こんにちは!餅月です。
今日はアニメ黒執事寄宿学校編内のオリジナル演出で描かれた新たな伏線箇所について考察させていきたいと思います。
※こちらの記事は2024年5月25日のアニメ黒執事寄宿学校編第7話考察記事にて言及した内容を個別化したものとなります。
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満を持して登場したウェストン校の校長。
すぐにその後を追い始めたセバスチャンですが、何故か校長は悪魔であるセバスチャンを巻くかのような動きをみせます。
そして遂にセバスチャンは校長を捕まえる事が出来ませんでした。
今回はそんな悪魔VS校長の追っかけっこシーンで描かれた、アニメオリジナル演出に隠された新たな伏線について考察をしていきたいと思います。
アニメオリジナル:2つのティーカップ
クリケット大会決勝、緑寮VS青寮の試合中、
突如として遂にバルコニー席に姿を現した校長。
坊ちゃんの指示を受け、セバスチャンは直ぐに校長との接触を図ります。
しかしセバスチャンが現地についた際、既にそこに校長の姿はありませんでした。
代わりにあったのは校長が座っていた空の椅子とティーカップが2つ。
実はこのシーンの2つのティーカップがアニメオリジナル演出となっています。
上記のように、漫画ではティーカップは校長がいた椅子の前に1つのみしかありません。
つまりアニメ版では意図的にもう1つティーカップが追加されている形となっています。
これは一体誰の為に用意されたティーカップなのでしょうか?
結論から申し上げますと、
このティーカップはこの場に兄シエルがいる事を示唆する伏線の可能性があります。
順番に説明していきたいと思います。
この場にいた兄シエルの存在
この絵だけを見ると、一見ティーカップはアガレス先生の為に用意されたようにも見えます。
しかしこのティーカップは、アガレス先生の為に見せかけて実は兄シエルの為に用意されたものである可能性が高いと私は感じています。
そう考える理由は、寄宿学校編よりずっと先である黒執事青の追憶編第141話「その執事、推量」にあります。
このお話の中ではウェストン校クリケット大会のシーンのリプライズが描かれているのですが、その際新たな情報としてこの時アガレス先生のローブの中に兄シエルがいたことが明らかにされています。
つまり、この場に兄シエルが居たという事が既に本誌の中で明らかになっていることになります。
また兄シエルはアガレス先生のローブの中にいたことから、立ち位置もティーカップの位置と一致しています。
確かに副校長先生であるアガレス先生も、ウェストン校内では十分特別な立ち位置の人物と言えます。
しかしアガレス先生の正体は
「エピソードが充実している為いまのところ葬儀屋(アンダーテイカー)の最高傑作」であるビザールドールに過ぎません。
青の教団編で明らかになる内容ですが、
特別な「お星さま」のシリウス様であり、ファントムハイヴそのものである兄シエルとアガレス副校長を比べれば、葬儀屋(アンダーテイカー)にとってどちらの存在の方が重要か、どちらと向かい合って座りお茶を飲みたかったのかは言うまでもないと感じます。
アニメオリジナル伏線:セバスチャンのマークが完全に外れた校長
またもう1つ、このティーカップと兄シエルに関わる可能性があるアニメオリジナル演出がありました。
校長を捕まえ損ねたセバスチャンがアニメでは
「一旦会場にもどりますか」とだけ言っている点についてです。
漫画内では「一度会場に帰りますか。校長が戻るかもしれませんしね。」というワードまでが含まれています。
大変細かいポイントなのですが、これはアニメと漫画では
校長が服だけを残して消えた後、セバスチャンによる校長のマークが完全に外れたか否かが異なる形として描かれている事が分かります。
この相違点は、先ほど言及した2つのティーカップに関わるとても小さな伏線かもしれません。
先程、葬儀屋はここで兄シエルとお茶を楽しみたかったのではないかと言及しました。
仮にこれを実現させる場合、ネックになるのはやはりセバスチャンによる妨害です。
漫画内ではセバスチャンは、校長が消えた後も校長が会場に戻る可能性を示唆している事からこのシーン以降も会場内に校長が現れた際の接触を諦めていないことが分かります。
しかしアニメではこの時点でセバスチャンは校長の探索を一旦断念している事が分かります。
これにより、もしかすると校長はこの後再び兄シエルの元に戻り、二人で形上のお茶を楽しめたのかもしれません。
自我が無い状態だった兄シエル
形上のお茶と言ったのにも伏線的理由があります。
青の追憶編で明らかになった内容として、
この時の兄シエルは葬儀屋の言う事を大人しく聞くことは出来たものの、自我が無くぼんやりした様子の蘇生措置レベルであった事が既に明らかになっています。
つまりこの時の兄シエルは、仮にお茶を目の前に置かれたとしても生者の様に生き生きと飲むことは出来ず人形遊びの様な状態にすぎなかった可能性があります。
事実、葬儀屋に「おいで」と手招きされておとなしく従いアガレス先生のローブの中に納まる兄シエルの様子などは、今の生き生きとした兄シエル本来の姿からは想像もつかない動きです。
それでも葬儀屋は兄シエルを人として扱い、形だけでもお茶を用意したかったのかもしれません。何とも健気です。
(実際、兄シエルが自分で起き上がることも出来ずよだれもふけないような状態だった時もそんな兄シエルを連れ出し、坊ちゃんの様子を見せてあげているシーンがありました。)
そしてこれはまだ根拠が薄い妄想考察の段階なのですが、
兄シエルが現在の様に自我を取り戻したきっかけが、このクリケット大会のワンシーンに隠されている可能性があるのではないかと私は疑っています。
それがどのシーンかと言いますと、決勝戦のラストでグリーンヒルのクリケットバットによって坊ちゃんが負傷したシーンです。
坊ちゃんは葬儀屋だけでなく、兄シエルにとっても特別な存在です。
以前から当ブログで言及している通り、
兄シエルは坊ちゃんに異常なまでの愛情を持っている可能性があるキャラです。
そんな兄が、坊ちゃんが血だらけになるシーンを見たとしたら一体どうなるでしょうか。
これはあくまで考察というより予想なのですが、
大切な坊ちゃんが大けがをするそんなショッキングなシーンを見て、その怒りからこのタイミングで自我が芽生えた可能性は十分考えられるのではないか。私はそう感じています。
坊ちゃんが大けがをするシーンでは、葬儀屋さん兄シエルもきっと少なからず動揺したはずです。
そしてもし本当にそのようなショッキングな様子が兄シエルを新たなステップへの覚醒へ導いていたとしたら。
それこそ葬儀屋さんはこんな感じで↓「兄シエルが怒った(蘇生技術が進化した)」と喜んだのかも、しれません。(まだ妄想の域ですが)
ただこの考察は先程も言及した通り、当初セバスチャンは校長が会場に戻る事を警戒していたという点がネックになっていました。
セバスチャンが警戒の手を緩めていなかった以上、葬儀屋はあの兄シエルがいたバルコニーに戻れなかった可能性があるからです。
今回アニメ版では校長VSセバスチャンの追っかけっこ後、セバスチャンが校長へのマークを外した形になった為、上記仮説はより根拠が強くなれたのではないかと感じます。
※先程紹介させて頂いた寄宿学校編校長目線小説もこちらのイメージで書いていた為、この演出変更は個人的にとても嬉しかったです。
坊ちゃんの流血事故により兄シエルが覚醒した可能性については下記記事で詳しく言及しています!
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ちなみに余談ですが、アニメオリジナル演出が追加される前までは、今までこのネックポイントについては葬儀屋さんレベルともなれば気配さえも意図的にセバスチャンに漏らしたり、隠したりすることが出来るのではないかと考察していました。
事実、セバスチャンは葬儀屋が意図したタイミングで校長の気配を完全に見失っていること、そして葬儀屋が意図していない場所でセバスチャンが葬儀屋の気配に気付けている様子が一切ない事。
以上の事から、葬儀屋はセバスチャンに気配を気づかれるか否かというバランスを完全にコントロール出来ていた可能性が高いと感じています。
つまりたとえ同じ施設内にいつつも、
葬儀屋は自分が意図したタイミングでのみセバスチャンに気配を漏らすことが出来、逆に気づかれたくない時は完全に気配と姿を隠すことが出来る手練れであると言えます。
このことから、今までは葬儀屋さんは服を残して消えた後、気配を隠すモードに切り替えて観戦を楽しんでいた可能性があるのではないかと予想しました。
まとめ
今回はアニメオリジナル演出として描かれた2つのティーカップについて考察をしてみました。
とても小さなポイントではありますが、紐解いてみるとこのティーカップには兄シエルの存在を示唆する伏線と、葬儀屋さんの兄シエルに対する健気な思いが込められているように感じました。
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餅月