こんにちは、餅月です
遂に!!!!!葬儀屋が!!!!
回想シーンとしてですが、出てきましたね!!!
しかもまさかのパシり
「はいにっこり笑ってー」
と言われて、フレームに入っていないのににっこり笑ってるパシられテイカーに禿げ萌えましたありがとうございます!!!!(大声
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さてさて
今回の考察は少し難しかったです。改めまして今回の131話を踏まえ気になった点を考察していきます。
Gファンタジー131話あらすじ
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今回は全てが坊ちゃんによる回想回でした。
幼い頃の真シエルと坊ちゃんの生活。
「ああ、!あのシーンは真シエルで、このシーンは坊ちゃんだったのか…!」
という読者に向けた答え合わせのような回でした。
真シエルは体の弱い坊ちゃんを気遣い、とても親切に対応しています。
描かれているのは幸せな家族の形。
「あの日まではーーーーーー」
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その不吉な言葉で131話は終了しています。
恐らく次巻では、ファントムハイヴ家での坊ちゃんの幸せが「あの日」どのようにして崩れたかが具体的に描かれるのではないかと思います。
さて、
今回はこの「あの日」とは具体的に「どの日」なのかについて考察していきたいと思います。
「あの日」が指すのはいつか
「あの日」については二つ候補が挙げられます。
あの日とは
説1「ファントムハイヴ家襲撃の日」
説2「別日」
私は「あの日」は襲撃事件とは別日ではないかと考えています
理由としては家族関係があまりにも円満過ぎるからです。
襲撃のあの日、タナカは犯人を攻撃しませんでした。また生還後も対面した犯人の正体についても黙秘(擁護?)していることから私は犯人、もしくは共犯的な立場にいた人物がファントムハイヴ家の身内の中にいると考えています。
しかしそう考えると冒頭にあげたように今描かれているファントムハイヴ家はあまりにも円満。誰にも犯行の動機がないのです。
なので、このままいきなり「あの日」としてファントムハイヴ家襲撃事件の日まで飛ぶのは若干不自然なように私は感じました。
(※犯人が完全部外者でしたらその可能性もありますが…)
また以前「坊ちゃん真犯人説」でも考察したように、今のままでは何故ぼっちゃんがシエルにすり替わったのかの原因が明らかになっていません。(もし家督だけが目的だとしたら、わざわざシエルを名乗らなくても生き残りである坊ちゃんに家督がいったため。坊ちゃんが嘘をつく理由がない)
その点については真シエルも坊ちゃんに対し
「何故そのような嘘を?怒らないから言ってごらん(多分真シエルは理由を知っていてわざと聞いている)」と言っています。
↓詳しくは過去記事を。
双子のどちらが兄なのかについてもいまだに疑問が残っています。
上の過去記事からも分かる通り、
双子のうち最初に生まれた兄の産声が小さく、弟の方が声が大きいです。
追記:2018年2月21日 カエサル様より 当時、双子は、先に出てきた方が弟(後に出てくるということはつまり長く母親の胎内にいたので、兄となる)と聞いたので、シエルが兄で坊ちゃんが弟というのは間違いではないかと思います。 ご助言ありがとうございます!^ ^!
このことから、ぼっちゃんが本当は兄だったにも関わらず、体調面や社交性、そして双子であったという都合の良さからヴィンセント達が真シエルの方を兄として育てた可能性があります。
枢先生のミスリードの可能性?
131話におけるぼっちゃんの「シエルの方が僕よりお兄ちゃん」発言について
しかしこの考察については「おや?」と思う方がいらっしゃるのではないでしょうか。その理由としましては、坊ちゃんは今回発売された131話の中で「シエルの方が僕よりお兄ちゃん」と発言しているからです。★抱っこシエル
しかしこれは枢先生のミスリードの可能性があると私は考えました。
ここで鍵となるワードこそ、「あの日」です。
理由としては坊ちゃんが「シエルの方が僕よりお兄ちゃん」と言ったのは、今回の物語が締めくくられる「あの日」より過去の時点での話であるからです。
つまりこれは、
「シエルの方が僕よりお兄ちゃんだと思っていた。…あの日までは。」
という可能性があります。
となると、坊ちゃんが言う具体的な「あの日」について。私は以下のように考察しました。
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「あの日」とは
・「あの日」とはファントムハイヴ家襲撃の日ではなく、坊ちゃんが自分の方が実は兄だったと言う事実を何らかの形で知った日ではないか
・つまり嘘偽りなく幸せだと思っていた家族が、実は自分を騙し、弟であるシエルに家督を譲ろうとしていたことに気づいてしまった日
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坊ちゃんは131話内で、ディーデリヒから「次男は爵位も領地ももらえない」ことを既に聞いています。
そして坊ちゃん体調面や社交性で真シエルより自分が劣ることを自覚し、羨ましく思っています。
となるとこの事実は、坊ちゃんが聞いたら信用していた両親を憎み、弟である真シエルを略奪者として感じてしまうきっかけにすらなるのかもしれません。
当時のイギリスの爵位問題、また次男の処遇についてはこちら。
我々の想像以上に長男と次男との差は大きかったようです。↓
そしてさらにもう一つ。
ここはまだ考察の余地がありそうですが、シエルが坊ちゃんに対して本当に看病をしていたのかについても疑問が残ります。
坊ちゃんは真シエルに入れてもらったホットミルクを飲んだ後に病気が悪化しています。このことから、もしかすると真シエルは既に実は坊ちゃんが兄であることに気づいていた可能性もあると考えました。そして看病をするふりをして、何かを食べ物に混ぜ体を弱らせようとしていた可能性があります。(他にも食事を持ってきたシーンがあることから)
また真シエルは過去の描写を見るとぼっちゃんに対しとても優しく接し看病までしており、一見本当に優しい子(味方)のような印象を受けます。
しかしここで思い出してみてください。
★上のキャンディを示唆する落書きシーンから、今の真シエルには坊ちゃんに対し明らかな敵意を感じます。(殺意があるかは別として、いじめのような陰湿なものは確実にあります。)
敵意がなければ、こんな乱暴で攻撃的なメッセージは残しませんよね。
ひょっとしたら自分の本当は偽りである「兄」の立場を確固たるものとするために、「保険として一応」坊ちゃんを弱らせよう、もしくは殺そうとしていたのかも…?正直酷すぎてあまり考えたくありません。
襲撃犯は複数人いるという事実
しかしここで一つ立ち止まって考えておきたい点が出てきます。
それはいくら仮にこれらの動機があったとして、たとえ坊ちゃんが本当に襲撃に加害者側として関わっていたとしても、子供の坊ちゃん(もしくはシエル)一人で使用人を含めた家族全員の殺害は難しいということです。
今回の考察でわかった通りヴィンセントが当主時代のファントムハイヴ家には普通の使用人が沢山いました。★使用人
今の坊ちゃんはなるべく少人数精鋭にし、使用人といえど周りに人を起きません。…まるであの中から(身内)の襲撃を防ぐかのように。
ちなみにそれを匂わすセリフは密室殺人事件編の中にあります。★
…これも意味深ですね。
そしてファントムハイヴ家襲撃の犯人は複数犯であるという事実です。
襲撃事件の際、田中は犯人と対峙し後ろから刺されました。そしてその犯人を坊ちゃんが見る前に坊ちゃんは後ろから別の人物に目隠しをされています。
以上のことと当時のファントムハイヴ家の使用人(殺された被害者)の多さから、犯人は最低二人は確実にいることがわかります。
この場面で重要なのは、この逃げまわっている双子の片割れがシエルなのか坊ちゃんなのかという点です。
この点は正直まだ確信が持てません。そしてここがわからないと真犯人がシエルなのか坊ちゃんなのかという謎が解けないという・・・
結論から言いますと、散々坊ちゃん真犯人説を唱えてきましたが
私は今の所双子のどちらかが完全な黒ということはないのではないかと感じました。
逆にいえば、どちらもグレー。
さらに言うならば両親もグレー。
ファントムハイヴ家襲撃事件は、全員にある程度の同情が沸くような醜い利己心が少しずつもつれ合い起こった悲劇であり、身内の中には完全な悪人はいない(逆にいえば全員が悪い)のではないかと考えました。
では何故その矛先が本末転倒とも言える「家族全滅」に向いてしまったのか。
ここに私は「ファントムハイヴ家以外の人間」の影を感じました。
これはあくまで予想ですが、坊ちゃんが生き残る場合で襲撃事件について仮説を考えてみたいと思います。
襲撃事件について仮説
「ある日」、坊ちゃんが本当は双子の兄であるという事(またもしくはシエルが坊ちゃんを弱らせようとしていること)を悪意を持って伝えた第三人物がいる可能性があると考えました。
「伯爵家を継げる立場にしてあげる」
「君の周りの家族はみんな嘘つきだ。私は君の味方だよ。」
などなど、ことば巧みな犯人に促されショックを受けた坊ちゃんは詳細をうまくはぐらかされたままその言葉に頷いてしまったのではないでしょうか。
そして犯人はファントムハイヴ家襲撃を実行する…
まさか「自分が伯爵を継げる兄の立場に戻ること」が「家族全員を手にかける」事だったとは思わなかった坊ちゃんは実行犯の襲撃にパニックとなり、屋敷内を逃げ回っていたのではないでしょうか?
※ただこれですと、田中が実行犯を攻撃しなかった理由が説明できません…
そしてその後すぐに爵位を継ぐのではなく、坊ちゃんは犯人によって黒ミサに売り渡されます。
ここで思い起こすのは密室殺人事件編です。
密室殺人事件編は女王からのテストだった
密室殺人事件編は女王から坊ちゃんに対するの適正テストでした。
この事実から、私はこのファントムハイヴ家実行犯の予想と、犯人にとってファントムハイヴ家襲撃事件は二つの動機があったのではないかと考えました。
犯人の襲撃事件の二つの動機
一つは先代ヴィンセントへの番犬としての適性テスト
二つ目は真シエルと坊ちゃんへの番犬としての適性テストです。
この考えであれば連続殺人事件編が伏線として回収することが出来ます。
一つ目の目的であったヴィンセントへの適性テストですが「先代はゲームに負けた」と坊ちゃんが言っています。ヴィンセントはこの襲撃事件で亡くなりました。
そして最後、坊ちゃんはシエルを捨て、自分が生きる事で犯人のテストを逃れ、自身の地位も手に入れます。
もし第三者の犯人とシエルがある程度話し合えている立場であったとしたら、黒ミサ会場でもひょっとしたら坊ちゃんはこれらのことを理解出来たかもしれません。
またもしこの事実を真シエルが知らなかったら、それだけで情報不足で真シエルはもしかしたら不利だっだのかもしれません。
坊ちゃんが異様に真シエルの復活を怯える理由。
それはあくまで自分が兄であるが、親の手によりシエルが兄として正当な後継者とされてしまった今、自身が次男としての立場に戻ってしまう可能性があるから。
なによりそれを防ぐ為、たとえ殺意がなく第三者にそそのかされる形であったとしても結果的にシエルを含め家族全員が亡くなる原因を自分自身の「決定」により生み出してしまったから、ではないでしょうか。
今まで考察する上で、
たとえ坊ちゃんが襲撃に関わっていたとしても、坊ちゃんが主犯であるという形に違和感を感じていました。
そして真シエルのあのつかみ所のなさ…漂う悪意…。これら全てを踏まえ、大変複雑となってしまいましたが私は「全員がグレーなのではないか」という考察をしてみました。
あくまで素人考察としてお楽しみいただければ幸いです。
いい意味で原作が私の考察を裏切り、想像以上のさらに深い物語であることを期待します(でないと救いようがない・・・)
お付き合い頂きありがとうございました!
餅月