こんにちは!餅月です。
今回は前回の記事でも言及した葬儀屋とヴィンセントの関係性を考察する際の補足記事となります。
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また今回の記事で言及する考察は、
下記記事の中で既に考察済みのものとなります。
今回の考察記事は、葬儀屋(アンダーテイカー)の正体にかかわるかもしれない内容でもあるので、
気になる方は合わせて読んでみて下さると嬉しいです!
「葬儀屋より先にヴィンセントに出会ったのはディーデリヒ」はミスリードの可能性
この考察は、葬儀屋(アンダーテイカー)は、ヴィンセントの父である可能性があることを仮定に置いています。
この考察をする上で、一つ問題点があります。
それは原作で
「葬儀屋より先にヴィンセントと会ったのはディーデリヒだ」
とクラウスによって証言されていることです。
ですが、これがもし「建前上は」だったとしたらどうでしょうか。
結論から言いますと、
このクラウスの発言は枢先生によるミスリードである可能性が高いのではないかと私は考えています。
具体的に説明していきます。
クローディアと葬儀屋は愛人関係
このミスリードの可能性を紐解くためには、
アンダーテイカーとクローディアの関係に目を向けなおす必要があります。
単刀直入にいますと、
cedric K ros(葬儀屋?)はクローディアの本当の夫ではなかった可能性が高いです。
いうなれば愛人関係です。
もしcedric K rosが本当に葬儀屋であった場合、
クローディアは彼との間の息子であるヴィンセントに爵位を継がせるために、ちゃんとした身分を持った本当の夫を別に持っていた可能性があります。
そして本当の夫との間の子供と偽って、ヴィンセントを出産し、爵位を継がせた可能性があります。
当時のイギリスは階級社会です。
もしcedric K rosが死神であった場合、
どこの馬の骨との間の子供か分からないヴィンセントは爵位を継げない可能性がありました。
それを回避するため、
クローディアは葬儀屋以外の男性と結婚した可能性があります。
この関係は秘密裏であり、
二人により隠蔽され、
そのため子息であるヴィンセント本人でさえも自身の片親が葬儀屋であることを知らないまま亡くなった可能性があります。
つまり、葬儀屋は
自分がヴィンセントの本当の父親だと分からないように、わざと一度距離を置いていた可能性があります。
ヴィンセントとディーデリヒが出会う
ヴィンセントはアンダーテイカーについて何も知らないまま、ディーデリヒと出会ったウェストン校を卒業します。
また、ヴィンセントが15歳の時に
先先代クローディアファントムハイヴが無くなった為おそらくその時期に彼女の跡を継ぎ伯爵となります。
寄宿学校編の中の回想シーンでも、
白鳥宮の中で女王からの依頼の手紙を読んでいる悪の貴族の一面を垣間見せるヴィンセントの姿が描かれていますね。
そのタイミングで、
葬儀屋が「あくまで他人」として「闇の情報屋」という立場を使い、意図的に女王の番犬となったヴィンセントに近寄ってきていたとしたらどうでしょうか?
そうすれば建前上、
「葬儀屋より先にヴィンセントと会ったのはディーデリヒだ」
という原作のセリフは違和感なく成り立ちます。
もし本当にそうだとしたら、
葬儀屋ってものすごく孤高で、孤独で、けなげで、切ない人になる気がしてしまいます。
ヴィンセントを想って「かわいそうに…」と涙を落としていた姿もしかりです。
あれがもし、
葬儀屋が「家族」を思って流した涙だったとしたら…
そう考えると
なんとなく腑に落ちてしまうんです。
ずっと側にいたのに、
自分のことを親とも知られぬまま死んだヴィンセントを想い、自分が助けてあげることが出来なかったという悔いの感情を含みながら息子を想い葬儀屋があの時一人泣いていたとしたら…
シエルへの執着や、
それでいて身を案ずるようなそぶりも、
「家族」と考えると、私はなんだかしっくりきてしまうんです
葬儀屋は、裏社会の情報屋としてヴィンセントに近づき、実はそっと「父親としての自分」を隠しながら彼を見守っていたのかもしれません。
まだまだこの説はあくまで仮定ですが、
一説として楽しんでいただけましたら幸いです
餅月