黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【黒執事考察ブログ】ファントムハイヴへ復讐を誓うドールはなぜ生かされているのか?葬儀屋と兄シエルの“謎の容認”に迫る。

こんにちは!餅月です。
今日はサーカス団員ドールの復讐について疑問点をまとめさせて頂きます。

F.O.L.児童養護院でビザールドールとして再登場を果たしたドール。
ファントムハイヴ家に復讐を誓うドールは、何故兄シエルの元でその存在を容認されているのでしょうか?

今回の記事は、下記記事からの抜粋となります。
www.under-taker.com

ドールの復讐心

第196話ではドールが非常に重要と思われる台詞を発言しました。
それがこちらです。

ドール「みんな‥‥待っててくれ。必ずあいつらを地獄(そっち)に送るから。」
黒執事第196話「その執事、連想」

F.O.L.児童養護院で、初めてドールの本心が赤裸々に語られたシーンです。

「みんな」と「あいつら」

まずは、この台詞から確実にわかることを順番に考えていきたいと思います。
ドールの台詞では、「みんな」と「あいつら」という言葉が使われています。

ここから確実にわかることは、対象人物はどちらも複数人いるということです。

「みんな」と言っていることから、ドールは複数人数に対してこの台詞を言っていることになります。

また、「地獄に送る」という言葉のルビに「地獄(そっち)」と付いていることから、この台詞は既に亡くなった人物たちに対して語られていることが分かります。

次に、殺意の対象者についても「あいつら」と言っていることから、殺したい人物は複数人いることが分かります。

「みんな」=サーカス団員か

ドールが復讐を誓う、既に亡くなった複数人数の人達と言えば、サーカス編で命を落としたサーカス団員の一軍メンバーです。

また、彼らが天国ではなく地獄にいるという前提で話しているということも、サーカス団員達が子供を攫って殺害していた事を踏まえての発言なのかもしれません。

※ちなみにこの中には例外としてジョーカーのみ含まれていない可能性があります。理由はジョーカーもまた葬儀屋に蘇生されている可能性があるからです。詳しくは下記記事で考察をしています。
www.under-taker.com

命を落としたサーカス団員達がドールにとっては大切な仲間であったことは間違いなのですが、それでも彼らが天国にいるという前提ではない発言は、胸に来るものがあります。

自分達がしていた悪事と罪を理解した上で、それでもなお仲間を大切に思い、弔うために復讐を誓っているのかもしれません。

罪を認識している分、非常に苦しい葛藤がドールの中にもあるのではないでしょうか。

また、地獄というワードも少々気になりました。
といいますのも、ドールは一度死んでいる筈だからです。
いままで黒執事の中では、死後の世界としては死神派遣協会しか描かれたことがありません。

死神という形ではなく、文字通りいびつな形で生還を果たしたドールは死後の世界(文字通り地獄)を見たのでしょうか?

この「地獄」というワードに深い意味があるかはまだ分かりません。しかし一度死んだことがあるであろうドールの発言だからこそ、この「地獄」というワードはただの比喩以上の説得力があるように感じました。

「あいつら」=セバスチャン&坊ちゃん&使用人たちか?

次に、ドールの殺意の対象者について考察をしていきたいと思います。

ドールが殺したい人物は「あいつら」と言っていることからこちらも複数人いることが確定しています。

先ほど言及した「みんな」がサーカス団員達のことを表していた場合、必然的に「あいつら」は、サーカス団員を殺したセバスチャン、坊ちゃん、フィニアン、バルド、メイリン、タナカさんの事を指していると考えられます。

第205話にて、ドールから「ファントムハイヴへ復讐しよう」と言う発言が出たため、これが確定となりました。

ファントムハイヴへの復讐に燃えるドール:黒執事205話「その執事、恐慌」より引用

疑問点:坊ちゃんへの殺意を葬儀屋と兄シエルが容認するのか?

ドールの殺意がセバスチャンや坊ちゃんを中心にファントムハイヴ家に向けられている今、大きな疑問が残ります。

それは、坊ちゃんを何よりも大切に思っている筈の葬儀屋と兄シエルがこれを容認するわけがないという点です。

スフィア・ミュージックホールでも歌われていた通り、葬儀屋側の目的は、「全ては蒼き星(シリウス=双子)の為」である可能性が非常に高いです。

  • 死者蘇生の研究
  • 輸血技術の大成

これらの元を辿れば全ては兄シエルと坊ちゃんの為である可能性があるのです。

そうなると、ドールの殺意はこれらの目的とは全く相反するものになることが分かります。

一体なぜ、葬儀屋はそんな危険なドールを蘇生し、お星さまとして傍に置いているのでしょうか?
その理由は現時点では2つ考えられます。

  • 葬儀屋や兄シエルに対し、坊ちゃんを殺したいという殺意を一切見せていない可能性
  • 葬儀屋や兄シエルは、ドールの殺意を理解した上で利用している可能性

これは考察と言うよりは根拠が薄い予想なのですが、現段階では私は後者の可能性が高いのではないかと感じています。

葬儀屋はドールの走馬灯劇場を見ている筈ですし、何よりドールが殺される現場を目撃しています。

それでいてドールの坊ちゃんたちへの殺意に気付けなかったとはちょっと考えにくいのではないかなと感じています。

激昂するドール:黒執事8巻第35話「その執事、遂行」より引用

葬儀屋と兄シエルは、ドールの坊ちゃんに対する(下手すれば双子である兄シエルに対しても飛び火しかねない)殺意を理解した上で、手綱を握れると判断して泳がせているのかもしれません。兄シエルと葬儀屋ならやりかねない・・・。

サーカス編当時、葬儀屋はまだ死者蘇生の研究段階であったことから、未来への願望に満ち溢れた優秀な死体を探している状況でした。

その為、このドールが持つ坊ちゃんへの並々ならない殺意を優秀な素材とみなし、蘇生を行った可能性があります。

※詳しくはこちらで言及しています。
www.under-taker.com

しかし実験が成功しても尚、現在まで危険因子であるドールを貴重な血液を使ってお星さまとして活かし続けていることにはまだまだ謎が残ります。

何故、現在もドールを生かし続けているのでしょうか?

ドールが含まれているお星さま方とは、兄シエル直属のビザールドール傭兵使用人の可能性が浮上しています。
※詳しくは下記記事をご覧ください。
www.under-taker.com

もしかするとジョーカーという駒をポラリス様として使う為に、ドールの蘇生を行い人質のような形をとっているのかもしれません。
またドール本人もサーカス団一軍で培った戦闘力があり、それを傭兵として認められているのかもしれませんね。

しかし忠義が無い傭兵…。
果たして葬儀屋と兄シエルはしっかりと手綱を握り、安全に使役させることが出来るのでしょうか。

まとめ

今回はドールの復讐心について考察をしてきました。

ファントムハイヴに悍ましい程の殺意を持つドール。
そんなドールが「全ては蒼き星(ファントムハイヴ)の為に」と謳う葬儀屋の元で使役しているのは何とも疑問が残ります。

はたから見ていて坊ちゃんのみならず兄シエルまで届いてしまうのではないかと思うくらい大きな復讐心。

この謎は、きっともうじき明らかになるのではないでしょうか。

よければクリック↓で引き続き応援お願いします🦴!

それではまた次の記事でお会いしましょう!
餅月