黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【黒執事考察ブログ】ヴィクトリア女王の「白」と「黒」 天使と死が象徴する色の意味|色から見る黒執事

こんにちは!餅月です。
今日は、『黒執事』の中で描かれる「白」と「黒」について考察していきます。

『黒執事』の物語において、「色」は非常に重要な要素として描かれています。

例えば作中では、登場人物や章がしばしば「色」で象徴的に表現されています。

・黒執事 → セバスチャン・ミカエリス
・赤執事 → グレル・サトクリフ
・黄執事 → アグニ
・白執事 → 女王の執事
・青→ファントムハイヴ家

このように、『黒執事』という作品は色による象徴表現が随所に見られる物語です。

その中でも今回は「白」と「黒」の対比について考察を深めていきたいと思います。

この「白」と「黒」という色について、
作中第222話でヴィクトリア女王の口から興味深い発言がなされました。

今回の記事は、下記記事からの抜粋です。
www.under-taker.com

「天使」

まずは「白」の象徴として描かれた「天使」について触れてみたいと思います。

ヴィクトリア女王
「彼は私の天使なの」
黒執事第222話「その執事、敬聴」より引用

上記は、亡き夫アルバート公に向けられたヴィクトリア女王の発言です。

天使。
このワードにぴくっと来たのは恐らく私だけではない筈です。

アニメ黒執事では実際に天使と関係があったヴィクトリア女王。
果たしてこれは比喩なのでしょうか?それとも…。

そしてここから、
作中では「白」=「天使」として描かれていくことになります。

ですがこちらを掘り下げるその前に、「天使」についてもう一つだけ言及させて頂きます。

「天使」と「ジョン・ブラウン」

このシーンでもう一つ注目したい点があります。

それはヴィクトリア女王が「天使」と発言した際、その言葉がアルバート公のパペットの他にジョン・ブラウンも向けられているように描かれている点です。

言葉だけをとらえれば、
ヴィクトリア女王が指しているのは最愛の夫アルバート公です。

しかしこの時ヴィクトリア女王はわざわざ後ろを振り向き、アルバート公パペットを持つジョン・ブラウンに語り掛けているように見えるのです。

アルバート公だけを指すのならパペットのみを描けばよかったはず。しかし漫画内ではパペットを持つジョン・ブラウンもカットされずに描かれました。

果たしてこれは偶然でしょうか…?

「天使」と「ジョン・ブラウン」:黒執事第222話「その執事、敬聴」より引用

といいますのも、当ブログでは以前から、
ジョン・ブラウンが人外である可能性について言及してきました。

詳しくはこちら▼
www.under-taker.com

・目を隠している事
・今までは天使や神の存在が原作内では描かれなかった

以上の点から、当ブログでは現時点ではジョン・ブラウンは死神の可能性が一番高いと考察してきました。

しかしアニメで天使が出てきた黒執事。
原作で出てくる可能性も否定できませんでした。

そこで放たれた今回のヴィクトリア女王のセリフ。意味深としか言いようがありません。

今回のヴィクトリア女王の発言で、
ジョン・ブラウン天使説も十分考えられると強く感じました。

さて、次はいよいよ「天使」の象徴である「白」について言及していきたいと思います。

のウェディングドレス

ヴィクトリア女王
「彼は私の天使なの。結婚式はそんな天使にふさわしい清楚な花嫁になりたくて純白のドレスを着た。」
黒執事第222話「その執事、敬聴」より引用

ここで、「白」と「天使」が繋がります。

ヴィクトリア女王が着用した
白のウェディングドレス。

現代ではウェディングドレスといえば白が一般的ですが、実はこの「白のウェディングドレス」を広めたのは、ヴィクトリア女王その人でした。

当時は、ウェディングドレスに「白」を選ぶことは非常に珍しいことだったと言われています。


「白」のウェディングドレス:黒執事第222話「その執事、敬聴」より引用

ヴィクトリア女王は、当時はウェディングドレスとしては使用されることが稀であった白をドレスの色に選んだ。(略)ヴィクトリア女王が白いウェディングドレスを着用したことが花嫁衣装に白を使う伝統の始まりとされているが、王族の中で初めて白いウェディングドレスを着たのがヴィクトリア女王という訳ではない。

引用源:ヴィクトリア女王のウェディングドレス - Wikipedia

「白」と言えば黒執事好きの方はピンと来るはず汚物で有名アッシュさん。
※アニメ黒執事にのみ登場したオリジナルキャラクターです。

ヴィクトリア女王の執事は彼を筆頭に、
全員純白の服をまとった「白執事」として描かれてきました。

そして今回、原作の中でも「白」という色が、ヴィクトリア女王にとって天使を象徴する清楚な色であることが明らかになりました。

ジョン・ブラウンがどのような存在なのかは、現時点ではまだ明らかになっていません。

しかし、これまでの彼の描写を見ている限り、彼が単なる人間ではない可能性は極めて高いと考えられます。

もしそうだとすれば、
この「白」という色の描かれ方そのものが、ヴィクトリア女王の背後に存在する“人外”を示唆する伏線なのかもしれません。

「白の契約」と「黒の契約」の対比

結婚式とは、本来「永遠の契約」を象徴する儀式です。

ヴィクトリア女王は、アルバート公との結婚を「天使のような存在との結びつき」として語りました。

一方で黒執事の物語では、坊ちゃんが悪魔と契約を結びます。

もしこの対比が意図されたものであるならば、女王の「白の契約」と坊っちゃんの「黒の契約」は、物語の中で対照的に描かれているのかもしれません。

それでは次にヴィクトリア女王にとっての「黒」について考察していきたいと思います。

漆黒のドレスは女王にとって「死」の象徴

ヴィクトリア女王と言えば、喪服をイメージする方も多いでしょう。

最愛の夫アルバートが亡くなって以降、ヴィクトリア女王が生涯喪に服したことはあまりにも有名です。

十八歳で即位し、最愛の夫アルバートとの間に四男五女の子宝に恵まれたヴィクトリアは幸せの絶頂にあった。転機が訪れたのは一八六一年暮れのこと。同い年の夫が、突然この世を去ったのである。四十二歳という若さであった。以後およそ四十年間にわたって生きながらえた女王は、終生、黒い喪服を身につけた。この絵は、女王が八十歳の長寿を迎えた最晩年のものであるが、世界最強の帝国を治める君主はやはり喪服を着ている。

引用源:<英国王室の舞台裏>(3)ヴィクトリア女王 夫死後40年喪服 欧州王室の母:東京新聞デジタル

・「白」のウェディングドレス
・「黒」の喪服

ヴィクトリア女王は、これらを広めた人物でもあるのです。
まさしく、
「白」と「黒」、どちらにもゆかりがある女王
と言えるでしょう。

さて、今回原作の中でもヴィクトリア女王は自らの喪服について触れました。

これらを紐解くと、ヴィクトリア女王にとって「黒」とは、死の象徴である事が分かります。

順番に考察していきましょう。

「黒(死)」を否定し「白(天使)」を望む女王

ヴィクトリア女王
「幸せな日々は真っ黒になって燃え尽きた。そして私はそんな彼にふさわしい貞淑な寡婦であるために漆黒のドレスを着た。」
黒執事第222話「その執事、敬聴」より引用

最愛の夫、アルバート公を亡くし喪服に身を包んだ女王。

ヴィクトリア女王にとって「黒」「死」を表している事が分かります。

しかし話はここで終わりませんでした。

ヴィクトリア女王は生涯自分が「黒」で生き続けることについて、本当にそれでいいのかと疑問を投げかけたのです。

ヴィクトリア女王
「私はこれからもずっと“黒“で生き続けるのかしら?あの日のように“白“を纏うことはないのかしら?」
黒執事第222話「その執事、敬聴」より引用

「黒」で生き続けることに疑問を感じる女王:黒執事第222話「その執事、敬聴」より引用

アルバート公を「まだ諦めきれない」と言った女王

ヴィクトリア女王は続けます。

ヴィクトリア女王
私はまだ諦めきれないの。面影でもいい。ただ愛しい人に会いたい…。
黒執事第222話「その執事、敬聴」より引用

遂に言っちゃったよ!!

いやーこれはまずいですよ!!
死者蘇生の力を肯定する“そっち側“になりかねない!

個人的には葬儀屋の「これ以上ファントムハイヴを失うのは」に次ぐくらいの衝撃でした。

緑の魔女編で、「動く死体が仲間になるならそっちの方が素敵」と言い放ったヴィクトリア女王。

薄々「そうかな~」とは感じていましたがやっぱり死者蘇生希望派だったか…!!

アルバート公をまだ諦めきれないというヴィクトリア女王。

これはヴィクトリア女王は蘇生をしてでもアルバート公と会いたいと思っている証拠ではないでしょうか。

もしそうだとすれば蘇生を研究している葬儀屋&兄シエル側からすれば朗報であり、組織を潰そうとしている坊ちゃん側からすれば悲報と言えるのかもしれません。
(もっとも、ヴィクトリア女王を快く思っていない葬儀屋が、この状況を素直に歓迎するかどうかはまた別問題ですが……。)

暁学会の依頼者たちとヴィクトリア女王の共通点

ヴィクトリア女王と暁学会の関係については、非常に興味深い共通点があります。

それは「愛する人の蘇生を望んでいる」という点です。

このテーマは長くなるため、
別記事で詳しく考察したいと思います。
※2026年3月:個別記事を製作しました!▼
www.under-taker.com

まとめ

本日はヴィクトリア女王を通じ「白」と「黒」について考察してきました。

・白=天使
・黒=悪魔・死

色を通じ、この構図が意図的に描かれているように感じました。

私は、ヴィクトリア女王は「白執事」を従えつつも喪服のイメージも強かったので、彼女に対して少なからず「黒」のイメージを持っていました。

しかしまさかヴィクトリア女王の口から「黒」として生き続ける事への疑問を聞く日が来ようとは…。

今のヴィクトリア女王は、
アルバート公の蘇生を受け入れてしまう可能性すらあるように感じます。

ライブ配信中にリスナーさんから、「ヴィクトリア女王は「黒」を否定し、「白」で居続けたいと願い、「黒」い部分は坊ちゃんに押し付けている」というコメントを頂きハッとしました。

正しく、切り裂きジャック編で葬儀屋が坊ちゃんに言った内容です。

葬儀屋の発言:黒執事3巻第13話「その執事、葬送」より引用

だからこそ葬儀屋はヴィクトリア女王の事が「気に入らない」のかもしれませんね。

「黒」がセバスチャンのテーマカラーだとすれば、ヴィクトリア女王のテーマカラーは「白」で間違いないでしょう。

この「白」が、今後どのような形で黒執事に関わってくるのか…。
固唾を飲んで見守りたいと思います。

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それではまた次の記事でお会いしましょう!
餅月