黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【考察】ウィルは現役時代の葬儀屋、フランシスは生前の葬儀屋に似ているキャラクターとして描かれている可能性/葬儀屋(アンダーテイカー)は、内面が生前の葬儀屋本人の様子に戻りつつあるか?

こんにちは!餅月です。

今日は葬儀屋(アンダーテイカー)に似ているキャラクターという面で考察を考えていきたいと思います。

今まで葬儀屋とファントムハイヴ家との間に血縁関係があるのではないかという疑惑を探るために、葬儀屋と他のキャラクターの血縁者ゆえの共通点が無いかを探ってきました。

しかし今回は、この血縁関係という共通点の他に、時系列という視点から葬儀屋とキャラクターたちの共通点に伏線が張られている可能性に気が付いたのでこちらを考察していきたいと思います。

初めに結論だけ挙げてしまいますと
題名にもある通り、

フランシス・ミッドフォードをはじめとするミッドフォード家の人々(ただしミッドフォード侯爵本人は除く)
・葬儀屋との血縁関係に基づき、本来の葬儀屋(生前の葬儀屋)に性格が似ており共通点を持つキャラクター

ウィリアム・T・スピアーズ
・葬儀屋との師弟関係に基づき、葬儀屋の死神派遣協会現役時代に性格が似ているキャラクター

この可能性があるのではないかと考えました。

フランシスたちについては今まで通り血縁関係に基づくものですが、
ウィルと葬儀屋との共通点を考えてみると、血縁関係ではなく時系列が挟まったがゆえに起こる目くらましのようなトリックがあるのではないかと感じました。

順に説明していきたいと思います。

なお今回の考察は、

・葬儀屋とフランシスに血縁関係があること
・葬儀屋とウィルが師弟関係もしくは何らかの接点、ウィルが葬儀屋にあこがれていたという事実があった

上記を仮定した内容の考察となります。

何故そう考えるかについての根拠は下記記事ですでに考察済みですので読んでいない方はぜひ読んでみて頂けますと嬉しいです!

フランシスと葬儀屋の血縁関係について↓
www.under-taker.com
www.under-taker.com

ウィルと葬儀屋の師弟関係の可能性について↓
www.under-taker.com
www.under-taker.com
それではこちらを踏まえたうえで今回の考察をご覧ください!


葬儀屋と似ているキャラクター

葬儀屋は非常に複雑なキャラクターです。

恐らく葬儀屋は、読者の私たちが思っている以上に、様々な黒執事の登場キャラクターたちと意外な点で深い接点を持っていることがあるキャラクターである可能性があります。

それはさくっと考えてみても、

・真シエル
・坊ちゃん
・ヴィンセント
・クローディア・ファントムハイブ
・タナカ
・ウィル
・フランシス
・エリザベス(リジー)

これだけのキャラクターたちと、
ただの知り合い以上の深い関係がある伏線が現在既に張られています。
ものすごい量ですね。

今回その中でも考えていくのが、ウィルフランシスとの関係性についてです。

他のキャラクターたちと葬儀屋の関係性については過去記事や先ほど紹介した記事で考察してますのでよろしければ読んでみてください。

「いつ」の、葬儀屋と似ているのか?

葬儀屋というキャラクターは非常に複雑です。

何が複雑かといいますと、変人キャラを隠れ蓑に使い、葬儀屋が本来どんな人物なのか、何を考えているのかがほとんど隠されてしまっているからです。

この隠れ蓑がはがれたシーンは数えるほどしかなく、恐らく豪華客船編で遺髪入れを落とした一瞬とヴィンセントの写真を見て涙を流した時くらいではないかと感じています。
葬儀屋と関係がありそうなキャラクターたちは、小さな共通点や似ている点が多々あります。

しかし、それがいつの葬儀屋と似ているか。
ここが非常に複雑になっている可能性があります。

分かりやすく順に整理していきたいと思います。

大過去・過去・現在

まず第一に葬儀屋像という面から考えていきたいと思います。

葬儀屋は、過去に何らかの非常にショッキングで悲しい出来事に遭遇したことより、人柄がガラリと変わってしまった可能性があります。

つまり葬儀屋は内面(外面もか?)が何度かメタモルフォーゼしているキャラである可能性が高いです。

これが葬儀屋というキャラクターを非常にややこしくしている原因だと感じています。

具体的に時系列で見ていきたいと思います。

・大過去(生前。自殺前)
・過去(死神現役時代)
・現在(死神派遣協会離脱後)


大過去なんて言葉、
英語の授業以来初めて日常で使いました

この言葉を知っててよかった…初めて大過去という学びが役に立ちましたwwww

さて話を戻しまして。

このように、
葬儀屋は現在の葬儀屋像に至るまでに第三形態を乗り越えた可能性があります。

更に具体的に掘り下げてみます。

大過去(生前。自殺前)
・真面目
・努力の天才
・厳しさの中にも思いやりがある(根拠・フランシスの性格)

過去(死神現役時代)
・真面目
・努力の天才
・模範的な死神
・冷酷(根拠・ウィルの性格)(生前の思いやりが消えた)


現在(死神派遣協会離脱後)
・笑いフリークス
・変人
・不真面目(っぽく見える)
・死神現役時代に一度失っていた家族愛、思いやりが復活したのではと感じる(ファントムハイヴ家への執着心。クローディアが原因か?)

現在の葬儀屋さんほんと何があったんだ/(^o^)\

このように、葬儀屋は元から変人であったわけではありません。(ここは記事初めの画像でも分かる通りもう確定しています。)


つまり、この変人っぽく一見不真面目に見える葬儀屋の姿こそが
枢先生によって張られたミスリードなのではないかと私は感じています。

真面目で努力してなくちゃ、死者蘇生の技術なんて得られませんものね。

では更に、葬儀屋が何故このようにメタモルフォーゼしたのかを先ほどの表に書き加えて考えてみたいと思います。

大過去(生前。自殺前)
・真面目
・努力の天才
・厳しさの中にも思いやりがある(根拠・フランシスの性格)

第一回目のショッキングな出来事発生
・自殺を決意し、決行する
・絶望したのか、フランシスが持つような思いやりの心を捨てて冷たい真面目人間になってしまう。
・自らの名前も捨てるほど自身を嫌悪したか


過去(死神現役時代)
・生前の自分の名前を捨てる
・自分を名前ではなく冥籍番号で呼ばせる
・真面目
・努力の天才
・模範的な死神
・情をもたない(根拠・ウィルの性格)(生前の思いやりが消えた)


第二回目のショッキングな出来事発生
・遺髪入れの人々との出会いを越え、クローディアとの出会いで葬儀屋の中にビックバンが起こったか?
・恋をし、関係を持ち子供が出来る
クローディアとの出会いを通じ、生前持っていた本来の自分の姿である優しさや思いやりの心を取り戻す


何かが理由で死神をやめる決意をする


第三回目のショッキングな出来事発生
・クローディアが死ぬ(間接的に殺される?)


現在(死神派遣協会離脱後)
・笑いフリークス
・変人
・不真面目(っぽく見える)
・死神現役時代に一度失っていた家族愛、思いやりが復活したのではと感じる(ファントムハイヴ家への執着心。クローディアが原因か?)
・クローディアの忘れ形見を「情報屋」という立場を借りてこっそりと見守る

第四回目のショッキングな出来事発生
・ファントムハイヴ家が双子を残し全滅する
・最愛のヴィンセントの死


現在(ファントムハイヴ家襲撃事件後)
・本来の自分が持つ思いやりや家族愛の心を抑えきれなくなり、これ以上クローディアの忘れ形見のファントムハイヴ家が虐げられることを黙ってみていることが遂にできなくなる

もうやめたげて葬儀屋のライフはゼロよ(ノД`)・゜・。

もしこれがあっていたとしたら葬儀屋のメンタルフルボッコどころじゃありません‥‥あまりにも辛いです。

このように、
葬儀屋は様々な出来事を通じて葬儀屋本人の内面に大きく変化が出ています。

そしていつの葬儀屋に似ているか。

これを突き詰めていくと、その葬儀屋に似ているキャラクターと葬儀屋が上記の表のどのタイミングでであった可能性があるかを考える参考にすることが出来ます。

それが最も分かりやすいのがウィルです。(後で説明します)

ウィルは最も葬儀屋と出会った時系列が反映されているキャラクターなのではないかと考えています。

しかし、それと同時にフランシスをはじめミッドフォード家は、ウィルとは対照的な葬儀屋との伏線の張り方をされている家族だと感じます。

血縁関係もなく、表面的な付き合いしかなかったウィルは、おそらく死神派遣協会時代の葬儀屋像としか似ることが出来ません。

ですが、ミッドフォード家は葬儀屋と血が繋がっている可能性があるため、
もし本当に血が繋がっていた場合、これらの葬儀屋自身の紆余曲折により変化する葬儀屋の外面に流されることなく、より本来の葬儀屋像を明確にかつ象徴的に一人一人が体現しているキャラクターである可能性があります。

これを踏まえて、まずはミッドフォード家とフランシスから更に考察を深めていきたいと思います。

血縁関係からくる共通点(フランシス)

本来の葬儀屋像

葬儀屋とファントムハイヴ家の血縁関係の疑惑から、当ブログでは今までミッドフォード家と葬儀屋の内面的共通点について考察してきました。

というのも、原作者の枢先生が
黒執事の中では女の子は父親に似て、男の子は母親に似る。それを表す象徴的な家族がミッドフォード家であると言及なされたからです。

また同時にミッドフォード家のエリザベスの兄、エドワードはおじいちゃん似であるとも言及されました。

もし葬儀屋が本当にシエルの祖父、ヴィンセントの父であった場合、ミッドフォード家は葬儀屋似であり、エドワードも葬儀屋似であることになります。

ミッドフォード家は真面目であり、現在の葬儀屋と一見正反対の家族であるように見えます。

しかし、私はこれこそが枢先生によるミスリードなのではないかとずっと考えていました。

というのも、ミッドフォード家が葬儀屋に似ている場合、それは血を分けたからこそ似たということになります。

つまり、ミッドフォード家は、いうなれば本来の葬儀屋に似ているのではないかと考えました。

「葬儀屋は現在こそ変質者めいたキャラクターであるものの、それは元からの性格ではなく何か過去に原因となる出来事があった可能性が高いのではないか。生前や死神現役時代の葬儀屋は、現在のような変人ではなくむしろ真面目な人物だったのではないか。」

以前よりこのように考察していました。

そして、上記の「葬儀屋は元来真面目なキャラクターなのではないか」という考察は的中◎しました。

f:id:mochimochimoon:20190218050218j:plain
現役時代の葬儀屋の姿:黒執事第149話「その執事、鳩合」より引用


ここで葬儀屋とミッドフォード家に大きな共通点が出来たからこそ、葬儀屋が本当にファントムハイヴ家と血縁関係がある可能性が私は更に濃厚になったのではないかと感じました。

時系列からくる共通点(ウィル)

自殺後、死神現役時代の一時的な葬儀屋像

これと対照的な伏線の張られ方をしているのではと感じるのがウィルです。

当記事のトップにもリンクを張りましたが、葬儀屋とウィルは師弟関係の死神であった可能性があります。
www.under-taker.com
www.under-taker.com



ウィルと死神時代の葬儀屋の共通点をまとめてみます。

「坦々と、淡々と」という死神道を語るセリフが一致
・上記のセリフを言ったのはウィルと葬儀屋のみで他の死神からこのワードは出ていない
・葬儀屋「リストを漏らさず、情をかけず、遅刻をせずミスをしない」
・残業を嫌うウィルと酷似
・グレルに対し情を見せないウィルと酷似
・死神ウィルの物語でも、情に流されず魂を刈り取った姿勢が一致
・ウィルのキャラソンとほぼ内容が一致

このように、ウィルと葬儀屋は死神としての在り方が非常に似ています。

私は、おそらくウィルが葬儀屋にあこがれ、その姿をまねたのではないかと感じています。

ですが、それは本来の葬儀屋の姿ではありません。先ほどの表で行くと「過去」に値する点の葬儀屋像でしかありません。

故に、ウィルと葬儀屋は根本は異なっていると感じます。

ウィルも人間としての生前にわざわざ自殺を選ぶほどですから何らかの性格の変化はあったはずです。

ですが葬儀屋とウィルに血縁関係はまず考えにくいことから、フランシスのような根本的な共通点はほぼないのではないかと感じています。(偶然何かしら共感できる節があり、そこに惹かれたという可能性も無くは無いですが、葬儀屋は死神派遣協会で本名さえ名乗っていなかったので、そのような一面をウィルに見せているとは考えにくいかなと感じました。)

まとめ

いままで葬儀屋と他のキャラクターとの関係性を考察する際、
私は血縁関係や発言の共通点からのみ絞って考察してきていました。

しかしよくよく考えてみると、その葬儀屋とキャラクターとの共通点が「どの状態、タイミングの葬儀屋だったか」も、それぞれのキャラクターと葬儀屋との共通点の描き方が明確に分けられているのではないか、という可能性に気づきました。

ウィルとミッドフォード家。
似てるように見えて、根っこは完全に別物。

それでも言われてみれば確かにどこか似ている‥‥そんな気がします。

そしてこの関係性をここまでややこしくしているのは、それだけ葬儀屋本人が大きく変わってきたキャラクターだからという点にあるように私は感じました。

ウィルとミッドフォード家なら、まあ何となく両社にどことなく共通点があるということは分からんでもないですが、ここに葬儀屋を混ぜるとあら不思議。
一気にカオスになります。

でもこの七変化こそが葬儀屋さんの大きな魅力であると感じます。

つかみどころがなく難しいからこそ、どれだけ多くのことを乗り越えてきたんだろうと興味が尽きません。

また、それぞれのタイミングで葬儀屋が感じだショッキングな出来事。
何故自殺したのか。何故自分の名前をすてたか。それなのに何故クローディアにどのように興味を惹かれたのか。クローディアが死に、ファントムハイヴ家が滅ぼされそうになった時いったい何を思ったのか。興味は尽きません。


今この文章を書いている現在進行形で気づいたのですが、
葬儀屋はファントムハイヴ家を通じ、自殺と死神派遣協会を通じで失った心を取り返し、自殺前の生前の葬儀屋に徐々に戻りつつあるのかもしれません。

それでも生前の葬儀屋に戻ることは恐らくできないと思います。

何故かというと、生前の時点でさえ自殺を決意するほど苦しいものを抱えていた葬儀屋ですが、死神になってからも更に苦しい出来事を抱えてしまったからです。

だからこそ葬儀屋はもう笑いを必死に求めてこの苦しさから目をそらし続けることしかできなくなり、「変人」にならざるを得なかったのではないでしょうか?

苦しみが倍増になり、
クローディアたちとの出会いのおかげで死神現役時代の様に情から目をそらし心をおさえることが出来なくなった現在の葬儀屋さんの状態は、死神派遣協会で盲目的に淡々と仕事を続けていた時間よりもずっと苦しいものなのではないか…とどうしても思ってしまいます。

でも、葬儀屋はもしかするとそんな苦しさから逃げ続け、今より楽に過ごせる道があったとしても、たとえ苦しくても、もうこの「心」からもう目をそらさない。という決意をしているのかもしれません。

笑いが無いと恐らくつぶれてしまうので、変人である姿勢が大きく変わることは無いと思います。

それでももう内面は生前の葬儀屋さん本人を取り戻しつつあるのではないかなあ…と私はどうしても考えてしまいます。

生前の葬儀屋さんが心を持ち続けた結果、それが打ち砕かれたときに彼は自殺を選んでしまいました。

今度はその心を最後まで捨てず、逃げず、持ち続けたまま、再び葬儀屋さんが死に向かっていってしまうのではないか、そんな不安をどうしても捨てることが出来ません。


でも、葬儀屋さんは死にたいでしょうし、「死」が葬儀屋さんを変人であることから救う唯一の方法なのではないかとさえ感じてしまい、喜んでいいのか悲しんでいいのか‥‥


ただの葬儀屋さんファンとしては、なんとか死なないで、かつ葬儀屋さんの心も救われるようなそんなステキ展開がないものかと祈ってしまいます。

でも今の黒執事の流れを素直にくみ取ると‥‥ァァァ(魂が抜ける音



とりあえずこのまとまりのない記事に最後に一言




推しに幸せになって欲しい
たとえ推しにとっての幸せが死であったとしても





・・・・・


・・・・・・あああでもやっぱり嫌だあああああ!

嫌だよ!やっぱなんと言おうと本音はどうしても幸せに生きて笑っててほしい!!!

なんか。。。。もう、うまく言えないけどあれだ!
頑張れ!!!!!とにかくなんか頑張ってくれ!!!!

頼む!

餅月