黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【考察】セバスチャンとヴィンセントの死に顔が酷似している関係性について

こんにちは!餅月です

今日は問題提起の考察を考えていきたいと思います。

お題はセバスチャンとヴィンセントの死に顔が似ているという点についてです。



最新巻で初めてヴィンセントの死に顔があきらかにされましたが、その表情はかなりショッキングなものでした。

しかし初出でありながら、この表情にどこか見覚えがあるという方も多いのではないでしょうか。
実は、密室殺人事件編でセバスチャンがとてもよく似た死に顔を披露しています。

ヴィンセントの死に顔:黒執事27巻第134話「その執事、嘆傷」より引用
セバスチャンの死に顔:黒執事9巻第41話「その執事、死亡」より引用


元々、枢先生のツイートによるとセバスチャンとヴィンセントは意図的に顔を似せて描いているそうです。

その理由を本誌で語るかは分からないとおっしゃっていましたが、どのような理由から二人の顔が似ているのかは非常に興味深いですね。

セバスチャンの死に顔についてのトリック

密室殺人事件編の際、
セバスチャンは後ろからグレイ伯爵に刺されました。

しかし死体になった際、
セバスチャンは敢えて後ろからではなく前から自らの体を刺し、仰向けになった形で死亡しました。

これに対し、セバスチャンはグレイ伯爵への意趣返しと言っていました。

セバスチャンによる死体への工作:黒執事11巻第49話「その執事、奇矯」より引用

しかしこれはグレイ伯爵だけでなく、坊ちゃんに対する嫌がらせの意味もあったのかもしれません。

ヴィンセントの不明瞭な死

ヴィンセントの死は実はとても不明瞭です。

彼がどのようにして死んだかは未だ明らかになっておらず、じつは自殺なのか他殺なのかも明確ではありません。

襲撃事件のさなかに命を落としたことはほぼ間違いありませんが、敵によって殺されたのか、それともその前に自らの手で命を絶ったのか。これは黒執事の中では死神になるかならないかの非常に大きな分岐点であると言えます。

ヴィンセント死神説についてはまだ根拠が不十分な妄想考察の段階です。
詳しくは下記記事にまとめてあります!
www.under-taker.com

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※2023年5月14日追記
また、ヴィンセントのキャラクターに似合わない驚いたような表情。
これにはもしかするとファントムハイヴ家襲撃事件当時の兄シエルが関わっているのかもしれません。

以下、記事を引用させて頂きます。

またこちらはちょっとだけ余談になりますが、
ヴィンセント・ファントムハイヴが殺された時、兄シエルとヴィンセントがどのような形で屋敷の中で顔を合わせたのかはまだ明らかにされていません。
現段階で明らかになっている事は、兄シエルが父ヴィンセント・ファントムハイヴの指から当主の指輪を持ち出したという事実のみです。

兄シエルが襲撃事件のさなか、父の指についていたはずの当主の指輪を外してきたことを知った際、
坊ちゃんはヴィンセントの遺体を思い出しながら「シエルも見たの?」と聞きました。
それに対し兄シエルが「うん」と答えた事から、読者および坊ちゃんは、兄シエルもまた坊ちゃんと同様ヴィンセントの遺体を見てしまい、その指から指輪を抜き取ったと思いがちです。

しかしここで重要なのは、兄シエルがヴィンセントの指から指輪を抜いたとき、ヴィンセントが既に死んでいたかどうかについてはまだ一切断定がされていないという事です。

兄シエルが指輪を抜いた時、ヴィンセントは生きていたのか?:黒執事27巻第135話「その執事、献上」より引用

黒執事のミスリードは、よく目的語が抜けた形で貼られると以前より当ブログでは言及していますが、
このシーンの坊ちゃんの発言も同様です。

「シエルも(遺体を←割愛された目的語)見たの?」
この「遺体を」という目的語が割愛されてしまっている以上、兄シエルが何を見たのかが断定されていないことになります。

兄シエルが指輪を持っている以上、ヴィンセントを見た事だけは恐らく間違いが無いと思うのですが、その時のヴィンセントが坊ちゃんが見た時同様既に死亡していたのか、それともまだ息があったのかは全く分かりません。

これはあくまで考察というよりは予想なのですが、
このように目的語を端折られている場合黒執事では思い込みによるミスリードを誘う事が非常に多い印象があります。
その為、もしかするとヴィンセントは兄シエルと対面した時にまだ息があった可能性もあるのかもしれない…と、何となく感じずにはいられません。

その根拠としてもう一つ、と言っては何ですが、
ヴィンセントの死に顔は苦痛に歪む訳でもなく安らかな訳でもなく、まるで何か予想できないものを見て驚き絶望しているような、そんな印象を受けるような非常にショッキングな表情をしていました。

ヴィンセントの死に顔:黒執事27巻第134話「その執事、嘆傷」より引用

生前のヴィンセントは常に柔らかい笑顔を絶やさない人物であり、友人であるディーデリヒにも「お前が誰かに殺されるタマか?」と言われる程でした。
そんなヴィンセントの死に顔がこのような感情的なものになるのは彼らしくなくよほど予想できない何かが起こった可能性があります。

これは本当に妄想レベルですが、
もしかするとヴィンセントは兄シエルが指輪を抜きに来たまだ息があったのかもしれません。
何らかの会話をして、もし自分が実の子である長男シエルの裏切りに遭った事を知ったが故の表情だったとしたら‥‥。
何となく、あのヴィンセントがこんな表情で亡くなった理由として、腑に落ちてしまうような気がしてしまうんです。

引用源:www.under-taker.com

そんなヴィンセントの死に顔をまねたセバスチャン。

彼は何故ヴィンセントの死に顔を再現できたのでしょうか?
(※恐らく真シエルの魂を食べた際レコードで見た可能性が高いかなと感じています)

そして、なぜその死に顔をまねる際に、ワザとこのようにうつぶせから仰向けに代わるような変化を作ったのでしょうか?

ただ単に、そうでないとヴィンセントの顔真似が出来ないから、かつ表から刺され一度犯人であるグレイ伯爵の顔を見てしまっていては、セバスチャンが後々復活した後もややこしいことになるからという単なる大人な事情なのかもしれません。

しかしこの二人が似通っている点は枢先生も意図的なものであると示唆していらっしゃるため、何かの伏線である可能性も無きにしも非ずかな?と感じています

念のため問題提起として残しておこうと思います

餅月