こんにちは!餅月です。
今日は、ヴィクトリア女王の「バタフライエフェクト」について考察していきます!
現在『黒執事』の物語の中心となっているのが、セバスチャンと坊っちゃんが潜入しているザ・ネクタルスプリングスホテルです。
そんな超重要ホテルに、ヴィクトリア女王は「偶然」やってきたと語りました。
しかし――
この訪問は本当に「偶然」だったのでしょうか?
実はこの出来事には、黒執事11巻の時点から張られていた可能性のある伏線が存在します。
そしてその鍵となるのが、
セバスチャンが語った「世界を変える蝶の羽ばたき」、
すなわちバタフライエフェクトです。
今回はこの伏線をもとに、
・ヴィクトリア女王は本当に未来を見ているのか
・ブライトン訪問は偶然ではなかったのか
この可能性について考察していきたいと思います。
今回の記事は、下記記事からの抜粋です。
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ヴィクトリア女王降臨
物語が渦巻くザ・ネクタルスプリングスホテル。
そんな渦中に、ヴィクトリア女王は堂々と降臨しました。
確かに、この「青の復讐編南の章」が始まってからは、ブライトンに長く足を運んでいなかったヴィクトリア女王の様子が何度も丁寧に描かれていました。
今思えばこれらの描写は全て、「ヴィクトリア女王がこの場に来るはずがない」と私達読者に思わせるためのミスリードであり伏線だったのですね!なんと鮮やか…!!
さて、どうやらヴィクトリア女王は、本来ワイト島へ向かう途中だったようです。
つまりブライトンに立ち寄る予定はなく、この訪問はあくまで「偶然」だったと語られています。

本来は来る予定が無かったブライトンに足を運んだヴィクトリア女王。
彼女は本当に「偶然」、この重要な局面に居合わせたのでしょうか?
坊ちゃん「ありえない」
こちらのヴィクトリア女王の発言を、坊ちゃんは強い言葉で「ありえない」と否定しています。

坊ちゃんの言及通り、この突然の訪問は偶然ではない可能性がとても高いと考えられます。
そしてヴィクトリア女王がこのブライトンの地にたどり着けたのは、彼女がバタフライエフェクトを見ることができることと関係している可能性があるのです。
具体的に説明していきます。
ヴィクトリア女王とバタフライエフェクト
まずはバタフライエフェクトについて説明していきます。
バタフライ効果(バタフライこうか、英: butterfly effect)は、力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象。(略)気象学者のエドワード・ローレンツによる、「蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも遠くの場所の気象に影響を与えるか?」という問い掛けと、もしそれが正しければ、観測誤差を無くすことができない限り、正確な長期予測は根本的に困難になる、という数値予報の研究から出てきた提言に由来する
実は黒執事の中でバタフライエフェクトの伏線が張られたのは遥か昔。
黒執事11巻まで遡ります。
時は密室殺人事件編です。
セバスチャンはこの章の中でヴィクトリア女王について、「世界を変える蝶の羽ばたき(バタフライエフェクト)」が何故か見えるのでしょうと語っていました。

つまりヴィクトリア女王は、
「小さな出来事が未来に与える影響」、いわば「バタフライエフェクト」を見通している可能性があるのです。
黒執事における「蝶」の意味
ここで少し視点を変えて、「蝶」というモチーフについても考えてみたいと思います。
実は蝶は、西洋では魂の象徴として使われることが多いのです。
これは非常に興味深いです。
世界各地にチョウが人の死や霊に関連する観念が見られる。キリスト教ではチョウは復活の象徴とされ、ギリシャではチョウは魂や不死の象徴とされる。ビルマ語に至っては〈チョウ〉を表す語 လိပ်ပြာ /leʲʔpjà/(レイッピャー)がそのまま〈魂〉という意味で用いられる場合もある。
日本でも栃木県宇都宮市で、盆時期の黒いチョウには仏が乗っているといい、千葉県でも夜のチョウを仏の使いという。
蝶は変化する生き物=未来が変わる事の象徴でもあるそうです。
黒執事では魂、死、生、蘇生が非常に重要なテーマとなっています。
特に葬儀屋の計画は「死者蘇生」です。
葬儀屋の死者蘇生計画は、ある意味「魂の未来を変えている」とも言えるでしょう。
一つの魂 、一つの死。
それらの小さな出来事がやがて世界を大きく変えていく、という構図が成り立っている事が分かります。
もしヴィクトリア女王が本当に「世界を変える蝶の羽ばたき」を見ているのだとしたら、
彼女は単に未来を予測しているのではなく、
未来の分岐
=魂の動き
=死者蘇生の影響
といった世界の変化そのものを読み取っている可能性すらあるのかもしれません。
もし蝶が「魂」や「変化」の象徴としても使われているのだとしたら、バタフライエフェクトという概念は単なる理論ではなく、黒執事という物語そのもののテーマに近い意味を持っている可能性もあるのかもしれません。
セバスチャン(悪魔)と蝶(魂)
ここでもう少し踏み込んだ考察を挟みたいと思います。
興味深いのが、原作内でこの「蝶」という表現を口にしたのがセバスチャンであるという点です。
黒執事の世界でセバスチャンは悪魔であり、魂を食べる存在です。
先ほど触れたように、西洋では蝶=魂の象徴とされることがあります。
そう考えるとこの発言は単なるバタフライエフェクトという意味のみならず、悪魔が「蝶(魂)」を思わせる比喩を使っているとも読めるのです。
もちろん、ここからすぐに「ヴィクトリア女王が魂そのものを見ている」とまでは言えません。
しかし少なくともセバスチャンは、ヴィクトリア女王を未来の変化や世界の流れを見通す存在として捉えているように見えます。
・セバスチャン=蝶(魂)を食べる存在
・葬儀屋=蝶(魂)を取り戻す存在
・ヴィクトリア女王=蝶が示す“未来の変化”を読む存在
もしかすると枢先生は、このような三者それぞれの立場の違いを「蝶」というモチーフに重ねて描いているのかもしれません。
バタフライエフェクトが見える理由
さて、話を蝶からバタフライエフェクトに戻します。
当ブログでは2019年より、バタフライエフェクトは、ヴィクトリア女王を語る上で非常に重要であると度々言及してきました。
何故ヴィクトリア女王はバタフライエフェクトが見えるのでしょうか?
もちろん、それが女王としての資質によるものである可能性も考えられます。
しかし私はもう一つ、別の可能性を感じました。
それは、ヴィクトリア女王の背後に居る“人外の存在”が助言をしているのではないかという点です。
バタフライエフェクトと人外の関係
黒執事本誌では第222話でヴィクトリア女王から「天使」という言葉が語られました。
この発言を始め、複数の伏線を踏まえると女王の背後には何らかの人外が関わっている可能性も浮上してくるのです。
例えばその一つとして考えられるのが、死神派遣協会とヴィクトリア女王の関係です。
この点については以前の記事で詳しく考察しています。
死神とヴィクトリア女王の関係性についての考察はこちら▼
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もし仮にそのような存在が彼女の近くにいたとすれば、ヴィクトリア女王が未来を見通すような行動を取っていたとしても不思議ではありません。
実はこの「ヴィクトリア女王と人外の関係」については、黒執事の物語の根幹に関わる可能性があるため、かなり長い考察になります。
そのため、この点についてはまた改めて個別記事化させて頂きますね。
ヴィクトリア女王と人外の関係についての考察はこちら▼
Coming Soon...
なぜ「女王」なのか?
ここで一つ、非常に気になる点があります。
それはなぜ枢先生がこの「バタフライエフェクトを見る存在」としてヴィクトリア女王を描いたのかという点です。
もし未来の分岐を見るキャラクターを描くのであれば、葬儀屋やセバスチャンのような人外のキャラクターにその役割を与えることもできたはずです。
しかし作中でその役割を担っているのは、あくまで人間であるヴィクトリア女王です。
これは黒執事という物語の構造を考えると、非常に意味深に感じられます。
現在の黒執事の物語には、
魂を食らう悪魔(セバスチャン)
魂を取り戻そうとする死神(葬儀屋)
といった「魂」を巡る存在が登場しています。
悪魔、死神、人間。
この三つの立場の中で、ヴィクトリア女王だけは魂を直接扱う存在ではありません。
それにも関わらず、彼女は蝶が示す“未来の変化”を読み取り、判断し、行動しているように見えます。
そう考えるとヴィクトリア女王は、世界の未来の分岐点に立つ人間として描かれている可能性もあるのです。
ヴィクトリア女王はどこまで未来を見ているのか?
もしヴィクトリア女王が本当に「バタフライエフェクト」を見ているのだとしたら、もう一つ気になる点があります。
バタフライエフェクトとは、
「小さな出来事がやがて大きな未来の変化を生む」という現象です。
つまりそれは言い換えれば、未来に影響する“重要な出来事の芽”を見抜く力とも言えるのではないでしょうか。
もし女王がそのような視点で世界を見ているのだとしたら、 ある疑問が浮かび上がります。
現在黒執事の物語の中で大きく動いている出来事といえば、 やはり我らが葬儀屋、そして兄シエルの存在です。
葬儀屋が進めている蘇生計画。
これらは明らかにこの世界そのものに大きな影響を与える可能性を持つ出来事です。
もしヴィクトリア女王が本当に「未来に繋がる小さな出来事」を見抜くことができるのだとしたら、
葬儀屋の計画や兄シエルの復活、さらにはファントムハイヴ家を巡る一連の動きについても彼女はある程度把握している可能性が出てくるのではないでしょうか。
「止めない」女王
しかしここで、もう一つ気になる点があります。
それは「それでもヴィクトリア女王はこの状況を止めていない」ということです。
作中でヴィクトリア女王は、ビザールドールの存在について報告を受けた際、「そんなバケモノが味方になったらそっちの方が素敵」と語っています。

この発言から見えてくるのは、ヴィクトリア女王が単純な善悪ではなく、「それがイギリスと自分にとって有益かどうか」という基準で物事を判断している可能性です。
もしそうだとすれば、彼女は仮に兄シエルや葬儀屋の計画を把握していたとしても、あえて止めないという選択をする可能性も考えられるのです。
つまりヴィクトリア女王は、バタフライエフェクトによって生まれた「未来の分岐点」を確認するために、このブライトンの地に姿を現したのかもしれません。
もしこれが本当だとしたら、 少し怖い構図が浮かび上がってきます。
ヴィクトリア女王は単に「未来を見る女王」なのではなく、「未来を選び、導こうとしている存在」なのかもしれません。
まとめ
今回はヴィクトリア女王のバタフライエフェクトについて考察してみました。
黒執事11巻より温め続けられていたこの伏線。
長い年月を経て、
ついに第221話で動きが見え始めました。
まだまだ謎が深いヴィクトリア女王。
しかしこのヴィクトリア女王のバタフライエフェクトを見る力は、彼女が何らかの人外と関係していることを示す重要な伏線である可能性が高いように感じます。
もしそうだとすれば、ヴィクトリア女王がザ・ネクタルスプリングスホテルに現れたのは、やはり「偶然」ではなかったのかもしれません。
彼女はバタフライエフェクトによって生まれた「未来の分岐点」を確認するために、このブライトンの地に姿を現したのかもしれません。
もしヴィクトリア女王が本当に「世界を変える蝶の羽ばたき」を見ているとしたら、彼女は今、どんな未来を見据えているのでしょうか。
今後の展開にますます注目していきたいと思います。
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それではまた次の記事でお会いしましょう!
餅月