こんにちは。最近my卒塔婆を塗り始めた餅月です
さてさて、いよいよBook of AtranticのDVDが発売されましたね!!
早速ですがこの中で興味深いシーンを見つけたので考察していきたいと思います。
Book of the Atranticオリジナル走馬灯シーン
問題のシーンは、葬儀屋がどのようにビザールドールを作ったか説明しているシーンです。★boaレコード2
この葬儀屋が編集したレコードの持ち主は
「自殺者」である可能性が高いです。
ENDと表示される直前のコマで、右上の山の見切れ位置がほぼ変わっていないにもかかわらず背を向けた女性の肩の位置が下がっているのでこの女性は海の飛び込んだものだと考えられます。
ちなみにこのシーン、原作では走馬燈劇場は白紙の為アニメ完全オリジナルの演出です。
ちなみにこの劇場版のレコードは第三者目線のようにも見えることから
「海を背にした女性の物なのか」
「その女性を見ている別人物の物なのか」
迷いましたが、おそらく海を背にしている女性本人のレコードではないかと考察します。理由は葬儀屋が復活させた女性ビザールドールがこの女性と同じ長い金髪であること。そして直前の男女のレコ―ドの中で、同じく本人が第三者目線から映っている記憶があったからです。★劇場版走馬灯劇場
自殺者=未来の死神
死神派遣協会の死神は一種の洗脳状態の可能性がある
自殺者。
それは黒執事の世界の
中では死後死神となるはずの存在です。
その人物の記憶をつなぎ、ENDマークが永遠に訪れないようにした葬儀屋の意図とは。
以前考察したように、葬儀屋は「終わりの続きを見たいだけ」と言っていますが、「終わりの続きを体現しているのは誰よりも葬儀屋本人なのです。
詳しくはこちら↓
ロナルド「死を歪ませるなんてありえ無さすぎ」
グレル「死は絶対のルール」
これらは実は死神派遣協会への盛大なブーメランとなっています。彼らもある意味死神派遣協会によって「死を歪ませられ」今ここに存在するのですから・・・。
もしかしたら、死神派遣協会に勤務する死神たちは一種の洗脳状態にあるのかもしれません。
葬儀屋がやっている死者蘇生は、死神派遣協会の模倣とも反逆とも取れます。
死神派遣協会からしてみれば葬儀屋が自分たちと同じ死者蘇生の能力を持つことは第二勢力が生まれてしまうことに変わりありません。
死神派遣協会と葬儀屋。
果たして本当に魂を弄んでいるのは一体どちらなのでしょうか。
それとも両者ともが弄んでいるのでしょうか?
葬儀屋は死体と魂を弄び、悪戯にビザールドールとしてよみがえらせているイメージが強いですが、「死を歪ませること」について語る現役死神のグレルとロナルドを見つめる目は、どこか憂いを帯びているようにも見えます。
葬儀屋はもしかしたら「自殺した人間」を「ビザールドール」にすることで死神派遣協会に死後死神としてとらわれる未来から彼女を救ったのかもしれません。
・・いうなれば自分のようにならないように。
自殺した人間全員が死神となるのか、それともその中からさらに選別があるのかはまだ定かではありません。
しかし私は、葬儀屋がただ単純に魂を弄んでるだけのようにはどうも思えないのです。
彼が本当に考えていることは何なのでしょうか。
まだまだ謎は深そうです。
餅月