こんにちは!餅月です
今日は葬儀屋(アンダーテイカー)とヴィンセントの関係性について考察していきたいと思います
- ヴィンセントが生前時の二人の関係性
- 葬儀屋とヴィンセントは一言も会話を交わしているシーンが描かれたことが無い
- 葬儀屋とヴィンセントが同時に描かれないのは枢先生による意図的なものである可能性が高い
- ヴィンセントは葬儀屋の執着心を知っていたのか?
- 問題提起:何故ここまで意図的に二人は会わせてもらえないのか
- まとめ
今までも当ブログでは
葬儀屋とヴィンセントの関係性について考察をしてきました。
※上記の記事は葬儀屋の本名である可能性のある名前に言及しています。ご注意ください
上記の記事を簡潔に表すと、
葬儀屋は、ヴィンセント・ファントムハイブの実の父であり、シエルたち双子の祖父である可能性があります。
葬儀屋がファントムハイヴ家に異常なまでに執着しているのは既に本誌で描かれていますが、
それがどうやら
クローディアの血筋を守る意味があるのではないかということには依然言及させて頂きました。
実際、
同じファントムハイヴであるにも関わらず
ヴィンセントと双子に比べ、ヴィンセントの妻であり同じファントムハイヴであるはずのレイチェルに対する執着の無さは以前言及しました。
ヴィンセント、双子
レイチェル
彼らの間に差があるとしたら、
先代であるクローディア・ファントムハイヴの血を受け継いでいるかどうかです。
そしてクローディアは葬儀屋が宝物と称する遺髪入れの中にその名前を連ねています。
葬儀屋にとってこのクローディアという女性が何か大きな存在であったことはほぼ間違いありません。
(当ブログでは恋仲だったのではないかと考えています。)
彼女が残した血族の中でも、特にヴィンセントへの思い入れは葬儀屋にとって人一倍だったようです。
緑の魔女編では、
ヴィンセントの写真を見て葬儀屋が涙を流すシーンがありました。
今回は、葬儀屋の正体についての考察で検討した根拠の他に、
ヴィンセントと葬儀屋に対する原作の描き方から見える彼らの関係性を考察していきたいと思います。
ヴィンセントが生前時の二人の関係性
ヴィンセントが生前時の二人の関係性は
情報屋と悪の貴族であり、現在の坊ちゃんと葬儀屋との関係性とほとんど差はありませんでした。
また、葬儀屋はヴィンセントに情報屋として近づきましたが、その時期についても葬儀屋とヴィンセントの本来の関係性を隠すための葬儀屋が行ったトリックがある可能性があります。
これについてはまた長くなるので追記で後日ここに記事を張らせて頂きますね。
↓
近日公開:【考察】ヴィンセントに葬儀屋よりも先に知り合ったのはディーデリヒだというクラウスの発言はミスリードである可能性
葬儀屋とヴィンセントは一言も会話を交わしているシーンが描かれたことが無い
また葬儀屋とヴィンセントの関係性には特筆すべき大きな特徴があります。
それは、
二人が直接会話をしたシーン、顔を合わせたシーンが今まで一度も描かれたことが無いということです。
これは非常に重要であり、同時に意図的な伏線である可能性があります。
葬儀屋が涙を流すほど拘るヴィンセントという人物。
そのヴィンセントと葬儀屋がどのような会話をしていたのかがただの一度も描かれていないのは非常に興味深いです。
例外:一度だけ同じコマの中に描かれた二人
先に例外として、
生前のヴィンセントと葬儀屋が同じコマの中にいるシーンをあげておきます。
それがケルヴィン男爵の回想の中にあったこのシーンです。
この一コマ以外、
原作の漫画の中でヴィンセントと葬儀屋が同じコマに描かれたことはなく、また当然会話もしたことがありません。
ちなみにこの二人は悪魔6としてのメンバーとしてたまにポスターで肩を並べることがありますが、それはカウントしません。
強いて言えばこの悪魔6メンバーでの番外編漫画の扉絵でしょうか…
ここでは葬儀屋とヴィンセントは距離が大変近く、
またどちらかというと葬儀屋が一方的にヴィンセントに寄り添い、ヴィンセントは涼しい顔をしているように見えます。
番外編漫画でさえ徹底的に会わせてもらえない二人
私が黒執事を読んでいて、
二人を引き合わせないことに明らかな意図を感じると強く思ったのは、黒執事の番外編漫画「その悪魔6、無礼講」を読んだ際です。
この漫画は、ドルイットが主催するパーティーに、キャラクター人気投票ランキングで上位6人(通称悪魔6(シックス))に選ばれたのキャラクター(セバスチャン、シエル、葬儀屋、グレル、ヴィンセント、グレイ)が参加し無礼講にどんちゃん騒ぎをするというものでした。
この漫画では
フィニがものすごいマッチョになったり、スネークの蛇達が合体して巨大化するなど文字通り何でもありの漫画でした。
しかしその中でもヴィンセントは遺影としての参加です。
最後まで参加しないのならまだわかるのですが、葬儀屋の「キャラクター人気投票第三位」のロゼットを受け、ヴィンセントはつかの間の間だけ人間として復活します。
しかしその復活した姿で葬儀屋と相まみえ言葉を交わすことは遂に無く、最後は葬儀屋から受けた三位のロゼットを外し笑顔で読者に手を振り消えてしまいます。
わざわざ葬儀屋が遺影を置いた椅子と同じ椅子に当たり前のようにヴィンセントは座っています。
しかし葬儀屋がその姿を見ることはできませんでした。
死者さえ蘇る何でもありの無礼講の場で、しかも実際にヴィンセントは復活しました。(司会的な立場だったので誰とも顔は合わせていないようですが…)
わざわざ同じ場で生き返ったにも変わらず、それでもこの二人を引き合わせる描写を枢先生が描かなかったことには何か明白な意図があるような気がしてなりません。
葬儀屋とヴィンセントが同時に描かれないのは枢先生による意図的なものである可能性が高い
葬儀屋はヴィンセントに会いたがっている
葬儀屋とヴィンセントの関係性ですが、
死別しているからかもしれませんが
どちらかというとその思いのベクトルは、両者から同じくらいというよりは葬儀屋からの一方的な片思いが強いように感じています。
まず何よりも、
葬儀屋はすでに死んでしまったヴィンセントにとても会いたがっています。
それは番外編漫画で、自身が得た第三位のロゼット(順位が上がるほど強大な力を持つという設定)をヴィンセントの遺影につける行動からも分かります。
読者から得た称号を投げうってでも、葬儀屋にとってヴィンセントはあわよくば復活してほしい人物なようです。
とてもけなげに見えるのは葬儀屋ファンとしての色眼鏡でしょうか…(;O;)
ヴィンセントは葬儀屋の執着心を知っていたのか?
ヴィンセントはここまで葬儀屋が自分のことを思っていたことを知っていたのでしょうか?
それは今の段階では考察として拾える要因があまりにも少ないためまだ確定は出来ません。
ですが、私はその事実が分かるのは
ヴィンセントが「何かあったらよろしく頼むよ」とディーデリヒに言った日に大きくかかわってくるのではないかと考えています。
この日、葬儀屋もファントムハイヴ邸に呼ばれていました。
※この会話の直後に、屋敷内で坊ちゃんが葬儀屋にぶつかります
この日葬儀屋が何故呼ばれていたのか?
恐らくヴィンセントは、ディーデリヒ同様葬儀屋を信頼のおける仲間として、ディーデリヒに託したように「何かあったらよろしく頼む」と同じことを葬儀屋に頼んでいた可能性があります。
この日の二人の会話は後に回想として描かれる日が来るのではないかなと感じています。
その時の会話の中で、ヴィンセントが葬儀屋との関係性に気づいていたか、それとも葬儀屋からの思いに気づいていたかなどが読み取れる可能性があります。
この日の考察については詳しくは下記記事にまとめてあります。
問題提起:何故ここまで意図的に二人は会わせてもらえないのか
何故ここまでヴィンセントと葬儀屋は会わせてもらえないのでしょうか?
それはやはり
二人の関係性が特別なものだからであると考えることが出来ます。
その特別な関係性にヴィンセントが気付いていたかはまだ確定は出来ませんが、葬儀屋がいかにそれを隠蔽しようとしても、ヴィンセントはとても切れ者なので気づいていたかもしれませんね。
また、これは根拠がない悪魔で予想なのですが、
葬儀屋とヴィンセントの会話シーンを出してしまうと、
葬儀屋の態度があまりにも露骨すぎて読者にバレてしまうから、あえて枢先生が隠している可能性もあるかなと感じました。
遺影を見ただけで、今まで笑っていたにもかかわらず突然泣き出してしまうほどなので…
ヴィンセントという人物が、葬儀屋の琴線に触れる存在であることは間違いがなさそうです。
まとめ
今回はヴィンセントと葬儀屋の関係性について考察してみました。
いやはや…ここまで考察してきましたが、
これらが全て枢先生のミスリードである可能性もあります。
もし葬儀屋とヴィンセントに何の血縁関係も無かったら…葬儀屋がセドリックさんじゃなかったら…なんて、一週回って最近悶々としている今日この頃です。
もし葬儀屋=セドリックさんじゃなかったら、
私は毎年モブおじさんの命日を死神誕生日記念日(仮)として全力でお祝いしているというただの不謹慎な奴になってしまう……
その時はセドリックさんに土下座します
ヴィンセントと葬儀屋が同時に描かれるときは確実に何かある時だと、それだけは確信しています。
さてどうなることやら…
これからも原作の展開を楽しみに待ちたいと思います!
餅月