黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

密室殺人事件編と最新132話の関連性について考察

 

こんにちは餅月です

★寝てる家族3人

 

今回のテーマは、132話考察の続きで「真シエルの坊ちゃんに対する価値観」についてです。

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真シエルと坊ちゃんの関係性

前回の記事で真シエルは坊ちゃんに対し

 

・坊ちゃんの側にいたいと思っている

・坊ちゃんの自立を望んでいない

 

と考察しました。 

また、双子の将来に対する考え方もだいぶ相違があることがわかりました。

真シエルは将来爵位を継ぎすべてを手に入れられるにも関わらず、坊ちゃんと離れ離れになる未来に不満を感じているようでした。

将来像に関して双子が話し出した途端、今まで体の弱い坊ちゃんをリードしてきた真シエルが急に駄々っ子のようになりました。

 

私はこの描写は実は坊ちゃんの方が兄であることの暗喩なのではないかと考えています。

 

そうだとすればたとえ坊ちゃんが社交性等で真シエルに劣っていたとしても、考え方や未来のビジョンが真シエルよりもしっかりしていることが納得がいきます。

今回のメインテーマである真シエルの本心を紐解く上で、重要な過去の回想が二箇所あります。

 

それは

・密室殺人事件編

・特典漫画「その執事、看病」

です。

 

まず密室殺人事件編から述べていきます。

最新話の132話までで、真シエルと坊ちゃんは常に一緒でした。またお互いが一緒に入れない時真シエルはとても不満そうな様子でした。

 

 2人の部屋は一緒で、真シエルはボート遊びの前夜も坊ちゃんの看病をしていました。

 

★坊ちゃんの物真似をする真シエル

★じいやの物真似 

 

この前提を踏まえ密室殺人事件編を振り返ってみると違和感を感じるシーンがあります。

 

それが表題にもなったこちら。

坊ちゃんが雷に怯え両親の寝室を尋ねると言うシーンです。

 

★先生と話す坊ちゃん

 

★両親を尋ねる坊ちゃん

 

このとき、真シエルはどこにいたのでしょうか?

同じ寝室には新シエルがいたはずです。

雷が怖いだけだったらなぜ坊ちゃんはなぜ真シエルを頼らなかったのでしょうか?

ヴィンセントとレイチェル、そして坊ちゃんの寝ている位置から、真シエルもこの場にいた、とはあまり考えられないような気がします。

 

あれだけ仲の良かった双子です。

たとえ雷を怖がったのが坊ちゃんだけだったとしても、真シエルと別行動をするでしょうか?(それとも真シエルはスヤスヤ眠っていていたため起こさなかったとか…?いやいやそれは流石に)

 

この嵐の夜、双子の間で何があったのでしょうか?

おそらくこの夜については近いうちに回想として具体的に語られる可能性があると考えています。もしかしたら鍵となる日かもしれませんね。

 

その執事、看病

さて、次は特典漫画についてです。

特典漫画については、Twitterにてフォロワーのゆみ様に画像等ご協力を頂きました!

ありがとうございます!

 

132話を踏まえた結果、この特典漫画の中でヴィンセント、ディーデリヒと共に料理を作っている子供が真シエルであることが確定しました。

 

そしてこの漫画の中でヴィンセントが真シエルにウェストン校内での「寮弟」について説明するシーンがあります。

 

ヴィンセント「寮弟とは校内限定の兄弟関係のようなものかな。お前もいつかウェストン校に入学したらできるさ。」

 

こう言うヴィンセントに対し真シエルはこう答えます。

 

真シエル「いらない。偽物なんかいらないよ。」

 

 

★いらないと宣言するシエル

 

★冷たさの見えるヴィンセント

 

ちょっと話がずれますが、ここで真シエルのこの言葉を聞き、「…そう」とだけ言って話を深く聞かないヴィンセントって親として冷たくありませんか?

本当に自分の子供に興味があるのかなあ…。自分の子供を愛しているのでしょうか…?

ヴィンセントについては、次回また詳しく考察します。

 

利己的なシエル

さてさて脱線しました。話を戻しまして。

この真シエルの発言はキーワードであると感じます。

 

「偽物の兄弟関係(寮弟)なんかいらない」

 

この言葉は裏を返せば

「本物しかいらない。本物(坊ちゃん)が欲しい。」

を意味するのではないでしょうか。

 

真シエルの坊ちゃんに対する普通ではない執着を感じます。

少なくとも真シエルは坊ちゃんのことが大好きだったようです。

しかし、この愛情は歪んでいます。

理由としては昨日の考察で言及した、真シエルが坊ちゃんの自立を望んでいないという点です。

 

真シエルは坊ちゃんのおもちゃ屋になりたいと言う夢を喜びません。

夢を語る坊ちゃんに対し、「なんで僕を1人にするの?」とそればかりを繰り返します。

 

これはとても利己的です。

生き返って目の前に現れた真シエルを見る坊ちゃんの様子を見る限り、坊ちゃんは現在真シエルを恐れています。

坊ちゃんが怯えている理由は、今現在自分がついている嘘がばれるということのほかに、何か理由があったのかもしれません。

しかし、坊ちゃんは悪魔召喚儀式の黒ミサにおいて真シエルに対し、

 

「ああそうか、僕には君がいた。」

「連れて行かないで!」

「僕なんかより…(緑の魔女編)」

 

と発言しています。

このことから悪魔召喚儀式の最中は、双子の親愛関係は切れていなかったことがわかります。

 

しかしそこから坊ちゃんはトントン拍子にシエルの魂をセバスチャンに売り渡し、悪魔と契約しシエルと成り代わることになるわけですが

坊ちゃんは「何故そんなことを」したのでしょうか…?

何故悪魔に「家族を生き返らせて」と望まなかったのか…

 

その理由に、もしかしたらヴィンセントの影や、真シエルの歪んだ愛情が関わってくるのかもしれません。

 

 

今日はここまで…!

次回はヴィンセントの本心について考察していきます。

(追記:ヴィンセントの本心についてはこちら) 

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餅月