黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【アニメ黒執事 -緑の魔女編-】第7話「その執事、勧奨」感想&考察|SuLIN=サリンと人狼の正体、魔法陣に隠された科学の真実

こんにちは!餅月です。
本日はアニメ黒執事-緑の魔女編-第7話「その執事、勧奨」感想&解禁されたアニメ黒執事最新情報等をブログにまとめさせて頂きます。

遂に緑の魔女の「魔法」と「人狼」の真実が明らかになりました。
もう黒執事は止まりません。
これから怒涛の展開が幕を開けます。

アニメの感想は勿論の事、漫画との相違点やオリジナル要素、重要な伏線等にも言及させて頂きます!
考察に触れる為、こちらの記事内では緑の魔女編および本誌内容のネタバレを含みます。まだ未読の方はご注意ください。

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アニメ黒執事公式サイト

www.kuroshitsuji.tv

19世紀英国――
名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスは
13歳の主人シエル・ファントムハイヴとともに
“女王の番犬”として裏社会の汚れ仕事を請け負っていた。

女王の命により、ドイツで起こる不可解な死亡事件の調査へ赴くセバスチャンとシエル。
足を踏み入れただけで呪い殺されるという”人狼(ヴェアヴォルフ)の森”について真相を探る二人に
おぞましい呪いが降り注ぐ――。

キャスト
原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
監督:岡田堅二朗
シリーズ構成:吉野弘幸
キャラクターデザイン:清水祐実
音楽:川﨑 龍
制作:CloverWorks
引用:ABEMA

アニメ同時視聴YouTube Live配信

アニメ放送期間中は毎週土曜日23時20分~
YouTube Liveにてリアルタイム同時視聴ライブ配信を行っています!
ABEMAにて地上波同時配信で視聴可能です。
www.youtube.com

ライブ内に時計をセットしているので、アニメと一緒に合わせて見て頂ければ同時視聴が可能です。
「推しが尊すぎて耐えられないかも」と逆に不安なそこの貴方!仲間です!是非一緒にアニメ黒執事を見ましょう!

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それでは順番に考察していきましょう!

浜田賢二さんボイスの男

冒頭、ドイツで極秘任務中の男が描かれました。

彼は緑の魔女についての文献を見つけて「なんて物に手を出してんだアイツ(坊ちゃん)は!」と絶句します。

こちらは、緑の魔女の存在が国も関わる重大な案件である事を示唆する伏線となっていました。

男のボイスは浜田賢二さん。
彼は寄宿学校編でディーデリヒの声を当てられていましたね。

緑の魔女編が始まってから何度か伏線として貼られているディーデリヒの存在。

頑なに腕や手元、足元しか映さないのは彼のキャラクター像に関わる大きな伏線となっているんですよね笑
それが分かるのは後々…。

サリヴァンの幸せな夢

究極魔法があと一歩上手くいかないサリヴァン。

究極魔法が完成したら村が平和になり、セバスチャンや坊ちゃんがまた遊びに来てくれるかもしれないと夢を膨らませます。

その描写はあまりにも綺麗。
森も人狼の瘴気に満ちた森ではなく、緑が生い茂る美しい森へと姿を変えています。

緑に溢れた人狼の森:【アニメ黒執事 -緑の魔女編-】第7話「その執事、勧奨」より引用

皆で楽しくピクニックをする。
そんな妄想がシャボン玉と共に浮かび、それがはじけた途端にサリヴァンは遂に覚醒します。

このシャボン玉演出はアニメオリジナル。
美しく、そして可愛らしいシーンとなっていました。
(可愛すぎてプリキュアの変身シーンみたいだと感じました)

サリヴァンの究極魔法を作る原動力がポジティブな気持ち素直な願いから来ている事が分かります。

後の展開を知っている身としては、これだけで胸が抉られる想いDEATH…。

究極魔法を完成させたサリヴァン

幸せな想像を原動力に、サリヴァンは遂に究極魔法を完成させます。

インク壺を倒し、真っ黒になりながら書き上げたサリヴァン。
先程のシーンとは打って変わり、ホラーのような描かれ方をされていた事がとても印象的でした。
まるで彼女が作り上げた「究極魔法」を表しているかのようです…。

究極魔法を完成させたサリヴァン:【アニメ黒執事 -緑の魔女編-】第7話「その執事、勧奨」より引用

「緑の魔女の務め」を果たし、究極魔法の魔方陣を完成させたサリヴァン。

人狼たちは喜びの咆哮を挙げます。
この声、原作では「うおおおおお!」と書いてあったのでアニメではどうなるか気になってたのですが、

「うおおおおおお(おじさんが遠吠えを真似したような声)」で、絶対中身人間だと分かる声なのが面白かったですwww
初見の方も、もしかするとこの時点で人狼の中身の正体に気付いた方もいるかもしれませんね。

倒れ込むサリヴァンの涙の様な汗の粒まで美しい…。

ちなみにこの魔方陣、テーベ文字を読み解いてみると、実は化学式となっている事が分かります。
詳しい解読方法は下記記事をご覧ください。
www.under-taker.com

サリヴァンとヴォルフラムの過去

自室へと戻ったサリヴァン。
ヴォルフラムはサリヴァンの靴を脱がす際、サリヴァンに纏足を施した時のことを思い出します。

申し訳なさそうな表情をするヴォルフラムの気持ちを汲み取るサリヴァン。
「この足は僕の誇りなのだ」とヴォルフラムを元気づけます。

この時バックでかかっているエンディングのピアノアレンジの美しいこと…!
2人の過去、そして関係性がとても暖かいものに感じました。

このピアノアレンジは音楽をご担当されている川崎龍さんがご制作されたとのことです!

究極魔法を完成させたあと、この先何を成せばいいか分からなくなったサリヴァン。

外の世界へ学びに行きたいという願いを、ヴォルフラムは強く否定します。

仕方なく納得するサリヴァンの様子が切なく、痛々しい…。
折角究極魔法を完成させたのだから、本来ならご褒美があってもいいくらいですよね。

坊ちゃんとセバスチャンの来訪

その夜、寝ているサリヴァンの元へセバスチャンと坊っちゃんがやってきます。

「礼として裸体に馳走を盛り付けてくれるのだな」と相変わらずのピンクっぷりを見せる緑の魔女。

ちなみにこれが本章での彼女の最後のR18ギャグとなります。
それはそれで切ない…。

セバスチャンと坊っちゃんは、治療してもらった礼として「外の世界」を見せてあげる、とサリヴァンを勧誘します。

坊ちゃんのカタコトドイツ語が実に愛らしいです。

アニメではルビが振られていませんでしたが、
「アリガト、トモダチ、サヨナラ」と言っています。

一度は断るサリヴァン。
しかし、外の世界を知りたいという好奇心に勝てず、最後はセバスチャンと坊っちゃんを呼び止めます。

寝巻から正装へ着替え、サリヴァンはセバスチャン達と共に「外の世界」へ向かいます。


地下に広がる「外の世界」

「外の世界」を見せてやると言ったセバスチャンと坊っちゃん。
しかし2人は何故か緑の館の地下へ地下へと潜ります。

地下にはサリヴァンが描いた魔方陣が。

「これを完成させることが緑の魔女の務めだったのですね。」と言うセバスチャンに「何故知っている!?」と驚くサリヴァン。

「蛇が教えてくれたのです」というセバスチャンに対し、「お前はとんでもない魔術的資質を持っているな、その遺伝子、ほしい…!」と言うサリヴァン。

この時の彼女の「はわァ~…」という恍惚な様子の声がめちゃかわなんです!!聞いて!!!

地下にはサリヴァンも知らない秘密の隠し扉がありました。

この先こそ「外の世界」。
サリヴァンは進むことを選択します。


「進みすぎた」レーダー

緑の魔女の昇降機とは異なり、
現代的な形の昇降機を下りる3人。

そこには村人を見張るレーダーがありました。


レーダー:【アニメ黒執事 -緑の魔女編-】第7話「その執事、勧奨」より引用

どうやら護符が発信機となっていた様子。2人は置いてきてよかったと安堵します。

ちなみにこの時期まだレーダーやGPSはまだ一般的ではなくセバスチャンも知らない「進みすぎた技術」だったようですね。

「進みすぎた技術」は、黒執事では背後に人外の力が関わっている事を示唆する伏線となっている事がとても多いです。

この施設やドイツには人外の力は加わっているのでしょうか?

あとがき:黒執事21巻巻末より引用

「進みすぎた技術」については下記記事で詳しく考察しています。
www.under-taker.com

暴かれた施設の正体

さらに奥に進むと、そこは何かの工場。
村のババ様が人狼たちの前でサリヴァンが完成させた高濃度の瘴気を手にしています。

「人狼よ、これはどういうことだ」と叫ぶサリヴァン。

この時のサリヴァン役の釘宮さんの演技が凄まじいです。
戸惑い、焦り、混乱、そして怒り…。これらを感じる迫力あるお声でした。

人狼に襲われる!かと思いきや、人狼は言葉を発し、「早くスーツを!」とサリヴァンの身を案じました。

人狼を切りつけるセバスチャン。
その正体はなんとマスクを被った人間の男でした。

坊ちゃん
「人狼の正体はハリボテを着たただの人間。そして瘴気の正体はこの工場で作られた化学兵器、毒ガスだ!!人狼や呪いなど存在しない。全てお前を騙すための作り話だ!」
黒執事20巻第97話「その執事、感興」より引用

「緑」とは「毒」の色。
実は表題の「緑の魔女編」の時点で、この展開は予想できる形になっていたのです。
www.under-taker.com

「SuLIN」

ショックを受けるサリヴァン。
そんなサリヴァンを尻目に、ババ様はこの毒ガスに名前を付けます。

Sullivan(サリヴァン)
Letzt Waffe(最終兵器)
Ideal(完璧な)
Nebel(霧)

「SuLIN」(サリン)

サリヴァンが生成した究極魔法の正体は毒ガスのサリンでした。

日本では以前、実際にこのサリンが使われたテロが行われた過去があります。

地下鉄サリン事件 - Wikipedia

実在の事件が背景にあるため、扱いが非常にデリケートな「サリン」。
アニメ化にあたって、その名称を使うこと自体に心配の声も多く聞かれました。

しかし、アニメ『黒執事』では、原作通りに「サリン」と明記されました。

この描写には、制作側の覚悟と誠実な姿勢が感じられると私は思いました。

作品は決してこの毒物を軽く扱ってはいません。

むしろ、その恐ろしさや毒ガスの脅威を視聴者にしっかり伝えるために描かれていると感じます。

私はそこに、ただのフィクションにとどまらない「警鐘」の意図を感じました。

黒執事は、歴史が刻んだ痛みを忘れず、同じ過ちを繰り返さぬようにという強いメッセージを発しているように見えてなりません。


ババ様

ショックを受けるサリヴァンを意に返さず「SuLIN」(サリン)の完成を喜び、高笑いするババ様。

その笑い声。様子。もはや悪役そのものです。

容姿に笑い声も相まって、本物の魔女(怪物)の様にさえ見えるほど邪悪です。

全てを知ってしまったサリヴァン。

知ってしまったからにはもう元には戻れません。

物語は怒涛の展開を迎えます。

最新Xポストまとめ


まとめ

遂に緑の魔女、そして人狼の正体が暴かれました。
幻想のように美しかったサリヴァンの夢。
希望や願いがシャボン玉のように儚く弾けて、現実という名の地獄に叩き落とされるような、そんな7話でした。

笑顔で語っていた「緑の魔女」の役目
村を救うと信じていた「究極魔法」。それが毒ガスだったと知った瞬間のサリヴァンの震える声、混乱と痛みが入り混じった表情は、アニメという枠を越えて胸に迫るものがありました。

純粋だったからこそ悪意の道具にされてしまったサリヴァン。
いよいよ「SuLIN」も登場し、この物語はただのファンタジーではないのだと改めて感じました。

信じていたものに裏切られた痛み。
人の純粋さが利用される残酷さ。
そしてそれでもなお、真実を知った上で自らの意思で進もうとする勇気。

黒執事は、時に容赦なくそうした人間の光と影を描き出します。

だからこそ目を逸らせず、心が動かされるのではないでしょうか。

全てを知ってしまったサリヴァン。
これからの展開を想うと、胸が張り裂けそうです。

また来週も緊張感を持ちつつ挑みたいと思います。

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それではまた次の記事でお会いしましょう!

餅月