黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【黒執事考察】F.O.L.児童養護院の“最適な子供たち”。4人の年長組が示す育成計画の闇とは。

こんにちは!餅月です。
今日はF.O.L.児童養護院編で登場した4人の最適な子供達についてまとめさせて頂きます!

お星さま方の為の輸血提供施設と思われるF.O.L.児童養護院。
そこには4人の優秀な子供たちが居ました。

今回の記事は、下記記事からの抜粋となります。
www.under-taker.com

4人の年長組について

扉絵に描かれた「優秀な4匹」:黒執事第197話「その執事、烏合」より引用
  • ポメラニアンクラス:テオドア
  • コーギークラス:メイベル
  • マスティフクラス:アーティ
  • コリークラス:オリバー

F.O.L.児童養護院編で、彼らはフィニアンと共に施設からの脱走に成功しました。

彼らは今後黒執事の中で非常に重要な役割を担うキャラクターとなる可能性があります。

ポメラニアンクラス:テオドア

  • 通称:テオ
  • 「一番特別なクラス」と言われているポメラニアンクラスの最年長
  • F.O.L.児童養護院の適正テストで高得点をたたき出した子供たちの中で最も優秀な生徒(事実上この施設の中で最重要の子供である可能性)
  • ラテン語、数学、ゲームなどを学んでおり、これらのスコアが最も高い子供であると考えられる
  • プログラムとして毎日甘いものを食べているが、運動は制限されている(他のクラスの子達は毎日食べれるわけではない)
  • 制服として兄シエルと同じ服を着ている
  • 「長男の務め」等、どことなく兄シエルと似た空気感を持つ少年
  • 責任感があり、いう事を聞かない子供をなだめるのが得意
  • フィニが上流階級英語を使っていることを瞬時に指摘するなど、フィニについて既に何か嗅ぎ付けているような節がある
  • ドールの友達というワードに反応する

コーギークラス:メイベル

  • 運動に特化しているクラスの最適な子供
  • 運動、体操、乗馬が必須
  • ドールと同じ服を着ている。

マスティフクラス:アーティ

  • 読み書きと上級使用人のスキルを学ぶクラスの年長

※他の子供が最年長と付く中でアーティのみ年長と書かれている為、最年長かは不明。
※自己紹介の自称だったため「最」を付けなかっただけの可能性もあり。

  • 制服として燕尾服を着ている
  • テオ同様、いう事を聞かない子供を諫めるシーンがある
  • ドールの紹介というワードに反応する
  • 『巣立ちの日』というワードを喜ばない例外の子供である

ちなみにアーティという名前を紐解くと、
黒執事幽鬼城連続殺人事件編で登場したシャーロックホームズの作者アーサー・コナン・ドイルまでたどり着くことが出来ました。

歴史的史実ではないため、恐らく関係はないとは思いますが興味深い内容だったので紹介しておきます。

コリークラス:オリバー

  • 家事使用人としてのスキルと格闘を学ぶクラスの最年長
  • コリークラスの最高の適性を持つ子供
  • コリークラスの制服は女性ものだが、なぜか今のところ男の子のみしか在籍していない
  • 『巣立ちの日』を迎えたいというダニエルをかばう様子を見せる
  • 職員に対して「ごめんなさい」が口癖
  • 『巣立ちの日』というワードを喜ばない例外の子供である

年長者の共通点

上記を踏まえて、各クラスの年長者にある共通点を考察していきたいと思います。

『最適』かつ『優秀』である事

まず第一に挙げらる共通点は、
年長者は皆『優秀』であり、かつ施設にとって模範的な子供であるという点です。

この優秀とは、単純に学業の事を指しているのではありません。

それぞれのクラスに特化して与えられた課題に対して優秀な成績を収めていること『最適』かつ『優秀』であると判断されていることが分かります。

例えば、コリークラスの最年長オリバーは刺繍や料理は得意ですが、同じクラスの子供たちを統率するのは苦手です。

オリバー自身はこのことを気にしているようですが、その点については施設職員たちは全く問題視していないことが分かります。

それに対し、リーダーとなるべく教育を受けているであろうポメラニアンクラスのテオドアやマスティフクラスのアーティは、他のクラスの子供たちの世話までこなしています。

この得意なことが異なる点と、それぞれの得意分野を最大限に伸ばせている子供が、F.O.L.児童養護院での『最適』かつ『優秀』な子供となっている可能性があります。

年長組が共通して反応するワード「ドール」

次に、ポメラニアンクラスのテオドアとマスティフクラスのアーティの共通点を見ていきたいと思います。

それは、どちらもフィニたちから発せられた「ドールの紹介」というワードに反応したという点です。

この共通点は、物語の核心に迫る伏線かもしれません。

「ドール」というワードに反応するテオドア:黒執事196話「その執事、連想」より引用
「ドール」というワードに反応するアーティ:黒執事第197話「その執事、烏合」より引用

両者の反応シーンは構図も似ており、これは意図的な演出である可能性が高いです

ちなみに余談ですが、兄シエルが過去に「やっぱり僕はファントムハイヴ伯爵になるしかないんだね…」と意味深に呟いた際の雰囲気と、今回の上記2シーンはどことなく似ているように感じました。

兄シエルにとって伯爵とは「なるしかない」ものであり「なりたい」ものではない可能性:黒執事26巻第133話「その執事、没了」より引用

特に、兄シエルの模倣品として教育をされているであろうテオドアの雰囲気も、坊ちゃんや兄シエルに似ているように感じます。

こちらはフィニも同じく感じていた事が後に明らかにされています。
詳しくは下記記事をご確認ください。
www.under-taker.com

F.O.L.児童養護院はお星さま方への輸血提供施設

このF.O.L.児童養護院は、兄シエルと、兄シエルの使用人と思われるお星さま方への特別な輸血提供施設と思われます。

実際施設内では子供たちの殺害、臓器・血液採取が行われていました。

お星さまへの輸血提供者として「最適」である4人の子供たちは、施設の中でも特に大切な子供と言えるでしょう。

こちらについての詳しい考察は下記記事にまとめています。
www.under-taker.com

まとめ

今回は4人の子供たちに注目して考察を深めてみました。

F.O.L.児童養護院の『最適』とされた4人の子供達。

坊ちゃんの元へ向かった彼らは今後どのような活躍をみせるのでしょうか?

F.O.L.児童養護院は施設の破壊には失敗しています。
その為、施設はまた新たな「最適」な子供たちが作れてしまう状態です。

フィニとスネークが与えられたダメージは決して大きいとは言えません。
しかし命を懸けて救い出した4人の子供たちによって、物語に大きな展開が待っている事を願ってやみません。

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それではまた次の記事でお会いしましょう!
餅月