黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【黒執事考察ブログ】第217話「その執事、往訪」|舞台は「快楽の宮殿」ロイヤル・パビリオンへ…傾国の美女イレーナは実在した人物か?

こんにちは!餅月です。
本日は『黒執事』最新話第217話「その執事、往訪」Gファンタジ―2025年8月号の考察をしていきたいと思います。
考察の都合上、本誌最新話までのネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

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前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
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第217話初見読みライブ配信

初見読みライブ配信はこちらです。
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毎月18日Gファンタジー発売日に、
YouTube Liveにて初見読み&考察のリアルタイムライブ配信を行っています!
※18日が土日の場合、日付が前倒しで発売となります。
最近はこちらのブログ記事と並行して聞いて下さっている方もいらっしゃると伺っています。

よろしければ是非、
高評価とチャンネル登録で応援頂けると大変励みになります!

第217話:重要伏線箇所

今回の第217話で特に重要な箇所について箇条書きでまとめます。
過去の考察記事も踏まえ、こちらのを中心に順番に考察を進めていきたいと思います!

移動更衣室(Bathing Machine)を棄て、海に抱かれてーー
海上遊園地の次に調査するのはーー

  • 「快楽の宮殿」ロイヤル・パビリオン
  • チャリティー・バザー
  • チルドレンズ・ボール(子供の舞踏会)
  • イレーナ・ペトロヴナは何者?

夜はホテルの喫煙室へ。
黒執事第217話終了ー

枢先生の巻末コメント

アニメ「緑の魔女編」が完結。準備は何年もかかるのに、放映が始まるとあっという間ですね。

最高のアニメをありがとうございました!
もう、夢のような3か月間でした…。

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

現在、私は深刻な黒執事ロスです!!

同じような黒執事ファンの方がきっと他にもいらっしゃるはず…!
7週連続放送の生執事のおかげで、かろうじて生き永らえています。

青の教団編もいつかまたアニメ化して欲しいですね。
切実な願いです…!

今回の黒執事は、

・勉強になる!!
・綺麗!
・意味深!!

これらの印象がとても大きかったと感じました。

ザ・ネクタルスプリングスホテル編が始まった黒執事。
絶賛伏線張り中であろう今、気になる情報がてんこ盛りです。

そして何より気になるのは魅力的な新キャラたちの数々…!!

後で詳しく言及しますが、特に今回は初登場キャラであるイレーナ・ペトロヴナが気になって仕方ありません。

彼女の姓を調べたところなんとロシア姓…!!
遂にロシアまでもが黒執事に登場してきました。

彼女は只のモブなのでしょうか?それとも…。

考察

今回の第217話では新たな伏線が沢山張られました。
それでは今回も順番に考察していきましょう!

扉絵:移動更衣室(Bathing Machine)

扉絵の坊ちゃんはなんと白のセーラー服!!
ちっちゃかったとき以来かな?可愛い…!

でも表情が固いのがある意味とても坊ちゃんらしいですね(;_:)

さてさてここで書き添えられていた移動更衣室。

これは18世紀から20世紀初頭にかけて普及した装置だそうです。

海水浴場で人々が普段着を脱ぎ、水着に着替えて海に入ることができるようにするためのものでした。海水浴機は屋根と壁を備えた木製のカートで、海へと転がっていきました。頑丈な木製の壁のものもあれば、木製の枠の上にキャンバス地の壁があるものもあり、側面に壁があり、両端にカーテンで仕切られた扉が付いているものも一般的でした。
移動更衣室の使用は、礼儀正しく行動したい男女ともに海水浴で守るべきエチケットの一部であった。

en.wikipedia.org

つまりこの坊ちゃんの服装は只のセーラーではなく…っ水着…ッ!!

前回の第216話では海とセバスチャンがセットの扉絵でした。
今回の第217話では坊ちゃんと海のセットとして描かれたのかもしれませんね。

「快楽の宮殿」ロイヤル・パビリオン

海上遊園地の次にロイヤル・パビリオンの調査に赴いたセバスチャンと坊っちゃん。
こちらは実在する建物です。

第217話の中では、建造者である放蕩王ジョージ4世についてと共に、その歴史が丁寧に描かれました。

ロイヤル・パビリオン:黒執事第217話「その執事、往訪」より引用

ja.wikipedia.org
art.japanesewriterinuk.com

シノワズリ(東洋趣味)についてはこちら▼
ja.wikipedia.org

オズボーン・ハウス

ジョージ4世のロイヤル・パビリオンと対比する形で紹介されたのが、ヴィクトリア女王がワイト島に建築したオズボーン・ハウスです。こちらも実在する建物です。

ja.wikipedia.org

公費でロイヤル・パビリオンを建設したジョージ4世に対し、ヴィクトリア女王はオズボーン・ハウスを自費で購入しました。

なんとこの離宮を設計したのはヴィクトリア女王の夫、アルバート公だそうです!

ちなみに史実において、第二次世界大戦中ナチス・ドイツの総統アドルフ・ヒトラーは、戦後の自分の隠遁所にしたいと考えていたオズボーンを狙った爆撃指示を出さなかったという逸話もあるそうです。

豆知識:女王の番犬は「ポメラニアン」

今回、坊ちゃんの口から「女王の番犬」について言及がありました。
それがこちらです。

坊ちゃん
「女王陛下は騒がしいのを好まれない。自分の庭に望まぬ客がはいってくるのも。その為に番犬を飼っているのかもな。

黒執事第217話「その執事、往訪」より引用

坊ちゃんが実際の女王の番犬に触れたのは今回が初めてです!

英国女王の番犬と言えば、
エリザベス女王のロイヤル・コーギーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

実はヴィクトリア女王も犬を飼っていました。
それがポメラニアンです。

その為、ヴィクトリア女王の番犬と言えばポメラニアンが最も正しいと言えるでしょう。

これは、F.O.L児童養護院でシリウス様(兄シエル)のクラスだったポメラニアンクラスとイコール関係になります。

黒執事読者の皆様ならば聞きなじみのある女王の番犬。

一見とてもかっこよく見えますが、これがポメラニアンとなると、なんだか一気にかわいく見えてきますね。

ポメラニアンとヴィクトリア女王についての考察はこちら▼
www.under-taker.com

若き日のヴィクトリア女王

派手なロイヤル・パビリオンを好まなかったヴィクトリア女王。

今回の第217話ではなんと若き日のヴィクトリア女王が描かれました!
これは原作黒執事の中ではです!!

若き日のヴィクトリア女王:黒執事第217話「その執事、往訪」より引用

いやーこれにはびっくりしました!

チャリティー・バザー

そんなロイヤル・パビリオンでは、恵まれない子供たちの為のチャリティー・バザーが開催されていました。

慈善事業と聞いて思い起こすのはスフィア・ミュージックホールの存在です。

スフィア・ミュージックホールでは、無償の様々なサービスで老若男女を寄せ集め、人々から血を搾取していました。

慈善事業の裏に血液搾取あり。
もしかするとロイヤル・パビリオンのチャリティー・バザーの裏にも、そのような陰謀が隠れているのかもしれませんね。

チルドレンズ・ボール(子供の舞踏会)

そしてとても興味深いものがありました!

それがロイヤル・パビリオンで夜に行われるチルドレンズ・ボール(子供の舞踏会)です!

どうやら子供たちは仮装をしてチルドレンズ・ボールを楽しむようです。

子供たち限定の舞踏会…。
これだけ聞くと胸がはずみますね!!

一体どんなパーティが繰り広げられているのでしょうか。
そしてその背後では一体何が行われているのでしょうか?

大人を集めるホテル、子供を集める遊園地

ライブ配信中にこんなコメントを頂きました。

「大人はホテルに、子供たちは外に集められていますね」

全くその通りであると思わずハッとしました!

今回のザ・ネクタルスプリングスホテル編では、大人と子供で集める施設が分けられているのです。
これは非常に意味深です。

大人はスパに、子供たちは海上遊園地とロイヤル・パビリオンに。
別々に集められている人間たち。

葬儀屋の息がかかっている以上、何もない訳がありません。

それぞれの施設では一体何が行われているのでしょうか。

新キャラ:イレーナ・ペトロヴナは何者?

そして今回最も気になるのが新キャラ、イレーナ・ペトロヴナの存在です!

物凄い美人!
ちょっと垂れ目で物憂げな様子、そして何よりヴィンセント・ファントムハイヴを彷彿とさせるような頬のホクロには思わずドキッとしてしまいました。

勝手なイメージですが、想像していたクローディア・ファントムハイヴの顔にとても似ていて、ページをめくった瞬間初見では思わず「クローディア‥!?」となってしまったほどでした。
※髪色も国も違うので恐らく関係は無いと思われます。何となく、クローディアはもしかするともう少しかわいい系かも…?皆さんはどう思いますか?

坊ちゃんに声をかけたイレーナ。
仮装をした沢山の子供たちがいる中で、何故イレーナは坊ちゃんに声をかけたのでしょうか?これだけでも意味深に見えてしまいます。

坊ちゃんに声をかけるイレーナ:第217話「その執事、往訪」より引用

会話を終えた後は意味深な間があり、彼女をよりミステリアスな存在たらしめています。

様々な疑惑がありつつも、セバスチャンから寄付を受け取るイリーナの表情には嘘偽りの様子は見えませんでした。
彼女は今後一体どんな立場のキャラクターとなるのでしょうか?

新たな国:ロシア

さて、そんなイレーナ・ペトロヴナですが名前を調べたところ面白いことが分かりました。

まずはペトロヴナという姓について考察していきます。
この姓は、イギリスの名前ではなくロシアで使われている姓なのです。

遂に黒執事の中で新たにロシアが出てきました!!

現在、黒執事の世界では未来に世界大戦が起こるかもしれない事がほのめかされています。

既にアメリカ、ドイツ、フランス、中国などが出てきていますが、新たにロシアが追加されました。

もしかするとロシアは今後黒執事の中でとても重要な役割を担うのかも、しれません。

留まる事を知らない国を跨いだ葬儀屋達の活動。
葬儀屋と兄シエルは、一体どこまで手を伸ばして活動しているのでしょうか?

ロシア公妃:エレナ・ペトロヴナ

イレーナ・ペトロヴナの名前について更に深堀していきましょう。

調べてみた所、なんとエレナ・ペトロヴナという人物が実在していたことが分かりました。

ja.wikipedia.org

しかも彼女はロシア公妃…!!
黒髪で、夫を亡くしているという点もイレーナと一致しています。
※現在黒執事の世界は1889年。歴史的史実としてエレナ・ペトロヴナの夫が死亡したのは1918年の為、ここは相違点となります。

歴史的史実のエレナ・ペトロヴナは、夫が死亡した後子供たちと共にスウェーデンへ亡命し、その後フランスへ移り、1962年にニースで没したそうです。

イリーナ・ペトロヴナ=エレナ・ペトロヴナかどうかはまだ不明です。

ただ、イリーナと共に登場したマイルズ・ケナードの彼女に対する態度を見る限り、公妃の扱いのようには見えません。

その為エレナはイリーナとイコールではなく、もしかするとあくまでモデルとなった人物に過ぎないのかもしれません。

今後の新情報を注意深く見守りたいと思います。

※ちなみにマイルズ・ケナードは調べたところ関係がありそうな歴史的人物は存在しませんでした。モブかも。もし何か知ってる方がいたら是非コメント欄で教えてください!

夫を亡くしているイリーナ

次に重要なポイントです。

それは、イリーナ・ペトロヴナは夫を亡くしているという点です。

葬儀屋は死者蘇生技術を研究している都合上、その下には家族やパートナーと死別した人々が多く集まります

分かりやすく言えば、メイリンと藍猫編で登場したヒースフィールド男爵もまた妻と死別していました。

葬儀屋の息がかかった施設に登場した未亡人イリーナ・ペトロヴナ。

彼女には何かあるような気がしてなりません。

余談:ヴィクトリア女王との共通点

こちらもライブ配信中にコメント頂いた内容です。

イリーナとヴィクトリア女王には小さな共通点があります。
それが失った夫を想って涙を流すという点です。

涙を流すイリーナ・ペトロヴナ:第217話「その執事、往訪」より引用

緑の魔女編内で披露されたヴィクトリア女王の美ブラートが印象に残っている方も多いのではないでしょうか笑

まとめ

今回は新たな伏線、そしてキャラクターが登場し、とても見ごたえある回でした!!

ロイヤル・パビリオンなどの詳しい時代背景は、きっと枢先生がイギリスで実際に取材された内容が反映されていたのでしょう。とても勉強になる1話でした。

やはり気になるのは傾国の美女イレーナ・ペトロヴナ‥!

快楽の宮殿ロイヤル・パビリオンで夜に行われるという子供たちの舞踏会も気になって仕方がありません。
きっととても華やかで美しいのでしょうね。(裏では怪しいことが行われているかもしれませんが…。)

まだまだ沢山の謎に包まれているザ・ネクタルスプリングスホテル編。

大人はホテルに、子供たちは遊園地に。
それぞれの場所では一体何が行われているのでしょうか?

来月号ではいよいよ坊ちゃん達は喫煙室に向かいます。
モドリ・ヴラディス君が再登場するのかな。

彼について掘り下げられるのが今からとても楽しみです!

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それではまた次の記事でお会いしましょう!

餅月