれてまた生還を果たしてくれ!

そのくらいのクッションが無いと、次章はメンタルが持たなそうな予感しかしません。

フェアチャイルドはアメリカ姓?

バーナバス・フェアチャイルド3世。
この名前の中で最も気になったのはフェアチャイルド姓です。

直接的に関係がありそうな人物は現段階ではまだ見つけられていないのですが、私が気になったのはフェアチャイルド姓はアメリカ人の姓であるという点です。
ja.wikipedia.org

もし仮にこのバーナバス・フェアチャイルド3世がイギリス人ではなくアメリカ人であった場合、彼はバルドの次に黒執事内で描かれたアメリカ人となります。

※2024年6月19日訂正:バルドもアメリカ人だよとご助言頂き一部修正しました!

黒執事の中でアメリカが出てきたのは前回のバルドの過去編、そして豪華客船編内でちらっと出てきた後伏線回収がされていないアメリカの会社とみられる、製薬会社オシリスの存在以来の言及です。

※豪華客船カンパニア号の目的地はニューヨークでした。葬儀屋は船の中で生きた人間とビザールドールを同数ぶつける実験をした後、船を沈めるつもりだった為元から船はアメリカ行きではありませんでした。しかしリアン・ストーカーにより、アメリカに死体を運ぶ理由として製薬会社オシリスからの依頼を受けたと証言がある為、仮に製薬会社オシリスが実在した場合、この会社はアメリカと関係がある可能性があります。

製薬会社オシリスについての考察は下記記事で纏めています。
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黒執事の中では現在今後物語が世界大戦に進む可能性が示唆されています。
その為、黒執事の中でイギリス以外の国の要素が出てきた場合それは今後の展開に関わる重要ポイントである可能性があります。

黒執事における世界大戦考察まとめは、
下記記事で詳しく言及しています!
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疑問点:アメリカ人なのに貴族…?

バーナバス・フェアチャイルド3世が仮にアメリカ人だった場合、アメリカ人なのに貴族なのかという点が疑問として残ります。
まずそもそもアメリカには貴族制度が存在しません。
ただ、アメリカの様な貴族制度の存在しない国でも富豪であり政治家を多数輩出した、ロックフェラー家、ブッシュ家やケネディ家などに代表されるように、別の意味での上流階級の存在が顕著な場合もあるそうです。

バーナバス・フェアチャイルド3世がこのような身分の人物に当てはまるのか。
それとも彼はアメリカとは関係ないイギリス人なのでしょうか。
これにつきましては連載再開後の新情報を楽しみに待ちたいと思います。

ダーク・シャドウの関係性

バーナバス・フェアチャイルド3世の名前について、坊ちゃんが名乗ろうとした偽名コリン・グレウィルと関係があるかもしれない、と言った点について最後にまとめておきたいと思います。
こちらはあくまで「ちょっと似てる、かも」程度の内容なのでまだ信ぴょう性は薄いです。
あくまでメモ程度で読んでいただけると嬉しいです。

バーナバス・フェアチャイルド3世の名前で検索していた所、
バーナバスという名前でちょっと興味深い人物がヒットしました。

架空の人物ではあるのですが、映画ダークシャドウに登場する
ジョニー・デップ扮する家族思いの吸血鬼バーナバス・コリンズです。

ja.wikipedia.org

家族思いの吸血鬼。
バーナバス・フェアチャイルド3世が何者なのかわからない状態で、彼の名前を検索して吸血鬼がヒットするのは何とも興味深いです。
血が由来することは、果たして偶然なのでしょうか。

また、バーナバス・コリンズの名前は
坊ちゃんが偽名で使ったコリン・グレウィルにも似ています。

とはいえ「ちょっと似てる」程度なので何かここにい意味合いがあるかは分かりません。
完全に偶然の可能性も十分考えられますが、念の為メモとして残させて頂きます。

スフィア・ミュージックホールとの相違点

最期の伏線ポイントです。
今回初登場したホテル支配人バーナバス・フェアチャイルド3世は、
スフィア・ミュージックホールで登場した占い師ブラバット・スカイと対比して描かれている可能性があります。

まず、この2つの施設ではそれぞれ共通点があります。
それはどちらもセバスチャンと坊ちゃんが身分を隠して潜入を試みたという点です。

そして、異なる点は、

・2人の芝居に乗り、正体を知りつつも気づいていない体で意図的に潜入を許した=スフィア・ミュージックホール(ブラバット・スカイ)
・2人の芝居に乗らず、正体を知っていると宣言した上で施設へ招き入れた=ザ・ネクタルスプリングスホテル(バーナバス・フェアチャイルド3世)

となっています。
こちらの二人の構図が似て描かれたコマも登場しています。

坊ちゃんの正体を知りつつ芝居に乗っていたブラバット・スカイ:黒執事28巻第143話「その執事、挙陽」より引用
2人の芝居に乗らなかったバーナバス・フェアチャイルド3世:黒執事第213話「その執事、添乗」より引用

スフィア・ミュージックホール時代では2人のある意味茶番芝居に付き合っていた葬儀屋兄シエルサイド。
しかし今回のザ・ネクタルスプリングスホテルではその芝居に乗らず、2人の正体を知っていると宣言した上で招き入れました。
よりバチバチ感が強くなっていますね。

スフィア・ミュージックホールの時も、ブラバットはセバスチャン(とその背後に居る坊ちゃん)を一目見ただけでその正体に気付き、一瞬動揺を見せるシーンがありました。
この直後、ブラバットはセバスチャンに対し「君は人間じゃないだろ」と指摘します。外見だけでなく、中身の正体までもを兄シエルと葬儀屋は現場のメンバーにちゃんと事前に伝えているようです。報連相が徹底されているのは凄い‥!

一瞬で二人の正体を見抜いたブラバット:黒執事23巻第110話「その執事、喫驚」より引用

この時も、ブラバットはセバスチャンが坊ちゃんの輝きを蝕んでいる事自分で彼から離れられないのなら引きはがすのを手伝ってあげようか?等意味深な発言をしています。
これはまんま葬儀屋が言いそうなセリフですよね。

今回のバーナバス・フェアチャイルド3世は2人の正体を見抜いたと宣言した上での招き入れなのでより挑戦的かつ挑発的です。
いよいよ兄シエルと葬儀屋側は、坊ちゃんをセバスチャンの魔の手から救い出すために2人を引きはがしに来たのでしょうか。

まとめ

さあ、いよいよ第213話の考察が終わってしまいました。
これでしばらく黒執事最新話の更新はストップとなります。

今回のお話では黒執事クライマックスへの冒頭であろうと思われるザ・ネクタルスプリングスホテル編の伏線張りや情報開示が行われました。

ホテルやバーナバス・フェアチャイルド3世等、まだまだ新たな謎は沢山残されている状態です。

今までと大きく異なる点として言えば、兄シエル&葬儀屋側の施設がいよいよ挑戦的&挑発的になっているという点です。
もうお遊びはいいから、そろそろ決着を付けよう。
そんなふうに言っているようにも見えてなりません。

一体このホテルから物語はどのように進むのでしょうか。
そして物語は本当に世界大戦へと進むのでしょうか。

これらの答えが明らかになるのはまだしばらく先になりそうです。

恐らく私のブログでまだまだ伏線を拾い切れていないはずの黒執事。
連載再開のその日、自分が出来る最大限の黒執事考察ブログを作った上で新たな展開を迎えることが出来る様、休載期間中私もブログ&考察内容のブラッシュアップ期間として頑張りたいと思います。

枢先生、約20年間ここまでノンストップで黒執事を描き続けて下さり本当にありがとうございます!
また最新話が更新されるその日まで、待つ時間も楽しんで待機しています!

よければクリック↓で引き続き応援お願いします🦴!

それではまた次のブログでお会いしましょう!

餅月