黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!枢先生の「嘘という名の伏線」に騙されないように頑張ってる人が管理人。葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログです

【考察】葬儀屋(アンダーテイカー)が笑いを求めるのは、悲しみから目を背けるためか?

こんにちは!餅月です。
今回は黒執事葬儀屋(アンダーテイカー)について考察していきたいと思います。
テーマは「笑い」についてです。これは葬儀屋というキャラクターを紐解いていくうえで非常に重要なテーマである可能性があります。

葬儀屋の「笑い」と「涙」の関係性

葬儀屋(アンダーテイカー)というキャラクターを紐解くうえで切っても切り離せないものが「笑い」です。

シエル(坊っちゃん)は、笑いに異常な執着を見せる葬儀屋をよく「変人め・・・」と罵ります。

「笑い」は、今のところ葬儀屋がいかに変人であるかを強調するためのものとして原作の中で扱われています。

しかしこれはミスリードである可能性があります。
ミスリードというよりは「それだけの意味ではない」といった方が正しいのかもしれません。

葬儀屋にとって「笑い」とは、ただ「好きなもの」である以上に、もっと深く大きな意味を持っている可能性があります。

具体的に説明していきます。

「女王のコイン」より「笑い」を


葬儀屋は裏社会の情報を与える対価としてお金ではなく、笑いを要求します。

つまり葬儀屋にとって笑いとはお金よりも価値があるものであることが分かります。

葬儀屋が金銭を受け取らないことは伏線である

葬儀屋が自身の働きの対価として金銭を受け取らないことは、いくつかの伏線であると考えることが出来ます。

一つは葬儀屋が死者蘇生の研究をする上で必要なはずの膨大な資金を誰が援助しているということを表す伏線であるということです。

緑の魔女編では、サリヴァンを通じ「研究には膨大な資金がかかること」が言及されていました。

これは「進みすぎた技術」である「輸血と死者蘇生」を研究している「スフィア・ミュージックホール」の資金源の謎としての伏線も兼ねていることは恐らく間違いありません。

当ブログでは、この資金援助をした人物には豪華客船編でのカンパニア号の造船会社「ブルースターライン社」もその一端を担っているのではないかと考察しています。
詳しくはこちらの記事をどうぞ
www.under-taker.com

つまり、葬儀屋が自身の仕事で金銭を受け取っていないことは、これらの強力な金銭的バックアップが葬儀屋の後ろに存在することを示唆する伏線であると言えます。
ブルースターライン社の他にもイギリスの元老院たちも関わっていることはすでに明らかになっています。

しかしサリヴァンがドイツの国家的な援助の元研究をしていたことから、葬儀屋の後ろにもまだまだ国家レベルのバックアップがいる可能性もあると感じています。(葬儀屋はよくフランスへ行っているのでフランス政府である可能性もあります。)

葬儀屋の涙

これだけが理由ではありません。

「笑い」は葬儀屋が変人であることの強調の意味があるだけでなく、もっと重要な意味がある可能性があります。

そう感じた原作の個所がこちらです。

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黒執事22巻第105話「その執事、尋訪」より

緑の魔女編のラストの回想の中で、葬儀屋がディーデリヒの元を訪れたときの場面です。
この時葬儀屋はヴィンセントの写真を見て涙を流しました。

特筆すべきは、葬儀屋は涙を流すこの直前まで、ディーデリヒを揶揄し爆笑していたということです。
お腹を抱え「もーーーだめーーーっ」と言いながら文字通り爆笑しています。

しかしその次のコマで突然この表情になるのです。

私はこの表情こそが、葬儀屋の「本当の表情」なのでないかと強く感じました。
葬儀屋は普段「笑い」を求め続けることで、自身の本来の気持ちと表情を隠している可能性があります。

葬儀屋にとって笑いは「麻酔」か

では葬儀屋にとって「笑い」とは何なのか。
私は葬儀屋にとって「笑い」とは「麻酔」なのではないかと感じました。

葬儀屋は、恐らく想像よりもはるかに大きな悲しみを背負ったキャラクターです。

彼は常に笑い続けてでもいないと、すぐに泣き出してしまうほどの悲しみを背負っている可能性があります。
それがか唯一垣間見えたシーンこそ、先ほど挙げた場面なのではと感じています。

だから葬儀屋はここまで貪欲に笑いを求め続けるのではないでしょうか?

葬儀屋「小生に極上の笑いをおくれ。(でないとすぐにでも泣き出してしまいそうなんだ)」


私にはこれが葬儀屋の本心であるような気がしてなりません。

葬儀屋は常に泣いている可能性

葬儀屋は原作の中では常に笑いを求め、実際笑っています。
しかしこれらは
「積極的に笑おうと努めている」ともいえると感じます。

私は葬儀屋は実は常に泣くほどの悲しみを背負っているのではないかと感じています。

緑の魔女編で葬儀屋の表情が「笑い」から「涙」に変わるスピードは驚くべき早さでした。
彼の中での「麻酔としての笑い」は、もしかすると想像以上に脆いものなのかもしれません。

葬儀屋は黒執事の中で
最も笑っているイメージの強いキャラクターですが、
実は最も涙を堪えているキャラクターなのかもしれません。

餅月