黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【黒執事考察ブログ】F.O.L.児童養護院は“本気”で戦っていない?敵の「余裕」に潜む真意を徹底考察

こんにちは!餅月です。
今日はF.O.L.児童養護院のフィニたちに対する「本気度」について考察をしていきたいと思います。

「最適性」の子供4人を引き連れて施設から脱出したフィニアン。
※「最適性(F.O.L.が理想とする模倣対象への適合率が最も高い個体)」

一段落を見せた本章ですが、F.O.L.児童養護院の謎はまだまだ残っています。

今回はF.O.L.児童養護院側の、坊ちゃんサイドに対する向き合い方について考察していきたいと思います。

今回の記事は、下記記事からの抜粋となります。
www.under-taker.com

F.O.L.児童養護院のフィニたちに対する「本気度」

現在敵対している両者。
当然坊ちゃん側は本気で向かっていっているのですが、それに対しF.O.L.児童養護院側はどうでしょうか?

結論から申し上げますと、F.O.L.児童養護院側は坊ちゃんサイドに対しそこまで本気で戦おうと思っていないように私は感じています。

もう少し分かりやすく言えば、侵入を許したり、例え一部損害を受けたとしても問題とせず、何なら坊ちゃんが仕向けた使用人たちを皆殺しにしようという「本気度」がいまいち足りず、手を抜いているように私は感じています。

実はこれはメイリンたちが潜入したヒースフィールド男爵邸編との共通点です。

ヒースフィールド男爵邸では

ヒースフィールド男爵邸で、メイドのジェーン武力衝突したメイリン。

しかしジェーンはこれから!と言うところで突然「やめた」と言い、戦闘を放棄しました。

その結果、ヒースフィールド男爵邸では無事血液収集施設を破壊し、囚われていたメイド達の解放に成功します。

その報告をポラリス様から受けた際、兄シエルは悔しがるどころか坊ちゃんを賛美しました。

坊ちゃんによって施設が破壊されたことを「喜ばしい」と言う兄シエル:黒執事31巻第169話「その執事、絶叫」より引用

このことから、もはや兄シエル側にとっては血液収集施設が一つ破壊されたところで、それは致命傷には成り得ない可能性があるのです。

事実、現時点で最新話の第214話では、兄シエル側に大豪商が控えている事が明らかとなり、施設の物理的破壊ではもはや無意味である事が言及されました。

物理的破壊はもはや意味がない: 黒執事第214話「その執事、上昇」より引用

兄シエルは坊ちゃんと対立してからの流れを度々兄弟喧嘩と言っており、その勝敗を楽しんでいるような様子さえ見せています。

勿論、喧嘩をする以上、兄シエルもただただ坊ちゃんに花を持たせることはありません。

事実、兄シエルは既に坊ちゃんを伯爵の座から引きずり下ろしました。

いくら喧嘩を楽しんでいるとはいえ、みすみす負けてくれるようなことは決してしません。舐めてかかれば当然大きな傷を負うことになります。

ただ同時に、兄シエル側はある程度手加減をしており、坊ちゃんを完全に再起不能にしようと躍起になっているようにもどうも思えないのです。

兄シエルの目的は何なのでしょうか?
兄シエルの目的は爵位ではなく、坊ちゃんを手に入れる事である可能性があります。

兄シエルの真意考察についてはとても長くなるので下記記事に詳細をまとめています。
www.under-taker.com

今回のF.O.L.児童養護院編でもその片鱗が垣間見えると感じるシーンがありました。

それは、子供たちの逃走を知り追いかけてきた施設職員があまりにモブであるという点です。

子供たちを追ってきたF.O.L.児童養護院職員→この中に重要キャラはいない可能性

フィニアンと子供たちを追ってきたのはあまりに名もなきモブ。是非本誌で見て見て下さい。

見ればきっと「ああ」とわかって頂けると思います。

この焦りようと下っ端感…。
真面目に考察チックに言えば、眼鏡も付けておらず人外要素のかけらもない。
とても重要人物には見え無さそうな人たちが追っかけてきているのです。

ではこの施設には、いわゆる「重要な人物はいない」のでしょうか?答えはです。

私はこの施設内に重要な人物はいるが、現在スネークとドールの傍におり、子供達よりもそちらの対応を優先しているのではないかと考察しています。
具体的に説明していきます。

蘇生途中だったドール

まず、F.O.L.児童養護院で行われていたドールの蘇生まで話を戻したいと思います。
ドールは一度死んだ身から復活したビザールドールです。

カノープス様として地位を与えられていることから彼女は非常に重要な人物であり、蘇生にもまだ未登場の重要人物による高度な技術を注がれている事が施設職員の発言から明らかにされています。

蘇生技術を持つ重要人物の存在を匂わす施設職員:第204話「その執事、逸走」より引用

また更に、ドールはフィニたちが潜入する直前まで施設職員ではない別の誰か(これが恐らく重要人物。まだ未登場の人外である可能性大)によってまさにこの治療を受けていた最中であったことが明らかになっています。

別の「誰か」が蘇生措置を行っている最中であることを示唆する女性職員:第207話「その執事、刃傷」より引用

先に引用した通り、簡単な医療行為は施設職員達にも出来る用です。しかし、下記シーンを見る限り、この施設職員以外の人物がドールの措置を行っている事が分かります。

つまり、フィニや子供たちの目と鼻の先に重要な人外と思われるキャラクターがいることがほぼほぼ確定していることが分かります。

それにも関わらずこんな重要人物が敢えて出てこず、明らかにモブが追っかけてきている事がF.O.L.児童養護院側から坊ちゃんサイドに対しての「適度な手加減」以外に何があるでしょうか。

少なくとも現段階では私にはこう見えてしまってなりません。

ここから先は上記考察を基にしたあくまで仮説です。

初めはスネークたちの傍にいたフィニアンですが、複数の人影が近づいてきたことによりその場を離れました。

私はこの人影の中には高度な蘇生技術を持つ人外が紛れていた可能性は十分考えられると感じています。

近づくF.O.L.児童養護院側の人物:第207話「その執事、刃傷」より引用

フィニたちが去った後、この人影はドール&スネークと合流し、恐らくドールの口から状況把握をしたと思われます。

ここで仮に重要人物がいた場合、その人物はドールの蘇生もしくはスネークの措置の為にここにとどまり、残ったモブを「捕まえられたらラッキー」程度の気持ちで子供たち確保に向かわせた可能性があるのではないか、と感じています。

一見先程の人影はモブの影だったと思わせるような演出ですが、もしかするとこれはミスリードなのかもしれません。

正確に言えば、重要人物は紛れていたもののドールたちの蘇生場にとどまった為、結果モブだけが追っかけてきたという図が正しいのかも、しれません。

もし仮にそうだとしたら、重要人物が足止めをさせられてしまうような要因(ドールの狼狽と消耗)を作ったのはれっきとした坊ちゃんサイドの成果と言えます。

それをF.O.L.児童養護院が汲み取り行動し、かつ無理なくできる範囲で出せるコマを出し、兄シエルの言葉を借りれば兄弟喧嘩を続けたと考えれば、先程のヒースフィールド男爵邸での兄シエルの発言とも共通点が見えるように感じてなりません。

重要な情報が逃げ出そうとしているのにこの余裕さ。

突然力を緩めるような状況が非常に似ていると私は感じました。

余談:水路の鉄格子

F.O.L.児童養護院から水路を使い逃げ出そうとした子供達。

しかし水路には鉄格子がはめられていました。

鉄格子でふさがれた水路:211話「その執事、旅装」より引用

「これ故の余裕だったのか」と感じますが、今回の脱走は子供達だけではありません。

坊ちゃんの使用人であるフィニアンの怪力により、これを突破しました。

この詰めの甘さは、やはりどこか「力を緩めている」ように感じてなりません。

まとめ

今回はF.O.L.児童養護院について考察をしました。

F.O.L.児童養護院といいヒースフィールド男爵邸といい、急に途中で力を緩めるのは一体何故でしょうか。

どちらの施設も、坊ちゃん側を根絶やしにしようという気を感じません。

どこか泳がされているかのような、施設が壊れても問題ないというかのような…。そんな不気味な「余裕」を感じます。

特にF.O.L.児童養護院編は、一段落が付いたものの未回収の伏線がまだまだ沢山あります。

これらを回収する為にも、この施設は今後また改めて焦点が当たる日が必ず来ると感じています。

F.O.L.児童養護院の未回収の伏線については、後日また改めて個別記事化させて頂こうと思います!

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それではまた次の記事でお会いしましょう。
餅月