こんにちは餅月です
今回は「デスサイズにおける時代背景の矛盾」
を通じ、オセロの「進みすぎている」発言の真意について詳しく考察していきます。
死神が使うデスサイズ。
盲点でしたが、実はこれらの時代背景がおかしいことに今更ながら気がつきました。
具体的に言えばグレルのチェーンソーとロナルドの芝刈り機です。
よくよく考えてみれば変な話です。
車も飛行機もない時代にも関わらず、この二つのデスサイズ。
「エンジン付き」なのです。
エンジン付きのデスサイズの時代背景の矛盾
調べて見たところ世界初の芝刈り機は1926年発明されたものであり、これは豪華客船事件より後であることがわかります。
(※余談ですが英国には「英国芝刈り機博物館」なるものがあるそうです)
また、ガソリンエンジンのチェーンソーが一般的になったのは1929年。黒執事当時はまだ存在しない時代です。
1929年にはガソリンエンジンで動くチェーンソーを大量生産する企業を設立した。世界初のガソリン動力チェーンソーを開発したのはドルマー(英語版)社の創立者エミール・ラープ(Emil Lerp)であり(1927年)、彼も大量生産を行なった。
引用源:
となると、エンジンを搭載したチェーンソー型、芝刈り機型のデスサイズはすべて未来の器具となります。
現に、セバスチャンの口からもチェーンソー、芝刈り機という言葉が登場したことはなく、「あのような形は初めて見ますが…」と言っています。
チェーンソーは未来のものであるため、セバスチャンはその存在をそもそも知らなかった可能性があります。
チェーンソーと芝刈り機。
この二つのデスサイズだけとても現代的であり、時代に合わないことがわかります。
オセロの言葉を借りれば、
「進みすぎている」のです。
死神の眼鏡
またウィルのメガネなどもフレームが明らかに現代のものです。
「進みすぎている」だけでなく18世紀当時「悪魔の仕業」の異名を持っていた「眼鏡」を重宝し、その反面「悪魔」を害獣と蔑んでいる姿勢も気になります。
※「眼鏡」についての詳しい考察はこちら↓
「眼鏡」をしているグレルとロナルドがセバスチャンに勝てず、「眼鏡」をしていない葬儀屋だけがセバスチャンに勝てる事実。非常に興味深いです。
「目に頼っているようじゃまだまだ青いねぇ〜」
そう考えると、このセリフもかなり意味深になってきますよね。
死神になる自殺した人間が全員元々ド近眼なんてなかなか考えられません。
彼らは死神になった際、一様に一定のレベルまで死神派遣協会によって視力を奪われたと考えるのが妥当です。そこまで眼鏡にこだわるのは何故だ…
そして葬儀屋が成し得ていない「完全救済」を「死神」という形で成し遂げる「上」の存在…。
死神のスーツ
また、死神達が着用しているリクルートスーツも、実は当時の時代背景にそぐわない形です。当時のイギリスでは丈の長いフロックコートの様なタイプのスーツが一般的であり、現代のようなリクルートスーツはまだ存在していませんでした。
死神のスーツについては下記記事で詳しく考察をしています。
死神派遣協会…色々と裏がありそうです。
黒執事の死神はあまりに不完全
黒執事に出てくる死神は皆、神と呼ぶにはあまりにも人間らしく、そして不完全です。
グレルやロナルドたちさえも知らないような秘密を死神派遣協会の「上」が隠し持っているような気がしてなりません。(葬儀屋は何か知ってる気がする。
死神派遣協会とは一体なんなのでしょうか。
まだまだ裏がありそうです。
※追記
下記記事でより詳細に「進みすぎている技術」についてまとめました!
更に詳しくまとめていますので良ければ是非併せて読んでみてください
餅月