こんにちは!餅月です。
今日は真シエルのビザールドールとしての一面について考えていきたいと思います。
それは、真シエルのビザールドールとしての崩れた顔がまだ意図的に作中で描かれていない点についてです。
また対照的に、緑の魔女編では坊ちゃんがマスタードガスによって腫れただれた顔を一度晒しており、この描写は後に真シエルの似たような顔が晒される伏線なのではないかと感じています。
真シエルはまだ完全には死を克服していない
真シエルは生きている人間と差が分からないほどの復活を遂げましたが、まだそれは完璧な死者蘇生では無く、血液に依存しなくては維持できないまやかしです。
この点についてが最近の原作黒執事では特に強く強調されています。
そしてこここそが真シエル側の弱点であり、今後の坊ちゃんの攻め方に大きく影響を及ぼすことはほぼ間違いが無いと思います。
真シエルのゾンビのような顔について
真シエルの干からびたような手や足は既に描写がありますが、顔の描写がまだ一度もありません。
手だけでこれほどグロテスクな状態なので、この時の真シエルの表情は相当ショッキングな様子であると考えられます。
毒ガスでゾンビのようになった顔を晒した坊ちゃん
一方坊ちゃんは緑の魔女編で
マスタード・ガスを浴びた際、生きている人間とは思えないような顔面になってしまったことがありました。
この坊ちゃんの顔の腫れ方は、
偶然か必然か私には真シエルの手と状況と非常に似ているように感じられます。
真シエルは血液が行き届かなくなった際、足から手へとこの変化が見受けられました。
つまり、真シエルに血液が本当に行き届かなくなった場合、この変化は顔面にも出てくる可能性は十分にあるのではないでしょうか。
もしかするとこの緑の魔女編で坊ちゃんの腫れた顔の描写があったことは、真シエルがそれに似た、或いはもっとグロテスクなものに変化した顔面がいつかここぞというときに描かれるという伏線なのかもしれません。
私は坊ちゃんだけがこのようなシーンが存在し、
真シエルだけがそのような変化をした際の顔面が描かれていないことに何か意図的なものを感じました。
真シエル側には不利な状態
実はまともに考えると、現在の真シエル側は不利なことがあまりにも多い状況です。
実際、真シエルの血液供給が絶たれあの不完全な死者としての姿を公に晒されてしまえば坊ちゃんのスフィア・ミュージックホールへの疑惑も全てが解消されます。
またただでさえ死を克服するというあまりにも無茶な行動の上に現在の真シエルの存在は成り立っています。
当然体には負荷がかかっており未だ不安定であり、真シエルの存在は血に依存したものとなっています。
それにも関わらず現在の真シエルと葬儀屋側の余裕な様子はとても気にかかる点があります。
何か他にも読者をあっと驚かせるような秘策を練っているような予感です。
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死んだこと自体を「嘘」にするつもりか
嘘をつくということはその時点で矛盾が生じてしまう為とてもリスクが高い行為です。
真シエルは「自分が死んだ」という事実を隠し、「スフィア・ミュージックホールの主犯は自分ではなく坊ちゃんである」という嘘を付いています。
これに関しては、自分が死んだことについては先ほども言及した通り血液の供給が断たれてしまえばあっという間に崩壊しますし、スフィアの主犯が坊ちゃんであるという濡れ衣も、坊ちゃんが女王の番犬としてスフィアの事件を追っていたことを知っているアバーラインと坊ちゃんが顔を合わせれば案外すぐに解決してしまいそうです。
それにもかかわらずこのような嘘を余裕でつくということは、セバスチャンがよく言う「嘘を誠に」してしまうつもりなのか、それともこの嘘がばれても平気なようにイギリスではない海外で坊ちゃんを囲い込もうとしているのかもしれません。
まだまだ謎は深いですが、真シエル側の策はまだまだ張り巡らされており、同時に真シエル側の弱点である血液の供給が今後の焦点になることは間違いがない気がします。
餅月