黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【アニメ黒執事 -寄宿学校編-】第7話「その執事、追走」感想 & 考察 / 「校長」を捕まえろ!クリケット大会決勝「イカサマ」で追い詰め、「真実」で勝利を目指せ!新たに張られた葬儀屋死亡説伏線も

こんにちは!餅月です。
本日はアニメ黒執事第7話「その執事、追走」についてのガチ感想&解禁されたアニメ黒執事最新情報等をブログにまとめさせて頂きたいと思います!

いよいよクリケット大会決勝!白熱する試合と同時進行で、遂に謎深きキャラクターウェストン校の校長が姿を現しました。
追従を始めるセバスチャン。果たして校長を捕まえることは出来るのでしょうか。

アニメの感想は勿論の事、漫画との相違点やオリジナル要素、重要な伏線等にも言及させて頂きます!
考察に触れる為、こちらの記事内では寄宿学校編および本誌内容のネタバレを含みます。まだ未読の方はご注意ください。

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今回も、黒執事担当編集者であるクマさんそして枢先生が寄宿学校編について沢山ポストして下さいました!
そちらのご紹介も踏まえつつ、感想と考察をまとめさせて頂きたいと思います。

アニメ黒執事公式サイト

www.kuroshitsuji.tv

19世紀英国――
名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスは
13歳の主人シエル・ファントムハイヴとともに
“女王の番犬”として裏社会の汚れ仕事を請け負っていた。

ある日、シエルの元に女王から、
英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に通う親族・デリックほか
複数人の生徒が音信不通になっているという手紙が届く。
かくしてセバスチャンとシエルは、事件を調査するためにウェストン校に潜入する。
事件の真相とは…?

キャスト
原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
監督:岡田堅二朗
シリーズ構成:吉野弘幸
キャラクターデザイン:清水祐実
音楽:川﨑 龍
制作:CloverWorks
引用元:ABEMA

アニメ黒執事『-寄宿学校編-』WEBラジオ「ウェストン校の談話室」

www.joqr.co.jp
WEBラジオ『ウェストン校の談話室』は毎週木曜 19:00~19:30にて配信中です。
第6回のパーソナリティは、ロレンス・ブルーアー役の榎木淳弥さん、グリーンヒル役の武内駿輔さんのお二人です

www.youtube.com

アニメ同時視聴YouTube Live配信

アニメ放送期間中は毎週土曜日23時20分~
YouTube Liveにてリアルタイム同時視聴ライブ配信を行っています!
ABEMAにて地上波同時配信で視聴可能です。
餅月のアニメ同時視聴YouTube Live配信はこちらです!
www.youtube.com
ライブ内に時計をセットしているので、アニメと一緒に合わせて見て頂ければ同時視聴が可能です。
「推しが尊すぎて耐えられないかも」と逆に不安なそこの貴方!仲間です!是非一緒にアニメ黒執事を見ましょう!

よろしければ高評価とチャンネル登録で応援頂けると大変励みになります!

※アニメ本編の音声&映像が流れることはありません
※こちらの配信はネタバレになるべく配慮した内容となっております!

前回のあらすじ

伝統あるウェストン校クリケット大会もいよいよ決勝。
坊ちゃんの父である先代ヴィンセント・ファントムハイヴが巻き起こしたというたった一度の青寮優勝、通称「碧の奇跡」。

坊ちゃんは試合のMVP選手に選ばれ「真夜中のお茶会」で校長に接触する為、
ズルにズルを重ねて遂に青寮を決勝まで導きました。

ここで「クレイトォォン!」のシーンとハーコートきゅんのシーンをしっかりと入れてくれたのが嬉しすぎました!
特にクレイトン…っ!
正直ここをまた抜いてくれるとは思ってなかったので予想外過ぎて、ライブ配信ではこの時点でもう大爆笑していましたww
青寮の勝利には直接関係はなかった彼の愛すべきポンコツ活躍がノーカットだった事にはアニメ黒執事からの愛を感じずにはいられない…っ!ありがとう!偉い人!

まさかの3回目リプライズ「クレイトォォン!」:アニメ黒執事寄宿学校編第7話「その執事、追走」より引用

↑あらすじでの使用なので、前回の第6話と異なり豪華な枠付きになりました。よかったねクレイトォォン!

動き出した「校長」

今回はアニメとは若干順番を変更し、
まずは校長のシーンについてまとめさせて頂きます。

今回の記事では考察をする上で
校長の正体について具体的に言及させて頂いております。未読の方はご注意ください。

クマさんから語られた校長についてはこちら1つのみ…!
っひょー!これだけでもゾクゾクしてしまいますね(゚∀゚)!
校長(゚∀゚)!校長(゚∀゚)!

アニメオリジナル:2つのティーカップ

遂に校長を見つけたセバスチャン。
しかし校長がいた場所へ駆けつけた際にはもう校長の姿はそこにはありませんでした。

代わりにあったのは校長が座っていた空の椅子ティーカップが2つ。

ちなみにこの時の第一声の私の感想は、
「(椅子に)居ないだけなのに息が苦しい」でした。
もはやそこに校長が居ずとも萌えが止まらない。

さてちょっと頑張って頭をまともモードにしますと、実はこのシーンの2つのティーカップがアニメオリジナル演出となっています。
このもう1つのティーカップは、青の追憶編で回収された超重要伏線に繋がるアニメオリジナルシーンであると考えられます。

アニメオリジナル「もう1つのティーカップ」:アニメ黒執事寄宿学校編第7話「その執事、追走」より引用

漫画では、ティーカップは校長がいた椅子の前に1つのみしかありません。
これは一体誰の為に用意されたティーカップなのか。それが重要になってきます。

1つしかないティーカップ:黒執事17巻第78話「その執事、追走」より引用

この絵だけを見ると、このティーカップは一見アガレス先生の為に用意されたようにも見えます。
しかし結論から申し上げますと、私はこのティーカップは兄シエルの為に用意されたものである事を意味したアニメオリジナルシーンなのではないかと感じています。

と言いますのも、寄宿学校編よりずっと先である第141話ではこの時アガレス先生のローブの中に兄シエルがいたことが明らかにされています。
そして立ち位置もティーカップの位置と一致しています。

アガレス先生のローブの中に匿われる兄シエル:黒執事28巻第141話「その執事、推量」より引用

確かに副校長先生であるアガレス先生もウェストン校内では特別な立ち位置の人物です。
しかしアガレス先生の正体は「エピソードが充実している為いまのとこ葬儀屋(アンダーテイカー)の最高傑作」であるビザールドールに過ぎません。
その為、この場に兄シエルが居ることが漫画内で既に判明している以上シリウス様である兄シエルとアガレス副校長を比べると葬儀屋にとってどちらの方が重要か、どちらと向かい合って座りお茶を飲みたかったのかは言うまでもないと感じてしまうのが本音です。

漫画内ではセバスチャンの接近をいち早く察知し、すぐに兄シエルをアガレス先生のローブの中に隠していた葬儀屋(アンダーテイカー)。
結果、兄シエルは漫画内では立った状態でクリケット大会を観察していた形のみが描かれています。
もしかするとこの2つのティーカップは、セバスチャンのマークが外れる前or後に葬儀屋さんは兄シエルと一緒にお茶を飲みながら特等席でクリケット大会を見せてやりたかったという想いを示唆しているのかもしれません。

「2つのティーカップ」については重要伏線である可能性がある為、
下記記事に個別化させて頂きました!
www.under-taker.com

「校長」と会話する婦人

セバスチャンを巻くように別の場所に現れた校長。
身振り手振りをしてご婦人と会話している様子が描かれましたが私の第一声の感想は校長が動いてる!!でした。そりゃ動くだろうよ。
ですが動く校長はこのシーンがアニメでは初でしたね!ひゃっふい!今日は校長が動いた記念日DEATH

校長に話しかけられて驚いている様子の婦人:アニメ黒執事寄宿学校編第7話「その執事、追走」より引用

↑このシーンでは校長と話しているご婦人が口元に手をやり何やら驚いた様子をしています。
これは漫画と同じポージングとなっています。

これは考察、と言うより完全なヲタクの感想なのですが、
この時話しかけられたご婦人は校長(葬儀屋)のあまりのイケメンさか、顔の傷か、校長に話しかけられた事自体への驚きか、もしくはこれら全部をひっくるめてまとめて驚いていたのではないだろうかと怪しんでいます。
葬儀屋さんから激レアファンサを受けたこちらのご婦人、実に豪運。実に羨ましいです。

髪いいいい!

↑すぐに上記ご婦人の場所に向かったセバスチャン。
しかし校長は撒くように今度はまたしても真逆の場所に姿を現します。

この時やはり印象に残ったのは校長の髪色!シルバー!シルバー!伏線!!
カラーであるアニメならではポイントですね!

このシーン、漫画では校長は笑顔の口元までが描かれています。
しかしアニメでは口元までもが全て手前のご婦人の髪飾りで隠されるという演出に変更になっていました。

漫画だと髪色が分からない為あの笑顔だけではキャラクター考察はまだ確定には至らないと思います。
しかしアニメでは校長がシルバ―の髪という特徴が分かってしまうからこそ、白髪にしては若めな口元が出てしまうことは伏線として=アンダーテイカーに直結しすぎる強すぎる伏線になってしまうからかなと感じました。

今回のアニメの様に、口元まで隠してもらえれば、
シルバーの髪の事もあり初見ではもしかすると校長は初老の男性なのかな?とも見えるかもしれませんね。
ミスリード的意味合いも含め、ちょうどいい塩梅になっているのではと感じました。

あと漫画通りのアホ毛も大変可愛かったです。
アニメでは漫画以上にはっきりと耳にピアスが無いことも描かれましたね。
今回ピアスを外している坊ちゃんとおそろいだーーー(゚∀゚)!!!

坊ちゃんはアニメでピアスホールまで再現されている事が話題になっていましたが、校長のバチバチのピアスホールは流石に伏線が強すぎるからか、描かれませんでした。

校長はもしかして上裸で逃げた!?

個人的に超重要なので大見出しにしちゃいました。
校長の巻くような足取りにしびれを切らし、悪魔としての動きで校長につかみかかったセバスチャン。
しかし、校長は服だけを残しその場から忽然と姿を消してしまいました。

葬儀屋さん推しとして声を大にして言いたいのは、
この時に校長が残した衣服を見て頂きたいという点です。

漫画の方が分かりやすいのですが、
この時校長が脱いでセバスチャンの残した服は以下の通りです。

・帽子
・手袋(※引用コマのひとつ前のコマで脱いだ手袋が描かれています。)
・インナー
・ネクタイ
・コート

これが何を表すかというと、

校長はズボンは脱いでいない!!
校長はズボンは脱いでいないという事です!!

最初このシーンを読んだ際、もしかして校長は全裸で逃げたのだろうかと思って残された服を数えてみたんです()
そしたらなんとズボンと靴が無い…!!

という事は校長もとい葬儀屋さんは
全裸ではなく上裸で逃げた可能性があります!!!!!

セバスチャンを弄び、意図的にヒントを残してからかうのは楽しいけれど全裸になるのは流石に葬儀屋さんの美学に反したのかな…!?と思わず目と心がキラキラしてしまいまして。
このシーンの葬儀屋さんの心境を想像し描いてみたいという欲だけで、5年前の私は校長目線の寄宿学校編小説を書きました。
もし興味を持って下さる酔狂な方がいらっしゃいましたら良ければ是非読んでみてください。
※なるべく原作に忠実な流れになるよう努力しています。

www.pixiv.net

アニメオリジナル伏線:セバスチャンのマークが完全に外れた校長

校長を捕まえ損ねたセバスチャンはアニメでは「一旦会場にもどりますか」とだけいっていますが、漫画内では「一度会場に帰りますか。校長が戻るかもしれませんしね。」というワードまでが含まれています。

これはもしかすると先程の2つのティーカップ、そして兄シエルが人形の様な状態から自我を取り戻すきっかけに繋がるアニメオリジナル伏線かもしれません。
漫画内では校長が会場に戻る可能性を示唆している事から、セバスチャンはこのシーン以降も会場内に校長が現れた際は接触を諦めていないことが分かります。
しかしアニメではこの時点でセバスチャンは校長の探索を一旦断念している事が分かります。

アニメではここでセバスチャンのマークが外れ、完全に撒くことが出来たことが分かります。
これにより、もしかすると校長はこの後再び兄シエルの元に戻り、二人で形上のお茶を楽しめたのかもしれません。

また、形上のお茶と言ったのにも伏線的理由があります。
青の追憶編で明らかになった内容として、この時の兄シエルは動く事や葬儀屋の言う事を大人しく聞くことは出来たものの、自我が無くぼんやりした様子の蘇生措置レベルであった事が既に分かっています。

つまり、仮にお茶を目の前に置いたとしても、生者の様に生き生きと飲むことは出来ず人形遊びの様な状態にすぎなかった可能性があります。
事実、葬儀屋に「おいで」と手招きされておとなしく従いアガレス先生のローブの中に納まる兄シエルの様子などは、今の生き生きとした兄シエル本来の姿からは想像もつかない事です。

これはまだ根拠が薄い妄想考察の段階なのですが、兄シエルがこれだけ自我を取り戻したきっかけが、このクリケット大会のワンシーンに隠されている可能性があるのではないかと私は疑っています。
それがどのシーンかと言いますと、決勝戦のラスト。
正しく今回描かれたグリーンヒルのクリケットバットによる坊ちゃんの負傷シーンです。

葬儀屋だけでなく、兄シエルにとって坊ちゃんは特別な存在です。
葬儀屋は兄シエルがまだぼんやりした状態にも関わらず、弟の活躍を見せてあげていました。

以前から当ブログで言及している通り、
兄シエルは坊ちゃんに異常なまでの愛情を持っている可能性があるキャラです。そんな兄が、坊ちゃんが血だらけになるシーンを見たとしたらどうなるでしょうか。
あのプライドが高く将来「最高傑作」となる兄シエルです。
これは妄想考察ですが、大切な坊ちゃんが大けがをするそんなショッキングなシーンを見て、怒りからこのタイミングで自我が芽生えた可能性があるのではないか。そんな妄想をしてしまいました。

あくまで妄想ですが、
もしそうだった場合、葬儀屋さんもきっと坊ちゃんの負傷に多少ならずとも動揺し、その後兄シエルの覚醒には驚きと共に喜びを覚えたのかも、しれません。
それこそこんな感じで↓「兄シエルが怒った(蘇生技術が進化した)」と喜びそうな気がしてなりません。

先生いわく「ムツゴロウ葬儀屋」:黒執事第141話「その執事、推量」より引用

ただこの考察は、当初セバスチャンは校長が会場に戻る事を警戒していたという点がネックになっていました。
校長が戻ってきたら接触を試みようとしていた以上、葬儀屋はあの兄シエルがいたバルコニーに戻れなかった可能性があるからです。

今までこのネックポイントについては、葬儀屋さんレベルともなれば気配さえも意図的にセバスチャンに漏らしたり、隠したりすることが出来るのではないかと予想していました。
こう考える理由としては、事実、セバスチャンは葬儀屋が意図したタイミングで校長の気配を見失っていること。そして葬儀屋が意図していない場所でセバスチャンが葬儀屋の気配に気付けている様子が一切ないという点を挙げることが出来ます。
つまりたとえ同じ施設内にいつつも、葬儀屋は自分が意図したタイミングでのみセバスチャンに気配を漏らすことが出来、逆に気づかれたくない時は完全に気配と姿を隠すことが出来る手練れであると言えます。

このことから、もし上記考察が出来る場合葬儀屋さんは服を残して消えた後、気配を隠すモードに切り替えて観戦を楽しんでいた可能性があるのではないかと予想しました。

今回アニメで校長VSセバスチャンの追っかけっこ後セバスチャンが校長へのマークを外した形になった為、上記仮説はより根拠が強くなれたのではないかと感じます。
※先程紹介させて頂いた寄宿学校編校長目線小説もこちらのイメージで書いていた為、この演出変更は個人的にとても嬉しかったです。

坊ちゃんの流血事故により兄シエルが覚醒した可能性については下記記事で詳しく言及しています!

www.under-taker.com
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ちなみにこれは完全余談、校長の服の脱ぎ方についてなのですが、
アニメではネクタイが閉まったままボタンが止まったままの服が残されているのでより分かりやすいです。
私の第一声は「どうやって脱いだんだ」だったのですが、服を華麗に脱ぎ去る、というよりは伝わるかわかりませんがワンピースのトラファルガーローのシャンブルズの様に、空間を瞬間移動したのかもしれませんね。

ネクタイも外さずにすり抜けた校長(どうやって脱いだ):アニメ黒執事寄宿学校編第7話「その執事、追走」より引用

battle-one.com

個人的な感想ですが、葬儀屋さんは本来は完全に隠れることも出来たはずなのに敢えてセバスチャンにヒントを見せてからかい遊んでいるように見えてならないので、自分の美学で上裸スタイルで逃げて気配を消した後、残された服を持って驚くセバスチャンをどこかからニヤニヤ見下ろしていたりしないかなあと妄想してしまいます(※もしそんな葬儀屋さんの二次創作タラレバに興味を持って下さった方は是非先程の小説を読んでみてください。)

重要伏線:セバスチャンが違和感を感じた手の感触

今回校長を捕まえようとした際、セバスチャンは自分の手の感触を確認する仕草がありました。
これは漫画内にもアニメ内にも共通する演出です。

流石に人間とは思えない動きを見せた校長を目の当たりにし「こんな芸当が出来るのは恐らく…。」と呟いている事から、ここで遂にセバスチャンは校長=葬儀屋(アンダーテイカー)である可能性に気付いたと思われます。

この時に葬儀屋と接触した手の感触を確認するセバスチャン。
これは、アニメ黒執事寄宿学校編第4話でビザールドールであるアガレス先生と手で触れた際、その手に違和感を覚えるセバスチャンと共通した動きとなっています。
つまりこの手のシーンは、セバスチャンが校長とアガレス先生に直接触れたことにより彼らが生きた人間とは何か異なる存在である事を感じ取っていたという重要な伏線箇所であると言えます。

アガレス先生と接触した際の手の描写については下記記事で詳しく考察しています!
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さて、今回の校長シーンは以上となります!
次は同時進行で進んでいたクリケット大会決勝考察&感想に移りたいと思います!

クリケット大会決勝!巻き起こせ「碧の奇跡」!


今回もクマさんがOPの歌詞に触れて下さっていました。
音羽さんのオープニングはショートバージョンのみならず、歌詞全体が黒執事全てを表している伏線になっていると言っても過言ではないくらい濃密な内容となっています!
以前OP考察はさせて頂きましたが、今度はフル歌詞考察についても是非まとめてみたいと思っています!


19世紀女性にとって足はとてもセクシーな箇所

人の欲望を知り尽くした悪魔セバスチャンの入れ知恵によるお色気作戦。
劉の正体は意図的な作戦である事が分かりました。

緑寮の生徒たちが一気に子供らしくなってしまう様子はかわいらしすぎるギャップでしたね…!
すぐに坊ちゃんの不正に気付き密告するモーリス・コールパイセンも流石です。

何故彼らがこれだけ動揺したのか、クマさんから説明がありました。

ちなみにですが、女性の足についてはサーカス編後の小話である黒執事8巻第37話「その執事、新調」の中でも触れられています。

女王の番犬お抱えの仕立て屋ホプキンス・テーラーのニナのミニスカート姿を見て恥ずかしがるエリザベス。
この背景を踏まえると、メイドのメイリンが暗殺者として本気モードになった際に足をガバっと見せるシーンもどれだけセクシーな意味合いがあるかまた異なった見え方が出来ますね。

19世紀イギリスでは女性の足が最も卑猥な部分とされていた:黒執事8巻第37話「その執事、新調」より引用

ハイヒールを持つヴィンセント

ちなみに女性の足元と言えば。
2017年に開催された「ISETAN×黒執事 Black Label POP UP STORE」のメインヴィジュアルでは
女性用のハイヒールを持つヴィンセントの姿が描かれました。

店員として各々が仕事をしている様子の中で靴を担当しているヴィンセント。
19世紀当時のイギリスの背景を踏まえると、この絵はただ靴を売っているヴィンセントとして描かれているだけではなく、相当セクシーな意味合いも込められているのかもしれませんね。
流石葬儀屋さんをも狂わせる傾国の伯爵…。

ハイヒールを持つヴィンセント:「黒執事 Black Label POP UP STORE」より引用

アーサー王伝説:「抜けない聖剣(青寮)」と「王者の聖剣(グリーンヒル)」の対比

黒執事の中では何度かアーサー王伝説のお話が盛り込まれます。
今回は聖剣を抜くことが出来ない凡人=青寮とし、学校始まって以来のクリケット選手であるスターグリーンヒルが聖剣を抜くことが出来る王者として対比が描かれました。

アニメオリジナル台詞:「我ら、王にあらず」

青寮の監督生ブルーアーが必殺技「抜けない聖剣」を言う前に「我ら、王にあらず」というアニメオリジナル台詞が追加されていました。
切なさと分かりやすさがより際立っているように感じ、凡人ながらも一生懸命知恵を絞って戦う彼らが健気に思えてしまいました。(でもちゃんとシュールなのも面白い)


断崖のタクティクス

「当時」クリケットのルール違反だったのか否か/ボディライン事件

打者の顔を狙って思いきり球を投げるという坊ちゃんの作戦。
これは黒執事の時代当時はルール違反ではなかった(※こんなことやる人がいなかった)作戦だったそうです。1900年代にこれを実際に行った試合(ボディライン事件)があり、これがきっかけに禁止ルールになったそうです。
しかしやられただけでなく、やられた側のチームもやり返したというのが面白いですねww
cricketista.jp

アニメ黒執事公式アカウントでも違反プレーについて丁寧に解説ポストがされていましたw丁寧かつ意図的に違反してくれる様子が流石全日本クリケット協会全面協力だなあと感じますw

前回のアニメ黒執事寄宿学校編第6話の中でも言及させて頂きましたが、これらのプレイを経て青寮は観客から「紳士的ではない」を意味する諺「It‘s not cricket!」という抗議のブーイングを浴びてしまいます。
心配するリジーや使用人たちの中で一人平然と笑っているタナカさんの大物感がすごい。

このプレイを見て、青寮の努力値を汲み取る事が出来るグリーンヒルのスポーツマンシップには心が熱くなりました。(台詞は大幅カットがありましたが十分伝わりました。)
このままクリケット大会終了で寄宿学校編が終わってしまえばいいのに…。
本当に、道を踏み外さなければどこまでもまっすぐでいい人だったんですよね…。

漫画では断崖のタクティクスを受けてアウトを取られる選手が描かれますが、アニメではこの崖から生徒が堕ちることでアウトを取られた表現がされました。
より激しくなってるwww
ですがこちらのシーンですが、上記アニメオリジナルシーンが加わったことによりかなり恐ろしい伏線的意味合いが込められた可能性があります。

「断崖のタクティクス」詠唱シーンに込められた3つの暗喩

結論から申し上げますと、
断崖のタクティクスの詠唱シーンは
以下の3つの暗喩的意味合いが含まれている可能性があります

  • クリケット大会で青寮が緑寮を追い詰め、勝つ
  • 真夜中のお茶会で坊ちゃんが校長(※緑寮生が暗喩)に銃を突きつけることになる
  • 葬儀屋(※緑寮生が暗喩)が、坊っちゃんと死神派遣協会(※青寮生が暗喩)との連合軍に追い詰められる

ここで描かれている緑寮生は校長=葬儀屋を示唆する暗喩的意味合いがあり、
青寮生は死神派遣協会を暗喩している可能性があります。
順番に考察をしていきたいと思います。
※クリケット大会で青寮が緑寮を追い詰めて勝つことは言わずもがななので割愛します。

「断崖のタクティクス」は葬儀屋を暗喩している可能性:黒執事17巻第79話「その執事、決勝」より引用

葬儀屋は緑寮生の可能性

上記考察をする上で、まず断崖のタクティクスの緑寮生を何故葬儀屋と置き換えられるのかについて説明していきます。

以前、当ブログでは葬儀屋とエドワードは祖父と孫の関係である可能性と、エドワードは生前の葬儀屋に似たキャラクターとして描かれている可能性について言及しました。
変人で有名()な葬儀屋さんは一見紫寮などに見えそうですが、これは意外ですよね。

葬儀屋に似たキャラとして描かれている可能性のあるエドワードは緑寮です。
つまり葬儀屋も、生前ありのままの人間性の場合緑寮の様な性質を持つキャラクターである可能性があります。
エドワードと葬儀屋の血縁関係考察については下記記事で詳しく言及しています。
www.under-taker.com

これを踏まえると、緑寮生と葬儀屋には内面的共通点がある可能性が示唆できるため、
緑寮生=葬儀屋の暗喩である可能性がある事は理解して頂けるかと思います。

上記内容で改めて見てみると、断崖のタクティクスで追い詰められている緑寮生は追い詰められている葬儀屋とイコールであるとまず仮説を立てることが出来ます。

緑寮生に銃を向ける坊ちゃん

「断崖のタクティクス」のシーンでは、坊ちゃんが追い詰めた緑寮生に対しを向けています。
仮にこの緑寮生を葬儀屋とした場合、この構図はのちに真夜中のお茶会で実際に校長に銃を向ける坊ちゃんと全く同じ構図になっていることが分かります。

追い詰めるための比喩とはいえ、実際に未来で起こる構図と酷似した形で坊ちゃんだけが銃という物理的な武器を持って緑寮生を追い詰めている。
このほんの少しだけ感じる違和感が、伏線になっている可能性があります。

校長に銃を向ける坊ちゃん:黒執事第82話「その執事、郎笑」より引用

死神派遣協会に追い詰められる葬儀屋の伏線か

最後の意味合いである
葬儀屋(※緑寮生が暗喩)が、坊っちゃんと死神派遣協会(※青寮生が暗喩)との連合軍に追い詰められる事を示唆している可能性がある点についての考察です。

画像内に記入した通り、このシーンは坊ちゃんVS校長の構図だけでなく、死神派遣協会VS葬儀屋となる未来を示唆している伏線である可能性があります。

この考察をする上で重要なのが、坊ちゃん以外の青寮生の存在です。
まずこの画像内で登場している青寮生は全員眼鏡をかけています。
また画角が遠いこともあり、その服装は制服というよりはむしろスーツにさえ見える形となっています。

上記2点はそっくりそのまま死神派遣協会の死神達の特徴と完全に一致している事が分かります。

つまり、ここで緑寮生(葬儀屋)を取り囲む青寮生は、死神派遣協会の死神達を示唆している可能性があります。

このように考えるとこの構図は、
葬儀屋(=緑寮の生徒)が坊っちゃんと死神派遣協会(=眼鏡スーツ集団)との連合軍に追い詰められ、最終的に身を滅ぼすことを示しているのかもしれません。

「坊ちゃんと死神派遣協会が手を組むなんてことがあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、
現在青の復讐編時点で、死神派遣協会と坊っちゃんたちはお互い「兄シエルと葬儀屋を潰す」という目的が一致している状態です。
つまり、例え正式に手を組み共闘するような形でなくとも、結果的に共闘になる様な形がすでに出来上がっている事が分かります。

葬儀屋、死神派遣協会の匂わせ

更にダメ押しの伏線があります。
それは、この寄宿学校編のラストでは葬儀屋が初めて「厄介な連中に嗅ぎ付けられたら面倒だ」と死神派遣協会に追い詰められる状況は自分にとって大変厄介であるという事をしっかり示唆しているという点です。
※連載当時は厄介な連中が誰なのかは未回収の伏線でした。しかし青の復讐編まで来た今、この時葬儀屋が指していた相手=死神派遣協会である事がほぼほぼ確定しています。(他にもまだ敵がいるという可能性は十分考えられます。)

寄宿学校編で初めて「死神派遣協会」の勢力を暗喩した葬儀屋:黒執事18巻第84話「その執事、想像」より引用

寄宿学校編で校長として、悪魔セバスチャン相手にこれだけ舐めプ(※追っかけっこ&上裸逃走)をかました葬儀屋。
その葬儀屋がこのタイミングで「厄介な連中」認定するという死神派遣協会への初の言及…。
そしてこれらが全て描かれた寄宿学校編内で「断崖のタクティクス」として描かれた坊ちゃんと眼鏡集団(死神派遣協会)によって追い詰められていると思われる葬儀屋の暗喩構図…。

これらが全てぴたりと一致しているのは、果たして偶然なのでしょうか?
偶然かもしれませんが、私にはどうしてもこれが葬儀屋が将来追い詰められ破滅する未来を示唆する伏線に見えてなりません。

「断崖のタクティクス」は葬儀屋の死亡フラグ伏線!?

もし「断崖のタクティクス」が本当に葬儀屋の暗喩だとしたら…。
坊ちゃんと死神派遣協会の連合軍に追い詰められた葬儀屋は崖から突き落とされることになります。
仮にこれが比喩であり、本当に崖から落ちることになるわけではないかもしれないにせよ、これを死亡フラグと言わずして何というのか…!?

ちなみにタクティクスとは「戦いに勝つために巡らせてる策」という意味があるそうです。
本当に恐ろしい‥。

逆に漫画ではそこまで深い意味合いはもしかしたらないのかもしれません。
漫画内ではこの緑寮の選手が落ちる描写等は無く普通にアウトになっている為です。この状態で「この緑寮生のモブは葬儀屋さんの暗喩だ!」というのは気持ちは分からなくもないのですがそうはいってもいささか強すぎるような気もします。

なので、このシーンはアニメオリジナル演出で選手が落下する事によりより深い意味合いを持たされた場所なのかも、しれません。
特に今回の寄宿学校編はOPED共に公式が猛烈に黒執事の考察を推してきています。
なのでこのタイミングでアニメオリジナルシーンで伏線的意味合いがより強調されることも特段大きな違和感はないように感じます。

このアニメオリジナル演出。何が恐ろしいかって私はこのシーンを初見ギャグシーンだと思い笑って観ていたんです。
この文章を今書きながら、伏線の可能性に気付き、書くにつれて現在進行形でどんどん鳥肌が立っている状態です。

私、推しの死亡フラグかもしれないオリジナルシーンでげらげら笑っていたの…???
思えば決勝戦はそもそもずっと緑寮との戦いです。しかも何度も葬儀屋さんと似たキャラであるエドワードと対峙します。これももしかしたら葬儀屋VS坊ちゃんの対立を示唆していたのかも…。
※黒執事の中では結構な回数葬儀屋さんの死亡フラグと思わしきものが今までも張られていて、初見で気づかずそのフラグのこもった内容をシンプルに楽しんでしまい後から地味にダメージを追うという事が良くあります。例えば15周年記念メインビジュアルでは推しの死亡フラグを描いた可能性がある複製原画を気づかずに嬉々として購入→飾るという悲劇が起きました。
↓その地獄の伏線が気になる方はこちらをチェックして見て下さい。
www.under-taker.com


闇夜の梟(ハンター・イン・ザ・ダーク)

アニメオリジナル:エドワード「あの時は28点取りました。」

こちらは漫画とアニメとの間で発生した小さな相違点です。
投手交代し坊ちゃんから青寮監督生ブルーアーに。

エドワードと対峙したブルーアー。漫画内ではエドワードは「去年は30点取りました」と言いますが、アニメでは「28点」に変更になっていました。
特にクマさんから言及はありませんでしたが、この差がついた意味は気になりますね…!
もし思い当たる節がある方がいましたら是非コメント欄で教えてください!

またクマさんのあくまで雑談では寄宿学校編内でたびたびドカベンのワードを目にしました。
それを踏まえて改めて見てみると、体格のいい緑寮生のモブとしてめちゃくちゃドカベンに似てるキャラがいます(アニメでも原作でも。)これは意図的に意識されたオマージュなのかもしれませんね。

勝利へと導くは坊ちゃんの「真実の意地」

いよいよ最後の一投。坊ちゃんの戦略によりグリーンヒルは計画通り後退し、バットが坊ちゃんの額に直撃しました。
※ライブで私は坊ちゃんがこの手法をこの時思いついたと言ってしまっていましたが、坊ちゃんが負傷する事は作戦に入っていた事が頭からすっぽ抜けてましたごめんなさいっ

次回のアニメのお話に少し言及してしまうのですが、それでもこのシーンで坊ちゃんの思惑を外れた事がありました。
それは本来走るべきはずのグリーンヒルがスポーツマンシップを優先し、負傷した坊ちゃんに駆け寄ってきたことでした。

本当に紳士的なグリーンヒル…。
これでは優勝のみならずMVPまでグリーンヒルに持っていかれそうな状況になってしまいます。

そこで坊ちゃんは急遽作戦を変更し、負傷して体が痛むままボールを投げ、アウトを奪いました。

イカサマ塗れのクリケット大会でしたが、この坊ちゃんの捨て身の意地だけは本物であり、それのおかげで最後青寮は優勝できたのではないかと感じました。
しかもこの時のBGMはなんと初めて流れるOPのアレンジ音源!!
是非本来歌詞が何と言っているシーンかも思い出しながらこのシーンを見て頂きたいです。


坊ちゃんが負傷しながらも最後ボールを投げるシーン。
ここでBGMは「それはまるで一等星の淡いきらめきのような」というシーンが音ハメされています。
直前のシーンで音源にカットが入っている為、この歌詞が意図的に当てはめられていると思われます。(OPでは遺髪入れが飛ぶシーンですね。それも踏まえると歌詞だけでなく本当に意味深です。)

「It‘s not cricket!」が何度も連呼され、実際9割くらいが本当に「It‘s not cricket!」だったクリケット大会。
ただし、坊ちゃんが身体を張った捨て身で勝利をもぎ取ったという部分だけには嘘偽りがなかった、そこだけは文字通り「淡いきらめき」の様な真実が光ったと感じずにはいられませんでした。
坊ちゃんとセバスチャンには笑われてしまうかもしれませんが…

計画通りだったためセバスチャンは涼しい表情。
ただ兄シエルと葬儀屋さんは少しは動揺してたんじゃないかなあなんて妄想してしまいます。


劉とドルイットの掛け事の行方

碧の奇跡が起こり、喜ぶ劉と泣くドルイット
ドルイットは感動していた訳ではなく単純に賭けに負けていたんですねwwwww
あの美少年~!とかいいつつちゃっかり手堅く緑寮にかけていたなんてそこを見る目は無かったかこしゃくよwwwww

今回劉はセバスチャンによって作戦の一部として招集されていた事が明らかになりましたが、その「対価」がこれなんでしょうね。
ウェストン校はイギリスきっての名門寄宿学校。掛けられていた金額自体も相当だったはずです。
倍率が物凄かったのでさぞ儲かった事でしょう。これがWin-Win…。

現在の黒執事本誌でも劉はあくまでWin-Winの範囲で動き続けています。
お互いを利用という意味で信用し続け合っているのが、劉のしごできなところですよね。
とはいえ今の劉の動きが、今後黒執事でどんな波乱万丈を巻き起こすことになるのかは今は想像もつきません‥!


解禁情報

アニメ黒執事第7話放送後、いくつかの情報が解禁&関係者の方のツイートが更新されました!
ツイートを引用する形でまとめさせて頂きます。


まとめ

セバスチャンや坊ちゃんには笑われてしまうかもしれませんが想像の5000倍クリケット大会で感動してしまいました。
BGMの演出はズルいっ…!
坊ちゃんの本物の意地を見させてもらいました。

動く校長も、もうね。もうね。うん。
もうね。一気に頭悪くなりますがすごくすごかったです。

アニメオリジナル演出が死亡フラグかもしれない可能性に気付いたり、カップが増えている事で葬儀屋さんと兄シエルのお茶の様子を想像してしまったりもう本当にいい意味で情緒のアップダウンが激しい回でした。
次回のアニメの題名は「その執事、施錠。」
漫画の該当箇所を見れば真夜中のお茶会突入は必須ですが、平均アニメ1話につき漫画2話分進んでいる様子から予想するに、
多分、来週、きます。
多分きて、終わります。(伝われ)

※↓脳内BGM
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それではまた次の記事でお会いしましょう!

餅月